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2020年 8月 の投稿一覧

スイートアリッサムの花言葉|花の特徴や種類、人気の品種は?

スイートアリッサム

植え付けの時期によって開花時期を変化させられるスイートアリッサムは寄せ植えに人気の花とされています。小さな花がたくさん集まっていて、種類により色も様々楽しむことができます。

今回は、スイートアリッサムの花言葉や人気の種類、特徴を紹介していきます。

スイートアリッサムの花言葉


ほのかに甘い香りを漂わせる小さな花を、あふれんばかりにたくさん咲かせることから、「優美」という花言葉が生まれました。また、「美しさに優る価値」や「飛躍」という花言葉もあります。

地面に植えて咲いているときからブーケのような形をしているので、そのままブーケにして恋人に渡してみるのもロマンチックで素敵でしょう。

スイートアリッサムの基本情報

学名
Lobularia maritima
科・属
アブラナ科・ニワナズナ属
原産国
地中海沿岸から西アジア
別名
ニワナズナ

スイートアリッサムの由来

スイートアリッサムはアブラナ科ロブラリア属です。「ロブラリア」はラテン語「小さな欠片」という言葉が語源になっています。これはスイートアリッサムが小さな花をたくさん咲かせることに由来しています。

また、日本ではナズナの葉っぱに似ていることから「にわなずな」という和名があります。英名の「スイートアリッサム」は花の姿がアリッサム属に似ており、そしてほのかに甘い香りを放つことからつけられました。

スイートアリッサムの花の特徴


スイートアリッサムは、先の総状花序に小さくて芳香のする花を咲かせます。そして、その小さな花をたくさん一斉に咲かせ、枝が横へと伸びてカーペット状に広がっていきます。

花は甘い芳香を放っていて、それがスイートアリッサムと呼ばれる所以です。

白色の花が多いですが、品種によって様々な色があります。園芸品種も多く、白色のほか、赤色やピンク、紫色の花色などが挙げられます。

スイートアリッサムの種類、品種


地中沿岸から西アジアが原産のスイートアリッサムには品種が100種ほどあるといわれています。

よく見かける人気の品種に、白い花を咲かせる「カーペット・オブ・スノー」、花色が紫の「ロイヤル・カーペット」、濃いピンク色が鮮やかな「ロージー・オディ」、パステル調に咲き乱れる「パステル・カーペット」、白や黄色、ピンク、アプリコットなどの花を咲かせる「シュガー・コート」などが挙げられます。

また暑さに耐えれるように改良された「スーパーアリッサム」という品種もあります。

スイートアリッサムで寄せ植えを楽しもう


スイートアリッサムは植え付けの時期によって花が作時期を調節できるので、寄せ植えにおすすめです。花壇などでもよく寄せ植えされているのを見かけたことがありますよね。

小さな花がたくさん集まったかわいらしい姿のスイートアリッサムをお家のお庭でも植えてみてください。

リュウキンカ(立金花)の育て方|適した環境や水やりの頻度は?

リュウキンカ、Photo by ぶー

キンポウゲ科に分類されるリュウキンカは、和名で立金花と書きます。英語ではkingcup(キングカップ)です。山野草の一種のため、高山の湿地帯に自生しているのを見かけることがあります。草丈はおよそ70cmで、5月から7月頃にかけて花を咲かせます。今回はそんなリュウキンカの育て方についてご紹介します。

リュウキンカ(立金花)の栽培場所

多年草で育ちやすいリュウキンカは、湿地で自生している山野草です。そのために水を切らさないような環境であると比較的どこでもよく育ちます。水切れに注意しつつ、日が程よく当たり、風通しのよい環境で育てましょう。

なお、地植えでも鉢植えでも問題ありません。ただし、鉢植えでリュウキンカを栽培する場合、夏は注意が必要です。日差しが強い夏は、半日陰に置くと良いです。地植えの場合は、湿地が最も適しています。

リュウキンカ(立金花)の水やり

リュウキンカは水を含んだ環境を好みます。

鉢植えの場合は、水を切らさないようにこまめに水を与えてあげましょう。また、鉢よりも一回り大きな鉢やバケツに水をいれ、湿地の環境をつくってあげることもおすすめです(この水やりは、腰水あるいは底面給水と呼ばれます)。

リュウキンカ(立金花)の肥料

自生しているリュウキンカは、大量の肥料を好む山野草ではありません。しかし、庭や鉢植えで育てる場合は、成長期にあたる春先と秋に元肥をあげるとよいでしょう。

肥料をあげる頻度は、3~6週間に1度です。与える肥料は、緩効性の化成肥料を与えるのがおすすめです。

リュウキンカ(立金花)の土

リュウキンカは前述にもある通り、地植え、鉢植えどちらでも栽培可能です。育てるときは、市販の山野草用の土を使うか、自作しても良いでしょう。

自作の場合は赤玉土に鹿沼土をブレンドしたものがおすすめです。田土がある場合は、そこで栽培できます。

リュウキンカ(立金花)の植え付け・植え替え

植え付け

リュウキンカの植え付けは、まず適した土に根茎を置きます。その上から、軽く土を被せます。1cmほどの深さで植え付けます。このとき、苗の根を傷つけないように扱ってください。

