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スイカ

スイカは放ったらかしでも育つ?放任栽培のメリットやデメリット

スイカ

夏になると、スーパーなどの店頭でもスイカが並び始めますね。スイカは家庭菜園でも育てられることを知っていますか。スイカ栽培では摘果などの手入れをしますが、放任栽培では手入れも少なく育てることができます。スイカを育ててみたいけど難しそうという方は、ぜひ放任栽培に挑戦してみましょう。

ここでは、スイカの放任栽培のメリットとデメリット、放任栽培するまでの準備やコツなどについて紹介していきます!

スイカの放ったらかし栽培(放任栽培)とは?

スイカを育てるためには基本的に摘果などの作業を行いますが、放任栽培ではこのような作業をせずに自然な状態で育てます。スイカは夏の暑さにも強く、少ない手入れだけの放任栽培でも十分育ってくれます。

それでは、次にスイカの放任栽培のメリットとデメリットについて詳しく紹介していきます。

スイカの放ったらかし栽培(放任栽培)のメリット・デメリット

スイカの放任栽培と聞くと楽に育てられるイメージがありますが、他の育て方と同様でメリットとデメリットがあります。

スイカは基本的な方法で育てることで実も育ちますが、植え付けした後から放任栽培すると摘果などをしないので、その分収穫量も多くなります。また、通常よりも手入れが少ないため、自宅から離れた畑などで栽培してもよいでしょう。

一方で、つる性のスイカは通常つるの整理が必要ですが、放任栽培ではつるを整理しないため、その分栽培スペースを広く確保しなくてはいけません。スイカは種類や品種によってはプランター栽培できますが、育てる場所によっては放任栽培が難しいこともあります。

放任栽培では摘果はしないので、実の大きさがまばらになることもあります。摘果することで残された実に養分が集中しますが、数が多ければ多いほど養分も分散します。養分に偏りがあると、スイカの味にも影響が出てきてしまいます。

スイカの放ったらかし栽培(放任栽培)にも準備が必要!

放任栽培といっても全く手入れしないという訳ではなく、ある程度の準備が必要です。スイカは湿気が高い土で育てると生育にも悪い影響が出てしまうため、水はけのよい土で栽培します。

また、スイカの放任栽培ではつるがどんどん伸びるため、あらかじめ広いスペースに植え付けする必要があります。畑で育てる場合は、最低でも一辺2.5m以上は確保しておきましょう。

これらの準備をしてからスイカの苗を植え付け、摘芯してから放任栽培しましょう。

放ったらかしにできないこと

スイカの放任栽培では自然に育ってくれますが、放任栽培ではできないお手入れもあります。スイカはつるを伸ばして生長し、通常であればつるを誘引して育てます。放任栽培ではつるの整理をしないため、つるが上手く絡まないと大変ですよね。つるが傷むと生育にも大きく影響が出るため、植え付けする前に土の表面にワラやネットなどを敷いておくとよいです。

また、スイカの実が生長すると鳥が割ってしまうこともあり、収穫することができなくなってしまいます。おいしいスイカを収穫するためにも、鳥害ネットを被せて対策することをおすすめします。

さらに、通常育てる場合でもそうですが、スイカも他の野菜と同じように病気や害虫が発生することがあります。こまめに育てていれば病害虫にも気付きやすいですが、放任栽培ではそうもいきませんよね。スイカは春に種まきして夏に収穫するため、病害虫も発生しやすい時期と言えます。少し手間かもしれませんが、定期的に見回りをして病気や害虫が発生してないかチェックするとよいでしょう。

スイカの放ったらかし栽培(放任栽培)のコツ

スイカは放任栽培したら手入れも少ないため、放任栽培するまでの準備が大切です。スイカは過湿が苦手なので水はけのよい土を使うのはもちろんですが、元気よく育ってくれるためにも土を十分に施してあげましょう。スイカの根に元気がないと、地上部の葉やつるなども元気がなくなってしまいます。逆に、根が元気であれば葉やつるも元気に育ち光合成も行えるため、放任栽培でも元気に育ちます。

また、スイカの苗を植え付ける際は根鉢を崩さないで植え付けましょう。

スイカを放ったらかし栽培(放任栽培)で育ててみよう

スイカは摘果したりしながら手間をかけて育てるイメージがあったかもしれませんが、放任栽培であれば手間もかけずに育てられますね。ある程度の広いスペースは必要ですが、放任栽培すればどんどん生長してくれます。また、スイカでも放任栽培に向いている種類や品種があるので、種類を選んで栽培するとよいでしょう。

放任栽培であれば手入れもほとんど必要なく育てられるので、機会があれば放任栽培でスイカを育ててみてはいかがでしょうか。

スイカの育て方|水やりの頻度や植え方、肥料の与え方は?初心者でも栽培できる?

