GreenSnap

植物の名前を調べるなら

アプリで聞いてみよう!

★★★★★
ダウンロード
無料

2020年 8月 の投稿一覧

コルチカム(イヌサフラン)の花言葉|花の特徴や種類、毒があるの?

コルチカム

鮮やかで美しい秋植えの球根植物であるコルチカムは、別名イヌサフランとしても親しまれ、とても人気の高い植物ですが、球根には強い毒性が含まれています。誤って食べなければインテリアとして楽しめますよ。

今回は、コルチカムの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

コルチカム(イヌサフラン)の花言葉


コルチカムの花言葉は、「私の最良の日は過ぎた」「危険な美しさ」「悔いなき青春」「永続」「楽しい思い出」「頑固」など多様ですが、過去を思い起こさせるような時に関わるニュアンスを含む言葉が半数以上を占めています。

花言葉の内「私の最良の日々は過ぎ去った」には、秋にコルチカムが咲き、過ぎ去った夏の日々を惜しむ思いを込められたことに由来します。

一方「危険な美しさ」は、コルチカムが美しい花を咲かせるも毒を持っているという特徴に由来しているようです。

コルチカム(イヌサフラン)の基本情報

学名
Colchicum
科・属
イヌサフラン科・イヌサフラン属
原産国
ヨーロッパ、北アフリカ
別名
イヌサフラン

コルチカム(イヌサフラン)の由来

コルチカム(英語表記:Colchicum)という名前の由来は、黒海に隣接していたアルメニアの古都コルキス(Colchis)地方に多く咲いていたことにあります。オータムリリーやイブサフランなどの別名もあります。

ギリシアのディオスコリデスは、かつてコルチカムを毒キノコと同等にあつかったけれども、17世紀からは球根が、19世紀以降からは種子が薬用として広く用いられているようになりました。

さらに1937年にアメリカの植物学者であるA・F・ブレークスリーによって発表されたコルチカムに含まれる成分コルヒチンによる倍数体の作出という問題が、植物育種の分野において新しい進展をもたらしました。

コルチカム(イヌサフラン)の花の特徴


コルチカム(イヌサフラン)は品種改良によってさまざまな種が存在しており、花の形もさまざまになっています。そのため、大輪咲きや小型花、一重咲き、八重咲き、など多種多様な花を咲かせます。

コルチカム(イヌサフラン)の種類、品種


コルチカムは欧州・中東・北アフリカの地中海沿岸部など、幅広い地域に自生する植物であり、原種が60種ほど存在しています。ほぼすべての種が秋咲きで、ピンクや藤色の花を咲かせるのがほとんどです。

ただし、「C・ルムテウス」のように黄色い花を咲かせる春咲きの種も存在します。

現在は「C・オータムナーレ(=イヌサフラン)」や「C・スペシオサム」など園芸品種がいくつも作り出され、夏〜秋植えの球根ではありますが、数年間ほど楽しめるものもいます。

このほかの種としては、白い花を咲かせる小型の「コルチカム・オータム・ナーレ・アルバ」や一重咲きの紫桃色の大輪花をもつ「ザ・ジャイアント」などもあります。

コルチカム(イヌサフラン)は毒を持つ花


コルチカムは美しく鮮やかな花をしていますが、球根には強い毒性を持っています。「コルヒチン」というその物質はそのまま食べてしまうととても危険ですが、使い方によっては薬にもなったりするんです。

みなさんも毒には気をつけて、美しいコルチカムを楽しんでくださね。

ラセンイの花言葉|花の特徴や種類、インテリアグリーンでおすすめ?

ラセンイ

螺旋を描いている茎が特徴的なラセンイは、水辺に咲く花ですが、最近では寄せ植えやインテリアグリーンとしても人気が出てきています。海外でもファンがいたりするんですよ。

今回は、ラセンイの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ラセンイの花言葉


ラセンイには特別な花言葉は付けられていません。ただ仲間であるイグサの花言葉は「従順」です。

これはその真っ直ぐと伸びた茎の形が、忠実に芯をもって行動する心意気につながるように見えることに由来します。この考えに則れば、ラセンイの花言葉は「奔放」と言えるかもしれません。

くねくねと自由自在にあちこちへと伸びていく姿は、まさに自由気まま。モダン風のインテリアをはじめとする、現代のおしゃれな空間にはピッタリの花言葉といえるかもしれません。

ラセンイの基本情報

学名
Juncus effusus ‘Spiralis’
科・属
イグサ科・イグサ属
原産国
世界の温帯地域
別名
螺旋藺

ラセンイの由来

ラセンイは、畳の原料となるイグサの突然変異種です。学名がJuncus effusus var.decipiens cv. spiralis、英名では Corkscrew rushと呼ばれています。

そして葉が退化したことで、線状になっている茎が螺旋状にぐるぐると生えている姿が魅力的だとされています。

ラセンイの花の特徴


ラセンイは茎が特に発達した植物であり、葉と花は比較的退化しています。花の色形は、褐色でまったく目立たない小さなものです。

特に茎の節目あたりからふさふさとした印象を受ける花をつけますが、本当に米粒サイズほどの大きさとなっているので、時期を見てしっかり観察しないと見つからないかもしれません。

ラセンイの種類、品種


ラセンイは、通常のイグサの突然変異種に当たるイグサ科イグサ属の植物です。通常の種類は茎全体が緑色ですが、近年登場した種である葉に黄色い斑模様が縦に入る「イエローライン」がインテリアとして人気を集めています。

