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アメリカンブルーの育て方|冬越しや挿し木のコツは?

アメリカンブルー、Photo by nicoさん

エボルブルスとも呼ばれるアメリカンブルー。その名の通りアメリカ原産の青色の花が美しい花になっています。若干育てるのが難しい花ですが、ポイントを守ればそこまで問題もありません。アメリカンブルーは気をつければ冬越しさせることもできます。

とはいえ、一体どのようにアメリカンブルーは育てたら良いのでしょうか。気をつけておかないといけないことなどはあるのでしょうか。ここではそんなアメリカンブルーの育て方について紹介します。

アメリカンブルーの育てる場所

アメリカンブルー

アメリカンブルーは日当たりが良いところに植えます。一年を通して日当たりが良いところに置きましょう。日当たりが悪いとあまり花も育ちませんから気をつけておきたいところ。

また、多年草なので植える際には冬季が気になるところでしょう。冬場は霜にあたらないようなところに植えることも大事です。冬越しについては後述します。

アメリカンブルーの水やり

土の表面が乾いたら水をたっぷりあげます。アメリカンブルーは湿度に弱いので、あまりにも用土が水っぽくならないようにしましょう。最悪の場合、水を与えすぎると根が腐ってしまうこともあります。

アメリカンブルーの肥料

アメリカンブルーの花をたくさん咲かせたい場合、しっかり肥料もやる必要性があります。春から秋にかけて固形肥料もしくは液状肥料を株元に与えましょう。冬場は花も半冬眠状態になります。このため、冬越しする場合でも肥料を与えなくて大丈夫です。

アメリカンブルーの土

アメリカンブルーを育てる用土は、水はけが良い条件が欠かせません。赤玉土7対腐葉土3の割合で混ぜた用土を使用してみてください。

アメリカンブルーの植え付け・植え替え

植え付け

アメリカンブルーは、種まきではなく苗を植え付けるのが一般的です。植え付け時期は、4~6月頃が適期となっています。苗は少し深めに植え付けると良いでしょう。

植え替え

アメリカンブルーはかなり増えやすい植物です。もしも鉢が狭くなってきたら、一年に一回程度の頻度で植え替えをしましょう。5月頃が植え替えに適しています。株を引っこ抜いたら軽く土を落として新しい鉢に植え替えましょう。この際、枯れた根やからまっている根などは切り取ってください。

アメリカンブルーの手入れ・摘芯

アメリカンブルーは写真などで見ると大変花数が多いように思えますが、実際に育ててみるとそこまで花が咲かないと悩む人は多いです。これを防ぐためにもしておきたいのが摘芯です。

摘芯をすることにより脇目が育つようになって花もより増えるようになります。摘芯はつるが30㎝以上伸びてきたら行いましょう。伸びたツルの先を切り戻せば完了です。

加えて、しっかりと日当たりの良い場所で育てることも大事です。日があまり当たらない場所だと茎も弱くなりしっかりと花もさきません。

また、品種によってはかなり咲きやすいものもあります。アメリカンブルーの品種にはピロサスやグルメラッスなどがあります。このため、あまり咲かなくて困ったら品種選びもしっかりしてみると良いでしょう。

アメリカンブルー挿し木での増やし方

挿し木で増やせる時期

アメリカンブルーは挿し木という方法で簡単に増やすことができます。挿し木で増やせる時期は5〜7月頃の生育期です。この時期に挿し木することで、しっかりと秋冬に向けてしっかりと根がはるようになります。

挿し木のやり方

  1. その年に伸びた新しい茎先10〜15cm切り取る。
  2. 水に発根促進剤を混ぜ、切り口を1〜2時間水に浸す。
  3. ポットや鉢に挿し木用の土を9割いれる。
  4. 割り箸などで土に植え穴をつけ、茎が3〜4cm埋まるように挿す。
  5. 隙間を土で埋め戻し、たっぷりと水やりする。

挿し木後の管理

アメリカンブルーを挿し木した後は、明るい日陰に置いて、土が乾く前に水やりをしてください。1ヶ月もすると根が張ってくるので、その後は表土が乾いたら水やりするように頻度を落としてください。

十分に根が張っているようであれば秋に鉢増しするか、そのまま冬越しさせて次の春に植え替えましょう。

アメリカンブルーの冬越し

アメリカンブルーの耐寒温度は5度程度です。もしも外に植える際には地域によってはグリーンハウス内でないと冬越しできないことも。こうした際には一年草として扱って、翌年度に新しく種を植えると良いでしょう。

もしも寒い地域で外で育てている場合には鉢に入れ替えてベランダなどに移動させましょう。冬越しさせるつもりならば最初から鉢で育てるようにすれば移動もしやすいです。

冬の期間中は水やりはそこそこに控えるようにします。株全体を切り戻すことも効果的です。

ちなみにアメリカンブルーは冬場には半冬眠状態になります。半冬眠状態になると葉の色が薄くなり、枯れてきているみたいになります。

アメリカンブルーが枯れる原因と対策

もしもアメリカンブルーが枯れたら水のやりすぎを疑ってみましょう。あまりにも水をやりすぎると根腐れなどを引き起こします。

アメリカンブルーの育て方で注意すべき病気・害虫

アメリカンブルーを育てる際に注意したいのがアブラムシとハダニです。特にハダニには気をつけてください。

アブラムシ

アブラムシは大きさ2mmから4mmほどの黄色い虫で、葉について養分を吸い取ります。アブラムシは夏場に特に発生しやすいです。種類はかなり多く、地域によって個体差も大きいです。また、幼虫も成虫も花に被害を与えるので気をつけておきましょう。

こうしたアブラムシを見つけたら早めに殺虫剤で対処することが大事です。また、あらかじめ以下のような対策と予防をしておくのも良いでしょう。

例えば、アメリカンブルーの近くに高い植物を植えてアブラムシを遮る、防虫ネットを利用するといったことができます。他にも、土が乾いているとアブラムシも発生しやすくなるので、土が乾きすぎないようにもしておきましょう。

また、肥料を与えすぎているためにアブラムシが発生することもあります。このため、窒素肥料などはあまり与えすぎないようにしましょう。

ハダニ

ハダニは乾燥する夏場に発生しやすいです。ハダニが発生すると葉の養分が吸い取られて花がしおれていきます。ハダニは葉の裏などにひそんでいますから、葉の裏に赤色の虫がいたらハダニの発生を疑いましょう。

ハダニは水に弱いことため、霧吹きをアメリカンブルーの葉に定期的にしておくことで予防になります。また、一度発生したらすぐに被害が広がってしまうので、ハダニ用の殺虫剤をまくと良いでしょう。

灰色カビ病

灰色かび病は灰色のカビみたいなものが葉に現れるのが特徴です。この灰色かび病を起こさないようにするためにも風通しが良いところでアメリカンブルーを育てましょう。また、枯れた花があったら放っておかないで取り除くことが必要です。

アメリカンブルーの花

アメリカンブルーは、開花時期の4月下旬~10月頃になると、2~3cmほどのきれいな濃い青色の花を咲かせます。株が四方に広がる性質を持つため、花壇の寄せ植えやグラウンドカバーなどに人気となっています。

アメリカンブルーの花言葉

アメリカンブルーには「恋人のキズナ」といったような花言葉があります。また、アメリカンブルーは花が青色なこともあり、「清潔さ」という花言葉もあります。このように、花の見た目にちなんだ花言葉が多いようです。

アメリカンブルーを育てて寄せ植えを楽しもう!

