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さやいんげん

夏野菜を栽培しよう!家庭菜園の植え付け時期や種まきの時期・方法は?

夏野菜といえば、トマトやナスがよく知られていますが、他にも多くの夏野菜があります。夏野菜は寒い環境が苦手なものが多いため、栽培の適温が25~30度であることが多いのです。ここでは、そんな夏野菜の人気種類のほか、それぞれを栽培し始める時期、収穫時期などについて解説していきます。ぜひ、夏前に夏野菜を栽培し、旬な時期に夏野菜を食べて、夏バテ防止に役立てましょう。

夏野菜を家庭菜園で栽培する前に!土作りをしよう

夏野菜を栽培するときは、少なくとも種まきや植え付けの1ヶ月以上前から、土作りをしておくことをおすすめします。

夏野菜を栽培する土質は、種類にもよりますが、おおよそpH6.0程度のやや酸性が適しています。春夏秋冬と同じ場所で野菜を育てていると、土質がどんどん酸性になっていくので、続けて野菜を育てようとしている方は、定期的に土質をチェックしてあげると良いでしょう。

また、元肥として定植の1週間前に化学肥料を、定植の2週間前に有機質肥料を与えておきます。ただし、肥料はたくさんあげればいいというわけではないので、量はそれぞれの目安規定をよく確認しておきます。

夏野菜を栽培しよう!植え付け時期や種まきの時期は?

① トマト

【種まき:3月~4月/植え付け:5月~6月】

代表的な夏野菜で知られるトマト。収穫までに約4か月かかるため、3月~4月頃に種まきをすることで7月~8月頃に収穫が出来ます。生育に最適な温度は約30度までなので、真夏になる前に収穫するのがベストです。トマトにはリコピンという栄養素が含まれ、抗酸化作用があるためがん予防などの効果があると期待されています。

②キュウリ(胡瓜)

【種まき:4月/植え付け:5月】

夏野菜として有名なキュウリは、家庭菜園としても人気があります。つる性植物で、夏の時期には星のような黄色い花を咲かせます。キュウリは生育が早く、種まきから収穫するまで70日程度です。カリウムを多く含んでいるため高血圧に効果があり、利尿作用もあることから夏の時期のむくみやだるさの予防にもなります。

③ なす(茄子)

【種まき:2月~3月/植え付け:5月】

夏野菜で知られる茄子はインド原産のため、高温多湿の環境を好みます。丸い形をした「賀茂茄子」など様々な品種があり、植え付けから収穫までの期間が長いことが特徴。茄子の煮びたしやパスタなど料理のレパートリーも様々です。

④ とうもろこし

【種まき:4月〜5月/植え付け:4月~6月】

とうもろこしの育て方は意外にも簡単なので、初心者でも育てられます。栽培の適温は約25度~30度なので、温暖地であれば3月下旬頃から種まきが出来ます。

プランターなどで数株のとうもろこしを栽培している場合は自然に受粉しにくいため、人工授粉をします。人工授粉は、6月下旬~7月中旬頃が最適な時期です。

⑤ズッキーニ

【種まき:4月中旬/植え付け:4月下旬】

南アメリカ原産のズッキーニは、イタリア料理などでよく使われている野菜です。日本でも、フライや和え物などで食べられますね。ズッキーニを長い期間収穫するためには、2月下旬頃にポットに種まきをしてビニールで保温します。畑に種まきする場合は、4月中旬以降にします。ただし、4月の場合は収穫期間が短くなります。

⑥ オクラ

【種まき:4月~5月上旬/植え付け:4月下旬~6月中旬】

ビタミンやカルシウムなど栄養豊富なオクラは、日本で人気があるネバネバ食材です。アフリカ原産のため高温多湿の環境に強く、寒さには弱いです。夏~秋の時期にかけて、クリーム色の綺麗な花を咲かせます。オクラは種まきからでも育てられますが、苗から育てる方が簡単です。栽培するオクラの株数によって、育てる方法を決めると良いでしょう。