アート作品のように茎がくるくると螺旋状になっているのが魅力として、どの種も自宅に飾るために購入されているようです。

なお、国内で畳に使われるイグサの種類としては、「ひのさらさ」や「ひのさくら」、「ひのはるか」、「夕凪」、「涼風」など特別に栽培されたものが数多くあるようです。あくまでも観賞用のラセンイとは異なり、まっすぐに伸びる茎と葉が特徴です。

ラセンイはインテリアグリーンとしても人気


ラセンイは昔から、園芸用・観賞用として愛され利用されてきたので、寄せ植え等にもよく見かけます。本来は水辺に育つ植物であるので、庭の池に面した土手などに植えられることも多いです。

ビオトープをつくるときにもよく見受けられます。 また耐陰性を活かして、インテリアグリーンとして海外でも用いられているようです。近年ではアンティークとして楽しむ人も増えているようですよ。

みなさんも特徴的なラセンイを楽しんでみてくださいね。

ミツマタの花言葉|花の特徴や種類は?紙の原料って本当?

身近で利用されている植物ミツマタ。きっとみなさん、ミツマタを原料としたものをよく使っているはず。それはいったい何でしょうか。ここでは、ミツマタの花言葉や基本情報について紹介しています。

またミツマタの利用についてもまとめていますので、ぜひご覧ください。

ミツマタの花言葉

ミツマタの花言葉は「強靭」と「肉親の絆」です。「強靭」という花言葉の由来は、ミツマタの利用に関係しています。後述もしますが、ミツマタの樹皮は強度があるため、紙の原料となるのです。そのことから、花言葉の「強靭」がついています。

では、少し変わった花言葉である「肉親の絆」についてはどうでしょうか。ミツマタは、必ず3つに枝分かれします。その3つの枝を、父、母、子どもと見なします。ミツマタは2手に分かれるのではなく、かならず3つ一緒。

そんな様子が親子そろっているように見えて、「肉親の絆」という花言葉がつけられました。

ミツマタの基本情報

学名
Edgeworthia chrysantha
科・属
ジンチョウゲ科ミツマタ属
原産国
中国
別名
ミツマタヤナギ

2~3メートルの低木で、日陰でも育てられる植物です。暑さにも寒さにも強いので、育てやすい植物。綺麗な見た目の花だけでなく、その香りを楽しむこともできます。

ミツマタの由来

ミツマタは漢字で書くと、「三椏」、「三又」、「三叉」となります。すでにご紹介したように、ミツマタが枝分かれする際は必ず3つ。そのことからミツマタという名が付いたというのはすぐに想像がつくかと思います。

しかし、「三又」ならわかりますが、「三椏」とは? 「三椏」の「椏」という漢字を初めて目にする方も多いのではないでしょうか。なかなか日常生活ではお目にかからない字です。

こちらは、一字で「きのまた」と読むのですよ。その読み方のとおり、木が枝分かれするところ、という意味です。つまり「又」とほぼ同じ意味です。

ミツマタの花の特徴

ミツマタは3~4月に花を咲かせます。花の色はオレンジ、黄色。小さな花が集まって咲く、ランタナのようにこんもりした可愛らしい花です。花は外側から開花していきます。

ジンチョウゲ科ということもあり、とても良い香りがするのですよ。ミツマタは、香りを楽しむことができるのが大きな特徴です。

ミツマタの種類、品種

ミツマタの種類をご紹介します。

ベニバナミツマタ

ミツマタの主な色はオレンジと黄色。しかし、赤い花を咲かせるミツマタもあります。そのミツマタを特にベニバナミツマタと呼びます。

タイリンミツマタ

タイリンミツマタは、ミツマタのなかでも、大きな花を咲かせる種類のこと。豪華でボリュームのあるミツマタです。花を楽しみたい方はこちらのタイリンミツマタがおすすめ。

ミツマタは紙の原料にも使われる

ミツマタは「強靭」という花言葉が付くほど、樹皮に強度があります。そのことから、和紙の製造や紙幣の製造に利用されてきました。現在作られている紙幣にもミツマタは原料として使用されているのですよ。その歴史は古く、16世紀から和紙に利用されてきたほど。

かつては雁皮(ガンピ)でも和紙を作っていました。しかし、雁皮は育てるのが難しい植物。そのため、紙の製造には向かないと判断されました。そこでミツマタを利用するようになったというわけです。

ぜひみなさんもお庭にミツマタをお迎えしてあげませんか。春の訪れとともに、花が咲き、良い香りがお庭に広がりますよ。その際は、香りだけでなく、きちんと3つに分かれる枝にも注目してみてくださいね。

イワタバコの花言葉|花の特徴や種類、名前の由来は?