スイカ

太陽が照りつける暑い夏には、つめたく冷やしたスイカが食べたくなりますよね。みずみずしくさっぱりした甘さが特徴のスイカは、夏場の一息にぴったりの野菜です。スイカを畑で収穫してみたい!と思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、スイカの育て方について詳しくご紹介します。

スイカとはどんな野菜?育て方は簡単?

連作障害
あり(4〜5年空ける)
栽培期間
5月〜8月まで
生育適温度
25〜30℃

スイカは、ウリ科スイカ属の野菜です。熱帯アフリカ原産で、日本には中国を経由して渡来しました。スイカは育てるのが難しいと思われがちですが、気温や日当たりに注意すれば、家庭菜園でも比較的かんたんに育てることができます。

小玉スイカは、手ごろなサイズ感で育てやすい品種です。初心者の方は、小玉スイカから育て始めるのがおすすめですよ。


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家庭菜園士 七尾びび
大玉なら一株で1~2個の収穫を目指しましょう。プランター栽培なら小玉種を育てましょう。

スイカを植える時期は?

スイカを植える時期は、5月上旬〜5月下旬です。スイカは高温と乾燥した環境を好むので、遅霜の心配がなくなった5月頃から植えるのがポイントです。

気温が足りないと苗が育たない場合があるので、心配な場合は、苗の周りをビニールで囲ったり、ホットキャップを利用して保護しましょう。

スイカの土づくり

スイカ 植え付け 地植え イラスト

スイカを栽培するときは、植え付けの2週間前から土壌の準備をします。スイカは酸性の土壌をとても嫌うので、あらかじめ苦土石灰をまいておくことが大切です。

  1. 植え付け2週間前:1㎡に対して苦土石灰を100gまいてよく耕す
  2. 植え付け1週間前:1㎡に対して堆肥2Kg、化成肥料100gを畑の全面にまいてよく耕す
  3. 植え付け直前:幅70cm〜80cmの畝をつくる。この時点でマルチを敷いておくと、地温が高くなり育ちやすい

スイカの苗の植え方

スイカの苗をホームセンターなどで購入する場合は、葉色が濃く、茎ががっしりした丈夫な接ぎ木苗を選ぶのがポイントです。

  1. 水を張ったバケツに苗を沈め、根鉢にたっぷりと水を含ませる
  2. 1m間隔で根鉢がすっぽり入るくらいの穴を掘る
  3. 根鉢を崩さないように苗を取り出し、掘った穴に植え付ける
  4. 土と根が密着するように、株元に土を寄せて押さえる
  5. 土が跳ね返らないように、優しくたっぷり水やりする
  6. 水やり後、株元に敷きわらをしく

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家庭菜園士 七尾びび
スイカの苗は浅植えして、しっかりと水やりをしてくださいね。土と根を密着させましょう。

スイカの水やりの頻度


スイカを地植えで育てている場合、水やりはほとんど必要ありません。日照りが続き、葉が萎れてきた場合は、朝夕の涼しい時間帯に水をやりましょう。

スイカは多湿を嫌うので、過剰に水やりをすると果実の味が水っぽくなる可能性もあります。

スイカをプランターで育てている場合は、土が乾いたら水をあげましょう。真夏の暑い時間帯は避け、朝夕の涼しい時間帯に水を与えるのがポイントです。プランター栽培の場合は、スイカを収穫する10日ほど前になったら水やりを控え、乾燥気味に育てるようにしてください。その方が甘さのある美味しいスイカになります。

スイカの摘心・誘引

スイカ 摘芯・整枝 イラスト
スイカの雌花は、子づるや孫づるにつくことが多いので、本葉が5〜6枚のころに親づるの先端を摘心します。こうすることで、子づると孫づるの生長を促すことができます。

また、子づるが伸びたら、生育の良いものを3本残して他は摘み取りましょう。そして、子づるが畝から直角に出て行くように誘引します。つる同士が絡みあわないように注意しましょう。

泥の跳ね返りを防いで病害虫を予防するため、子づるが伸びる畝の外側にもしきわらを敷いておきましょう。

スイカの人工受粉

スイカ 人工受粉 イラスト
6月上旬〜6月下旬、人工受粉を行いましょう。人工受粉を行うことで、スイカに確実に実をつけられます。雌花の花柱(雌しべの先)に雄花の雄しべをつけて、花粉をつけましょう。受粉させた日を記録しておくと、収穫の時に便利ですよ。

雌花と雄花の見分け方は以下を参考にしてくださいね。

  • 雌花:がくの下が膨らんでいる
  • 雄花:がくの下に膨らみがない

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家庭菜園士 七尾びび
無事に結実したら、生長を促すように20日間くらいはたっぷり水やりします。25日くらい経過した時点で水やりを控え目にすると甘みのあるスイカに仕上がります。