⑦ さやいんげん

【種まき:4月中旬~5月/植え付け:5月~6月中旬】

中央アメリカ原産のインゲンは、カリウムを多く含むことから高血圧の予防効果があります。さやいんげんは日本全国で栽培されていますが、6月~9月頃が旬の夏野菜です。家庭菜園でも人気の野菜で、モロッコインゲンなど数多くの品種があります。サラダや炒め物にして、美味しく召し上がれます。

⑧ 枝豆

【種まき:4月上旬~5月上旬/植え付け:5月上旬(早採り栽培)】

枝豆は、ビタミンやたんぱく質が豊富で、茹でても栄養価はほとんど変わりません。夏の時期には、ビールのお供としてテーブルに並ぶことが多いですね。枝豆には早採り、普通、遅採り栽培の3種類があり、早採りの場合は育苗してから畑に植え付けます。それ以外の栽培では、畑に直播きして育てます。

⑨ ピーマン

【種まき:3月~4月/植え付け:6月】

ピーマンはプランターなどで育てられることから、家庭菜園に人気がある野菜です。種からの栽培はやや難しいため、初心者の方であれば苗から育てることをおすすめします!ビタミンCなどの栄養素を多く含み、疲労回復や風邪予防の効果が期待出来ます。料理のレパートリーも多く、サラダやピーマンの肉詰めなどで美味しく食べられます。

⑩ ししとう(獅子唐)

【種まき:3月下旬~4月上旬/植え付け:4月中旬~5月下旬】

南アメリカ原産のししとうは、日本の夏野菜です。ししとうは唐辛子の仲間ですが、辛くない品種です。乾燥には弱い性質のため、朝と夕方の2回たっぷり水やりをします。栽培方法は難しくないので、家庭菜園などで育てられます。ししとうには、ダイエット効果があるカプサイシンや老化防止の効果があるカリウムなどが含まれ、栄養価が豊富な野菜です。

夏野菜の栽培カレンダー

トマト
種まき時期:3月~4月
植え付け時期:5月~6月
キュウリ
種まき時期:4月
植え付け時期:5月
ナス
種まき時期:2月~3月
植え付け時期:5月
とうもろこし
種まき時期:4月〜5月
植え付け時期:4月~6月
ズッキーニ
種まき時期:4月中旬
植え付け時期:4月下旬
オクラ
種まき時期:4月~5月上旬
植え付け時期:4月下旬~6月中旬
さやいんげん
種まき時期:4月中旬~5月
植え付け時期:5月~6月中旬
枝豆
種まき時期:4月上旬~5月上旬
植え付け時期:5月上旬
ピーマン
種まき時期:3月~4月
植え付け時期:6月
ししとう
種まき時期:3月下旬~4月上旬
植え付け時期:4月中旬~5月下旬

夏野菜を栽培して家庭菜園を楽しもう

今回は10種類の夏野菜の栽培についてご紹介しましたが、夏野菜にはほかにもまだまだ種類があります。夏野菜には、体を冷やしたり、むくみに効果がある野菜が多いです。夏野菜を使用する料理の種類も豊富なので、旬な野菜を食べて日本の熱い夏を乗り切りましょう。

8月に植える野菜10選|プランターでも栽培できるおすすめの種類は?

ニンジン

暑さが増してくる8月ですが、この時期に栽培することで秋や冬に収穫できる野菜が多いです。プランターや鉢植えなどで育てられる野菜も多いので、家庭菜園にもぴったりですね。

ここでは、8月に種まきや苗植えできる野菜について紹介してきます。

8月の家庭菜園の特徴は?