植え付けに適した時期は、早春から初夏にかけてです。

植え替え

植え替えに適した時期も早春から初夏にかけてで、植え替え頻度の目安は2年に一度です。

鉢植えのリュウキンカは、苗の成長似合わせて鉢のサイズを替えて植え替える必要があります。リュウキンカが育ってきたときに、鉢植えが小さいと根詰まりを起こし、腐れて死んでしまいます。

リュウキンカを地植えする場合は、枯れて冬越し、翌年また花を咲かせます。その繰り返しとなります。

リュウキンカ(立金花)の増やし方

一般的なリュウキンカの増やし方は、「株分け」です。植え替えのときに、球根をわけることで増やすことができます。株分けをしたいリュウキンカをの球根を、ハサミあるいは手でわけます。

リュウキンカ(立金花)の育て方で注意すべき病気・害虫

リュウキンカの注意すべき害虫や病気に関しては、特にありません。

リュウキンカ(立金花)の種類

リュウキンカには、よく似た花があります。それがヒメリュウキンカとエゾノリュウキンカです。名前がよく似た上に、見た目もにていますが、分類が異なります。

リュウキンカは、キンポウゲ科リュウキンカに分類されます。しかし、ヒメリュウキンカは、キンポウゲ科キンポウゲ属になります。ヒメノリュウキンカは、外来種で、ヨーロッパから来た花です。

リュウキンカよりも、ヒメリュウキンカは育てやすく強い植物です。エゾノリュウキンカは、リュウキンカより大ぶりで、名前から分かる通り北海道に生息します。リュウキンカの変種です。北海道では食用にする地域もあります。

リュウキンカ(立金花)の花

リュウキンカは、毎年山の雪が溶けるであろう5月から7月頃にかけて、冬の沈黙を破り黄色の可愛らしい花を咲かせてくれます。

リュウキンカ(立金花)の花言葉

リュウキンカは、「あなたに会える喜び」「必ず来る幸福」「富」などが花言葉です。

リュウキンカ(立金花)の花を育ててみよう!

リュウキンカは、ガーデニングが初めての方でも簡単に栽培できる山野草の一つです。また、外来種のヒメリュウキンカのほうが、リュウキンカよりも育てやすいと言われています。

「リュウキンカ」と「ヒメリュウキンカ」はとても似た植物です。リュウキンカは、漢字で立金花と書くように、茎が立って伸びます。一方のヒメリュウキンカは、横に広がるように育ちます。そのため、草丈はリュウキンカよりも低いのが特徴です。

また、育てるときに一点だけ違いがあります。ヒメリュウキンカは、底面給水ができません。水が多すぎると根腐れの原因になります。その点を気をつけて栽培しましょう。

※トップ画像はぶーさん@GreenSnap

ブロッコリーの花言葉|花の特徴や種類、どんな栄養がある?

ブロッコリー

いまや緑黄色野菜の中でも定番となっているブロッコリー。栄養が豊富に含まれており、健康に良い野菜です。お家でもシチューや添え物として食べることも多いですよね。

今回は、ブロッコリーの花言葉や種類、花の特徴などを紹介していきます。

ブロッコリーの花言葉


ブロッコリーの花言葉は「小さな幸せ」。茎の先に緑色の粒々とした蕾をたくさん付ける姿から、付けられたそうです。

最近ではこの花言葉にちなんで、結婚式の場面で男性がブロッコリーでできたブーケを投げる「ブロッコリートス」が、人気の催しの1つとなってもいます。

ブロッコリーの基本情報

学名
Brassica oleracea var. italica
科・属
アブラナ科・アブラナ属
原産国
地中海沿岸
別名
芽花野菜(メハナヤサイ)

ブロッコリーの由来

そもそもブロッコリーは、花を食用していたキャベツの1種が、イタリアで改良された末に生み出されたそうです。古代ローマ時代から親しまれていたようで、15世紀前後に栽培が始まったといわれています。

なお日本に渡来したのは明治の初期。和名のメハナヤサイ、ミドリハナヤサイなどとして知られ、第二次世界大戦後には本格的に栽培されはじめました。

そして昭和40年代から一般的向けに広く販売されるようになり、1980年のうちには普及し、今ではすっかり食卓の顔の1つです。

ブロッコリーの花の特徴


私たちは普段食べている花蕾の部分を、花の蕾が集まったまま、収穫せずに放っておけば花が咲きます。

アブラナ科アブラナ属にあたる緑黄色野菜ということもあってか、菜の花に似た黄色やクリーム色をしています。

ただアブラナ科特融の辛み成分があるので、通常の虫などは寄り付きづらい方なのですが、この独特の香りにモンシロチョウを寄せつけます。

ブロッコリーの種類、品種


ブロッコリーは、アブラナ科アブラナ属にあたる緑黄色野菜です。独特の風味を持っており、花蕾が白やオレンジ色等をしたカリフラワーや、ボール状に成長した茎をもっているコールラビ、青汁の原料となるケールも仲間となっています。