アメリカンブルーは園芸に慣れてきた人におすすめです。アメリカンブルーは見た目が良いですし、非常に生息旺盛で簡単に増えてくれます。また、品種も多いので自分にあったものも選びやすいことでしょう。

これからアメリカンブルーを育てるつもりならば,冬越しのことも考えて鉢で育てることをおすすめします。また、窓際などに鉢を吊り下げて育てるのもおすすめです。

※トップ画像はnicoさん@GreenSnap

葉牡丹の挿し木による増やし方を徹底解説!切り花でも根が出る?

葉牡丹 鉢植え

まるでキャベツのような葉牡丹はピンク色や白色など葉の観賞を楽しむことができ、その葉形から別名「ハナキャベツ」とも呼ばれています。寄せ植えにも人気の葉牡丹の挿し木の方法や時期、成功させるポイントなどについて紹介していきます。

葉牡丹の増やし方は「挿し木」がおすすめ

葉牡丹ははもともとはヨーロッパ原産の植物ですが、日本で品種改良が進んでいたこともありさまざまな系統があります。

葉牡丹は一般的に種まきや挿し木(挿し芽)で増やすことができ、挿し木で増やす方が種まきよりも早く生長します。

また、挿し木の場合は親株のクローンになるため、見た目の色や形などは親株と全く同じように育つことがポイントです。ご自宅のお庭などで葉牡丹を育てていれば、挿し木で簡単に増やすことができますね。

葉牡丹の挿し木に適した時期

葉牡丹の挿し木に最適な時期は5月中下旬~6月中下旬頃で、初夏なので作業しやすい時期といえます。

葉牡丹の挿し木に必要なもの

葉牡丹を挿し木で増やす場合は、以下の道具を準備しましょう。

  • 挿し木用土
  • 剪定用バサミ
  • 細い棒(穴あけ用)
  • ラベル

葉牡丹を鉢植えで育てる場合は鉢を準備し、挿し木をいくつもする場合はプランターも使用できます。

地植えで育てる場合は、鉢を準備する必要はありません。挿し木用土は、肥料分のない赤玉土やバーミキュライトなど新しい土を使用しましょう。

葉牡丹の挿し木の方法

  1. 花が咲いた後に出てきた新芽が付いている茎を切り取り、挿し穂を作ります。
  2. 剪定バサミを使用して挿し穂の切り口を斜めに切り、その後切り口は水に30分程度浸しておきましょう。
  3. 茎に付いている葉や脇芽は、挿し木する際に土に埋まってしまう部分だけを取り除きます。枚数が多い上の方の葉も切り取り、半分程度に減らしておくことをおすすめします。
  4. 挿し木で使用する土は湿らせておき、細い棒で穴を開けます。
  5. 挿し穂を傷めないよう注意しながら土に約2~3㎝挿し込んだ後に土を寄せ、その後たっぷりと水やりをしましょう。

葉牡丹の挿し木を成功させるポイント

葉牡丹は本来日当たりのいい場所を好みますが、挿し木した後はすぐに日なたに置くと葉から蒸散量が増えてしまうため、日陰の環境で約2週間土を乾かさないように水やりをします。

その後、半日陰から日なたへと場所を移して管理しましょう。プランターでいくつもの挿し木を育てる場合は、混み合ってきたタイミングで鉢に植え替えてください。

挿し木で挿し穂の葉の枚数を少なくすることで、余分な水分の蒸散を防ぐことができます。そのため、あらかじめ葉の枚数を減らすことで切り口の部分から必要な水分を吸収することができるので効率的です。

8月は一年の中でもアブラムシやコナガなどの害虫が発生しやすく、挿し木から育てた葉牡丹の葉も害虫に食べられてしまう可能性があります。

せっかく増やした葉牡丹が虫に食べられてしまうのは悲しいですよね。この時期は、特に害虫対策をしながら葉牡丹を育てることをおすすめします。

葉牡丹の切り花でも挿し木できる!

葉牡丹は葉の観賞を楽しめるので、カラーリーフとして他の植物との寄せ植えでもその存在感を十分発揮します。葉牡丹は特別な手入れなどは必要ないので、園芸初心者でも育てやすいです。自宅で葉牡丹を育てていれば、挿し木で葉牡丹を増やしてみてはいかがでしょうか。

また、切り花として飾っていた葉牡丹を挿し木に使うこともできます。ぜひ気軽に葉牡丹の挿し木にチャレンジしてみてください。

アナベルの育て方|挿し木や鉢植えの植え替え時期は?冬越しのコツは?

アジサイ アナベル

アナベルはアジサイの仲間で、切り花やドライフラワーとしてもよく出回っています。寒さにも暑さにも強いので、他のアジサイにくらべて初心者も育てやすく、庭木として人気の品種です。

今回は庭を爽やかに彩る、アナベルの育て方をご紹介します。

アナベルを育てる場所

アナベルは適度な日当たりと、風通しのよいところを好みます。日なた〜半日陰で管理するとよいでしょう。半日陰の場合は建物の東側におき、午前中に日光がよくあたる場所がおすすめです。

鉢植えでも育てられますが、アナベルはとくに水切れしやすいので、地植えのほうが管理が楽です。鉢植えで育てる場合は、10号鉢くらいのサイズで育てるようにしましょう。

アナベルの水やり

鉢植え

アナベルはアジサイの中でも、とくに水を欲しがる品種です。鉢植えで管理する場合は、水切れしないように注意してください。土の表面が乾いたら底穴から水がもれだすほど、たっぷりあげるようにしましょう。土の状態をみながら、日照りのよい夏場は朝夕1日2回、休眠期の冬場は2日に1回のペースが目安です。

地植え

アナベルを地植えで育てている場合、基本的に水やりは必要ありません。長く雨が降らず極度に乾燥していたり、葉がしんなりしている場合にのみ、水をあげるようにしてください。

アナベルの土

アナベルは、水はけと水もちのバランスのよい土を好みます。土は植え付ける1〜2週間前に準備して寝かせ、土作りをしておきましょう。

鉢植え

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3ほどの配合に、元肥として堆肥や緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。市販の草花培養土でも問題ありません。また、アジサイ用培養土なども販売されているので、そちらもおすすめです。

地植え

地植えの場合は、植えつける場所の土に対して、2〜3割の腐葉土と、元肥として堆肥や緩効性化成肥料をすき込んでおきましょう。

アナベルの肥料

アナベルには年に2回、寒肥と礼肥をしてあげましょう。寒肥は1〜2月に、礼肥は花が咲き終わった7〜8月ごろに、どちらも緩効性化成肥料や、油かすなどの有機肥料をあげてください。