スイカの摘果

スイカの実がつきすぎた場合は、ひと株につき、2玉の実がつくように摘果しましょう。たくさんの実がついたまま育てると、実の大きさがまばらになったり、偏りが出たりしてしまいます。

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家庭菜園士 七尾びび
一番初めについた実は良いものにならないので、まだ小さいうちに収穫してしまいましょう。

スイカの肥料・追肥

スイカ 肥料・追肥 イラスト

スイカの追肥は、果実がソフトボールくらいの大きさになったタイミングで行いましょう。スイカは植え付けのあとはしばらく追肥の必要はありません。

ただし、肥料不足になると、実のつきが悪くなったり、実が大きくならなかったりします。つるが細く元気がない場合は、早めに肥料を与えましょう。

  1. つるを伸ばしていない側の畝脇に溝を掘る
  2. 溝の中に1㎡につきひと握り(20〜30g)の化成肥料をまきいれる
  3. 溝の外側から土を寄せるようにして溝を埋め、肥料に土をかぶせる
  4. 子づるを伸ばしている場合は、敷きわらを少しのけて追肥する

スイカの実の管理

スイカ 玉直し・収穫 イラスト
スイカの実がこぶし程度の大きさになったら、病気を予防するために実の下に発泡スチロールやわらを敷きましょう。また、収穫間際には鳥の被害にも遭いやすくなるので、わらやネットなどで目隠しをしてやると良いでしょう。

また、実の片側だけが熟さないよう、時々上下を回転させてやりましょう。この時、つるを強くひねらないように注意してください。

スイカの収穫


スイカは、7月中旬〜8月下旬頃が収穫に適した時期です。種類によって収穫の目安が異なりますが、大玉スイカなら開花から45日程度、小玉スイカなら35日程度が収穫の目安となります。

果実のついた節の葉が褐色に枯れ、果実を指で叩いたときにボテボテとした音がすれば収穫して良いでしょう。試しにひとつ収穫してみて、完熟していれば同じ日に受粉したものを収穫すると確実です。ヘタをハサミで切って収穫しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
受粉から小玉種なら25~30日、大玉種は30~40日程度で収穫できますよ。
収穫直後よりも2~3日置いてから食べると甘みが増して美味しいです。

スイカのトラブル・生育不良

スイカは乾燥を好むので、多湿を原因とした病気を発症しやすい野菜です。過剰な水やりをせず、梅雨時期の管理には特に注意しましょう。スイカの病害虫について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね。

また、美味しいスイカは鳥の被害にも遭いやすくなります。もうすぐ収穫!と思っていたら、カラスに食べられていたなんてことも。

収穫前のスイカは、ネットをかぶせたり、テグスを張ったりして鳥の被害から守りましょう。肥料袋やカゴ、ザルなどをかぶせることでもガードできますよ。

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家庭菜園士 七尾びび
果実が土に触れている状態だと虫に食べられやすいので注意。実の下に敷ワラをするなど工夫しましょう。

スイカは種まきからでも育てられる?

スイカ 種まき イラスト

スイカは種まきからでも育てられますが、種から育てるのは難易度が高い作業です。本格的な栽培を目指していないならば、市販の苗から育てるのをおすすめします。種まきから育てる場合は、3月下旬〜4月上旬に種まきをしましょう。

手順は以下の通りです。

  1. スイカの種を一晩水に浸けておく
  2. 育苗ポットに培養土を入れ、指先で3箇所に軽くくぼみをつけ、くぼみに種を1粒ずつまく
  3. 周囲の土を寄せるようにしてかぶせ、指で土を軽く押さえる
  4. 土と種が密着するように、たっぷりと水やりをする
  5. 本葉が1〜2本の時に2本立ち
  6. 本葉が2〜3本の時に1本立ち
  7. 本葉が4〜5枚出たら、植え付け苗の完成!

スイカを元気に育てて収穫しよう!


スイカには色々な種類があり、果実の色や形、大きさも様々です。品種によって味が違うので、好みのスイカを選んで、ぜひ自宅で育ててみてくださいね。

スイカは、手をかければかけるほど甘くて美味しい実を収穫できます。暑い夏の時期に、美味しいスイカの収穫を楽しんでくださいね!

スイカの摘芯・整枝|目的や方法、時期やタイミングは?

大玉スイカ つる

夏の時期に旬を迎えるスイカは、日本でも親しみがある野菜の一つですね。スイカは畑で栽培するイメージですが、実はスイカの種類や品種によっては家庭菜園でも育てることができます。スイカの栽培ではいくつか重要なポイントがありますが、摘芯(てきしん)と整枝(せいし)も大切な作業と言えます。

今回は、スイカの摘芯と整枝の時期やタイミング、そしてその手順などを中心に解説していきます!家庭菜園などでスイカを栽培されている方やこれから栽培してみたい方は、ぜひ参考にしてみたくださいね。

スイカの摘芯・整枝とは?

