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時計草

トケイソウ(時計草)の花言葉|花の種類や実の特徴、グリーンカーテンに使える?

トケイソウ

時計のように見える独特の花が特徴的なトケイソウは、パッションフルーツという実をつけます。また、ほとんどがつる性のため夏の暑さを和らげてくれるグリーンカーテンにも利用されます。

今回は、トケイソウの花言葉や特徴、種類を紹介していきます。

トケイソウ(時計草)の花言葉


トケイソウの花言葉は「信仰」、「聖なる愛」、「宗教的熱情」です。

キリストの処刑を象徴するとされているトケイソウは宗教的な花言葉が多くつけられています。

トケイソウ(時計草)の花の基本情報

学名
Passiflora
科・属
トケイソウ科・トケイソウ属
原産国
熱帯アメリカ、オーストラリア、アジア
別名
パッションフラワー

トケイソウ(時計草)の花の名前の由来


トケイソウは花の形が時計のように見える独特の姿からこの名前がつけられました。分かれている雌しべが時計の秒針のように見えますよね。

トケイソウ(時計草)の花の特徴


トケイソウの開花時期は種類によって異なりますが、主に5月から10月です。

時計のように見えるトケイソウは、花びらが文字盤、雌しべが時針に見えますよね。ほとんどがつる性でグリーンカーテンにも用いられることがあります。

トケイソウ(時計草)の実の特徴


トケイソウは実がなり、パッションフルーツと呼ばれ食べられます。

実の中には赤いゼリーのようなものが入っていて、それに覆われて種が入っています。穏やかな甘い味がします。

トケイソウ(時計草)の花の種類、品種

トケイソウには500以上の種類があると言われています。たくさんの種類があるトケイソウのなかでも、主な種類をご紹介します。

パッシフロラ・アラタ

トケイソウの代表種です。
薄紫から紫色の花びらの内側に、紫と白の横縞の副弁が広がる華やかな花が咲きます。

高温多湿や寒さに弱く、耐寒温度は5度程度なので、日本の夏や寒い冬に気をつけて気候に合わせて室内で育てるようにしましょう。花の直径は7~10cm程、花が咲くと香水のような香りがします。
株が大きく育ってから花が咲くので、小さい鉢ではなく大鉢で育てましょう。
収穫できる数は多くないのですが、パッションフルーツよりも酸味の少ない甘い実がなります。

カエルレア

日本で多く見られる種類です。比較的耐寒性があるので関東では庭植えにも適しています。グリーンカーテンやフェンスなどにからませて目隠しにもよく使用される人気の品種です。

白い花びらの内側に紫、白、水色の細い副弁があり、大きな雌しべが時計の針のように見えるかわいらしい花が咲き、オレンジ色の実が収穫できるところも魅力です。

パッシフロラ・エドゥリス(クダモノトケイソウ)

トロピカルフルーツとして有名なパッションフルーツを収穫できる種類です。
白い花びらに紫と白色の糸状の副弁、黄色の大きな雄しべと雌しべが時計のような、トケイソウの特徴的な花が見られます。

紫の実がなる種類と黄色の実がなる種類の2種類があり、紫色の実がなる種類は自家受粉のため実がつきやすく、黄色い実の種類は別の木がないと多くの実はつきにくいでしょう。

独特の花言葉を持つトケイソウ(時計草)でグリーンカーテンを作ろう


独特の花と、パッションフルーツという実、そしてつる性のためグリーンカーテンでも楽しめるとても素敵な花です。

グリーンカーテンといえばアサガオやゴーヤなどが思い浮かびますが、今年はトケイソウにしてみませんか?

トケイソウ(時計草)の育て方|植え付けや水やり、挿し木の方法は?

トケイソウ、photo by ぴーた

トケイソウは、熱帯アメリカやアジア、オーストラリアなどに分布している、ツル系の多年草の常緑低木です。時計のような花を咲かせるのも特徴です。今回は、そんな特徴的な姿をしたトケイソウの育て方について、ご紹介していきます。

トケイソウ(時計草)を育てる場所

トケイソウは、基本的に日当たりがよく水はけの良い場所で育てます。

また、トケイソウは寒さに弱いため、関東地方よりも西の温暖な地方で地植えに向いています。それ以外の地域では鉢植えにして、冬は室内にいれるか、地植えできる耐寒性のある種類を選びましょう。耐寒性のある種類は、ある程度霜に当たって葉が落ちても翌年にはまた葉や花がつきます。

