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2020年 6月 の投稿一覧

クラッスラ・ラプソディインピンクの育て方|置き場所や水やりの仕方は?

ベンケイソウ科クラッスラ属に分類される多肉植物は数多くありますが、その中に、一見針葉樹の葉っぱに見える、緑色の葉っぱがびっしりと規則正しく並んで棒状に伸びていく「青鎖竜」があります。「クラッスラ・ラプソディインピンク」は青鎖竜の枝変わり品種で、先端の方がピンク色にきれいに染まり、「青鎖竜錦」として流通していることもあります。

青鎖竜の学術名は「Crassula lycopodioides(クラッスラ リコポディオイデス)」とされることも、「Crassula muscosa(クラッスラ ムスコーサ)」とされることもあり、「若緑」「緑蛇」 とも似ていて、区別がつきにくいです。

緑蛇だけは葉っぱの先があまりとがっていないため、表面がつるんとした感じになり、見分けやすいのですが、若緑も青鎖竜も形がよく似ていて、「若干太めの方が青鎖竜」と区別されています。

クラッスラ・ラプソディインピンクの栽培場所

クラッスラ・ラプソディインピンクは、雨除けのある、明るい風通しの良い屋外で通年育てます。夏の高温多湿が苦手なので、気温が高い時期は風通しの良い、明るい半日陰に置き場所を変えましょう。

また、冬に霜に当たると枯れてしまうので、冬は簡易温室やフレームなどに入れて屋外で栽培します。蒸れにも弱いので、温室やフレームは、暖かい日中に時々喚気しましょう。

クラッスラ・ラプソディインピンクの水やり

クラッスラ・ラプソディインピンクには、春と秋は表面の土がしっかり乾いたら、たっぷりと水やりします。地上部分に水をかけても即枯れることはありませんが、蒸れが嫌いなので、あまりかけないようにします。

クラッスラ・ラプソディインピンクは、夏の間は休眠気味になり、冬は寒さに耐えるために、完全に休眠します。夏や冬に元気がないときは、水をやらずに断水して涼しい半日陰で管理しましょう。

クラッスラ・ラプソディインピンクの肥料

クラッスラ・ラプソディインピンクへは、植え付け時に元肥を与えるだけで十分です。

ただし、葉がぽろぽろ落ちてきたり、葉色が極端に悪くなってきたときは、肥料不足になっているので、緩効性化成肥料を株元に一粒置くか、水やりの時に液体肥料を水代わりに与えるようにしましょう。

クラッスラ・ラプソディインピンクの土

クラッスラ・ラプソディインピンクを育てるときは、芝生の目土、赤玉土小粒、軽石砂、日向土小粒などに燻炭・バーミキュライト・肥料を少量加えてブレンドしたものや、市販のサボテンや多肉植物用の水はけのよい小粒状の土を用いましょう。

クラッスラ・ラプソディインピンクの植え付け・植え替え

植え付け

クラッスラ・ラプソディインピンクの根を傷めないよう気を付けながら、できるだけ古い土を手で落とし、新しい土で植え付けます。植え付けの時期は春が適期です。

植え替え

植え替えは2年おきに行いましょう。

クラッスラ・ラプソディインピンクの増やし方

クラッスラ・ラプソディインピンクの増やし方は「挿し木」や「葉挿し」が一般的です。

好きなところで剪定し、切り口が乾くまで乾かしてから挿し木して増やします。また、葉挿しなら、取れた葉っぱを土の上に置いておけば、芽吹くこともあります。

クラッスラ・ラプソディインピンクの手入れ

クラッスラ・ラプソディインピンクは、伸びすぎてバランスが悪くなったら先端を摘み取りましょう。そうすることで、枝分かれしやすくなります。摘み取った枝は挿し木に用いることができますよ。

クラッスラ・ラプソディインピンクの育て方で注意すべき害虫

クラッスラ・ラプソディインピンクには、まれにカイガラムシが付くことがありますが、ほとんど病害虫はつきません。

クラッスラ・ラプソディインピンクを育ててみよう!

クラッスラ・ラプソディインピンクは、よく日の当たる場所で育てましょう。暗いとピンク色が退色しやすく、茎が間延びして垂れてきます。一年を通して肥料と水を控えめに育てましょう。

※トップ画像はbaz tools&plantsさん@GreenSnap

クラッスラ・オルビクラリスの育て方|置き場所や水やりのコツは?

