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エキナセア

エキナセアの種類|人気品種11選!切り花やドライフラワーにおすすめなのは?

エキナセア・パウワウホワイト

ピンク色や白色などの花を咲かせるエキナセアは、品種によって個性的な花姿が特徴です。アメリカやヨーロッパではハーブティーとして飲まれ、風邪やインフルエンザの予防効果があることで重宝されています。

エキナセアにはさまざまな品種があるので、ここではエキナセアの特徴や品種などについて詳しく紹介していきます!

エキナセアとは?

エキナセアはキク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属)に分類され、北アメリカに生息している多年草植物です。別名「パープルコーンフラワー」などともいわれ、和名では「ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)」と呼ばれています。

エキナセアは6~9月頃に見頃を迎える品種が多く、長い期間観賞が楽しめまて暑さと寒さに強いハーブです。

多くのエキナセアは花の中央にある筒状花が盛り上がり、花びらは下向きなこと特徴です。エキナセアは「インディアンのハーブ」とも呼ばれ、昔から北アメリカの先住民に重宝されていました。

ヨーロッパではハーブチンキとしても用いられ、人々の生活に深く根付いています。

エキナセアには免疫機能の向上や感染予防などの効果が期待でき、欧米諸国ではハーブティーにして飲まれることが多いです。ハーブティーは、ローズマリーやラベンダーなどとブレンドして楽しむこともできます。

エキナセアの種類はどれくらい?

エキナセアは、原産地である北アメリカ中央部~東部には9種類の分布が確認されています。品種改良が盛んに行われているため、数多くの品種が誕生しています。

エキナセアの種類

エキナセア・ピンクダブルデライト

八重咲きの品種で、ピンク色で花径8cm程度にもなる大輪の花を咲かせることが特徴です。花付きがよく数多くの花を咲かせ、草丈は約50~60cmです。

エキナセア・ピンクダブルデライトは色鮮やかな花色が魅力的で、花壇に植えると存在感があります。

エキナセア・プリマドンナ

一重咲きの品種で、濃いピンク色と白色の2種類が楽しめます。花径12~15cm程度の大輪の花を咲かせ、草丈は約80cmと高めです。

エキナセア・プリマドンナは花の大きさから存在感が抜群で、ドライフラワーなどにしてもよいでしょう。

エキナセア・サンダウン

花が咲き始めた頃はオレンジ色ですが、次第に薄いピンク色に変化していく品種です。一重咲きのエキナセアで、花びらは下向きにならず水平です。

エキナセア・サンダウンは、地植えやドライフラワー、切り花などで楽しめます。

エキナセア・バージン

花芯はグリーンで白色の花が咲き、花弁は下向きに垂れ下がらず平咲きです。一重咲きの品種で花びらの縁はギザギザしていて、花の中心部分は盛り上がっています。

エキナセア・バージンは花付きがよく、直立タイプの草姿がとても綺麗です。

エキナセア・パウワウホワイト

一重咲きで純白の花が咲き、エキナセアの中でも市場に多く出回っている品種です。草丈は60cm程度の高さで全体的にコンパクトに育ち、他の植物と一緒に寄せ植えなどで楽しめます。

エキナセア・プルプレア

北アメリカ南東部に自生する品種で、数多くある品種の中でも原種のエキナセアです。エキナセアの代表的な品種であり、草丈は50~120cmと幅広く淡いピンク色で大輪の花を咲かせます。

エキナセア・プルプレアは、切り花やハーブティーなどで楽しむことができます。

エキナセア・パラドクサ

原種のエキナセアで、北アメリカ南部が原産の品種です。花色は黄色で1枚1枚の花びらは細長く下向きに垂れ下がるように咲きます。

草丈は60~90cm前後で、他の品種よりも日当たりと水はけがよい場所を好みます。

エキナセア・ホットパパイヤ

色鮮やかなオレンジがかった赤色の花を咲かせ、近年品種改良された品種です。エキナセア・ホットパパイヤは八重咲き品種で、草丈は約90cmで幅も草丈と同じくらいまで生長します。

新種なので市場にはあまり出回っておらず、個性的なエキナセアです。

エキナセア・グリーンジュエル

全体的にグリーンの花色が特徴で、涼しげな印象があるエキナセアです。エキナセア・グリーンジュエルの花径は約12cmで大輪の花を咲かせ、花びらは水平です。中心にある筒状花は盛り上がり、ほのかな香りが漂います。

