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2020年 8月 の投稿一覧

セキチク(石竹)の花言葉|花の特徴や種類、怖い意味の由来とは?

セキチク

ナデシコに似ているセキチク。こちらはナデシコと何か関係があるのでしょうか。セキチクの花言葉は怖いものがありますが、その由来とは?ここではセキチクの花言葉や、名前の由来、基本情報をご紹介しています。

セキチク(石竹)の花言葉

セキチクの花言葉は「あなたが嫌いです」、「才能」、「純愛」、「いつも愛して」、「才色兼備」などがあります。

セキチクの「あなたが嫌いです」という花言葉は他とは異質。「純愛」や「いつも愛して」という花言葉とはずいぶん違いますよね。この「あなたが嫌いです」という花言葉には、セキチクの昔話が由来しています。

かつて、石に宿った悪霊がいて、人に悪さをしていました。それをこらしめるため、弓矢の名手が弓を射ったのです。見事悪霊が宿る石に命中し、その弓がセキチクに変わったとされています。悪霊が恨みを持っているのでしょう。そこから、花言葉の「あなたが嫌いです」とついたと考えられます。

その他の花言葉である「純愛」や「いつも愛して」はナデシコの花言葉と同様となります。これは、セキチクがナデシコ属の植物だからです。

セキチク(石竹)の花の基本情報

学名
Dianthus chinensis L.
科・属
ナデシコ科ナデシコ属
原産国
中国
別名
カラナデシコ

セキチク(石竹)の花の由来

セキチクを漢字で書くと「石竹」です。先述したように、石に宿った悪霊退治の物語から「石」と付いたと考えられます。しかし、セキチクの「竹」は何でしょうか。こちらは、葉にヒントがあります。セキチクの葉は、細長い形をしていて、脈がすっとまっすぐ。このセキチクの葉の見た目が、まるで竹の葉に似ていることから、「竹」とつきました。

カラナデシコは漢字で書くと、「唐撫子」となります。中国(唐)原産であることと、ナデシコ属であることからこの別名がつきました。

セキチク(石竹)の花の特徴

セキチクの花の花期は4~6月。春になると、ピンクや赤、白のお花を咲かせます。また花弁が2色のセキチクもあり、園芸種は美しいカラーを楽しむことができます。セキチクの花の最大の特徴は、やはり花弁の切れ込みではないでしょうか。

ナデシコのように、花弁に切れ込みが入っているのが特徴なのです。セキチクのなかには、イセナデシコという種類のものがあります。こちらは、この特有の切れ込みが深く、まるでベニバナマンサクのよう。ヒラヒラとしてかわいい花弁は特徴的で愛らしいですよ。

セキチク(石竹)の花の種類、品種

セキチクの花の種類をご紹介します。

イセナデシコ

花弁に細かな切れ込みが入った、ベニバナマンサクのような花が特徴です。非常に独特な花弁をしていて、その花弁が垂れ下がっています。花期は5~10月。

トコナツ

真夏と真冬を避けて咲くトコナツはほぼ通年花を楽しめます。ギザギザと切れ込みが入った花弁が特徴で、まるでカーネーションのよう。

セキチク(石竹)はたくさんの色を楽しめる

セキチクの花の色は、赤、ピンク、白、そしてバイカラーがあり、バリエーションが豊富です。白とピンクの2色のセキチクであれば、愛らしい印象に。真っ赤だと、まるでカーネーションのよう。ナデシコだと、ピンクのイメージがありますが、セキチクは濃い赤やバイカラーなどカラーバリエーションが豊富。

背丈が30センチほどなので、足元にカラフルなお花の絨毯を楽しむことができますよ。鉢植えがおすすめですので、お庭にいかがですか。竹に似た葉も一緒にお楽しみくださいね。

クラスペディアの花言葉|花の特徴や由来、ドライフラワーの作り方は?