スイカの摘芯とは生長点の先端を摘み取る作業のことで、親づるを摘芯することで小づるの生長を促進させる効果があります。摘芯は「敵心」と表記することもあり、「芯止め」や「ピンチ」などと呼ばれることもあります。

多くの植物は頂点を優先に生長して下の部分は生長を抑制する仕組みになっているため、植物を摘芯することで株全体の生長が促されます。スイカは摘芯しなくても小づるが生長することもありますが、摘芯した方が小づるも沢山出てくるでしょう。

一方、整枝とは伸びてきた小づるの中から元気のよいものを数本残していく作業のことです。スイカはつる性植物なので、植え付けしてからどんどんつるが生長していきます。摘芯と整枝をすることで収穫量が増えることも期待できるため、スイカを栽培する上では大切な作業の一つです。

それでは、スイカの摘芯と整枝の時期やタイミングについて詳しく見ていきましょう!

スイカの摘芯・整枝の時期やタイミング

夏野菜のスイカは3~4月頃が種まきに最適な時期で、種まきしてから本葉が5~6枚ほどまで生長したタイミングで摘芯します。スイカを摘芯して小づるが伸びてきたら、元気のよいもの以外は整枝しましょう。

スイカの摘芯の手順

スイカを種まきして本葉が出る茎を親づると言い、この親づるの生長を止めるために摘芯をします。基本的にスイカの摘芯は生長点の先端を手で摘み取れば、作業は完了です。スイカを摘芯した後は、小づるが生長してきます。

小づるが生長すると次第に孫づるが発生しますが、孫づるは親づるのように摘芯する必要はありません。スイカを育てる際に孫づるが邪魔のようであれば、その時は付け根を切り取りましょう。

スイカの整枝の手順

スイカの整枝にはいくつか方法がありますが、小づるが生長してきたら4本ほど残して、それ以外のつるは付け根の部分から切り取ります。小づる2本で1つの実を収穫することができ、この方法を「子づる4本整枝2果どり」と言います。

剪定バサミを使用すると切り口より雑菌が入りやすいため、整枝も摘芯と同様で剪定バサミではなく手で摘み取ってください。

スイカの摘芯・整枝をしてみよう

今回は、スイカの摘芯と整枝のタイミングや時期、そしてその方法について紹介しました。これまでスイカを食べたことはあっても、実際に栽培したことがないという方は多いと思います。

スイカには大玉、中玉そして小玉の種類があり、種類や品種によって育て方も異なる部分があります。小づるの本数などもスイカの種類によりさまざまなので、実際には栽培しながら摘芯と整枝のタイミングを見極めることが必要です。スーパーや市場などで手に入るスイカもよいですが、ご自分で一から育てたスイカはさらにおいしく感じられることでしょう。

スイカを育てる時は摘芯と整枝は大切なプロセスなので、ぜひご自分で摘芯と整枝をしてみましょう!

スイカの収穫時期|収穫の方法や目安、保存の仕方は?

大玉スイカ 紅大

暑い夏の時期と言えば、甘いスイカが食べたくなりますよね。スイカは種類や品種によって家庭菜園でも栽培できるので、ご自宅のベランダなどで収穫すればいつでも新鮮なスイカが食べられます。スイカは収穫時期を見極めるのが難しい野菜でもあるので、収穫時期や方法などを知って、おいしいスイカを収穫してみたいですね。

ここでは、スイカの収穫時期から収穫の目安、収穫方法や収穫する際の注意点などについて紹介していきます!

スイカの収穫時期のどれくらい?

夏野菜のスイカは、受粉してから約35~50日が最適な収穫時期と言えます。スイカを植え付けしてからは、85~90日前後が収穫時期です。

スイカには大玉、中玉そして小玉の3種類があり、収穫時期は種類や栽培する環境などによっても変わってきます。

スイカの収穫の目安は?