肥料を施す場所は、幹元ではなく、枝先の真下に位置する地面、深さ10cmほどのところに混ぜ込んであげるとよいでしょう。

アナベルの植え付け

アナベルの植え付け・植え替えに適した時期は、いずれも葉が出る前の3〜4月、成長が止まる10〜11月です。

植え付け

アナベルを鉢に植え付ける場合、苗よりも二回りほど大きな鉢を用意してください。底穴にネット、石を敷いて、鉢の半分ほど土をいれます。苗を中心に入れて隙間を土で埋め、たっぷり水をあげてください。倒れないように支柱を挿しておくとよいでしょう。

地植えの場合、植え付け直後は、しっかり根付くまで10日間ほどは毎日水やりをするようにしてください。

鉢植えアナベルの植え替え時期と方法

鉢植えで管理しているアナベルの場合、2〜3年に1度のペースを目安に植え替えしましょう。

植え替えの際は、根鉢の表面3分の1程度を崩して、一回り小さく根をカットしてください。あとは植え付けの方法にならって植え替えをしましょう。

アナベルの挿し木での増やし方

挿し木する時期

アナベルは挿し木によって増やすことができます。適期は6〜7月ごろです。アナベルの増やし方で一般的なのはこの挿し木という方法で、種まきや株分けよりも簡単にできます。

挿し木のやり方

その年に新しく生えた新鮮な枝を10cmほど切る。

切り口が斜めになるように切り直す。

上の葉2枚だけを残し、葉が大きい場合は葉を半分に切る。

切り口を水に1〜2時間浸しておく。水に発根促進剤を混ぜておくとなおよし。

育苗ポットに赤玉土か挿し木用の土をいれる。

切り口を土に3cmほど挿す。

たっぷりと水やりをする。

挿し木後の管理

アナベルを挿し木した後は、明るい日陰で発根するまでは土が乾かないように水やりをこまめにして管理しましょう。

1ヶ月ほどで発根するので、枝を持って簡単に抜けないくらいに根を張ったら、土が乾いてから水やりをするよう頻度を落とし、十分に育ったら鉢に植え替えてください。

アナベルの夏越し・冬越し

夏越し

アナベルは耐暑性があるため、とくに夏越しの対策をする必要はあまりありません。ただし猛暑日が続く地域や、西日が強く当たり続けるような場合は、暑さ対策のために株元をマルチングしておきましょう。

冬越し

アナベルは耐寒性もあるため、何もしなくても越冬できます。雪が多く降るような北部での栽培には、枝が重みで折れないよう剪定しておきましょう。11月ごろの剪定がおすすめです。

アナベルの育て方で注意する害虫・病気

つきやすい害虫

アナベルはカミキリムシやハダニなどの害虫被害を受けやすいです。枯れ枝の剪定や、防虫剤などで防除しましょう。

カミキリムシの成虫を見かけた場合、数カ所の枝中に幼虫が発生している可能性が高いです。黒い粒の糞が溜まっているところが侵入口なので、針金を入れて掻き出して駆除しましょう。古い枝・弱い枝に発生しやすいので、剪定をこまめにするか、しっかり幹を強く育てていくことが予防につながります。

ハダニは葉の裏に密集している場合が多いので、よく観察し、葉の裏まで霧吹きで水をかけて予防してください。発生した場合は殺虫剤で素早く駆除してください。

かかりやすい病気

アナベルはうどんこ病、モザイク病などの病気に注意してください。

うどんこ病は、葉の表面に白い粉のようなカビが発生する病気です。湿度が高いと発生するので、剪定して風通しをよくすることで予防してください。

モザイク病は葉の色味に濃淡ができ、変色していきます。この病気はアブラムシの発生が原因なので、アブラムシを駆除してください。一度かかった株は治らないので、抜き取って感染を食い止めるしかありません。

アナベルの剪定・切り戻し

剪定

アナベルは他のアジサイと違い、新芽にしか花がつかないので、古い枝はどんどん剪定していきましょう。比較的いつでも剪定は可能ですが、適期は花が咲き終わった11〜12月もしくは2〜3月です。細く弱い枝や、形の悪い枝を切り落とし、全体を丸く半円形になるように整えましょう。

切り戻し

大きく育った株は、2〜3年に1度程度、地際2〜3節くらいまで切り戻しましょう。適期は11月です。花数は減りますが、枝の勢いは増し、翌年には大きな花をつけてくれます。

アナベルの花

アナベルは西洋アジサイの一つで、6〜7月の梅雨から初夏にかけて、小さな花をこんもりと半球状に密集させて咲かせます。その大きさは直径20〜30cmほどにもなり、いくつも咲かせてくれるので、とても華やかです。日本のアジサイに比べると枝が細く、花びらが細かいので、繊細な印象です。

特徴的なのはその花色で、つぼみの状態では薄いグリーン色で、開花するにつれだんだんと白く変化していきます。咲きすすんでいくと再び薄いグリーンへと戻り、さらに秋には乾燥したアンティークなブラウンへと変わっていきます。

アナベルを鉢植えで挿し木にして楽しもう!

アナベルはつぼみ、花、そして枯れたあとの色味の移り変わりが、とても魅力的なお花です。切り花やドライフラワーとしても楽しめるので、ぜひお家でアナベルを育ててみてください。

アイビー(ヘデラ)の増やし方|挿し木・水挿し・株分けの方法を解説

アイビー

観葉植物としてアイビーを育てている方は多いと思います。見た目がかわいいらしのでもっと増やして楽しみたいですよね。そこで今回は、アイビーの増やし方を紹介していきます。挿し木や水挿しの方法をまとめているので増やしてみましょう。

アイビー(へデラ)は増やし方はどれも簡単!

育てやすいことで初心者にもおすすめなアイビーは、

  • 挿し木
  • 水挿し
  • 株分け

という3つの増やし方で増やすことができます。どちらの方法も、アイビーの茎から発根させて、別の株として育てる方法で、簡単に増やすことができますよ。

アイビー(へデラ)の挿し木・水挿し・株分けに適した時期はいつ?

