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ブドウ

【ぶどうの挿し木の仕方】適した時期や実がなるまでの年数も解説

ブドウ

ぶどうを栽培していて少しずつ慣れてきたら、もっと増やして収穫量を多くしたいと思いますよね。種を採取して増やす方法だと時間がかかってしまうため、挿し木で増やしてみましょう。

このページではぶどうの挿し木について解説しています。方法や失敗しないためのコツをまとめたので、ぜひご参照ください。

ぶどうの増やし方は「挿し木」がかんたん

ぶどうの挿し木とは、植物の増やし方の1つです。種を採取してそれを土に植えても増やすことができますが、これだとイチから育てることになります。挿し木であれば、健康的な枝からぶどうを新しくつくることができます。

挿し木以外でも「接ぎ木」という方法で植物を増やすことができますが、接ぎ木は挿し木ほど手順が簡単ではなく、成功率も高くはありません。そのため、まずは挿し木からチャレンジしてみるといいでしょう。

具体的な挿し木の方法は、ぶどうの枝を採取して、別の場所に植えてそこから根を出させます。これで独立した新しい個体として増やしていきます。

ぶどうの挿し木の時期

ぶどうの挿し木は3〜4月のあたたかい時期に行いましょう。土の中の温度は20℃以下にならない時期が理想的です。また雨が長く続く時期は湿気が多く、失敗しやすくなるため、晴れた日に行うとよいでしょう。

ぶどうの挿し木の仕方

  1. ブドウの枝をカットする

    まずブドウの枝をカットして保存をします。11月から12月の間に採取するとよいでしょう。カビが発生するので、水に濡らさないようビニール袋に入れて保存をしてください。
    11月から12月に枝を採取していない場合は、挿し木をする直前に枝をカットして使用してください。

  2. 苗床の用意

    苗床にする鉢、土を用意してください。土は鹿沼土と培養土を4:1の割合で混ぜて作ってもよいでしょう。挿し木用の土が売られている場合は市販のものでも問題ありません。

  3. 挿し木をする

    3月になったら挿し木をしましょう。用意しておいた枝を水につけて水分を吸わせます。土にブドウの枝を挿してください。必要に応じて発根促進剤を切り口に塗っておくと失敗しにくくなります。

ぶどうの挿し木で失敗しないコツ

健康な枝を選ぶ

ぶどうの挿し木で失敗しないためのコツは、まず健康な枝選びです。挿し木はいわばクローンです。病気のぶどうからは病気を持ったぶどうが増えることになるため、健康的な枝を選んでください。

斑がついている枝は病気になっている可能性があります。細い枝も弱っている可能性があるため避けましょう。

挿し木の前に枯れていないかチェック

枝の切り口が茶色く変色していたらその枝は枯れている可能性があります。健康的な枝の切り口は緑がかっています。枯れた枝で挿し木をしても増えないので注意してください。

枝は斜めに切る

挿し穂にする枝は斜めにカットしましょう。

清潔な土を選ぶ

雑菌が繁殖している土に挿し木をすると、枝の切り口から菌が入り込むので清潔な土を使用しましょう。

ぶどうの挿し木は実がなるまでに数年かかる!

おいしい果実がなるぶどうの栽培に慣れてきたら、挿し木で増やしてみませんか。失敗したときのことを想定して挿し木にするための枝はいくつかカットしておくことをおすすめします。

挿し木からぶどうの実がなるまでには、おそらく4年以上はかかると思いますが、株が増えれば収穫がもっと楽しくなります。ぜひ挿し木にチャレンジしてみてくださいね。

ブドウ(葡萄)の育て方|鉢植えで栽培できる?仕立て方や実がなるまでの期間は?

ブドウ

育てるのが難しそうなイメージがあるブドウですが、実は家庭でも栽培できる果物です。収穫を楽しみながら、つるを生かして日除けとしても活用することもできますよ。

鉢植えでも栽培できるので、ブドウはベランダや庭先でも育てられます。今回は、そんなブドウの育て方についてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!

ブドウ(葡萄)はどんな果物?育て方は簡単?

連作障害
長く栽培するときは対策をする
栽培期間
12月〜翌10月
生育適温度
15〜30℃

秋を代表する果物のブドウは、西アジアと北アメリカが原産のつる性の果樹です。収穫時期に雨が少ない地域が適していますが、全国で栽培することができます。

ブドウは栽培が難しそうですが、実は初心者〜経験者まで、広く栽培を楽しむことができる果物です。大粒のシャインマスカットなどは栽培が難しいので、初心者は手間がかかりにくく、病気に強い品種を選んで栽培しましょう。

ブドウ(葡萄)の栽培に適した環境

ブドウは、水はけがよく、日当たりが良い場所を好みます。雨に弱く、雨に当たると病気が発生しやすい性質があるので、地植え栽培では雨除けをし、鉢植え栽培では軒下などの雨が当たらない場所で管理しましょう。

耐寒性・耐暑性ともかなり強いので、置き場所にはあまりこだわらなくても大丈夫ですが、日当たりの良さは確保するのが上手に育てるポイントです。

ブドウ(葡萄)の栽培手順

1.ブドウ(葡萄)の土づくり

ブドウは、排水性と保水性に優れた土壌を好みます。弱酸性〜弱アルカリ性の土壌が向いているので、日本の土壌に適している果樹です。

鉢植え栽培の土づくり

鉢植え栽培のブドウは、市販の果樹用培養土や、ブドウ専用の培養土を使用すれば良いでしょう。自分で用土を配合する場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合で混ぜましょう。割合を赤玉土(小粒)を8にして腐葉土を2としても育ってくれます。

