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イカリソウ

イカリソウの花言葉|花の特徴や種類、生薬として使える?

イカリソウ

イカリソウは怒り?碇?変わった名前で由来が気になりませんか。このページでは、イカリソウの花言葉や、名前の由来についてご紹介しています。生薬として利用されることで有名ですが、もちろん観賞価値のある植物ですので、ぜひ参照ください。

イカリソウの花言葉

イカリソウの花言葉は次の2つです。「旅立ち」、「君を離さない」です。イカリソウは見ためが錨(いかり)のように見えます。錨とは、船を止めるために使う道具のことです。錨というと、船を想像し、そこから船旅を連想したのでしょう。そのことからイカリソウには「旅立ち」という花言葉がつけられました。

錨を沈めることで、その位置から船を固定することができます。このことから、花言葉の「君を離さない」がつけられたのでしょう。

イカリソウの基本情報

学名
Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
科・属
メギ科イカリソウ属
原産国
日本
別名
サンシクヨウソウ

イカリソウの由来

イカリソウとは漢字で書くと「錨草」、「碇草」となります。これはイカリソウの花の姿が由来。イカリソウの花は咲くと花弁が四方に広がり、その姿がまるで船を固定する錨のように見えるのです。そのことからイカリソウという名がつけられました。

イカリソウは茎が3つに分かれます。その茎から3枚の葉がそれぞれつくため、葉は9枚に。その姿から、三枝九葉草(サンシクヨウソウ)という別名がイカリソウにはつけられました。花の名の由来はこのように見ためにちなんだものが多いのですよ。

イカリソウの花の特徴

イカリソウの花期は4~5月。花の色は、ピンク、白、黄、紫とバリエーションが豊富です。花の特徴はなんといっても錨のような形。少しトゲトゲしているように見えて個性的です。

イカリソウの花は、下垂して咲く特徴を持っています。花の大きさは5~7センチほど。花弁は4枚です。

イカリソウの種類、品種

イカリソウの種類についてご紹介します。

キバナイカリソウ

黄色い花をつけるのが特徴のイカリソウです。基本種であるイカリソウと比較すると、大型に成長するものが多い傾向にあります。育てがいのある種類と言えるでしょう。

バイカイカリソウ

こちらは矮小性のあるイカリソウ。花は1センチ前後。ウメに似ていることからバイカイカリソウ(梅花碇草)とつけられました。まるで小さな梅の盆栽のように見えますので、ご家庭で育てるのもおすすめです。

トキワイカリソウ

東北から山陰地方に自生するイカリソウの一種です。イカリソウは落葉性の植物で、冬になると葉が落ちます。しかし、トキワイカリソウは常緑性。常緑性とは、葉を落とさない植物の特徴のことです。

トキワイカリソウは通年を通して葉をつける特徴がありますので、グリーンを楽しみたい方にはおすすめの種類です。

イカリソウは生薬としても観賞用としても有名

イカリソウは生薬としても利用されています。効能としては、インポテンツ、補精、腰痛、鎮静、強壮、ヒステリーによいとされています。羊が食したことで精力が増大したという伝説があるほどの植物なのですよ。煎じて飲むと良いとされています。

しかし、イカリソウは火照りやすい体質の方、のぼせやすい体質の方には禁忌とされていますので、十分にご注意くださいね。生薬としても利用されますが、なんといっても錨のような見ためが愛らしい植物。

育て方も難しくはなく、屋外での地植えに向いていますのでお庭にお迎えしてみませんか。

イカリソウの育て方|日当たりや水やり加減は?植え替えは必要?

