GreenSnap

植物の名前を調べるなら

アプリで聞いてみよう!

★★★★★
ダウンロード
無料

イワタバコ

イワタバコの育て方|植え付けの適所、水やり頻度は?

イワタバコ Photo by ハルヒツジさん

イワタバコはシソ目イワタバコ科イワタバコ属の多年草で、日本国内では本州、四国、九州、沖縄に分布しています。イワタバコの葉は食用に利用でき、山菜に特有のほろ苦さがあるります。1つの株から出る葉は2~3枚で、草丈は大きくなっても10~20cmほどです。そんなイワタバコの育て方や調理方法をみていきましょう。

イワタバコを育てる場所

イワタバコは日陰を好むので、日なたや半日陰ではなく、明るい日陰で育てましょう。

また、イワタバコは元々岩場や落葉樹の株元などに自生おり、耐寒性が強く耐暑性はやや強い植物です。風通しが良すぎて乾燥してしまう場所ではなく、湿気のある環境が適しています。

イワタバコの水やり

イワタバコを育てている表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。夏の暑い時期には1日2回、朝と夕方に水やりをしましょう。

イワタバコを鉢植えしている場合は、水を浅く張った容器に鉢ごと浸けておくのもおすすめです。

イワタバコの肥料

イワタバコの植え付け時には、元肥として緩効性化成肥料を施します。

鉢植えの場合は、2~3月に有機性肥料を施します。地植えのイワタバコには追肥の必要はありませんが、花つきが悪くなってきた場合は有機性肥料を施してください。

イワタバコの土

イワタバコには水はけと水持ちの良い用土が適しています。市販の山野草の用土を使いましょう。土の表面からの乾燥を防ぐため、苔や水苔を敷き詰めるのもおすすめです。

イワタバコの植え付け・植え替え

植え付け

イワタバコの植え付け時期は、休眠期の2~3月が適期です。植え付ける土には、元肥として緩効性化成肥料を入れておきます。

植え替え

鉢植えのイワタバコは毎年植え替えをしてください。同時に株分けも行うと良いでしょう。なお、イワタバコの植え替え時期も、同じく休眠期の2~3月が適期です。

イワタバコの増やし方(葉挿し・株分け)

イワタバコの増やし方は「葉挿し」と「株分け」です。

葉挿し

葉挿しの適期は6月です。切った葉を湿らせた水苔か挿し木用の土に挿します。根が出るまで水苔や土を乾かさないように注意しましょう。

株分け

株分けは、2~3月の植え替えと一緒に行いましょう。小さい株は株分けに向かないので、大きくなった株で行いましょう。根鉢を引き抜いたら根茎を切り分け別の鉢に植え付けてください。

イワタバコの手入れ

イワタバコは、特別な手入れを必要としません。乾燥させないようだけ注意してください。冬場は休眠するので地上部が枯れますが、そのままで冬越しできます。枯れた地上部は取り除いてください。

イワタバコの育て方で注意すべき病気・害虫

イワタバコには病気はほとんどみられませんが、湿気のある場所で育てるのでナメクジがつく場合があります。ナメクジは葉や花を食害するので、見つけ次第捕殺するか、ナメクジ用の薬剤で駆除してください。

イワタバコの花

イワタバコは、品種によって多少ズレはありますが、平均的な開花期である6~8月になると、星形の花を咲かせます。花の直径は直径2cmほどで、花色は主に薄紫色をしています。品種によっては、ピンクに近い色や白い色などの花もあります。

イワタバコの花言葉

イワタバコの花言葉は「涼しげ」「愛らしい心」です。また、イワタバコは7月6日の誕生花でもあります。

イワタバコを育てて、葉を食べてみよう!!

イワタバコの育て方や花言葉、誕生花を紹介しました。

イワタバコは若葉をは食用にできる山菜です。もし食べるときは、ゆでたあとは水にさらし灰汁を抜いてから調理してください。

イワタバコは根の張りにくい岩場に生息するため繁殖力が強く、耐寒性もあります。また、多年草なので、薄紫や白の小さな花を毎年観賞できます。ぜひイワタバコの栽培して楽しんでくださいね。

※トップ画像はハルヒツジさん@GreenSnap

イワタバコの花言葉|花の特徴や種類、名前の由来は?

イワタバコ。こちら、変わった名前ですよね。煙草と何か関係があるのでしょうか。ここでは、イワタバコの基本情報から花言葉、花の特徴までご紹介しています。

イワタバコは毎年お花を楽しむことができる植物なので、ぜひお庭にお迎えしてみませんか。

イワタバコの花言葉

イワタバコの花言葉は、「涼しげ」と「愛らしい心」の2つがあります。イワタバコは岩場の湿気があるところで6~9月に咲きます。この時期の湿気のある岩場は、周りと比べると涼しく感じます。そのことからこの花言葉がついたのでしょう。

花言葉の「愛らしい心」はイワタバコの花の見ためから由来していると考えられています。イワタバコの花は小さく、下を向いて咲きます。その姿から「愛らしい心」という花言葉がついたと考えられます。

イワタバコの基本情報

学名
Conandron ramondioides
科・属
イワタバコ科イワタバコ属
原産国
日本、中国、台湾
別名
イワヂシャ、イワナ、ニガナ

チシャという植物に似ていることからイワヂシャと呼ばれることがあります。

イワタバコの由来

イワタバコは漢字で書くと、「岩煙草」。ジメっとした岩場に好んで自生するため、「岩」とつけられています。では、「煙草」はどうしてついているのでしょうか。こちら、煙草とはまったく別の植物です。煙草とついた鍵はイワタバコの葉の見ためにあります。

イワタバコの葉は煙草の葉にそっくりなのです。ギザギザとした形をしています。そのことから「岩煙草」という名前が付けられました。イワタバコの葉は、苦みがあるため、ニガナと呼ばれることも。

しかし、こちら胃の調子を整える効果があると言われていて、葉を食用にすることがあります。天ぷらとして葉を揚げることもあるのですよ。

イワタバコの花の特徴

イワタバコは岩場でもしっかりと花をつけます。その花期は6~9月まで。花の色は薄ピンク、薄紫、白です。イワタバコの花は淡い色をしているのが特徴と言えます。

また花の形にも特徴があります。イワタバコは星形をした花を咲かせるのです。しかし、その花はうつむき加減。下向きに花を咲かせるのもその特徴と言えます。花は小さいですが、葉は大きくてボリューミーです。花だけでなく、煙草に似たイワタバコの葉も楽しめます。

イワタバコの種類、品種

イワタバコの種類をご紹介します。

ヒメイワタバコ

イワタバコのなかでも、小さな種類のものです。日本では主に紀伊半島に自生します。1株がイワタバコの半分ほどの大きさで、鉢植えでも育てやすいです。

ケイワタバコ

ケイワタバコは、漢字で書くと「毛岩煙草」。その名の通り、花や葉に毛が生えているのが特徴。ヒメイワタバコと比較して、ケイワタバコの方が育てやすいです。

イワタバコは毎年花を楽しめる

イワタバコは多年草です。多年草(たねんそう)とは、花を咲かせて、果実をつけるというサイクルを2年以上繰り返すことのできる植物のこと。つまり、イワタバコを一度植えてしまえば、2年以上はお花を毎回楽しむことができるのです。

鉢植えの場合は、成長したら、植え替えが必要になるのでご注意ください。ジメっとした岩場で咲くほどなので、あまり日差しは好みません。乾燥に気を付けながら、日陰で育ててあげましょう。

花期も長いので、一度植えると、長く花を楽しめますよ。花はもちろんですが、立派な葉もぜひ観察してみてくださいね。