スイカの収穫は見た目から判断することはなかなか難しいですが、見極めるポイントがあるのでいくつか紹介します。スイカの周りに生えている葉や巻きひげが枯れてきたようであれば、収穫のタイミングと考えてよいでしょう。葉や巻きひげの役目が終わった証拠なので、スイカの実が食べごろになっています。

また、古典的な方法ではスイカを叩いて音を確認することです。スイカを叩いて澄んだ音がすれば、収穫に最適な時期です。逆に、音が高いと収穫するのは早く、鈍いような音は熟し過ぎていると判断できます。すぐに聞き分けることは難しいかもしれませんが、何度か挑戦してみてもよいかもしれませんね。

スイカの収穫の方法

スイカがソフトボールくらいの大きさになったら、実の柄の部分を上向きにして変形することを予防します。実がついてから約1か月後には、玉直しの作業を行います。玉直しとは今まで地面についていた箇所を表に向けて、太陽の光に当てる作業のことです。直射日光に当ててしまうと実が日焼けしてしまうため、一気に行わずに少しずつ回転させましょう。

小玉スイカの場合は空中栽培なので、玉直しする必要はありません。収穫する時は小玉スイカを手で支えた状態で、株から切り離してください。

スイカの収穫で注意すること

スイカを収穫する前には玉直しを行いますが、実は太陽の光が均等に当たらないと風味などにも影響が出てきます。玉直しはスイカを栽培する上でも大切な作業の一つなので、乱暴にしないで丁寧に行いましょう。玉直しは1~2回ほどでも十分ですが、回数に制限はないため、何度行っても大丈夫です。

小玉スイカはネットなどを利用して空中栽培しますが、雨が強く降ったりすると小玉スイカが肥大化して割れてしまう可能性もあります。空中で栽培しているため少しの変化も実に影響を与えるため、収穫時期の時は実の様子をこまめに観察するとよいでしょう。

スイカの保存方法

夏の時期になると、スーパーや市場などでは丸いスイカやカットされたスイカが売られていますね。スイカは冷やしすぎると甘みも徐々に損なわれるため、丸いスイカは風通しのよい冷暗所で保存します。スイカを食べる2~3時間ほど前に冷蔵庫に入れて冷やすことで、おいしく召し上がれます。

一方、カットしたスイカは切り口を空気に触れさせないようにラップしてから冷蔵庫の野菜室で保存してください。冷蔵庫に入れたら早めに召し上がりましょう。シャーベットなどにして食べたい場合は、冷凍保存してもよいです。

スイカの収穫時期を見極めよう!

今回は、スイカの収穫時期や収穫の目安、そして収穫方法などについて紹介しました。スイカは種類や品種によって初心者の方でも栽培できますが、収穫時期は見た目だけでは分かりにくいこともあります。

ご自分でスイカを収穫される際は、今回紹介した収穫の目安や方法で収穫してみてはいかがでしょうか。

スイカのプランター栽培|植え方や人工授粉の方法、おすすめの品種は?

小玉スイカ プランター

スイカといえば、夏の時期には欠かせない野菜ですよね。広々とした畑で育てるイメージがありますが、実はプランター栽培もできることをご存じでしょうか。プランター栽培に適した品種を選ぶことで、家庭菜園でも育てることができます。

今回は、プランターで栽培できるおすすめの品種や必要な物、栽培のポイントやお手入れの方法などについて詳しく解説していきます!

スイカはプランターで栽培できる?

プランター栽培でおすすめの品種

夏の時期に旬を迎えるウリ科のスイカは、大玉、中玉そして小玉の3種類があります。スイカの表皮の模様や果肉の色などは、品種ごとに異なります。スイカをプランター栽培する場合は、3kg以下の小玉品種を選ぶとよいでしょう。

小玉のスイカにもさまざまな品種がありますが、果肉が赤い「紅しずく」や「紅こだま」、黄色い果肉の「ニューこだま」、そしてラグビー型の「カメハメハ」などが育てやすくおすすめです。小玉のスイカはカットすることなく、そのまま冷蔵庫に保存できるのも嬉しいですね。

スイカのプランター栽培で用意するもの

プランターの選び方

小玉品種のスイカを育てる場合でも、育て方次第では大きく生長することもあります。使用するプランターは、高さ100cmほどの10号以上のものを選ぶとよいです。

スイカの根は縦に伸びるので、プランターは深さのある円筒形のものがよいでしょう。また、小玉スイカは支柱を使って育てるため、プランターに支柱が通せる穴が空いているものだと便利です。

使用する用土

スイカのプランター栽培では、市販の野菜用培養土でよく育ちます。水はけをよくするためにも、鉢の底に大粒の赤玉土を敷きましょう。

スイカのプランター栽培のポイント

植え方

スイカは種まきからでも育てられますが、苗を植え付けた方が作業も楽に済みます。スイカの植え付けに最適な時期は、5月中旬頃です。種まきから育てると病気や害虫にも弱いため、苗を植え付けて育ててみましょう。それでは、スイカの植え付け方について紹介します。

  1. プランターの底には、鉢底石として赤玉土(大粒)を5cmほど敷きます。
  2. 土をプランターの8分目の高さまで入れます。
  3. プランターの中心部分に穴を空けて、スイカの苗を植え付けます。この時、プランターに入れた土と苗の土の表面が同じくらいの高さになるよう調整しましょう。
  4. 植え付けが終わったら、最後にたっぷりと水やりします。