イワタバコ。こちら、変わった名前ですよね。煙草と何か関係があるのでしょうか。ここでは、イワタバコの基本情報から花言葉、花の特徴までご紹介しています。

イワタバコは毎年お花を楽しむことができる植物なので、ぜひお庭にお迎えしてみませんか。

イワタバコの花言葉

イワタバコの花言葉は、「涼しげ」と「愛らしい心」の2つがあります。イワタバコは岩場の湿気があるところで6~9月に咲きます。この時期の湿気のある岩場は、周りと比べると涼しく感じます。そのことからこの花言葉がついたのでしょう。

花言葉の「愛らしい心」はイワタバコの花の見ためから由来していると考えられています。イワタバコの花は小さく、下を向いて咲きます。その姿から「愛らしい心」という花言葉がついたと考えられます。

イワタバコの基本情報

学名
Conandron ramondioides
科・属
イワタバコ科イワタバコ属
原産国
日本、中国、台湾
別名
イワヂシャ、イワナ、ニガナ

チシャという植物に似ていることからイワヂシャと呼ばれることがあります。

イワタバコの由来

イワタバコは漢字で書くと、「岩煙草」。ジメっとした岩場に好んで自生するため、「岩」とつけられています。では、「煙草」はどうしてついているのでしょうか。こちら、煙草とはまったく別の植物です。煙草とついた鍵はイワタバコの葉の見ためにあります。

イワタバコの葉は煙草の葉にそっくりなのです。ギザギザとした形をしています。そのことから「岩煙草」という名前が付けられました。イワタバコの葉は、苦みがあるため、ニガナと呼ばれることも。

しかし、こちら胃の調子を整える効果があると言われていて、葉を食用にすることがあります。天ぷらとして葉を揚げることもあるのですよ。

イワタバコの花の特徴

イワタバコは岩場でもしっかりと花をつけます。その花期は6~9月まで。花の色は薄ピンク、薄紫、白です。イワタバコの花は淡い色をしているのが特徴と言えます。

また花の形にも特徴があります。イワタバコは星形をした花を咲かせるのです。しかし、その花はうつむき加減。下向きに花を咲かせるのもその特徴と言えます。花は小さいですが、葉は大きくてボリューミーです。花だけでなく、煙草に似たイワタバコの葉も楽しめます。

イワタバコの種類、品種

イワタバコの種類をご紹介します。

ヒメイワタバコ

イワタバコのなかでも、小さな種類のものです。日本では主に紀伊半島に自生します。1株がイワタバコの半分ほどの大きさで、鉢植えでも育てやすいです。

ケイワタバコ

ケイワタバコは、漢字で書くと「毛岩煙草」。その名の通り、花や葉に毛が生えているのが特徴。ヒメイワタバコと比較して、ケイワタバコの方が育てやすいです。

イワタバコは毎年花を楽しめる

イワタバコは多年草です。多年草(たねんそう)とは、花を咲かせて、果実をつけるというサイクルを2年以上繰り返すことのできる植物のこと。つまり、イワタバコを一度植えてしまえば、2年以上はお花を毎回楽しむことができるのです。

鉢植えの場合は、成長したら、植え替えが必要になるのでご注意ください。ジメっとした岩場で咲くほどなので、あまり日差しは好みません。乾燥に気を付けながら、日陰で育ててあげましょう。

花期も長いので、一度植えると、長く花を楽しめますよ。花はもちろんですが、立派な葉もぜひ観察してみてくださいね。

イヌマキの花言葉|花の特徴や名前の由来、庭植えがおすすめ?

イヌマキ

イヌマキ(犬槇)という名は変わっていますよね。どこが犬なのでしょうか。ここでは、イヌマキの花言葉とその名の由来や基本情報などをご紹介しています。ぜひご参照くださいね。

イヌマキの花言葉

イヌマキの言葉はこの2つ。「慈悲」と「色褪せぬ恋」です。
昔から生垣として利用されてきたイヌマキ。今も昔も生垣として、風や砂などから家を守ってくれています。そのため、イヌマキには「慈悲」という花言葉がつきました。

では、「色褪せぬ恋」とはどこから付いたのでしょうか。
イヌマキは強い植物。寒い冬でも美しい葉の緑を保ち続けます。その色褪せない姿が、「色褪せぬ恋」という花言葉に繋がったと考えられています。

イヌマキの基本情報

学名
Podocarpus macrophyllus
科・属
マキ科マキ属
原産国
日本、台湾
別名
クサマキ

別名のクサマキですが、「草槇」ではありません。漢字で書く場合は、「臭槇」です。切ると、断面から独特な香りがすることから、この名がつけられました。

イヌマキの由来

イヌマキを漢字で書くと、「犬槇」。植物の世界では、「犬」という言葉が植物の名に付くことがあります。「犬」は、「小さい」、「劣る」、「偽物」という意味になるのですよ。ちなみに、公園で見かけるイヌシデの「イヌ」も同様です。

スギのことを昔「マキ」と呼んでいました。イヌマキは木材としては、スギと比べて劣ることからイヌマキと名がつけられたのです。確かに、イヌマキはスギに似ていますよね。劣るという意味の「イヌ」がついてはいますが、こちらとても優秀な植物。その優秀さを次の項目で見てみましょう。

イヌマキの特徴

イヌマキの特徴というと、その大きさです。成長すると20メートルほどにまでなります。樹木のイメージがありますが花がつきます。イヌマキはイチョウのように雌雄異株。

5~6月になると、3センチほどの雄花を見ることができます。その見ためは松の雄花に似て、円柱形。黄色い雄花です。雌花は1センチほどとあまり目立たず地味。

イヌマキは10~12月に赤い実を付けます。実の先端には真っ白な種子をつけます。丸い赤い果実と丸い種子が一緒につく様子はかわいらしいですよ。この赤い実は、やがて紫色のブルーベリーのような色に変わります。またイヌマキは利用されることが多いのも特徴。

