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家庭菜園士が教える!菊芋(キクイモ)の栽培の方法や収穫時期、植えっぱなしで大丈夫?

菊芋

菊芋は、近年ではメディアなどで話題にあげられ、とても高い栄養価を誇る食材、「スーパーフード」として人気がでてきています。鉢植えやプランターでの栽培もできるため、家庭菜園にもおすすめの野菜です。

今回はそんな栄養豊富で初心者でも栽培しやすい菊芋の育て方や収穫、保存方法、栄養などについて詳しくご紹介します。

菊芋(キクイモ)はどんな野菜?育て方は簡単?

連作障害
あり(3〜4年空ける)
栽培期間
4月下旬〜11月末
生育適温度
塊茎は17℃以下でよく生育する

菊芋は、北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属の多年草です。菊によく似た花を咲かせることから、菊芋と呼ばれています。地下の根(塊茎)を太らせて食します。

菊芋は、実は外来種であり、とても強健で繁殖力が強い野菜です。害虫に強く初心者でも育てやすいですが、地植えで育てると増えすぎてしまうことがあるので注意しましょう。

七尾びび

菊芋の葉には高確率で「うどんこ病」の症状が出ます。葉はうどんこ病でも、実の付きに影響はあまりないので、うどんこ病だからと撤去しなくても大丈夫です。うどんこ病が発生した際には1000倍希釈の重曹水を噴きかけるとよいでしょう。

菊芋(キクイモ)は植えっぱなしでも大丈夫?

菊芋は塊茎を土の中に植えっぱなしにしておくことで、翌年そこから生育がまた始まります。ただし、連作には適しておらず収穫量が減ってしまうため、春先に別の場所に植え替え育てましょう。

また、菊芋は繁殖力旺盛のため、適度な数の菊芋を掘り上げておかないと、野生化してしまいます。最悪の場合は、あたり一面が菊芋だらけになって手に負えなくなる恐れがあるので、植えっぱなしにする際には数を少なめに調整しましょう。

菊芋(キクイモ)の栽培に適した環境

菊芋は、日当たりのよい場所で栽培しましょう。比較的冷涼な環境を好むので、暖地より寒冷地で栽培するのが向いています。

収穫する地中の茎(塊茎)は気温17℃以下であれば、より太く大きく生長することができます。生育旺盛で、草丈が2〜3m以上になるほど大きく生長することもありますので、ある程度の広さが確保された場所で栽培しましょう。

菊芋(キクイモ)の土づくり

菊芋は、水はけのよい肥沃な土を好みます。地植え栽培の場合は、植え付けの2週間前から土壌の準備を行いましょう。プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土を用いて育てればよいでしょう。

一方で、菊芋は荒れ地でも全く問題なく生育できるほどの生命力を誇るため、用土の質に対してあまり神経質になる必要はありません。

  1. 植え付け2週間前:1㎡に対して苦土石灰を100gまいてよく耕す
  2. 植え付け1週間前:1㎡に対して堆肥2kg、化成肥料100gを畑の全面にまいてよく耕す
  3. 植え付け直前:幅70cm〜80cmの畝をつくる

菊芋(キクイモ)の植え方

菊芋は種まきではなく、種芋を植え付けて育てます。種芋は出来るだけ状態の良いものを選んで植え付けましょう。植える前に芽出しの作業をしておくと、株の生長が早くなるので、実をより太らせることができますよ。

菊芋を植える時期

植え付けの適期は4月下旬〜5月中旬頃までです。種芋を植えたら、約2〜3週間ほどで発芽します。

鉢植え栽培の植え方

鉢植えの菊芋の場合、深さ30cm以上、直径40cm以上の鉢やプランターに一株植え付けるのが目安となります。菊芋は大きく生長するので、株同士の間隔は20〜30cmほど空けるのが大切です。種芋の場合は5cmほど上から土をかぶせましょう。