地植え栽培の土づくり

地植え栽培のブドウは、土質にはあまりこだわりません。ただし、あまりに痩せている土地では、植え付け前に元肥として完熟堆肥や腐葉土をすき込んでおきましょう。

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松原真理子
完熟堆肥や腐葉土は、栄養成分を持っているわけではありません。土の通気性や保肥性の向上など、状態を良くする「土壌改良」としての役割があります。

2.ブドウの植え付け

ブドウの植え付け時期は、温暖地では12月〜1月、寒冷地では3月下旬〜4月が適期です。苗木の大きさによって異なりますが、鉢植えで栽培する場合は、8〜10号の鉢を用意しておきましょう。苗の植え方は以下の通りです。

地植えのブドウは、仕立てのために広いスペースが必要です。風通しがよく日当たりの良い場所を選んで植え付けましょう。

  1. 鉢植えなどの容器に鉢底石を敷き、用土を8割ほど入れる。地植えの場合は苗よりもひと回り大きな植え穴を掘る
  2. ポットからブドウの苗を取り出し、底の中央をハサミなどで削る。ブドウは根が細いため、根を傷つけないように側面の土は削らない
  3. 植え穴の中央に幹が来るように苗を植える。ブドウは乾燥を好むので、地面より5cmほど高く浅植えにする
  4. 主枝は地面から50cmほどの高さで剪する
  5. 苗に沿わせるように支柱を立て、麻紐などで2箇所ほどを八の字に結ぶ
  6. 植え付け後は、たっぷり水をやる

ブドウ(葡萄)は種まきから栽培できますか?

ブドウは、食べ終わった実から種を採取して育てることもできます。ただし、手間がかかるので、一般的には市販の苗木を購入して育てるのがおすすめです。
採取した種の周囲には発芽抑制物質がついているので、種の周りの果肉や滑りをよく洗い、濡らしたキッチンペーパーなどに包んで冷蔵庫の中で保管しましょう。乾燥すると発芽率が高くなるので注意してくださいね。
種まきの時期は初春です。保管しておいた種を一晩水に浸してから、種まきを行います。発芽までには2〜8週間ほどかかります。発芽までの期間は、日当たりがよく気温が15度以上の暖かい場所で管理し、土が乾かないようにお水の管理しましょう。

3.ブドウ(葡萄)の水やり

ブドウは乾燥に強い植物です。鉢植え栽培の場合は水やりが必要ですが、地植えの場合は基本的には自然の降雨のみで問題ありません。

ブドウの葉茎は雨に弱いので、直接雨に打たれないように雨除け対策を施しておきましょう。鉢植えの場合は軒先などで管理し、地植えの場合は雨除けを作りましょう。梅雨の時期は特に注意が必要です。どうしても雨を避けられない時は、予防薬をまいておきましょう。

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松原真理子
予防薬はブドウの株をコーティングして病気から守る薬剤です。予防薬は雨が降る前に塗りましょう。また、病気が発生してからは病気を治療するためのお薬を撒く必要があります。

夏の水やり

鉢植え栽培のブドウは、朝夕の涼しい時間帯に、表土が乾いているのを確認して鉢底から水が流れてくるぐらいたっぷり水をやります。

地植え栽培のブドウは基本的には水やりが必要ありません。ただし、夏場の日照りが続き、あまりにも地面が乾燥している場合は水をやりましょう。その場合には、目安として株元に水溜りができるくらいたっぷりあげます。

冬の水やり

冬場のブドウは、カラカラに乾燥した状態にしておきましょう。特に、地植え栽培の場合は水やりは必要ありません。

4.ブドウ(葡萄)の仕立て方


ブドウはつる性の植物ですので、つるを伸ばして大きく生長していきます。3年ほどかけて剪定し、支柱につるを誘引しながら樹形を整えながら育てていきましょう。ブドウの仕立て方は、1年目、2年目、それ以降でそれぞれ作業が異なります。

仕立て方には様々な種類がありますが、地植えの場合は棚仕立て、棒仕立て、垣根仕立てがあります。農園などでは棚仕立てを行っていますが、これは広い場所を必要とするので、家庭菜園にはあまり向かないでしょう。

ベランダや庭先でコンパクトに育てる鉢植え栽培のブドウは、行灯仕立てで育てましょう。

行灯仕立て:鉢植え向き

行灯仕立ては、アサガオなどでよく使われる市販のリング支柱を使用して仕立てる方法です。1年目は苗に沿わせるように1本の支柱を立ててつるを伸ばします。

2年目の春先から、行灯仕立てに仕立てていきましょう。春になり、枝の切り口から樹液が染み出てきたら、行灯仕立てに仕立てる合図です。

  1. 1年目の春:主枝を伸ばすため、幹に沿わせた支柱につるを誘引していく。副枝はかき取り、伸びた主枝を上に上にと誘引していく
  2. 1年目の冬:冬になり落葉したら、鉢の3倍ほどの高さになるよう行灯仕立てで支柱を立てる。支柱の中に幹を入れて這わせ、一番上のリングにつるで輪っかを作って2巻させる
    樹形がしっかり整うように麻紐で誘引する
    余ったつるは切り戻す
  3. 2年目の春:新梢が出たら、元気なものを残して剪定する
    4月上旬になれば、油カスなどを施して追肥する
  4. 2年目の秋から収穫できるようになる

