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アメリカンブルー

アメリカンブルーの育て方|冬越しや挿し木のコツは?

アメリカンブルー、Photo by nicoさん

エボルブルスとも呼ばれるアメリカンブルー。その名の通りアメリカ原産の青色の花が美しい花になっています。若干育てるのが難しい花ですが、ポイントを守ればそこまで問題もありません。アメリカンブルーは気をつければ冬越しさせることもできます。

とはいえ、一体どのようにアメリカンブルーは育てたら良いのでしょうか。気をつけておかないといけないことなどはあるのでしょうか。ここではそんなアメリカンブルーの育て方について紹介します。

アメリカンブルーの育てる場所

アメリカンブルー

アメリカンブルーは日当たりが良いところに植えます。一年を通して日当たりが良いところに置きましょう。日当たりが悪いとあまり花も育ちませんから気をつけておきたいところ。

また、多年草なので植える際には冬季が気になるところでしょう。冬場は霜にあたらないようなところに植えることも大事です。冬越しについては後述します。

アメリカンブルーの水やり

土の表面が乾いたら水をたっぷりあげます。アメリカンブルーは湿度に弱いので、あまりにも用土が水っぽくならないようにしましょう。最悪の場合、水を与えすぎると根が腐ってしまうこともあります。

アメリカンブルーの肥料

アメリカンブルーの花をたくさん咲かせたい場合、しっかり肥料もやる必要性があります。春から秋にかけて固形肥料もしくは液状肥料を株元に与えましょう。冬場は花も半冬眠状態になります。このため、冬越しする場合でも肥料を与えなくて大丈夫です。

アメリカンブルーの土

アメリカンブルーを育てる用土は、水はけが良い条件が欠かせません。赤玉土7対腐葉土3の割合で混ぜた用土を使用してみてください。

アメリカンブルーの植え付け・植え替え

植え付け

アメリカンブルーは、種まきではなく苗を植え付けるのが一般的です。植え付け時期は、4~6月頃が適期となっています。苗は少し深めに植え付けると良いでしょう。

植え替え

アメリカンブルーはかなり増えやすい植物です。もしも鉢が狭くなってきたら、一年に一回程度の頻度で植え替えをしましょう。5月頃が植え替えに適しています。株を引っこ抜いたら軽く土を落として新しい鉢に植え替えましょう。この際、枯れた根やからまっている根などは切り取ってください。

アメリカンブルーの手入れ・摘芯

アメリカンブルーは写真などで見ると大変花数が多いように思えますが、実際に育ててみるとそこまで花が咲かないと悩む人は多いです。これを防ぐためにもしておきたいのが摘芯です。

摘芯をすることにより脇目が育つようになって花もより増えるようになります。摘芯はつるが30㎝以上伸びてきたら行いましょう。伸びたツルの先を切り戻せば完了です。

加えて、しっかりと日当たりの良い場所で育てることも大事です。日があまり当たらない場所だと茎も弱くなりしっかりと花もさきません。

また、品種によってはかなり咲きやすいものもあります。アメリカンブルーの品種にはピロサスやグルメラッスなどがあります。このため、あまり咲かなくて困ったら品種選びもしっかりしてみると良いでしょう。

アメリカンブルー挿し木での増やし方

挿し木で増やせる時期

アメリカンブルーは挿し木という方法で簡単に増やすことができます。挿し木で増やせる時期は5〜7月頃の生育期です。この時期に挿し木することで、しっかりと秋冬に向けてしっかりと根がはるようになります。

挿し木のやり方

  1. その年に伸びた新しい茎先10〜15cm切り取る。
  2. 水に発根促進剤を混ぜ、切り口を1〜2時間水に浸す。
  3. ポットや鉢に挿し木用の土を9割いれる。
  4. 割り箸などで土に植え穴をつけ、茎が3〜4cm埋まるように挿す。
  5. 隙間を土で埋め戻し、たっぷりと水やりする。

挿し木後の管理

アメリカンブルーを挿し木した後は、明るい日陰に置いて、土が乾く前に水やりをしてください。1ヶ月もすると根が張ってくるので、その後は表土が乾いたら水やりするように頻度を落としてください。

