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百日紅

百日紅を植えてはいけない理由は?縁起が悪いって本当?

百日紅(サルスベリ)は夏を代表する樹木の一つでも知られ、シンボルツリーとして植えられることも多いです。見た目も華やかで美しいので、1本でも十分インパクトがありますね。綺麗な花を咲かせますが、じつは植えてはいけない植物であることをご存じでしょうか。

今回は、サルスベリの特徴や植えてはいけない理由などについて詳しく解説していきます!サルスベリを庭木として検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

百日紅とはどんな花木?

サルスベリは中国に自生し、ミソハギ科の落葉広葉樹です。7~9月頃になるとピンク色や白色などのヒラヒラした花を咲かせ、樹高は3~10mほどまで生長します。サルスベリは別名「百日紅(ヒャクジツコウ)」とも呼ばれ、夏の時期に長い間咲き続けることが名前の由来です。

サルスベリはその名の通り、猿が滑るようなツルツルした樹皮が特徴です。公園樹や街路樹などとして植えられていることが多く、暑さや乾燥にも強く日当たりの良い環境を好みます。

サルスベリはうどんこ病にかかりやすいですが、近年ではなど品種改良によって病気に強い品種も誕生しています。生長が早いため、予め植える場所を考えてからサルスベリを植え付けすると良いでしょう。

百日紅は植えてはいけない理由は?

百日紅を植えてはいけない理由① 縁起が悪い

シンボルツリーとして人気があるサルスベリですが、名前が「滑る」に通じることから受験や運気が落ちると考えられて縁起が良くないといわれています。迷信かもしれませんが、サルスベリは縁起が悪い木ということは昔からささやかれているようです。

そのほか、サルスベリの樹皮が人肌のようであることから、人の精気を吸うとも考えられています。

百日紅を植えてはいけない理由③ 樹皮がツルツルで危険

サルスベリの樹皮は古くなると自然と剥がれ落ちるので、ツルツルした状態になっています。ツルツルした樹皮は風水では庭木として植えると災いが訪れるといわれていることから、サルスベリは植えてはいけない植物とされることが多いです。

また、子供が登ってしまったときに落ちてしまう危険性があることも影響しているようです。

百日紅を植えてはいけない理由④ 墓地に植えられていた

サルスベリはお寺の境内や墓地などに植えられていることも多く、そのイメージから庭木として相応しくないとも考えられています。お寺の境内に植えられている理由はいくつかありますが、中国で仏教を勉強した僧がサルスベリを日本に持ち帰ったことが理由の一つとして知られています。

そのほか、サルスベリがお釈迦様が誕生した際に咲いていた無憂木(むゆうじゅ)に似ていることから、お寺に植えられているとも考えられているようです。

百日紅を植えてはいけない理由⑤ 大きくなりすぎる

サルスベリを庭木として植えてはいけない理由として、樹木が大きく生長することも挙げられます。サルスベリは最大で約10mまで生長することもあり、大きくなると手入れも大変なことが植えてはいけない理由のようです。

大きな樹木を手入れすることは大変ですが、サルスベリは強剪定しても枯れることなく丈夫な樹木です。生長し過ぎたようであれば、強剪定することをおすすめします。

百日紅を庭木として地植えするときに気を付けること

サルスベリを庭木として植えたい場合は、植え付ける場所を考えることが大切です。サルスベリは日光を好むため、お庭でも日当たりの良い場所を選びましょう。また、うどんこ病に感染しやすいため、日頃から風通しの良い環境で育ててください。

その他、サルスベリは水はけの良い場所を好みます。水はけが悪いと病気にかかりやすくなるため、よく土選びをしましょう。

サルスベリは地植えと鉢植えで育てられますが、北海道などの寒い地域では地植えは向いていません。

百日紅を植えてはいけない理由に気をつけて育てよう!

今回は、サルスベリの特徴や植えてはいけない理由を中心に紹介してきました。植物を植えてはいけない理由として繁殖が旺盛なことなどがよくありますが、サルスベリの場合は風水や縁起に関する理由が多いですね。

サルスベリは初心者でも育てやすい樹木なので、手入れについて心配することはほとんどありません。

今回紹介したような植えてはいけない理由があるので、サルスベリを庭木として栽培しようか検討されている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

サルスベリ(百日紅)の剪定|時期や方法、小さく育てたい場合はどうする?

