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ジンチョウゲ

沈丁花の挿し木時期や方法を徹底解説!水栽培でも増やせる?

沈丁花 ピンク色

春先に見頃を迎える沈丁花は、小ぶりでかわいらしい花です。甘い芳香が特徴で、キンモクセイ(金木犀)とクチナシ(梔子)とともに三大香木でもあります。植物の増やし方には種まきや株分けなどの方法がありますが、沈丁花の場合は挿し木で増やしましょう。

沈丁花の挿し木の方法や時期、成功させるポイントなどについて紹介していきます。

沈丁花は挿し木で増やせる?

沈丁花は雌雄異株なので本来であれば雄株と雌株が必要ですが、国内の沈丁花はほとんどが雄株のため実がなりません。そのため、沈丁花を増やす方法は挿し木が最適です。

沈丁花の挿し木が難しいと思われる方もいるかもしれませんが、作業は難しくないので初心者の方でも何本か枝を挿しておくことで苗として生長するでしょう。

沈丁花の挿し木に必要なもの

沈丁花の挿し木では、以下の道具を準備します。

  • 沈丁花の枝
  • 挿し木用土
  • 剪定用バサミ
  • ラベル
  • 細い棒
  • 発根促進剤
  • ピンセット

挿し木の用土には、赤玉土や鹿沼土、そしてパーライトなどがおすすめです。挿し木専用や肥料が混ざってない新しい用土も使用できます。

剪定用バサミは、清潔なものを使用しましょう。錆びているハサミは切りにくいため、木を傷付けてしまう可能性があります。

細い棒は用土に穴を開ける時に使用するため、あると便利です。

沈丁花の挿し木に適した時期はいつ?

沈丁花の挿し木に最適な時期は、4月または7~8月頃です。4月の挿し木は「春挿し」と呼ばれ、昨年伸びた枝を利用します。

7~8月の挿し木は「夏挿し」といい、その年の枝を用います。

沈丁花の挿し木の方法

  1. 春挿しと夏挿しでは利用する枝は異なりますが、挿し木の方法は々です。挿し木する前日に沈丁花に十分に水やりをしておき、翌日先端から約10~15cmの枝を切り取ります。
  2. 上葉は2~3枚程度残して剪定バサミで挿し木の切り口を切ったあと、もう一度斜めに切ります。その後切り口を約30~60分水に漬けて、切り口の部分に発根促進剤を塗布します。
  3. 用土の入った鉢に細い棒で中心に穴を開け挿し木を1/3~1/2程度まで挿していき、周りの用土はピンセットで押さえます。用土が乾燥しないようにたっぷりと水を与えます。
  4. 約2ヶ月経過し、根が10cm程度伸びたようであれば2号ポットに植え替えましょう。その後、一株ずつ鉢に植え替えていきます。地植えで育てたい場合は、1年経った頃に地植えにします。

沈丁花の挿し木を成功させるポイント

沈丁花の挿し木で利用する用土は肥料が入っていると菌が繁殖しやすいため、枝が腐ってしまう可能性があります。そのため、肥料がない土や赤玉土などの水はけのいい土などを使用すると良いでしょう。

挿し木をした後は日光が当たる場所に置いておくと葉からの水分の蒸散量が増えてしまうため、半日くらいは半日陰で管理します。

また、挿し木をつくるときに葉は2~3枚くらいに減らしますが、これは切り口から吸収した水分の蒸散を防ぐためです。効率的に水分を吸収させるためにも、葉の数は必ず減らす必要があります。

沈丁花の挿し木は水栽培でも育つ?

挿し木は土だけでなく水に挿して育てることもできますが、沈丁花の場合は水栽培には不向きです。

沈丁花を挿し木で増やしてみよう

上品で甘い香りが特徴の沈丁花は、生垣などの庭木や鉢植えなどで楽しめます。沈丁花の寿命は20~30年程度のためそこまで長くはありませんが、枯れてしまう前に挿し木しておくことで増やすことができます。

ご自宅のお庭などで沈丁花を育てる際は、挿し木にも挑戦してみましょう!

沈丁花(ジンチョウゲ)の剪定|時期や方法、小さくしたい場合は?

