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サギナ

サギナの花言葉|意味や花の特徴、コケとは違うの?

サギナ

サギナはアイリッシュモスという別名がありますが、こちらはコケの仲間なのでしょうか。花が咲くのかも気になりますよね。

このページではサギナの花言葉と花期や花の特徴などの基本情報もご紹介しています。サギナは匍匐性があるため、グランドカバーに向いているとも言われていますので、簡単な育て方についても情報をまとめました。

サギナの花言葉

サギナの花言葉は「可憐」です。

アイリッシュモスは初夏になると小さな白い花を咲かせます。サギナは草丈が短く約10センチ前後。芝生のようにして地面に植えられ、踏みつけられてしまうこともあるのです。

それでも初夏になると美しい小さな花を咲かせるその姿は可憐に見えたのでしょう。

サギナの基本情報

学名
Sagina subulata
科・属
ナデシコ科サギナ属
原産国
ヨーロッパ
別名
アイリッシュモス、スコッチモス、モフリッチ

サギナの由来

サギナは、アイリッシュモス、スコッチモスと主に呼ばれます。モスというとコケのことですよね。しかしモスと呼ばれても、サギナはコケではありません。

サギナはナデシコ科の植物で、コケとは全く関係がないのです。葉が緑色のものは基本種のサギナで、こちらはアイリッシュモスという別名で呼ばれます。葉が黄色みがかっているものは、スコッチモスと呼ばれることも。

では、なぜコケではないのに、モスと名前に付けられているのでしょうか。サギナは、ふわふわとした見た目をしています。触るとふんわりとしていて見た目もコケに似ているのですよ。そのため、別名にコケとつけられているのでしょう。

サギナは学名のSaginaを読んだものです。Saginaは、sagimaという単語が由来しています。こちらは「肥大する」という意味。サギナは上に伸びるのではなく、横に広がりこんもりする特徴があることから、この学名になったと考えられます。

ちなみにsaginaはSpergula(馬草)に対して付けられた名の転用とされています。

サギナの花の特徴

サギナは花が咲きます。サギナの花は5月から8月に開花。花の色は白です。

サギナの花は5枚花弁で非常に小さい特徴があります。サギナの花は1センチに満たないほど小さいのです。そのため、花は目立ちませんが、足元に小さな5枚花弁の花が咲いている様子は、まるで金平糖がまき散らされているよう。

とても愛らしさがあるのです。まさに可憐の花言葉がぴったりです。英語では「Corsican pearlwort」と呼ばれます。白く可憐なサギナの花の様子がパールのように見えたのかもしれませんね。

サギナをインテリアグリーンやグランドカバーで楽しもう

サギナは横にほふくします。そのため、グランドカバーに向いています。お庭で隙間が気になる部分があれば植えてみませんか。約10センチほどの高さで、ちょうどいいですよ。伸びてしまうと見た目が悪くなりますので、定期的なサギナの剪定をおすすめします。

基本種はグリーンですが、黄緑色っぽい色味のサギナもありますので、お庭の周りの花の色や植物の色に合わせてサギナを選んでみてくださいね。

湿気を嫌うので、なるべくサギナは乾燥気味に育てましょう。高温多湿な日本でのグランドカバーは難しいですが、水やりに注意をして育ててみてくださいね。

小さなポットで育てるのもおすすめです。こんもりした柔らかな見た目のサギナは見るだけで癒されるはず。インテリアグリーンにもおすすめです。

サギナの育て方|水やりや株分けのコツは?剪定は必要?

サギナ、Photo by かおりさん

サギナは可愛らしい白い花を咲かせる、グランドカバーなどにも向いた植物であり、地植えで育てるのがおすすめです。また、サギナは増やしやすいことも利点でしょう。ここではそんなサギナについて詳しく解説しました。用土や育てる場所などについて紹介したのでこれからサギナを育てる際には参考にしてみてください。