クラッスラ・オルビクラリス Photo by アナベルさん

クラッスラ・オルビクラリス(オルビキュラリス)はベンケイソウ科クラッスラ属の常緑多年性草本。暑すぎる・寒すぎる時期は休眠期に入る春秋型種の多肉植物です。そんなクラッスラ・オルビクラリスの育て方を説明します。

クラッスラ・オルビクラリスを育てる場所

クラッスラ・オルビクラリスは春秋型種なので、生長期の春と秋は日当たりと風通しが良く、雨の当たらない場所で育てます。

また、暑さに弱いので、夏の強い日差しは避けてください。冬は凍害を防ぐため、室内の日当たりの良い場所で育てましょう。室内でも5度以下にならない場所に置いてください。ただし、クラッスラ・オルビクラリスは遮光しすぎると徒長するので注意が必要です。

  • 生長期:4~6月、9~11月
  • 休眠期:7~8月、11~1月

クラッスラ・オルビクラリスの水やり

クラッスラ・オルビクラリスの生長期にあたる春と秋には、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。

夏と冬の休眠期の水やりは控えめにしてください。特に梅雨の時期には水やりを控えめにしましょう。

クラッスラ・オルビクラリスの肥料

クラッスラ・オルビクラリスは肥料をそれほど必要としません。与えるときは生長期にじっくり効く固形タイプの肥料か薄めた液体肥料を少量で十分です。

クラッスラ・オルビクラリスの土

クラッスラ・オルビクラリスを栽培するときは、市販の多肉植物用の培養土など、できるだけ水はけの良い用土を使いましょう。

クラッスラ・オルビクラリスの植え付け・植え替え

クラッスラ・オルビクラリスの植え付け・植え替え時期は、春(3~5月)と9秋(9~11月)が適期です。

植え付けの場合、鉢底に底石か鉢底ネットを敷いて水はけの良い土に植えてください。植え替えの場合、根鉢の土を半分ほど落としてから新しい土を入れた鉢に植えてください。

クラッスラ・オルビクラリスの増やし方(挿し木・株分け)

クラッスラ・オルビクラリスは「挿し木(挿し芽)」と「株分け」で増やします。

挿し芽は茎を長めに剪定し、切り口をよく乾燥させてから土に挿します。株分けは植え替えと同時に、子株を分けて行いましょう。

クラッスラ・オルビクラリスの手入れ・切り戻し

クラッスラ・オルビクラリスの下の方についている枯れた葉は、病気予防のためにも早めに取り除きましょう。また、花後は花茎を切り戻してください。

クラッスラ・オルビクラリスの育て方で注意すべき病気・害虫

クラッスラ・オルビクラリスを栽培していると、アブラムシとカイガラムシが付くことがあります。防止も兼ねて薬剤を散布するか、見つけ次第ピンセットや歯ブラシなどで取り去ってください。

クラッスラ・オルビクラリスの花と葉

黄緑色の葉はロゼット状に生え、秋にはほんのり紅葉します。生長しても丈は低いままで横に垂れるように伸びていき、生長点から伸びた花茎から白い小花が咲きます。

多肉植物のクラッスラ・オルビクラリスを育てよう!

今回はクラッスラ・オルビクラリス(オルビキュラリス)の育て方を紹介しました。クラッスラ・オルビクラリスは暑すぎる・寒すぎる時期は休眠期に入る春秋型種の多肉植物です。育てるポイントは夏と冬に水を枯らしぎみにすること。他の植物の栽培方法とは少し違うので、この点に注意して育てることをおすすめします。

※トップ画像はアナベルさん@GreenSnap

初夏の花壇で育てたい!夏の暑さや強い直射日光にも負けない植物9選

こんにちは。ライターのariです。

まだ五月も終わりだというのに、すでに夏のような猛暑の日もあったり……。これからますます、厳しい暑さに悩まされそうです。

そこで、初夏のガーデンを楽しむなら、夏の暑さにも強い植物を育ててみましょう。日差しにも強くて、とても可愛らしい植物9種をご紹介!