クラスペディア

見た目が個性的なクラスペディア。まるで黄色いボールが浮かんでいるように見えますよね。そんなクラスペディアの花言葉は何でしょうか。ここではクラスペディアの花言葉やドライフラワーの作り方についてまとめています。ぜひご参照ください。

クラスペディアの花言葉

クラスペディアの花言葉は「心の扉をたたく」、「永遠の幸福」、「エネルギッシュ」、「個性的」があります。

クラスペディアの花は黄色。黄色い花は幸福を呼ぶと言われてるため、「永遠の幸福」とついたのかもしれません。さらにドライフラワー化しても、黄色い花の色が残り、長く美しい姿を楽しめます。そのことからも「永遠の幸福」とつけられたのでしょう。

また、クラスペディアは、開花するとネギの花に似て、バチのような形にあるため、まるで心の扉をノックして開いてくれそう。そんなイメージから、クラスペディアには「心の扉をたたく」という花言葉がつけられたと考えられます。
濃い黄色のお花は、元気なイメージ。そこから「エネルギッシュ」とついたのかもしれませんね。

丸くバチのようなまん丸い花を咲かせるのは珍しく、花言葉にも「個性的」とつけられました。

クラスペディアの花の基本情報

学名
Craspedia globosa
科・属
キク科クラスペディア属
原産国
オーストラリア
別名
ドラムスティック、ゴールデンスティック、ビリーボタン

クラスペディアの花の由来

クラスペディア(Craspedia)のもともとの語源はギリシア語の「Kraspedon」です。Kraspedonは「房飾り」という意味。ちなみに、学名についている「globosa」は「球形の」という意味です。これはクラスペディアの花の特徴から。クラスペディアは、コロコロした真ん丸の花をつけます。その姿が名前の由来となりました。

花の形が特徴的なクラスペディア。まるで太鼓のバチのように見えますので、ドラムスティックと呼ばれることも。

クラスペディアの花の特徴

クラスペディアの花の最大の特徴はやはりその形でしょう。真ん丸の濃い黄色の花を咲かせます。その姿はまるで、太鼓をたたくバチのよう。ドラムスティックと別名があるのも納得です。

茎に黄色い球が乗っているようにも見えますよ。クラスペディアは、丸い花が1つあるのではなく、小さな花が集まって丸く咲いているのです。花期は5~6月。初夏にコロコロの黄色い花を咲かせます。クラスペディアの花が咲いたら、よく近くで観察してみてください。実は小さな花が集まっていることがわかります。

ドライフラワーとしても好まれるクラスペディアは、乾燥させても茶色く変色せず、美しい黄色を保つのも特徴です。

クラスペディアの花の種類、品種

クラスペディアには、8種あるとされています。しかし、流通しているものは、ほぼすべてクラスペディア・グロボサです。

クラスペディアでドライフラワーでも楽しめる

クラスペディアは5~6月の花期になると、美しい黄色く丸いお花を咲かせます。こちらは非常に見事。枯れたら処分はもったいない。ぜひ花期の後は、ドライフラワーにしてお楽しみください。クラスペディアはドライにしても、花の色があまり変化しないため、ドライフラワーとしても大変人気です。

しかも他の植物と比べて乾燥が短時間です。ここでは、クラスペディアのドライフラワーの作り方をご紹介します。

クラスペディアの花を適量カットして、麻紐でくくります。通気性の良い場所に、クラスペディアを逆さまに(花が下になるように)して吊るしてください。しばらくして、カサカサと花の表面が乾燥してきたら出来上がりです。ぜひ育てたあとはクラスペディアをドライ化させて、長く楽しんでみませんか。

イワウチワの花言葉|花の特徴や由来、種類はあるの?

イワウチワ

野山に咲くイメージのあるイワウチワ。ここではイワウチワの花言葉をご紹介します。また、少し変わった名前ですが、その由来は何でしょうか。花言葉だけでなく、名の由来など基本情報をまとめてみました。

イワウチワの花言葉

イワウチワの花言葉は「春の使者」と「適応力」。

「春の使者」という花言葉は、イワウチワの花期から由来していると考えられます。イワウチワの花は4月から5月に咲きます。イワウチワの花が咲くと、野山に春が来たと感じられることから、この「春の使者」という花言葉がつきました。登山の愛好家もイワウチワの花を見つけると、春を感じることでしょう。