スイカのプランター栽培の手入れ

水やり

プランターでスイカを栽培する場合、水は土の表面がしっかり乾燥してから与えるようにしましょう。気温が高い夏場は、1日2回朝と夕方に水やりしてください。

肥料・追肥

スイカはつる性植物なので、つるをどんどん伸ばしながら生長していきます。苗を植え付けて1週間ほど経過したら、1~2週間に1度のペースで肥料を施しましょう。追肥する場合は、液体肥料またはスプーン1杯の緩効性化成肥料を与えてください。

スイカの葉が黄緑色に変化したら肥料切れのサインなので、肥料を与えましょう。また、受粉後も肥料をいつもより多く与えると生長が促進されます。

つるの伸ばし方

大玉のスイカであればつるを地に這わせていきますが、小玉ではネットを使用して空中栽培するのが一般的です。朝顔のようにプランターの四隅に支柱を立てる「あんどん仕立て」で育て、支柱にネットを固定させた状態でスイカのつるがネットを這うように誘引しましょう。

人工授粉の方法

スイカは6月下旬頃になると、小さな黄色い花を咲かせます。せっかくスイカを育てるなら、確実に実を付けて楽しみたいですよね。スイカを人工授粉することで、確実に実を付けましょう。

スイカの人工授粉は花粉が出ている雄花を摘み取り、全ての花びらを取り除きます。その後、花粉を雌しべに擦りつけてください。

スイカのプランター栽培のトラブル・生育不良

スイカには連作障害があり、同じ土を使ってスイカを育てると上手く育ちません。そのため、プランター栽培では一度スイカの栽培で使用した土を次のスイカ栽培で使うことは避けるようにしましょう。次回のスイカ栽培では、新しい土を使うとよいです。

スイカは夏の時期に収穫しますが、収穫する8日ほど前に水やりを控えることで糖度が高いスイカが収穫できます。甘いスイカを楽しみたいようであれば、収穫前に水やりを控えてみてくださいね。

スイカも他の野菜のように、病気や害虫が発生することがあります。特にアブラムシやハダニなどの害虫が発生しやすいため、日頃からスイカをよく観察してこれらの害虫を見つけたら捕殺してください。

また、スイカはつる割病やつる枯病などにかかることもあります。どちらもカビが原因で発生する病気で、対策としては日頃から風通しのよい場所で育てるようにしましょう。

プランター栽培のスイカの収穫

スイカの収穫時期は、一般的に7月下旬~8月頃です。ただし、スイカは見た目だけだと成熟度が分かりにくいため、小玉品種であれば受粉後40日、大玉品種は40~50日ほどを目安に収穫しましょう。プランター栽培の場合、スイカは1株に対して1~3個ほど収穫できます。

スイカは受粉後の気温が収穫にも影響するため、受粉してから天気がよく暑い日が続けば早めに収穫してもよいです。

スイカを収穫する際は、ハサミをヘタの上をカットします。収穫したスイカは、涼しい場所で保管してください。

プランターでスイカを栽培しよう!

夏に旬を迎えるスイカをプランターでも育てられるなんて驚いた方も多いと思います。小玉品種であれば大きく育ちすぎることもなく、プランターでも栽培できます。

プランターがあればマンションのベランダなどでも十分育てられるので、ご興味があればぜひプランターでスイカを栽培してみてはいかがでしょうか。

スイカが病気や害虫の被害に遭う原因や対処法は?

スイカを栽培していると虫がつくことや病気になることがあります。このページではスイカの病害虫について解説しました。現在スイカを育てていて病気や害虫が気になっている方はぜひご参照ください。

スイカにつきやすい害虫は?

ウリハムシ

スイカにはウリハムシが付着して被害に遭うことがあります。ウリハムシは名前からもわかるように、ウリ科の植物に被害をもたらす害虫で、成虫の見た目はオレンジ色です。

大きさはだいたい7mmから8mmと小さいですが目立ちます。

葉や果実を食害し、被害がひどいとスイカが枯死することもあるほどです。

原因

ウリ科の作物の一部が地面に察しているとそこからのぼってきます。

対処法

防虫ネットを使用することである程度ウリハムシを防ぐことができます。大量に発生したときは薬剤散布も効果的です。発生しそうな時期に予防的に薬剤をまくのもよいでしょう。

ミナミキイロアザミウマ

ミナミキイロアザミウマの大きさは1.2mmほどで、小さいためなかなか見つけにくい虫です。1979年に国内で発見されて以降、ほぼ全国に被害が拡大していて注意が必要です。