アイビーを増やすのに向いている時期は、4〜9月です。この時期はアイビーが生育旺盛になる生育期であり、発根しやすくなります。

これ以外の寒い時期に挿し木や水挿し、株分けをすると、根が出てこなかったり、根が出るまでに時間がかかってしまうので避けましょう。

アイビー(へデラ)の増やし方① 挿し木

挿し木とは茎を土に挿して発根させ、別の株として増やす方法です。

準備するもの

  • 鉢(新しく植えつけるための鉢)
  • 鉢底石
  • 割り箸
  • 発根促進剤
  • 挿し木用の土
  • コップ

挿し木用の土は市販のものか、自分で用意する場合は赤玉土小粒100%を使いましょう。

アイビーの挿し木の方法

  1. アイビーのつるを10cmくらいにカットします。
  2. アイビーを切ったら葉を2~3枚ほど残し下側の葉をすべて取り除いてください。
  3. 切り口を水が入ったコップに1時間ほど浸します。
  4. 1時間が経過したら切り口の水をふいて、発根促進剤を塗布します。
  5. 用意しておいた鉢に鉢底石と土を入れて割り箸で穴を開けます。
  6. 穴の部分にアイビーを挿してください。挿したあとは、土にたっぷりと水をあたえましょう。

挿し木をしても根はすぐには出てきません。発根までにはだいたい1ヶ月はかかりますので、それまでは土が乾かないように水やりをして、直射日光の当たらない室内で管理しましょう。

発根して新しい目が動き出したり、容器の底から根が見えたりしたら、鉢上げ(植え替え)してください。

アイビー(へデラ)の増やし方② 水挿し

水挿しとは、茎の切り口を水につけて発根をうながす方法です。

準備するもの

  • 鉢(新しく植えつけるための鉢)
  • 発根促進剤
  • コップ

アイビーの水挿しの方法

  1. アイビーのつるを10cmほどアイビーをカットします。
  2. 葉を2~3枚残してほかは取り除きます。
  3. コップに水をいれて、適量の発根促進剤を混ぜます。
  4. カットしたアイビーを水を入れたコップに挿します。
  5. 水は毎日交換するようにしましょう。

透明なコップだと根の生長がわかるのでおすすめです。ある程度根が伸びたら土に植え替えることもできますし、水挿しのままにして水耕栽培としても楽しむこともできます。

アイビー(へデラ)の増やし方③ 株分け

株分けとは、増えすぎたアイビーを植え替えと同時に株を分割して増やす方法です。

準備するもの

  • 鉢にいっぱいに増えたアイビー
  • 新しい鉢
  • 新しい観葉植物用の土
  • 鉢底ネット・鉢底石
  • ハサミ
  • スコップ

アイビーの株分けの方法

  1. 水やりを控えて鉢の中をよく乾燥させます。
  2. 鉢からアイビーを取り出して根を優しくほぐし、土を1/3ほど落とします。
  3. 茶色くなった古い根を切り、株の半分をハサミで切り分けます。
  4. 新しい鉢に、鉢底ネット、鉢底石、土をいれて、切り分けたアイビーを植えます。
  5. 鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりをします。

アイビー(へデラ)の根が出ない・根付かない原因は?

アイビーは生育旺盛な植物ですが、休眠期となる10〜3月の時期には、生育が落ち着いて寒さを凌ぐために体力を使います。

そのため、この休眠期の時期に揷し木や水挿し、株分けをしてしまうと、根がなかなか出なかったり、土に根付く前にしおれてしまうことがあります。

アイビーを増やすときは必ず、4〜9月の生育期の間に行うようにしましょう。

アイビー(へデラ)の増やし方は切る場所も問わず簡単!

アイビーは種から増やすのは難しいので、挿し木や水挿しでかんたんに増やしてみましょう。水挿しはコップに挿すだけなので入れ物をおしゃれにしてインテリアとしても飾ることができますよ。

みなさんもかわいらしい葉のアイビーを増やしてみてくださいね。

コウヤマキの育て方|挿し木の方法は?枯れる原因は?縁起が悪いって本当?

Photo by 101匹鉢ちゃんさん

コウヤマキ(高野槙)は和歌山県の高野山に多く分布している針葉樹です。コウヤマキ科コウヤマキ属に分類され、この科と属はコウヤマキ1種類しかない樹木です。

今回は、そんなコウヤマキの育て方をご紹介します。

コウヤマキとは?縁起が悪い庭木って本当?

コウヤマキ(高野槙) 葉
Photo by @kiraさん@GreenSnap

コウヤマキはコウヤマキ科コウヤマキ属に分類される、常緑針葉樹です。日本では、九州、四国、本州に自生し、とくに和歌山県にある高野山で多く見ることができます。

仏壇のお供え用として使われることもあることから、縁起が悪いとする意見もありますが、実際は高野山では霊木として大事に育てられている縁起のいい樹木です。

コウヤマキは自然に育てていても樹形が整い、加えて春には黄色い花を、秋には松ぼっくりのような実をつける変化も楽しめるため、庭木としても人気です。

コウヤマキの日当たり

コウヤマキは、なるべく日当たりの良い場所で育てましょう。ただし、長時間の直射日光や真夏の西日など、強めの日差しが当たると葉焼けや乾燥する恐れがあります。

地植えの場合は、遮光シートなどで日除け対策をしたり、株元を敷きワラなどを使って土を覆い、乾燥を防ぐといいでしょう。

なお、コウヤマキはほかの木と密接して育つと、その当たった部分が枝枯れしてしまいます。植え付けの際は周りのスペース、場所をよく考えた上で植えてください。

コウヤマキの植え付け

植える時期

コウヤマキの植え付け時期は、12月〜2月を避けた、10月〜3月までの間に行います。10月はコウヤマキの休眠期に入り、3月からは新芽が伸びてくる時期に当たります。

なお、日本において植え付けの適地としては、東北南部から沖縄県までとなります。

苗の植え方

コウヤマキを植え付けるときは、庭土に腐葉土を3〜4割まぜ、緩効性肥料を混ぜておきましょう。

根が弱いため、根鉢は崩さずにそのまま植えてください。隙間を土で埋めた後、株周りを山のように高くして乾燥防止のための藁などを敷いておくといいです。植えた後はたっぷりと水やりをしましょう。

また、根付くまで時間がかかるため、支柱を立てておくと良いでしょう。

コウヤマキの水やり

コウヤマキは夏も冬も基本的には水やり不要です。自然に任せて生長させましょう。もし乾燥が激しいようなら、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。

コウヤマキの肥料・追肥

コウヤマキはやせ地だと育ちにくいです。

コウヤマキを育てるときは、2月に堆肥か化成肥料を施します。化成肥料には、微量の元素を含んでいるものを利用しましょう。肥料を与えすぎると根を痛める原因になるので、適量にしておきましょう。

剪定を行ったあとにも肥料を与えますが、芽吹きのあとも施肥しておくと良いでしょう。

コウヤマキを鉢植えで育てている場合は、緩効性化成肥料を3・6・11月に少量与えましょう。

コウヤマキの挿し木での増やし方

挿し木する時期

コウヤマキの増やし方は、「挿し木」をが一般的です。挿し穂は4月下旬頃に行うと良いでしょう。

もしコウヤマキを鉢植えで育てて、室内で冬越しさせている場合、挿し木をする前に低温処理として、5度前後の環境で管理することが必要です。

挿し木のやり方

  1. 若い元気な木を10cm〜15cmほど切り取る。
  2. 切り口を斜めに切り直す。
  3. 水に発根促進剤を混ぜ、切り口を1〜2時間つけておく。
  4. 容器に挿し木用の土を9割ほどいれる。
  5. 土に3〜4cmほど埋まるように挿す。
  6. 隙間を土で埋め戻し、優しく水やりをしておく。

挿し木後の管理方法

コウヤマキを挿し木した後は、明るい日陰で土が乾燥しすぎないよう、こまめに水やりをして育てましょう。1ヶ月もすると発根するので、土が乾いてから水やりするよう頻度を落としてください。