食用として広く流通していることもあり、改良種も多く、種類が多種多様です。例えば、すずなりブロッコリーというのは、秋に植えて翌年の春に収穫できる品種で、文字通り鈴なりに花蕾が実る人気種です。

ただロマネスクという品種をはじめ、見た目がかなりブロッコリーに似通っているにも関わらず、カリフラワーに分類される種などもあるので区別が必要です。

スティックブロッコリーと呼ばれる、花蕾が小さく茎の長いタイプの品種も存在します。

中国野菜の介藍との交配種で、真夏と真冬以外の時期ならばいつでも種を巻いて育てられ、長期間の収穫も可能です。

ブロッコリーを家庭菜園で栽培してみよう


ブロzツコリーはコツを掴めば家庭菜園でも比較的簡単に育てることができると言われています。自分で育てた野菜を収穫して食べるのが理想的ですよね。

また、ブロッコリーには栄養もたくさん含まれていて、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なので日々食べていきたいですね。

セネキオ・美空鉾の育て方|季節ごとの水やりがうまく育つコツ?

セネキオ・美空鉾は、夏の高温多湿は苦手で、夏は休眠気味になり、冬も休眠する春秋型の多肉植物です。細長く肉厚の葉が上に向かって垂直気味に伸びていきます。多肉植物にしては水を好む品種で、生育はゆっくりですが育てやすい品種です。そんなセネキオ・美空鉾の育て方を見ていきます。

セネキオ・美空鉾の育てる場所

セネキオ・美空鉾は、屋外の明るい場所で育てましょう。ただし、夏の高温多湿が苦手なので、夏は雨も直射日光も当たらない風通しの良い涼しい日陰で育てましょう。

一方、セネキオ・美空鉾は冬の寒さには比較的強いほうで、-2℃くらいまでは耐えられます。霜に当たったくらいでは枯れない珍しい多肉植物ですが、寒冷地では霜が降り始める前に、室内に置き場所を変えて育てるようにしましょう。

セネキオ・美空鉾の水やり

セネキオ・美空鉾は、多肉植物にしては水を好む方なので、春と秋は、表面の土がしっかり乾いたら、たっぷり水やりをします。

夏は表面の土が乾いて2~3日してから、たっぷり水をやるようにします。夏の暑さで、葉が全て落ちてしまったときは、セネキオ・美空鉾は休眠していますので、この場合は秋まで断水し、涼しくなってきてから水やりを再開します。

冬は厳冬期の1~2月に休眠気味になるので、春や秋よりも乾燥気味に管理して、月1回程度水やりしましょう。

セネキオ・美空鉾の肥料

セネキオ・美空鉾は多肉植物なので、元肥を与えているときは特に追肥する必要はありません。春と秋に葉色が悪くなってきたら、水やりのとき、水の代わりに薄めた液体肥料を与えましょう。

セネキオ・美空鉾の土

セネキオ・美空鉾は水はけのよい土を好むので、サボテンや多肉植物用の土を用いましょう。市販のサボテンや多肉植物用の培養土の水はけが悪いときは、赤玉土小粒を2割ほどブレンドして水はけを改良しましょう。

セネキオ・美空鉾の植え付け・植え替え

セネキオ・美空鉾の植え付け・植え替えは、1~2年ごとに生育期の春か秋に行いましょう。

セネキオ・美空鉾の植え付け・植え替えは、根になるべくダメージを与えないように気を付けて作業します。根の周りの土を取り除いてもかまいませんが、なるべくいじらないようにします。

セネキオ・美空鉾の増やし方

セネキオ・美空鉾は、伸びすぎたものを適宜切り落とし、「挿し木」して増やします。

切り口にゼリー状のものが出てくるので、洗い流さずにそのままひっくり返した植木鉢の穴に挿しておき、根が伸びてきたら乾いた土に植え付け、水やりして株を落ち着かせてから育てます。

また、花が咲くと、種が取れるので種まきしても育てることもできます。ただし、葉っぱだけで挿し木する「葉挿し」には適していません。

セネキオ・美空鉾の手入れ・剪定

セネキオ・美空鉾の株姿が乱れてきたら、適度に剪定して形を整えます。切り取った枝は、「挿し木」すると良いでしょう。

また、セネキオ・美空鉾は厳冬期に室内で栽培していると日照不足になりやすいので、暖かい日に日光浴させましょう。

セネキオ・美空鉾の育て方で注意すべき病気・害虫

セネキオ・美空鉾が注意すべき病気や虫は特にありませんが、まれにカイガラムシやハダニが付くことがあります。葉色が悪くなったら葉が密生している場所などをよく確認し、取り除いておましょう。

セネキオ・美空鉾の花と葉

セネキオ・美空鉾は、一つの茎に葉がいくつも集まっていますが、横には広がらずに上に伸び、黄色い花を咲かせます。葉は濃い緑色ですが、表面が粉を吹いたように白っぽくなっています。

多肉植物、セネキオ・美空鉾を育ててみよう!

