ガーベラといえば、春と秋によく見かけるキク科のお花です。花色や花姿、大きさが豊富に展開されており、一輪でも凛とした美しさがあることから、ガーデニングではもちろん、切り花としてもよく出回ります。
今回はそんな人気の花、ガーベラのドライフラワーの作り方や飾り方について、ご紹介していきます。
ガーベラのドライフラワーは難しい?
ガーベラは花びらの数がとても多く、一枚一枚が細く長い形状をしているので、ドライフラワーにするのが難しいといわれています。実際につくってみると、花びらがぽろぽろと取れてしまうことが多いようです。
とはいえ、ドライフラワーに適した品種や状態のものを選んでつくれば、きれいなガーベラのドライフラワーが楽しめますよ。
ドライフラワーをつくるのにおすすめのタイプのガーベラは?
ドライフラワーにしたいガーベラを選ぶときは、花首に注目して、うつむきがちで元気がないものは選ばないようにしましょう。できるだけ新鮮な状態のガーベラでつくるほうが、花びらが欠けにくいです。
また、ガーベラの咲き方には、次のようなタイプがあります。
- 一重咲き
- 八重咲き
- スパイダー咲き
- カール咲き
- 変わり咲き
ドライフラワーにして楽しむなら、八重咲き、もしくはスパイダー咲きのガーベラがおすすめです。花びらの数が多いので、数枚とれても見栄えを保てるでしょう。
八重咲きガーベラのドライフラワー
スパイダー咲きガーベラのドライフラワー
ガーベラのドライフラワーの簡単な作り方とは?
ドライフラワーの作り方は、ハンギング法とシリカゲル法のいずれかの方法がおすすめです。
どちらも簡単にドライフラワーをつくることができますが、仕上がりの状態が異なるので、好みに合わせて選ぶといいでしょう。
ふたつのドライフアラワーの作り方や、仕上がりの特徴を詳しくご紹介します。
ドライフラワーの作り方① ハンギング法
ハンギング法とは、吊るしながら自然に乾燥させてドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法でつくったドライフラワーは、色褪せや縮み、歪みがでて、アンティークのような風合いを楽しめます。
手順
- ガーベラの茎の切り口が変色していたら、清潔なハサミで切り、余分な葉も落とす。
- 1本ずつ茎部分を麻紐でしばり、日の当たらない風通しがよい場所に吊るす。
- 1~2週間そのまま置いたら完成。
ドライフラワーの作り方② シリカゲル法
シリカゲル法とは、粒子状の乾燥剤をつかってドライフラワーをつくる方法です。シリカゲル法でつくったドライフラワーは、色褪せしにくく、縮みや歪みが少ない、生花のような仕上がりになるのが特徴です。
手順
- フタができる容器に、シリカゲルを3分の1ほど入れる。
- ガーベラを花首のところでカットし、上向きにしてシリカゲルの上に乗せていく。
- ガーベラの上から、シリカゲルを花が見えなくなるまで注ぐ。
※花の隙間に入るように、容器を適度に揺らしながらいれる。 - フタをして1〜2週間、暗所で保管する。
- ガーベラが崩れないように取り出して、ハケを使いながら、花の隙間にあるシリカゲルを落として、完成。
ガーベラのドライフラワーの飾り方アイデアとは?
ガーベラのドライフラワーを一輪挿しで飾る方法
ガーベラは花びらの開きが美しいので、スワッグにして下向きに飾るよりも、このように一輪挿しで飾ってみるのもいいですね。中輪〜大輪サイズの花だと、一輪でも存在感抜群です。
ガーベラのドライフラワーを花瓶に挿した飾り方
ガーベラの茎の長さをいかして、高さのあるアレンジメントをつくってみてもいいかもしれません。ハンギング法でつくったガーベラのドライフラワーは、アンティークに引き締まった花色が、シックで美しいです。
ガーベラのドライフラワーをリースにする飾り方
シリカゲル法でつくったガーベラのドライフラワーは、茎が使えないぶん、リースなどに接着して飾るといいでしょう。発色のよい仕上がりになるので、リースアレンジの中でもメインの花材として楽しめます。
ガーベラのドライフラワーの作り方を覚えて楽しもう!
ガーベラは花色が豊富で、よく花屋に並ぶ入手しやすい花です。ガーベラのドライフラワーは簡単につくれて、変わらぬ凛とした美しさを楽しめるので、ぜひ、みなさんも挑戦してみてください!
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