エキナセア・ファタルアトラクション

濃いピンク色の花姿が印象的な品種で、花びらは垂れ下がらず横に広がります。中央部分の筒状花は花びらとは対照的に濃茶褐色で、花径は9cm程度、草丈は約60cmです。

エキナセア・ファタルアトラクションは沢山の花を付け、海外では人気がある品種です。

エキナセア・ココナッツライム

八重咲きの品種で、淡い黄緑色の花を咲かせます。エキナセア・ココナッツライムは1株から数多くの花を付ける多花性種で、よく分枝します。草丈は50~60cm程度で、こじんまりした草姿が魅力的な品種です。

いろいろなエキナセアの種類や品種を覚えよう

独特な花姿のエキナセアは、品種によって咲き方や花色などの特徴がそれぞれ異なります。地植えや鉢植え、ドライフラワーやハーブティーなど多種多様な楽しみ方ができるのも魅力の一つですね。

機会があればご自宅のお庭などでエキナセアを育てて、種類や品種を覚えてみましょう!

エキナセアの育て方|種まき、苗の植え替え時期は?冬越しはできる?

エキナセアは花の中心部が大きく盛り上がっていて、放射状に広がる花弁が特徴的です。花色は豊富で切り花やドライフラワーとして使われるほか、ハーブティとして利用されることがあります。今回はそんなエキナセアの育て方についてご紹介します。

エキナセアの日当たり

エキナセアを日当たりの良い場所で育てると、花つきもよく成長してくれます。日照量をしっかりと与えるためにも、半日以上は日が当たる日向などに置いてあげましょう。

エキナセアの栽培場所

エキナセアは湿気が多い環境を嫌うので、水はけと風通しの良い日向などに置いてあげるといいでしょう。梅雨の時期などは雨に当たらないように、軒下などで管理するようにしましょう。

また、寒さに強いため、冬のあいだでも室外で管理することができますが、土が凍結するほどの厳寒地では防寒対策が必要となります。

エキナセアの水やり

エキナセアには、夏も冬も水を与えすぎないように注意しましょう。土の表面がしっかりと乾いているのを確認してから与えます。土が湿った状態が続くと根腐れなどを起こしやすいです。少し乾燥気味に管理するようにしましょう。

庭植えや地植えの場合は、雨からの水分だけで問題ありません。地面がひび割れるなど、極端に乾燥している場合のみ、水やりを行います。

ただし、鉢植えのエキナセアへは、冬でも水やりを忘れないようにしましょう。

エキナセアの肥料・追肥

エキナセアに追肥を施す時期としては、開花前の5月〜6月と秋の10月頃になります。月に1〜2回の置き肥、もしくは月に2〜3回の液体肥料を施すといいでしょう。元肥には緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。

肥料の与えすぎは株を弱らせることになり、病気にかかりやすくなる原因にもなるので、生育に特に問題ない場合は必要分だけ施すようにしましょう。

エキナセアの土

エキナセアを育てるときは、水はけの良い環境を用意してあげましょう。

市販の草花用培養土を使用する場合にも、軽石や赤玉土、石灰を混ぜ合わせ、排水性を高めておいた方がいいでしょう。ブレンドする場合は、赤玉土・鹿沼土・腐葉土をそれぞれ4:3:3程度で混ぜあわせるといいでしょう。

庭植えや地植えの場合は、掘り返した土に3割程度の腐葉土を混ぜ込むことで、水はけの良い土をつくることができます。

エキナセアの種まき・植え付け・植え替え

種まき

エキナセアを種まきから育てるなら、時期は3月〜5月、もしくは9月〜10月頃になります。

種が軽く隠れる程度に土をかぶせ、本葉が5枚以上になり苗がしっかりと成長したら、苗を庭や鉢に植え付けましょう。

植え付け

エキナセアの植え付け時期は、4月〜5月、10月頃が適期です。風通しを良くして過湿を防ぐためにも、株と株のあいだは30cm以上間隔をあけて植え付けるようにしてください。

庭植えや地植えの場合、植え替えの必要は特にありませんが、エキナセアは生育速度が早い植物なので、鉢植えの場合は根詰まりなどを起こさないように植え替えを行うようにしましょう。

植え替え

エキナセアの植え替え時期は、春頃と秋頃が適期となっています。鉢植えの場合は、できれば1年に1度の植え替えが好ましいです。

エキナセアの増やし方(株分け)

エキナセアの増やし方には、「種まき」や「株分け」といった方法があります。

種は開花の終わった花の芯部分から採取できますが、品種によって種をつくらないものもあるため注意が必要です。なお、種まきの方法については前述の通りです。

株分けの時期は、春の3月〜5月か秋の9月〜10月頃が適しています。

株分けは細かく分けすぎると枯れることもあります。1つの株に4〜6つほど芽がつくように分けるといいでしょう。あまり株が大きく成長する植物ではないため、無理な株分けはしないようにしてください。