セネキオ・美空鉾は、霜や雨が当たったくらいでは枯れないので、なるべく屋外で栽培しましょう。多肉植物にしては水を好みますが、土が常時湿っていると枯れてしまうので、気を付けましょう。

※トップ画像はハチさん@GreenSnap

コケサンゴ(苔珊瑚)の育て方|置き場所や水やりの頻度は?

コケサンゴは、実に見た目が可愛らしい植物です。葉っぱがこんもりとつくのが特徴で、オレンジ色の実がふさふさつくのも見どころ。少し育てにくい植物ではありますが、コツをつかめばとても楽しく育てられます。ここでは、そんなコケサンゴの育て方を解説していきます。

コケサンゴ(苔珊瑚)の栽培場所

コケサンゴは、半日陰で育てます。なお、室内でも育てやすいです。ただし、直射日光に当てると葉焼けを起こすので気をつけましょう。

また、コケサンゴは寒さにはある程度強いといえます。とはいえ、冬は基本的に室内で育てるのがおすすめです。

コケサンゴ(苔珊瑚)の水やり

コケサンゴを育てるときは、水やりは特に大切です。乾燥に弱いこともあり水切りさせないようにしましょう。霧吹きも用いて葉水をしておきます。

水をやりすぎると根腐れすることもあるので、適切な水やりの感覚を掴む事が大事でしょう。

また、コケサンゴへは、水をはった受け皿を介して水やりする底面給水もできます。人によってはこのやり方のほうが簡単で良いという人も多いでしょう。水をはった受け皿に株を10分ほど漬け込んだら水切りします。

コケサンゴ(苔珊瑚)の肥料

コケサンゴへは、冬場を除いて緩効性肥料を与えましょう。葉っぱが黄色くなったら肥料が足りていない証拠です。また、液性肥料もおすすめです。

コケサンゴ(苔珊瑚)の土

コケサンゴを育てるときは、赤玉土に腐葉土を混ぜた用土を用います。水はけを良くするために川砂を混ぜても良いでしょう。

コケサンゴ(苔珊瑚)の植え付け・植え替え

コケサンゴの植え付け時期は、4月から6月頃です。株が増えてきたら植え替えをしましょう。

コケサンゴ(苔珊瑚)の増やし方

コケサンゴの増やし方は「株分け」がおすすめです。

株が大きくなってきたら、植え替えを兼ねて株分けします。株分けの時期は、真夏以外であればいつでも大丈夫です。ハサミで株を切って新しい用土に植え付けましょう。

コケサンゴ(苔珊瑚)の手入れ

コケサンゴは、実は1ヶ月ほどでしぼんでいう植物です。そのため、実が黒くなったら取り除きましょう。

コケサンゴ(苔珊瑚)の育て方で注意すべき病気・害虫

コケサンゴを育てるうえで、特別気にする病や害虫がありません。ただし、コケサンゴは水やり分量を誤ると根腐れしやすいので、そこは気をつけてください。

コケサンゴ(苔珊瑚)の花

コケサンゴは実の観賞が人気ですが、実は花も楽しむことができます。コケサンゴの開花時期である初夏の頃になると、とっても小さな花を咲かせます。その後に実がなります。

コケサンゴ(苔珊瑚)を育ててみよう!

コケサンゴは育てにくいと感じるかもしれませんが、水やりに慣れれば後はそこまで苦労はありません。ちなみにコケサンゴの実は食べられないので気をつけてください。

※トップ画像はそら豆さん@GreenSnap

マタタビの育て方|植え付けや挿し木の方法は?花は咲くの?

マタタビ Photo by sayaQさん

「猫にマタタビ」ということわざでおなじみのマタタビ(=木天蓼、Actinidia polygama)は、マタタビ科マタタビ属、落葉蔓性木本(らくようつるせいもくほん)の植物で、夏梅という別名もあります。葉の一部が白くなる(白化)のが特徴で、ほかの植物との見分けがつきやすいです。

よく知っている名前だけれど実際にはマタタビを見たことも育てたこともない方も多いかと思います。ここではこのマタタビの育てる場所や水やりの仕方、肥料、用土、病害虫、植え付け、植え替え、増やし方、花言葉について解説していきます。

マタタビの栽培場所

国内では北海道から九州までの範囲に自生しているマタタビは、寒さに強い植物です。日陰でもよく育ちますが、育てる場所は全く日が当たらない場所よりも半日陰くらいの場所にしてください。

マタタビを地植えする場合は、乾き気味の土壌よりも少し湿り気のある土壌が理想的です。マタタビの鉢植えを置く場所も、日光が当たり続ける場所より半日陰が良いでしょう。いずれも、夏場に直射日光が当たり続けるような場所は避けてください。

マタタビの水やり

鉢植えのマタタビへは、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。鉢の底まで乾いてしまわないよう気をつけてください。夏場はすぐに土が乾いてしまうので回数を増やし、冬場は水やりの回数を減らしましょう。