ミナミキイロアザミウマの成虫と幼虫は葉や茎から汁を吸います。スイカの場合はとくに新芽や若い葉など柔らかい部分が狙われやすいので気をつけましょう。

またミナミキイロアザミウマはウイルスを媒介します。そのためスイカの葉が白く変色して光合成がしにくくなることもあります。

原因

雨の量が少ないときに増えやすい特徴があります。他にも気温が高いとよく成長するため、高温が原因で増えることもあります。

対処法

ミナミキイロアザミウマは薬剤への抵抗力があるため、見つけ次第捕殺するか天敵であるカメムシを使って駆除させるとよいでしょう。

雑草でも繁殖をするためスイカの近くに雑草が広がっている場合は、除草をしてください。さらにマルチを敷くことも侵入を防ぐことができます。

アブラムシ

アブラムシはとても小さく0.5mmから3mmほどの大きさで、あらゆる植物について葉や茎を吸汁します。繁殖力が高いため放置しておくとすぐに増えるのが特徴です。

原因

肥料を与えすぎると増えます。

対処法

薬剤をしようして対処することができます。アリと共生関係にあるため、スイカの近くにアリの巣がある場合は除去してアブラムシの増殖を抑えることができるでしょう。

スイカがかかりやすい病気は?

うどんこ病

スイカの葉に白い斑点が出て、まるでうどんの粉をかぶったように見えることが症状です。

原因

湿気が多いとカビが発生して、それが原因でうどんこ病になりやすくなります。

対処法

薬剤を使用することで対処してください。うどんこ病を発症している箇所は処分しましょう。

炭疽病

スイカは炭疽病になることがあります。オレンジ色や茶色の丸い斑点ができるのが特徴で、放置しておくと葉に穴があくこともあります。

原因

原因菌であるカビ菌が湿気が多い時期に繁殖することで発症します。

対処法

症状が出た場所は取り除き、炭疽病に使える薬剤を使用しましょう。

つる枯病

つる枯病になるとスイカの葉に斑点が生じ、茎は茶色く変色することがあります。発生した部分より先は枯死することが多いです。

原因

つる枯病の原因はカビ菌です。湿度が高いと菌が繁殖してつる枯病になります。

対処法

つる枯病に使用できる薬剤を散布しましょう。症状がでている箇所は取り除くことをおすすめします。

スイカを病気や害虫から守って、元気に栽培しよう

スイカの病害虫は薬剤を使用することである程度予防することができるので試してみてください。湿気は大敵です。剪定をして通気性をよくしながら健康に育てましょう。

スイカの栄養|効能・効果や旬の時期、選び方や保存方法は?

シャリシャリとしておいしいスイカは水分が多いイメージですが、栄養は含まれているのでしょうか。このページでは、スイカの栄養について解説しています。効果効能やスイカの保存方法についてもまとめたので、ご参照ください。

スイカはどんな野菜?

スイカは、ウリ科の植物でつる性を持つ特徴があります。夏の野菜として有名です。原産は熱帯アフリカで、古くから栽培されてきました。その歴史はとても深く、5000年前の遺跡からスイカの種が見つかったほどです。その前からすでに品種改良がおこなわれていたとされ、人類とのかかわりが深い野菜です。

日本へ伝わったのは比較的最近で、室町時代とされています。果実には縞模様が入る特徴があり、花は黄色です。花はキュウリの花に似ています。

スイカの栄養・成分

栄養

スイカには、βカロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維が含まれます。しかし、90%近くが水分でできているスイカは他の野菜と比べると栄養価が低いです。

カロリー

スイカ100gあたりのカロリーは37kcalです。

成分表

水分
89.6g
タンパク質
0.6g
脂質
0.1g
炭水化物
9.5g
飽和脂肪酸
0.01g
不飽和脂肪酸
0.05g
コレステロール
0
食物繊維
0.3g

スイカの効果・効能

血流改善

スイカに含まれるβカロテンは血流改善によいとされています。血行不良による冷え性にお悩みの方にもよいでしょう。

むくみ解消

スイカに含まれるカリウムは余分な水分を体外に排出する働きがあるため、むくみ予防に効果的です。他にも膀胱炎予防にもよいとされています。

夏バテ・熱中症予防

夏に気になるのは夏バテや熱中症です。スイカにはビタミンBも含まれるため、疲労回復によいとされています。また、水分の多いスイカはスポーツドリンクの役割があると言われています。汗を書くとミネラルも失われますが、そのミネラル補給にもよいです。夏にスイカを食べることで熱中症予防効果も期待できます。

体を冷やす

水分が多いため、水分補給にもなり、体を冷やす効果も期待できます。運動後などにもスイカはよいでしょう。冷やしておいしく食べたいですね。

スイカの旬の時期や選び方

スイカは夏の食べ物で、7月から9月が旬です。

おいしいスイカを見つけるために、まずシマ模様を見てみてください。シマがはっきりしているものは、甘くておいしいスイカと言えます。黒い部分が盛り上がって見えるものもおいしいスイカで新鮮です。