果実は、かつて子どもたちにおはじきやコマ、ヤジロベエの材料として愛用されました。また、昔の子どもたちは葉をオヤツに食べたとか。それだけではありません。イヌマキは建築木材としても利用されるのです。

沖縄県では特にイヌマキは木造住宅の高級素材とされています。首里城にも使用されたほどですよ。

イヌマキの種類、品種

「ラカンマキ」というイヌマキのなかでは、小さな種類のものがあります。背丈は5メートルほど。20メートルまで成長するイヌマキと比べると小さめです。観賞価値が高いため、小さくても苗木の価格が高く設定されています。

イヌマキを庭植えで楽しもう

大きく成長するイヌマキ。とても鉢植えでは育てられません。イヌマキを育てるなら、庭植えがおすすめです。ゆっくりと成長していく植物ですが、花期になれば可愛らしい花を楽しむことができますよ。

庭に植えれば、お家のシンボルツリーになるはず。また実は子どものオモチャとしても利用ができるので、お子さんと一緒に遊んでみませんか。

レモングラスの花言葉|花の特徴や効果、効能は?

レモングラス

爽やかな香りで癒してくれるレモングラスは、料理や、ハーブティーで楽しまれることの多いハーブです。薬用の効果もあったりと私たちの生活の中で活躍してくれています。

今回は、レモングラスの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

レモングラスの花言葉


レモングラスの花言葉には、「爽快」、「爽やかな性格」、「凛々しさ」といった意味があります。

香料としても用いられる、すっとした香りがすることに由来した花言葉といえます。

レモングラスの基本情報

学名
Cymbopogon citratus
科・属
イネ科・オガルカヤ属
原産国
東南アジア、南インド、スリランカ
別名
レモンソウ

レモングラスの由来

レモングラスの歴史はかなり古く、インド周辺の地域では数千年前から人々にから好んで使われ、栽培されてきたそうです。伝統医学であるアーユルヴェーダでも利用されてきたといわれています。

このハーブには、レモンと同じ香りの成分であるシトラールが含まれており、爽快な香りを放っていることから、レモンの香りのする草ということで「レモングラス(lemon grass)」と名付けられたようです。

レモングラスの花の特徴

レモングラスはイネ科オガルガヤ属の多年草ということで、稲のように花をつけます。米粒程度の大きさの黄色い花に、たくさんの赤っぽい毛が生えたような姿をしています。

レモングラスの効果、効能


レモンに似た爽快な香りをさせるレモングラスには、柑橘系の植物と同様に抗菌・殺菌作用があります。そのため、風邪の予防や腹痛、下痢の緩和にも効果的だとされています。

したがって、風邪の症状が出始めたときには、レモングラスを使った紅茶を飲むことなどがおすすめです。

また、水虫の治療にも効果があるようです。

レモングラスの香りについても効能があり、虫が嫌うため虫除けスプレー等の材料として使われることもあるようです。育てたレモングラスの葉をクローゼットの中に忍ばせておくだけで虫がつかないともいわれます。

さらに、このハーブが放つレモンのような香りは、眠気を覚ます効果もあるので、気持ちを切り替えさせてくれます。憂鬱な日々が続いているようならば、是非使ってみてください。

ほかにも胃の働きを助け、消化を促進してくれることから、脂肪分解を促す作用もあると期待されています。食べ過ぎでの胃もたれや胸やけの際などに、レモングラスのハーブティーを飲んでみましょう。

水蒸気蒸留法を用いて取り出されたレモングラスの精油は、食品や飲料、香水などに添加して使われています。精油の場合には、消化促進作用も期待できるので、食欲不振や消化不良に悩まされている方は改善できるかもしれません。

また、鎮痛作用ももっているので、代謝や血行のよさを促進して運動後の疲労回復や神経痛や頭痛の改善にも効果が高いと考えられます。肩こりに悩まされている方も必見です。

レモングラスの種類、品種

レモングラスは南インドやスリランカ、東南アジアに多く生息し、数十種類ほどが存在しているといわれています。中でも有名なのは、西インド種(西インドレモングラス、ホワイトグラス)と東インド種(東インドレモングラス、レッドレモングラス)でしょう。

日本で販売されているレモングラスのティーのほとんどは西インド種が用いられています。今では西インドで育てられているらしい東インド種は、茎が赤く柑橘系の香りだけでなくバラのような香りが強烈です。

一方の西インド種は、スリランカが原産だと考えられており、西インド諸島からアジア、アフリカといった熱帯地方で栽培されており白い茎を持ち柑橘系の爽快な香りをしています。

香りの質自体は西インド種の方が高く評価されていますが、ただ精油としては東インド種の方が多く用いられているようです。

なお今現在の栽培はインドだけでなく、ネパールやブータン、エジプト、オーストラリアなどでも、その生命力の高さを発揮してかなり広くで行われているようです。

レモングラスの風水

風水において、レモングラスを含む植物の緑色は「運を運んでくる」力があるとされています。特にいきいきとした観葉植物には、気を浄化する作用をもっており、良くない流れを入れ替えてくれる効果があるそうです。

そのため、植物の中でも芳香性のあるものの香りを室内に満たす、もしくは巡らせることでより運気をあげるともいわれています。

こうしたことから、寝る前に収穫したレモングラスのティーを作って香りと味を楽しむといいでしょう。またはレモングラスを用いたアロマを使うのも、心も安らぐので効果は高いかもしれません。

また、レモングラスは中でも金運アップの効果が高いといわれており、職場での出世や起業独立を目指す方にはおすすめです。コミュニケーションがスムーズにいくように働きかけてくれる効果もあるようです。

レモングラスは爽やかな香りのハーブ


レモンに似た爽やかな香りで癒してくれるレモングラスは、ハーブティーにしたり、料理に用いることが多いハーブです。

育てることも特別難しい植物でもないので、自分で育てたレモングラスで爽やかな香りを楽しんでみてはいかがですか?

