ナデシコに似ているセキチク。こちらはナデシコと何か関係があるのでしょうか。セキチクの花言葉は怖いものがありますが、その由来とは?ここではセキチクの花言葉や、名前の由来、基本情報をご紹介しています。
セキチク(石竹)の花言葉
セキチクの花言葉は「あなたが嫌いです」、「才能」、「純愛」、「いつも愛して」、「才色兼備」などがあります。
セキチクの「あなたが嫌いです」という花言葉は他とは異質。「純愛」や「いつも愛して」という花言葉とはずいぶん違いますよね。この「あなたが嫌いです」という花言葉には、セキチクの昔話が由来しています。
かつて、石に宿った悪霊がいて、人に悪さをしていました。それをこらしめるため、弓矢の名手が弓を射ったのです。見事悪霊が宿る石に命中し、その弓がセキチクに変わったとされています。悪霊が恨みを持っているのでしょう。そこから、花言葉の「あなたが嫌いです」とついたと考えられます。
その他の花言葉である「純愛」や「いつも愛して」はナデシコの花言葉と同様となります。これは、セキチクがナデシコ属の植物だからです。
セキチク(石竹)の花の基本情報
- 学名
- Dianthus chinensis L.
- 科・属
- ナデシコ科ナデシコ属
- 原産国
- 中国
- 別名
- カラナデシコ
セキチク(石竹)の花の由来
セキチクを漢字で書くと「石竹」です。先述したように、石に宿った悪霊退治の物語から「石」と付いたと考えられます。しかし、セキチクの「竹」は何でしょうか。こちらは、葉にヒントがあります。セキチクの葉は、細長い形をしていて、脈がすっとまっすぐ。このセキチクの葉の見た目が、まるで竹の葉に似ていることから、「竹」とつきました。
カラナデシコは漢字で書くと、「唐撫子」となります。中国(唐)原産であることと、ナデシコ属であることからこの別名がつきました。
セキチク(石竹)の花の特徴
セキチクの花の花期は4~6月。春になると、ピンクや赤、白のお花を咲かせます。また花弁が2色のセキチクもあり、園芸種は美しいカラーを楽しむことができます。セキチクの花の最大の特徴は、やはり花弁の切れ込みではないでしょうか。
ナデシコのように、花弁に切れ込みが入っているのが特徴なのです。セキチクのなかには、イセナデシコという種類のものがあります。こちらは、この特有の切れ込みが深く、まるでベニバナマンサクのよう。ヒラヒラとしてかわいい花弁は特徴的で愛らしいですよ。
セキチク(石竹)の花の種類、品種
セキチクの花の種類をご紹介します。
イセナデシコ
花弁に細かな切れ込みが入った、ベニバナマンサクのような花が特徴です。非常に独特な花弁をしていて、その花弁が垂れ下がっています。花期は5~10月。
トコナツ
真夏と真冬を避けて咲くトコナツはほぼ通年花を楽しめます。ギザギザと切れ込みが入った花弁が特徴で、まるでカーネーションのよう。
セキチク(石竹)はたくさんの色を楽しめる
セキチクの花の色は、赤、ピンク、白、そしてバイカラーがあり、バリエーションが豊富です。白とピンクの2色のセキチクであれば、愛らしい印象に。真っ赤だと、まるでカーネーションのよう。ナデシコだと、ピンクのイメージがありますが、セキチクは濃い赤やバイカラーなどカラーバリエーションが豊富。
背丈が30センチほどなので、足元にカラフルなお花の絨毯を楽しむことができますよ。鉢植えがおすすめですので、お庭にいかがですか。竹に似た葉も一緒にお楽しみくださいね。
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