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夏のベランダガーデニング!直射日光は枯れる?植木鉢の対策は?

夏が近づいてくると、ベランダで育てている植物たちが無事に夏を乗り越えられるか気になりますよね。植物が過ごしやすい春とは違って、置き場所や水やりなど、様々なことに注意しながら育ててあげる必要があります。今回は、夏のベランダガーデニングについて、直射日光対策や植木鉢の置き方など、詳しくご紹介します。

 

夏のベランダガーデニングは直射日光に注意!

ベランダガーデニングを楽しんでる人にとって、夏はグリーンがもりもりと茂り、暮らしを涼しげに彩る気持ちの良い季節ですよね。

でも夏のベランダは、植物にとってかなり過酷な環境になります。日本は高温多湿で、ほとんどの植物にとって過ごしにくい季節。

直射日光が葉を枯らしてしまうだけでなく、コンクリートなどの床は熱をためやすく、なんと50℃以上になることも。

また室外機の熱風で夜でも熱が冷めにくく、壁に囲まれている場合は、風通しも悪く熱がこもりやすい場所です。

 

夏のベランダガーデニングは、鉢の温度管理と水やりに注意

夏で特に気をつけなければいけないのが「水やり」です。夏の水やりのポイントは、「朝の涼しい時間帯」が基本です。

鉢に直射日光が当たる環境で水やりをすると、鉢内の水分が温まり植物によくありません。

夜になっても、気温が下がらない場合は、夕方以降打ち水や葉水をしたりするのがおすすめです。

 

夏のベランダガーデニングでは、鉢を直置きしない

真夏の間は、できるだけ床に直接置かないようにしましょう。

室内側より手すり側の方が風通しがよくなります。棚など利用して床から離して配置がおすすめです。集合住宅のベランダは消防法などのルールとマナーを守ってレイアウトを楽しんでくださいね。

人口芝生やウッドデッキなど利用するのもおすすめです。

 

ベランダガーデニングは、夏の強い直射日光や西日にも注意

植物の生長にかかせない日光も夏は注意が必要です。植物には半日陰や日陰を好むものがあり、夏の強い直射日光や西日をあびると、葉が焼けて枯れてしまうこともあります。

日除けに遮光ネットなどがおすすめです。遮光率が高いと花つきや生長に影響するので遮光率50%くらいが理想的です。

クラッスラ・ソシアリスの育て方|日当たりや水やり加減は?

クラッスラ・ソシアリス Photo by ポムさん

クラッスラ・ソシアリスはベンケイソウ科クラッスラ属の常緑多年性草本。原産地はサハラ以南のアフリカ(サブサハラ/熱帯アフリカ)です。クラッスラ・ソシアリスは別名で「雪の妖精」とも呼ばれます。「クラッスラ雪の妖精」といった方がピンとくる方も多いかもしれません。

今回はこの雪の妖精と呼ばれるクラッスラ・ソシアリスの育て方を紹介します。ぜひ栽培の参考にしてください。

クラッスラ・ソシアリスの栽培場所

クラッスラ・ソシアリスは春秋型種の植物で、気温10~15度の過ごしやすい時期に生長期となり、暑すぎるまたは寒すぎる時期には休眠期に入ります。

そのため、春と秋は日当たりと風通しが良く、雨の当たらない場所で育てます。暑さに弱いので、夏の強い日差しは避けてください。冬は凍害を防ぐため、室内の日当たりの良い場所で育てましょう。室内でも5度以下にならない場所に置いてください。

  • 生長期:4~6月、9~11月
  • 休眠期:7~8月、11~1月

クラッスラ・ソシアリスの水やり

クラッスラ・ソシアリスの生長期にあたる春と秋には、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。

夏と冬の休眠期の水やりは控えめにしてください。夏の暑い時期には水をたっぷりやると思ってしまいがちですが、クラッスラ・ソシアリスの場合は例外です。特に梅雨の時期には水やりを控えめにしましょう。

