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コデマリ(小手毬)の育て方|剪定や挿し木の時期は?鉢植えと地植えどっちが向いてる?

コデマリ、photo by なさん

細かい花が集まり、小さなまりのような形をしているコデマリ(別名:スズカケ、テマリバナ)。1〜2mほどの低木で、枝先に集まって花が咲く姿や紅葉する姿がかわいいと、江戸時代より庭木として好まれてきました。そんなコデマリの育て方や増やし方、剪定の方法などについてご紹介します。

コデマリ(小手毬)を育てる場所

コデマリは鉢植えでも育ちますが、すぐに株が大きくなるので、地植えの方が適しています。風通しが良く、日当たりが良い環境でよく育ちますが、半日陰の場所でも育つ初心者でも育てやすい樹木です。

乾燥しすぎないように、きつい夏日や西日が当たりにくい場所がいいでしょう。鉢植えの場合は、窓からの適度な日差しが入るところが適しています。

コデマリ(小手毬)の水やり

コデマリは、植えつけをして根が張るまでは水やりをします。

根がついてからは、地植えの場合は基本的に水やりは必要ありません。ただ、夏の日差しが強い日で、かなり土壌が乾燥するなら、朝か夕方に水やりをして、乾燥しないように注意することが必要です。

鉢植えの場合は、土を触って乾燥しているときは水やりをしましょう。水やりを忘れたり、株が大きくなり根詰まりで水がいきわたらなくなったりして葉や新梢が枯れたときでも、一回りほど大きい鉢に植え替えると、次の年に新しい葉ができて生きかえります。

コデマリ(小手毬)の肥料・追肥

コデマリの栽培には、寒肥(かんごえ)として、油かす10割に対して骨粉を3割程混ぜた有機質肥料を1〜2月頃に与えます。

寒肥は、休眠期のあとに根がよく伸びるように置肥として与えます。そのため、時間をかけて分解される緩効性の有機質肥料が適しています。与えるさいは、根に触れないように、根の先端のあたりに施肥をしましょう。

花を咲かせたあとの5〜6月頃にはお礼肥(おれいごえ)を、花を咲かせて疲れたコデマリの木を早く回復させるために与えます。お礼肥の肥料は、すぐに効果がある化学肥料が適しています。コデマリの根の先端あたりに、深さ10cmくらい掘って施肥をします。

コデマリに与える肥料は、寒肥とお礼肥の2回だけです。夏を過ぎてから肥料を与えると、枝が伸びて次の年に花ができないので、夏から寒肥をするまでは追肥の必要はありません。

コデマリ(小手毬)の土

コデマリはどの土壌でもほぼ育ちますが、弱酸性で適度に湿り気がある土壌を好みます。用土には、中粒から小粒の赤玉土を6〜7割ほど、腐葉土を3〜4割ほど混ぜた土を使います。庭に植える場合は、根鉢より大きめに穴を堀り、腐葉土に少しの堆肥を混ぜます。

コデマリは土をそれほど選ばないので、赤玉土や堆肥などの配合がすでになされている市販の花木用の土を利用してもいいでしょう。

コデマリ(小手毬)の植え付け・植え替え

コデマリの植え替えは、葉が落ちる10月〜11月か2〜3月頃が適しています。株が大きくなるので、株をいくつか植える場合は間を広くとって植えます。

根鉢より倍ほど大きめの穴に腐葉土や堆肥などを混ぜて植え付けをします。あまり深く植えると根腐れすることもあります。植え付け時は十分に水をやります。

地植えの場合は、一般的に植え替えをする必要はありません。鉢植えの場合は、株が次々と増えていくので、2〜3年に1度、一回り大きな鉢に植え替えます。新しい鉢に植え替えたら、日当たりのいい風通しのいい場所に置きましょう。

コデマリ(小手毬)の増やし方:株分け・挿し木

コデマリは植え付けの時期に「株分け」したり、「挿し木」で増やすこともできます。

株分け

株分けは、4〜5本ほどの枝がついた株に切り分けて、植え付けと同様の方法で植えます。

挿し木

挿し木は、まず3月頃に前年に新たに出てきた枝を、10〜15cmほどカットして挿し穂にします。挿し穂の先端の葉を残してそれ以外の葉はカットします。挿し穂を数時間水につけてから、新しい小粒の赤玉土に挿します。半日陰で風が当たらない場所に置いて、水をたっぷりやると1か月くらいで芽や根がでてきます。

コデマリ(小手毬)の剪定

コデマリは、花が終わった5〜6月頃の時期に剪定します。その年の秋に伸びた枝についた花芽を切り落とさないよう、花芽がつく秋冬の時期には剪定しません。コデマリの剪定は、花をつけない3年以上たった古い枝は花を、地際から切り落としていきます。

しっかりと剪定をすることで、秋に新しい柔らかい枝が伸びて、春にはたくさんの花をつけるため、枝がしだれのように垂れてきれいな形に育ちます。

花が終わったあとにすぐに剪定をすれば、花芽が次第にふくらんできて、春までそのままにしていても自然に枝垂れたコデマリが見られますよ。

コデマリ(小手毬)の育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

コデマリの株が増えすぎた場合や風通しが悪い場所だと、うどん粉病にかかり、株や葉にカビが生えて粉をまぶしたような斑点がつきます。次第に葉全体に広がり、黄色くなってついには枯れることもあります。

初夏や秋の雨と晴れの日が交互に繰り返されるとなりやすいので、予防をしておくことが必要です。

株が白くなったら、株を剪定して空気がよく通るようにします。うどんこ用の殺菌剤で、株に近い部分を重点的に散布し、葉の表裏両方にも散布をします。うどんこ病を見つけたら、その葉はすぐに摘み取りましょう。

つきやすい虫

株が多くなり枝が茂って通気性が悪い状態だと、コデマリにアブラムシがびっしりとつくことがあります。また、肥料の窒素が多いと葉にアミノ酸が生成され、そこへアブラムシが寄ってくることがあります。

葉や幹の栄養を吸って弱ってくる以外に、糞尿からすす病になることもあります。近くに野菜がなければ殺虫剤をまくか、柔らかい歯ブラシや手で取り除きます。

カイガラムシは、風通しが悪い場所を好み、葉や枝、幹に白っぽいカメムシのような形をした虫です。そのままにしておくと、株の栄養をとって株が弱ります。排泄物からすす病になることもあるので、幼虫のうちに殺虫剤を散布します。成虫になると、殺虫剤が効かなくなるため、ヘラで1匹ずつとります。

コデマリ(小手毬)の花

コデマリは開花時期の4〜5月頃になると、約1cmほどの小さな花が集まって、まりのような形で花を咲かせます。

暑さや寒さに強いので、地植えにしてそのままにしていても、春の季節には一面に花が咲きます。

コデマリ(小手毬)の花言葉

コデマリの花言葉には、「優雅」、「友情」、「努力」、「上品」といった意味があります。

自宅の庭でコデマリ(小手毬)の花を楽しもう!

昔から日本人に親しまれてきたコデマリ。枝に小さい花がたくさんついて手鞠のような形をしている木として、庭や川沿いなどに植えられてきましたね。

地植えでは、最初の植え付けに水をしっかりとやり、後は極端に乾燥しないように気をつければ、ほとんど水やりも必要ない初心者にも育てやすい低木です。

花が終わったあとの剪定が、次の年の花をきれいに咲かせるかどうかの決め手なので大切です。花を切って飾ると、部屋が明るくなり優雅ですね。初心者でも挿し木や株分けでつきやすい木なので、庭に白い手毬をたくさん咲かせてみませんか。

※トップ画像はなさん@GreenSnap

アセビ(馬酔木)の育て方|剪定時期や挿し木の方法、枯れる原因は?