ピンク色の沈丁花

沈丁花はクチナシやキンモクセイと共に三大香木(さんだいこうぼく)と呼ばれ、香りの強い花で知られています。ピンク色や白色の上品な花を咲かせ、中国が原産の常緑樹です。

沈丁花の葉は肉厚で艶があり、花だけでなく葉も観賞できます。沈丁花を育てるためには手入れが必要で、剪定も植物には必要な手入れの一つです。

沈丁花の剪定時期や剪定方法などについて紹介していきます。

沈丁花(ジンチョウゲ)は剪定しないとどうなる?

沈丁花は自然に丸くてこんもりした樹形を維持するため、剪定が必ずしも必要な植物ではありません。長い期間そのままの状態にした場合、樹形からはみ出た枝などを取り除く程度で十分です。

ただし、枝などが込み合うことで風通しが悪くなり、病害虫が発生する可能性があります。日頃から沈丁花をよく観察して、必要であれば最適な方法で剪定を行いましょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)の剪定の時期

沈丁花の開花時期は3~4月頃で、剪定は花が咲き終わった4~5月頃に剪定しましょう。この時期に剪定することで、枝を大胆に取り除いても新梢が伸びやすく樹形も整います。

沈丁花(ジンチョウゲ)の剪定の方法

間引き剪定

剪定にはさまざまな方法がありますが、沈丁花は基本的に「間引き剪定」を行います。長く飛び出たり込み合った枝、交差した枝などを中心に取り除いていきます。全体の枝数を減らすことで風通しが良くなり、病害虫も予防できます。

沈丁花は白紋羽(しろもんぱ)病にかかりやすく、一度かかってしまうと薬剤などでも撃退することが中々難しいです。剪定することでこのような病気の予防ができるため、風通しが悪い場合は間引き剪定を行いましょう。

また、剪定では枝の途中で切ってしまうとまた伸びてきてしまうため、付け根ぎりぎりの箇所を切るようにすることをおすすめします。

小さくしたいとき

沈丁花の樹形を小さくしたい場合は、一度に枝などを切り過ぎてしまうと花数が減ってしまう場合があります。そのため、3年くらいを目安に徐々に小さく剪定するといいでしょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)の剪定で失敗しないコツ

沈丁花は他の植物と比べると、必ず剪定が必要ということはありません。一度に沈丁花の枝などを切り過ぎてしまうと株が弱ってしまい育ちにくくなる場合があるため、切り過ぎないように注意するようにしましょう。

剪定ではどの枝を切ればいいか迷ってしまいそうですが、間引き剪定では枝分かれしている箇所で中心の長い枝を切り取ります。

また、太い枝を切る場合は、切った後癒合材を塗布します。癒合材を使用することで、菌などの侵入を防ぐことができます。

剪定では、使用する用具のお手入れも大切です。沈丁花の剪定では、必ず剪定バサミを使用するようにしましょう。また、錆びたハサミは枝が切りにくいため木を傷めてしまう場合があります。ハサミを使用する際は、事前にハサミにオイルを塗っておくなど対処が必要です。

その他、汚れているハサミには菌などが付着している可能性があるため、ハサミを使用した後は必ず水で洗い消毒もすることをおすすめします。

沈丁花(ジンチョウゲ)の剪定の仕方を覚えよう

沈丁花は定期的な剪定は必要ありませんが、全体の風通しが悪くならないようにしたり生長しすぎて樹形を小さくしたい場合は剪定が必要です。

植物の種類によっては大胆に剪定しても問題ありませんが、沈丁花の場合は剪定のしすぎには注意しましょう。

沈丁花の育て方は決して難しくないので、園芸初心者の方でも育てられます。ご自宅のお庭などで沈丁花を育てて、剪定の仕方を覚えて手入れしましょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉|色別の意味や由来は?花の季節や種類は?