グロキシニアの花言葉|種類や由来、花の特徴は?

グロキシニア

ブラジル原産の暑さの中で育つグロキシニアは、美しい姿と存在感で夏のガーデニングでとても人気の花です。日本の気候では育てるのはなかなか難しいとされていますが、管理をしっかりすれば長く楽しめますよ。

今回は、グロキシニアの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

グロキシニアの花言葉


グロキシニアの花言葉は「華やかな日々・艶麗」などです。この2つの花言葉は、グロキシニアの美しく艶やかな花姿にちなんでいるといわれています。

また、ほかにも「媚びた態度・媚態・欲望」といった意味の花言葉もあるので、贈り物にする場合は気をつけたほうが良いかもしれません。

グロキシニアの基本情報

学名
Sinningia speciosa
科・属
イワタバコ科・オオイワギリソウ属
原産国
ブラジル
別名
オオイワギリソウ

グロキシニアの由来

グロキシニアが1700年代に発見された当時は、新種の植物として独立したグロキシニア属という分類がされていましたが、現代ではブラジルの中央アメリカを中心に分布しているシンニンギア属に分類されています。

グロキシニアが日本に入ってきたのは、海外との貿易が盛んになりはじめた、明治の初頭頃とされています。

グロキシニアの原種が岩の上に生息していたことから日本では「大岩桐草(オオイワギリソウ)」という名前がつけられました。

作家の高村光太郎がアトリエが完成した際に、記念として妻である智恵子にグロキシニアを送ったというエピソードもあり、高村光太郎の代表作のひとつの「智恵子抄」にもグロキシニアの花が登場します。

かつての園芸界は温室栽培が主流でしたが、グロキシニアの華やかな美しさから人気が高まって現代では一般の家庭でも広く栽培されるようになりました。

花と葉の美しさから、その美しさと華やかさから「冬の女王」と呼ばれているシクラメンに対して、「夏の鉢花の女王」とも呼ばれています。

グロキシニアの花の特徴


グロキシニアは、開花時期の4月下旬から7月上旬にかけてと、9月から11月下旬にかけて、色鮮やかなラッパ型の花を咲かせます。花は、ビロードやベルベットのようなつやつやした光沢のある花びらをもっているのが特徴的です。

グロキシニアの花の色は赤や紫、ピンクなど品種によってさまざまな色があります。また、2色咲きの品種も多く存在しています。

花の形は品種によってさまざまですが、一重咲きと八重咲きのものが多く、八重咲きはボリューム感があり見応えがあります。

ちなみに、野生種のものは花が下向きに咲きますが、現在園芸用で普及されている品種のものは、ヨーロッパで品種改良がされており花が上向きに咲くものが多く見られます。

葉っぱは幅の広い円形で、葉の縁はゆるくギザギザになっています。葉はとても肉厚で落ち着いた深い緑色をしており、色鮮やかに咲く花との絶妙なコントラストで、妖艶で上品な雰囲気を醸し出しています。

グロキシニアの種類、品種


一般的にグロキシニアは、「シンニンギア・スペシオサ」と呼ばれる種類のものを指しています。

そのシンニギア・スペシオを元に改良された園芸品種が多く出回っています。シンニギア属に分類されている植物ですが、発見当初はグロキシニア属に分類されていたことから現在でもその名前が使われています。

グロキシニアの原産は熱帯雨林の崖や岩の上に生息しています。草丈は10〜40cmほどで、赤や白、紫など色鮮やかな花が咲きます。

品種には赤地に白覆輪で大輪の八重咲きの花が咲く「エンペラー・フレデリック」、紫地に白覆輪で大輪の八重咲きの「エンペラー・ウィリアム」、ピンク色で花びらがほぼ真横に咲くのが特徴の「トランペット・フラワード」、大輪八重咲きの赤地に白覆輪の花が咲く「グレゴール・メンデル」など、多様な種類が存在します。

その見た目の美しさからガーデニングや寄せ植え、花束などでも人気があります。

グロキシニアの風水

グロキシニアに限らず花は風水において良い気を呼び込んだり、陰の気を吸収したりと重要な役割を果たします。また、飾る花の色とその色の花を飾る方角で、効果や運気が変わってくるともいわれています。

グロキシニアの花の色でポピュラーなのが赤・ピンク・紫の3色です。赤い花は活気と元気に効果があり、北と西に飾るのが相性が良いといわれています。

次にピンクの花は恋愛と人間関係に効果があります。東南方向に飾ると恋に効き、北方向に飾ると子宝に効果あるそうです。

紫の花は自分の気持ちを高めるのに効果的です。東や南、南西方向と相性が良く、特に南西方向は責任感からくるストレスの緩和に効き目があるそうです。

グロキシニアは夏の鉢花として有名


「夏の鉢花の女王」とまで言われるほど美しいグロキシニアは種類も多く、ヨーロッパではまだまだ品種改良が進んでいて、人気の花です。存在感があって観葉植物としても楽しまれます。

ブラジル原産の植物で、暑い環境で育つため日本で育てることはなかなか難しいですが、管理をしっかりすれば楽しめるのでグロキシニアを楽しんでみてください。

ニューサイランの育て方|地植えで寄せ植えもできる?耐寒性のある品種は?