アセビ、Photo by クリ*さん

アセビ(馬酔木)は寒冷地を除く日本全国でみかけることができます。また、アセビは鉢植えや盆栽、生垣などに適しており、比較的育てやすいため、庭木としても人気があります。今回は、そんな白くてかわいい花を咲かせるアセビの育て方や増やし方、剪定方法などについて詳しく解説しました。もしもこれからアセビを育てたいという場合には参考にしてみてください。

アセビ(馬酔木)の木を栽培する場所

アセビは乾燥しすぎない、水はけがいい場所を好みます。水はけが悪いと生育が悪くなるので注意が必要です。
基本的には、直射日光を避けた日なた〜半日陰で管理しましょう。冬の時期に乾風が吹きつけるような場所に置くと葉が痛むので、地植えの場合は風除けをし、鉢植えの場合は吹きさらしにならない場所に移動させてください。

アセビ(馬酔木)の水やりは時期によって変えよう!

アセビは乾燥が苦手なため、夏場の水切れには注意しましょう。地植えで育てている場合は、春、秋、冬は自然の降雨に任せてOKですが、夏場に猛暑日が続く場合は、気温が高くない朝と夕方にたっぷり水をやりましょう。
鉢植えで育てている場合は、春から秋の生長期に水切れしないように水やりを行いましょう。水切れを起こすと花穂やつぼみが少なくなりますが、水の与え過ぎでも生長が遅くなるので、様子を見ながら水やりをすることが大切です。

アセビ(馬酔木)の苗木の植え付け・植え替え

アセビの苗木の植え付けは、2月から3月、もしくは秋に植え付けすることも可能です。とはいえ、基本的に春先に植えるのが育てるのが簡単なのでおすすめです。

苗木を植えるときには、花と花の感覚を2メートル程度空けて植えてください。日陰でも育つものの、植える場所は半日陰が最適です。

もしもアセビが大きくなってきたら、数年に一回程度植え替えをしてみましょう。小さな鉢だとアセビの成長にも影響を与えます。

アセビ(馬酔木)の肥料・追肥

アセビの肥料は、植え付けたのち、株もとに行います。肥料としては化学肥料や油粕などが使えます。また、後述する用土づくりもしっかりしておきましょう。

アセビの土

アセビの育て方で必要な土を、地植えと鉢植えでに分けて紹介します。

地植えの場合

アセビの苗を植える場所に、腐葉土や肥料を混ぜ込みます。根が土に深く埋まらないように気をつけましょう。

鉢植えの場合

鉢底石を敷き、用土を3分の1ほど入れます。用土は赤玉土1:鹿沼土1:腐葉土1の割合の用土を用いましょう。その後、苗を置いて定着させてから残りの土を入れます。

最後に水やりをして終わりです。水やりをして土が減ってしまったならば、土をつぎ足すことが必要です。

アセビ(馬酔木)の注意すべき病気・害虫

アセビは比較的病気などにかかりにくい品種になっています。そのため、初心者にもおすすめです。

かかりやすい病気

アセビがかかりやすい顕著な病気はありません。ちなみにアセビは毒性も多少あります。アセビはアセトポキシンと呼ばれる成分を含んでいます。馬がアセビの葉を食べてふらふらになったことからアセビは馬酔木とも名づけられました。

つきやすい害虫

アセビにつきやすい虫には、ハナマキムシやグンバイムシなどが挙げられます。

ハナマキムシの幼虫に、アセビの葉が食い散らかされることがあります。もしもくるくると丸まったような葉があった場合には、ハナマキムシの幼虫がその中に生息している可能性があります。この場合には葉ごと丸ごと除去しましょう。

グンバイムシは、ハナマキムシよりも厄介な害虫です。グンバイムシの被害に合うと葉っぱが白くなってしおれていきます。グンバイムシは春場や乾燥した時期に発生しやすいです。

また、グンバイムシは大量に発生することも多いので、もしグンバイムシが発生した場合には薬剤散布をして一挙に除去しましょう。

アセビ(馬酔木)を挿し木で増やす方法

アセビの増やし方は挿し木が一般的です。5月から6月ごろに枝を10センチほど切り取って水に浸します。その後、不要な葉を取り除き用土に挿し木しましょう。発根するまではなるべく土を乾燥させないようにするのが肝心です。

アセビ(馬酔木)の剪定

アセビは特別な手入れをしなくとも自然と樹形が整いやすいため、あまり剪定をする必要性はありません。
もしも剪定する場合には、4月〜5月の春から初夏の時期に軽く剪定するといいでしょう。太い枝を切り落とした場合は、切り口に癒合材を塗布して病害虫に感染しなよう予防するのも大切です。

アセビ(馬酔木)はどんな花を咲かせる?

アセビは古くから愛されてきた花の一つであり、古今集などにも登場しています。
アセビは2〜3月頃の時期になると、赤やピンク、緑色などの壺型の小さな花をたくさん咲かせます。房のように連なるため、存在感もかなりあり、大きな品種だと3メートル程度になるものもあります。

アセビ(馬酔木)の花言葉

アセビの花言葉には、「犠牲」、「検診」といった意味があります。

アセビ(馬酔木)の育て方をマスターしよう!

アセビの育て方について詳しく紹介しましたがいかがでしたでしょうか。アセビは人気が高い園芸植物ですし、育てやすい品種でもあります。見た目も独特ですから、気に入ったら是非とも育ててみるとよいでしょう。とはいえ、虫害などには十分注意して育ててみてください。また、生垣用などとしてアセビを育ててみるのも良いでしょう。アセビはいろいろな楽しみ方も可能です。

蝋梅(ロウバイ)の育て方|剪定時期や挿し木の方法は?鉢植えでもOK?

ロウバイ(蝋梅)は中国が原産の樹木のひとつで、まだ花が少ない初春に形のはっきりした鮮やかな黄色い花を咲かせます。背が高くなりすぎないため、庭木としても人気があります。今回はそんなロウバイの育て方を、地植えと鉢植えそれぞれに分けて詳しくみていきます。剪定や挿し木の方法についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

蝋梅(ロウバイ)の育て方:栽培する場所

ロウバイを鉢植えする場合は、深さがじゅうぶん(30cm以上)ある鉢を選びます。低木のカテゴリに入るロウバイでも地植えでは4mになることもあるからです。鉢植えしたとしても、2mくらいになると考えておいたほうがいいでしょう。

植え付ける場所(鉢を置く場所)は、春先から夏にかけて日当りが良い場所。あまり日陰にならない場所を選びます。原産地の中国では海抜500mから1,000メートルの高地に自生していることから、寒さに強い一方で多湿に弱い特徴があります。

そのため水はけのよい土を用意するか、水はけのよい場所を選ぶといいでしょう。

蝋梅(ロウバイ)の育て方:用土

ロウバイを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。

ロウバイを鉢植えする場合は、特に水やりをしたあと、多湿の状態が長くならないように腐葉土をよく混ぜ、水はけのよい状態をつくってあげることが、美しいロウバイを育てる大きなポイントになります。

ロウバイを地植えするときも、根の周辺の土の水はけが気になるなら、腐葉土をじゅうぶんに混ぜ込んだ土と入れ替えてあげるといいでしょう。

蝋梅(ロウバイ)の育て方:水やり

地植えのロウバイは、基本的には自然の降雨だけで問題ありません。雨が降らず乾燥が続くようなら、ロウバイの様子を見ながら水やりをしましょう。

鉢植えのロウバイは、表面の土が乾いたら、鉢の底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをします。

