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育て方

シュウメイギク(秋明菊)の育て方|花が終わったらどうする?苗の植え変え時期は?

シュウメイギク 秋明菊

秋に菊に似た花を咲かせることからその名前がついたシュウメイギクは、夏から秋にかけて花を咲かせます。名前に「キク」とついていますが、菊とは全く異なる植物です。園芸種としてさまざまな種類があり、育てやすいため、ガーデニングでも人気があります。

そんなシュウメイギクの育て方について見ていきます。

シュウメイギク(秋明菊)の育て方のポイント

シュウメイギク 秋明菊
シュウメイギクの育て方は、日当たりに注意することがポイントです。

耐寒性と耐暑性があり、さまざまな環境に順応できるシュウメイギクですが、本来は半日陰かつ湿った土を好み、夏が冷涼な地域での育成のほうが成長が活発で、株も増えやすいという特徴があります。

日差しの強すぎる場所では草丈があまり伸びず、逆に日当たりの悪い場所で育てると花つきが少なくなってしまうことがあります。

特に、根っこの部分は高温と乾燥に弱いため、管理するときは地温の上昇を防ぎ、株元が直射日光に当たらないように心がける必要があります。

できるだけ強い直射日光が長時間当たるような場所を避け、乾燥するときは腐葉土やマルチングを根元にかぶせてあげるなどしましょう。

シュウメイギク(秋明菊)の日当たり

シュウメイギクは、「葉っぱには日光が当たり、株元は日陰になるような場所」や「半日陰」となる場所で育てましょう。

夏の直射日光の厳しい時期には、半日陰の場所に移すか、木漏れ日の当たる木の下などで育ててあげると良いです。そこまで神経質になる必要はありませんが、できるだけ強い直射日光を避けられる場所を選んでください。

それ以外の季節は、花つきをよくするために屋外でよく日の当たる、風通しの良い場所で育ててあげます。

松原真理子

地植えにする場合は落葉樹の足元などに植えてあげることで、夏と冬の日差しをコントロールすることができるのでおすすめです。

シュウメイギク(秋明菊)の土

シュウメイギクは湿潤な土を好むため、水はけがよく肥沃で保水性に優れた土を用います。配合例としては、「赤玉土を4、鹿沼土を3、腐葉土を3」の割合で混ぜ合わせた土などが理想的です。

地植えの場合は、保水力を高めるために腐葉土を混ぜ合わせて30cmの深さまでよく耕すのがポイントです。落葉樹が周りにあると、落ち葉が冬場にマルチングの役割を果たして、湿り気のある土になります。

また、シュウメイギクは弱酸性の土壌が生育に適しています。ただし、日本の庭土はどちらかといえば酸性よりなところが多いので、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。

シュウメイギク(秋明菊)の肥料・追肥

シュウメイギクへ追肥する時期は、春と秋です。真夏などの高温期に肥料を与えすぎてしまうと、根っこを痛める原因となるため、注意してください。

シュウメイギクの成長期にあたる春(3〜5月)の間には、地植えなら月に1回程度の置き肥、鉢植えなら月2〜3回ほど液体肥料を施します。

秋の花が咲いたあとには、来年もきちんと花をつけるようお礼肥を与えます。与えなくても枯れるというわけではありませんが、なるべく与えてあげてください。

なお、肥料分を吸収するのは根の先端部分です。そのため、株元に肥料を置いてもあまり効果が期待できません。肥料を与えるときは、株から少し離れた場所に置いてあげるのが重要です。

シュウメイギク(秋明菊)の種まき

シュウメイギクの種は、冬の間に採ることができます。地上部が枯れてきたときがタイミングです。

種まきするときは土を被せず、かつ風で種が飛ばされないよう注意しながら育てます。また、乾燥しないよう適度に水やりも必要です。弱々しい苗を間引きながら、翌年の春頃まで育てたのち、ほかの場所へ移植しましょう。

松原真理子

シュウメイギクの種は、覆土すると発芽率が下がります。そのため、通常の種まきのように、土の中に埋める方法は向きません。

シュウメイギク(秋明菊)の苗の植え付け

シュウメイギクの植え付け時期は、3月〜4月頃が適期です。

シュウメイギクを鉢植えにする場合は、株がすぐに増えてしまうので、ひとまわり大きめの鉢に植え付けましょう。

シュウメイギク(秋明菊)の水やり

シュウメイギク 秋明菊

夏の時期

シュウメイギクはやや湿り気のあるような土壌を好みます。

鉢植えの場合には、土の表面が乾いてきたと感じたら、たっぷりと水を与えてあげます。

地植えの場合、半日向で湿り気のある土壌で植えていれば、極端に乾燥しない限りはとくに水を与える必要はありません。ただし、植え付け直後から苗が土に根付くまでの間は、雨の様子をみながら必要に応じて水を与えてあげたほうがよいです。

また、シュウメイギクは夏の暑さと水切れの状態には非常に弱いです。朝と夕方にしっかりと水を与えてください。

冬の時期

シュウメイギクを地植えで育てている場合には、極端な乾燥をしない限りは雨水だけでも育ちます。

鉢植えの場合には、冬は休眠状態に入りますが、シュウメイギクは宿根草であるため、冬場でも土が乾燥することのないように、適宜水を与える必要があります。

シュウメイギク(秋明菊)の植え替え

シュウメイギクを鉢植えしている場合は、1〜2年に1度程度の頻度で植え替えが必要となります。植え替えの時期は花が終わった後の3〜4月が適しています。

シュウメイギク(秋明菊)の花が終わったら?