また2つ目の花言葉である「適応力」。こちらは、野山でもしっかりと自生することからつけられています。イワウチワは日陰に自生します。多くの植物は日差しを好みますが、イワウチワは日陰でもしっかりと育つことから、「適応力」という花言葉がつけられたと考えられます。

イワウチワの花の基本情報

学名
Shortia uniflora
科・属
イワウメ科イワウチワ属
原産国
日本
別名
Nippon Bells

イワウチワの花の由来

変わった名を持つイワウチワ。漢字で書くと、「岩団扇」となります。このイワウチワという名の由来は、葉の形から。イワウチワの葉は丸い形をしています。その葉の姿がまるで団扇のようだから、つけられたのです。

さらに、イワウチワは、野山に自生する植物。野山の日陰でも咲くことから、「岩」がついたのでしょう。しかし、イワウチワは必ずしも岩場に咲く植物ではありません。

別名である「Nippon Bells」は原産国が日本であることから。日本固有の植物なのです。さらに、花が鈴(ベル)のようなことがらつけられたと考えられています。

イワウチワの花の特徴

イワウチワの花期は4~5月。淡いピンクの花をつけるのが特徴です。おしべが5本あり、花の中心から飛び出している姿も特徴と言えます。淡いピンクが特徴の花ですが、白い花を咲かせるイワウチワも存在します。

花弁には切れ目が入っていて、その姿はまるでナデシコのようです。しかし、花の色はナデシコほど濃いピンクではありません。

イワウチワの花の種類、品種

イワウチワにはいくつかの種類がありますので、見てみましょう。

オオイワウチワ

イワウチワの中でも、大きな葉をつける種をオオイワウチワと呼びます。花もイワウチワより大きめです。イワウチワよりも大きく目立つ種と言えます。

アマミイワウチワ

こちらは、漢字で書くと「奄美岩団扇」です。この漢字から想像がつくようにこちらは、奄美大島固有のイワウチワです。もともとイワウチワは数を年々減らしている植物と言え、絶滅の心配がされています。

そのなかでも特にアマミイワウチワは、絶滅の危機に瀕するほど、数が減少している希少種。花期は4~5月と普通のイワウチワと同様です。

イワウチワはピンクの花がかわいらしい山野草

山野草(さんやそう)とは、野草(やそう)、山草(さんそう)とも呼ばれます。こちらは、野外に自生する植物のこと。

イワウチワは野山に咲く山野草です。こちらは、人の手が加わらない土地でも自生できるほど、強い植物と言えます。もちろんご家庭で育てることも可能です。イワウチワの背丈は10~20センチほど。大きくなく、場所を取らないので育てやすいですよ。鉢植えで育てることをおすすめします。

春には、淡いピンクの花を咲かせるので、まるで桜のよう。イワウチワの花言葉のように、お庭に春の訪れを告げてくれることでしょう。野山の日陰で咲く植物であるイワウチワ。お庭で育てる場合も、ぜひ日陰を選んであげてくださいね。

ウエストリンギアの花言葉|花の特徴や種類、ローズマリーとの関係は?

ウエストリンギア

オーストラリアン・ローズマリーとも呼ばれるウエストリンギア。こちらは、ローズマリーとは何が違うのでしょうか。ここでは、ウエストリンギアの花言葉や花の特徴をご紹介します。

ウエストリンギアの花言葉

ウエストリンギアの花言葉は2つ。「真実の愛」と「誠実」です。

花弁がしっかりと開いて咲く様子が、包み隠さない姿と感じられました。それがまるで堂々とした恋人のようだから「真実の愛」という花言葉に繋がりました。

さらに、「誠実」という花言葉については、小さな薄紫の花を1つ1つきちんと咲かせることから。けなげに花をきちんと咲かせることから、「誠実」という花言葉がついたと考えられています。

ウエストリンギアの基本情報

学名
westringia
科・属
シソ科ウエストリンギア属
原産国
オーストラリア
別名
オーストラリアン・ローズマリー

ウエストリンギアの由来

ウエストリンギアの名の由来は、スウェーデンの医師である、ウエストリング氏から名前を取っています。名付けたのは、ウエストリング氏本人ではなく、イギリス人の植物学者です。