蝋梅(ロウバイ)の育て方:肥料・追肥

ロウバイの成長期である春の4月から5月にかけて、また花が咲く直前の12月に緩効性肥料を与えます。もし花のつき方が良くない場合は、初秋の9月に標準量の半分だけ、花があまり咲かなかった株に追肥してあげましょう。

蝋梅(ロウバイ)の育て方:苗木の植え付け・植え替え

植え付け

ロウバイの苗木を植え付ける時期は、葉が落ちる時期の11月から12月か2月中旬から3月にかけてです。暖かい土地であれば11月から3月のあいだ、いつ植えても問題ありません。

植え替え

鉢植えのロウバイは、2年から3年に1回のペースで行います。植え替えの時期かどうかの見極めは、鉢底の穴から根が見えるかどうか。鉢底の穴から根を確認できたら、植え替えの準備をしましょう。

植え替えの時期は植え付けと同じ11月から12月、あるいは2月中旬から3月にかけてです。

植え替えるときに、根を途中から切り落として新たな根の生長をうながす「根回し」をやってあげると、植え替え後の生長が良くなります。

蝋梅(ロウバイ)の手入れ:剪定

ロウバイの剪定時期は、ロウバイの花が咲き終わった2月〜3月、もしくは落葉が終わり本格的な冬に入る前の11月です。
樹形がもともときれいに育つロウバイは、剪定など手入れの必要があまりないといわれる樹木のひとつです。しかしまだ木が幼い時期は、細く伸びるひこばえが、ほかの枝を傷つけるように生長してしまうことがあります。
枝が込み合っている部分があれば、風通しが良くなるように剪定しましょう。

蝋梅(ロウバイ)の増やし方:挿し木

ロウバイの増やし方には2つの方法があります。ひとつは咲いた花から種を採取して植える「種まき」、もう一つの方法は「挿し木」です。ここでは最も一般的な「挿し木」の方法について説明します。

挿し木で増やす場合は6月頃に、やわらかい枝を選んでだいたい15cmほどに切ります。切り口には必ず癒合剤を塗ってロウバイを保護しましょう。

挿し木用に切った枝は、新しく用意した土(赤玉土の小粒がおすすめ)に刺し、新たに根が生えて安定するまでこまめに水やりをします。新たな根が出たのを確認できたら、鉢や庭などに植え替えましょう。

蝋梅(ロウバイ)の育て方:注意する害虫・病気

ロウバイを育てるときに注意したい害虫や病気は、特にありません。原産地が寒さ厳しい地域でしかも高地であったことが、ロウバイが害虫や病気に強い要因かもしれません。ただもし葉に黒い斑点が出たり、葉が黄ばんだりしてきたら「土の状態がよくない」サインです。土が硬くなったり、水はけが悪くなったりしていないか確認しましょう。

蝋梅(ロウバイ)の花

ロウバイは生長しても高さが4mほどにしかならない、樹木の中では低木というカテゴリに属する樹木です。背丈があまり高くならないため、家庭でも比較的育てやすい庭木といえます。

そんなロウバイの花は、真冬の12月から2月頃に開花時期を迎えます。花の色どりや葉の緑が減る時期に、華やかな黄色い花を咲かせてくれます。

蝋梅(ロウバイ)の花言葉

ロウバイの花言葉は「ゆかしさ」や「慈しみ」「慈愛」です。

まだ寒い季節に凛と咲く黄色い花が、幼子をいつくしむように抱く親の愛情のようにみえるからでしょうか。ロウバイは切り花としても楽しめる樹木です。室内に明るい花の色どりが欲しくなったら、愛情あふれるロウバイを選んでみてはいかがでしょうか。

蝋梅(ロウバイ)を庭に植えてはいけないって本当?

ロウバイは庭に植えてはいけないと言われることがありますが、これはロウバイの実に強い毒があることからです。また、ロウバイはとてもいい香りがするため、花や蕾を鳥が食べることによって、周囲が汚れることも理由に挙げられます。
小さな子どもやペットがいるご家庭では、誤って口にしないように注意しましょう。

蝋梅(ロウバイ)を鉢植えや地植えで育ててみよう!

ロウバイは寒さや病気に強いため、初心者でも比較的育てやすい樹木といえます。庭木としても育てやすいため、庭の彩りを増やしたいけれど手間はかけられない、という方に向いているかもしれませんね。

春を感じられる黄色い花を咲かせるロウバイ、ぜひ育ててみませんか?

一緒に未来の食文化を育てませんか?「野菜遺産プロジェクト」に参加しよう!

食べるほど、増やせる。残せる。

「あなたが手にする一つの種が、私たちの食の未来を豊かにする。」このプロジェクトは、私たち一人ひとりが小さな種を育てることから、大きな食の文化を作り上げるという活動です!

今まで見たこともない、形や色が鮮やかな野菜が、あなたの手から生まれる様子を。その驚きと楽しさを一緒に味わってみませんか? これがアサヒ農園の「野菜遺産プロジェクト」が提供する新たな食の体験です。GreenSnapで一緒に活動する仲間を募集中です。興味がある方は是非参加して、一緒に学び、体験を共有しましょう!

※2024年春の募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

「野菜遺産プロジェクト」とは?

「野菜遺産プロジェクト」は、タネの会社であるアサヒ農園が始めた取り組みで、いま未来に残していきたい野菜を守り、そして近い将来には新しい野菜を作っていこうというプロジェクトです。この「野菜遺産」は、あなたが普段スーパーマーケットで見かける野菜とは少し違うかもしれません。それは一体どういうことでしょうか。

私たちが普段目にする野菜たちは、一定の品質基準を満たしている、まさしく「売れる野菜」ばかり。しかし、そんな売れる野菜たちの影で、地元の風土に合わせて育った在来種や、長い年月をかけて固定された特性を持つ固定種、地域の文化と深く結びついた伝統野菜など、「面白い野菜(=野菜遺産)」たちが存在します。

これらの野菜たちは、遺伝的多様性を保つために重要であり、それぞれが地域の風土や伝統、文化に深く根ざしています。しかし、私たちが普段目にする機会が少ないがゆえに、なかなか市場に出回らず、絶滅の危機に瀕しているのが現状です。このプロジェクトは、そんな絶滅危惧種の野菜を守り、新しい野菜をみんなで作り、その価値を広めていくことを目指しています。

野菜遺産プロジェクトとは

アサヒ農園とは

「野菜遺産プロジェクト」メンバーの活動

みんなで育てて、みんなで学びを深めながら、みんなで楽しむ!それが「野菜遺産プロジェクト」コミュニティの活動のベースです。
「野菜遺産プロジェクト」での活動内容もシンプル。
①まずは「参加フォーム」からお申し込みいただき、アサヒ農園から提供される種の中から、あなたが育てたい野菜を5種類まで選びます。
②そしてその種を自宅で育ててください。
③育てる過程、その野菜の成長の様子をGreenSnapで投稿してください。
投稿を通してその野菜の魅力や育てる楽しさを多くの人たちに知ってもらうことで、一緒に育てる仲間をどんどん増やしていきます!