シュウメイギクの花が終わったら、花を切り戻します。

冬場になると地上部分は枯れてしまいますが、春になると新しく芽吹きます。

また、花が咲いたあとの綿毛から種を採種できる種類もあるので、種を収穫する場合には袋をかぶせて風で飛ばないようにします。

シュウメイギク(秋明菊)の増やし方

シュウメイギク 秋明菊

シュウメイギクの増やし方には、「挿し木」・「葉挿し」・「株分け」・「根伏せ」といったさまざまな方法があります。ここではおすすめの2つの方法を説明します。

株分け

鉢植えで育てている場合は、葉っぱが伸びてくる前に株分けをしてあげるのがよいでしょう。春先には、地下の茎からランナーと呼ばれる茎が伸びて、その先に子株がでてきます。子株を掘り上げて、別の場所や鉢植えで簡単に増やすことができます。

根伏せ

根伏せで増やす場合には、根っこを5cmほどの長さに切り取ったあと、きれいな用土に寝かせて土を被せます。種からも増やすことができますが、品種によっては種を実らせないものもあるので、事前に確認が必要です。

シュウメイギク(秋明菊)の育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

シュウメイギクを育てるときには、新芽やつぼみの部分にアブラムシやシンクイムシが付着しやすいです。日の当たりやすい場所で育てていると、夏場にハダニが発生することもあります。

また、花茎の地表に近い部分では、メイガの幼虫が入り込むことがあります。食い荒らされてしまうとその後の生育に影響が出ますので、できるだけ早めに殺虫剤を散布して駆除、防除します。

かかりやすい病気

白絹病が発生しやすいのは、水はけが悪かったり、梅雨や長雨で用土が湿った状態が続いた環境です。風通しがよく、排水性のよい環境を作ってあげましょう。

うどんこ病は、空気が乾燥し始める秋の開花する時期に発生しやすくなる病気です。株分けなどをして、できるだけ風通しの良い状態をつくりあげましょう。

シュウメイギク(秋明菊)の毒性

シュウメイギクの主な用途は花の鑑賞です。切り花としてお花屋さんでも扱いがありますし・華道の世界でも季節を演出する花材として重宝されます。中国では根の部分を解毒や解熱に使うこともあるようですが、シュウメイギクには毒性があるため、個人の判断での使用はおすすめできません。

シュウメイギク(秋明菊)の花をお庭で育てよう!

秋に咲き誇るシュウメイギクについて紹介しました。

暑さや直射日光に弱いため、その分手間がかかりますが、秋の訪れとともに、庭に四季を感じさせる情緒があります。

この記事を参考に、ぜひシュウメイギクを育ててみてください。

ユリオプスデージーの育て方|剪定や挿し木の方法は?冬越しはできる?

Photo by ハルヒツジさん

秋から春にかけてマーガレットによく似た黄色い花を咲かせるユリオプスデージーは、花壇でよく見かけるお花の一つです。
この記事では、冬の寂しい風景にぱっと映える、ユリオプスデージーの育て方についてご紹介します。

ユリオプスデージーの日当たり

ユリオプスデージーは、一年を通して、直射日光を避けた明るく日当たりの良い場所で栽培しましょう。
半日陰で育てることもできますが、日差しが足りないと花つきが悪くなってしまいますので、花を楽しみたい方は日光をあててやりましょう。

アフリカ生まれのユリオプスデージーは、乾燥には強い反面、多湿の環境が苦手です。地植え、鉢植え問わず、水はけのよい土で育てるのがポイントです。
雪の降る寒冷地では越冬できないので、雪や霜が降りる地域では雪や霜を避けられる場所で、鉢植えで育てるのがおすすめです。

ユリオプスデージーの栽培環境

ユリオプスデージーじゃ耐寒性も耐暑性もあるのですが、霜が何回も当たったり、寒い風に当てていると枯れるので注意しましょう。

場所によっては、冬越しも可能です。関東の南部にかけては冬越しできるでしょう。

また、霜は降りることがあっても、マイナス5度以下にならない地域の海岸や平野などでは心配する必要はありません。

ユリオプスデージーは夏の暑さと湿気が苦手なので、風通しの良い場所を確保して管理します。降雨が継続しているときは、軒下に移動させて雨にかからないようにしてください。

ユリオプスデージーの水やり

夏の水やり

夏に、太陽の日差しがきつくてすぐに水が乾くからといって、水やりをやりすぎると腐ってしまうので、表土が乾いてから与えるようにしてください。

水やりの量は、鉢の底から流水するぐらいたっぷりとあげます。

冬の水やり

寒さが厳しい冬(12月〜2月)にかけては、気温が高い日を狙って午前中に少ない量を少しずつ与えます。冬の間でも、土が乾いてからたっぷりと水分を与えるようにしましょう。

ユリオプスデージーの肥料・追肥

ユリオプスデージーを鉢植えで育てる場合は、真冬と真夏を除き葉の色合いをみながら、液体肥料と化成肥料を施します。化成肥料は緩効性のものを使用し春〜秋の生育期間中に施肥します。

ユリオプスデージーを地植えで育てる場合は、肥料を施す必要はありません。肥料は植え付けるときから混ぜ込んでしまうと、ダメージを与えてしまう危険性があるので控えましょう。

