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ドクダミ

ドクダミの駆除や除草の方法|除草剤以外では苦土石灰、塩、重曹が有効?

ドクダミはいたるところに咲いている植物ですが、生命力が強く駆除したつもりでもまたすぐに生えてくることがありますよね。厄介に感じている方も多いでしょう。このページでは、ドクダミの駆除について解説しています。お庭に生えてしまった方はぜひご参照ください。

ドクダミとは?

ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の植物です。ドクダメ、ジゴクソバという別名を持ちます。独特な香りがあり、薬効があるとされ民間薬として利用されることもあります。ドクダミ茶も有名ですよね。

ドクダミはとても生命力が強い植物で、駆除がとても難しいです。その理由は、ドクダミの地下茎にあります。ドクダミの茎を引っ張り、引き抜こうとしても地下茎が残ってしまいます。地中にはこの地下茎がたくさん張り巡らされているため、またそこから成長してドクダミが状に生えてきます。

つまり、ドクダミを完全に駆除するためには地下茎を取り除く必要があります。

ドクダミはどんなところに生えてる?

ドクダミは湿った日陰を好みます。家の庭で建物の影になりやすい場所や空き地に生えます。アスファルトの隙間から生えることもありますよ。

ドクダミの駆除や除草の方法

ドクダミは繁殖力が強く、とにかく地下茎からごっそり取り除かなければ駆除は難しいです。

除草剤

ドクダミの駆除方法として一番おすすめなのが除草剤です。散布型の薬剤がよいでしょう。除草剤はネットやホームセンター、園芸店で購入が可能です。早めに除草剤の使用をおすすめします。

除草剤を使用する際は、マスク、ゴーグル着用がおすすめです。小さな子どもがいる家庭では特に使用はご注意ください。風の強い日の散布はおすすめしません。

その他の方法

重曹

重曹でドクダミを枯らすことが可能です。ドクダミの茎に鎌などで切り傷を付けて、重曹を霧吹きをかけましょう。重曹は、スーパーやドラッグストア、100円ショップで売られているので探してみてください。

鎌でドクダミの茎に傷をつける必要があるので、手間がかかります。少量だけドクダミが生えているときに向いています。大量に発生した場合は、除草剤がよいでしょう。

一般的に塩がかかると植物は傷んで最終的に枯れます。ドクダミも例外ではありません。土やドクダミに塩水をかけてください。霧吹きに水と塩を入れて吹きかけるとよいですよ。

ドクダミを繁殖させないためには?

防草シート

ドクダミをまず駆除をしてください。そのあと、防草シートを使用すると繁殖を防ぐことが可能です。防草シートで日光を遮断することで、芽が出るのを防ぎます。防草シートは、ホームセンターや園芸店で売られていますので、探してみましょう。種子が飛んでくるのを防ぐこともできますので、悩んでいる方にはおすすめです。

苦土石灰

ドクダミが生えた土壌は酸性に傾きます。ドクダミはアルカリ性土壌を嫌いますので、まずドクダミを抜いたあとに苦土石灰(くどせっかい)を撒き、ドクダミが生えないようにしましょう。

苦土石灰はネットや園芸店で売られていますので、探してみてください。酸性土壌を好む植物を植えている場合は、苦土石灰を撒くことで傷みますので、ご注意ください。

ドクダミは根から枯らそう

ドクダミはただカットするだけではまたすぐに変えてきます。引っこ抜いたつもりでも地下茎が残っていて、そこからまた生えることもありますので、駆除する場合は地下茎から無くすことを意識しましょう。

ドクダミの効果効能とは|化粧水やドクダミ茶の作り方は?

ドクダミ

日本のお庭や空き地、道端などあちこちで見かけることがあるドクダミは古くから体によい植物として利用されてきましたが、効果効能は具体的にどんなものがあるのでしょうか。

このページでは、ドクダミの効果効能についてまとめています。

ドクダミはどんな花?

ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の植物で、日本各地の空き地や道端で見かけます。湿った場所、日陰を好み、独特のニオイがあります。

古くから体によい植物として利用されてきた植物です。

5月から8月がドクダミの花期で白い花を咲かせます。白く4枚花弁に見える部分は、総苞片でこちらは正確には花弁ではありません。中央には円柱状に花が密集しています。

ドクダミの効果、効能

ドクダミは体によく、効果効能があると言われています。まずドクダミに含まれる成分の代表的なものとして、次の3つが挙げられます。

  • クエルシトリン
  • デカノイルアセトアルデヒド
  • ケルセチン

お通じ改善

ドクダミに含まれるクエルシトリンは利尿作用があるとされていますので、デトックス効果が期待できます。さらに便を柔らかくする作用があるため便秘がちな方に向いています。代謝を高めることもできますので、ダイエットにも効果的です。

殺菌効果

デカノイルアセトアルデヒドは殺菌作用があります。ドクダミ特有のニオイのもとになる成分で、肌につけることで殺菌になるため、ニキビ改善が期待されます。このことからドクダミを化粧水として利用する方がいます。

また市販されている化粧水にドクダミが入っていることもあります。

アンチエイジング

ケルセチンには、フラボノイドが含まれていて、こちらは抗酸化作用があります。アンチエイジング効果が期待できます。

ドクダミの副作用

ドクダミには嬉しい効果ではなく、副作用と呼ばれるものもあります。

ドクダミを利用する際は、ドクダミ茶で楽しむことが多いですが、一度に大量に飲みすぎると、下痢や高カリウム血症になることがあります。腎機能が弱っている方や元々お腹が弱い方には不向きです。

適量飲む分には問題ありませんが、多すぎるものは摂取過多になりますので、注意をしてください。

ドクダミの使い方

ドクダミの使い方はドクダミ茶、化粧水が挙げられます。

ドクダミ茶の作り方

ドクダミ茶はまずドクダミを収穫するところからはじめます。収穫では葉だけを取るのではなく、株ごと(花がついた状態)でごっそり取って問題ありません。

お庭に雑草としてたくさん繁殖したときに、雑草とりの感覚で行うとよいですよ。ドクダミを陰干しして乾燥させたあと、ライパンで炒ります。密閉できる缶や瓶などに乾燥したドクダミを入れ、保管して、必要なときに煎じて飲みましょう。

ドクダミ化粧水の作り方

化粧水の作り方は途中まではドクダミ茶と同じです。まず乾燥させるところまで行ってください。必要なものは焼酎(度数30度ほどのもの)、グリセリンです。

ドクダミを焼酎に浸して、大きな密閉できる容器に入れて、暗いところで1ヶ月ほど保管してください。キッチンペーパーなどでこして、葉を取り除き液体のみにします。茶色く濁った水がでてきますので、これをスプレーボトルなどに入れて化粧水として使います。

ドクダミをお風呂に入れたりお茶にしてみよう

ドクダミは繁殖力が強いため、雑草として扱われますが、体や肌にいいので、お茶や化粧水を作って利用してみませんか。公園のドクダミを勝手に採取するのは、トラブルにも繋がりますので、自宅のお庭に生えているものを利用することをおすすめします。

ドクダミの育て方|増やし方には注意が必要?冬越しの対策は?

ドクダミの画像 Photo by りりりさん

ドクダミは日本のどこにでも生えている植物で、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?また、独特の香りがすることでもよく知られています。ドクダミは東洋医学では十薬といい、昔から漢方として使われていました。今回は、そんなドクダミの育て方を見てみましょう。

ドクダミを育てる場所

ドクダミは、地植えにすると地下茎が伸びて広がっていきます。生命力が強く繁殖力も高いので、庭中がドクダミだらけになってしまうこともあります。グランドカバーが目的でなければ、鉢植えで育てた方がよいでしょう。

また、ドクダミは日陰でも育てられますが、花付きをよくするのであれば、日当たりの良い場所で管理します。気温が低くなると地上茎は見えなくなりますが、春になると新芽が出てきます。冬になったら、鉢をシートで覆って寒さ対策をしてください。