鉢植えではあんどん支柱を立て、地植えの場合には他の植物にからまないように少し離して植え、柵やトレリスなどにからませて育てるといいでしょう。

トケイソウ(時計草)の水やり

地植えのトケイソウへは、それほど水やりは必要ありません。ただし、鉢植えのトケイソウへは、根元の土が乾いていたらたっぷりと水を与えます。日当たりのいい場所で育てたいので、夏の水やりは朝か夕方にしましょう。

トケイソウは湿気が多いと枯れやすくなるため、水をやりすぎないよう注意します。冬の間はそれほど水がいらないので、寒くなったら水やりは様子をみながら少なめにしましょう。

トケイソウ(時計草)の肥料

トケイソウを鉢植えにする場合には、4月から10月頃まで、毎月1回程度緩効性の固形肥料を与えましょう。トケイソウを地植えにする場合は、とくに肥料を与えなくても育ちます。もし育ちが悪いようであれば、緩効性の化成肥料などを与えます。

トケイソウ(時計草)の土

トケイソウを育てるときは、水はけの良い用土を用いましょう。市販の果樹用培養土でも育ちますが、赤玉土7:腐葉土3割合で混ぜてから緩効性の化学肥料を混ぜて用土をつくるといいでしょう。

トケイソウ(時計草)の植え付け・植え替え

植え付け

トケイソウの植え付け時期は4月から6月頃が適期です。暑い日や寒い日は避けて、暖かい時に植え付けます。

地植えでは、庭の土に腐葉土を混ぜて用土の水はけをよくしてから植え付けし、植え付け後たっぷりの水を与えましょう。

植え替え

鉢植えの場合は、根が伸びて根づまりしないように、毎年ひと回り大きい鉢植えに植え替えします。なお、植え替え時期も、植え付け同様です。

トケイソウ(時計草)の増やし方

トケイソウは挿し木で簡単に増やすことができます。

挿し木

挿し木には5月から7月が適しています。枝を2節ほど残して5~8cm程度の長さに切り取りましょう。取った枝から下の葉を取り除いたあとに葉を半分の大きさに切って、挿し穂をつくります。

挿し穂の根元を数時間水につけてしっかり水揚げをしてから、下1/3程度を用土にていねいに挿して、土を軽く押さえます。植えたあとにはたっぷり水を与えましょう。

トケイソウ(時計草)の手入れ・剪定

4月には、トケイソウの枝が混んでいる部分を剪定します。春から秋までのトケイソウの成長期にはツルがどんどん伸びるので、あんどん支柱やトレリスなどに巻きひげをからませながら育てましょう。そして2月には、余分なつるを剪定して元気のいいツルを残します。

トケイソウ(時計草)の育て方で注意すべき病気・害虫

トケイソウには、ハダニやアブラムシ、カイガラムシがつくことがあります。これらの害虫は、葉の裏や茎について吸汁し、植物の生長を阻害します。

ハダニは湿気を嫌うので葉水を行うこと、アブラムシは暗く風通しが悪いところで増殖するので、光を反射するマルチシートを使用すると予防効果があります。カイガラムシはときどき葉の裏をチェックして、卵を見つけたら拭きとることで増殖が防げます。

もしも害虫がついてしまったら、ついた害虫は古い歯ブラシで払い落したり、シャワー状の強い水流で落とすことができます。また、薬剤を使用するなどの方法で駆除しましょう。

トケイソウ(時計草)の種類・品種

トケイソウの品種は500種類以上あるといわれ、たくさんの花のバリエーションが楽しめます。果物のパッションフルーツも、このトケイソウの一種です。

トケイソウ(時計草)の花

トケイソウは開花時期の6〜9月頃になると、時計の文字盤に大きな針がついているかのような、変わった形の花を咲かせます。

トケイソウ(時計草)の花を育ててみよう!

今回はトケイソウの育て方にや植え付け・植え替え方法などについてご紹介しました。水やりや肥料などでそれほど手がかかることがなく、丈夫で育てやすい植物です。寒さに気をつければ地植えでも簡単に育てられます。

品種によっては、特徴的な表情を持つ花だけでなく、おいしい果実の収穫も可能です。
花や実など楽しめるポイントがたくさんあるトケイソウを、実際に育ててみてはいかがでしょうか。

※トップ画像はぴーたさん@GreenSnap