葉の色が薄いときは液体肥料を用いるようにしてください。葉の色が濃いと、肥料を与えすぎている可能性があります。

肥えていると根腐れの原因になりますので様子を見ながら育てていきましょう。花つきが悪かったときは10日置きに液体肥料を与えてみてください。

ユリオプスデージーの土

ユリオプスデージーを育てるときは、水はけの良い土、もしくは有機質に富んでいる土を用います。

配合としては、赤玉土の中粒サイズと腐葉土とピートモスを5:3:2の割合にします。そこのリン酸の成分が多く含まれた緩効性化成肥料を加えるようにします。

市販の花と野菜の培養土でも可能です。または、ピートモスを無しにして、赤玉土6割と腐葉土を4割にしてみても構いません。

ユリオプスデージーの植え替え・植え付け・種まき

植え替え

ユリオプスデージーの植え替え時期は、3月〜5月か9月〜10月が最適です。根の成長が早いユリオプスデージーは、2年に1度は植え替えを行います。

鉢から取り出して根と土が固まっているときは、半分ほど崩してから植え替えるようにしてください。鉢は植えていた鉢よりも1サイズ大きい鉢を用意しましょう。

植え替えしないと根詰まりになり、生育に悪影響を及ぼします。

植え付け

ユリオプスデージーの植え付け時期は、9月〜10月の秋頃です。苗を購入したらすぐに植え付けましょう。冬が到来するまでに生長させると冬に負けない体になります。

ユリオプスデージーは根をよく伸ばす植物ですので、鉢植よりも地植えにしたほうが無理なく生長できます。

種まき

ユリオプスデージーは種まきからでも繁殖させることができます。しかし、種からの生長は難しいとされています。

ユリオプスデージーの剪定時期

ユリオプスデージーの剪定時期は、5月〜6月、9月下旬〜10月ごろが適しています。樹形が乱れていたら、株の半分ほど切り戻してやりましょう。

ユリオプスデージーは草花のようには見えますが、実際は樹木です。樹齢を重ねると幹が太くなり、ゴツゴツとして花が咲きずらくなる性質があるため挿し木で増やすのもおすすめです。

ユリオプスデージーを挿し木で増やす方法

ユリオプスデージーの増やし方には、「挿し木(挿し芽)」という方法があります。5月〜6月が適しています。

枝を分裂させるため新芽を摘み取ります。新芽の長さを5cm〜10cmの大きさに剪定し、きれいな水を容器に入れて1時間程度吸水させます。

容器はコップなどを使いましょう。赤玉土を湿らせて浸水していた新芽を挿します。

用土は、バーミキュライトや川砂でも構いません。日陰での管理に徹し乾かさないようにしましょう。

1ヶ月程度育てると根が出てきます。発根した芽は一つひとつ仮で鉢に植えます。

冬を越すためにも、温かい気温のところに移動させます。春先になったら鉢などの植え替えして育成していきましょう。

ユリオプスデージーの育て方で注意すべき病気・害虫

ユリオプスデージーには「アブラムシ」が発生することが多くあります。

アブラムシは年に季節を問わず出てくるので、観察しながら育てましょう。風通しの悪い場所で育てたり、肥料を多く与えすぎたことなどで、アブラムシは発生するので気を付けましょう。

ユリオプスデージーの管理温度

ユリオプスデージーは10度〜25度が生育適温です。

耐寒性は0度で強い方です。マイナス2度の気温を1日でも浴びせてしまうと、1か月経ったときの花の数が減少します。

ユリオプスデージーの花言葉

ユリオプスデージーの花言葉は「円満な関係」「夫婦円満」「清楚」「明るい愛」「無意識」「無邪気」です。

ユリオプスデージーの花を花壇や鉢植えで楽しもう!

黄色一色の花を咲かせるユリオプスデージーの育て方をご紹介しました。

冬から春にかけて休眠する植物が多い中、満開に咲くユリオプスデージーは、辺りに明るさをもたらしてくれそうですね。

ある程度の耐寒性を持っているので、初心者にも育てやすいです。

※トップ画像はPhoto by ハルヒツジさん@GreenSnap

菊(キク)の育て方|植え替え時期はいつ?肥料の与え方や、挿し木の増やし方は?

キク 菊

キクは桜と並んで日本人にとっては馴染みが深い花です。日本では古くから品種改良がされ、海外でも人気を集めています。

小菊と呼ばれる種類は鉢やプランターで育てることもできます。今回はキクの育て方についてご紹介します。

菊(キク)の日当たり

キクは日光を好む植物なので、一年を通して日当たりの良い環境で育てましょう。

厳しい暑さには弱く、成長が鈍ってしまうこともあるため、真夏などの時期は半日陰や明るい日陰などに移動させてあげましょう。

菊(キク)の置き場所

水はけと日当たりの良い、庭やベランダなど屋外の場所に置いて育てるといいでしょう。ただし、雨に当たると花が傷んでしまうことがあるため、軒下などが雨を避けられる場所が適しています。

夏の高い温度には弱いため、半日陰などに移動させて対策する必要がありますが、寒さには強いため屋外でも冬を越すことができます。

菊(キク)の水やり

夏の水やり

しっかり土の表面が乾くまで待ってから、水を与えるようにしましょう。土が湿った状態が長く続くと、根を腐らせてしまいます。

一回の水やりでは、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。こうすることで、土のなかの空気を入れ替えて、根が新しい酸素を吸収しやすくなります。