垣根仕立て:地植え向き

地植え栽培のブドウは、垣根仕立てか、棚仕立てで管理するのがおすすめです。垣根仕立ては、支柱とワイヤーを使って垣根を作っていく方法です。

  1. 1年目の冬:支柱とワイヤーを使って垣根を作る。一番長い主枝を誘引し、他の枝は切り戻す
  2. 2年目の夏:左右に1本ずつ主枝を誘引する。主枝から伸びた副枝を上に向かうように誘引する
  3. 2年目の冬:真ん中に伸びた主枝2本を残し、他の枝を切り戻す。残した主枝は誘引する
  4. 3年目の冬:2年目と同じように、中央の主枝2本を残して、他の枝を切り戻す。残した枝を誘引していく
  5. 4年目以降も同じ

棚仕立て:地植え向き

棚仕立ては、広いスペースと大規模な支柱立てが必要です。棚のように支柱を立てて、ブドウが屋根に這うように仕立てていきます。

  1. 1年目の夏:一番元気な主枝を選び、真上に誘引して伸ばしていく。棚から50cmほど下くらいまでの枝は棚に誘引する。他の枝は、下にねじ曲げて10節目で切り戻す
  2. 1年目の冬:棚に誘引した主枝以外は全て切り戻す。主枝の先端を1/5ほど剪定する
  3. 2年目の冬:主枝と反対方向に伸びた枝を第2主枝とし、伸ばして誘引していく。分岐した枝から1m以内のものは切り取る。主枝と第2主枝から出た枝葉、30〜50cm間隔で間引き、左右に伸ばして誘引していく
  4. 3年目〜:主枝、第2主枝から伸びた枝葉を1m間隔で間引く。6〜10芽で切り戻す。主枝の先端も強く切り戻す
  5. 4年目以降も〜:同じ作業を繰り返す

ブドウの剪定方法について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね。

5.ブドウ(葡萄)の追肥・肥料

ブドウの追肥は、生長を始める前の寒肥、実がなり出す6〜9月、実がなり終わったお礼肥の3回です。株の様子を見ながら追肥を行いましょう。

寒肥

ブドウが生長を始める前の1〜2月に、寒肥として緩効性化成肥料を施しましょう。木が大きくなって老木になれば、500gほどの肥料が必要です。

5〜6月の追肥

ブドウの実がなる前の5〜6月に即効性のある液体肥料を施します。ただし、ブドウの生長が著しい場合は、追肥は必要ありません。

余分な追肥で逆に実のつきが悪くなることもあるので、株の様子をみて施しましょう。特に地植えでは注意が必要です。

お礼肥

ブドウの収穫が終わったら、お礼肥として9月中に追肥を施しましょう。実をつけた後の樹木は、樹勢が衰えている状態です。お礼肥を与えて、来年以降の株を充実させましょう。

お礼肥には、即効性のある化成肥料か液体肥料が適しています。

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松原真理子
実をたくさんつけるためにブドウは意外に多くの肥料を必要とします。しかし、株の様子をみながら、また成長段階に合わせた肥料選びをしないと、思った効果が得られないので注意しましょう。

6.ブドウ(葡萄)の摘穂・房の整形


ブドウは5月頃に開花します。まだ蕾の状態のときに花穂を整理することで、房の形をきれいに整えることができます。

  1. 一枝に一つだけ房を残し、他の節は取り除く。15節以上節がある場合は、2房残しても良い
  2. 根元から出ている花穂を切る
  3. 花穂の先端にを切り取る。こうすることで、下の粒に栄養がいくようにする

7.ブドウ(葡萄)の摘房・摘粒・袋かけ

摘房

ブドウは、前述の摘穂を行わず、開花後に房を整理しても大丈夫です。小さな実がつき始めた頃に、根元の実を取り除き、房の先端を切り取ります。

摘粒

ブドウの摘粒は、生長の遅い先端の実を取り除くことです。残す実に出来るだけ触らないように、生長が遅い小さな実を清潔なハサミなどで切り取りましょう。

袋かけ

ブドウの実がある程度大きくなってきたら、房の付け根から袋をかぶせます。こうすることで、病害虫や雨風から実を守ることができます。

8.ブドウ(葡萄)の収穫

ブドウの実の収穫時期は、7〜8月です。房全体が色づき始めたら熟したサインです。ブドウが収穫できるようになるまでに、地植えの場合は2〜3年、プランター栽培の場合は1〜2年ほどかかります。

ブドウは根元から熟していくので、房先の粒を食べて甘ければ収穫適期です。房の根元を切り取って収穫しましょう。幹全体が一気に成熟するわけではないので、状態を確認しながら収穫するのがコツです。

ブドウ(葡萄)の植え替え

鉢植え栽培のブドウは、2〜3年に1度の頻度で古い根を整理し、ひと回り大きな容器に植え替えます。植え替えの作業は11月〜3月頃に行いましょう。

植え替えの際には新しい用土を使用し、長い根は切らず、鉢に回し入れるようにして納めます。

ブドウ(葡萄)のトラブル・生育不良

ブドウは、ブドウの樹の葉や根にコブを作って生長を阻害するブドウネアブラムシなどの害虫が発生しやすいほか、多湿や雨で病気が発生しやすい樹木です。日当たりと風通しをよくすることを意識しましょう。

病気の発生には、事前に薬剤を散布して防ぐのが効果的です。袋掛けのあとに薬剤を散布するのも良い方法です。ブドウを食害する害虫を見つけたら、すぐに捕獲して駆除しましょう。

ブドウの病気や害虫について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね!