クラッスラ・ソシアリスの肥料

クラッスラ・ソシアリスは肥料をそれほど必要としません。与えるときは生長期にじっくり効く固形タイプの肥料か薄めた液体肥料を少量で十分です。

クラッスラ・ソシアリスの土

クラッスラ・ソシアリスを育てるときは、市販の多肉植物用の培養土など、できるだけ水はけの良い用土を使いましょう。

クラッスラ・ソシアリスの植え付け・植え替え

クラッスラ・ソシアリスの植え付け・植え替え時期は、春(3~5月)と秋(9~11月)が適期です。

植え付けの場合、鉢底に底石か鉢底ネットを敷いて水はけの良い土に植えてください。植え替えの場合、根鉢の土を半分ほど落としてから新しい土を入れた鉢に植えてください。

クラッスラ・ソシアリスの増やし方(株分け)

クラッスラ・ソシアリスは子株がたくさん出るので、「株分け」で増やすことができます。植え替えのときに、子株を分けて植え付けましょう。

クラッスラ・ソシアリスの育て方で注意すべき病気・害虫

クラッスラ・ソシアリスは乾燥するとカイガラムシが付くことがあります。予防を兼ねて薬剤を散布するか、見つけ次第ピンセットや歯ブラシなどで取り去ってください。

クラッスラ・ソシアリスの手入れ・切り戻し

クラッスラ・ソシアリスの下の方についている枯れた葉は、早めに取り除きます。また、花後は花茎を切り戻してください。

クラッスラ・ソシアリスの花

クラッスラ・ソシアリスは、三角形の葉がバラの花びらのような配列で生える多肉植物です。

生長しても高さ6cm程度と小型ですが、子株が脇から出てマット状に広がり、春には小さな白い花を咲かせます。

多肉植物のクラッスラ・ソシアリスを育ててみよう!

雪の妖精という別名のあるクラッスラ・ソシアリスの育て方について紹介しました。

クラッスラ・ソシアリスは暑すぎる・寒すぎる時期は休眠期に入る春秋型種の多肉植物です。育てるポイントは夏と冬に水を枯らしぎみにすること。この点がほかの植物と違うので戸惑うかもしれませんが、上手に夏越しと冬越しをしてあげてください。

※トップ画像はポムさん@GreenSnap

パイナップルミントの育て方|日当たりや水やり加減は?

ペパーミントやスペアミントだけがミントではありません。ミントの仲間にはパイナップルミントといって、パイナップルのような香りがするミントもあるのです。ガーデニングが好きな人に人気のパイナップルミントの育て方と、栽培時の注意点を説明していきます。

パイナップルミントの栽培場所

パイナップルミントは交雑しやすいので、地植えよりも鉢植えで育てるのがおすすめです。日当たり加減は半日陰がよいので、午前と午後で場所を変えてもよいでしょう。

ただし、夏の暑さに弱いので、真夏は直射日光を避けて、涼しい場所で育てるようにします。冬は、日当たりの良い場所で育てた方が、根腐れも少なく、春に新芽が出やすくなります。

パイナップルミントの水やり

パイナップルミントへは、乾き過ぎない程度に水やりします。

パイナップルミントに限らず、ミントの仲間は乾燥に弱く、土が乾いてしまうと枯れやすくなります。ただし、鉢植えで育てている場合、水をやり過ぎると逆に根腐れを起こしてしまうこともあります。

気温が高い7月~8月を除けば、頻繁に水やりをする必要はありません。一方の冬は、実は根から水分補給をする時期にあたるため、水やりは欠かせません。パイナップルミントは多年草のハーブなので、冬越しができれば新芽が出てきます。

パイナップルミントの肥料

パイナップルミントやミントの仲間のハーブは、成長が速いため肥料なしでも育てられます。むしろ肥料を与えることで、病気や根腐れを起こすこともありるので注意してください。

パイナップルミントに肥料を与えるときは、土作りの段階で加えます。植え付けを始める前、3月~4月にかけて土に混ぜておくと効果が出やすくなります。追加で肥料を与える必要はありません。

パイナップルミントには、緩効性肥料がおすすめです。土に混ぜやすい錠剤や粒状のものがあり、効果が出るまでに時間がかかりますが、その分長期間効果を持続させられます。または、自然由来の有機質肥料を選んでもよいでしょう。