イカリソウ photo by  まるちゃん

変わった花の形が特徴的なイカリソウ。中国名、淫羊藿(いんようかく)といい、滋養強壮効果のある生薬として有名な植物です。日本では、観賞用の品種が多く、花の形が船のイカリに似ていることからイカリソウの名が付いたといわれています。日本各地で自生する品種もあり、寒さ、暑さにも強く、育てやすい山野草の仲間です。今回は、そんなイカリソウの育て方をご紹介します。

イカリソウを育てる場所

イカリソウは、春と秋には日当たりがよく、夏は強い日差しを避けた明るい場所が適しています。

この条件を満たす場所は、落葉樹の下です。落葉樹は、冬~春の間は葉がないので、よく日が当たります。春から徐々に葉が増え、夏は葉が生い茂り、明るい日陰になります。秋になると葉が落ち、再び日当たりが良くなるのです。

そのため、地植えするなら落葉樹の下が最適です。鉢植えの場合は、季節ごと移動させましょう。

イカリソウの水やり

イカリソウは乾燥に強い植物です。そのため、地植えの場合は、基本的には自然の降雨のみで十分で、水やりの必要はありません。降雨がない日が続き、乾燥しているときだけ水やりしてください。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷり水やりをしましょう。

イカリソウの肥料

イカリソウへは、春(4月~5月頃)と秋(9月~10月頃)に緩効性の化成肥料を施します。それと同時に、春~秋の間は月1回のペースで、薄めた液体肥料を施しましょう。

イカリソウの土

イカリソウを育てるときは、水はけのよい土が適しています。赤玉土と軽石を同比率にし、赤玉土、軽石の半分くらいの腐葉土を混ぜた用土を用いましょう。市販されている山野草の土を使うのもおすすめです。

イカリソウの植え付け・植え替え

植え付け

イカリソウは、5月下旬~7月上旬に植え付けます。赤玉土に軽石、腐葉土を混ぜた用土を用い、元肥として緩効性の化成肥料を施して植え付けましょう。

植え替え

イカリソウを鉢植えした場合は、植え替えが必要です。根のまわり具合を確認し、根が鉢にまわっていたら、ワンサイズ大きな鉢に植え替えてください。少なくとも、年に1回は植え替えましょう。植え替え適期は、春か秋の暖かい時期です。

イカリソウの増やし方(種まき・株分け)

種まき

乾燥に弱いため、5月に採取したタネを、すぐに種まきします。

株分け

植え替えと同じタイミングで、株分けして増やすことができます。根茎が自然に分岐しているところで分けましょう。

イカリソウの手入れ

5月にイカリソウの種を採取する際に、放っておくと果実は緑色のまま熟して落ちてしまいます。そのため、果実や種が落ちないように袋をかけておくとよいでしょう。

イカリソウの品種・種類

雪国イカリソウ:上信越地方に分布する大型のイカリソウで、花色は、桃色~赤紫色、鮮やかな赤などがあり、花色が魅力的なものが多いです。
白花梅花:イカリソウ特有の花の形ではなく、梅の花のような小さな白い花を咲かせるのが特徴の品種です。
紫小町:梅花イカリソウ系の交雑種で、濃い紫色の小さな花が魅力の品種です。
夕映:花は大きめで、色は濃い赤紫色の見栄えのよい品種です。
エピメディウム・レプトリズム:中国原産の品種で、桃色の大きな花を咲かせます。

イカリソウの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

イカリソウがかかりやすい病気は特にありません。

つきやすい虫

イカリソウは、害虫も少ないですが、アブラムシには注意しましょう。アブラムシは、葉裏に寄生し、汁液を吸い、植物の生育を妨げたり、病気を媒介することもあります。また、繁殖力が旺盛なので、早めに見つけ取り除きましょう。数が多い場合は、殺虫剤を散布して駆除します。

イカリソウの花

イカリソウは、開花時期の4〜5月になると、船のイカリのような変わった形の花を咲かせます。花色には、ピンクや白のほか、赤紫や黄色などがあります。

イカリソウの効果・効能

イカリソウは、昔から滋養強壮の生薬として用いられてきました。また、抗ウィルス・抗菌作用などの効果があるともいわれています。

イカリソウをお庭で栽培してみよう!

イカリソウの育て方をご紹介しました。イカリソウは滋養強壮の生薬として有名ですが、船のイカリのような変わった形の花を咲かせるため、観賞用として人気があります。寒さ、暑さにも強く丈夫で育てやすいので、初心者でも気軽にチャレンジできるでしょう。

あなたもイカリソウを育て、イカリソウの変わった花を生で見てみませんか?

※トップ画像はまるちゃんさん@GreenSnap