ウエストリンギアの別名は「オーストラリアン・ローズマリー」。こちらは原産国がオーストラリアであることから。そして、外見がローズマリーに似ていることから、その別名がつきました。

しかし、ウエストリンギアは、ローズマリーとは別の植物です。香りもしません。花がローズマリーのようにパープルで1つ1つが小さいため、見た目が非常に似ていることから「オーストラリアン・ローズマリー」とも呼ばれるようになりました。

ウエストリンギアの特徴

ウエストリンギアの花期は3~7月、9~11月。ウエストリンギアの花は、真夏と真冬を避けて咲きます。ウエストリンギアは花期が長いのが特徴です。お庭にお迎えしたら、長く花を楽しむことができます。気候が良ければ、1年を通してずっと花が楽しめます。

ウエストリンギアの特徴は、薄い紫の小花を咲かせること。その姿はまるでローズマリー。そのため、先述したように、オーストラリアン・ローズマリーという別名が。しかし、ローズマリーのようにハーブ特有の香りはありません。

また、細長く小さな葉もローズマリーに似ています。紫以外にも白のお花をつけるウエストリンギアもありますが、やはり紫が一般的。こちらは、湿気を嫌う植物。しかし、寒さには強いため、初心者の方にも育てやすい植物です。

ウエストリンギアの種類、品種

ウエストリンギアの種類を紹介します。

ウエストリンギア・バリエガータ

ウエストリンギア・バリエガータは、白い斑が入っているのが特徴。葉のフチに白で枠取りしたような模様になっています。ローズマリーにはない変わり種を楽しみたい方にはこちらがおすすめです。

ウエストリンギア・シーミスト

黄緑色の葉のウエストリンギア・シーミスト。こちらは、薄紫の花を咲かせます。

ウエストリンギア・イエローフォーム

イエローという名が入っていますが、葉は黄色くはなく、黄緑色。花も黄色ではなく、ウエストリンギア特有の紫色のお花。ただし、若い葉だとかなり黄色っぽく見えます。その特徴からもイエローフォームという名がついたのでしょう。

ウエストリンギアは観賞用としても人気

ウエストリンギアはお庭の地植えとして人気です。細切れになったローズマリーに似た葉は華奢で、品があります。ローズマリーのように香りがないので、においが苦手な方にもおすすめです。虫もよりつきにくいと言えます。鉢植えにしてもコロンとして愛らしいので、おすすめです。

カクレミノの花言葉|花の特徴や由来、種類はある?

カクレミノ

花が咲くイメージのないカクレミノ。こちらは花言葉があるんでしょうか。ここでは、カクレミノの花言葉や、その特徴、育て方などをご紹介します。

カクレミノの花言葉

カクレミノはグリーンのイメージはありますが、花のイメージはあまり持ちませんよね。しかし、カクレミノにも花言葉が設けられています。カクレミノの花言葉は、「耐え忍ぶ」、「ずる賢い」です。

「ずる賢い」とはあまり良い花言葉ではありませんよね。こちら、昔話が由来しているのです。「天狗の隠れ蓑」という昔話をご存じでしょうか。この話の主人公の少年は、ただの竹を遠眼鏡とウソをついて天狗の宝である隠れ蓑と交換します。

しかし、少年の母親が隠れ蓑をあやまって囲炉裏で燃やしてしまうのです。残念に思った少年は、隠れ蓑の灰を身体に塗ってみました。すると、塗った部分の体が消えたのです。少年は悪知恵を働かせ、透明な状態になり村で盗み食いをしました。しかし、少年が舌なめずりをしたため、口の周りの灰が消えてバレてしまうのです。村人にそれを目撃されて、逃げる少年。そして、川に落ちてしまいます。

全身の灰が落ちて人前で裸になってしまうというお話です。これが由来となって、「ずる賢い」という花言葉がつきました。

「耐え忍ぶ」という花言葉は、カクレミノの特徴に由来します。カクレミノは日陰を好むのです。普通の植物では育ちにくい場所でしっかりと育つことから、「耐え忍ぶ」という花言葉がつきました。

