バニーカクタスは中南米を原産とする、サボテン科オプンチア属の多肉植物です。
親株の先から生えた子株が、”bunny(子うさぎ)”の耳に見えることからこの名がついたとされています。表皮に生えている棘を触っても痛みはなく、うさぎの毛と同じくふわっとしているのも特徴のひとつです。
今回はバニーカクタスの育て方をご紹介します。
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:栽培する場所
バニーカクタスは近縁種のウチワサボテンと同じく、風通しと日当たりのよい環境を好むサボテンです。日照不足になると、株が伸びすぎて徒長したバニーカクタスになってしまうため、栽培の際は十分な日照量を確保してください。
数あるサボテンのなかでも一定の耐寒性と耐暑性を備えているものの、極度の寒さや暑さ、多湿環境には耐えられません。バニーカクタスにとって厳しい気候であれば屋内に取り込み、日当たりの良い窓際で栽培しましょう。
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:水やり
生育期(春・秋)の水やり
表土が乾いてから2~3日後、鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水やりします。水の与えすぎには要注意です。
緩慢期(夏)の水やり
表土が乾いてから1日後、たっぷりと水やりをします。梅雨や秋雨といった長期間降雨が続いている場合は、屋根のある場所に移動させて多湿状態になるのを防いでください。
休眠期(冬)の水やり
バニーカクタスは休眠期に入っているため、断水気味に管理します。1ヶ月に1回程度、表土が軽く湿るくらいの水やりで十分です。
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:用土
バニーカクタスは通気性と水はけのよい土を好みます。「赤玉土小粒6:腐葉土2:川砂2」の割合で混ぜた配合土がおすすめです。市販のサボテン用培養土を使用しても構いません。
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:肥料・追肥
バニーカクタスは比較的強健な性質があるため、肥料を施さなくとも育ちます。より締まった株へと育てたい場合は元肥として緩効性化成肥料を与えましょう。
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:種まき・植え付け・植え替え
バニーカクタスの苗の植え付け・植え替え適期は4~6月と9~10月です。栽培を続けた土は水はけが悪くなってくるため、2~3年に1回植え替えすることをおすすめします。
- 植え付け1~2日前から水やりを控え、土を乾燥させる
- 根が乾ききるまで、日陰に株を置いて乾かす
- 株より一回り大きな鉢を用意する
- 鉢底ネットを敷いた鉢に、上から鉢底石を入れる
- 鉢全体の1/3の高さまで用土を盛る
- 根鉢についた土をそのままにして植え込む
- 鉢のふち3cm下の高さまで土を盛る
- 水やりをして株をしっかり土着させる
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:増やし方
バニーカクタスは10月〜11月頃を目処に、葉挿しで増やせます。
- 4~5cmに生長した子株を親株から切り離す
- 切り取った子株の切り口を半日ほど日陰で乾かす
- 赤玉土など乾いた土に子株を挿す
- 土に子株を指してから約1週間たったら、軽く水を与える
- 根が生えたら土が乾燥しきらない程度に水やりする
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:注意する病気や害虫
バニーカクタスは病害虫の被害に合うことが少ないサボテンですが、まれにカイガラムシが発生します。
カイガラムシはバニーカクタスに寄生し、葉から栄養を吸い取ってしまう害虫です。放置しておくと生長が阻害されるだけでなく枯死するリスクをはらんでいるため、早急に駆除しましょう。
バニーカクタス(白桃扇)の育て方:花言葉
バニーカクタスを含むウチワサボテンの花言葉は、『偉大』『熱愛『燃える心』です。通常の植物では耐えられない、ひどく乾いた気候でも生き抜く姿にちなんでいます。
バニーカクタス(白桃扇)の育て方を知ろう!
バニーカクタスは小さく小柄ながらも強健な性質をもつサボテンです。栽培スペースもとらないため、インテリアプランツとしても活躍できます。
最近のコメント