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野草

花冠の作り方!シロツメクサの編み方は?上手につくるコツは?

花冠といえば、シロツメクサなどを編み込んでつくる、お花の冠(かんむり)のことです。

しっかり冠のように輪っかにするには、正しい作り方や編み方でつくることが大切!簡単にできるので春の野草でチャレンジしてみましょう♪

今回はシロツメクサの花冠の作り方について、詳しくご紹介します。

シロツメクサを摘んで花冠をつくろう!

花冠 作り方 シロツメクサ

花冠をつくるときはシロツメクサがおすすめ。4月ごろになると田んぼや野原などで咲き始めます。花冠をつくるときはだいたい20本ほど摘んでおくといいですよ。

また、シロツメクサを積むときは、なるべく茎を長く残して摘むと、花冠を編みやすくなります。

シロツメクサの花冠の作り方(編み方)

  1. 芯をつくる
    花冠 作り方 シロツメクサ
    まず初めに、シロツメクサを2本、垂直にクロスさせます。縦に置いてあるシロツメクサが芯になります。
  2. 芯に巻きつける
    花冠 作り方 シロツメクサ
    次に縦においた芯のシロツメクサに、横置きのシロツメクサをぐるんと巻きつけて茎が上にくるようにします。

    このとき、巻いたシロツメクサが折れてしまったときは、少し時間をおいて編むか、細い茎のもので編むと簡単です

  3. 芯を2本にする
    花冠 作り方 シロツメクサ
    ぐるんと巻いたほうのシロツメクサの茎と芯のシロツメクサの茎をそろえるようにして、芯を2本にします。

    次に芯に対して交差するように3本目のシロツメクサを置いたら…

  4. 芯を3本にする
    花冠 作り方 シロツメクサ
    2本めと同じように、ぐるんと茎が上にくるように巻きます。そしたら同じように巻いた茎を芯に加えていきましょう。

    そうすると今度は芯が3本になったかと思います。

  5. 2〜4の工程を繰り返す
    花冠 作り方 シロツメクサ
    そうしたらあとは同じ工程を繰り返すだけです。3本の芯に対してクロスさせるようにシロツメクサを置いて……
  6. 輪っかにする
    花冠 作り方 シロツメクサ
    上から茎で結うようにぐるんと芯を一周して巻きましょう。

    好みの長さになったら「編みはじめ」と「最後の茎」を重ねて輪にして、あいているところに花のついた茎でぐるんと巻いてとめます。

  7. 完成!
    花冠 シロツメクサ
    これで完成です!長く編めば、「シロツメクサのネックレス」短く編むと、「シロツメクサの花冠」になります。

    ゆるく編んでも少しつめて編んでも、ラフにつくっても意外とかわいらしくステキに仕上がりますよ。

シロツメクサをぎゅっとつめて編んでもかわいい!

花冠 作り方 シロツメクサ

最初の巻き付けでスキマがあくのが気になる方は、最初に垂直に置くシロツメクサを2本にして、最初から芯を2本にして始めるといいです。

シロツメクサ同士の間が開かないようにぎゅっとつめて編んでいくと、よりステキな花冠がつくれます。

花冠以外にもいろんなアレンジができる!

花冠 シロツメクサ

花冠以外にも編み方次第でいろんなアレンジができます。輪っかにせずにストラップのような形にしてもかわいいです。

花冠 シロツメクサ キャンドルホルダー

小さめの花冠をつくってキャンドルホルダーにしてもステキですよね。

土の成分によってシロツメクサの花の色も若干かわるそうなので、いろんなシロツメクサで花冠を楽しむのもいいかもしれません。

花冠の作り方を覚えて、野の花で遊ぼう♪

花冠はおもに野の花を編み込んでつくる冠のことですが、花冠以外にも大きさによっては指輪やブレスレッド、ネックレス、キャンドルホルダーとしても使えますよ。

シロツメクサなら春になればいろんなところに生えているので、ぜひ花冠の作り方を覚えて、野の花で遊んでみてください♪

タツナミソウとは|花の育て方や花言葉、種類や似た花は?

本来野草だったタツナミソウは、放任でも十分に育ちます。その性質の強さからグランドカバーとして利用されたり、小さく仕立てて盆栽として楽しまれたりします。

タツナミソウは耐寒性が高く栽培環境をあまり選ばないため、ガーデニング初心者でも管理しやすい植物としておすすめです。

タツナミソウとは?どんな花?