パイナップルミントの用土

パイナップルミントやミントの仲間を栽培するときは、土の種類にはこだわらなくても問題ありません。ハーブ用の土や野菜用の土で育てられます。

自分で土をブレンドするときは、水はけが良く、保水性が高い「赤玉土」をベースに、土の中の通気性を良くする腐葉土やバーミキュライトを加えるとよいでしょう。

また、ハーブ用や野菜用の土にほかの土をブレンドするという方法や、石灰や炭、おがくずを一緒に混ぜて、オリジナルの土をつくることもできます。

パイナップルミントの場合、地植えよりも鉢植えの方が育てやすいのですが、水はけを良くするためには、鉢の底に石を敷きます。その上に土を入れるようにしてください。

パイナップルミントの植え付け・植え替え

パイナップルミントの種は、あまり市場では見かけません。そのため、苗を購入して鉢に植え付けるのが一般的です。

植え付け

苗の植え付け時期は、4月〜5月頃が適期です。春になるとホームセンターで苗が売られるようになるので、購入するときは葉の状態がよく、根っこが茶色くなっていないものを選びましょう。

植え替え

パイナップルミントは多年草なので、長持ちさせるためにも植え替えが必要となります。パイナップルミントは、ミントのなかでも成長が速く、気がつくと根でいっぱいになってしまいます。根が詰まり始めたら、適宜植え替えを行ってあげましょう。

パイナップルミントの植え替え時期は、4月~5月もしくは9月~10月頃が適期となります。パイナップルミントは春から夏にかけて成長するので、梅雨になる前に一度植え替えをしておくとよいでしょう。

翌年以降も楽しみたい場合は、秋に植え替えをすると冬越しがしやすくなりますよ。

パイナップルミントの増やし方(水挿し・挿し木)

パイナップルミントの増やし方には、「水挿し」や「挿し木」といった方法があります。

水挿し

水挿しは茎の部分を水に付けて発根させる方法です。根が生えてきたら、鉢に植え付けるだけなので簡単に増やせます。

挿し木

挿し木は、茎の部分を土に挿して発根させます。植物を増やすやり方では、最もポピュラーな方法といえます。

パイナップルミントの手入れ・剪定

株を大きくしたいなら切り戻しや剪定を行うのも手です。パイナップルミントの成長は早いため、茎が伸びてきたらカットをすると通気性も良くなり、新芽が出やすくなります。梅雨が始まる前に茎を短くしておくと、暑い夏も乗り切れます。

パイナップルミントの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

パイナップルミントは、基本的には病害虫に強いハーブですが、まれにハダニやアブラムシがつくこともあります。

虫がついているのを見つけたら、除虫剤は使わずに、割り箸やピンセットで取り除くようにしましょう。アブラムシはスス病の原因にもなるので、見つけたら即除去が必要です。

かかりやすい病気

スス病のほかにも、葉っぱの色を変えてしまうサビ病にも気をつけましょう。サビ病は気温の変化や肥料の与え過ぎが原因で起こりやすく、気温が高くなる7月、8月よりも気温が低い5月~6月、9月~10月に起こりやすい病気です。

カビが原因で葉っぱの色が、黄色や茶色に変色します。葉っぱの色が黄色っぽくなっていたら、取り除くようにしましょう。

パイナップルミントの収穫

パイナップルミントの収穫時期は、5月~10月頃です。特に夏場は、葉が増えるので収穫しやすい時期といえます。梅雨の前に収穫も兼ねて葉や茎を整理してもよいでしょう。

パイナップルミントの花

パイナップルミントの開花時期である6月~9月には、花も咲き始めます。白い花が咲くと、周辺には甘い香りが漂ってきます。パイナップルミントは、ミント独特の爽やかな香りというよりは、フルーティな香りが楽しめます。

ただし、剪定をすると花が見られなくなるので、花を咲かせたい場合には、秋以降にカットするようにしてください。

パイナップルミントをおうちで栽培してみよう!

パイナップルミントは、気温差にさえ注意をすれば、意外とどんな場所でも育てられます。また、鉢でも育てられるので、ベランダガーデニングにも向いています。春から秋まで、葉だけでなく花も香りも楽しむことができます。

さらに、白い斑が入った葉っぱは、見た目もおしゃれなのでお庭やベランダに鉢植えがあるだけで、テンションが上がりますよ。フラワーアレンジメントやハーブティー、料理と使い道も多く、ケーキやドリンクに添えるのもおすすめです。

ハーブを育ててみたいけどちょっと大変そうという人は、パイナップルミントならすぐに増やせて、栽培も簡単です。初心者でも育てやすいので、ガーデニングデビューで挑戦してみてもよいでしょう。

※トップ画像は ハーブ君と薔薇ガールさん@GreenSnap

ベルガモット(モナルダ)の育て方|種まきや植え付けの方法は?