夏の時期の水やりは気温の高い昼間に与えると根を傷めてしまうため、朝など涼しい時間帯に与えるように注意してください。

つぼみがつき始めたり花が咲いている時期は、水切れを起こさないように、しっかりと水を与えるようにしましょう。開花中に水切れを起こすと、花が散るのが早まったり、花つきが悪くなってしまいます。

また、花や葉に水がかからないように注意し、水は根元に注ぐようにして与えるようにしましょう。

冬の水やり

キクは宿根草の植物であるので、種類にもよりますが冬のあいだは休眠していることが多いです。

生育速度も鈍く、あまり多くの水は吸い上げないため、水やりは控えて、やや乾燥気味に育てるといいでしょう。

地植えの場合は、特に水やりを行う必要はないでしょう。

菊(キク)の肥料・追肥

キクは肥料食いの植物として知られています。花つきを良くするために、多くの肥料を消費します。肥料切れを起こさないことは大切です。

ただし、過剰に与えてしまうと肥料障害を起こしてしまうため、時期によって施す量を調節しましょう。

元肥には緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。市販の菊用培養土を用土として使用する場合は、すでに肥料成分が多く含まれていることがあるため、確認が必要です。

花つきを良くするためには、リン酸成分が必要となります。

油かすなどに多く含まれているチッ素成分が多すぎると葉の量が増えすぎてしまうため、成分のバランスには注意しましょう。

秋菊の場合、つぼみが出てくる9月上旬頃までは化成肥料や乾燥肥料を月に1回程度施し、それ以降はリン酸やカリウムが含まれている液体肥料を、週に1回程度与えるようにします。

菊(キク)の土

キクは水はけと通気性が良く、弱い酸性の土壌を好みます。

鉢植えでは、赤玉土5、腐葉土3、ピートモス2程度で混ぜ合わせておくのが目安です。市販のキク用培養土であれば、キクに適したバランス調整がされているので元肥を混ぜ込む必要もなく、そのまま使用することができます。

地植えの場合は、土を掘りあげたあと、腐葉土を2割ほど混ぜ込んでおきましょう。

日本の土は酸性に近いものが多いですが、アルカリ性が高い土だった場合は、鹿沼土を混ぜ込むことで酸度調整することができます。

菊(キク)の植え替え・植え付け

植え付け

キクの苗の植え付けは種類にもよりますが、秋に花を咲かせる秋菊の場合は4月〜6月頃までの夏前に植え付けを行うといいでしょう。

植え替え

多年草である菊は、成長すると植え替える必要があります。

植え替えの時期は植え付けと同じ4月〜6月頃が適しており、鉢植えの場合は根詰まりしないように一回り大きいものへ移すか、株分けをしてサイズを調整しましょう。

地植えの場合でも、同じ場所と土で育てていると、病気や害虫の被害を受けやすくなるため、1〜2年に1回は植え替えを行うようにしましょう。

菊(キク)を挿し木で増やす方法

キクは、主に挿し木(挿し芽)で増やすことができます。挿し木に使う茎は、新芽の先端部分から5〜10cm程度のところで切り取りましょう。

太く丈夫なものほど根をつけやすいです。切り口は水を吸収しやすいように斜めに切り、2時間ほど水につけてください。

挿し木を行う時期は、キクの生育期である5月〜6月頃が適しています。

土には雑菌の入っていない、新しい鹿沼土やバーミキュライトなどを使用します。種類によっては根をつけにくいものもあるため、発根剤などを用いてもいいでしょう。

株分けでも増やすことはできますが、挿し木であれば株の更新もできるため、花つきや株の劣化を防ぎ、継続的にキクを増やすことができます。

菊(キク)の育て方で注意すべき病気・害虫

キクは病気や害虫の被害を受けやすい植物です。被害が拡大する前に薬剤や殺虫剤などでリスクを減らすようにしましょう。

かかりやすい病気

風の通りが悪い環境が続くと、うどんこ病や灰色カビ病などのカビが原因の病気が発生することがあります。

葉や茎に白い斑点があらわれて弱ってしまい、光合成を阻害され、花つきや生育が悪くなるだけではなく、枯れる原因にもつながります。症状を確認した場合は、すぐに異常のある葉や枝を切って取り除き、感染が拡大しないようにしましょう。

水はけの良い環境を保ち、泥の跳ね返りを防ぐためにマルチングを施せば、予防することができます。

つきやすい虫

害虫では、主にハダニやアブラムシなどが発生することが多くあります。

ハダニは乾燥した時期に発生しやすく、アブラムシは春先頃から注意が必要です。数が少ない場合はテープなどで引き剥がすことも可能ですが、繁殖力が高いため、オルトランなどの薬剤を散布して対策するようにしましょう。

同じ薬剤を使用し続けると、害虫が耐性を持つこともあるため、被害が続く場合は異なる系統のものをローテーションで使用するといいでしょう。

菊(キク)の管理温度

キクの生育は15℃〜25℃が適温とされており、4月〜7月中旬頃までは成長が大きく進みます。

真夏の高い気温には弱いため、半日陰などに移動する必要がありますが、耐寒性は強いため、屋外でも冬越しが可能です。

菊(キク)の花言葉

キクの花言葉は「高貴」や「高尚」などがあります。

好きな菊(キク)の花を栽培しよう!