十分に根が張っているようであれば秋に鉢増しするか、そのまま冬越しさせて次の春に植え替えましょう。

アメリカンブルーの冬越し

アメリカンブルーの耐寒温度は5度程度です。もしも外に植える際には地域によってはグリーンハウス内でないと冬越しできないことも。こうした際には一年草として扱って、翌年度に新しく種を植えると良いでしょう。

もしも寒い地域で外で育てている場合には鉢に入れ替えてベランダなどに移動させましょう。冬越しさせるつもりならば最初から鉢で育てるようにすれば移動もしやすいです。

冬の期間中は水やりはそこそこに控えるようにします。株全体を切り戻すことも効果的です。

ちなみにアメリカンブルーは冬場には半冬眠状態になります。半冬眠状態になると葉の色が薄くなり、枯れてきているみたいになります。

アメリカンブルーが枯れる原因と対策

もしもアメリカンブルーが枯れたら水のやりすぎを疑ってみましょう。あまりにも水をやりすぎると根腐れなどを引き起こします。

アメリカンブルーの育て方で注意すべき病気・害虫

アメリカンブルーを育てる際に注意したいのがアブラムシとハダニです。特にハダニには気をつけてください。

アブラムシ

アブラムシは大きさ2mmから4mmほどの黄色い虫で、葉について養分を吸い取ります。アブラムシは夏場に特に発生しやすいです。種類はかなり多く、地域によって個体差も大きいです。また、幼虫も成虫も花に被害を与えるので気をつけておきましょう。

こうしたアブラムシを見つけたら早めに殺虫剤で対処することが大事です。また、あらかじめ以下のような対策と予防をしておくのも良いでしょう。

例えば、アメリカンブルーの近くに高い植物を植えてアブラムシを遮る、防虫ネットを利用するといったことができます。他にも、土が乾いているとアブラムシも発生しやすくなるので、土が乾きすぎないようにもしておきましょう。

また、肥料を与えすぎているためにアブラムシが発生することもあります。このため、窒素肥料などはあまり与えすぎないようにしましょう。

ハダニ

ハダニは乾燥する夏場に発生しやすいです。ハダニが発生すると葉の養分が吸い取られて花がしおれていきます。ハダニは葉の裏などにひそんでいますから、葉の裏に赤色の虫がいたらハダニの発生を疑いましょう。

ハダニは水に弱いことため、霧吹きをアメリカンブルーの葉に定期的にしておくことで予防になります。また、一度発生したらすぐに被害が広がってしまうので、ハダニ用の殺虫剤をまくと良いでしょう。

灰色カビ病

灰色かび病は灰色のカビみたいなものが葉に現れるのが特徴です。この灰色かび病を起こさないようにするためにも風通しが良いところでアメリカンブルーを育てましょう。また、枯れた花があったら放っておかないで取り除くことが必要です。

アメリカンブルーの花

アメリカンブルーは、開花時期の4月下旬~10月頃になると、2~3cmほどのきれいな濃い青色の花を咲かせます。株が四方に広がる性質を持つため、花壇の寄せ植えやグラウンドカバーなどに人気となっています。

アメリカンブルーの花言葉

アメリカンブルーには「恋人のキズナ」といったような花言葉があります。また、アメリカンブルーは花が青色なこともあり、「清潔さ」という花言葉もあります。このように、花の見た目にちなんだ花言葉が多いようです。

アメリカンブルーを育てて寄せ植えを楽しもう!

アメリカンブルーは園芸に慣れてきた人におすすめです。アメリカンブルーは見た目が良いですし、非常に生息旺盛で簡単に増えてくれます。また、品種も多いので自分にあったものも選びやすいことでしょう。

これからアメリカンブルーを育てるつもりならば,冬越しのことも考えて鉢で育てることをおすすめします。また、窓際などに鉢を吊り下げて育てるのもおすすめです。

※トップ画像はnicoさん@GreenSnap

アメリカンブルーの花言葉|花の特徴やガーデニングで楽しむコツは?