サギナを育てる場所

サギナは、日当たりの良い場所で育てます。また、サギナは湿気には弱いため、なるべく水はけの良い所が良いでしょう。

地植えでも鉢植えでも育ちますが、かなり横に育つので、地植えの方がおすすめです。鉢植えの場合には、大きめの鉢を用いておきましょう。

なお、サギナは寒さには強いため、冬場の処置はあまり必要ありません。

サギナの水やり

サギナを育てている土の表面が乾いてきたら、水をやります。ただし、サギナは湿気に弱いので、水の与えすぎに注意が必要です。水やりの際には、株元に与え葉っぱに水がかからないようにしましょう。鉢植えの場合は、受け皿に溜まった水はなるべくこまめに捨てましょう。

そして、冬場は水やりの頻度を減らしましょう。1週間に一回程度でも問題ありません。地植えしていえるならば、水やりは特に必要ありません。

サギナの肥料

サギナへは、緩効性肥料を春及び秋に与えます。

サギナの土

サギナを地植えするならば、庭土に腐葉土を混ぜておきます。川砂などを混ぜることで水はけも良くなりサギナに適した用土になります。

また、サギナを鉢植えにするならば、「赤玉土5:腐葉土3:川砂2:」の用土を用いましょう。

サギナの植え付け・植え替え

植え付け

サギナは3月から5月に植え付けをしますが、秋にも植え付けは可能です。

園芸店などで種を入手することも可能ですが、初心者の方には、サギナは苗から育てるのがおすすめです。苗をポットから出したら、根に付いた土をほぐして植え付けます。サギナ同士の間隔は30cm程度です。

植え替え

サギナは、植え替えを定期的にする必要性があります。

特に鉢植えでは、植え替えしないと根詰まりを起こすので注意しましょう。植え替えは1年に一回程度が目安です。植え替え時期は3月から5月もしくは9月から10月です。

サギナの増やし方(株分け)

サギナは増やしやすい植物で「株分け」で簡単に増やすことができます。春と秋が適期です。植え替えする際に株分けも同時に行ってサギナを増やしていきましょう。

まず株の周りをスコップで掘り根を露出させます。その後、手で株を切り分けていきましょう。後は植え付けするだけです。

サギナのグランドカバー

土に這うように育つサギナは、冒頭でもお伝えしたように、グランドカバーに向いています。グランドカバーとしてサギナを用いることで見栄えもしますし、芝生と違って花も楽しめます。とはいえ、剪定などの手入れはやはり必要となります。

サギナの手入れ

剪定・切り戻し

サギナの茎がかなり伸びてきて、ごちゃごちゃしてきたら切り戻します。放って置くと病気などの原因にもなりやすいです。剪定は定期的に行いましょう。

また、適度に切り戻することで虫なども発見しやすくなります。サギナは紹介したように虫が発生しやすいので虫がついていないかチェックすることを習慣化してみましょう。

夏越し・冬越し

サギナは高温多湿に弱いです。夏場は半日陰で育てると良いでしょう。あまりにも日差しが強い場合には気をつけておきたいところ。また、冬場は特に処置入りません。氷点下5度程度まで耐えられます。

サギナの育て方で注意すべき病気・害虫

サギナは地面を這うように増えることから、虫害などにかかりやすいです。

ダンゴムシやナメクジのほか、すす病を引き起こすアブラムシ、葉の養分を吸い取るハダニやカイガラムシ、食害の可能性があるバッタなどに注意しましょう。

こうした虫対策のためにも、虫除け予防の薬剤などを事前に撒いておき、もし発生したら、霧吹きで水をかけたり、殺虫剤などを使ってすぐに駆除しましょう。虫対策が面倒ならば鉢植えがおすすめです。

サギナの花

サギナは植え付けたあとの5月から8月に、可愛らしい白い花を咲かせるます。

サギナの花言葉

サギナは可愛らしい花が育つことから、「可憐」という花言葉がついています。

サギナはお金や運などの象徴ともされています。じゅうたんの下に挟むといったような習慣もあります。

サギナの名前の由来

サギナはアイリッシュモスと呼ばれることもあります。これは葉っぱや苔のように見えることに由来しています。また、スコッチモスと呼ばれることもあります。

サギナをグランドカバーとして育ててみよう!

この記事ではサギナの育て方を紹介しました。

サギナは比較的育てやすいですが、虫などにはしっかり注意しておきたいところ。また、サギナは多年草なこともあり、長い間楽しみたい人にも向いています。

※トップ画像はかおりさん@GreenSnap