沈丁花 ジンチョウゲ

沈丁花(ジンチョウゲ)は白やピンクのかわいらしい花を咲かせます。満開になると甘くさわやかな香りを漂わせて、春の訪れを感じさせてくれます。今回は、そんなジンチョウゲの花言葉の意味や由来のほか、特徴や毒の有無、種類などについてもご紹介していきます。

沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉

「栄光」「不死」「不滅」「永遠」

ジンチョウゲが一年中緑の葉をつける常緑樹であることに由来して、このような花言葉がつけられたといわれています。

色別の沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉

ジンチョウゲの花色には白や薄い赤、黄色などがありますが、特に色別の花言葉は存在しないようです。

沈丁花(ジンチョウゲ)の花の基本情報

科・属名
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
分類・性質
庭木・花木、低木
原産地
中国
学名
Daphne odora
英語名
Daphne
別名
瑞香(ズイコウ)、輪丁花(リンチョウゲ)
出回り期
3〜4月
開花時期
2〜4月
花色
白、ピンク
花もち
なければ削除でOK
誕生花
2/10、2/23、12/15

花・実の特徴

2月〜3月に白やピンクの花を咲かせるジンチョウゲは、実は赤い実もつけます。ただし、日本に咲くジンチョウゲは、雄ばかりなので結実することがありません。

また、花や実もかわいらしいですが、なんといっても香りが特徴的で、三大香木のひとつとしても知られています。

毒性

そんなジンチョウゲですが、木や実の全体に毒を持っていて、特に樹皮、樹液、根、果実が毒が強く、誤って口にしてしまうと下痢や嘔吐、ひどい場合は心臓にも障害が及びます。

効能

薬用として使われることもあり、花を煎じた汁は、口内炎や喉の痛みに効果があるとされています。

沈丁花(ジンチョウゲ)の種類・品種

ジンチョウゲには、代表種の「ジンチョウゲ」のほかに数種類の品種があります。代表種とほかの品種には花の色や葉の色などに違いがあり、それぞれ異なる雰囲気を楽しむことができます。

ここでは、ジンチョウゲの主な種類をご紹介します。

ジンチョウゲ

代表種のジンチョウゲには、外は紫がかったピンク色で、内側が白い色をした花が枝の先につきます。小さな花が集まってつくられた丸い花は、周囲を肉厚の葉に囲まれています。

シロバナジンチョウゲ

シロバナジンチョウゲは、内側だけでなく花全体が白い種類です。清楚な雰囲気の可愛らしい花が咲きます。

ウスイロジンチョウゲ

ウスイロジンチョウゲは、内側が白色で外側が薄い紅色の花が咲きます。控え目なカラーで可憐な雰囲気のジンチョウゲです。

フクリンジンチョウゲ

葉の周りに斑(覆輪)が入っているため、フクリンジンチョウゲと呼ばれています。葉や花などに現れる色のコントラストも魅力です。

沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉を大切な人へ贈ろう!

ジンチョウゲの花言葉は「栄光」、「不死」、「不滅」、「永遠」です。花言葉の縁起も良く、甘くさわやかな香りも好まれるので、ご家族など大切な方へ贈る花としてもぴったりです。

また、古くから三大香木として愛されてきたジンチョウゲは育て方も難しくないので、もらった花枝を挿し木して、お庭に植えてみるのもおすすめですよ。

低木のおすすめ代表種8選!庭木に人気なのは?目隠し向きなのは?

庭木

低木は庭木として人気があります。そもそも低木とはどんな植物なのでしょうか。

このページでは低木とはどんな植物なのか、どの種類の低木が庭木として人気なのかをまとめています。庭木としての低木の役割も記載していますので、これから庭木に利用したい方はぜひご参照ください。

低木とは


低木とは低い樹木のことです。低いといっても明確な決まりはありませんが、だいたい2メートルから3メートル以下の植物を指します。

環境省における低木の定義では、5メートル以上を高木とし、5メートルから2メートルの樹木を中木、2メートル以下を低木としています。明確に低木は高さが決まっているわけではありませんが、2~3メートル以下のものと覚えるとよいでしょう。

人の背丈よりも高くは生長しますが、刈り込むことで生垣にもなり、庭木としても低木は人気があります。大きくなりすぎないので、スペースも必要がなく育てやすいです。

庭木としての低木の役割


庭木としての低木の役割について見ていきましょう。

日差しの調整

低木を植えることで、室内に入る日差しの量を調整することができます。真夏の暑い時期では、日光が当たると室内温度も上昇します。このような時期は、低木を利用して涼しい木陰を作るとよいでしょう。