ニューサイランの画像、Photo by Audreyさん

ニューサイランはいろんな色と大きさが多彩な多年草で、ニュージーランドが原産地です。名前がよく分からない人でも、意外に見たことが多い植物で、庭などの地植えなどにもよく使用されています。また、ニューサイランの葉は、生け花の花材としてもよく使用されています。そんなスッキリした形の葉が人気の、ニューサイランの育て方を説明します。

ニューサイランを育てる場所

ニューサイランは日当たりの良い場所を好むので、ベランダかお庭で育ててあげるのがいいでしょう。また、草丈が高くなる植物のため、室内では広いスペースがあるお部屋であればなお良いでしょう。

ただし、夏の乾燥した状態は苦手です。また、直射日光がきついと、葉が焼けてしまうことがあるので、ちょっとした木陰を設置して、枯れるのを防ぐようにして下さい。

冬の季節は寒さや風にさらすのは好ましくないです。そのため、ニューサイランを庭で育てている場合は、冬の季節はワラなどを敷いて、暖かくしてあげて下さい。

ニューサイランは、日当たりが良く風通しがいい環境であれば、綺麗でまっすぐな形状のいい葉に成長します。

ニューサイランの水やり

春~秋の季節は、ニューサイランの成長期にあたるので、たっぷりと水を与えるのがポイントです。水分を好む植物なので、水はこまめにあげて下さい。特に、地植えよりは鉢植えの方が乾きやすいので、水やりは忘れないように気を付けます。ニューサイランの株が大きく成長していると、水をあげる量も多くなります。

一方の冬の季節は、ニューサイランの休眠期に当たりますので、水を与えすぎますと根腐れする原因になります。生長期と比べますと根より水分を、吸い上げにくい状態になります。そのため、ニューサイランへ水を与えるタイミングとしては、用土が乾いてから2~3日あとぐらいがちょうどいいです。

ニューサイランの肥料

ニューサイランはよく成長するタイプの植物なので、肥料はしっかり与える必要があります。植え付けする用土には、緩効性化成肥料を混ぜておくといいでしょう。

ただし、これだけでは成長が旺盛のニューサイランには足りないため、1ヶ月に1回ほどのタイミングで、発酵油粕や緩行性化成肥料を足元に与えると、良い状態に育っていきます。お庭などの地植えよりは、鉢植えやプランターの方が、追肥が必要になってきます。

ニューサイランの土

ニューサイランを育てるときは、水はけの良い通気性がある用土を用いましょう。

自分で配合するのが難しいのであれば、草花用培養土を使用して育てても大丈夫です。自分で配合したい場合は、赤玉土6・腐葉土3・軽石1の割合で、配合して使用するといいでしょう。
植木鉢やプランターで育てたい場合は、鉢底ネットを敷いて、その上に軽石か鉢底石を入れた後、草花用培養土を入れ植えて下さい。

ニューサイランの植え付け・植え替え

ニューサイランの植え付けや植え替え時期は、成長期でもある3~4月の春の季節が適期です。

このとき、根を傷つけてしまうと、枯れる原因になりますので、根に付いている土はつけたままにして崩さず、植え付け・植え替えを行うといいでしょう。植える際には、株元を少し高めに植え付けると、水はけがいい状態になり、成長を促す良い生育環境がつくれます。

鉢植えやプランターなどは、成長のスピードがあるニューサイランは、すぐ根でいっぱいになります。根詰まりしてきますので、1~2年の頻度で植え替えを行うといいでしょう。

ニューサイランの増やし方(株分け)

ニューサイランの増やし方は「株分け」が一般的です。

株分けの季節としては、成長期が始まる3~4月の春の季節です。根が張っていると固くて、分ける作業が大変なので、スコップや園芸ハサミなどを使用して、半分ぐらいの大きさを目安にして、株を割るといいでしょう。

株分けしたら、すぐ土に植えて、日を当て水をたっぷり与えてあげましょう。

ニューサイランの手入れ・剪定

ニューサイランはよく成長する植物なので、育っていく過程で下の方の葉が、古くなったことにより枯れてきたり、色が褪せるなど変色してきます。いつも葉がまっすぐで、健康的な姿を保つためにも、状態が悪くなってきた葉は適宜剪定を行うといいでしょう。

剪定方法は難しくなく、傷んだ葉を株元から切り取って下さい。高温になったり多湿な場所はさけたいので、鉢植えやプランターなどは季節により、最適な環境のお部屋などに移動させましょう。

庭に植えてあるニューサイランはより成長に勢いがあるため、手入れは必須です。枯れたり避けたりしている葉をカットしながら、ボリュームを整えるように剪定して下さい。

ニューサイランの育て方で注意すべき病気・害虫

ニューサイランには、基本的に害虫は付きませんし、病気にもなりづらいです。ただし、庭やプランターなどで寄せ植えにしている場合は、ほかの植物の根元にいるコガネムシなどが根っこを食べてしまう可能性があります。