なお、コウヤマキの挿し木はやや難しいため、根が出てきたとしてもすぐに植え付けしないようにしてください。発根しても半年ほどはじっくりと育て、ポットに根が十分に張ってから植え替え・植え付けしましょう。

コウヤマキの育て方で注意すべき病気・害虫

コウヤマキは虫がつくことがそれほどない樹木です。しかし、根にカナブンの幼虫やが潜んでいる可能性があります。

また、まれに葉に斑点がつくことがありますが、元気であればさほど心配する必要はありません。

湿度が高くなってくるとウイルス病などが発生する可能性があります。発症したら、その部分をすぐに取り除きましょう。

コウヤマキの手入れ

コウヤマキの幹の内部の枯れ込みには注意しましょう。日当たりが悪い場所で育てていると、光合成ができなくなり枯れていってしまいます。

美しい樹形が無くなって、蒸れて病気になってしまう恐れもありますので枯れた葉っぱは手で取ってください。

コウヤマキの剪定

コウヤマキを剪定するのであれば、強い枝を切り戻すか芯を間引くのどちらかです。

強い枝を切り戻す場合、樹形を見てところどころに勢いのある枝が飛び出ていることがあります。放置していると樹形のラインがぼやけてしまい美しい形にはなりません。

そんなときは、飛び出ている枝は樹形のラインよりも少し深めにして切り戻しをするときれいになります。

そして、芯を間引く際は、芯が枝分かれしていることがあり2本以上立つことがあります。若い木によく見られることで、そのときは1本だけを残して切り取ってしまってください。

コウヤマキの花言葉!

コウヤマキはイヌマキともいわれ、その花言葉には、「慈愛」「色褪せぬ恋」という意味があります。

コウヤマキは防風林や生け垣の代わりとなって植えられる樹木です。その姿が家族を守るように育っていくことから、慈愛の花言葉がつけられました。

また、季節関係なく緑の葉っぱを付けている姿から、色褪せぬ恋という意味になっています。

コウヤマキの育て方は簡単!挿し木で増やすのもおすすめ

高野山で有名な樹木のコウヤマキの育て方についてご紹介しました。

生長すれば5m以上にもなり、移植が嫌いな樹木ということがわかりました。日本でも公園や街中でも植えられており、庭木としても活躍しています。

育てるのであれば植える環境とスペースを十分に配慮した上で抵触させましょう。

ドラセナの挿し木での増やし方!水挿しだと腐るって本当?

ドラセナ レモンライム

熱帯地域に生息するドラセナは、日本でも人気の高い観葉植物の一つです。別名「幸福の木」とも呼ばれ、室内に飾ると金運や幸運などの風水効果があるとも言われています。ドラセナは丈夫な植物なので初心者でも育てやすいですが、ある程度生長したらご自分で増やすこともできます。

ここでは、ドラセナは挿し木について詳しく解説していきます!ドラセナの挿し木に必要な物や挿し木の時期、挿し木の方法などについて紹介しますので、ぜひ参考にしてみくださいね。

初心者におすすめのドラセナの増やし方は「挿し木」

ドラセナは主に「挿し木」で増やすことが一般的です。ドラセナは丈夫な植物なので、幹などを傷めてしまった場合でもそこからわき芽が生えて生長します。挿し木には水挿しや茎伏せ、そして管挿しなどの種類があり、ドラセナはこれらの方法で増やすことが可能です。

挿し木はよく知られている増やし方なので、手順通りに行えば失敗することもほとんどありません。初心者の方であれば、まずは挿し木でドラセナを増やしてみましょう!

ドラセナの挿し木の時期はいつ?

ドラセナの挿し木は、生長期である5月下旬~9月頃が最適な時期と言えます。ただし、7~8月頃は病気などにかかりやすいため、5~6月にかけて挿し木するとよいです。

挿し木に適した気温は20℃前後で、この時期に挿し木すると発芽率が上がって成功しやすいです。ドラセナを水挿しや茎伏せなどで増やす場合も、この時期がおすすめです。逆に、寒い時期に挿し木すると、切り口の部分から病気や害虫にかかりやすくなるで気を付ける必要があります。

それでは、ドラセナの挿し木の方法について詳しく見ていきましょう!

ドラセナの挿し木で準備するもの

ドラセナが大きく生長してきたら、挿し木で増やしてみましょう。ドラセナを挿し木する際は、以下のものを準備して作業します。

  • 新しい鉢
  • 挿し木用の用土
  • 発根剤
  • 容器
  • 剪定ばさみ
  • 園芸ばさみ
  • カッター
  • じょうろ
  • 新聞紙

剪定ばさみはドラセナの茎や枝、園芸ばさみは葉をカットする際に使用します。また、作業すると地面が汚れやすいので、予め新聞紙を敷いて作業すると掃除が楽です。

ドラセナの挿し木で使う土はなにがいい?

ドラセナを挿し木する際は、市販の観葉植物に挿し木用の土を使用するとよいです。元気のよい茎を使用する場合は、発根剤は使用しなくてよいです。ご自身で土をミックスされる際は、赤玉土1:日向土1の割合で配合しましょう。

また、挿し木では必ず新しい土を使用することで茎に十分な栄養が行き渡ります。

ドラセナの挿し木の方法

  1. 元気のよいドラセナの枝を選び、5~6cm程度にカットします。
  2. 蒸散を防ぐために、余分な葉をカットします。
  3. 挿し穂の切断面を斜めに切ります。
  4. 挿し穂の部分を数時間水に浸します。
  5. 切り口の部分に、発根剤を塗布します。
  6. 挿し木用の鉢に8割ほど用土を入れて、挿し穂を挿します。
  7. 最後に、水をたっぷり与えて完成です!

なお、このドラセナの挿し穂については、剪定で切り取った枝を使ってもよいです。

ドラセナの挿し木を成功率をあげるポイント

ドラセナを挿し木する際は、最適な時期に作業することが大切です。挿し木に適した環境で管理しないと発根する確率が下がってしまいます。

ドラセナを挿し木したあとは、なるばく明るい日陰で風通しのよい場所で管理しましょう。室内であれば、レースカーテン越しの窓辺がおすすめです。湿度は高く、気温は約25~30℃の環境であれば発根しやすいです。また、発根するまでの間は、土が乾燥しないようにたっぷり水やりします。

ドラセナは生育期に肥料を施しますが、発根してから鉢上げするまでの間は肥料を与える必要はありません。

ドラセナは挿し木に最適な環境で育てると2週間ほどで発根しますが、元気がない株を挿し木したりすると発根するまでに約1か月かかる場合があります。ドラセナを挿し木した後は、適した環境で育てるようにしましょう。

ドラセナが発根したら、植え替えと同じ方法で一回りほど大きな鉢に植え替えてください。

ドラセナの挿し木を水挿しにすると腐る?