また、西側に低木を植えることで夕方の強い西日を遮ることができます。冬の寒い時期で日差しが欲しい場合は、落葉する低木を植えることで日差しを得やすくなり、室内があたたまります。

このように日差しを調節しながら、室内の環境をよくする役割があります。

目隠し(塀の役割)

低木はプライバシーを守るためにも植えられています。自宅内や庭が丸見えにならないよう、ちょうど背丈くらいの高さに生長し、圧迫感のない低木は目隠しに最適です。塀だと自然な雰囲気がなく物足りないという方は、低木を植えることで、塀の代わりに目隠しをします。

また、隣家との境目がわかるように境界に低木を植えることもあります。自然な境界線となるため生活感がですぎずにナチュラルで好まれています。

季節を感じる

低木を植えることで季節の変化を感じることができます。大きな桜の木などは春になると花を咲かせて季節を感じさせてくれます。低木であれば、スペースも必要とせずに季節を感じることができます。冬になると実をつけるもの、春になると咲くもの、など四季折々の表情で楽しませてくれるのが低木の魅力です。

常緑の低木の代表種

ジンチョウゲ

ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属。2月の終わりから3月にかけて、こんもりとした花を咲かせます。

ジンチョウゲの特徴としては、やはり香りの強さがあげられます。背丈が大きくなく、強い植物であることから手入れも簡単です。冬の終わりにとてもいい香りがするためとても人気の庭木です。

ヤツデ


ウコギ科ヤツデ属。葉っぱが8つに切れ込みが入り、手のひらのように見えることからヤツデという名前がつきました。エキゾチックな佇まいと、初冬に咲く白い花が楽しめます。

アセビ

ツツジ科アセビ属。3月から4月に白いベル状の垂れ下がった花を咲かせます。

見た目は小さなスズランのようで、生命力も強く、屋外でも丈夫に育ちます。降雨のみでも十分栽培が可能なので手入れいらずで人気があります。

シャリンバイ

バラ科シャリンバイ属。ウメに似た花を5月に咲かせます。とても生命力が強く、車の排気ガスがあたっても弱らないため、交通量の多い街路樹として植えられても元気に育ちます。

10月から11月になると、ブルーベリーのような実をつけます。花も実も楽しむことができるため庭木として人気です。

落葉する低木の代表種

アジサイ

アジサイ科アジサイ属。アジサイは6月から7月に開花し、花色は青、ピンク、紫、白など豊富です。

ホンアジサイ、ガクアジサイという種別だけでなく、八重咲のものもあるなど品種が豊富に存在します。ボリュームのある花が特徴的でたくさん咲いていると見栄えがよく、梅雨の時期に咲くため、季節を感じながら栽培できるため人気です。

ブルーベリー

ツツジ科スノキ属。果実は食用することができるため人気の低木です。4月から5月にドウダンツツジに似た美しい花を咲かせます。実も花も楽しむことができるため、人気があります。

ドウダンツツジ


ツツジ科 ドウダンツツジ属。4〜5月ごろになるとベル型の白いかわいらしい花がたくさんつく、落葉低木です。初夏には密に枝はがついて目隠しにも最適、秋には真っ赤に紅葉して冬の裸木がたのしめるなど、変化がおもしろい低木です。

ラベンダー


シソ科ラベンダー属。初夏になると爽やかな青紫の花を咲かせるハーブのひとつです。草花にも見えますが、数年育てると木質化して立派な低木になります。

低木を庭木にして楽しもう!


低木を垣根にしてみたり、玄関横に植えてみるだけでお庭の印象ががらっと変わります。きれいに剪定された垣根はとても美しいですよ。自然な目隠しにもなるのでおすすめです。ぜひ庭に低木を植えてみませんか。

おしゃれなロックガーデンの作り方|石の積み方、おすすめの植物は?