日本を象徴する代表的な花のひとつでもあるキクの育て方について、ご紹介しました。

キクの歴史を見ると、日本だけではなく世界中で愛される花であることがよくわかります。

キクは花の中でも特に種類が多く、花の色や咲き方、大きさなど自分の好みに合ったものを探してみるのも楽しいかもしれません。

小菊や中菊、スプレーマムといった種類であれば、花壇や鉢植えでも管理しやすいので、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。

ブッドレア(フサフジウツギ)の育て方|鉢植えで栽培できる?剪定や挿し木の方法は?

Photo by ギボウシさん

ブッドレアは藤のような円錐状の花を咲かせる落葉低木です。香りがよく、蝶が蜜を吸いに集まってくることから、欧米では「バタフライブッシュ」と呼ばれます。今回は、ボリュームのある美しい花を咲かせることから、観賞用として庭植えにもされる見応えのいい樹木「バタフライブッシュ」の育て方をご紹介します。

ブッドレアの日当たり

ブッドレアは、一年間を通して日当たりのいい場所で育てるのがポイントです。日差しに当たらないと、ブッドレアの元気がなくなってしまい、丈夫に育ってくれません。

ブッドレアは暑さや寒さ両方にも強いので、暖地でなくても育てることができます。高冷地のほうが夏に咲く花色が冴えるため、観賞も楽しめます。

また、ブッドレアは湿気には弱いので、風通しのいい場所で管理するようにしてください。

ブッドレアの水やり

夏の水やり

ブッドレアは丈夫で乾燥した土壌を好むので、鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたときに水を与えるようにしてください。逆に水を与え過ぎてしまうと、土の中で湿気が高くなってしまい、根腐れを起こして枯れる原因にもなってしまうので注意してください。

地植えで育てている場合は、一度根付けば水を与える必要はなくなってくるので、根付くまでは鉢植え同様に、土の表面が乾いたときに水を与えるようにしてください。

夏場の気温が高くなって、乾燥しやすくなっている時期などは、こまめに土の状態を見るようにしてください。

冬の水やり

冬の水やりも、通常とは殆ど変わりません。土の表面が乾いた頃を見計らい、水やりをしてください。冬の時期なら、土の表面が乾いてから2、3日ほど経った後で水やりをしてもかまいません。

ブッドレアの肥料・追肥

ブッドレアの植え付けをする際に、あらかじめ土の中に肥料を混ぜ込んでおいてください。このときに施す肥料は、リン酸成分を多く含んでいる骨粉などが適しています。

リン酸は花つきをよくしてくれる成分で、生育の初期には特に多く必要とされているので、たくさんの花を楽しみたい人はこの肥料を施すことをおすすめします。

植え込みのあとに追肥するときは、液体肥料を水やりの代わりに1度与えておく程度でかまいません。早めにブッドレアを大きくしたい場合は、3月にゆっくりと効果がでてくる緩効性の化成肥料を施すようにしましょう。

冬になったら、肥料を与えるのはやめましょう。冬に栄養を与えても、吸収せずに終わってしまうので、栄養を与えているつもりが逆に生育を衰えさせていっているという場合もあります。

ブッドレアの用土

ブッドレアを育てるために適している土の配合は、赤玉土が6、腐葉土が3、川砂が1の割合で混ぜられたものがおすすめです。水はけがよくなっており、肥料の保ちがいい土なら、ブッドレアが元気に育ってくれます。

ブッドレアの植え付け・植え替え

植え付け

ブッドレアの植え付け時期は、3月から4月のあたたかくなってくる頃が適期です。

地植えでブッドレアを育てる場合は、根鉢の倍の大きさの植え穴を掘ってから、掘り上げている土に腐葉土や完熟堆肥、ピートモスなどを混ぜ合わせて、水はけのいい土を作っておきます。

植え付けたあとに水極めをすることで、根っこの間に土がしっかりとつまるようにしましょう。

根っこが粗く細いため、ポット苗を植え付けるときには、出来る限り根鉢を崩さないようにして植え付けるようにしてください。

植え替え

ブッドレアを地植えした場合、一度植え付けてしまえば、植え替える必要はありません。

鉢植えで育てている場合、ブッドレアは生育が旺盛で根詰まりがしやすい性質となっているので、1、2年に1度は、ワンサイズ大きな鉢に植え替える必要があります。

また、ブッドレアの根は細くなっているので、移植するのにむいていません。もしも移植したいという場合は、移植を行う半年以上前に根切りをして、細根を出しておく必要があります。

ブッドレアの増やし方(挿し木)

ブッドレアは挿し木という方法を使って増やしていきます。

挿し木をするのに適している時期は6月から7月の間で、その年に伸びて育った枝の先端を10センチほどの長さに切り取ります。

このときに選ぶ枝は、傷がなく、丈夫なものを選ぶようにしましょう。丈夫でないものを選んでしまうと、挿し木をしている途中で栄養がなくなってしまい、ブッドレアを増やすことができなくなってしまいます。

また、傷があるものを選ぶと、病気にかかりやすくなってしまうので注意しましょう。

切りとった枝を川砂や赤玉土に挿し、完全に乾燥させないように気をつけながら、時々水やりをしてください。明るい日陰で管理しておくことで、根を早めに生やすことができるようになります。

水を与えすぎて過湿の環境をつくってしまうと、切り口の部分から枝が腐っていってしまうので、水はけのいい用土を使うようにしましょう。根が十分に生えたときには、ポットや小鉢に植え替えてください。