ベルガモット Photo by clover

初夏から真夏にかけて華やかな色どりと香りを運んでくれるベルガモットは、育てやすさも魅力の植物です。たいていのハーブ同様に土壌と水はけに気をつければ、それほど手間が掛からないため、初めて草花を育てる園芸ビギナーの方にもおすすめできる植物です。

ベルガモット(モナルダ)の栽培場所

ベルガモットは耐暑性・耐寒性を兼ね備えた丈夫な植物です。日当たりと水はけのよい場所でさえあれば、それほど土壌は選びません。痩せ地でもしっかり育ってくれます。

ただし、乾燥や多湿は苦手としているので、水はけがよく、腐植質の多い場所が理想です。また、強すぎる直射日光は生育スピードの衰えや葉焼けを引き起こす原因になるので、夏の時期は注意しましょう。

気温も日差しが強くなる時期や時間帯には、半日陰となる場所で栽培すると良いでしょう。なるべく、日光を遮る木や建物の陰になる場所に植えてあげましょう。

また、代表品種「ディディマ種」などは、草丈が100cmを超えるものもあるので、スペースにも余裕があるとなお良いでしょう。

ベルガモット(モナルダ)の水やり

ベルガモットを水はけのよい土壌で地植え栽培している場合は、頻繁な水やりは必要ありません。ただし赤い花を咲かせるディディマ種は、特に乾燥を苦手とするため株を弱らせないように、様子を見ながら水を与えます。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたと思ったらたっぷりと水やりをしましょう。とくに春から初夏にかけての成長期から開花期のあいだは、水切れしないように注意が必要です。

ベルガモット(モナルダ)の肥料

ベルガモットは成長が早く、生育旺盛なため、成長期は特に追肥が欠かせません。ベルガモットの花の開花時期である6~9月には素早く吸収される液体肥料を、そのほかの時期には緩効性肥料を与えましょう。

また、多年草であるベルガモットは2年目以降背丈がぐんと伸び大きくなります。見ごたえある株育てたいのであれば、なるべく腐葉土や肥料を多く施しておきましょう。

ベルガモット(モナルダ)の土

ベルガモットを地植え栽培している場合は、水はけのよい粘土質でない土壌に植えましょう。そのとき、腐葉土と緩効性肥料を多めに施しておくようにします。

プランターで栽培する場合は、排水性と通気性の高い用土を選びましょう。同時に乾燥対策として保水性や保肥性も重要です。

腐葉土と赤玉土を主体として保水性と保肥性が高いバーミキュライトやパーライトを適宜加えるとよいでしょう。もしくは市販の園芸用土に加えても構いません。

ベルガモット(モナルダ)の植え付け・植え替え・種まき

ベルガモットの植え付けと植え替え時期は、生育旺盛なベルガモットを育てる上ではとても重要なポイントです。

植え付け

ベルガモットの植え付け時期は春もしくは秋になります。地下茎が長く伸びて大きくなり続ける多年草ですから株間は十分に開けましょう。

植え替え

品種にもよりますが、ベルガモットは数年でかなりの大株に育ちます。地植えでも数年ごとに掘り下げて植え替えしたほうがほかの植物のためにもよいでしょう。生育時期前の春、花後の春に地下茎を掘り上げて、適宜植え替えます。

プランター上の場合は毎年一回り大きい容器に植え替えるか、活力ある若い地下茎を残し新しい用土に植え替えるようにしましょう。

種まき

春まき秋まき共に可能ですが、3月~4月上旬に行う春まきが成功率が高くおすすめです。

10cmポットに培養土を入れ3粒くらいずつ蒔いておきます。1~2ヶ月で植え付け可能なサイズに育ちます。

ベルガモット(モナルダ)の増やし方(挿し芽・株分け)