ドラセナの挿し木は、土だけでなく水に直接挿す「水挿し」でも管理することができます。ただし、長い間水に浸していることで、土に挿すよりも根が腐る確率は高くなります。

ドラセナを水挿しにする場合は、根腐れを防ぐためにも、水に根腐れ防止剤を少量混ぜたり、水をこまめに変えるなどの対策を試みましょう。

主な手順は土と同じで、まずは挿し穂の時と同様に葉を半分のサイズに切ります。枝の切り口を斜めに切り、花瓶など水が入った容器に挿します。花瓶に挿しておけば、室内のインテリアとしても活躍しそうですね。

室内で育てる場合は、大きく生長しないドラセナ・サンデリアーナがおすすめです!

ドラセナの挿し木以外の増やし方

茎伏せ

ドラセナは茎伏せという増やし方もあり、茎を横にして並べて増やします。挿し穂や水挿しでは切り口を斜めに切りますが、茎伏せの場合は真っすぐに切り落としましょう。水揚げした後は茎を横向きに並べ、半分ほど土に埋めます。お水はたっぷりあげますが、水を与えると茎が土から浮きやすくなるため、霧吹きが最適と言えます。

管挿し

管挿しは観葉植物に多い増やし方の一つで、全ての葉を取り除いて茎を棒状の状態にしてから挿し木する方法です。通常の挿し木のように切り口の部分を斜めにカットして、水に漬けておきます。水揚げしたら土に穴を空けて、ドラセナの茎を半分ほど埋めます。土に茎を指したら回りを埋めて、水をたっぷりあたえてください。

ドラセナを挿し木で枝を増やしてみよう

今回は、ドラセナの挿し木について詳しく紹介しました。観葉植物にはいくつもの増やし方がありますが、その中でも挿し木は挑戦しやすい方法と言えます。

ドラセナには風水効果も期待できるので、インテリアとして重宝されることが多いです。ドラセナが大きく生長してきたら、今回紹介した方法で増やしてみることをおすすめします!

モッコウバラの育て方|挿し木のコツや、鉢植えの植え替え方法・仕立て方は?

モッコウバラ phpto by 花さん

モッコウバラ(木香薔薇)は、中国南部原産のつる性常緑低木でトゲのないバラの品種です。害虫がつきやすいイメージがあるバラですが、モッコウバラは比較的害虫にも強く、初心者にも育てやすい品種といえます。

ここでは、そんなモッコウバラの育て方をご紹介します。

モッコウバラとは、どんな花?

モッコウバラは開花時期の4〜5月頃になると、2~3cm程度の、淡黄色もしくは白色で、芳香のある花を咲かせます。

常緑で、小さい花が山盛りに咲き誇り、お庭を一気に華やかにしてくれるため、垣根の部分に誘引して楽しむ方法も人気があります。

モッコウバラを育てる前に知っておきたい苗の選び方

モッコウバラは、苗から育てるのが一般的です。秋頃になると、園芸店にモッコウバラの苗が出回り始めるので、そのタイミングで購入すると良いでしょう。

なお苗を選ぶときは、株元の方まで均等に葉がついていて、葉につやのあるものを選ぶようにしましょう。落葉していたり、枝が折れていたりするものは、なるべく避けてください。

また、花を咲かせるまでに時間をかけたくないという方は、枝先に花芽がついているものを選むことをおすすめします。

松原真理子

初心者の方は、春先に出回る苗の方が新葉も花芽もついているので、その時期に購入するのもいいでしょう。

モッコウバラの栽培場所

モッコウバラは強くて育てやすいので、高温多湿な場所や半日陰でも育ちます。ただし、日当たりのよい場所で育てるほうが、花つきはよくなります。一方、寒さには弱いため、寒冷地での栽培には向きません

また、地植えにする場合は、うしろにフェンスなどのモッコウバラのシュート(茎と花のあいだのつる)を誘引できるものを立て、場所を広くとります。鉢植えにする場合は、株より二回り以上大きい鉢と水はけのよい土を用意します。

モッコウバラの苗の植え方

モッコウバラの苗の植え付け時期は、少し暖かくなってくる3月、または夏を終えて気温が下がる10〜11月の頃です。

植え付けするときは、風通しがよく、日当たりのよい場所を選びましょう。なお、うしろにフェンスやアーチなど、つるを誘引できるものを立て、広い場所で育ててやると元気に成長します。

松原真理子

気温が下がる時期の目安として、周囲のほとんどの人が長袖になってきたな…というところを基準にしてみるとわかりやすいですよ。

地植えの場合

モッコウバラを地植えする場合は、植え付けの2週間前に土を掘り起こし、堆肥、油かす、鶏糞、骨粉などを土とよく混ぜ込んでおきましょう。この肥料に根がつかないように土を10cmほどかぶせ、植え付けます。

鉢植えの場合

モッコウバラを鉢植えする場合は、株の2回り以上大きい鉢を用意し、バラ用の培養土や赤玉土小粒と培養土など、水はけと保水力のバランスがとれた土に植え付けます。

なお前述の通り、モッコウバラはつる性で成長が早く広い場所を要するため、ベランダでの栽培には向いていません。

モッコウバラの水やり

モッコウバラを育てるときは、基本的に乾いたらたっぷりと水をあげます。

地植えにした場合は、雨が普通に降っていれば、特に水やりをしなくても大丈夫です。高温乾燥の続く真夏は早朝と夕方、日が暮れてから、たっぷりとあげましょう。

鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底穴から水が出てくるまで、たっぷりとあげます。メリハリをつけた水やりが植物を強く育てます。

モッコウバラの肥料・追肥

モッコウバラは多肥を嫌います。肥料をやりすぎると、花つきが悪くなるといわれています。花が終わった頃から9月頃まで、月に2回ほど油かすや固形肥料をやります。化成肥料、バラ用の肥料も適しています。

鉢植えのモッコウバラの植え替え

モッコウバラを鉢植えで育てている場合は、ある程度大きく成長し、根が鉢下から出てきたら、植え替えをしましょう。

モッコウバラの植え替え時期は10〜11月が適期です。ただし、真夏と真冬以外を避ければ、それほど時期にこだわることもありません。

植え替え方法は、以下の通りです。

  1. 一回り大きな鉢を用意し、鉢底ネットと鉢底石を敷き詰める。
  2. 鉢の半分ほどにバラ用の培養土をいれる。
  3. 古い鉢からモッコウバラを取り出し、根鉢は崩さずにそのまま植え替える。
  4. 隙間を土で埋め、軽く手で押さえる。
  5. 鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりして完了。
松原真理子

植え替え後は特に、普段の管理に比べてもお水を欲しがることがあります。普段よりも少し水やりの頻度について注意が必要です。

モッコウバラを挿し木で増やしてみよう!