ブドウ(葡萄)の栽培に挑戦してみよう!


ブドウは育てるのが難しいと思われがちですが、じつは個人でも挑戦できる果樹のひとつです。プロと同じような綺麗な実は作れないかもしれませんが、家庭でも収穫することができますよ。

栽培には年数がかかりますが、樹が育つのを見守りながら、毎年手入れする楽しさは果樹特有のものです。グリーンカーテンのようにも育てられるので、ぜひ家庭菜園でブドウの栽培に挑戦してみてくださいね!

ぶどう(葡萄)につく虫|アザミウマやコガネムシなどの症状や対策は?

ブドウ・巨峰

ぶどうにつく虫の中には、幹に潜んで食害する虫などもいるため正しい予防や対策をする必要があります。

今回はぶどうに被害を与える害虫の種類や症状、対策などをまとめているので、ぜひ覚えてくださいね。

ぶどう(葡萄)につく害虫は?

ブドウスカシバ

ブドウにはブドウスカシバがつき、被害に遭うことがあります。ブドウスカシバは初夏に羽化して、ブドウの鞘に産卵をする特徴があり、被害に遭った枝が紫色に変色するのが特徴です。

幼虫の大きさはだいたい4cmほどで、頭部は赤茶色、胴体は黄色のイモムシの見た目をしています。

コウモリガ

コウモリガの幼虫がブドウの幹を食害します。茶色の糞を外に排出する特徴があるため、糞で発覚しやすいでしょう。また食害するため、木くずが地面に落ちていることで見つかることもあります。

幼虫の大きさは6cmほどで頭部が茶色、胴体が黄色のイモムシの見た目をしています。幹の内部にいて発見しにくいため、完全に駆除するのは難しいでしょう。

ヒメヨコバイ

ヒメヨコバイは幼虫、成虫ともにブドウの葉を吸汁します。年に3回発生する害虫で、とくに被害が大きいのは8月から9月です。

被害に遭うとブドウの葉が白く変色し、カスリ状になります。大量発生すると排泄物でぶどうの果実が汚れて生育が悪くなるため注意が必要です。

コガネムシ類

5月から7月にマメコガネ、6月から9月にヒメコガネが発生して被害をもたらします。幼虫も成虫もぶどうを食害し、葉が穴だらけになることがあります。

アザミウマ

落花期になるとアザミウマの被害が多くなります。ぶどうの果実が大きくなると、アザミウマが果面を食べてぶどうの生育が悪くなり、粒が生長しにくくなることもあります。

ぶどう(葡萄)の病気の予防と対策

殺虫剤

ぶどうに害虫がついているのを見つけたら、殺虫剤を撒いて対策することをおすすめします。果実を収穫して食用利用を目的にしている場合は、果物に使える殺虫剤を選んでください。

防虫ネット

防虫ネットを設置することで虫をぶどうに寄せつけなければ、被害を予防することができます。防虫ネットの網目が粗いと、すき間から虫が入ってくるので、サイズにはご注意ください。

捕獲して駆除

見つけ次第自分で捕獲をして駆除することもおすすめします。しかし、大量発生した場合は1匹ずつ駆除するのは大変なので、殺虫剤を撒く方が効果的です。

ぶどう(葡萄)の病気を防いでおいしく栽培しよう

粒が立派に育って、見た目が美しいぶどうを楽しみたいなら、害虫予防を徹底しましょう。薬剤散布は効果的なので、ぶどうにも使えるものを撒いて、おいしいぶどうを育てましょう。

ぶどう(葡萄)の栄養|効果・効能や選び方、旬の時期や保存方法は?

ぶどうはフルーツでは有名で、種類がたくさんあります。品種によって種類も多く、粒の大きさもいろいろあり、お見舞いに持って行くこともありますよね。このページではぶどうの栄養について解説しています。効果効能についても記載したので、ぜひご参照ください。

ぶどう(葡萄)はどんな果実?

ぶどうはブドウ科ブドウ属の植物で、果実を食用とします。皮は緑色や黒紫色で果肉は薄緑色をしています。生食はもちろんのこと、乾燥させて干しブドウ(レーズン)として食べることや、ジャムやワインに加工して楽しまれます。

ブドウ栽培はとても歴史が古く、紀元前3000年頃にははじまっていました。原産地はコーカサス地方やカスピ海沿岸とされています。

ブドウは花を咲かせますがほとんど目立ちません。花弁がなく花がとても小さいです。しかし花が咲くとよい香りが楽しめます。ブドウの花期は7月から8月ごろです。

ぶどう(葡萄)の栄養・成分

栄養

ブドウには、ビタミンC、ビタミンB群、ブドウ糖、ポリフェノール、ミネラル、ペクチンが含まれています。

カロリー

ぶどう100gあたりのカロリーは59kcalです。

成分表

水分
83.5g
タンパク質
0.4g
脂質
0.1g
炭水化物
15.7g
飽和脂肪酸
0.01g
不飽和脂肪酸
0.01g
コレステロール
0
食物繊維
0.5g