ブッドレアの手入れ・剪定

ブッドレアは全体の枝を短くするために行う刈り込み剪定をしなければいけない植物で、暖かくなる頃には、切って短くした枝もまた伸びてきます。

細い枝に花がつくと、花の重みに耐えることができずに折れてしまう場合もあるため、細い枝も切っておく必要があります。

ブッドレアが茂ってしまうと、全体のバランスが悪くなるだけでなく、風通しも悪くなってしまうので、突出して伸びてきている枝を夏に切ってしまいましょう。

また、株元からひこばえという勢いの強い枝が出てきたら、放置しておくと邪魔になってしまうので、見つけたときにはすぐに切り落とすようにしてください。

花が咲き終わったあとに残る花柄も、こまめに掃除しておく必要があります。そのままにしておいてしまうと、種ができ、栄養がそちらへと吸われていってしまいます。

花が咲き終わってからは枝先を剪定してください。こうすることで、ブッドレアが長く咲き続けるように調整させることができます。

ブッドレアの育て方で注意すべき病気・害虫

ブッドレアに寄生する害虫には、アブラムシがいます。アブラムシは植物に口針を挿すことで寄生して、植物の栄養をどんどん吸い取っていってしまいます。繁殖したアブラムシに群れで寄生されれば、ブッドレアの栄養吸われ、生育が衰える原因にもなってしまいます。

ほかにも、アブラムシがウイルス感染している場合に、健康だったブッドレアが病気にかかることがあります。アブラムシの排泄物も、放置しておくとすす病をおこす原因になってしまうので注意が必要です。

害虫は見つけ次第、殺虫剤などで駆除し、ウイルスに感染してしまった部位はすぐに取り除きましょう。

また、コウモリガという害虫にも注意してください。コウモリガの幼虫は、幹に穴を開けていくことで内部へと潜り込んでいき、植物の内部を食い荒らしていく害虫です。最悪の状況になると、木を枯らしてしまうため注意が必要です。

木の内部に潜りこまれると、薬剤が届きにくくなって、効果も激減してしまいます。コウモリガに有効な薬剤もありますが、駆除するとなるととても厄介な害虫です。

ブッドレアの管理温度

ブッドレアは暑さにも寒さにも耐えることができるため、管理温度について難しく考える必要はありません。ただし湿気は苦手な植物なので、使用する用土は水はけがよく、肥料の栄養を保つことのできるものを選んで風通しをよくしておくようにしてください。

ブッドレアの種類・品種

ブッドレアにはいくつかの品種がありますが、一番広く親しまれているものは、ダヴィディー種という品種です。園芸で植えられるブッドレアは、本種とされているものと、そのダヴィディー種というものを指すことがほとんどです。

ダヴィディー種は中国が原産の落葉低木となっており、樹高は3メートルから5メートルのものがあります。

甘い香りのするブッドレアは、その香りで蝶を誘うことから、バタフライ・ブッシュともいわれています。大きく茂り、花穂を色々な場所から出す姿が見応えあると、観賞用としても人気が高くなっています。

ダヴィディー種のほかにも、グロポーサ種という品種があります。ダヴィディー種に比べると耐寒性が弱まってしまいますが、黄色い小花が丸い玉上にまとまって咲くことから、可愛らしい印象をいだかせてくれる品種です。

ハーレクインという品種は、濃い紅紫色をしており、葉っぱにはクリーム色の斑模様が入っています。ブッドレアの中でも最も濃い青紫の花を咲かすアドニス・ブルーは、狭い場所でも栽培が可能となっています。

ブッドレアの花

ブッドレアの開花時期は初夏から秋にかけてです。その年のボタ枝の先端部分に、小さな花がまとまって咲きます。

円錐状の房をつくるようにして花が咲き、その花からは甘い香りが漂うことで人気となっています。

ブッドレアの花言葉

ブッドレアの花言葉には、「魅力」「あなたを慕う」「私を忘れないで」などの言葉があります。甘い香りを漂わせるブッドレアは、「恋の予感」という花言葉もつけられています。

ブッドレアを鉢植えや地植えで育ててみよう!

落葉低木であるブッドレアは、品種によってはそれほどスペースを使わずに育てることができるようになっています。

暖地でなくても育てることは可能になっているので、ぜひ庭に植えて、房のように花を咲かせるブッドレアを眺めてみてください。

センリョウ(千両)の育て方|剪定や挿し木、植え替えの時期は?実がなるまで何年?

センリョウ photo by❤︎15さん

センリョウ(千両)の原産地は東アジアの暖帯から熱帯にかけてで、穂先に赤い実のような花と黄色い実のような花(キミノセンリョウ)がつく木があります。実が美しいので観賞用に江戸時代から栽培されている低木です。赤い実のセンリョウはお正月に用いるおめでたい花としても知られています。

そんなセンリョウの育て方について詳しくご説明します。

センリョウ(千両)を育てる場所

センリョウを育てるのは明るい日陰で、風の当たらない場所が適しています。栽培自体はそれほど難しくなく、暑さに強いので、関東地方より西では地植えでもよく育ちます。

寒さが厳しい地方では、風に弱く寒さにあまり強くないため鉢植えがおすすめです。鉢植えをする場合は、家の外に鉢を置いて、日差しが強い夏は日陰で、冬は明るく寒い風が当たらない場所に置きます。

特に、花の時期は雨に当たらないような場所に置くことがたくさん実をつけるコツです。

センリョウ(千両)の水やり

センリョウは水はけの良い場所で育て、表面の土が乾いたら水をやります。植え付けたときは水やりが必要ですが、その後は夏冬に乾燥しないように気をつければ、特に必要ありません。鉢植えの場合も、表面を触って乾燥していたら水やりする程度で大丈夫です。