地植えのマタタビへの水やりはそれほどやらなくても大丈夫ですが、夏場に土がカラカラになるような場合は、時々夕方に水をやりましょう。

マタタビの肥料

マタタビへの肥料はそれほどやる必要はありません。ただし、植え付け時や植え替え時に元肥を入れておきましょう。もし肥料を施すなら、寒い時期が終わった後や花が咲いたあとの、お礼肥として与えるのが良いでしょう。

マタタビの土

マタタビはそれほど土壌を選びません。鉢植えの場合は市販の培養土でも良いですし、こだわりたいなら赤玉土6:腐葉土4の割合で配合し、鉢底には敷石をしてください。地植えの場合は半日陰であれば特に土壌にこだわらなくても大丈夫です。

マタタビの植え付け・植え替え

植え付け

マタタビの植え付け時期は、春頃が適期です。鉢植えにする場合の用土は、水はけの良いものであれば、特に土質はこだわらなくても大丈夫です。

植え替え

マタタビの木の根が回りすぎて根詰まりを起こしそうになったら、ワンサイズ上の鉢に元肥を入れて植え替えましょう。この時にも敷石を詰めてください。時期としては5月~6月がベストです。同時に株分けも行うと良いでしょう。

マタタビの増やし方(株分け・挿し木)

マタタビの増やし方は「株分け」と「挿し木」です。前述したように、株分けは植え替え時に一緒に行うと良いです。

挿し木にする場合は、切った枝を水にさして水上げをしておきます。その後用土にさして乾かないように水やりをしてください。挿し木をしたマタタビの新芽は2週間ほど、根は1か月~2か月で出ます。

マタタビの手入れ・剪定

マタタビは特に手入れは必要ありませんが、枝や葉が多くなり見栄えが悪い時は暖かい季節に剪定してください。

マタタビの育て方で注意すべき病気・害虫

マタタビには、ヨツボシクサカゲロウとアメイロハバチモドキという害虫が付くことがあります。画像のヨツボシクサカゲロウは本来アブラムシをエサにしていますが、なぜかマタタビの葉と実の匂いにつられて寄ってきます。

オスが葉を食害するので、鉢植えの場合は予防のために室内で育てた方が良いです。アメイロハバチモドキは6月~7月に出現し葉を食害するので、見つけ次第駆除しましょう。

マタタビの花

マタタビは開花時期の6月頃になると、甘めの香りがある小さな白い花を咲かせます。また、花は雄花雌花で、花が咲かないマタタビの木も多いです。

マタタビの花言葉

マタタビの花言葉は「夢見る心地」「晴れやかな魅力」です。猫がひきつけられ酔っぱらったようになることからこの花言葉がついたのかも知れませんね。

ちなみにマタタビの名前はアイヌ語の「マタタヌブ」に由来しているというのが有力な説です。ほかにも、実を食べた旅人がまた旅ができるようになったことから「又旅、復旅」と書いてマタタビと呼ぶようになったという説もあります。

マタタビの木を栽培してみよう!

ここまでマタタビについて、育てる場所や水やりの仕方、肥料、用土、病害虫、植え付け、植え替え、増やし方、花言葉に分けて紹介してきました。

マタタビは一部の葉が白く変化(白化)するので、葉だけでも美しいコントラストをかもし出す植物です。花が咲けばオスかメスかの判別もできますので、楽しみにしながら育ててみてください。

※トップ画像はsayaQさん@GreenSnap

コチレドンの育て方|植え付けや植え替えの方法は?

コチレドン,Photo by 陽だまりの猫さん

コチレドンは南アフリカ原産の多肉植物です。育てやすい植物であり花色もピンクやオレンジなどのようにいろいろとあります。秋になると紅葉するのも特徴。品種も多いコチレドンですが、ここではそんなコチレドンの育て方を一から解説していきます。

コチレドンの栽培場所

コチレドンは、日当たりの良い場所で育てます。夏場はあまり直射日光に当てないように育ててください。窓際やベランダで育てると良いでしょう。

また、コチレドンは寒さにはそこまで強くないので、霜が降りてきたら室内に取り込みます。しかし、冬場でも日に当てないと成長しにくいので、冬場も日に当たるところに置いておきましょう。

コチレドンの水やり

コチレドンへは、通常は表土が乾いてきたら水をたっぷりと与えます。そして、冬になったらコチレドンは休眠するので、水やりを控えます。

コチレドンの肥料

コチレドンを植え終わったら、緩効性肥料を与えても構いません。ただし、肥料がなくてもよく育ちます。

コチレドンの土

コチレドンを育てるときは、多肉植物用の用土をおすすめします。

コチレドンの植え付け・植え替え

植え付け

コチレドンは4月から5月もしくは9月から10月に植え付けます。なるべく春先に植えるのが育てやすさからいってもおすすめです。

植え替えについて

コチレドンの植え替え時期は、春先が適期です。コチレドンはかなり根が伸びるので、一年に一回は植え替えをしましょう。また、植え替え時には一回り大きい鉢を用いておきます。植え替えを怠ると土壌が痩せてしまったり根詰まりなどを起こします。