8月に種まきや植え付けする野菜は、葉菜類や根菜類が比較的多いことが特徴です。葉菜類は種まきしてから収穫するまでの時期が短いことが多いので、初心者の方でも育てやすい野菜といえます。

8月に植える野菜

8月に植える野菜①カリフラワー

  • 種まきの時期:【8月中旬】
  • 収穫時期:【11月~3月】

地中海沿岸が原産の淡色野菜で、ブロッコリーが突然変異して誕生しました。カリフラワーの白い部分は「花蕾(からい)」と呼ばれ、この部分を食用します。ビタミンCを豊富に含み、茹でてもビタミンCが失われにくいことから「畑のレモン」との異名を持ちます。

種まきする際はポットの上をよしずなどで覆い、夏の日差し対策をしましょう。カリフラワーは過湿が苦手なので、朝の時間帯に水やりするとよいです。

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家庭菜園士 七尾びび
花蕾の変色と味が落ちるのを防ぐため、花蕾が7~8cm程度になったら外葉を束ねてヒモで括り、花蕾を保護しましょう。

8月に植える野菜② キャベツ

  • 種まきの時期:【6月~8月】
  • 収穫時期:【10月~4月】

アブラナ科の代表的な野菜で、ヨーロッパが原産です。春キャベツや夏秋キャベツ、そして冬キャベツがあり、10月~4月頃に収穫するキャベツが冬キャベツです。冬キャベツの内側は白く葉の部分が硬いことが特徴で、ポトフやロールキャベツなどでおいしく食べられます。

キャベツ特有のビタミンU(キャベジン)を含み、胃の粘膜を保護する効果が期待できます。アオムシなどの害虫が付きやすいので、防虫ネットをかけて栽培して対策しましょう。害虫を見つけた場合は、捕殺するか殺虫剤を使用します。

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家庭菜園士 七尾びび
植え付け後20日程度で1回目の追肥、それから20日後に2回目の追肥をしましょう。
結球して実がなったら、手で押してみて、固くぎゅっとしていたら収穫のタイミングです。時期を逃すと裂球することもあるので注意。

8月に植える野菜③ ニンジン(人参)

  • 種まきの時期:【8月】
  • 収穫時期:【11月~2月】

セリ科のニンジンは、アフガニスタンが原産の緑黄色野菜です。種まきは春まきと秋まきがあり、ニンジンの根の太さが5cmほどに生長したら収穫のタイミングといえます。

カロテン類やビタミン類、そして食物繊維などを多く含み、免疫力の向上や動脈硬化の予防効果などが期待できます。

ニンジンのタネは好光性なので、覆土は薄めにしましょう。1回目の追肥は1回目の間引きの後、2回目は種まきから1ヶ月後に追肥しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
間引きは2回程度行い、実が育つためのための適切な間隔をつくってあげましょう。間引きした葉にも栄養分が含まれていますので食べてみてください。

8月に植える野菜④ 小松菜(コマツナ)

  • 種まきの時期:【8月】
  • 収穫時期:【9月~10月】

コマツナは日本原産の緑黄色野菜で、一般的には江戸時代に普及したといわれています。種まきは春まき、夏まき、そして秋まきと年に3回のタイミングがありますが、現在ではハウス栽培されているので1年を通して流通しています。コマツナにはビタミン類やカルシウム、食物繊維などを多く含み、栄養価が高いです。

草丈が25~30cm程度になると収穫のタイミングなので、コマツナを引き抜いたら根の部分をハサミや包丁などで切断しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
収穫期まで短いので、元肥のみで栽培してもOKです。
葉の色が悪いときには追肥を与えるようにしましょう。

8月に植える野菜⑤ 水菜

  • 種まきの時期:【8月~10月】
  • 収穫時期:【11月~3月】

水菜は関東地方では「京菜」とも呼ばれ、京都が原産の野菜です。シャキシャキとした歯ごたえが特徴で、サラダなどでおいしく召し上がれますね。ミズナの9割以上は水分を含み、ビタミンCや葉酸、カルシウムなどの栄養素が豊富です。