育てる過程はもちろん、収穫した野菜を使った料理のレシピや、食べた感想なども共有することで、その野菜が生活の中でどのように役立つのか、その美味しさもどんどん投稿していきましょう!
自分だけの発見や喜びを、多くの人と共有し、野菜遺産の文化をみんなで広めていきましょう♪

お配りする野菜の紹介

「野菜遺産プロジェクト」メンバーに種をお配りする特徴的な野菜の一部を紹介します。
※育てる野菜は自身で選択可能です

①マイクロトマト

大きさが0.7~1cmほどの極小トマトです。野生種なので力強くプランターでも簡単に種から栽培できます。
こんなに小さくてもしっかりとした甘さを感じられるめずらしいトマトです。。

②四葉胡瓜

昔からある品種で、たくさんのイボがあり、バリバリシャキシャキと歯切れがとても良いです。
あっさりした味覚がキュウリの中でも最高で、生食・漬物どちらにしても美味しく食べる事ができます。

③錦糸瓜(そうめん南瓜)

内部の繊維がそうめん状の細く透明な繊維になっています。シャリシャリとした食感が面白い!輪切りにして低温で20分ほど煮ると繊維がほぐれ、冷水に浸し酢醤油で食べると美味しいです。

④エメラルドオクラ

なめらかな丸さやのオクラです。種まき後は、約60日くらいから収穫ができますが、採るのが遅くなってもやわらかくて美味しいです。

その他にも、「とうがらし」「にんじん」「小松菜」「マクワウリ」など様々な野菜からお選びいただけます。

参加申し込み

野菜遺産プロジェクトに興味のある方は以下の参加フォームから参加申し込みをしてください!
参加はもちろん【無料】です!
選んだ種を手に、未来の食文化を育てる第一歩を踏み出しましょう。

※2024年春の募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

現在活動してくれている方の様子は「野菜遺産」タグから確認していただけます。
是非覗いてみてくださいね♪

まとめ

私たちの食の多様性を守るためには、私たち一人ひとりがその大切さを感じ、実際に行動を起こすことが必要です。「野菜遺産プロジェクト」では、絶滅の危機に瀕した伝統野菜をみんなの力で未来へと繋げる活動を行っています。
みんなで育てて、みんなで学びを深めながら、みんなで楽しむ!一緒に、この素敵な活動に参加しませんか?
多様な野菜とともに豊かな食生活を未来へとつなげていくこと、その第一歩を一緒に踏み出しましょう♪

ラベンダーの挿し木時期や切る場所は?発根率を上げる増やし方を解説

ラベンダー 挿し木

ラベンダーは挿し木で増やすことができます。今のラベンダーを増やしたい方にはおすすめの方法です。

しかしどうやったらいいのかわからない方もいますよね。ここではラベンダーの挿し木の方法を紹介していきます。挿し木の方法や時期、注意点をまとめていますのでぜひご参照ください。

ラベンダーの増やし方は挿し木が簡単!

ラベンダーの増やし方で一番簡単なのが、挿し木という方法です。

挿し木とは、ラベンダーの枝をカットして、その枝を新たな株にするという方法で、種や株を新たに購入する必要がなく、土に挿すだけなのでとても簡単です。

ラベンダーは常緑低木として毎年美しい花を楽しめるので、挿し木に挑戦してラベンダーを増やしてみましょう!

ラベンダーの挿し木の時期は?

ラベンダーの挿し木の時期について紹介します。挿し木が向いている時期は4月〜5月です。

ラベンダーの生育適温は15〜20度ほどなので、この気温の時期に挿し木をすると発根率も上がり、成功しやすくなりますよ。

とくに4〜5月はラベンダーの収穫や切り戻しの時期なので、剪定で切り取った枝を使って挿し木するのもおすすめです。

ラベンダーの挿し木で必要な道具

ラベンダーの挿し木に必要な道具は次のものです。

  • 3号ポット(もしくは3号鉢)
  • 挿し木用の土
  • 清潔なハサミ
  • 発根促進剤
  • 水が入ったコップ

挿し木用の土は、無菌で清潔なものが理想です。市販には挿し木・種まき培養土などの製品が出回っていますので、そちらを用意するのが簡単でしょう。もしくは赤玉土100%でも代用できます。

もともと使っていたようなハーブ用の土には、堆肥や腐葉土などの有機物が配合されており、挿し木が腐ったり病気にかかる可能性が高まります。成功率を上げるためにも、挿し木用の土を使いましょう。

ラベンダーの挿し木の方法

  1. ラベンダーを茎先を剪定する

    ラベンダーの茎先にある若い芽の部分を、7〜8cmほどをカットし、これを「挿し穂」とします。

    全ての挿し穂が発根するわけではないので、数本用意しておきましょう。

  2. ラベンダーの挿し穂を整える

    ラベンダーの挿し穂の切り口が斜めになるよう、切りそろえます。斜めにすることで剪定された面積が広くなり、水をよく吸ってくれます。

    また、土に埋める下半分の葉は落としましょう。

  3. ラベンダーの挿し穂を水につける

    あらかじめコップに水をいれ、適量の発根促進剤を溶かしておきましょう。

    切り口が水に浸るようにコップに入れます。一時間ほど水に浸しましょう。

  4. ポットに土をいれる

    ポットに挿し木用の土を9割ほどまでいれます。鉢に挿し木する場合は、鉢底石を敷いておきましょう

  5. 土にラベンダの挿し穂を植える

    土に割り箸などの細い棒を3cm程度さして、植え穴をポットひとつあたり3つほどつくります。

    そこへラベンダーの挿し穂をさして、隙間を埋めるように土をいれて、軽く手で押さえて密着させます。

  6. 水やりをして、明るい日陰で管理する

    鉢底から水が流れでるまで、たっぷりやさしく水やりをしましょう。その後は明るい日陰で管理します。

    ラベンダーの挿し木は発根するまでに1ヶ月ほどかかります。その間は土が乾燥しないように、表土が乾いたら水やりしましょう。

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松原真理子
1ヶ月の発根までの間に葉っぱが枯れてきたものは、吸水が上手くできずに枯れてしまう可能性が高いです。
様子を見ながら葉が腐ったような状態になった場合には、元気な苗に移す可能性があるので、撤去しましょう。

ラベンダーの挿し木で失敗しないコツ

失敗しないためにも、挿し木をしたラベンダーの根がしっかりと生えるまでは、鉢の土を乾燥させないように水やりをしてください。この乾燥させない水やり頻度は難しいです。土の表面が乾いてきたら水やりするように意識してください。

ラベンダーの挿し木の失敗は水やりに原因があることが多いです。反対に言えば、水やりさえクリアすればラベンダーの挿し木は成功しますので、水やりには注意をしましょう。

ラベンダーの挿し木が成功したら、鉢上げをしよう!

ラベンダーの挿し木をした後、1ヶ月以上たって新芽がどんどん伸びるようになったら、鉢上げしましょう。

このとき用意するのは、挿し木用の土ではなくラベンダー栽培用の土です。市販のハーブ用培養土か野菜用培養土を用意しておきましょう。

鉢上げするときは、根を傷つけないように優しくポットから取り出して、できるだけ土を落としてあげます。新しい鉢には鉢底石をいれてラベンダー用の土をいれて植えましょう。

根付くまでは明るい日陰におきますが、新芽が動き出したら日当たりのいい場所に徐々に移動させていきましょう。

ラベンダーの増やし方は挿し木以外にもあるの?

ラベンダーの増やし方は、挿し木の他に「株分け」「種まき」の方法で増やせます。

株分けは、鉢植えで育てているラベンダー向けの増やし方で、植え替えと同時に根から手で割くように分けて増やす方法です。

ラベンダーの種まきは発芽率が若干低いため、中級者向けの増やし方です。種まきの方法は育て方の記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。

ラベンダーを挿し木で増やして楽しもう!