アメリカンブルー

濃い青をした涼し気なお花、アメリカンブルーの花言葉についてご紹介します。そもそもアメリカンブルーとはどんな植物なのでしょうか。ここでは、基本的な情報や育て方のポイントについてもまとめます。

アメリカンブルーの花言葉

アメリカンブルーの花言葉には、「清潔」、「清涼感」があります。青い花を咲かせるのが特徴のアメリカンブルー。青色は色彩心理学によると、清涼感やリラックス効果があるとされています。そのため、アメリカンブルーには「清潔」、「清涼感」という花言葉がついたのでしょう。

花言葉は他にも、「ふたりの絆」、「あふれる思い」があります。5~10月の花期になると、つぎつぎに美しい青色の花が咲くことから「あふれる思い」という花言葉がついたとされています。

アメリカンブルーの基本情報

学名
エボルブルス・ピロスス
科・属
ヒルガオ科エボルブルス属
原産国
アメリカ
別名
エボルブルス、アメブル、ブルーデイズ

アメリカンブルーの由来

先述したように原産国はアメリカ。1980年代にアメリカから日本に輸入する際は、正確なアメリカンブルーの名前がわかりませんでした。そのため、「アメリカ原産の青い花」と表現したことから「アメリカンブルー」となりました。

アメリカンブルーの花の特徴


原産国であるアメリカでは自生が確認されます。高さは20~40センチです。アメリカンブルーはその名からも想像がつくように、青色のさわやかな花を咲かせるのが特徴です。

花期は5~10月。アメリカンブルーは長くお花を楽しむことができる植物と言えます。ヒルガオ科の植物で、花は朝に開いて夕方ごろには閉じるのも特徴の1つです。太陽の光に合わせて開花するため、太陽がでていないと咲かない場合もあるほど。この特徴はヒルガオ科ならではです。

花は小さく2~3センチほど。アメリカンブルーは横に広がる特徴がありますので、鉢植えだけでなく、地植えをしたらお庭のグランドカバーに向いています。

アメリカンブルーを夏のガーデニングで楽しもう


アメリカンブルーはガーデニングで楽しまれることが多い植物です。ガーデニングで長く楽しめるコツを紹介していきます。詳しい育て方は「育て方記事」をご覧ください。

アメリカンブルーの土選び、水やり

アメリカンブルーは湿気を苦手とします。土は水はけのよいものを選びましょう。水やりにも注意が必要です。たくさん水を与えると、根腐れを起こします。与えすぎないよう注意しましょう。鉢植えの場合では、土の表面が乾いたら、たっぷりと与えるようにしてください。

土が乾いたタイミングはわかりづらいかもしれません。土の色が薄く白っぽく見えたら、乾いているサイン。鉢植えで育てる場合は、このタイミングでアメリカンブルーにたっぷりと水を与えましょう。

地植えをしているのであれば、基本的に水やりは必要ありません。降雨で十分です。乾燥気味に育てるのがポイントとなります。

アメリカンブルーの切り戻し

アメリカンブルーを綺麗に育てたいなら、切り戻しをしましょう。切り戻しとは、伸びた枝や茎を剪定することです。全体のバランスを見ながらカットしてください。伸びた枝をカットするのは、かわいそうに感じるかもしれません。

しかし、切り戻しをすることで、必要な栄養が全体に行き渡るようになり、アメリカンブルーがイキイキするのです。また、アメリカンブルーは湿気を嫌います。枝が密集することで湿気が生まれ、アメリカンブルーが傷むことも。通気性をよくするためにも切り戻しは必要な作業です。

また、アメリカンブルーは湿気が多いと、灰色かび病になることがあります。健康に育てるためにも通気性をよくしましょう。

摘心

アメリカンブルーを美しく咲かせるためには、摘心(てきしん)が重要です。摘心とは、伸びた枝や茎の先端を摘み取ること。摘心をすると、新芽が分かれて伸びます。アメリカンブルーの花は枝先につきます。摘心をすることで、アメリカンブルーの花がボリュームが増しこんもりと咲き広がります。

花期も長く、育てやすい花で初心者さんでも向いているかと思います。ぜひお庭にお迎えしてみませんか。ブルーのさわやかなお花をお庭で楽しめますよ。