発芽後は種芋ひとつにつき、2〜3芽になるように間引くと、より大きく健やかに生長します。

地植え栽培の植え方

地植えの菊芋の場合、深さ10〜20cmほどの位置に植え付けましょう。複数の株を植える場合は、50cmほどの間隔をとるとよいです。

  1. 畝に50cm間隔で植え穴をあける
  2. 植え穴にたっぷりと水を注ぐ
  3. 水がひいたら種芋を植え、土を軽く手で押さえる
  4. たっぷりと水をやる

菊芋(キクイモ)の水やり

菊芋は過湿の環境を嫌うため、乾燥気味に育てましょう。

プランター栽培の水やり

プランター栽培の菊芋は、表土が乾いていれば水やりをしましょう。土が湿っていれば、基本的に水やりは不要です。

地植え栽培の水やり

地植え栽培の菊芋は、基本的に水やりは必要ありません。自然に降る雨で十分です。

菊芋(キクイモ)の肥料・追肥

菊芋は追肥を施さなくても堅強に育ちますが、追肥を施すことで塊茎をよく太らせることができます。追肥は、1カ月に1度の頻度が適しています。追肥と同時に土寄せも行いましょう。

1㎡につき30gの化成肥料を株間に追肥し、土と肥料を軽く混ぜたら、株元へ軽く土寄せを行いましょう。

菊芋(キクイモ)の支柱立て


菊芋は生育旺盛のため、草丈が2〜3mほどに生長することもあります。植え付けから2カ月ほど経って株の高さが大きくなってきたら、支柱を立てて支えてやりましょう・

  1. 長さが240cmほどの支柱を用意し、畝の周囲に立てる
  2. 高さ30cm間隔で支柱にひもを張る
  3. ひもで株が囲まれたら完了
  4. 生長にしたがってひもを増やしていく

菊芋(キクイモ)の剪定

菊芋の葉が茂りすぎた場合は、半分ほど一気に切り戻しましょう。菊芋は9月ごろになると開花し、菊によく似た美しい花を咲かせます。

花の干渉を楽しみたい場合は、花がらをしっかり摘み取り、手入れをしましょう。

菊芋(キクイモ)の収穫時期

菊芋の収穫時期は、開花期を終えた10月下旬以降が適期です。茎が枯れた頃を目安に収穫しましょう。

まず、菊芋の根元を20cmほど残し、鎌などで切り取ります。そして根元から30cm以上離れた箇所を掘り上げて収穫しましょう。

菊芋(キクイモ)の保存方法

菊芋は、基本的に常温で長期保存ができません。常温で保存すると1週間ほどでカビが生えてしまうほど、鮮度が重要な野菜です。土の中に入れておけば、長期保存が可能なため、食べる分だけ掘り起こす形をとるとよいでしょう。

1週間ほどの保存であれば、土がついたまま新聞紙で包んで冷蔵庫で保管しましょう。収穫量が多い場合は、洗って皮をむいてから、好みの大きさにカットして冷凍しましょう。

菊芋(キクイモ)の栄養・効果効能

菊芋は健康食品としての評価が非常に高いことで知られています。菊芋に多く含まれているイヌリンは、消化されるとオリゴ糖へと変化して、糖尿病をはじめとした血糖値異常を抑制してくれる効果があります。

さらに菊芋には、多くのカリウムがふくまれており、高血圧や筋肉の疲労回復に効果を発揮してくれるのです。そのため菊芋は、菊芋茶として愛飲されたり、サラダなど料理で活躍しています。

菊芋(キクイモ)の育て方をコツを抑えて、栽培を楽しもう!

菊芋は比較的かんたんに収穫できるので、初心者の家庭菜園にもおすすめの野菜です。クセが少ない味なので、炒め物や揚げ物など、様々な料理に使うことができますよ。

ぜひ、家庭菜園で美味しく栄養豊富な菊芋を栽培してみてくださいね。

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