挿し木はとても便利な増やし方です。新たなラベンダーの株を買う必要がなく、種から育てるほど時間もかかりません。ぜひやってみてください。

ラベンダーはドライフラワーやポプリ、リースなど、いろいろな使い道があるので、たくさん増やしてハンドメイド雑貨をつくるのもおすすめですよ。

榊の育て方を解説!挿し木の時期はいつ?植え方や栽培方法は?

榊

神棚に飾るイメージの強いサカキ(榊)は、果実も美しい植物です。葉が美しいため、生垣にも向いています。このページでは、そんなサカキの育て方をご紹介しています。これから育てたい方はぜひご参照ください。

榊の育て方:栽培場所

サカキは半日陰を好みます。耐陰性があるので、必ずしも日当たりのよい場所で育てる必要はありません。植え付ける場所を選ぶ必要は特にないので、育てたいところで育てましょう。

ただし、日差しが強すぎるような場所は、乾燥しやすいので注意が必要です。また、強い風が当たる場所は苦手なので、防風のために植えるのはおすすめしません。

榊の育て方:用土

サカキは水はけがよく、肥沃な土を好みます。自分で土をブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜてください。

榊の育て方:水やり

サカキは乾燥を嫌います。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。植え付けてから2年はとくに乾燥させないように気をつける必要があります。

榊の根が安定してきたら、降雨のみで十分となり、手間もあまりかからなくなります。

榊の育て方:肥料・追肥

サカキは3月になったら追肥をしてください。肥えた土を好みますので、腐葉土、堆肥、化成肥料を土に混ぜましょう。

榊の育て方:植え付け・植え替え

植え付け

サカキは3月から4月、9月から10月に植え付けをします。植え付けの前に元肥料を土に混ぜることがポイントです。

植え替え

サカキは地植えで育てている場合は、植え替える必要はありません。鉢植えで育てている場合のみ、根が窮屈になってきたら植え替えをしましょう。植え替え時期は、植え付けと同じで3月から4月、9月から10月です。

榊の手入れ:剪定時期と方法

サカキの木は、3月から4月、9月から10月に剪定をしましょう。サカキはどんどん生長するため、伸びすぎた枝は時期に関係なく剪定しても大丈夫です。剪定しないと、枝葉が茂りすぎて風通しが悪くなり、病害虫の原因となってしまいます。

サカキはとても丈夫な木なので、強めに剪定しても問題ありません。混み合った枝や枯れた枝を取り除くように、根本や枝分かれした部分を剪定していきましょう。

榊の増やし方:種まき・挿し木

サカキは、挿し木と種の採取によって増やすことが可能です。

種まき

すでに榊を育てていて果実がなるなら、12月ごろに榊の果実から種をとってください。そのまますぐに植えるのではなく、翌年の春まで待ちます。榊の果実は小さく、さらに種もとても小さいので、扱いには気をつけてください。

種が乾燥すると芽が出なくなるので、乾燥させないように湿ったキッチンペーパーで包んで常にうるおいを与えます。その種はペーパーでくるんだまま冷蔵庫に保管。3月から4月になったら種をまいてください。

挿し木

挿し木で増やす場合は、6月下旬から7月上旬にかけて行ってください。挿し木の場合は、めぼしい榊の枝を見つけて15センチ前後でカット。枝は斜めに切って切り口を水に浸し、持っていれば発根促進剤を切り口に塗ります。

挿し木用の土に挿します。根はすぐには出てきませんので、1ヶ月ほど待ってください。それまでは太陽光を避けて水やりをしながら管理します。

榊の育て方:注意する害虫・病気

サカキを育てる際に気を付ける病気や虫についてご紹介します。

榊はすす病とカイガラムシ、アブラムシに気をつけてください。虫を見つけたら早めに薬剤をまいて、駆除してください。すす病はアブラムシやカイガラムシの排泄物を栄養にします。黒いカビが葉につくので、光合成の邪魔をして榊の生長を悪くします。見た目も悪くなりますので、注意が必要です。

榊はどんな植物?

榊はモッコク科サカキ属の植物で、原産は日本、朝鮮半島、中国、台湾です。祭壇や神棚にお供えする植物として有名で、神事に利用されるほど神聖な植物とされています。そのため、寺や神社には榊が植えられていることが多いです。

榊は葉のイメージが強いですが、もちろん花が咲きます。6月に小さな白い花をすべて下向きに咲かせます。11月には黒い小さなブルーベリーのような果実をつけます。

花言葉

サカキの花言葉は「控えめな美点」、「ゆるがない」です。下に向いて咲く花の様子がこの花言葉に繋がったと考えられます。

榊を育てて生垣にしてみよう

サカキは葉の色が濃くて美しく、葉もよく茂りますので生垣に向いています。ただし、強い西日があたる場所にはあまり向かないので注意しましょう。秋になると美しい果実がつきますので、四季を楽しむ生垣になりますよ。

しだれ梅の剪定方法を解説!時期や初心者でも失敗しないコツは?

梅園に行けばひときわ目を引くしだれ梅は流れ落ちるように咲く姿がとても美しいですよね。その美しさを保つためには剪定が必要ですが、実際はどうやったらいいのでしょうか。

このページではしだれ梅の剪定についてご紹介しています。剪定はいつしたらいいかわからない方もぜひご参照ください。

しだれ梅の剪定が必要な理由は?

しだれ梅はウメの一種で、花期は2月から3月です。しだれ梅という特定の植物はなく、しだれているものをしだれ梅と総称しています。

しだれ梅を毎年きれいに咲かせるには剪定が必要です。

しだれ梅を剪定をしないと、枝がどんどん伸びて見栄えが悪くなります。乱れた状態に花がつくのでせっかくの花期が台無しになることもあります。見た目を美しく整えるために剪定をします。

また、枝が好き放題に伸びたり、枝分かれしたりすると栄養があちこちに行き渡ってしまいます。これでは必要な箇所に栄養が行かなくなってしまうので、不要な枝はカットして全体にしっかりと栄養が行き渡るようにするためにも剪定が必要です。

さらに、葉や枝が密集すると通気性が悪くなり、しだれ梅が病気になることもあるので、ハサミを入れて手入れをします。

しだれ梅の剪定に必要な道具

しだれ梅を剪定する場合は、次の道具を用意しましょう。

  • 剪定ハサミ
  • ノコギリ
  • 脚立
  • ゴミ袋

枝が硬いこともありますので、ノコギリがあると便利です。地植えで大きく生長したしだれ梅の場合は脚立を使って作業をするといいですよ。

しだれ梅の剪定時期はいつ?