センリョウ(千両)の肥料

センリョウの肥料やりは基本的にしなくても大丈夫です。ただ、年に1回、2月ごろに化学肥料、骨粉、油かすなどを混ぜた肥料を少し株回りに施します。

株を大きくしたい場合は、チッソが緩やかに溶ける緩効性化学肥料を、5〜6月ごろに少し入れます。ただ、チッソ成分が多い肥料は実がつかなくなるので注意が必要です。

センリョウ(千両)の用土

センリョウは、水はけがよくて適度な水分を保っている土壌を好む植物です。センリョウを育てる用土には、赤玉土:腐葉土の割合が3:1くらいにして土を混ぜます。

種まきは、熟した赤い実の種をその用土に巻きます。鉢植えするなら赤玉土と腐葉土の割合を8:2にしましょう。

センリョウ(千両)の植え付け・植え替え

センリョウは根元から芽が出て株が大きくなります。

センリョウの植え付け時期は、4月〜5月か9月〜10月頃です。明るい日差しが届く日陰に、植え付ける株より大きめの穴を掘り、そこに腐葉土を多めに入れこみます。その上に高めになるようにセンリョウの苗を植え付けます。

苗が倒れるようなら支柱を立てます。鉢植えにするなら、苗より大きめのプラスチックの深い鉢に底石を1/3ほど入れて、苗木を真ん中に置きます。

大きくなった株を植え替える場合は、2年に1度を目安にして、地下茎を2,3個にカットし元の鉢に植えます。すると、翌年には花をつけます。

センリョウ(千両)の育て方で注意すべき病気・害虫

センリョウは病害はあまり見られない育てやすい木です。

強いていえば、茎と節の間が黒褐色になり下の葉が枯れる立枯病や、水やりが多すぎると根腐病にかかることがあります。また、葉の表面が褐色の斑点ができる褐斑病や、葉に灰褐色などの病変や実や茎に黒褐色の病変ができる炭疽病などになることもあります。

病気にかかった株から土が感染するので、病気にかかったら、株を捨て、その土に植えないようにします。害虫は茎や葉には見られませんが、根を見ると根が暗褐色に腐敗するネグサレセンチュウ類がいる場合があります。

センリョウ(千両)の増やし方

センリョウの増やし方は、「挿し木」や「種まき」が一般的です。

挿し木

挿し木方法は、3月から4月に数節の長さの穂をとって、挿し木をする用土箱に風があたらない日陰で土が乾燥しないように管理します。挿し木してから3か月ほどすると発芽します。

種まき

種まき時期は12~3月頃です。熟した花を選び、果肉をきれいに水洗いで取り除くと種がでてきます。その種を乾燥する前に赤玉土と腐葉土を混ぜた土にまきます。

明るい家の外に置いて、乾燥しないように水やりをきちっとすれば春ごろに芽が出てきます。

センリョウ(千両)の剪定

センリョウの地下茎は張っていき、株もどんどん増えてそこから発芽し枝が伸びてきます。そのままでも木の形は変わりませんが、株が多すぎると蒸れて根元の葉が枯れてきます。また、3年以上の木の枝は実がつかないので、3月に枯れた枝や茂っている枝は地面の近くから剪定して取り除きましょう。

剪定することで実がなる木だけが残り、いい花が咲きます。あるいは、12月~1月頃に実がなっている枝はカットして、お正月飾りや部屋の飾りにして、実がなっていない枝をそのままにして伸ばしてもいいでしょう。

センリョウ(千両)の実がなるまで何年?

センリョウは、幼苗から育て始めると、実がなるまで4〜5年ほどかかります。
千両は花が咲く時期に雨に当たったり、日陰の暗すぎる場所で育てていると実がならないことがあるので注意しましょう。

センリョウ(千両)の育て方を覚えて花や実を楽しもう!

センリョウは千両、マンリョウは万両の価値があるとされる縁起がいい赤や黄色の実をつける木で、お正月花としてよく利用されています。明るい日陰でよく育ち、表土が乾燥した時だけ水をやればいいので、比較的育てやすい木です。

株が増えて挿し木もしやすいので、鉢植えや庭の低木として使われることが多いです。地植えでは東に赤い実がなるセンリョウの木を植えると良く、鉢植えにしても可愛い実をつけるので人気です。

ゼラニウムの育て方|挿し木で増やせる?植え替えや冬越しのコツは?

ゼラニウム 地植え

初夏から秋頃まで花を咲かせるゼラニウムは、ガーデニング初心者にも育てやすい反耐寒性多年草です。

うまく冬越しができれば毎年咲いてくれ、虫除け効果のあるハーブとしても活用できます。

この記事では、ゼラニウムの育て方や、挿し木での増やし方、冬越しのコツについてご紹介します。

ゼラニウムの育て方のポイント

ゼラニウム 花 複色

ゼラニウムの育て方のポイントは、乾燥気味に育てることです。ゼラニウムは多湿を嫌うので、とくに鉢植えの場合は水やりのしすぎに注意し、地植えの場合は植える場所の風通しに注意しましょう。