ベルガモットは苗や種を植えるほかに、「挿し芽」や「株分け」などで増やすことも可能です。

挿し芽

種まき同様に春秋どちらも可能ですが、暖かくなる4月下旬から梅雨前までに行うと発根する可能性が高くなります。生命力の強いベルガモットは、頂芽、わき芽、挿し穂、どの方法でも可能です。

株分け

地下茎が出ないプンクタータ種以外はすべて株分けが可能です。根元から掘り上げて地下茎を切り分けます。

ベルガモット(モナルダ)の時期別の手入れ方法

生育期:春〜初夏

貝か前の生育期になります。地植えの場合は乾燥しない限り水やりは必要ありませんが、プランター上の場合は、乾燥に注意しながら水やりを欠かさないようにしましょう。

同時に病害虫を見つけたら、すみやかに駆除するようにしましょう。また開花前の追肥もこの時期までに済ませておきます。

開花期:初夏〜夏

華やかな花が楽しめる季節到来ですが、長雨が続いたり、強い日差しが気になる時期でもあります。土壌が乾燥、多湿どちらに傾くこともないよう十分注意が必要です。

また、混み合った株を風通しよくするようカットします。そして真夏の暑くなる時期には株を弱らせる原因となるため追肥は必要ありません。

休眠期:秋〜冬

ベルガモットを地植えしている場合は、花後は花柄を摘み取ったらしばらくそのままにしておきます。そして秋の終わりには根元近くでカットしておきます。

プランター植えの場合は、一回り大きな容器に植え替えることをおすすめします。生育旺盛なベルガモットの地下茎は一年で大きく成長します。植え替えるならこの休眠期と、生育期前の3~4月が最適です。

ベルガモット(モナルダ)の育て方で注意すべき病気・害虫

元気に育つ丈夫なベルガモットも、高温多湿となる梅雨から真夏にかけては病害虫に気を付けてあげましょう。

特に葉が茂りすぎ手風通しが悪くなると、ウドンコ病や灰色カビ病が発生しやすくなります。どちらもカビが原因で起きる病気ですが、梅雨前に市販の予防薬を散霧しておくとよいでしょう。

またまだ小さい株のうちは、根元近くにナメクジやヨトウムシ対策に害虫忌避剤をまいておきましょう。

ベルガモット(モナルダ)の花

ベルガモットの花の開花時期は、7〜9月頃です。この時期になると、直径は4~6cmほどの、唇のような形をした花を咲かせます。花色は赤やピンク、紫などさまざまあります。

ベルガモット(モナルダ)の花言葉

ベルガモットの花言葉は、その情熱的な赤が示す通り「燃える思い」「火のような恋」といった意味です。その一方その華やぎのあるさわやかな香りのイメージから「安らぎ」といった意味もあります。

19世紀のフランスでシャルロットという一人の貴婦人に描かれた花言葉集はその後大流行となりました。贈る花に特別な意味を込める習慣はそのまま現代の私たちにも受け継がれています。

人気のハーブ、ベルガモット(モナルダ)を栽培してみよう!

花の美しさと香り、そして育てやすさでガーデニング初心者の方にもおすすめできるベルガモット。大きくダイナミックな草姿は大きな満足感を与えてくれることでしょう。

ベルガモットを育てるコツは、水はけのよいふかふかした腐植質の土と適度な水やりと控えめな肥料です。これらのポイントを守っていればきっとベルガモットは期待に応えた成長ぶりを見せてくれることでしょう。

また、アイスティーによく使われるアールグレイの香りは「ベルガモットオレンジ」と呼ばれる柑橘類。園芸種のベルガモットには花ではなく葉にベルガモットオレンジとよく似た香りがあります。

花を愛でたあとは、ぜひ葉を使ってベルガモット・ハーブティーを楽しんでくださいね。

※トップ画像はcloverさん@GreenSnap

チャービルの育て方|種まきの時期や長期収穫のコツは?