ロックガーデン に多肉植物が植えられている

ごつごつした岩石を用いて作るロックガーデンは、ワイルドな雰囲気が楽しめる庭として人気があります。配置する岩石や植物などの種類によって、ロックガーデンの雰囲気は変わります。DIYでおしゃれなロックガーデンをつくってみたいですね!今回は、おしゃれなロックガーデンの作り方についてご紹介していきます。

ロックガーデンとは?

ロックガーデンとは、大きめの岩石や荒い砂などを配置して、その間に高山植物や多肉植物などを植えて楽しむ庭のことをいいます。

ロックガーデンの起源は、ヨーロッパの高山植物園やアメリカのドライガーデンだとされています。鉢植えなどとは異なりより自然に近いワイルドな雰囲気が魅力で、使う岩石や植物などの種類によってさまざまな雰囲気のロックガーデンが楽しめます。

ロックガーデンのメリットは?

お庭にロックガーデンをつくることで、岩陰によって真夏の暑さから植物を守ることができるので植物は健やかに育ちます。

また、強風から植物を守る役割もあります。その他、岩石があることで土の中まで熱を浸透させないため、根が蒸れるのを予防する効果もあります。

おしゃれなロックガーデンの特徴

洋風のロックガーデン

洋風のロックガーデンには、カラフルな石や植物などが植えられていることが特徴です。石はクォーツロックや割栗石などがおすすめで、フランドルポルフィードという敷石を使用して、飛び石をつくっても楽しめます。

和風のロックガーデン

和風のロックガーデンの場合は、黒い溶岩石や苔の生えた石、その他しおどしや灯篭など和のアイテムが使われていることが特徴です。和風のロックガーデンは和風庭園であると考えると、作ることができるでしょう。

おしゃれなロックガーデンの作り方

ロックガーデンのDIYに初めて挑戦される方は難しいと思われるかもしれませんが、ロックガーデン作りは決して難しくはありません。ポイントを押さえて、おしゃれなロックガーデンをつくってみましょう。

庭の土を水はけよくする

ロックガーデンをDIYでつくるときは、土はとても重要です。庭の土に、パールライトや少量の有機質肥料を混ぜると良いでしょう。

傾斜をつくる、利用する

土を少し盛って傾斜地を作り、自然石を配置していきます。そこに植物を植えることで、おしゃれなロックガーデンが作れます。また、傾斜している場所を利用してロックガーデンを作ることもできます。

石を積む

ロックガーデンをDIYするときは石積みの作業が最も大切です。石積みの工程を怠ると崩れてしまう可能性があるので、集中して作業しましょう。

土を約30cm堀り、さらにその中央部分を20cm程度掘ります。土の中にレンガを敷き詰めていき、準備した自然石を配置していきます。その後、石全体の約2/3が隠れるように土を戻してください。市販の石留めなどを使うとしっかりと固定されて、安全性もまします。

石は傾斜になるように積むと、植物が見えやすくなったり、水はけがよくなるのでおすすめです。

ロックガーデン向きの植物を植える

ロックガーデンには、和風なら高山植物や山野草、洋風なら多肉植物や乾燥地帯の植物がおすすめです。

植物の性質によって、高い場所や低い場所など植える場所が変わります。配置した石などに合う植物を植えることで、ステキな雰囲気のロックガーデンが演出できることでしょう!

おしゃれなロックガーデンにおすすめの植物

ロックガーデンをDIYするには、おしゃれに仕上げたいですよね!洋風と和風それぞれのロックガーデンに合う植物をご紹介していきます。

洋風のロックガーデンにおすすめの植物

イベリス

春~初夏の時期に咲くイベリスは、ロックガーデンに人気の植物です。基本的に花色は白色ですが、ピンク色や紫色などもあり、まるで砂糖菓子のような花姿が特徴です。石の隙間に植えることで、素敵なアクセントになります!