コチレドンの増やし方

コチレドンは、基本的に「挿し木」で増やします。挿し木は春に行いましょう。挿し木に用いる枝は元気でしっかり葉がついているものを用います。枝を切り取ったら切り口を数日乾かしてから用土に挿します。

また、ほかにも「種まき」でも増やせます。花が咲いたら人工授精させましょう。花が終わった後に蕾が茶色くなってきたら収穫時期です。種を撒いたら霧吹きをしつつ半日陰で管理します。

コチレドンの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

コチレドンはアブラムシやカイガラムシなどが付きやすいです。もしもこうした虫がいたら取り除きましょう。特に花芽などが出てくる時期に発生しやすいので、気をつけておきたいところです。

かかりやすい病気

さび病はコチレドンがかかる病気の中でも、最も厄介なものです。さび病になると治療できずに枯れてしまうことも。

コチレドンの冬越し

コチレドンはあまり寒さにつよくありません。そのため、冬場に戸外で栽培していると株が凍結することがあります。凍結すると枯れることもありますが、問題なく春に芽が出てくることもあります。基本的に冬季は室内で育てるようにすると良いでしょう。

コチレドンの種類

コチレドンは実に多様な品種があります。ここではその一部を紹介します。

熊童子

一般的な品種の一つです。産毛が生えているのが特徴です。サボテンのような見た目があります。

箱入り娘

ふっくら娘などと呼ばれることもあります。白色の多肉をつけます。かなり印象的なので人気な品種の一つです。

銀波錦

他の品種にはない独特なシワ模様が特徴です。葉は緑色。比較的育てやすいです。かなりポット苗の金額も高く他の品種の10倍近くかかることも。

オービキュラータ

オービキュラータは赤色の花をつけます。

ペンデンス

緑の葉の先っぽが赤くなっているのが特徴です。丸々とした葉をつけるのが特徴。

白美人

名前の通り白色の多肉をつけます。花も可愛らしいです。値段はかなり安いのでお求めやすいことでしょう。ポットあたり100円程度で手に入ることも。

ティンカーベル

赤と黄色が混じった花を咲かせます。かなり小さくかわいらしい花です。開花は3月から4月。かなり鮮やかなので園芸品種としても人気が高いです。

コチレドンとチレコドンの違い

コチレドンとよく似た名前のチレコドンという植物もあります。こちらもコチレドンと同じベンケイソウ科ですが、見た目はかなり違います。チレコドンは寒冷なところでも強いですし、つける葉も特徴的です。

コチレドンを育ててみよう!

「枯れない愛」という花言葉もあるくらい手間がかからず枯れにくいのが特徴なのがコチレドンです。コチレドンは見た目が特徴的ですし、多肉植物の中では育ちやすくなっています。小さくて室内やベランダでも育てやすいのでもしも多肉植物を育てたい際には入門としてトライしてみると良いでしょう。

※トップ画像は陽だまりの猫さん@GreenSnap

クラッスラの育て方|水やり頻度や植え替え方法は?

クラッスラPhoto by ちっちさん

クラッスラは、アフリカ原産の多肉植物です。いくつも重なった肉厚の葉姿がとても可愛らしく、人気を集めています。また、種類が豊富な点もクラッスラの魅力です。そこで今回は、クラッスラの育て方についてご紹介します。

クラッスラを育てる場所

クラッスラは多湿が苦手なため、日光がよくあたるとともに、風通しがよい場所で育てましょう。日照不足や蒸れた状態になると、株が弱くなってしまいます。

ただし、クラッスラは耐暑性はあるものの、強い日差しに長時間当たると、葉が変色してしまうため、夏は西日や強い直射日光が当たらない、半日陰となるような場所が適しています。

また、クラッスラを屋外で栽培する場合、雨の日は雨が当たらない軒下や、室内などに移動させるなどしてください。雨により土が湿りすぎると、根腐れしやすくなります。

寒さにはあまり強くありませんが、0〜3度程度までなら耐えられます。よって、寒さ対策をすれば冬場でも屋外で育てることが可能です。霜が直接鉢に当たるのを避けるために、棚の上などに置くようにしてください。加えて、寒風が当たる場所も避けましょう。

クラッスラの水やり

クラッスラはアフリカ原産の植物なので、少し乾燥ぎみに育てるのがポイントです。土が乾燥したら、たっぷりと水やりをすれば問題ありません。

こまめに水やりをすると土が多湿状態となり、根腐れを招きます。根が腐ると株の生育が悪くなるだけでなく、場合によっては株自体が枯れてしまうので注意しましょう。

冬はクラッスラの休眠期にあたるので、水やりは控えめにします。土が乾燥してから3〜4日後に水やりをするぐらいの感覚で大丈夫です。

クラッスラの肥料

クラッスラの生育期にあたる4月〜5月にかけては、薄めた液体肥料もしくは緩効性肥料を少量与えて、成長をサポートしましょう。もともと肥料を多く与えなくても十分育つ性質なので、与えすぎに注意してください。