ぶどう(葡萄)の効果・効能

疲労回復

ブドウに含まれるブドウ糖は、体内に入るとエネルギーに変換されます。体力の回復にもよく運動後にぶどうを食べるのもおすすめです。またブドウ糖は脳への栄養にもなることから、勉強などをして頭が疲れたときにもよいでしょう。

美肌効果

ぶどうにはビタミンCが含まれています。皮膚や細胞のコラーゲン生成に必要で、美肌効果が期待されます。

若返り

ぶどうに含まれるポリフェノールは、強い抗酸化作用があると言われていて、体内の若返りによいでしょう。皮に豊富なアントシアニンは、目によいと言われています。疲れ目などにもよく、パソコンやスマホをよく使っている方にもおすすめです。

便秘改善

ぶどうに含まれるペクチンは食物繊維です。食物繊維は腸内環境を整える役割があり、お通じ改善も期待できるでしょう。ペクチンは悪玉コレステロールを減少させる効果も期待できます。

ぶどう(葡萄)の旬の時期や選び方

ぶどうの旬な時期は8月から9月です。

おいしいぶどうの選び方は、まず色を見てみてください。果実の色がはっきりしていて濃いものをおすすめします。ぶどうの表面には、白い粉のようなものがついています。こちらをブルームと呼びますが、この粉がついているものはよいぶどうを言えます。

枝の切り口をチェックして、変色していないものをおすすめします。

房から果実が落ちているものは、おすすめしません。鮮度が落ちている証拠なので、実がしっかりとついているものを選びましょう。

ぶどう(葡萄)の保存方法

ぶどうは冷蔵保存、冷凍保存ができます。

ぶどうは房のまま保存ができます。洗わずにそのまま袋に入れて冷蔵庫に入れてください。房のままでなくても保存ができます。粒を房から外して密封できる袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。水で洗わずに、食べる直前に水洗いして食べてください。

冷凍保存もできます。実を房から取って密閉できいる袋に入れて保存してください。冷凍したぶどうをそのまま食べてもシャリっとしていておいしいのでおすすめです。

ぶどう(葡萄)にはビタミンやポリフェノールなどが多く含まれている

ぶどうには栄養が豊富でブドウ糖を含むため、疲労したときにはよいでしょう。さっぱりとしたおいしい果実なので、ぜひ食べてみませんか。

ぶどう狩りに行く際は、ここでご紹介したおいしいぶどうの選び方を参考にしてみてください。

ぶどう(葡萄)がかかりやすい病気|見分け方、主な発生原因や対策方法は?

ぶどう

ブドウ(葡萄)は品種がたくさんあり、気候や土壌に対する適応力もあるため、日本各地で栽培が可能な果樹です。そんなブドウは一本だけでも結実するため、家庭菜園でも人気があります。ここでは、そんなブドウを栽培する上で注意しておくべき、かかりやすい病気の名前と各症状、発症しやすい時期や部分、予防対策などについて、詳しくご紹介します。

ぶどう(葡萄)が病気を発症しやすい時期

ブドウの栽培においては、5〜10月頃に病気を発症しやすいです。特に梅雨などの湿気の多い時期には注意が必要です。

とはいえ、発症する病気によって、詳細な時期は異なりますので注意しましょう。

ぶどう(葡萄)がかかりやすい病気一覧

晩腐病

晩腐病(おそぐされびょう)とは、果実に茶色の小斑点がつき、次第に果実全体が腐敗していく病気です。周囲にも伝染するため、見つけ次第、その果実は取り除いておきます。

農薬散布だけでも防ぎづらいため、収穫時期にも雨の多い地域では、雨よけ対策なども並行して行っておくと良いでしょう。

さび病

さび病とは、その名の通り、葉っぱがさびついたかのような赤い斑点がつく病気です。4〜7月、9〜11月頃に発症しやすいとされていますが、発症したばかりの頃は、赤ではなく白や薄黄色の斑点がつくため、初期の発見が遅れやすいです。

発症するとどんどん広がっていくので、見つけ次第、発症部分を取り除き、農薬などを散布して対策しておきましょう。

べと病

べと病とは、葉に不規則な黄色い斑紋ができたり、葉の裏に黒っぽいカビが生える病気です。周囲に伝染するため、放っておくと葉が枯れ、どんどん落葉してしまいます。

こうなるとブドウの収穫量にも影響が出るので、見つけ次第、発症部分は取り除いておきます。梅雨などの湿気が多い時期に発症しやすくなるため、これらの時期には雨よけ対策をしておくと良いでしょう。

黒とう病

黒とう病とは、葉っぱや果実に、茶色や黒色の小さな円形の小斑点が発生する病気です。梅雨の時期に発症しやすく、さらに一度発症すると、翌年以降も繰り返し発症しやすくなってしまいます。

こまめに農薬などを散布するなどして対策すると良いでしょう。

褐斑病

褐斑病(かっぱんびょう)とは、葉っぱに赤褐色の斑点がつく病気です。病気が進行すると、斑点はどんどん大きくなっていき、植物を弱らせたり、実つきに影響を与えます。

梅雨の時期など、湿気が多くなると発症しやすくなります。発生を防ぐためにも、肥料は規定量をしっかり与えてあげましょう。また、冬の間にしっかり落葉処理をしておくことも大切です。