ニューサイランの葉が枯れすぎて様子が変だった場合、根っこにコガネムシがいないか確認してみて下さい。コガネムシがいたら、手で取り除いてあげましょう。

ニューサイランの種類・品種

フォルミウム・テナックスは、別名マオランやニュージーランドアサといわれています。大きくダイナミックに成長するのが特徴で、草丈は3mほどにもなります。-10℃まで大丈夫な、耐寒性が強い品種です。葉の色は綺麗な緑色です。

フォルミウム・クッキアナムは、成長しますと草丈が60cm~2mぐらいの、小型ですらっとした姿が特徴です。バリエガータは、葉に美しい特徴があり生け花にもよく使用されていますが、葉が緑色にフチにクリーム色の斑がストライプで入っています。

フォルミウムレインボーチーフは、草丈が大きいもので90cmぐらいになる品種です。プルプレアは、葉の色に深みがある赤紫色で、庭などに植える人が多い人気がある品種です。

もう少し明るい赤色がいい場合は、イブニンググローがいいでしょう。草丈は30cm~1mぐらいなので、お庭などのアクセントとしても楽しませてくれます。

フォルミウムレインボーメイデンは、枝が弓のように垂れているのが特徴の品種です。

フォルミウムレインボーサンライズは、草丈が小型で直立した形状の品種です。ニューサイランは、見た目の姿は基本的に共通しており、それぞれ草丈が低い品種と高い品種、色も赤色や緑色などいろいろあります。

ニューサイランの花と葉

本来、ニューサイランの花は、初夏の頃になると開花します。その姿は、長い花茎の先に、赤や黄色の花がつきます。ただし、あまり開花しているところを見られないため、ニューサイランの花は珍しい存在としても知られています。

ニューサイランの葉の繊維は織物や漁網をつくることができ、根を焼きシップ剤にするなど、人の生活を支える植物として役立つ場面も多く、観賞用というだけではなく実用性があります。

ニューサイランの花言葉

ニューサイランの花言葉は「素直」です。垂れている姿の品種もありますが、真っ直ぐな姿のニューサイランが、花言葉の由来となっています。

ニューサイランの寄せ植えを楽しもう!

ニューサイランは育てるのが難しくない植物なので、園芸好きな人や生け花が趣味の人など、手軽に育てることにチャレンジできます。種類によりいろんな色がありますので、何種類か混ぜてお庭に植えるなど、アレンジも楽しくなります。

また、ニューサイランは成長にスピードがありますので、生い茂りすぎますと手入れが大変になります。早めに剪定して傷がある葉などを整理し、格好いい姿を保てるといいでしょう。お花も咲きますので、葉の美しさだけでなくお花鑑賞もできます。室内は広いリビングなどに、インテリアとして飾れます。

※トップ画像はAudreyさん@GreenSnap

ベルムの育て方|日当たりや水やり、肥料の加減は?日陰でも育つ?

ベルムの画像、Photo by なごこさん

上から葉を見ますと放射状に綺麗な形をしていて、お部屋のインテリアにも最適です。寄せ植えなどにもよく使用され、ほかの植物と一緒に植えても、可愛いアクセントになり、手軽に増やすことができます。ここでは、そんなベルムの育て方をみていきましょう。

ベルムの栽培場所

ベルムは、日陰になっている場所では大きく育たないので、1年中良く日が当たる場所で育ててあげるのが最適です。そのため、お部屋の日が当たる窓際や、ベランダなどがいいでしょう。

ベルムを大きく育てたいのであれば、日の当たる庭などで育てるのも良いです。風通しが良く、高温多湿にならない環境にして下さい。

ベルムの水やり

ベルムを鉢植えで育てているのであれば、春~秋の季節は用土が乾いたら、お水を与えるようにして下さい。夏と冬の季節は、用土が乾燥している状態がいいでしょう。

ベルムの肥料

ベルムは、肥料を与えると良く育つので、2ヶ月に1回ぐらいの間隔で、追肥として化成肥料をあげます。

植え替えなどには、発酵している肥料であるぼかし肥料を使用すると、用土が微生物に分解され、有機肥料として使用するのに最適です。

ベルムの土

ベルムを育てるときは、多肉植物用の培養土を用いても大丈夫ですが、自分で用土を配合したい場合は、鹿沼土小粒2・赤玉土小粒2・ピートモス2・川砂2・燻炭2、で混ぜ合わせて作る方法もいいでしょう。

ベルムの植え付け・植え替え

ベルムの植え付けや植え替え時期は、真夏と真冬の季節は適していないので、この時期はやらないようにして下さい。1~2年に1回程度の間隔で、植え替えをしてあげましょう。

ベルム増やし方(葉挿し)

ベルムの増やし方には、「葉挿し」という方法があります。葉を1枚ちぎり取り、日陰の風通しがいい場所に置いておきますと、約1ヶ月間で根が出てきます。根が出てきた状態を確認しましたら、乾燥している用土に挿しておくと成長してきます。

ベルムの育て方で注意すべき病気・害虫

害虫としてはカイガラムシがつき、葉表面より樹液を吸ってベルムを弱らせてしまいます。また、夜盗虫もついて、新芽を食べてしまいます。

これらの害虫を駆除をするためには、数が少ない場合はティッシュや歯ブラシなどで、優しく拭いて落としてあげます。いっぱいついているのであれば、専用の殺虫剤を使用してください。

ベルムの手入れ

水をベルムの上より注ぎますと、葉に水滴が残っている状態になります。溜まった水がレンズになって、葉が焼けてしまうことがありますので注意が必要です。乾燥に強い品種ですが、水の与え方に気を付けて下さい。

ベルムを庭で育ててみよう!