カクレミノの基本情報

学名
Dendropanax trifidus
科・属
ウコギ科カクレミノ属
原産国
日本
別名
ミツデ、テングノウチワ、ミツナガシワ、ミソブタ

日本原産ということもあり、和風なお庭に向いていますが、洋風のお庭にもアレンジしやすいです。

カクレミノの由来

変わった名前のカクレミノ。漢字で書くと、そのまま「隠蓑」となります。こちらは花言葉の由来でもご紹介したように、天狗の宝物の隠れ蓑から由来しています。カクレミノの葉の形がまるで天狗の隠れ蓑のような形であるため、名前が付きました。

また別の説もあります。それは、葉が蓑に似ているから名付けられたとも言われています。蓑は昔の傘のこと。

カクレミノの特徴

花よりも葉に特徴があるカクレミノ。葉には艶と光沢があり、卵型をしています。幼木のうちは、3裂ほどにさけたカエデのような葉を付けます。成長と共に卵型のみとなるのです。このように、葉の形が変わっていくのもカクレミノの特徴と言えます。

カクレミノの花期は6~8月。しかし、カクレミノの花はほぼ目立ちません。咲いていてもあまり気が付かれないことが多いです。花の色は白、黄緑の花。密集して咲くのも特徴です。カクレミノは縁起の良い樹木とも言われていて、災厄などから守ってくれるとされています。そのため、贈り物にも選ばれる植物でもあるのですよ。

カクレミノの種類、品種

カクレミノの種類は細かく分類されていません。ミツデなど名前は色々ありますが、すべて同一植物です。

カクレミノは庭木でも鉢植えでも楽しめる

カクレミノは太陽の光ではなく、日陰を好みます。お庭でに当たりの悪いスペースがあれば、そちらで育ててください。暗い場所でもしっかりと育ちます。カクレミノはやや湿った土を好むため、ジメジメした場所で育てると良いでしょう。上へと伸びる植物で、すらっとしています。

横に枝を伸ばさないため、スペースを取らず、隣に植えた植物の成長の妨げにもなりません。育てやすいため、初心者の方にも向いています。寒さにはやや弱い植物です。室内でも育てられますので、鉢植えにして観葉植物としても楽しめます。

すらっとしているので、お庭に地植えすればシンボルツリーになるはず。寒い地域では鉢植えにして、冬場は室内に入れるのがおすすめです。

オニユリの花言葉|花の特徴や由来、食用でも使われる?

オニユリ

オレンジ色の花色で明るい印象があるオニユリは、7月~8月頃に見頃を迎えます。日本などに多く自生している植物で、その大輪の花はひと際存在感があります。特有の美しさがあるオニユリの花ですが、百合根と呼ばれる球根部分は昔から漢方や食用とされてきました。

今回は、オニユリの花言葉や特徴などについてご紹介していきます!

オニユリの花言葉

オニユリの花言葉は、「華麗」「愉快」「陽気」「誇り」、そして「賢者」などです。華麗という花言葉は、オニユリの花びらにある黒い斑点があることで、派手な印象があることが由来です。オニユリの花がオレンジ色で明るい印象であることから、愉快や陽気という花言葉が付けられました。

また、誇りという花言葉は、オニユリの花が大きいことが由来とされています。オニユリは種を作らず、葉の根元にムカゴと呼ばれる養分の塊を作って繁殖する植物です。この繁殖する様子から、賢者という花言葉が名付けられました。

オニユリには、明るい花言葉が沢山あります。花束などで贈る際は、ぜひオニユリの花言葉を参考にされてみてはいかがでしょうか。

オニユリの基本情報

学名
Lilium lancifolium
科・属
ユリ科・ユリ属
原産国
グアム、日本、中国、朝鮮半島、シベリア沿岸
別名
天蓋百合(テンガイユリ)

オニユリの由来

オニユリ(鬼百合)の名前は、オレンジ色の花色で花びらが外側に反れている花姿から赤鬼のようであることから名付けられました。別名は「天蓋百合(テンガイユリ)」と呼ばれ、寺院などにある天蓋のように豪華であることが由来とされています。