うどんこ病

うどんこ病とは、その名の通り、白いうどんの粉のようなものが葉っぱなどに付着する病気です。うどんこ病はカビの一種であるため、発症すると、植物の育ちが悪くなってしまいます。

肥料が多すぎたり、少なすぎることで発症しやすくなるため、ブドウにあった肥料を選ぶと良いでしょう。また、苗の風通しや日当たりの悪さも影響するので気をつけましょう。

灰色かび病

灰色かび病(ボトリチス病)とは、葉や茎、果実などに灰褐色のカビが生えて腐敗する病気です。雨の日に多く飛散する性質から、梅雨の時期に発症しやすくなります。

発症や増殖を防ぐためにも、日当たりや風通しの良い場所で栽培し、水やりは株元からあげるなどの工夫をしておきましょう。なお、発症した部分はこまめに取り除いてください。

ぶどう(葡萄)が病気にかかる主な原因と対策方法

主な原因

ブドウは湿気に弱いため、水をやりすぎたり、株同士の風通しが悪かったりすると、成長が鈍り、病気を発症しやすくなります。

対策方法

湿気を防ぐためにも、株を密集して植え付けない、雨が続く時期には雨よけ対策を取るなどをしておきましょう。

また、ブドウへ窒素肥料を多く与えすぎると、株が軟弱に育ち、病気を誘発する原因にもなり得ます。さらに肥料が多すぎると、葉もたくさん茂り風通しも悪くなるので、ブドウの栽培にあった肥料を選ぶようにしてください。

ぶどう(葡萄)は、病気の発症に気をつけて栽培しよう

ブドウの栽培難易度はさほど高いわけではありませんが、雨に弱いため、特に降水量の多い地域では病気の発症リスクは高まります。ただし、ブドウの品種によっても、栽培難易度は大きく変わります。

家庭菜園では、巨峰やピオーネ、デラウェアなどがおすすめですので、ぜひ雨よけ対策をしっかり行って、栽培にチャレンジしてみてくださいね。

ブドウ(葡萄)の剪定|年数や品種によって方法が違う?結実させるコツは?

ブドウ

ブドウはつる性の植物なので、毎年剪定を行って樹形を整えながら育てていきます。今回は、ブドウの剪定で気をつけるポイントや、剪定が必要な理由、剪定方法についてまとめていきます。ぜひ参考にしてくださいね。

ブドウ(葡萄)に剪定が必要な理由は?

株の健康を保つため

つる性のブドウは伸び放題になると、枝葉が密集して湿気がこもり、蒸れやすい状態になります。湿気を嫌うブドウは、通気性が悪いと株にストレスがかかり、病気にかかりやすい状態になってしまいます。ブドウの健康を守るために、剪定が必要です。

収穫量や質を上げるため

ブドウの枝葉が好き放題に伸びてしまうと、あちこちに伸びた枝に栄養が分散してしまいます。必要な場所に栄養が行き届かず、弱々しい細い枝がついたり、果実の味がまばらになってしまいます。

適切に剪定を行うことで、株全体から収穫できる量をコントロールし、長い期間元気に育てることができます。

管理しやすい大きさで育てるため

剪定せず、樹形が乱れて伸び放題になってしまうと、見た目が崩れてしまいます。また、伸びた枝によって棚や支柱が崩れる可能性もあるので、剪定が必要です。

ブドウ(葡萄)の剪定に必要な道具

ブドウの剪定に必要な道具は以下の通りです。ブドウを棚仕立てで育てる場合は、脚立を使って作業をしましょう。ブドウの樹形づくりには支柱が必要になります。

  • 剪定用ハサミ
  • 脚立
  • 軍手
  • 癒合剤
  • ゴミ袋
  • 支柱
  • 麻紐

ブドウ(葡萄)の剪定時期


ブドウは、休眠期である12月〜2月に冬季剪定、4月〜5月に夏季剪定を行います。

冬季剪定

秋にブドウの収穫が終わると徐々に葉が落ちてツルだけになります。ツルだけになれば、ブドウの冬季剪定を行いましょう。冬季剪定は、ツルを強く切り戻して樹形を整えていきます。

また、数年育てているブドウでは、何年か実をつけた古い枝を切って不要な枝を間引き、先端を切り戻していきます。

春に近づき気温が徐々に上がると、ブドウは水揚げを行い、ツルの切り口から樹液をよく出すようになります。剪定した切り口から樹液が出ると、その部分から傷みやすくなるので、剪定は必ず寒い時期に行ってください。

夏季剪定

ブドウの夏季剪定は、必ずしも必要なものではありません。混み合った枝を間引き、伸びすぎた枝を摘心するなど、軽い剪定を行います。

春に生長を始め、夏場に伸びた枝を整えます。樹形が整っている場合は必要ないでしょう。

ブドウ(葡萄)の仕立て方・樹形

ブドウはつる性のため、支柱立てと剪定・誘引を繰り返すことで樹形をつくっていきます。地植え栽培のブドウの仕立て方には、おもに「垣根仕立て」と「棚仕立て」の2パターンがありますが、今回は「垣根仕立て」について詳しくご紹介します。

棚仕立ての方法


棚仕立ては、柱と天井にブドウのツルを誘引し、上からぶらさがるように仕立てる方法です。棚仕立てでは、支柱やネットではなくパーゴラなどの棚が必要なので、より大きなスペースが必要です。棚仕立てにした分収穫量はアップしますが、一般家庭では難易度が高いので、栽培に慣れた方におすすめの仕立て方です。