しだれ梅の剪定の時期は、地植え、鉢植えで異なります。それぞれの剪定時期は以下の通りです。

しだれ梅の剪定時期:地植え

地植えでしだれ梅を育てている場合は、10月から1月に剪定をしてください。この時期は花芽が膨らむ段階です。花芽の位置を確認しながら枝を切り落としてください。花芽とは、花がつく場所のことです。花芽は小さなこぶのようになっています。この花芽をすべてカットしてしまうと、咲く花がなくなってしまうので要注意です。ある程度残してカットします。

しだれ枝に伸びすぎた枝がある場合は、6月から7月にカットしても問題ありません。

しだれ梅の剪定時期:鉢植え

鉢植えでしだれ梅を育てている方もいるかと思います。鉢植えの場合は、10月から11月に行ってください。鉢とアンバランスになるように大きく枝が広がると、見栄えも悪くなります。乱れて大きく広がっていると、場所も取るので、コンパクトな形を保つために剪定が必要です。

だいたい3分の1ほどの高さまで切り落とすとコンパクトなしだれ梅になりますよ。

しだれ梅の剪定の方法

しだれ梅は剪定時期を必ず守って剪定しましょう。

混みあっている枝や、飛び出した枝を見つけたら、根元から切り落とします。細い枝や傷んでいる枝もカットしてください。ポイントは根元から切り落とすことです。細い枝や弱っている枝、傷んでいる枝があれば、一緒に切り落としてください。

剪定中は、花芽を見ながらハサミを入れましょう。花芽は後に花が付く場所のこと。1つの枝に5芽ほど残して剪定してください。すでにご紹介したように、花芽を取りすぎると、花数が減りますのでご注意ください。

剪定中は、仕上がりを想像しながら、ときおり全体を見て剪定すると失敗しにくくなります。しだれ梅は広がって成長しますので、万が一多めに切ってしまっても問題ありません。

切り終えたら、切り口に癒合剤を塗ると良いですよ。

鉢植えで育てている場合は、枝を3分の1の長さにカットします。芽は3芽ほど残しましょう。

初心者でもOK!しだれ梅の剪定の失敗しないポイント

しだれ梅はたくさんの枝を伸ばすので剪定は欠かせません。失敗しないコツは、剪定の時期を逃さずに毎年ハサミを入れることです。

切った部分から枝分かれすることがあるので、必ず根元からカットすると不要な枝が増えずに済みますよ。適する時期に剪定をしておけば、しだれ梅への負担は最小限に抑えられますが、ある程度のストレスはかかります。育成があまり良くないしだれ梅の場合では弱る可能性もあります。不安な場合は切り口に癒合剤を塗るようにしましょう。

しだれ梅の剪定のコツを覚えよう

しだれ梅をより美しい姿を楽しむためには剪定をしましょう。時期さえ守って、花芽を取りすぎなければ問題ありませんので、試してみてください。

ゼラニウムの育て方|挿し木で増やせる?植え替えや冬越しのコツは?

ゼラニウム 地植え

初夏から秋頃まで花を咲かせるゼラニウムは、ガーデニング初心者にも育てやすい反耐寒性多年草です。

うまく冬越しができれば毎年咲いてくれ、虫除け効果のあるハーブとしても活用できます。

この記事では、ゼラニウムの育て方や、挿し木での増やし方、冬越しのコツについてご紹介します。

ゼラニウムの育て方のポイント

ゼラニウム 花 複色

ゼラニウムの育て方のポイントは、乾燥気味に育てることです。ゼラニウムは多湿を嫌うので、とくに鉢植えの場合は水やりのしすぎに注意し、地植えの場合は植える場所の風通しに注意しましょう。

また、ゼラニウムの生育温度は12〜25度ほどなので、真夏は明るい日陰へ、冬は室内へと移動させたり、冬越し対策が必要です。

ゼラニウムの日当たり・置き場所

ゼラニウムは、一年中日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。

半日陰で育てることもできますが、日照不足になると花つきが悪くなったり、班入り品種なら模様が薄まることもあります。

なお、暑さに弱いため、気温25度を超える真夏は鉢植えなら明るい日陰に移動させたり、地植えなら遮光ネットや草丈の高い植物を近くに植えてあげましょう。

ゼラニウムの水やり

鉢植えのゼラニウムの水やり

鉢植えのゼラニウムの水やりは、表土が乾き切ってからたっぷりと与えます。

ただし、夏の時期は水の吸収や蒸発が激しいので、朝夕に土の乾燥具合をチェックして水やりしましょう。

冬は水やりを控えめにして、土が乾いてから4〜5日後に水やりするようにします。日中の暖かい時間に水やりし、水温も20度前後の常温で与えるようにしましょう。

地植えのゼラニウムの水やり

地植えのゼラニウムは、植え付け後1〜2週間以降、しっかりと根付いて新芽が動いているようであれば、水やりは必要ありません。雨の水分で育っていきます。

ゼラニウムの肥料・追肥

ゼラニウムのつぼみ

ゼラニウムの肥料は4〜10月ごろまで、定期的に追肥します。ゼラニウムは春〜秋の時期にかけて花を咲かせるので、肥料効果がとぎれないようにしましょう。

与える肥料は草花用の粒状緩効性肥料か、液体肥料を使います。緩効性肥料の場合は製品表示にしたがいますが、だいたい2ヶ月に1回。液体肥料の場合は、10日に1回水やりの代わりに与えます。

ただし、真夏に夏バテして弱っているようであれば、肥料は控えましょう。

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松原真理子
弱っている植物を見ると肥料をあげたくなる方がいらっしゃいます。しかし真夏の肥料は、真夏にマラソンを走っている人に栄養ドリンクを飲ませるようなものです。必ずしも、効果があるとはいえません。

ゼラニウムの土

ゼラニウムにはとくに乾燥を好むので、水はけがよい土を選びましょう。

鉢植えで育てる場合は、市販の草花用培養土で十分ですが、水はけをさらにあげたいときは、1〜2割ほど軽石(小粒)を混ぜてください。

地植えで育てる場合は、植える2週間前に庭土1㎡あたり100gの苦土石灰をよく混ぜ、さらに1週間後に2〜3kgの腐葉土と緩効性肥料を規定量混ぜて、さらに1週間寝かせてから植えます。

ゼラニウムの植え替え・植え付け

ゼラニウム 花壇

ゼラニウムの植え替え時期は3〜4月ごろです。苗を植え付けたり、鉢増しや寄せ植えの植え替えはこの時期に作業しましょう。

もし春夏の成長を経て、株が窮屈そうであれば、9〜10月ごろにも植え替えできます。

鉢植えの植え替え

ゼラニウムを鉢植えで育てるときは、深さ20cm以上ある鉢かプランターを用意しましょう。3号苗の場合、8号鉢に5株、65cm標準プランターに5〜6株が目安です。

  1. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰める。
  2. 草花用培養土を鉢の3割ほどいれる。
  3. 元の鉢やポットからゼラニウムを取り出す。
  4. 鉢増しの場合は根鉢を3分の1ほど崩し、黒く古い根があれば切る。ポット苗の場合は根鉢を崩さない。
  5. 新しい鉢の真ん中にゼラニウムを置き、根鉢の肩と鉢の縁下2〜3cmのラインがそろうように調整する。
  6. すきまに土をいれ、細長い菜ばしなどで根の間まで土をいれる。
  7. 土を鉢の縁下2〜3cmまでいれたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりする。

地植えの植え方

  1. 植える2週間前に土づくりをすませておく。
  2. 根鉢の高さと同じくらいの植え穴を、株間20〜30cm以上あける。
  3. ポットからゼラニウムを取り出し、根鉢を崩さずに植える。
  4. 隙間を土でうめもどし、軽く手でおさえる。
  5. たっぷりと水やりをする。

ゼラニウムの冬越し

ゼラニウムは気温12度以下から休眠に入り、耐寒温度は5度ほどとされているので、冬の最低気温がこれを下回る地域では、冬越し対策が必要です。

地植えのゼラニウムの冬越しは、腐葉土やバークチップ、敷きわらなどでマルチングをしてあげます。

鉢植えのゼラニウムの冬越しは、できれば室内の日当たりのいい場所に取り込みますが、雨にあたらない日当たりのいい軒下でも、霜が降りなければ冬越しできます。

いずれの場合も、冬にゼラニウムの葉が黄色く変色してきたら、寒さで弱まっているサインなので、地植えなら掘り上げて鉢に植え替えて取り込むなどの対策をしましょう。

ゼラニウムの挿し木・種まきでの増やし方

挿し木

ゼラニウムの増やし方は、「挿し木」が一般的です。とくに挿し木で増やしやすいのは、4月か9月の時期です。ちょうど9月は剪定の時期でもあるので、一緒に作業するといいでしょう。