挿し木で増やす時期

モッコウバラの増やし方は、「挿し木」が一般的です。挿し木に適した時期は6月ごろの花が終わったタイミングを目安にしましょう。

挿し木のやり方

  1. 花が咲き終わったあとの枝を、10~15cmほど切り落とす
  2. 切り取った枝の切り口を、斜めに切り直す。
  3. 切り口を1時間ほど水に浸しておく。
  4. 容器に挿し木用の土を入れ、切り口にルートンなどの発根促進剤を塗布し、枝を挿す。
  5. 水分の蒸発を防ぐため、葉は半分に切る。
  6. 乾燥を防ぐため、ビニール袋やラップで鉢を覆う。

挿し木後の管理方法

挿し木をしたモッコウバラはそのまま明るい日陰に置いて、土が乾ききる前に水やりをして育てましょう。乾燥させないことが発根させるコツです。

30〜50日もするとしっかりと発根するので、挿し木を軽く揺らして根付いてるのが確認できたら、土が乾いてから水やりするよう頻度を落としてください。そのまま育てて秋か春に鉢上げ、もしくは植え付けをしましょう。

モッコウバラの育て方で注意すべき病気・害虫

モッコウバラは比較的虫がつきにくく、病気にも強いです。ただし、まれにアブラムシ、ハダニ、イラガの幼虫がつくことがあります。

風通しが悪くなると発生し、見つけにくくなり大量発生してしまうので、適度に剪定することをおすすめします。最近はニームなどの植物オイルやお酢からできている忌避剤が売られていますので、害虫予防に散布しておくことで、害虫の発生を防ぐことができます。

モッコウバラの仕立て方

モッコウバラの剪定時期は、花が咲き終わってすぐ~7月までの夏と、12~1月の冬の年2回です。

モッコウバラはつるが暴れやすいため、ワイヤーや麻紐を使ってフェンスや支柱にツルを巻きつけ、誘引してあげると良いでしょう。詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

モッコウバラの育て方を覚えて、挿し木にも挑戦してみよう!

モッコウバラは育てやすく、お手入れも簡単なので初心者の方にもおすすめの園芸植物です。玄関先やお庭を華やかにしたい、常緑の植物で目隠しをしたい、手軽にバラの花を楽しみたい、といった方は育ててみてはいかがでしょうか。

だいたい育て方を覚えたら、挿し木をして効率よくお庭を飾っていくのも楽しいですよ。ぜひ挑戦してみてくださいね。

松原真理子

モッコウバラは成長が早い植物です。お庭に植え付けする場合には、植え付けする場所をよく見極めて、長く楽しんでください。

梅の挿し木の時期はいつ?成功率は低いって本当?

沢山の梅

早春に咲く梅の花は、私たちに春の訪れを感じさせてくれます。梅は中国が原産で、日本には弥生時代に伝えられたようです。古くから日本でも親しまれている植物の一つで、花色は白色やピンク色など品種によって実にさまざまです。

梅の増やし方には接ぎ木や実生などの方法がありますが、挿し木でも増やせます。梅の挿し木の時期や方法、成功するポイントなどについて紹介していきましょう。

梅の増やし方は「挿し木」が簡単!

梅の増やし方は接ぎ木が一般的ですが、台木を準備する必要があるので時間がかかってしまいます。挿し木であれば剪定した枝を使用するので、比較的簡単に作業が行えます。

ただし、梅の挿し木の成功率は低いようです。剪定のついでとして、気軽に挑戦してみるといいでしょう。

梅の挿し木の仕方には2パターンある

梅の挿し木には「休眠挿し」と「梅雨挿し」の2種類あり、梅雨ざしとはその年の春以降に伸びた新しい枝を使用して挿し木する方法のことです。

2種類の挿し木する時期などはそれぞれ異なるため、挿し木する前にあらかじめ確認しておきましょう。

梅の挿し木の時期はいつ?

梅の挿し木に適した時期は、上記の2パターンでそれぞれ異なります。

「休眠挿し」の場合は2月上旬~中旬頃、「梅雨挿し」の場合は6~7月頃が挿し木の適期です。

梅の挿し木に必要なもの

梅の挿し木では、以下の道具を準備しましょう。

  • 新しい鉢
  • ナイフ
  • 挿し木用の土
  • 鹿沼土(赤玉土でも可)
  • 発根促進剤
  • ビニール袋

挿し木で使用する土は、挿し木用の土の他に赤玉土8割:腐葉土2割などブレンドした土も使用できます。

梅の挿し木の発根率を高めるために、土に挿し穂を挿す前に切り口に発根促進剤を塗るといいでしょう。

梅の挿し木の方法① 休眠挿し

  1. 挿し穂を準備します。挿し穂は、芽が出ていない鉛筆以上の枝を選ぶといいでしょう。
  2. 枝を約15~20cmに切り、ナイフなどで先端部分を切り返します。梅の挿し木は3月中旬~下旬に行うため、それまで水はけのいい場所に埋めるか水ゴケが少量入ったビニール袋に入れて5℃以下の冷蔵庫で保存しましょう。
  3. 鉢底に鹿沼土を約1/4入れて、鉢の縁あたりまで水はけのいい土を入れていきます。予め準備しておいた挿し穂は、30分以上水揚げしておきます。
  4. 土は湿らせておいて、棒で穴を開けたら挿し穂を半分程度挿します。
  5. 挿し穂を挿したら、たっぷりと水やりをして明るい日陰で保管します。

梅の挿し木の方法② 梅雨挿し

  1. 新梢を切り取り、その枝を10cm程度に切って葉も半分程度切り取ります。
  2. 枝の切り口は斜めに切り、約1時間水揚げをします。
  3. 土に挿し穂を挿したり保管方法などは、休眠ざしと同様です。

梅の挿し木の成功率をあげるポイント

挿し穂にする枝の太さは鉛筆以上の枝と表現されることが多いですが、大体直径7mm程度の枝が相当します。基本的には前年の枝は3~5mmの枝が多いようですが、大きな梅の木は7mm以上の太い枝を見つけることができる可能性が高いです。

梅の挿し木は他の植物と比べると成功率が低いため、発根しやすい品種を選ぶことも大切です。八重寒紅(やえかんこう)など野梅系で難波性の前年枝を使用することで、挿し木の成功率が高くなる可能性があります。

挿し木をした後は、鉢全体をビニール袋で覆うことで湿度を保ち活着しやすくなります。挿し木してから約2か月経過すると発根するため、新芽が4~5cm程度になった頃に液体肥料を月2回程度与えましょう。

梅を挿し木の成功率は低いので気長に挑戦しよう

昔から多くの日本人に愛されてきた梅は、庭木はもちろん盆栽などでも楽しめます。花を観賞するだけでなく、梅干しや梅酒など沢山の楽しみ方がありますね。

梅の挿し木は簡単ではありませんが、活着しやすい品種を選ぶことで挿し木が成功しやすくなります。ご自分で梅の木が増やせると、喜びも一層大きくなることでしょう。興味があれば、梅を挿し木して増やしてみることをおすすめします!

椿の挿し木はペットボトルでもできる?適した時期と増やし方を解説

椿

日本では古くから親しまれている椿。艶やかで美しい花を咲かせるので、庭木として楽しまれている方も多いのではないでしょうか。椿は挿し木という方法で増やすことができます。

今回は、椿を増やしたい方向けに、椿の挿し木の方法についてご紹介します。挿し木の方法や時期、コツについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

椿の挿し木の成功率はどれくらい?