また、クラッスラが元気がないときは、液体肥料を少量施肥するとよいでしょう。液体肥料は即効性があるので、株の回復に効果的です。

クラッスラの土

湿った環境が苦手なクラッスラには、水はけのよい用土での栽培が適しています。市販の多肉植物用の培養土を利用するとよいでしょう。

また、配合土をつくる場合は、排水性に優れている赤玉土や鹿沼土、パーライトに腐葉土をブレンドするとよいです。赤玉土小粒と鹿沼土小粒をそれぞれ3割、パーライトと腐葉土をそれぞれ2割にして混ぜ合わせます。

クラッスラの植え付け・植え替え

クラッスラの植え替え時期は3月〜5月頃、もしくは9月〜10月頃が適期です。時間が経つと土の粒も少しずつ砕けてくるので、水はけが悪くなります。また、成長に合わせて植え替えることで、根づまりを防げます。

根鉢を少しほぐして古い土を1/3程度落とし、枯れた根を取り除いて1回り大きな鉢に植え替えてください。通常は植え替え後、根を活着しやすくするために水やりをたっぷりと行うのですが、クラッスラの場合は植え替え後、3〜4日程度経ってから水を与えます。

植え替え後は明るい日陰で管理し、徐々に日当たりのよい場所に移動させます。

クラッスラの増やし方

クラッスラの増やし方は「葉挿し」が簡単です。3月〜5月頃もしくは9月〜11月頃が適期です。やり方は以下の通りです。

  1. 元気な葉を葉元から切る
  2. 浅めの深さのお皿やバットなどに用土を入れ、その上に置く
  3. 水やりをせず、明るい日陰や半日陰の場所で根が出るまで管理する
  4. 発根したら土に埋めて水やりをし、日が当たる場所に移動する
  5. ある程度大きくなったら鉢に定植する

クラッスラの手入れ・剪定

クラッスラを育てる環境を、風通しや日当たりをよくするために、葉が込み入っている場合は剪定をしましょう。また、古くなった下葉などもカットしておくと、軟腐病の予防になります。

クラッスラの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

クラッスラは風通しが悪く乾燥した環境になると、カイガラムシやハダニが発生することがあるので注意しましょう。

カイガラムシは、葉や茎に寄生し汁液を吸って栄養を奪う害虫です。大量に発生すると枯死に至ることもあります。葉や茎を傷めないように注意しながら、歯ブラシでこそげ落として退治しましょう。また、カイガラムシ専用の薬剤を散布して駆除するのも効果的です。

また、ハダニも葉を吸汁して被害をもたらす害虫です。主に葉の裏側に発生しやすい傾向にあります。水が苦手なので少し強めに葉水をすると、ある程度退治できます。しつこく発生する場合は、薬剤を散布して駆除するとよい。

かかりやすい病気

また、以下の病気にも注意しましょう。

カビが原因で起こり、葉を枯らしてしまう黒星病は、感染すると葉に褐色の斑点ができます。雨が多いジメジメとした梅雨に発生しやすいので、風通しをよくしておきましょう。

また、軟腐病も梅雨から夏の高温多湿の時期に発生しやすく、土中の細菌が原因で起こる病気です。感染すると下葉に病斑ができ、やがて葉が柔らかくなり腐敗していきます。多湿にならない環境を作り防除しましょう。

クラッスラの種類

クラッスラには以下をはじめとした、いろいろな種類があります。

金のなる木(花月)

金のなる木は、かわいらしいぷっくらとした丸い葉形をしており、開花期に白やピンクの花を咲かせます。茎と肉厚な葉は水分を蓄えられるため、乾燥に強いのが特徴です。

神刀

神刀は、刀のような形をした葉形が大きな特徴です。そのため、個性的な多肉植物を育てたい人におすすめです。暑さには強いですが寒さには弱いので、冬場は室内で育てたほうがよいでしょう。

火祭り

火祭りは、葉が紅葉する品種です。秋になると葉が赤く色づき、「火祭り」という名前の通り、鮮やかな葉姿を楽しめます。

ゴーラム

ゴーラムの魅力は、そのユニークな葉の形です。棒状で先端だけ平らにくぼんでおり、くぼみの縁が赤く色づいています。また、挿し芽や葉挿しで簡単に増やせます。

人気の多肉植物、クラッスラを育ててみよう!

クラッスラは、多肉植物ならではのぷっくりとした愛らしい姿が魅力的で、年間を通して楽しめます。もともと乾燥に強い性質なので、水の与えすぎに注意しましょう。また、風通しをよくし、多湿に気をつけることもポイントです。

日頃の手入れや増やし方も簡単なので、トライしてみてはいかがでしょうか。

※トップ画像はちっちさん@GreenSnap

芽キャベツの花言葉|効果や効能は?花も咲かせるの?