  1. 節が根本に数カ所ついている太い茎を10cm前後に切り取る。
  2. 茎の先端側の葉を2〜3枚残し、ほかの余分な葉を取り除く。花がついて入れば根本からカットする。
  3. 鉢に挿し木用培養土を入れて、水で湿らせておく。
  4. 割り箸などで深さ5cmほどの植え穴をあける。
  5. 植え穴にゼラニウムの茎を挿す。節が土に隠れるように深めに挿すのがポイント。
  6. 土ですきまを埋めて、その後は土の表面が乾いたら水やりする程度で、やや乾燥気味に育てる。
  7. 1ヶ月後、新芽がよく伸びたら鉢上げする。

種まき

また、ゼラニウムは種まきで増やすこともできます。種まきの時期は5月頃ですが、芽温度が20度〜23度が適温となっているので、地域によって合わせてください。

  1. セルトレイに種まき用培養土をいれ、水でしめらせておく。
  2. 一粒ずつ種まきをする。
  3. フルイなどで土をうすくかぶせる。
  4. 優しくたっぷりと霧吹きなどで水やりする。
  5. その後はトレーなどに水を張って底面給水させ、明るい日陰におく。
  6. 約1週間ほどで芽が出るので、半日陰ほどで管理する。
  7. 本葉が4〜5枚伸びたらポット上げし、本葉が8枚ほどで鉢上げ、もしくは植え付けする。

ゼラニウムの寄せ植えで相性のいい花は?

ゼラニウムの寄せ植えは、開花時期が同じくらいで、乾燥を好む植物と組み合わせましょう。

また、ゼラニウムは花がひょっこりと伸びるので、細長いカラーリーフなども組み合わせると、全体のバランスが整っておしゃれに仕上がります。

とくに相性がいい花やカラーリーフは下記などです。

  • ニチニチソウ
  • ペチュニア
  • トレニア
  • 黒竜などのジャノヒゲ系
  • カレックス
  • ヒューケラ

ゼラニウムの育て方で注意すべき病気・害虫

ゼラニウム 花 赤

かかりやすい病気

ゼラニウムは灰カビ病やモザイク病にかかりやすいです。

灰カビ病は低温多湿という条件で発生します。茎や葉っぱなどのありとあらゆる場所が溶けたように腐り、そこへカビが生えてくる病です。梅雨時期はとくに注意しましょう。

モザイク病はアブラムシなどを媒介してウイルスに感染し、葉や花びらにモザイクのような模様が出る病気です。モザイク病が発生してしまうと葉だけでなく、株も小さく縮んでしまい弱くなってしまいます。

病気にかかってしまったら、早急に取り除いて殺菌スプレーなどを活用しましょう。

予防としては水やりを控えたり、花がら摘みをして風通しの良い場所で管理すること。または、葉の剪定や手入れを行うハサミやナイフなどを、熱処理してから作業を行うようにして下さい。また、第三リン酸ナトリウムの飽和液を使って消毒するのも効果があります。

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松原真理子
風通しの悪い場所では、水やりの際にできるだけ花や葉を避け、株元にお水を上げるようにすることで、病気を予防することができます。

つきやすい虫

ゼラニウムは、ヨトウムシやアブラムシが発生する可能性があります。

ヨトウムシはゼラニウムの香りに気にも止めず子供を産み付けて葉っぱを食べてしまいます。厄介なのは、成虫になると殺虫剤を散布しても効果が低下してしまうことです。なので、できれば幼虫のときに駆除しておきましょう。

ゼラニウムの育て方をマスターしよう!

初心者でも育てやすい色鮮やかな花を咲かせるゼラニウムについてご紹介しました。

育てやすいとはいっても、過度な暑さや寒さには弱いので、季節にあった管理をして、毎年咲かせられるようにがんばりましょう。

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松原真理子
ゼラニウムにはさまざまな品種があります。葉の香りを楽しむなら「ローズゼラニウム」葉色を楽しむなら「モミジバゼラニウム」がおすすめです。

ギョリュウバイの育て方|剪定と挿し木の方法は?地植えと鉢植えどっちが向いてる?

ギョリュウバイ、photo by せつ工房

ギョリュウバイ(御柳梅)はオセアニア地域原産の可憐な花で、枝が密集して生えることから生垣としても人気があります。その葉っぱ姿がギョリュウに似ていて、ウメのような小花をたくさん咲かせるところから、ギョリュウバイと呼ばれています。ここでは、そんなギョリュウバイの育て方や剪定方法についてご紹介します。

ギョリュウバイを育てる場所

ギョリュウバイは、日当たりが良くて涼しい環境を好みます。暖かい地域であれば、庭木として育てることも可能です。

通常は、日当たりのよい戸外に置いて育てますが、夏場は、半日陰でなるべく涼しい場所を選んでください。冬場については、室内に入れて明るい窓辺に置いて育てましょう。

ギョリュウバイの水やり

ギョリュウバイは、乾燥に弱いという性質があります。そのため、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするのがポイントです。特に夏場は、すぐに土が乾燥してしまいますので、水やりを忘れないように注意しましょう。

地植えの場合は、通常であれば水やりをしなくても大丈夫なのですが、夏場は土が乾きやすいため、様子を見て乾いているようなら水やりをしてあげてください。

ギョリュウバイの肥料

ギョリュウバイは、肥料はそれほど必要としません。

鉢植えの場合は、4月頃と7月頃に、緩効性肥料を置き肥しておけば十分でしょう。地植えであれば、よっぽどのことがない限り肥料がなくても育ちます。

ギョリュウバイの土

ギョリュウバイは、水はけのよい土を好みます。赤玉土5:ピートモス5とか、赤玉土7:腐葉土3といった混合土を使うとよいでしょう。一般的に市販されている花と野菜用の培養土でも問題ありません。

ギョリュウバイの植え時期と方法

ギョリュウバイを植える時期は、4月〜6月、9月が適しています。生長が早く、水切れと多湿に弱いため、鉢植えよりも地植えで育てる方が管理が楽でしょう。ただし、寒冷地では寒さで枯れてしまうことがあるので、鉢植えに植えて冬場は室内で管理するのが向いています。

地植え・庭植えの植え方

地植えで育てる場合は、植える場所に腐葉土などの有機質をすき込んでおくと根張りがよくなります。直射日光が当たらない日当たりと風通しの良い場所を選び、直径30cm、深さ30cm程度の穴を掘って植え付けましょう。

鉢植えの植え方

鉢植えで育てる場合は、苗が植え込まれたポットよりも一回り大きな鉢に植え付けましょう。土は市販の草花・花木用の培養土を用いればいいでしょう。

ギョリュウバイを鉢植えにする場合は、

ギョリュウバイの植え替え

ギョリュウバイの植え替えは毎年行い、時期としては4月から5月頃が適しています。

高さを半分程度に刈り込んで、根っこの古土を3分の1程度落としたら、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。

ギョリュウバイの挿し木の手順

ギョリュウバイは、「挿し木」で増やすことができます。挿し木に適しているのは6月頃です。

枝の先端を10センチ程度カットしたら下葉を取り除き、鹿沼土など挿し木用の土に挿します。乾燥に注意しながら、やや明るめの日陰で育てて発根させ、9月頃に植え替えます。

その後冬越しをしたら、3月頃に摘芯をし、5月頃までにはひと回り大きい鉢に再度植え替えましょう。

ギョリュウバイの育て方で注意すべき病気・害虫

ギョリュウバイは病害虫の心配がほとんどないので、比較的育てやすい花だといえます。

ギョリュウバイの剪定方法

ギョリュウバイは細い枝がたくさん茂るため、剪定が肝心です。

植え替え後は、枝が5センチ程度伸びたところで先端を摘みます。9月の初めころまでこれを繰り返すと枝数が増えていき、むやみやたらに高く伸びたりはしなくなります。

枝が込み合っている箇所については、枝を間引く「すかし剪定」を行い、枝の内部まで日が当たるようにし、風通しも良くなるようにしてあげましょう。

ギョリュウバイはどんな花を咲かせる?

