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クリスマスローズの植え替え|時期や株分けのやり方は?土の選び方は?

クリスマスローズ 植え替え ポットから取り出した苗

花色が豊富なクリスマスローズは、冬の時期に見頃を迎える多年草の草花です。正しく植え替えをすれば毎年の開花が楽しめ、株分けして増やすこともできますよ。

今回はクリスマスローズの植え替えや株分けの方法について、失敗しないコツをふまえながらご紹介します。

クリスマスローズは植え替えしないとどうなる?

クリスマスローズ 植え替え前

クリスマスローズはとくに蒸れに弱い植物なので、植え替えしないまま育てると枯れることもあります。今シーズンにポット苗を買った方も、そのまま育てず、必ず鉢やプランターに植え替えましょう。

植え替えしなかった場合に起こりうる症状は次の3つです。

  • 病害虫:夏に株が蒸れて発生しやすくなる
  • 根詰まり:鉢の中で伸びる余地がなくなり、弱ってしまう
  • 根腐れ:根っこが腐って十分な生育ができなくなる

クリスマスローズの植え替え時期はいつ?

クリスマスローズの植え替え時期は、3〜4月か10~11月の、春か秋が適期です。気温の目安としては15〜20℃の時期に行いましょう。

ちなみにクリスマスローズの開花時期は3〜5月ほどですが、花が咲き終わるのを待って5月頃に植え替えを行うのは間違いです。

北海道や東北地方などの寒い地域では春先の作業がおすすめです。植え替えや株分けした後に土が凍ってしまうと生育に影響が出る恐れがあるため、育てる地域によって時期を変えましょう。

クリスマスローズを植え替えする頻度・目安は?

クリスマスローズの植え替えの頻度は、だいたい1〜2年に1回です。

とはいえ、次のような状態であれば植え替えのサインです。その年は植え替えするようにしましょう。

  • 水やりをしてもすぐに水が吸い込まれない
  • 鉢底や表土から根が見えている
  • 鉢の大きさに対して株の大きさがアンバランス
  • 下葉が黄色に変色する
  • 肥料を与えても元気がない(病害虫が発生している)

クリスマスローズの植え替えに必要なもの

クリスマスローズ 植え替え 用意するもの

  • 新しい土(クリスマスローズ専用の培養土)
  • 1回り大きい鉢(深さ30cmほどの深鉢がおすすめ)
  • 鉢底ネット・鉢底石(スリット鉢の場合は不要)
  • 長めの菜ばし(鉢底まで届くもの)
  • 移植ゴテ

クリスマスローズは毒があり触るとかぶれることもありますので、手袋を着用してください。このほか、園芸シートなどがあると後片付けが楽になります。

クリスマスローズの土の選び方

クリスマスローズは草花の中でもとくに水はけのいい土を好む性質があります。植え替えのときには市販のクリスマスローズ専用の培養土があるので、そちらを使うのがおすすめです。