挿し木とは、植物を増やす方法のひとつです。椿の健康な枝をカットし、それを別の場所に挿すことで株を増やすことができます。挿し木では、新しく種や苗を買わずに増やすことができますが、挿し木にした株の病気がうつってしまうことがあるので、必ず健康な椿の枝を挿し穂とすることを心がけてください。

椿の挿し木の成功率は低いといわれています。椿の挿し木に挑戦するときは、失敗することを前提に、挿し穂を複数用意しておくとよいでしょう。

椿の挿し木に必要なもの

椿の挿し木には、以下のものを準備しましょう。

  • 椿の枝(挿し穂)
  • 発根促進剤(あると成功しやすい)

土は鹿沼土をおすすめしますが、市販の挿し木用の土があればそれもよいでしょう。土は清潔な新しい土が向いています。

椿の挿し木の時期はいつ?

椿の挿し木に適した時期は、6月から8月です。気温や天気が安定している日に行いましょう。

椿の挿し木による増やし方

  1. まず椿の健康な枝を10cmほどカットをしてください。椿の枝はかたいので剪定用ハサミを使い、葉を2~3枚残して下の部分(根元に近い部分)の葉は落としてください。
  2. カットした枝を清潔な水に30分浸しましょう。30分以上水に浸すと発根しにくくなり成功率が下がるので、水の浸しすぎには要注意です。
  3. 発根促進剤がある場合は、椿の枝の切り口に塗布してください。
  4. 鉢に土を入れて、割り箸などで5cmほど穴を開けて、カットした椿の枝を挿します。椿の枝の根元に近い部分を土に挿してください。
  5. 土にただ挿しただけではグラグラするため、指で安定するように軽く押さえましょう。
  6. 鉢を明るい日陰で管理します。

椿の挿し木はペットボトルでも代用できる?

椿の挿し木はペットボトルを用いて行うこともできます。大きめのペットボトルをふたつに切り、下側に用土を敷いて挿し木し、上から密閉するように蓋を被せれば、日除けをしたり風に当たらない場所に置く必要がありません。乾燥しているときはペットボトルの蓋を閉めれば、温室のように栽培ができます。

ペットボトルの底から根がまわっているのが確認できれば、蓋を外してなるべく自然な状態に近づけ、9月〜10月の初秋に植え替えをしましょう。

椿の挿し木の成功率を高めるポイント

発根促進剤を使用する

椿の挿し木を成功させるには、発根させる必要があります。切り口に発根促進剤を塗ると、病害虫を防いで発根を促すことができますよ。

挿し穂を複数用意する

椿の挿し木は成功率が低いため、失敗することを想定して挿し穂を複数用意するのがポイントです。ひとつの鉢に2~3本の挿し穂を挿して育てるのがおすすめします。

枝をまっすぐカットする

椿の枝はまっすぐにカットしたほうが発根率が高くなります。斜めに切らず、なるべく水平に切るようにしましょう。

なるべく風にあてない

椿の挿し木に風があたると根がでにくくなり、挿し木が失敗しやすくなります。可能な限り風があたらない場所を選んで置きましょう。室内で管理をする場合も、エアコンの風があたる場所は避けるのがベターです。

ペットボトルで気軽に椿の挿し木を楽しもう

自宅で育てている椿をもっと増やしてみた方は、ぜひ挿し木に挑戦してみてくださいね。椿の挿し木はなかなか成功しませんが、その分成功した時の嬉しさはひとしおですよ。挿し木に成功したら、小さな椿が成長していく姿を楽しめますよ。

【ぶどうの挿し木の仕方】適した時期や実がなるまでの年数も解説

ブドウ

ぶどうを栽培していて少しずつ慣れてきたら、もっと増やして収穫量を多くしたいと思いますよね。種を採取して増やす方法だと時間がかかってしまうため、挿し木で増やしてみましょう。

このページではぶどうの挿し木について解説しています。方法や失敗しないためのコツをまとめたので、ぜひご参照ください。

ぶどうの増やし方は「挿し木」がかんたん

ぶどうの挿し木とは、植物の増やし方の1つです。種を採取してそれを土に植えても増やすことができますが、これだとイチから育てることになります。挿し木であれば、健康的な枝からぶどうを新しくつくることができます。

挿し木以外でも「接ぎ木」という方法で植物を増やすことができますが、接ぎ木は挿し木ほど手順が簡単ではなく、成功率も高くはありません。そのため、まずは挿し木からチャレンジしてみるといいでしょう。

具体的な挿し木の方法は、ぶどうの枝を採取して、別の場所に植えてそこから根を出させます。これで独立した新しい個体として増やしていきます。

ぶどうの挿し木の時期

ぶどうの挿し木は3〜4月のあたたかい時期に行いましょう。土の中の温度は20℃以下にならない時期が理想的です。また雨が長く続く時期は湿気が多く、失敗しやすくなるため、晴れた日に行うとよいでしょう。

ぶどうの挿し木の仕方

  1. ブドウの枝をカットする

    まずブドウの枝をカットして保存をします。11月から12月の間に採取するとよいでしょう。カビが発生するので、水に濡らさないようビニール袋に入れて保存をしてください。
    11月から12月に枝を採取していない場合は、挿し木をする直前に枝をカットして使用してください。

  2. 苗床の用意

    苗床にする鉢、土を用意してください。土は鹿沼土と培養土を4:1の割合で混ぜて作ってもよいでしょう。挿し木用の土が売られている場合は市販のものでも問題ありません。

  3. 挿し木をする

    3月になったら挿し木をしましょう。用意しておいた枝を水につけて水分を吸わせます。土にブドウの枝を挿してください。必要に応じて発根促進剤を切り口に塗っておくと失敗しにくくなります。

ぶどうの挿し木で失敗しないコツ

健康な枝を選ぶ

ぶどうの挿し木で失敗しないためのコツは、まず健康な枝選びです。挿し木はいわばクローンです。病気のぶどうからは病気を持ったぶどうが増えることになるため、健康的な枝を選んでください。

斑がついている枝は病気になっている可能性があります。細い枝も弱っている可能性があるため避けましょう。

挿し木の前に枯れていないかチェック

枝の切り口が茶色く変色していたらその枝は枯れている可能性があります。健康的な枝の切り口は緑がかっています。枯れた枝で挿し木をしても増えないので注意してください。

枝は斜めに切る

挿し穂にする枝は斜めにカットしましょう。

清潔な土を選ぶ

雑菌が繁殖している土に挿し木をすると、枝の切り口から菌が入り込むので清潔な土を使用しましょう。

ぶどうの挿し木は実がなるまでに数年かかる!

おいしい果実がなるぶどうの栽培に慣れてきたら、挿し木で増やしてみませんか。失敗したときのことを想定して挿し木にするための枝はいくつかカットしておくことをおすすめします。

挿し木からぶどうの実がなるまでには、おそらく4年以上はかかると思いますが、株が増えれば収穫がもっと楽しくなります。ぜひ挿し木にチャレンジしてみてくださいね。