スイカを叩いてみて、ポンポンとよい音がしたらおいしい可能性があります。高い音がした場合は未熟な可能性があり、重い音の場合は、新鮮でないことがあります。ただし、お店では叩きすぎないよう、軽く叩いて確認するようにしてください。

スイカの保存方法

スイカは夏の野菜で、気温が高い環境になれています。基本的にスイカは常温保存ができます。反対に8度以下に冷やすとおいしさが落ちるのでご注意ください。

常温保存の場合は、そのままの状態で風通しの良い場所で保管してください。これで2週間ほど保管ができます。

冷蔵保存をする場合は、乾燥させないようにしてください。カットしたスイカを冷蔵庫に入れる場合は、1つ1つラップで包んで乾燥しないようにしましょう。冷蔵庫での保存の場合は、2~3日ほど保存ができます。

スイカには熱中症予防や美容に良い栄養効果がある

夏の風物詩であるスイカは栄養価はあまり高くはないですが、夏バテや熱中症など夏のトラブルに嬉しい野菜なので積極的に食べたいですね。

スイカの花言葉|意味や花の特徴、種類が多い?

スイカ

夏の風物詩のスイカ。暑くなってくると食べたくなりますよね。実はスイカには様々な種類があり、様々な形などがあるんですよ。

今回は、スイカの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

スイカの花言葉


スイカの花言葉は「ずっしりしたもの」「どっしりしたもの」という奇妙な意味を持ちます。見た目通りの重くて、ずっしりとした様子をそのまま表した意味でしょう。

けれども捉えようによっては、威厳のあるといった意味合いにもなるので、自身の子どもや夫を気弱いと感じたら、食べるよう勧めることで威厳をぐんぐん付けていくということを期待するものいいかもしれません。

スイカ自体は水分が豊富で夏場など、喉が渇く季節にはその「どっしり」「ずっしり」とした重みを手に持って感じながら、食べると生命の素晴らしさなんてものも感じられるかもしれませんね。

スイカの基本情報

学名
Citrullus lanatus
科・属
ウリ科・スイカ属
原産国
アフリカ
別名
西瓜

スイカの由来


スイカは中国の西方から伝わったことと、瓜に似ていることから「西瓜」と漢字表記されるようになりました。スイカという発音は「西瓜」の「西」を唐音で発音したことがもとになっています。

日本に伝わった正確な時期は不明ですが、室町時代以降には伝わっていたとされています。南北朝時代の漢詩集『空華集』でスイカに関する唄がえいじられていることもあり、14世紀には伝わっていたのではないかとも考えられています。

スイカに関する有名な絵画作品としては、江戸時代の有名な浮世絵師である葛飾北斎の描いた肉筆浮世絵「西瓜図」があげられるでしょう。北斎の晩年の作品であり、スイカの上に菜切り包丁を和紙越しに乗せている姿が描かれています。

スイカの花の特徴

スイカは6〜8月というちょうど収穫期直前が開花時期にあたります。黄色い花弁を5枚ほどもった花には、雄花と雌花の2種類が存在し、その両者が受粉することで実がなります。

この花を人工授精させることで確実に結実することが可能のなるので、構造をしっかり把握しておきましょう。なおタイミングとしては、雌花が咲いたら午前10時頃までに人工授粉をさせるというつもりで管理してください。

スイカの種類、品種


スイカは店頭でもさまざまな種類が置かれているケースもあるぐらいに、種類が豊富です。

最も有名な品種は甘くてしゃりっとした食感が特徴の大玉スイカでしょう。「縞王」や「富士光」といった品種もこの大玉スイカの1種です。

ほかには可食部分が多めの小玉スイカや、果肉が黄色い黄色スイカ、ラグビーボール型のマダーボール、深緑色の表皮が特徴の高級スイカ・でんすけ、文字通り角ばっている角形スイカ、果皮が黄色い太陽スイカ、富山県の入善町で生産している楕円形の入善スイカ、食べやすくも生産には手間のかかる種なしスイカなどが挙げられれます。

このほかに食用として栽培されたものではなく、乾燥地帯に自生する野生のスイカも存在します。ほとんど甘みはないですが、水分をかなりたっぷりと貯蓄しています。ミネラルなども多く含んでいることから、砂漠に生きる動物にとって貴重な栄養源ともなっています。

いろんなスイカを食べよう


夏の風物詩といえるスイカは実はたくさんの種類があることがわかりましたね。私たちがいつも食べている丸いスイカのほか、四角い形をしていたり、中身が黄色いスイカなどはみなさん食べたことがありますよね。

今年の夏は少し変わったスイカを食べてみませんか?