1つだけあるベルムでも充分存在感はありますが、ほかの植物と組み合わせたくなる多肉植物です。鉢植えで小さいサイズで鑑賞してもいいですし、庭などに植えて大きいサイズにしても、ピンクの花を咲かせますので綺麗です。

※トップ画像はなごこさん@GreenSnap

ミセバヤの育て方|日当たりや水やりの加減は?肥料は必要?

ミセバヤは、日本で古くから栽培されている多肉植物です。秋になると密集して咲く美しい花姿と、ぷっくらとした可愛らしい丸い葉の紅葉が楽しめます。育てるのに適した場所や水やり、手入れのポイントなど、ミセバヤの育て方についてご紹介します。

ミセバヤを育てる場所

ミセバヤは、風通しがよく、日光がよく当たる場所で育てるのがベストです。とはいえ、半日陰でも十分に育ちます。暑さにも寒さにも強く丈夫で、比較的場所を選ばずに栽培できます。

ただし、ミセバヤは多湿が苦手なため、鉢植えの場合は、雨の多い梅雨の時期は雨に当たらない場所に移動しましょう。

ミセバヤの水やり

ミセバヤの土が乾燥したら水やりをします。肉厚の葉は水分を蓄えられる性質を持っているため、常に土が湿っている状態にする必要はありません。

また、ミセバヤの休眠期にあたる冬は水やりの回数を少なくし、やや乾燥ぎみに保ちます。多湿になると根腐れを起こしてしまうので注意しましょう。

地植えの場合は、夏の暑さや雨が降らない日が続いたことで土が乾燥しているときを除き、自然に降る雨だけで問題ありません。

ミセバヤの肥料

ミセバヤは、基本的に肥料をたくさんあげなくてもよく育つので、植え付けの際に緩効性肥料を少量施肥する程度で大丈夫です。もし株に元気がない場合は、液体肥料を与えてください。液体肥料は成分がすぐに効くので、短期間で株を回復させることが可能です。

また、ミセバヤを鉢植えしている場合は、時間が経つにつれ土の栄養が少しずつ減っていくため、春と秋に2週間に1回、液体肥料を与えて栄養を補います。

ミセバヤの土

ミセバヤを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。通気性に優れた鹿沼土小粒を6、赤玉土小粒を3、軽石小粒を1の割合で混ぜ合わせた配合土を使うのがおすすめです。

また、配合土をつくるのが手間な場合は、市販の山野草用培養土でも大丈夫です。

ミセバヤの植え付け・植え替え

植え付け

ミセバヤの植え付け時期は、3月下旬〜4月下旬頃が適期です。ミセバヤは、地植えも鉢植えも可能です。成長すると茎が下に垂れていくため鉢植えにする場合は、少し高さのある鉢や吊り鉢、バスケットに植えるとよく映えます。

植え付けたあとは、活着しやすくするためにたっぷりと水を与え、1週間程度は日陰で管理し、それから日が当たる場所に移動させてください。

植え替え

ミセバヤの根づまりを防ぐためにも、2年に1回ほど1回り大きい鉢に植え替えましょう。植え替え時期も、植え付け同様、3月下旬〜4月下旬頃が適期です。

ミセバヤの増やし方(種まき・株分け)

ミセバヤの増やし方には、「種まき」や「株分け」などがあります。

種まきの場合は、花が咲いたあとにできる種をまきます。株分けは、植え替えのタイミングで行うとよいでしょう。根を傷めないように注意し、1株に3〜4芽つくように分けて植えていきます。

ミセバヤの手入れ・花がら摘み

種まきをしない場合は、花が咲いたあとに花がらを取ってしまいましょう。種の形成のために栄養が取られてしまうからです。また、枯れた下葉なども取り除き、通気性をよくするよう心がけましょう。そうすることで軟腐病を予防できます。

ミセバヤの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

ミセバヤは、蒸れた環境にいると軟腐病になることがあります。軟腐病は、土中に生息する細菌が原因で起こる病気です。感染すると株の根元に病斑が生じ、やがて茶色く変色して腐敗していきます。

水やりのしすぎなどに注意し、多湿にならないようにして防ぎましょう。発病した株は、取り除いて処分してください。

つきやすい虫

また、アブラムシやナメクジも湿度が高いときに発生しやすいので、風通しをよくして防除しましょう。アブラムシは歯ブラシなどでこすり落とすか、薬剤を散布して駆除しましょう。ナメクジは見つけ次第、取り除いて退治してください。

ミセバヤの種類

ミセバヤには、以下のような種類も存在します。

  • 白い花を咲かせる「ツガルミセバヤ」
  • 丸く平らな葉と、濃いピンクの花姿が楽しめる「ヒダカミセバヤ」
  • 美しい葉の紅葉と、ドーム型の花姿が美しい「エッチュウミセバヤ」

ミセバヤを地植えや鉢植えで育ててみよう!

手入れの手間があまりかからないミセバヤは、園芸初心者に特におすすめの多肉植物の仲間です。日光によく当て、多湿にならないように気をつければ、元気に育ってくれます。お気に入りの種類を見つけて、ぜひ育ててみてください。

※トップ画像は日曜大工さん@GreenSnap