百合という漢字は、百合の球根である「百合根」から来ています。百合の球根は、植物学的には「鱗茎(りんけい)」と呼ばれる茎の一種です。約100個の鱗茎が重なり合い形成されていることから、百合という漢字になったと言われています。

オニユリの英名は「Tiger Lily」と呼ばれ、花びらの黒い斑点がトラの模様のように見えることから名付けられました。

学名である「Lilium lancifolium」は、ギリシャ語で「Lilium(リリウム)」は「白い花」、そして「lancifolium(ランシフォリアム)」には「細長な楕円形の葉を持つ」という意味があります。学名の通り、オニユリの葉は細長くて楕円形です。

オニユリの花の特徴

オニユリは日本では主に北海道~九州地方に自生している植物で、海外では中国やグアムなどにも分布する多年草植物です。草丈は直立すると約1m~2mあり、花の大きさは10cm程度です。開花時期は7月~8月頃で、オレンジ色に黒い斑点模様の花びらが特徴です。

他の植物とは異なりオニユリには種子が出来ず、鱗茎と葉の付け根に出来るムカゴで繁殖します。耐暑性が弱いため、風邪通しが良く日陰がある場所で育てるようにしましょう。

オニユリは昔から漢方にも用いられ、鎮咳去痰や精神安定、そして不眠などに効果があります。また、百合根はスーパーなどで食用として販売されており、栄養価が高いことでも知られています。オニユリは、江戸時代以降から観賞用として栽培されてきました。

オニユリの種類、品種

ユリは世界には約100種類、そして日本では約10種類あります。種類によって花の大きさや花色、そして香りなどはさまざまです。

ヤマユリ(山百合)

白い花色に黄色の筋が入り、えんじ色の斑点模様があるユリです。ヤマユリは日本で主流のユリであり、約20cmもの大輪の花を咲かせます。別名は「ヨシノユリ(吉野百合)」などとも呼ばれています。

カサブランカ

オリエンタル・ハイブリッドという品種群の1品種で、大輪の白い花で他のユリのような斑点模様はありません。カサブランカの蕾は下向きに付くことが特徴で、花が咲くと甘くて良い香りが漂います。

テッポウユリ(鉄砲百合)

筒状の花が横向きに咲くことが特徴で、鉄砲のような花姿からテッポウユリと名付けられました。綺麗な白い花色で、冠婚葬祭などの行事に用いられています。日本原産のユリであり、主に九州南部~沖縄に分布しています。明治時代になると、海外に輸出されるようになりました。

クルマユリ(車百合)

花姿がオニユリとよく似ていますが、クルマユリの花の方が外側に強く反れていることが特徴です。クルマユリの名前は、花が車輪のように見えることが由来です。

オニユリは存在感のある球根植物

低地に自生しているオニユリは、その花姿からとても存在感がある球根植物です。日本ではオニユリの群生地がよく見られますが、1輪でも十分人々を魅了します。ユリと言えばカサブランカなど白い花を想像しますが、オレンジ色の花のオニユリには特有の美しさがあります。元気な印象がある花で夏の時期に咲くため、オニユリを見ると自然と元気がもらえます。

オニユリには、華麗や陽気など明るい花言葉が多くあります。花束などにも映える花なので、ぜひとも大切な人にプレゼントとして贈ることをおすすめします!

8月が植えどき!夕焼けカラーがステキな夏植え秋咲き球根のお花とは?

リコリス 秋咲き 夏植え 球根

こんにちは、GreenSnap編集部です♫

そろそろ秋の花壇について考える頃ではありませんか?

秋は夕暮れどきの空色が美しいですが、せっかくなら夕焼けにぴったりなカラーに咲く夏植え球根を植えてみませんか?オレンジや紫、そのグラデーションが美しい花が咲きそろえば、とってもステキなお庭になるはず。

今回は、8月中旬〜下旬が植えどきの、夕焼けカラーの夏植え秋咲き球根を、GreenSnapユーザーさんの投稿とともにご紹介します。

夕焼けカラーがステキな夏植え秋咲き球根とは?