また、棚仕立てはブドウが根をしっかり張る必要があるので、地植えのブドウ向きと言えるでしょう。

垣根仕立て(平面仕立て)の方法

垣根仕立ては、支柱とワイヤーで平面を作り出し、誘引していく方法です。垣根仕立ては、管理しやすく均等に日が当たり育ちやすいので、家庭で育てるならこの方法がおすすめです。フェンスの近くで育てられるなら、支柱を立てる必要もありません。

地植え栽培のブドウの垣根仕立て(平面仕立て)

  1. 2.5mほどの支柱を3本用意する
  2. 株の中心近くに1本支柱を挿し、1mほど間隔をあけて左右に支柱を立てる
  3. ワイヤーを使い、地面から50cmの高さのところで水平に支柱同士をつないでいく
  4. ワイヤーの間隔を30cm開けながら5段ほど支柱をつなぐ

鉢植え栽培のブドウの垣根仕立て(平面仕立て)

  1. 鉢の深さに合わせ、1.5mほどの支柱を2本用意する
  2. 鉢の両端縁ぎりぎりに支柱を挿す
  3. 100円ショップなどに売っているワイヤーパネル(メッシュパネル)を支柱にとりつける

ブドウ(葡萄)の1〜3年目の樹形づくり

ここからは、ブドウの垣根仕立て(平面仕立て)の樹形づくりについて、詳しくご紹介します。

なお、年数はあくまで目安であり、品種や栽培状況によって異なります。主枝が80cm〜1mほどに伸びたら樹形づくりをはじめるといいでしょう。

地植えのブドウの樹形づくり

① 1年目の冬の剪定

1年目の苗木ブドウは、地上から50cmのところで分岐している太めの枝を選び、それ以外はすべて根元から切り落とします。残した主枝は右左のいずれかに、地面と水平になるように横へと誘引します。

1年目の冬の剪定では、1本の主枝が地面から生え、ほぼ直角に曲がっている状態になります。

② 2年目の夏の剪定

2年目の夏には、①で伸ばした主枝から伸びる枝(亜主枝)を上に向かうように誘引していきます。また、①で伸ばした反対側に枝が伸びていたら、それも地面と水平に誘引していきます。このとき枯れ枝があれば根元から切り落としましょう。

2年目の夏の剪定は、最終的に小文字の「r」のような、二股でどちらか一方の主枝が短い状態になります。

③ 2年目の冬の剪定

2年目の冬には、茂っていた葉が全て落ちて枝だけの状態になり、農具のレーキのような形に伸びているはずです。このときの剪定は、真ん中の茎の上に伸びている亜主枝2本を残して、①②で左右に誘引した主枝を切り落としてしまいます。

そのあと、残した2本の亜種枝を地面と水平になるように左右に開いて誘引します。2年目の冬の剪定では、最終的にYの字がひらいたような状態になります。

④ 3年目の夏の剪定

3年目の夏の剪定は、②と同様に、主枝(もともと亜主枝だった③の枝)から伸びた亜種枝を、真上に向かって誘引していきます。

⑤ 3年目の冬の剪定

3年目の冬の剪定も、③と同じように、中央の亜主枝2本を残して、主枝ごと他の枝は切り落とします。そして再び亜種枝を左右に開いて地面と平行になるように誘引します。

4年目以降の剪定は、この作業を冬にくりかえしていきましょう。こうすることで常に新しい枝が残るようになるので、実つきが衰えることがありません。

鉢植えのブドウの樹形づくり

① 1年目の冬の剪定

1年目の冬は、地上から20〜30cmほどのところで分岐している太めの枝を2本残し、それ以外はすべて切り落とします。残した2本の枝を主枝として、Yの字になるよう左右の支柱に誘引しましょう。

② 2年目の冬の剪定

2年目の冬になったら、鉛筆の太さよりも細い枝や、枯れ枝などの不要枝を剪定していきます。さらに主枝の一番上の芽とその下の芽の真ん中の位置で剪定して切り戻します。

③ 3年目の冬の剪定

3年目の冬の剪定は②と同様に、不要な枝をまずカットしていきます。残した枝は、芽を残して切り戻しします。

なお、木が強い品種のブドウの場合は、果実がなった枝の芽を6つほど残して、その枝の先端を切ります(長梢剪定)。木の弱い品種のブドウの場合は、全部の枝の芽を3つほど残して、それぞれ切ります(短梢剪定)。

4年目以降はこれを繰り返してください。

ブドウ(葡萄)の2つの剪定方法

前述にもある通り、ブドウの剪定方法には、「長梢剪定」と「短梢剪定」という2つの種類があります。

短梢剪定

短梢剪定では、まず剪定する枝を選び、枝の付け根から7芽ほどを残して切ります。芽の数は厳密に数える必要はありません。

また、ブドウは前年に出た芽が伸びてそこに実がつきます。前年に出た枝は、5芽ほど残してすべて切りましょう。

デラウェアやマスカットなどの、木が弱めな品種で行います。

長梢剪定

長梢剪定とは、ブドウの枝の付け根から2〜3芽残して切る方法です。巨峰やピオーネなどの、木が強い品種で行います。

切る場所で悩むかと思いますが、節と節の間で切るようにしましょう。節のすぐ近くで剪定すると芽が傷みやすいので、節の中間で切ってください。枯れた枝や細い枝など弱っている枝がある場合も剪定してください。

ブドウ(葡萄)剪定で失敗しないポイント

ブドウの木を剪定すると、切り口から少し樹液が出てきます。樹液があるということは、枝に水分がある証拠なので、悪いことではありません。しかし、剪定した切り口をそのままにしていると、ブドウの木が湿気で傷むことがあります。

剪定でブドウの木を傷ませないように、切り口には癒合剤を塗ることをおすすめします。また、繰り返しになりますが、剪定は樹液がでにくい1月に行うことをおすすめします。癒合剤がない場合は、切り口から樹液をふき取りましょう。

ブドウ(葡萄)を結実させる方法とは?