スイートアリッサム

地中海沿岸に生息するスイートアリッサムは、春~秋の時期に見頃を迎えます。白色やピンク色、そして黄色などの花色で、沢山の小花が咲き花束のように生い茂る花姿は、可愛らしいです。耐乾性があり丈夫な植物なので、園芸初心者の方でも育てられます。

アロエ

アロエは大きく広がって育つので、ワイルドな印象を与えます。ロックガーデンに植えることで、その存在感を十分に発揮します。

サボテン

ロックガーデンにサボテンや多肉植物を植えることで、エキゾチックな雰囲気に変わります。乾燥した環境を好むため、育てやすいです。

和風のロックガーデンにおすすめの植物

水仙

水仙は山野草のひとつであり、とくにニホンスイセンは和風のロックガーデンと馴染みのよい植物です。花色も白・黄色とシンプルなので、侘び寂びのある和風ロックガーデンを演出してくれます。

ヒメシャラ(姫沙羅)

初夏の時期に椿のような白い花が咲き、古くから日本の寺院などに植えられています。新緑だけでなく紅葉も綺麗で、玄関付近などに植栽されることが多いです。

ジンチョウゲ(沈丁花)

中国が原産のジンチョウゲは、春の時期に香り高い花を咲かせます。草丈は1m~1.5m程度で、特に剪定をしなくてもこんもりした樹形を保つことができます。

ロックガーデンをDIYして、おしゃれな庭をつくろう!

ワイルドな印象のロックガーデンは、庭などにスペースがあれば岩石や植物などの素材を準備してDIYで作ることができます。使用する素材によって雰囲気が変わるので、予め作りたいロックガーデンをイメージしておくと良いでしょう。

今回はロックガーデンにおすすめの植物などをご紹介しましたが、岩石や植物などの種類は多種多様なので、ご自分でお気に入りの素材を見つけて、ぜひともDIYしておしゃれなロックガーデンをつくってみることをおすすめします!

沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方|植え付けや植え替え時期は?剪定は必要?

ジンチョウゲ、photo by SAKUTOMO

ジンチョウゲは、初夏のクチナシ、秋のキンモクセイと合わせて、三大香木と呼ばれています。花の美しさだけでなく香りも楽しめる、ジンチョウゲの育て方を紹介していきます。

沈丁花(ジンチョウゲ)を育てる場所

ジンチョウゲは寒さにやや弱いため、東北から南の地域でのみ、地植えで育てることができます。

ジンチョウゲは日差しが弱い場所でも育つため、日なたや半日陰で育てられます。ただし、日当たりが悪すぎると花の数は少なくなります。逆に夏の強い日光が根元に当たるような日差しの強すぎる場所は、木の根元が乾燥して死んでしまうこともあるので、気をつけましょう。

また、植え付けたあとの移動は難しいので、風当たりが強いところも避けましょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)の水やり

ジンチョウゲの根は比較的浅く、細い根が少ないため、若干乾燥に弱いという特徴があります。

ジンチョウゲを庭に地植えしている場合には、基本的に水やりは不要です。ただし、水分の蒸発しやすい夏の時期は、土の乾燥具合によって水やりが必要な場合もあります。根元の土が乾いているときに水やりをするといいでしょう。

ジンチョウゲの鉢植えの場合には、夏だけに限らず土の表面が乾いたときに水やりをします。土が乾燥しているときには、鉢植えの下からあふれるほど水をたっぷりとかけます。

ただし、水のやりすぎは根腐れなどの原因になるので、土が完全に乾いていることを確かめてから水を与えましょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)の肥料

ジンチョウゲを植え付ける前に、元肥として油かすや鶏糞などの有機肥料を混ぜておきます。そして、ジンチョウゲの花が咲く前の2月頃や、涼しくなる前の8月頃に追肥をします。

ジンチョウゲの木に肥料が直接触れないよう、根元から少し離れた位置に固形肥料などを置くといいでしょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)の土