リコリス・アルビピンク

リコリスは夏植え球根の代表で、ヒガンバナの仲間です。ヒガンバナというとすこし遠慮がちになってしまいますが、アルビピンクは花姿も少し違って、淡いオレンジの花びらに、うっすら桃色が染み出したような花色が人気のお花です。

>>リコリス(ヒガンバナ)の育て方<<

リコリス・さつま美人

リコリスのさつま美人という品種は、アルビピンクよりも、もう少しはっきりとした色合いで、真っ赤に染まった夕焼けを思い起こさせる色味をしていますよね。一瞬の空色をきりとったような鮮やかさがステキです。

リコリス・インカルナータ

インカルナータはリコリスの原種のひとつです。ヒガンバナのような長い雌しべ雄しべが飛び出した花姿とは違って、ちょっとユリの花のような気品を感じますね。白い花色に、エンジ色のようなラインが入っていて美しいお花です。

ネリネ・ラジアントクイーン

ネリネは花びらが陽にあたると宝石のようにキラキラと光ることから、別名ダイヤモンドリリーとも呼ばれている、美しいお花です。なかでもラジアントクイーンという品種はオレンジの花びらに藤色がにじむようで、まさに夕焼けのグラデーションが楽しめます。

ネリネ・ウンドゥラータ

ウンドゥラータは他のネリネの花と比べて、一枚一枚の花びらが細めで、とっても華奢なイメージのお花です。薄く桃色に色づいた爽やかな色味が、いつか見た空の色にも感じませんか?花壇を繊細で上品にしてくれるお花です。

オキザリス・パルマピンク

オキザリスはカタバミの仲間で、次々と花を咲かせる多花性です。形のよいかわいらしい花をつけますが、とくにパルマピンクという品種は、コンパクトで愛らしいですよ。うすく桃色に色づいた花びらと、中心の黄色のグラデーションがかわいいお花です 。

>>オキザリスの育て方<<

オキザリス・スプリングチャームオレンジ

スプリングチャームオレンジは、花径最大5cmの大輪咲きのオキザリスで、肌寒い秋の時期に、暖かみを感じるオレンジの花をつけます。少し色褪せるとアンティーク感のある色味になって、さら秋っぽいカラーに染まりますよ。

コルチカム・ライラックワンダー

コルチカムは、花期には葉っぱもつけず、地面からにょっきりと茎を伸ばして花を咲かせます。とくにライラックワンダーという品種は、茎もごく薄い黄緑色で、藤色の花を咲かせるので、花壇では目を引くお花になりそうです。

>>コルチカムの育て方<<

夏植え秋咲き球根で花壇を夕焼けカラーにしてみよう!

今回ご紹介した、夏植え秋咲き球根は、例えばコルチカムなどは掘り起こさず、植えっぱなしでOKの球根植物です。お手入れも簡単なので、みなさんも秋を彩る夕焼けカラーのお花を、ご自宅に植えてみてはいかがでしょうか?

酔芙蓉の花言葉|種類や花の特徴、花色が変わる?

酔芙蓉

大輪で上品な印象がある酔芙蓉(スイフヨウ)は、古くから日本や中国などに多く自生している落葉低木です。花色が1日で白色からピンク色に変化する特徴がある面白い植物で、7月~10月頃に見頃を迎えます。綺麗な酔芙蓉には、いくつもの花言葉があります。

今回は、酔芙蓉の花言葉や特徴などを中心にご紹介していきます!

酔芙蓉の花言葉

酔芙蓉の花言葉は、「心変わり」「繊細な美」「しとやかな恋人」、そして「幸せの再来」です。酔芙蓉は芙蓉(フヨウ)の園芸品種であり、芙蓉と同じ花言葉がいくつもあります。

心変わりという花言葉は、酔芙蓉の花色が白色からピンク色に変化していく様子が由来とされています。また、酔芙蓉は昔から美しい女性を例える際に用いられたことから、繊細な美という花言葉、そして酔芙蓉の気品がある姿からしとやかな恋人という花言葉が付けられました。

酔芙蓉の基本情報

学名
Hibiscus mutabilis cv. Versicolor
科・属
アオイ科フヨウ属
原産国
中国、台湾、日本
別名
木芙蓉(モクフヨウ)