濃いピンクのサルスベリ

サルスベリは初夏~秋頃にかけて、ピンクや白、紫などの可憐な花を咲かせ、丈夫で育てやすいので公園や庭木として馴染みの深い植物です。

サルスベリは生長が早く樹形が崩れやすいので、定期的に剪定が必要です。今回は、サルスベリの剪定時期や方法などについて紹介します。

サルスベリ(百日紅)はどんな樹木?

サルスベリは、中国南部を原産とするミソハギ科サルスベリ属の多年草です。木の幹が猿も滑ってしまうほどつるつるしていることが名前の由来となっています。

約100日もの間ピンク色の花が咲くことから、別名「百日紅(ひゃくじつこう)」とも呼ばれています。晩秋になると赤く紅葉するので、一年を通して楽しめる樹木です。日当たりの良い場所に植えれば、初心者でも簡単に栽培できますよ。

サルスベリ(百日紅)は剪定しないとどうなる?

サルスベリは生長旺盛なので、手入れせずに放置していると樹形が乱れてしまったり、樹高が6~7m程度まで高くなってしまいます。また、剪定せずに放置すると病害虫の被害にあったり、強風の影響で転倒する可能性もあります。

サルスベリは定期的に剪定をすることで翌年の花付きも良くなるので、きれいに咲かせるためにも毎年のお手入れを忘れないように心がけましょう。

サルスベリ(百日紅)の剪定時期

サルスベリの剪定時期は、夏と冬の2回です。

年に2回剪定する「2度切り」には、葉が落ちた落葉期にバッサリと強剪定を行って樹形を整え、夏は花後に剪定を行い、そこから新しい枝を伸ばして長く花を咲かせるという目的があります。

夏の剪定時期

サルスベリの夏剪定に適した時期は、8月初旬〜中旬頃です。

花が咲きはじめたら、剪定作業を始めましょう。

冬の剪定時期

サルスベリの冬剪定に適した時期は、11〜2月頃です。

葉が落ちだした頃から、遅くとも新芽が出る3月下旬までには済ませておきましょう。ただし、サルスベリの種類の中には寒さに弱い品種もあるため、その場合は2~3月頃に剪定することをおすすめします。

【基本】サルスベリ(百日紅)の剪定方法

夏の剪定方法

サルスベリは春から初夏にかけて1mくらい枝を伸ばし、7~9月頃になると枝先に花房をつけます。早めに咲いた花房を切ることで、そこから新しい枝が伸び、30〜40日ほどすると、再び枝先に花を咲かせてくれます。

早めに花が咲いたら、その枝の2~3節目を切り取ります。そうすることで、そこから新たな枝が伸び、約1か月後に再び枝先に花を咲かせます。

剪定せずに放置すると、花が咲きすぎてしまうので、軽く切り詰めて花房の量を減らすことを意識しましょう。

また、樹形を乱す枝や不要枝を切り落として、株全体の風通しを良くし、樹形を整えていきましょう。間引くことで、病害虫の対策にも効果的です。

夏の剪定では、必要ない枝を切り落としたりする程度の「軽めの剪定(弱剪定)」を意識しましょう。

冬の剪定方法

サルスベリは冬には落葉して休眠期に入るため、強めに剪定してもあまり株にダメージを与えません。春から伸びた枝を切りつめ、樹形を整えましょう。

サルスベリの冬の剪定では、枝を根元の部分から剪定する「切り戻し」を行い、サルスベリの全体的な樹形を整えて新しい枝や芽の生長を促進させます。冬の剪定でも、夏の剪定と同様に間引きを行いましょう。

【こぶをつくる】サルスベリ(百日紅)の剪定方法

サルスベリは、基本の自然樹形のほか、こぶ仕立てという樹形をつくることができます。

こぶをつくるには、毎年冬の時期に同じ箇所の枝を切る必要があります。

その後数年が経過して、こぶが肥大化してきた場合は、そのこぶより下の箇所を切り取りましょう。切り取った枝が太い場合は、切り口の部分に癒合材を塗布して保護しておくと安心です。

サルスベリ(百日紅)の剪定で失敗しないコツ

サルスベリの剪定では、不要枝を取り除く間引きがとても重要です。間引きするは、木の下側から順番に取り除きましょう。また、早く開花した枝を花が咲き終わったタイミングで早めに剪定すると、再度花を咲かせます。2度咲きが楽しめるので、上手に剪定してみてくださいね!