大株の水菜を路地栽培する際は夏から秋にかけて種まきしますが、ハウス栽培であれば1年中栽培できます。水菜には小株、中株、そして大株がありますが、品種が異なるのであらかじめどのサイズのミズナを栽培するか決めてから育てましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
株間のとり方で小株にも大株にも育てられますよ。
葉の色が悪ければ追肥しましょう。水はたっぷり与えてください。

8月に植える野菜⑥ ジャガイモ

  • 種まきの時期:【8月下旬~9月】
  • 収穫時期:【11月~12月】

ジャガイモはナス科の多年草で、南アメリカが原産の根菜です。昔の日本では観賞用として育てられていましたが、明治時代になってから食用として栽培されることが多くなりました。

ジャガイモの主成分はでんぷんで、ヨーロッパの国々では主食として食べられていることが多いです。種イモを土に植え付け、ジャガイモの葉が7~8割ほど黄色に変化してきたようであれば収穫に最適な時期といえます。

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家庭菜園士 七尾びび
アルカリに傾いた土で「そうか病」を発症しやすくなりますので、苦土石灰は与えないようにしましょう。(少しならOK)
ジャガイモはタネイモよりも上に実がなってきますので、必ず土寄せしましょう。

8月に植える野菜⑦ スティックセニョール

  • 種まきの時期:【7月~9月】
  • 収穫時期:【8月~10月】

スティックセニョールは、ブロッコリーを品種改良して誕生した野菜です。ブロッコリーは主に花蕾を食用としますが、スティックセニョールの場合は長く伸びた茎の部分を食用します。

スティックセニョールの栄養価や育て方はブロッコリーと同じで、ビタミン類やミネラルなどが豊富に含まれています。とくに「サルフォラファン」という成分にはがんの抑制や動脈硬化の予防効果が期待できるので、ぜひ食べてみたいですね。

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家庭菜園士 七尾びび
収穫期になったらどんどん収穫&追肥しましょう。長く収穫を楽しむことができますよ。
頂花蕾は早めに収穫して、側花蕾を生長させましょう。

8月に植える野菜⑧ タマネギ(玉葱)

  • 種まきの時期:【8月下旬】
  • 収穫時期:【5月中旬〜6月】

タマネギは野菜の中でも栽培期間が長いことが特徴で、葉が枯れてから約1週間後が収穫のタイミングです。特有の辛みや匂いが特徴で、サラダや煮物、そして炒め物などさまざまな料理で活躍します。

タマネギには「硫化アリル」が含まれ、これが玉葱の辛みや匂いの元となる成分です。硫化アリルには、動脈硬化の予防や免疫機能の向上効果などが期待できます。

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家庭菜園士 七尾びび
初心者は苗からのスタートがおすすめです。
とう立ちすると養分を取られてしまい球が大きくならなくなってしまいます。春にとう立ちしたらすぐに摘み取りましょう。

8月に植える野菜⑨ 白菜(ハクサイ)

  • 種まきの時期:【8月下旬~9月上旬】
  • 収穫時期:【11月~2月】

冬野菜を代表するハクサイは、アブラナ科の二年草です。ビタミン類や食物繊維などの栄養が豊富で、風邪予防や便秘解消などの効果が期待できます。なかでも、アブラナ科の野菜に含まれる「イソチオシアネート」には免疫力の向上や殺菌作用があるので、風邪が流行する冬の時期にはぜひお料理に取り入れたいですね。

ハクサイを栽培する際は、肥料切れしないようにリン酸、カリ、そして窒素のバランスがとれた肥料を施しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
ハクサイは種まきのタイミングが命です。時期が早すぎる(まだ暑すぎる)と病害虫の被害に遭いやすくなり、遅すぎる(低温)と葉の数が足らず結球しません。

8月に植える野菜⑩ インゲン(さやいんげん)

  • 種まきの時期:【8月】
  • 収穫時期:【10月〜12月】

マメ科のインゲンは、種まきのに最適な時期が年に2回あります。春まきは3~6月頃、秋まきは8月頃で、花が咲いてから約2週間後が収穫のタイミングです。

インゲンにはつるが伸びる「つるあり種」とつるが伸びない「つるなし種」があるので、お好みの品種を栽培しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
肥料が多すぎるとアブラムシの被害に遭いやすくなります。追肥は少なめでOKですよ。

8月に植える野菜を育てて収穫を楽しもう!