ジンチョウゲを育てるときは、酸性やアルカリ性のどちらかが強い土壌でも問題はありません。ただし、水はけがよく、養分を含んだ軽い土が適しています。

ジンチョウゲの鉢植えの場合には、水はけがよく保水性の小粒の赤玉土と、培養土を6:4の割合で混ぜた土などを使用します。

沈丁花(ジンチョウゲ)の植え付け・植え替え

ジンチョウゲの植え付け・植え替え時期は3~4月頃、もしくは9月頃が適しています。

植え付け

庭に地植えするときには、日当たりや水はけなどがジンチョウゲを育てる環境に適しているかよく確認してから場所を選びましょう。

植え付け時には、植え穴に腐葉土を多めに入れてやや高植えにすると、土壌の水はけがよくなります。苗木の根が傷つかないように注意しながら、庭や鉢植えに植え付けます。

植え替え

ジンチョウゲは根が弱く植え替えが難しいので、庭に植えるときは、あとから移動する必要がない場所を選びましょう。

鉢植えの鉢が小さくなり、植え替えが必要になった場合には、小さな鉢の中いっぱいに伸びている根を、切ったり折ったりしないように気を付けて植え替えます。一回り大きな鉢植えを用意して、栄養を含んでいる新しい土を使いましょう。

根を傷つけないよう、ていねいに鉢植えの中にいれて、土をかぶせたら水はたっぷり与えます。

沈丁花(ジンチョウゲ)の増やし方(挿し木)

ジンチョウゲは赤い実がなる雌株と、実がならない雄株に分かれています。日本にあるジンチョウゲはほとんどが雄株のため、実がならず種を取ることができません。そのため、通常ジンチョウゲの株を増やすときは、「挿し木」で増やします。

庭に植え付けたジンチョウゲを別の場所に植えたいというときでも、植え替えで移動するより、まずは挿し木で増やした方がいいでしょう。

挿し木をするには、花が終わったあとの4月頃に枝を切ります。切った枝は下葉を落とします。花が咲いている状態の枝を切って花瓶に飾ったあとでも、枝が腐っていなければそれを挿し木にできます。

切った枝は、8~10cmの長さにして切り口をくさび形に切り、枝先の葉は葉先から半分ほどを切り落とします。そして乾燥しないようすぐに枝の切り口を水につけて1時間ほど水揚げしましょう。

その後、平鉢に水はけのよい小粒の赤玉土か鹿沼土を入れて土を湿らせ、間隔を開けて水揚げした挿し木をさします。挿し木の平鉢は、そのまま太めの根が伸びてくる翌年の3~4月頃まで育てましょう。

根が伸びたあとには、その根を傷つけないように挿し木を1本ずつ丁寧に鉢上げします。庭に植えるときは鉢上げから3~4年ほど鉢植えで育ててから植えると枯れにくくなります。

沈丁花(ジンチョウゲ)の手入れ・剪定

ジンチョウゲの木は、約1m程度までしか伸びないので、高く伸び過ぎないように枝を刈り込む必要がない花木です。枝の形も自然に整いやすく、とくに剪定をしなくても問題はありません。

伸びすぎた枝などの気になる部分があれば、花が咲き終わったあとに軽く剪定します。

沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方で注意すべき病気・害虫

ジンチョウゲは病気や害虫に比較的強く育てやすい花木ですが、白紋羽病などには注意が必要です。白紋羽病になると葉がしおれて落葉し根が腐っていきます。この病気が発生した場所では、一度土を消毒するか新しく土を入れ替えるようにしましょう。

また、春にできる新芽にはアブラムシがつきやすくなります。アブラムシはウイルス病などの原因にもなるため、見つけたら薬剤で早めに処理しましょう。

沈丁花(ジンチョウゲ)の花

ジンチョウゲは、3月から4月頃になると、芳香性のある小さな花を密集して咲かせます。花は内側は白く、外側は紫がかったピンク色をしています。

沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉

ジンチョウゲの花言葉には、「栄光」や「勝利」といったポジティブな意味がつけられています。

沈丁花(ジンチョウゲ)を庭で育てよう!

今回はジンチョウゲの育て方や植え付けの方法などをご紹介しました。
病害虫対策に手がかからず、剪定の必要もほとんどないなど、育てるのが比較的簡単な花木です。日常に緑のある生活を送りたいけれど、まめに植物を手入れするのは難しいという方にも向いています。

丸く集まって咲くかわいらしい花とその芳香は、季節が訪れるたび生活に彩りを与えてくれるでしょう。気になる香りの花木を身近に感じられるよう、ご自宅で実際に育ててみるのも素敵ですね!

※トップ画像はSAKUTOMOさん@GreenSnap