剪定をしないと枝が伸びすぎて栄養が分散し、実がなりにくくなります。まずブドウを結実させるには剪定作業がとても大切です。枝は伸ばしすぎない方が実がよくなることを覚えておいてくださいね。

また、枝の葉が10枚以上になったら先端を摘んで、余分な枝や葉を減らしてください。

ブドウの新梢には花穂が数本出てきますが、栄養が分散しないように間引いて1本にしてください。花穂が二股になっていたら、どちらかを根元から切ります。花穂が長い場合は、3分の1ほどにカットしてください。

なるべく不要な枝を切って、栄養が必要な部分にだけ行き渡るようにするとおいしい果実になりますよ。

ブドウ(葡萄)を剪定して、収穫を楽しもう


ブドウは、適切に剪定することで樹形が整い、実入りがよくなります。伸び放題になってしまうと、病気や害虫の被害にもつながってしまうので、適切に剪定を行ってくださいね。

適切に剪定して育てれば、夏場の日除けやシェードカーテンにもなってくれますよ。ぜひ、きれいに剪定して、美味しいブドウを収穫してくださいね。

ブドウ(葡萄)の花言葉|意味や由来は?花や実の特徴、季節は?

ブドウ

フルーツの中でも人気のあるブドウ。じつは思っている以上に種類があるんですよ。実にはポリフェノールが多く含まれているので健康にも良いです。

今回は、ブドウの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ブドウ(葡萄)の花言葉


ブドウの花言葉は「思いやり・好意・信頼・陶酔・親切・慈善・酔いと狂気・人間愛・忘却」です。

ブドウ(葡萄)の基本情報

学名
Vitis
科・属
ブドウ科・ブドウ属
原産国
中近東
別名
グレープ

ブドウ(葡萄)の名前の由来


ブドウは英名で「Grape」で、学名は「Vitis」として呼ばれています。ブドウは元々ギリシア語の「Botrus」が中国に伝わりそこで「葡萄」に変換されました。そのあと日本に伝わり葡萄と呼ばれるようになったとされています。

もう一つ説があり現在のウズベキスタンである大宛国(フェルナガ)で使われていたフェルナガ語の「Budaw」から伝わったともいわれています。

ブドウ(葡萄)の花の特徴


ブドウの花は5月中旬〜6月に間に咲きます。

ブドウの花は花びらがなく、粒になったつぼみが房を極小にして集合して、帽子のようになっています。雄しべと雌しべが5本あり、成熟してその帽子が外れると開花するという仕組みとなっています。

小さい実がいくつもできているように見えるのは、花穂という呼称があるブドウの花房です。ブドウの花は開花すると香りもします。

ブドウ(葡萄)の実の特徴


ブドウの実は9月から11月頃に果実が熟して収穫することができます。実を結実したままにしえしまうと粒が不揃いになってしまったりするので小さなものなどは摘み取ってしまいましょう。

また、ブドウは雨に弱く病気になってしまうので、袋をかけて保護してあげることが大事になってきます。

ブドウ(葡萄)の種類、品種


ブドウには3つの大きく分類されています。主に育てやすいとされているのが「アメリカブドウ」です。

次に難易度が中くらいの欧米雑種があります。最後に、難易度が高い上級者向けのヨーロッパブドウがあります。

基本的にブドウの栽培は5段階(高いほど難しい)でいうと、4の値になるほど栽培難易度は高いです。

3つに分けられたブドウの品種には、巨峰やマスカット・ベーリーAなどが挙げられます。現在確認されている品でには、54種類存在しています。黒色から赤色には33品種あり、白や黄色などの所謂「マスカット」と呼ばれるものには14品種、トンプソンシードレスなどの輸入ブドウが7品種に分類されます。

ブドウ(葡萄)の風水効果

ブドウは房を見ても分かるように沢山の実がなります。そしてつるが巻き付く植物です。この特徴から「縁結び・夫婦円満・子孫繁栄・豊穣・商売繁盛」などの意味があります。

なお、ブドウは縁起物として有名で、家や会社などの玄関や入り口に配置しておくと良運や良いお客を招いてくれる効果があるとされています。

また、ブドウの紫色の丸い実が「美」のエネルギーの象徴されています。美容運をアップさせてくれることでしょう。

旬の時期にはブドウ(葡萄)狩りに行ってみよう


旬の時期にはブドウ狩りを楽しみに行きたいですよね。各地のいろいろなブドウを食べてみたいものです。

ブドウといってもいくつか種類がありますよね。私達が一般的に食べているのは恐らく数種類ほどですが、種類が多く存在していることを知ってしまうと色々と食べてしまいたくなりますよね。

育てるのは難しいですが、珍しいブドウを見かけたら買って食べてみてはいかがですか?