ギョリュウバイの花は前述にもある通り、ウメの花と似ています。開花時期は11月~5月頃と比較的眺めで、花色はピンクや赤、白などあります。

ちなみに、ギョリュウバイの花はニュージーランドの国花としても知られています。

ギョリュウバイを育てて、花壇や庭を彩ろう!

ここでは、ニュージーランドやオーストラリアといったオセアニア地域原産のかわいらしい花、ギョリュウバイの育て方についてご紹介しました。

ピンクや深紅、それに白い花を咲かせ、その花姿はウメによく似ています。

ギョリュウバイは、お手入れとしては剪定が必要となりますが、病害虫の心配もほとんどありませんので、比較的育てやすい花だといえるのではないでしょうか。

※トップ画像はせつ工房さん@GreenSnap

ヒペリカムの育て方を解説!剪定方法や挿し木の時期は?冬越しはできる?

ヒペリカム

ヒペリカムは常緑の葉や花のほか、実も楽しめる植物です。キンシバイやビョウヤナギも同じ仲間として含まれます。この記事ではヒペリカムの育て方や花言葉などをご紹介します。

ヒペリカムはどんな植物?

ヒペリカムは、オトギリソウ属とは、オトギリソウ科の落葉~常緑低木です。

常緑の葉や花、実を楽しむ植物ですが、最近では、黄金葉や斑入り葉のほか、実の色が鮮やかな改良品種など、これまでとは一味違う出回り注目されています。

通常の園芸用の品種の中には同じ仲間としてキンシバイやビョウヤナギも含まれます。

ヒペリカムの育て方:栽培する場所

ヒペリカムを育てるときは日当たりがよく、風通しのよい戸外で管理します。ヒペリカムは耐寒性もあるので、気温が⁻15℃までなら戸外でも問題ありません。

日当たりの良い場所では実色が鮮やかになるので日当たりは大事ですが、真夏の直射日光に当たりすぎると葉焼けしてしまうので、日差しが強い時は遮光ネットなどでガードするか、半日陰になるような場所に植え付けて管理します。

ヒペリカムの育て方:用土

ヒペリカムを植え付けるときは、庭植えの場合は、庭土に腐葉土や完熟堆肥をたっぷりと混ぜ込み、水はけと水もちがよい土を作ります。また鉢植えの際は、市販の花や庭木用培養土を使うと便利ですが、自分で作る場合は、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・ピートモス(酸度調整済)1などで配合した配合土を使います。

ヒペリカムの育て方:水やり

庭植えし、しっかり根付いたあとは水やりはとくに必要ありませんが、夏場の高温期は朝もしくは夕方など涼しいうちに水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えましょう。

ヒペリカムの育て方:肥料

ヒペリカムの施肥は、生育が始まる前の3月頃、そして開花時期が過ぎ、夏の暑さが和らいだ9月下旬から10月頃に行います。

肥料は粒状肥料を1㎡あたり150gぐらいの割合で株の周囲の土の上にばらまくようにして与えます。

ヒペリカムの育て方:植え付け

ヒペリカムは3~4月と10月頃に植え付けを行います。株が大きくなるので、鉢植えより地植えをおすすめします。

地植えの場合は、まず根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、穴から掘りだした土に緩効性肥料を元肥として混ぜ合わせてから植え付けます。植え付け後は、根と根の似間にしっかりと土が入り込むように、棒でつつくなどして根と土をなじませましょう。

ヒペリカムの育て方:植え替え

庭植えしたものは必要ありませんが、鉢植えの場合は株が大きくなり根が鉢底からはみ出してくるようになると、植え替えをおすすめします。植え替え時期は3~4月頃で、ひと回り大きな鉢に植え替えます。

ヒペリカムの育て方:剪定時期と方法

ヒペリカムは春先に枝を伸ばし、花芽を作ります。冬の時期に剪定をして、伸びすぎた枝は切り戻しを行い、古枝や茶葉なども取り除き、新芽がつきやすくなるよう株を整えておきましょう。

花付きが悪い場合や茎が徒長している場合は根元から3分の1程度を残して切ります。

ヒペリカムの育て方:挿し木、株分け

ヒペリカムは挿し木と株分けで増やすことができます。

挿し木で増やす場合は、5月~6月の開花前で新梢が堅くなりかける時期に枝を長さ10cmほどでカットし、先端の葉を2~3組だけ残した状態で下部の葉は摘み取った状態で30分ほど水に挿します。

水揚げした後は、切り口に植物成長調整剤を薄くまぶしてから小粒の赤玉土やさし木用土に挿します。たっぷりと水やりし、風が当たらない日陰で乾かさないように管理しましょう。

株分けもできます。株を堀り上げて、根っこから適当な大きさに株分けをして植え付けます。適期は3月~4月、10月です。

ヒペリカムの育て方:収穫

ヒペリカムは6~7月にかけて花を咲かせ、数日間花を咲かせたあとに、丸い実を花の中央につけます。実の色が少しずつ変化して行く様子を楽しむことができ、長くて2か月以上その変化を楽しむことができます。

また1回目の実がなり終わったあと、6月下旬ごろに剪定をすることで、2回目の花・実つきを楽しむことができます。剪定後は日光によくあてると、その後に若葉が生えて枝にボリュームがでてきます。そうするとまた秋に花が咲いて実がまたなるようになります。

ヒペリカムの育て方:注意する害虫・病気

ヒペリカムにはアブラムシなどの害虫のほかさび病などの病気が発生することがありますので、発生時期は特に注意して消毒するなどしましょう。

・アブラムシ 発生時期:9~10月 3~8月(4~6月、9~10月に特に多く発生する)
・アザミウマ 発生時期:9~10月 4~8月

アザミウマには、「ベニカXファインスプレー」など市販の殺虫殺菌剤が効果的です。定期的に散布して予防してください。

カリキナムやアンドロイドサエマムはさび病が発生することがあります。気温が下がる10月頃の発生が多く、発病すると葉に茶色の斑点ができ、枯死することもあります。風通しの良い場所で発生を抑制し、夏以降に殺菌剤を使用すると予防に効果的です。

ヒペリカムの花言葉は?

ヒペリカムには「悲しみは長く続かない」、「きらめき」などの花言葉がつけられています。またヒペリカムには花後にかわいらしい実が残る姿から「悲しみは長く続かない」という言葉もついています。

ヒペリカムを育ててみよう

花も実つきも楽しめるヒペリカムは、洋風やナチュラルな雰囲気のお庭によく合う植物です。ただよく茂り株が大きくなるという野性味の強い性質を考慮し、お庭に植える場合は単独のスペースを作って植えるなど工夫しましょう。