サルスベリは曲がりくねった樹形が特徴でもあります。樹形を楽しみたい方もいると思いますが、サルスベリを自然樹形で育てる場合でもお手入れとして剪定を行いましょう。

サルスベリ(百日紅)を小さく育てるには?

サルスベリは強健なので、放っておくと茂りすぎてしまいます。あまり大きくしたくない場合や、小さく樹形を留めて育てたい場合は、冬場の剪定で毎年同じ場所を剪定するようにしましょう。また、枝葉が混んできている部分を間引いて形を整えてあげましょう。逆に、強く剪定しなければ丈が伸びます。

毎年の剪定で、サルスベリ(百日紅)をきれいに咲かせよう!

サルスベリは、日当たりさえ注意すれば初心者でも簡単に栽培できる樹木です。花も紅葉もとてもきれいな樹木ですので、定期的なお手入れを覚えてサルスベリの栽培を楽しんでくださいね!

サルスベリ(百日紅)の育て方|種まきや植え替えの時期は?鉢植えでもOK?

サルスベリ

サルスベリの原産は中国で、百日紅(ひゃくじつこう)と呼ぶこともあります。今回は、庭木としても人気のサルスベリの育て方ポイントや、種類、花言葉などをご紹介していきます。「サルスベリは古臭い庭木」というイメージをもたれる方もいるかもしれませんが、実は、園芸用に品種改良されたモダンでおしゃれなサルスベリもたくさん販売されているんですよ。記事の後半でいくつかご紹介するので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。

サルスベリ(百日紅)の育てる場所

サルスベリ

サルスベリは、年間を通して、日当たりの良い場所で育てます。日があまり当たらないと花付きが悪くなり、日陰で育てると花が咲かなくなるので注意してください。

また、耐暑性はありますが、寒さには少し弱いです。サルスベリを地植えで育てる場合、東北地方より西の地域なら問題なく冬越しできるでしょう。

サルスベリ(百日紅)の水やり

鉢植えのサルスベリには、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。夏場に水が切れると、開花に影響を及ぼす可能性があるので気を付けてください。植え付けて1年経っていない株は、鉢植え・地植えともに表土が乾いたら水やりしてください。

地植えのサルスベリで、植え付け1年が経過して根付いた株には水やりの必要はありません。

サルスベリ(百日紅)の肥料

サルスベリには、2月と9月に株元に固形肥料を埋め込みます。植え付けや植え替えの際は、地植え・鉢植え共に、元肥として有機質肥料か緩効性肥料化成肥料を施しておきましょう。

サルスベリ(百日紅)の土

サルスベリを育てるときは、水はけがよく肥沃な土を用いましょう。市販の培養土でもOKですが、自作する場合は赤玉土中粒6:腐葉土4としましょう。地植えの場合は、水はけのよい場所を選んでください。

サルスベリ(百日紅)の植え付け・植え替え

植え付け

サルスベリの植え付け時期は、休眠からさめる3月から4月頃か、休眠に入る10月から11月頃が適期です。

植え替え

サルスベリを鉢植えで育てる場合は、2年に1回は植え替えるようにしましょう。そのままの大きさで育てたい場合は同じ大きさの鉢に、大きく育てたい場合は一回り大きな鉢に植え替えます。植え替え時期も、植え付け時期と同じです。

サルスベリ(百日紅)の増やし方

サルスベリの増やし方は、「挿し木」や「根挿し」、「種まき」などの方法があります。

挿し木

挿し木は、3月から4月頃か、7月から8月頃に行います。春には前年に伸びた枝を使い休眠挿しができます。古い枝よりも前年に伸びた新しい枝の方が、活着がよいです。

新しい枝を20㎝ほどに切り、切り口を水につけて水揚げします。水揚げした枝を赤玉土に斜めに挿してください。発根するまでは乾かないように水やりを欠かさず日陰で管理して、6月ごろに根が出たら鉢に植え替えてあげましょう。

根挿し

根挿しは、4月から8月に行います。根を掘り起こし10~20㎝ほどの長さに切り取って、用土に植え付けてください。

挿し木より発根の確立が高くなりますが、接ぎ木のサルスベリの場合、根ざしで増やせるのは台木の品種です。接ぎ穂のほうの木を増やしたいなら、挿し木を行いましょう。

種まき

サルスベリは種をまいて増やすこともできます。ただし、実生は花が咲くまでに数年かかるのが一般的。すぐに花を楽しみたいという方は注意が必要です。品種によっては、種をまいた年から花を咲かせるものもあります。