タツナミソウはシソ科タツナミソウ属の野草で、道端や平地など草丈の低い植物が多い場所でよく見られます。

また、タツナミソウには数多くの種類があり、茎にある短毛の生え方や葉の形状が主に見分けるポイントとされていますが、専門家でも分類や見分けるのが難しい植物としても知られています。

学名
Scutellaria
科名
シソ科・タツナミソウ属
分布
日本全域、東アジア
分類
多年草
花期
5月~6月
草丈
20~40cm
別名
ヒナノシャクシ(鄙の杓子)、黄ごん(おうごん)

タツナミソウの名前の由来

波が押し寄せる様子がタツナミソウ(立浪草)の花姿と似ているとされ、その名がついたといわれています。

タツナミソウの花の時期や特徴

開花時期

タツナミソウの花期はやや短く、5月~6月の暑さが増してくる前まで咲きます。

花の特徴

タツナミソウは3cm~9cmほどの花を多数咲かせます。タツナミソウのように筒状の花が上下に分かれ、口唇のように見えるものを「唇形花」とよびます。

本来野草であるタツナミソウは基本的に紫色の花を咲かせますが、ピンク色や白色の花を咲かせる園芸品種もあります。

タツナミソウの仲間、似た花

コバノタツナミ(小葉の立浪)

コバノタツナミはタツナミソウの変種とされ、タツナミソウよりも全体的に小ぶりな姿から名づけられました。

コバノタツナミの葉には短く柔らかい毛が生い茂り、ビロードに似ていることから「ビロードタツナミ」とも呼ばれます。

花期は5月~6月で、道端や土手、海岸沿いにも自生していることがあります。

オカタツナミソウ(丘立浪草)

オカタツナミソウは、名前のとおり丘陵や山の周辺に自生しています。花色はタツナミソウよりも薄くやや青み寄りの紫色で、5月中旬~6月中旬頃まで咲きます。

オカタツナミソウの葉と花序は上部にかたまりやすく、毛は下向きに生えることがタツナミソウと大きく異なる点といえるでしょう。

ナミキソウ(浪来草)

ナミキソウは海岸付近に自生する海岸性植物です。花期は6月~9月でタツナミソウよりもやや長く、初夏から早秋にかけて咲きます。

花色は鮮やかな青紫色で、海岸に咲いているとひときわ目を惹くことでしょう。

タツナミソウの育て方

タツナミソウの育て方:用土、環境

タツナミソウは本来野草のため、用土や環境をあまり選ばないことから初心者でも育てやすい植物といわれています。日当たりと風通しのよい環境で育てることで、より色鮮やかで美しい花を咲かせます。

タツナミソウの育て方:水やり、肥料

鉢植えの場合、表土が乾いたら水やりをしてください。地植えの場合、降雨のみで十分に成長します。

肥料は基本的に不要です。肥料を与え過ぎると地下茎が成長し増えすぎてしまったり、肥料やけを起こし枯れてしまったりする可能性があります。

タツナミソウの育て方:植え替え

鉢植えでタツナミソウを育てる場合、春または秋に1回、植え替えを行いましょう。タツナミソウは育ちが早いため、根詰まりを起こしやすいです。

タツナミソウの育て方:増やし方

株分け

タツナミソウは繫殖力の高い植物なため放っておいてもどんどん増えていきますが、効率よく増やしたい場合は植え替えと同時に株分けをしましょう。

春または秋が植え替えの適期で、地下茎を切り株分けします。株分け後は植物が弱りやすいのですぐに植え付け、水やりも欠かさずに行ってください。

挿し木

タツナミソウは発根しやすい植物のため、挿し木で増やすのもよいでしょう。6月~7月の花が咲き終わった頃に剪定も兼ねて挿し穂を準備します。

タツナミソウを5~10cmほどの長さで茎を切り、水に挿す部分の葉を取り除きます。茎を水に挿してから1時間~半日程度たったら水揚げし、赤土などの清潔な用土を入れた鉢に挿します。

鉢は直射日光のあたらない半日陰の明るい場所に置き、発根まで数週間~2ヶ月ほど土を乾かさないように水やりしましょう。

タツナミソウの育て方:病害虫

タツナミソウは剛健な性質なため、病気や害虫の心配はほぼありません。稀にハダニが付くことがありますが、見つけしだい薬剤を散布して駆除しましょう。

タツナミソウの花言葉

タツナミソウには「私の命を捧げます」という深い愛が込められたような花言葉がつけられています。

可憐な花姿に反して少し恐ろしくも重い言葉のようにも感じますが、その由来はタツナミソウの花がすべて同じ方向を向いていることにちなむといわれています。

またタツナミソウは全草を煎じることで漢方として利用されていることも、花言葉の由来のひとつとされています。

タツナミソウの花言葉を楽しもう

タツナミソウには「私の命を捧げます」という重みのある花言葉が付けられており、花束やフラワーギフトを贈る際は相手を選んだほうがよいでしょう。

しかしその花言葉の由来を知ることで、少し恐ろしいようなイメージが変わる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ノビル(野蒜)とは|花の特徴や上手な採り方、おすすめの食べ方は?

ノビル

ノビルは日当たりのよい道端や土手に生えている野草で、意外と身近によくある野草です。食材として流通することは少ないですが、春の山菜として楽しむ愛好家も多いです。

古くから薬草としても利用されており、滋養強壮によいといわれています。

ノビル(野蒜)とは?どんな花?