チャービル、photo by じゅんじゃんさん

チャービルはセリ科の一年草で、フランス料理などにも使われるハーブの一種です。別名フレンチパセリ、セルフィーユとも呼ばれ、料理をされる方には親しみのある食材でもあります。このページではそんなチャービルの育て方についてご紹介します。

チャービルを育てる場所

チャービルは季節によって育てる場所を変える必要があります。夏場は半日陰、冬は日当たりのよい場所が適しています。

また、チャービルは直射日光と湿気を嫌うので、必ず風通しのよい場所で育てましょう。ベランダ栽培にも適している植物です。

チャービルの水やり

チャービルは乾燥に弱いため、湿り気のある土壌を好みます。そのため、水やりはこまめに、土が乾くことのないようにたっぷりと水を与えてあげましょう。

チャービルの肥料

チャービルは痩せた土壌にも強い性質を持っているため、植え付けるときにたい肥をしっかりと混ぜておけば、追肥をせずに栽培することができます。

もし追肥をする場合は、植え付けから2週間ほど経ってから始めます。完熟たい肥などを軽く一握り(10g)株の周囲に撒き、土と混ぜたら株元に寄せます。追肥は1ヵ月に1、2回の頻度でおこないましょう。

チャービルの土

チャービルを栽培するときは、水持ちの良い用土を使います。あらかじめ、たい肥や固形肥料などを混ぜておきましょう。

チャービルをプランター栽培する場合は、野菜栽培用の培養土にバーミキュライトを加えてもよいです。乾燥に弱いので、表面のマルチングのために腐葉土を用意するのもよいでしょう。

チャービルの植え付け・植え替え

植え付け

チャービルの植え付け時期は、5月上旬から5月下旬が適期です。

苗を入れてある鉢の大きさ分の穴を掘り、株元をしっかりと押さえて植え付けます。最後に水をたっぷりあげましょう。根がまっすぐに長いので、植え替えは少々困難で不向きと言えます。

植え替え

チャービルの植え替えをおこなう場合は、根を切ったり傷つけないように気を付け、ていねいに植え替えましょう。

チャービルの増やし方(種まき)

チャービルの増やし方は、「種まき」が一般的です。種を採取し、蒔くことで増やしていきます。

チャービルの収穫が終わったら花を咲かせて種を採取しましょう。チャービルは植え替えには不向きなので、種まきをする場合は育てたい場所に直接種を蒔きます。芽を出すまで水やりを欠かさず、葉が出てきたら適宜間引きをしましょう。

チャービルの花

チャービルの花は、6月上旬から7月下旬にかけて開花します。花を咲かせると株は弱り、春に植えた1年草のチャービルは秋ごろに寿命を迎えます。

チャービルの収穫

花芽を摘み取って花が咲かないようにすると、葉を長い期間収穫することができます。

チャービルの効能

チャービルはビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいるため、古くから薬草としても重宝されてきました。体内の毒素を排出する解毒作用(デトックス)のほか、血行や消化を促進する効果もあるといわれています。

チャービルの活用方法

チャービルは、草全体にペッパーとアラニスを合わせたような甘い芳香があり、料理の風味付けによく使われます。半日陰で育てると香りがよくなることもあるそうです。

フランス料理のフィーヌゼルブに欠かせないハーブとしても重宝されており、そのほか魚や鶏肉、卵、じゃがいもなど、多くの素材と相性が良いので、大変使い勝手が良いハーブです。

香りを活かすために、調理の最後に加えるようにしましょう。使用するのはチャービルの葉と茎の部分です。

チャービルの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

チャービルは湿度の高い梅雨の時期などに、立枯病になることがあります。カビの一種が原因で土壌伝染しますので、発病したら発病部位・株の除去や周囲の土を処分して対処しましょう。そのほか薬剤による消毒などで防除する方法もあります。

予防としては、植え付け時に清潔な用土を使用する、風通しの良い場所で栽培することなどが挙げられます。

つきやすい虫

ハーブの中には虫が嫌いな成分が含まれているものもあるので、害虫を気にせず比較的育てやすいです。ただし、チャービルにはまれにアブラムシがつくこともあります。

プランター栽培する場合には、向きや配置をこまめに変えるのも効果的です。また、枯れた葉などを放置しておくのも湿気の原因となりますので、取り除くようにしましょう。銀色テープや防虫ネットを使用して予防しても良いでしょう。

チャービルを栽培してみよう!

今回は「美食家のパセリ」とも呼ばれるチャービルの育て方をご紹介しました。風通しや水やりに気を付ければ、ベランダでも栽培できる手軽さが魅力です。日々の料理にも重宝しますので、興味のある方は是非育ててみてくださいね。