※ドクダミを日陰で育てると、茎がひょろひょろと伸びて、花付きや葉の色も悪くなります。

ドクダミの水やり

ドクダミを地植えで育てる場合は、水やりはほとんど不要です。夏場の日照りが強いときのみにしましょう。

ドクダミを鉢植えで育てる場合は、乾燥させないようにしましょう。土が乾いてきたら、水やりをします。気温が高いときは乾燥対策として、腰水(鉢皿に水を入れて育てる方法)をしてもよいでしょう。

ドクダミの肥料

ドクダミを地植えにする場合は、肥料は不要です。鉢植えにするときは、錠剤タイプの緩効性化成肥料を置き肥すると花付きが良くなります。

ドクダミの土

ドクダミを育てるときは、保湿性の高い土を選び、適度に湿り気がある状態にしておきます。ただし、ドクダミは荒れ地やコンクリートの隙間からも生えてくる生命力が強い植物ですので、土壌をさほど気にしなくても問題ありません。

ドクダミを鉢植えをするときは、市販の草花用の培養土で十分に育てられます。自分でブレンドをしたい、土の種類にこだわりたいというのであれば、保湿性が高い「赤玉土」や「鹿沼土」「腐葉土」を組み合わせるとよいでしょう。

ドクダミの植え付け・植え替え

植え付け

ドクダミの植え付け時期は、4月と10月が最適です。気温が低くなる冬は避けてください。

ドクダミは苗を植え付けることが多いです。鉢で植え付けをするときは、専用のポットから出して、一回り大きいサイズの鉢に移します。このとき、鉢に入れる土は清潔なものを使用しましょう。肥料は植え付けのときに置き肥をします。

ドクダミを地植えにするときは、成長するとどんどん増えてくるので、できるだけ間隔を空けて植え付けをするようにしてください。

植え替え

植え替えも、植え付けと同じく、4月と10月が適しています。ドクダミは地下茎が広がりやすく、根詰まりも起こしやすいので、鉢で育てる時は1年に1回は植え替えをしましょう。植え替え用の鉢は、一回り大きいものを選び、土も新しい物を使います。

ドクダミの増やし方(株分け)

ドクダミを地植えする場合は、自然に増やすことができます。ただし、鉢植えのときは、2年目以降に「株分け」という増やし方をすることになります。

株分けは植え替えの時期に行うのが適しています。ドクダミを鉢で増やすときは、根の部分を傷付けないようにし、植え替え、植え付けと同様に清潔な土に植えてください。

ドクダミの手入れ・切り戻し

ドクダミを地植えにするときは、新芽を間引いて、間隔を空けるようにします。空間をつくることで、成長を促すことができます。また、地植え・鉢植えどちらの場合も、梅雨明けの花が終わったタイミングで切り戻しをします。

ドクダミの育て方で注意すべき病気・害虫

ドクダミは独特の香りもするため、害虫や病気にも強い植物です。地植えの場合は特に、虫よけの必要はありません。

鉢植えで腰水栽培をするときは、受け皿の水が汚れているとコバエなどの害虫が発生しやすくなります。少なくとも一週間に一度は水を取り替えて、清潔な状態にしておきましょう。

ドクダミの花と葉

ドクダミの花は、5月~6月にかけて咲きます。白い総苞片と中心にある黄色い部分にたくさんの花が群生し、花のように見えています。

ドクダミの葉には、白い班が入ったものや葉がカラフルな色合いの「マルチカラー」は、長く育てると「先祖返り」して、緑色の葉になることもあります。

ドクダミの効能・効果

ドクダミには利尿作用や解毒作用が高いことから、むくみや肌荒れに良いといわれています。

ドクダミの葉を収穫し乾燥させたものは、お茶や入浴剤として使われます。東南アジアでは、ドクダミの葉を食用にする地域もあり、生春巻きなどの料理と一緒に食べます。

ドクダミを栽培してみよう!

ドクダミは独特の香りがすることから苦手という人も少なくありませんが、葉の色がきれいなマルチカラーもあるので、観賞用として育てるのもおすすめです。植え付けのタイミングや手入れの仕方を覚えれば、簡単に育てることができますよ。

※トップ画像はりりりさん@GreenSnap