サルスベリ(百日紅)の剪定

サルスベリの剪定時期は、落葉期にあたる1月から3月頃が適期です。基本的には、その年の春から伸びた枝を切り戻すようにします。あわせて、胴吹き枝などの不要な枝も取り除いてください。

サルスベリは適切に剪定することで、翌春の花付きがよくなります。きれいに花を咲かせるためにも、しっかり枝を整理してあげてくださいね。

剪定の注意点

枝をかなり短く切り詰めるような強い剪定を行うと、翌春に勢いの強い枝が伸び、花もたくさん咲かせます。

一方、枝の先を切り詰めるだけの弱い剪定では、新たに出てくるのは細い枝で花付きも悪くなります。サルスベリは、剪定の強さで翌春の枝の伸び具合が変わってきます。

こぶの剪定

毎年同じ箇所の剪定を続けていると、切り口が肥大してげんこつのようなこぶができてしまいます。

こぶを予防するには、毎年異なる場所で枝を切り取ってあげましょう。枝を剪定する際にこぶも切り取ります。こぶの付け根の下の方を切り取るようにします。切り取った枝が太く切り口が大きいときは、癒合剤を塗っておくと安心です。

サルスベリ(百日紅)の育て方で注意すべき病気・害虫

サルスベリは強健な樹木ですが、病害虫の被害としては、うどんこ病やサルスベリフクロカイガラムシに注意してくださいね。概要と対策を説明していきます。

うどんこ病

春から秋にかけて発生するので、注意しましょう。発病すると葉や茎がうどん粉のような白い粉で覆われた状態になり、株が弱ります。発病してしまったら、薬剤散布で対策してください。

うどんこ病は風通しと日当たりの良い場所で発生しにくくなるので、混みあった枝を剪定して予防します。サルスベリの品種のなかには、うどんこ病の耐性がある品種もあります。病気が心配な方は、そちらを選んでもよいでしょう。

サルスベリフクロカイガラムシ

春から秋にサルスベリフクロカイガラムシが発生することがあります。楕円形の白いカイガラムシが葉や茎に付着して、樹液を吸って株を弱らせます。

カイガラムシの排泄物によってすす病が引き起こされることもあるので、見つけたら早めに対策しましょう。駆除には薬剤散布が効果的です。

サルスベリ(百日紅)の花

サルスベリは夏になると、白やピンク、紫色などの、ちりめんのような形をしたかわいい花を咲かせる落葉樹です。また、花の開花期間が長いのも特徴です。

サルスベリ(百日紅)の種類・品種

サルスベリの園芸種は花色もさまざまで、矮性種、種をまいて1年で開花する一才性のものなど、たくさんの品種が開発され楽しまれています。

また、サルスベリが属するラジエルストレミア属の仲間は、アジア・オーストラリアなどを中心に約30種が分布しています。ここでは、いくつかの種類をご紹介していきます。

サルスベリ ブラックパール

黒葉が特徴の、アメリカで開発された新しい品種です。一見、サルスベリとは思えない独特なルックスで高い人気があります。花は白系と赤系の品種があり、うどんこ病の耐性を持ち育てやすいのも人気の秘訣です。

矮性サルスベリ

矮性のサルスベリです。背丈が高くならないタイプで、コンテナ栽培や花壇などさまざまな楽しみ方ができます。

サルスベリ アスカ

アスカは、種から育てることができる一才性の矮性サルスベリです。一般的なサルスベリは種をまいてから数年は開花しませんが、アスカは種をまいた年から花を咲かせます。

サルスベリ カントリー・レッド

カントリー・レッドは、濃い紅色の花が特徴。赤い花は南国の植物のような雰囲気を感じさせます。横に広がりにくい品種ですよ。

シマサルスベリ

タイワンサルスベリともいい、台湾から屋久島にかけて分布する、白花の品種です。耐寒性があるのが特徴です。

サルスベリ(百日紅)の花言葉

サルスベリの花言葉は、「雄弁」です。

サルスベリ(百日紅)を育ててみよう!

サルスベリは、比較的丈夫で初心者にもおすすめの樹木なので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。日当たりのよい場所で管理し、適切な剪定をしてあげれば、毎年たくさんの花を咲かせますよ。

さまざまな品種があるので、自分好みのサルスベリを見つけて楽しんでくださいね。


※トップ画像はmaruさん@GreenSnap