今回は、8月に植える10種類の野菜を紹介しました。暑い夏の時期に屋外での作業は大変ですが、この時期に種まきや植え付けすることで秋以降おいしい野菜が収穫できます!

家庭菜園で栽培できる野菜ばかりなので、機会があればご自宅のお庭などで育ててみてはいかがでしょうか。

インゲンの栄養|効果・効能や保存方法、旬の時期や選び方は?

インゲン

マメのインゲンはサヤごと食べることができ、栄養価が高そうな印象がありますが、どのような効果・効能があるのでしょうか。このページではインゲンの栄養について解説しています。

保存方法についてもまとめてるので、これから料理でインゲンを使う方はぜひご参照ください。

インゲンはどんな野菜?

インゲンマメはマメ亜科の植物です。サンドマメ、サイトウという別名があります。

7月から8月が花期で、マメの仲間ならではのふっくらした白やピンクの花を咲かせます。煮物や炒めもので有名ですが、生のインゲンや加熱が不十分なインゲンを食べると、中毒症状が起こります。嘔吐や下痢を引き起こすため、十分に加熱をしてください。

インゲンの栄養・成分

栄養

インゲンは、食物繊維、ビタミンK、タンパク質、ビタミンB群、カリウムを含みます。低脂肪で高タンパクとして知られ、世界的にもタンパク源として栽培されています。

カロリー

インゲンは100gあたり23kcalです。

成分表

水分
92.2g
タンパク質
1.8g
脂質
0.1g
炭水化物
5.1g
飽和脂肪酸
0.02g
不飽和脂肪酸
0.05g
コレステロール
Tr
食物繊維
2.4g

インゲンの効果・効能

疲労回復

ビタミンB群が不足すると疲労の原因となります。疲労回復には欠かせない成分で、夏バテ予防にもよいでしょう。

丈夫な骨作り

ビタミンKは骨の形成を促進する働きがあるため、丈夫な骨作りにも役立ちます。また、ビタミンKは出血したときに血液をかためて止血する働きもあります。ビタミンKが不足していると、長時間出血するおそれもあるため積極的に摂取しましょう。

健康な体作り

タンパク質は健康な体作りには欠かせません。筋肉や髪の毛、肌、臓器を作るためにはタンパク質が必要です。筋トレをしている方にも欠かせないのがこのタンパク質で、運動をしている方にもおすすめです。

お通じ改善

インゲンには食物繊維が豊富で、善玉菌を増やし腸内環境を改善します。便秘になりがちな方によく、便通改善に役立つでしょう。

高血圧予防

カリウムは体内の余分な塩分を排出する役割があります。塩分が多い食事をしていて血圧が気になる方にインゲンはおすすめです。

インゲンの旬の時期や選び方

インゲンの旬は6月から9月です。

おいしいインゲンの選び方はまず色を見てください。緑色が鮮やかで明るいものがよいでしょう。ツヤツヤとしていてみずみずしいものも新鮮なインゲンといえます。

太いインゲンはその分食べ応えがありそうに感じますが、太すぎるものはおすすめしません。育ちすぎていて食べ頃を過ぎている可能性があるからです。

インゲンの保存方法

インゲンは冷蔵庫で保存ができます。最初に水洗いをして、水分をしっかりと切ってください。水分が残っているとそこから傷むことがあるため、十分にふき取ります。乾燥しないようにラップで包み、さらに密閉できる袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。

インゲンはあまり日持ちがしないので、数日中には食べきってください。

インゲンは冷凍保存もできます。使う時に便利なように、インゲンを下処理のために茹でて冷ましてください。そのあとしっかりと水気を切って保存袋に入れて冷凍庫に保存をします。

インゲンはいろいろな食べ方や栄養が楽しめる野菜

インゲンは煮ると柔らかくなり、肉じゃがとの相性もいいですよね。パスタの具材としてオリーブオイルで炒めてもおいしいですよ。食べ方はたくさんあるので、好みの食べ方を見つけて栄養をしっかり摂りましょう。

インゲン(さやいんげん)の花言葉|花や実の特徴、種類や栄養は?