エキナセアの育て方で注意すべき病気・害虫

エキナセアを育てる際に注意する必要がある病気としては、うどんこ病や灰色カビ病があります。

うどんこ病は夏などに乾燥した環境が続くと発生しやすいです。症状としては葉に白い粉のような斑点が浮かびあがり、症状が進むと光合成が阻害され、生育が悪くなってしまいます。

病気にかかった葉などは取り除くようにしましょう。症状が広い範囲に出ている場合は薬剤で対策するようにしてください。

灰色カビ病は別名ボトリチス病とも呼ばれ、カビによって起きる病気です。梅雨の時期など、高い湿度の環境で発生することが多く、薬剤による対策などはできないため、症状が出た部分を切り取るか、株ごと処分して感染の拡大を防ぎましょう。

エキナセアの冬越し

エキナセの生育温度は18℃〜20℃が適温で、比較的頑丈な種類の植物です。

0℃を下回る温度の中でも冬越しが可能ですが、霜や凍結には注意する必要があります。腐葉土や敷き藁を用いて対策を行いましょう。

エキナセアの花

エキナセアの開花時期は6〜10月頃です。この季節になると、花の中心が球状で、そこから細長い花弁を放射線状につける特徴的な花を咲かせます。花色はピンクやしろ、赤、オレンジなどさまざまな種類があります。

エキナセアの花言葉

エキナセアの花言葉は「深い愛」、「優しさ」、「あなたの痛みを癒やします」などがあります。

冬越しもできる丈夫なエキナセアの栽培を楽しもう!

今回はエキナセアを育てる際のポイントについてご紹介しました。

暑さにも寒さにも強く、育てやすいため園芸初心者の方にもおすすめの植物です。

開花時期も長く、宿根草であるため、毎年夏の時期に花壇やベランダを彩ってくれます。ぜひ一度育ててみてください。

エキナセアの花言葉|意味や由来、楽しみ方は?

エキナセア

鮮やかな見た目が特徴的なエキナセアは暑さや寒さにも強く育てやすい花です。ドライフラワーやハーブティーなどで楽しむことができます。

今回は、エキナセアの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

エキナセアの花言葉


アメリカの先住民のあいだではハーブティーとして用いられてきたこともあり、エキナセアの花言葉には薬効に由来しているものが多くあります。

エキナセアの代表的な花言葉には、「深い愛」や「優しさ」、「あなたの痛みを癒やします」といった意味があります。

エキナセアの基本情報

学名
Echinacea
科・属
キク科・ムラサキバレンギク属
原産国
北アメリカ
別名
紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)

エキナセアの由来

北アメリカの先住民のあいだでは、鎮痛や免疫を高める効果を持つ治療薬として使われており、ハーブティーやサプリの成分の一部として服用されることもあります。

エキナセアという名前は、ギリシャ語でハリネズミを意味する言葉が語源となっており、花の中心部にイガグリのような大きな塊を持つことからつけられたとされています。

和名では「紫馬簾菊」という名前がついていますが、これは江戸時代頃の火消しが目印として持っていた纏である「馬簾」と、エキナセアの垂れ下がる花弁の姿がよく似ていることからつけられました。

エキナセアの花の特徴


エキナセアは、花の中心部が盛り上がっており、茎を分かれて伸ばした先に花を咲かせます。

開花したあとは徐々に花弁を下げていくのが特徴的ですが、エキナセア・バージンなど一部の品種には花弁を垂れ下げないものもあります。

開花時期は初夏から秋頃までで、古くから切り花やドライフラワーとしても使われてきました。

花の色は赤や黄色、ピンクなど品種によって豊富で、品種改良などによって様々な新しい品種が多くつくられています。

エキナセアの種類、品種


エキナセアはキク科の多年草では、パープルコーンフラワーや和名では紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)や紫西洋菊とも呼ばれることがあります。

原産地は北アメリカとされており、草丈は30〜100cmまで成長します。原産地では約9種が自生していますが、一般的に多く流通しているものは「エキナセア・プルプレア」という品種になります。

紫色もしくは白色の花を咲かせ、免疫力を高め、風邪などに効果のあるハーブティーとしても使われることがあります。

そのほかの品種としては、中心部が緑で白い花を周りに咲かせる「エキナセア・バージン」やオレンジ色の花を咲かせる園芸用品種「エキナセア・サンダウン」などがあります。

高い温度にも強いことから夏の花壇などに植えられることも多く、丈夫な植物であるため初心者の園芸用植物としても栽培されることが多いです。

エキナセアの楽しみ方は様々


エキナセアは鮮やかな花が切り花やドライフラワーなどとしてとても人気があります。ハーブティーとしても使われることがあるようですよ。種類も様々あり、楽しみ方はそれぞれありそうですね。

みなさんも自分で育てたエキナセアで楽しんでみてくださいね。