ノビルはヒガンバナ科(ネギ亜科)ネギ属の多年草で、全体的にニラとそっくりな姿をしています。地下にできる球根と葉は食べられますが、毒のあるタマスダレと草姿が似ていることもあり、採取する際は注意が必要です。

また、花びらの先が薄紫色がかった白く美しい花を多数咲かせます。草丈は10~30 cm程度ですが、花茎はすっと伸びて50〜80cmほどにもなります。成熟すると花にムカゴができ、それが落ちることによって繁殖していきます。

学名
Allium macrostemon
科名
ヒガンバナ科(ネギ亜科)・ネギ属
分布
日本全域、東アジア
分類
多年草
花期
5月~6月
草丈
10~30 cm
別名
沢蒜(ぬびる)、蒜(ひる)、疎々葱(あららぎ)

ノビルと五葷

古来ノビルは、ニンニク・ニラ・ネギ・ラッキョウと並んで五葷(ごくん)のひとつとして扱われていました。さまざまな説がありますが、五葷とは仏教などの宗教哲学に基づき食べることを禁じた5つの野菜のことを指します。

ニンニクやネギなどの成分は身体によいとされていますが、一方では脳や神経を刺激する成分によりあらゆる負の感情を引き起こすともいわれ、修行の妨げになるとしてこれらを禁じました。

ノビル(野蒜)の名前の由来は?

古来、ニラやニンニクなどのネギ属の野菜を蒜(ひる)と呼び、野に生える蒜でノビル(野蒜)と呼ばれるようになりました。蒜とは、食べる際に辛くて口の中や舌がヒリヒリとしたことが語源だといわれています。

ノビル(野蒜)の花の時期や特徴

開花時期

ノビルは5月~6月の初夏にかけて花を咲かせます。開花後、花の中央(花径の先端)に赤褐色のムカゴができやすい性質があり、花が多数開花している状態は珍しいといえます。

花の特徴

花は直径1cmほどの大きさで、散形状に小さな星のような花弁の先端が薄紫色の白い花を多数咲かせます。

ノビル(野蒜)に似ている植物

タマスダレ

タマスダレはヒガンバナ科の植物で、有毒です。ノビルと葉姿が似ているため、自生しているノビルを採取する際には十分にご注意ください。可食部分であるノビルの鱗茎は白いですが、タマスダレは茶色です。

花は全く異なる見た目をしているため開花していれば容易に見分けがつきますが、葉の形はよく似ています。タマスダレの葉はノビルと比べてやや緑が色鮮やかで光沢があり、すこし硬そうにも見えるでしょう。

ハタケニラ

花茎の高さや色合いがノビルとよく似ています。しかしハタケニラは根元付近に葉をつけており、ノビルには葉はついておらず茎のみです。

ハタケニラの葉を切ってもニラやネギのような匂いがしないのも特徴で、花も小さく真っ白な点もノビルと見分けられるポイントです。

エシャロット

葉姿から味までノビルとよく似ていて、ノビルの代わりに五葷として扱われていたという説もあります。

エシャロットの根元はノビルよりもやや赤みを帯びていて、可食部分の鱗茎が細長いのもノビルと異なる点のひとつです。

ノビル(野蒜)の採り方や食べ方

ノビルの上手な採り方

春の3月~5月または早秋の旬な季節、花茎が伸びないうちにノビルの葉と鱗茎を収穫しましょう。鱗茎は5~10cmほどの深さの地中にできるため、根元付近を揺らしながらゆっくりと引き抜きます。

なかなか手で抜けない場合はスコップを使いましょう。ノビルの根元付近にスコップを入れると鱗茎を傷つける恐れがあるため、少し離れた場所から円を描くようにまわりの土ごと掘り起こしてください。

ノビルの下処理

  1. 萎びた葉や、黄色または褐色になり病害虫被害にあっている部分を取り除く
  2. 人の往来がある場所で採取したノビルは、丁寧に水洗いする
  3. 流水にさらしながら鱗茎が白くなるまで皮を剥く
  4. 鱗茎から生えたひげ根を取り除く

ノビルの美味しい食べ方

ノビルはニンニクとラッキョウの中間のような味わいで、臭みもそれほどありません。生の葉は独特な辛味がありますが、茹でると甘く和らぎます。収穫してから時間が経つと辛味が強くなり風味も落ちてしまうので、収穫後は早めに調理しましょう。

軽くさっと茹でたノビルの鱗茎と葉をラッキョウのように醤油漬けにすると、おつまみや箸休めになりおすすめです。生食できるため、酢味噌につけてそのまま食べても美味しくいただけます。

ノビル(野蒜)の花言葉

ノビルの花言葉には「タフなあなたのことが好き」「胸の高まり」「よろこび」などがあります。

ネギやニンニクのような独特な匂いと滋養強壮にもよいとされるその効能が由来し「タフなあなたのことが好き」という花言葉がつけられたといわれています。

いろいろな食べ方でノビル(野蒜)を楽しもう

日当たりがよく草丈の低い植物が生えている土手や道端で群生していることが多いノビルは、食材として流通がすくないものの身体にうれしい効能が豊富で積極的に食べたい野菜のひとつです。

有毒な植物との見分け方に注意しながら、旬の季節にはノビルを探して収穫してみてはいかがでしょうか。