インゲン インゲン豆 いんげん 家庭菜園

料理に使うと美味しいインゲン(さやいんげん)は煮物の色どりにもなりますよね。インゲンにはどのような花言葉があるのでしょうか。

このページでは、インゲンの花言葉をはじめ、花期や由来、果実の特徴などをご紹介しています。これから育ててみたい方もぜひご参照ください。

インゲン(さやいんげん)の花言葉

インゲン(さやいんげん)の花言葉は「豊かさ」、「必ず来る幸福」、「喜びの訪れ」、「喜びを運ぶ」です。

インゲンは1年に3度も収穫することができる特徴があります。種をまいて花が開花し、次の種をまくことで連続して豆の収穫が複数回できます。このようにインゲンは収穫回数が多いことから、「豊かさ」という花言葉になったと考えられます。

また、インゲンは緑の細長いサヤごと食べることができます。花が終わるとサヤができ、人々はインゲンの花後に美味しいさやいんげんを楽しみにしたのでしょう。このことから、「喜びの訪れ」、「喜びを運ぶ」という花言葉になったと考えられます。

花が咲くと高い確率でサヤがなりおいしい豆を食べることができることから「必ず来る幸福」という花言葉がインゲンにつけられたと考えられます。

インゲン(さやいんげん)の基本情報

学名
Phaseolus vulgaris
科・属
マメ科インゲンマメ属
原産国
アメリカ
別名
センゴクマメ、フジマメ、サンドマメ(三度豆)

インゲン(さやいんげん)の由来

インゲンは歴史のある野菜で、古代からインゲンはアメリカで主要作物とされてきました。古代のアステカ帝国では、乾燥させたインゲンを年貢のようにして徴収していたという由来があります。インゲンは16世紀末にヨーロッパを経由して中国へと渡りました。日本には17世紀に入ってきたといわれています。

インゲンという名前になったのは、1654年に明から帰化した僧侶の隠元隆琦が日本に持ち込んだことから、隠元(インゲン)となったとされています。しかし、実際は隠元僧侶が持ち帰ったものは現代のインゲンではなく、フジマメだったという説があります。

一部の地域ではフジマメのことをインゲンと呼び、インゲンのことをフジマメということもあるようです。17世紀に日本にはインゲンが入ってきていますが、実際に青果として広く知れ渡ったのは明治期以降です。

インゲン(さやいんげん)の花や実の特徴

インゲン(さやいんげん)の花期は6月から8月で、花の色は白やピンクがあります。

花後は細いサヤができ、これをサヤインゲンと呼びます。1年で3回収穫ができる特徴もあることから三度豆と呼ばれるのです。

インゲン(さやいんげん)の種類

ここではインゲンの種類についてご紹介します。

サーベルインゲン

細く柔らかい丸サヤが特徴のインゲンです。

モロッコインゲン

平らな形のサヤが特徴で、食感がやわらかい特徴があります。

インゲン(さやいんげん)は栄養豊富な野菜


インゲンにはカリウムや葉酸が豊富に含まれているとされています。カリウムは塩分の過剰摂取によるむくみに効果的です。葉酸は女性に良い成分で妊婦さんにも必要不可欠な成分となっています。

また、アスパラギン酸も含むので、疲労回復にも良いとされています。

みなさんも家庭菜園で育てたインゲンを食べてみましょう。