酔芙蓉の由来

酔芙蓉という名前は、花色が白色から次第にピンク色に変化していく姿がお酒を飲んで顔が赤くなる姿のようであることから名付けられました。この酔芙蓉の特徴から、酔った芙蓉のようであるという意味があります。

芙蓉という名前は、芙蓉の花が蓮に似ていることに由来しています。中国では蓮の花の別名が芙蓉であることから、芙蓉と呼ばれるようになりました。蓮の花と区別するために、別名は木芙蓉(モクフヨウ)とも言われています。

酔芙蓉の花の特徴

芙蓉は中国や台湾などに分布し、日本では四国や九州、そして沖縄を中心に自生している落葉低木です。昔から日本に自生していた酔芙蓉は、水墨画などにも度々描かれています。芙蓉の園芸品樹である酔芙蓉は、八重咲きや一重咲きの花を咲かせます。

開花時期は7月~10月頃で、朝には白色の花ですが昼頃には薄ピンク色になり、夕方頃になると濃いピンク色に変化していきます。木の高さは1.5m~3m程度で、花びらの大きさは約10cm~15cmと大輪です。耐寒性は弱いですが耐暑性があり、園芸初心者の方でも育てやすい植物です。

一重咲きの酔芙蓉は、花が咲いた後しばらくすると実が出来ます。酔芙蓉は挿し木が主な増やし方ですが、種を採取して種まきで増やすことも出来ます。一方、八重咲きの場合は種が出来にくいです。落葉の時期には、剪定して手入れをすると良いでしょう。

酔芙蓉の花の種類、品種

アオイ科フヨウ属の品種は、世界で約250種類もあります。大輪で華やかな印象のある花が多く花色も豊富で、原産国などもさまざまです。

芙蓉

朝に咲いて夕方頃に萎む1日花で、次々に花を咲かせます。同じフヨウ属のムクゲとよく似ていますが、芙蓉の方が枝分かれして横に広がります。雌しべの先端が尖った形をしているので、ムクゲとの区別はつきやすいです。その他の基本的な特徴は、酔芙蓉と同様です。

ムクゲ

中国原産であるムクゲは耐寒性と耐暑性に優れていますが、夏の時期の乾燥は苦手な植物です。花色はピンクや白色をはじめ、紫色や複色などがあります。草丈は約1m~2mの低木であり、開花時期は7月~9月頃です。

ローゼル

アフリカ原産の植物で、別名ロゼリ草などと呼ばれています。花色は、ピンク色やクリーム色などがあります。ローゼルの花は綺麗なだけでなく、ビタミンCやクエン酸など栄養価が高いことからジャムなどにして食べることが出来ます。また、ローゼルはハイビスカスティーの原料でもあります。

ハイビスカス

熱帯植物のハイビスカスは、ハワイ諸島やモーリシャス島などが原産の植物です。花色は赤色だけでなく、ピンク色やオレンジ色などがあります。ハイビスカスの園芸品種は、全部で3系統あります。暑さに強い印象の植物ですが、ハワイアン系と在来系は30度以上の気温では花数が少なくなります。

酔芙蓉は1日で花色が変わる

酔芙蓉は1日で花色が変化する不思議な花ですが、その原因は酔芙蓉に含まれるアントシアニンという成分によるものです。日光によりアントシアニンを合成する酵素が増加することで、それが花びらの部分に蓄積されてピンク色を増加させます。アントシアニンは25度以上の気温で合成され、合成されることで植物内の酵素量が増えます。逆に25度以下の環境で育てる場合は、花色がほとんど変化することがありません。

酔芙蓉は1日花ですが、次々に蕾を付けて花を咲かせるため、長い期間花を観賞することが出来ます。初心者でも育てやすい酔芙蓉は、ご自宅で鉢植えや地植えなどで楽しめます。

酔芙蓉は花色が変化することで、心変わりなどの花言葉があります。その他、幸せの再来やしとやかな恋人など素敵な花言葉がいくつもあります。大切な方に酔芙蓉の花束などをプレゼントする際は、ぜひ酔芙蓉の花言葉を参考にされることをおすすめします!