芽キャベツ

コロコロした小さな芽キャベツは冬が旬で、1株から50個ほども収穫することができるんです。小さいながらも栄養がたくさん含まれていて、美肌効果などもあります。

今回は、芽キャベツの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

芽キャベツの花言葉


芽キャベツの花言葉は、「小さな幸せ」と「快活な愛」です。コロコロとした芽キャベツにぴったりな、素敵な花言葉ですね。

芽キャベツの基本情報

学名
Brassica oleracea var.gemmifera
科・属
アブラナ科・アブラナ属
原産国
ヨーロッパ
別名
子持ちカンラン

芽キャベツの由来

芽キャベツの原型はその昔、古代ローマにて栽培されていたようですが、現在わたしたちがよく目にする芽キャベツは、13世紀ごろからブリュッセルで栽培されたものだそうです。その後、オランダ南部で人気が広まり、北欧に渡って、現在では世界中で食されているんですね。

芽キャベツの花の特徴

芽キャベツは、小さくかわいらしい黄色の花をいくつも咲かせます。

また、芽キャベツは花が終わったものから採取した種ではなかなか充分に育たないようです。市販の種か、苗から育るしかないようです。

芽キャベツの種類、品種


芽キャベツ初心者の方にも育てやすい品種として、「早生子持(わせこもち)」という品種があります。

芽キャベツの代表種でもありながら、耐暑性が改良されており、丈夫で育てやすい品種です。定植後、だいたい90日ほどで収穫できるようになる芽キャベツですが、この早生子持は早生という名前だけあって早取りができ、70日ほどで収穫できます。

芽キャベツを初めて栽培するという方には育てやすく、おすすめの品種です。

芽キャベツの効果、効能

芽キャベツは、食べることで健康運、成長運がアップするといわれています。芽キャベツは普通のキャベツより栄養価が高く、ビタミンCが豊富なので、女性には特に嬉しいですよね。

栄養満点の芽キャベツを栽培してみよう


今回は、あまりスーパーなどでは見かけることのない芽キャベツを紹介してきました。1株から50個ほども収穫でき、栄養もたくさん含まれていたり、美肌効果などの女性に嬉しい効果も含まれているんですよ。

みなさんも栄養満点の芽キャベツを育てて健康的になってみましょう。

水菜の花言葉|種類や由来、花も咲かせるの?

水菜

お鍋やサラダなどでシャキシャキした食感が楽しめる水菜は初心者の方でも育てることができる家庭菜園で人気の野菜です。栄養も多く含まれているんですよ。

今回は、水菜の花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

水菜の花言葉


水菜の花言葉は「虚空」です。小さくて可愛い見た目からは、なかなか想像がつかない花言葉ですね。

虚空という言葉には何もない空間、大空といった意味があります。そして仏語では妨げるものが何もなく、全てのものが存在するための空間という意味もあります。

水菜の基本情報

学名
Brassica rapa L.
科・属
アブラナ科アブラナ属
原産国
日本

水菜の由来

水菜は冬の始まりを告げる京野菜です。もともとは京都の東寺九条で栽培されていて、肥料を必要とせず水と土のみで栽培されていたことが水菜という名前の由来だといわれています。

平安時代から栽培されてきたともいわれていますが、似た野菜が多く水菜と見分けがつかないのでハッキリとはしません。文献としては江戸時代に刊行された「毛吹草(けふきぐさ)」や農学書から水菜が栽培されてきた事が読み取れます。

また、水菜の変種として「壬生菜(みぶな)」というものもあります。葉にギザギザの切れ込みがなく先端が丸いのが特徴で、京都の壬生寺周辺で栽培されていたことから、そう名付けられました。

水菜の花の特徴


野菜としての印象が勝る水菜ですが、花を咲かせます。ただ花が咲いてしまう頃には固くなって食用に向かなくなってしまうので、なかなか見る機会はないかもしれません。

水菜はアブラナ科なので、菜の花に似た花びらが4つの黄色い花を咲かせます。菜の花と違うのは花びらが均等ではなく、2つの花びらが1対になった並び方をしていることです。

普段はなかなか見られない水菜の花を見られるのも、家庭で栽培する時の魅力ですね。

水菜の種類、品種


水菜はアブラナ科アブラナ属の植物で、日本の京都が原産地です。平成に入ってから全国で出回るようになり、家庭でも育てやすい品種もあります。

小株採り向けの「京みぞれ」は食感も品質も高く、ポピュラーな品種です。ほかにも紫色でアントシアニンが豊富な「紅法師」のような、彩りの良い品種もあります。

大株採り向けの品種では「白茎千筋京水菜」のような、旺盛に育ち冬の鍋物に最適なものもあります。初心者の方でも、小株採り向けの品種は特に育てやすいので、園芸店などでチェックしてみて下さい。

水菜を家庭菜園で栽培して料理に使おう


今回は、シャキシャキとした食感が特徴的な水菜を紹介してきました。

水菜は栽培も難しくなく、土と水さえあれば初心者の方でも安心して育てられることができるので、チャレンジしてみてくださいね。