もしすでに持っている草花用の培養土を使いたい場合は、草花用培養土3:赤玉土小粒3:鹿沼土3:軽石もしくはゼオライト1の割合で混ぜて使うといいです。

最初から配合したい、微調整したいという場合は、元肥も含めて下記のような比率で混ぜましょう。

  • 赤玉土小粒5:腐葉土3:軽石小粒2+緩効性肥料適量+殺菌剤適量
  • 赤玉土小粒3:日向土3:馬糞堆肥2:腐葉土1:ゼオライト1+殺菌剤適量

クリスマスローズの植え替えのやり方

  1. ポットや元の鉢から取り出す

    クリスマスローズ 植え替え ポットから取り出した苗

    クリスマスローズがもともと植えられていたポットや鉢から、優しく取り出します。抜けにくいときは鉢の縁に細い棒をさして、少しほぐしてから鉢を引き抜くといいですよ。

    それでも抜けない場合は、無理に引っ張るのではなく鉢をハサミやカッターナイフなどで切って壊して取り出しましょう。

  2. 根鉢をほぐす

    クリスマスローズ 植え替え 根鉢をほぐす

    まずは根鉢(根と周りの固まった土)の上表面にたまったゴミや苔、雑草などを取り除きましょう。

    次に根鉢の下部分をほぐします。菜ばしを斜めに差し込み、白い元気な根を避けながら、ていねいにほぐします。

    春に植え替えする場合はこれから休眠に入るのであまりほぐしません。反対に、秋の植え替えはゴムハンマーなどで叩いて大胆に根をほぐしても大丈夫です。

  3. 古い根を整理する

    クリスマスローズ 植え替え 細い黒い根を取り除く

    黒い根は古い根ですが、軽く引っ張って抜けるようなら取り除いておきましょう。この写真だと、根鉢(土と根のかたまり)の上部の根は細く黒っぽい部分が古い根です。

    根を整理したら、大株の場合はこの時点で株分けをしましょう。詳しい方法は後述します。

  4. 新しい鉢の準備をする

    クリスマスローズ 植え替え 新しい鉢の準備

    新しい鉢に鉢底ネットを敷いて、底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めましょう。今回はスリット鉢に植えるので、底石はいれていません。

    土を鉢の中に少し入れて、株を鉢に入れてみて土の高さを確認しましょう。根本の茎の分岐点と、鉢のフチ下1cmが同じ位置にくるように、土をいれて高さを調整してください。

  5. 鉢に土をいれる

    クリスマスローズ 植え替え 土をいれる

    鉢の真ん中に株をいれたら、隙間に土をいれていきます。ときおり鉢の側面を叩いたり、菜ばしを挿して中でぐるぐると回すようにして、土が詰まるようにしてください。

    茎が分岐点がぎりぎり土に埋まるイメージで植えましょう。深植えしすぎてもよくありません。

  6. 翌日に水やりする

    クリスマスローズ 植え替え 水やりをして完了

    苗を植えたら明るい日陰において、翌日になったら仕上げに鉢の底から流れ出るまでたっぷりと水やりをしてください。


大株のクリスマスローズは株分けもしよう!

クリスマスローズは多年草のため毎年花を咲かせ、何年も育てていると徐々に株が大きくなっていきます。

植え替えをすれば枯れることはありませんが、大株のまま育てていると株の中心部が蒸れてしまい、中心部だけがはげたように枯れ込むことがあります。

そのような状態にさせないためにも、7号サイズより大株になったクリスマスローズの場合は、植え替えと一緒に株分けもするといいです。株を半分にわけて別の株として育てるので増やす意味合いでもおすすめです。

  1. クリスマスローズを株分けするときは、土をできるだけ落として茎から伸びた根を見極めながら作業する。
  2. 株分けしたときに茎が3〜5本程度残るように、自然と分岐した部分探す。
  3. 茎の付け根より1cmくらい下を目安に、茎と茎の間の分けられそうな部分にカッターかナイフを差し込んで切り分ける。
  4. 株分けした後は植え替えと同じように新しい鉢に植える。

切り分ける場所を間違えてしまったら差す場所を変え、無理なく分かれたところで分割するのがポイントです。地植えにしたい場合はこちらの記事を参考にしてください。

クリスマスローズの植え替え・株分け後の管理方法

クリスマスローズの植え替え・株分け直後は、まだ根がしっかりと安定していません。風が当たる屋外には置かず、室内の明るい日陰で様子を見てください。

また、市販の培養土には元から、自分で配合する場合も緩効性肥料を元肥として与えているので、追肥は1〜2ヶ月後から始めれば問題ありません。

松原真理子

植え替え後に室内管理する場合には、エアコンなどの使用で1日の室温が大きく変化するような場所は避けましょう。

失敗しない植え替え・株分けのコツ!

どうしても失敗したくない、植え替えや株分け作業が不安!という方には、根にハイフレッシュなどの粉末状ケイ酸塩白土をまぶして植えるといいですよ。

ケイ酸塩白土には根や植物全体の抵抗力をあげて病気にかかりにくくするほか、発根促進の効果もあります。

植え替えや株分けでは、根の傷から病原菌が入らないこと、発根して根付くことが大切なので、ケイ酸塩白土があると格段に失敗しにくくなります。

クリスマスローズの植え替えや株分けをして健康に育てよう!

クリスマスローズ

寒い冬の時期に咲く色とりどりのクリスマスローズを見ると、ほっこりした気持ちになりますね。挿し木などで増やせる植物も多いですが、クリスマスローズの場合は主に株分けやこぼれ種で増やすことができます。

クリスマスローズを増やすためには株分けはとても大切な作業です。木が充分に生長し、最適な時期になれば株分けして増やしていきましょう!

松原真理子

クリスマスローズのお気に入りの花姿の品種があるのであれば、種ではなく株わけで増やす必要があります。種で増やすと同じ花形の花が咲かない可能性があります。

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