また、ゼラニウムの生育温度は12〜25度ほどなので、真夏は明るい日陰へ、冬は室内へと移動させたり、冬越し対策が必要です。

ゼラニウムの日当たり・置き場所

ゼラニウムは、一年中日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。

半日陰で育てることもできますが、日照不足になると花つきが悪くなったり、班入り品種なら模様が薄まることもあります。

なお、暑さに弱いため、気温25度を超える真夏は鉢植えなら明るい日陰に移動させたり、地植えなら遮光ネットや草丈の高い植物を近くに植えてあげましょう。

ゼラニウムの水やり

鉢植えのゼラニウムの水やり

鉢植えのゼラニウムの水やりは、表土が乾き切ってからたっぷりと与えます。

ただし、夏の時期は水の吸収や蒸発が激しいので、朝夕に土の乾燥具合をチェックして水やりしましょう。

冬は水やりを控えめにして、土が乾いてから4〜5日後に水やりするようにします。日中の暖かい時間に水やりし、水温も20度前後の常温で与えるようにしましょう。

地植えのゼラニウムの水やり

地植えのゼラニウムは、植え付け後1〜2週間以降、しっかりと根付いて新芽が動いているようであれば、水やりは必要ありません。雨の水分で育っていきます。

ゼラニウムの肥料・追肥

ゼラニウムのつぼみ

ゼラニウムの肥料は4〜10月ごろまで、定期的に追肥します。ゼラニウムは春〜秋の時期にかけて花を咲かせるので、肥料効果がとぎれないようにしましょう。

与える肥料は草花用の粒状緩効性肥料か、液体肥料を使います。緩効性肥料の場合は製品表示にしたがいますが、だいたい2ヶ月に1回。液体肥料の場合は、10日に1回水やりの代わりに与えます。

ただし、真夏に夏バテして弱っているようであれば、肥料は控えましょう。

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松原真理子
弱っている植物を見ると肥料をあげたくなる方がいらっしゃいます。しかし真夏の肥料は、真夏にマラソンを走っている人に栄養ドリンクを飲ませるようなものです。必ずしも、効果があるとはいえません。

ゼラニウムの土

ゼラニウムにはとくに乾燥を好むので、水はけがよい土を選びましょう。

鉢植えで育てる場合は、市販の草花用培養土で十分ですが、水はけをさらにあげたいときは、1〜2割ほど軽石(小粒)を混ぜてください。

地植えで育てる場合は、植える2週間前に庭土1㎡あたり100gの苦土石灰をよく混ぜ、さらに1週間後に2〜3kgの腐葉土と緩効性肥料を規定量混ぜて、さらに1週間寝かせてから植えます。

ゼラニウムの植え替え・植え付け

ゼラニウム 花壇

ゼラニウムの植え替え時期は3〜4月ごろです。苗を植え付けたり、鉢増しや寄せ植えの植え替えはこの時期に作業しましょう。

もし春夏の成長を経て、株が窮屈そうであれば、9〜10月ごろにも植え替えできます。

鉢植えの植え替え

ゼラニウムを鉢植えで育てるときは、深さ20cm以上ある鉢かプランターを用意しましょう。3号苗の場合、8号鉢に5株、65cm標準プランターに5〜6株が目安です。

  1. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰める。
  2. 草花用培養土を鉢の3割ほどいれる。
  3. 元の鉢やポットからゼラニウムを取り出す。
  4. 鉢増しの場合は根鉢を3分の1ほど崩し、黒く古い根があれば切る。ポット苗の場合は根鉢を崩さない。
  5. 新しい鉢の真ん中にゼラニウムを置き、根鉢の肩と鉢の縁下2〜3cmのラインがそろうように調整する。
  6. すきまに土をいれ、細長い菜ばしなどで根の間まで土をいれる。
  7. 土を鉢の縁下2〜3cmまでいれたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりする。

地植えの植え方

  1. 植える2週間前に土づくりをすませておく。
  2. 根鉢の高さと同じくらいの植え穴を、株間20〜30cm以上あける。
  3. ポットからゼラニウムを取り出し、根鉢を崩さずに植える。
  4. 隙間を土でうめもどし、軽く手でおさえる。
  5. たっぷりと水やりをする。

ゼラニウムの冬越し

ゼラニウムは気温12度以下から休眠に入り、耐寒温度は5度ほどとされているので、冬の最低気温がこれを下回る地域では、冬越し対策が必要です。

地植えのゼラニウムの冬越しは、腐葉土やバークチップ、敷きわらなどでマルチングをしてあげます。

鉢植えのゼラニウムの冬越しは、できれば室内の日当たりのいい場所に取り込みますが、雨にあたらない日当たりのいい軒下でも、霜が降りなければ冬越しできます。

いずれの場合も、冬にゼラニウムの葉が黄色く変色してきたら、寒さで弱まっているサインなので、地植えなら掘り上げて鉢に植え替えて取り込むなどの対策をしましょう。

ゼラニウムの挿し木・種まきでの増やし方

挿し木

ゼラニウムの増やし方は、「挿し木」が一般的です。とくに挿し木で増やしやすいのは、4月か9月の時期です。ちょうど9月は剪定の時期でもあるので、一緒に作業するといいでしょう。

  1. 節が根本に数カ所ついている太い茎を10cm前後に切り取る。
  2. 茎の先端側の葉を2〜3枚残し、ほかの余分な葉を取り除く。花がついて入れば根本からカットする。
  3. 鉢に挿し木用培養土を入れて、水で湿らせておく。
  4. 割り箸などで深さ5cmほどの植え穴をあける。
  5. 植え穴にゼラニウムの茎を挿す。節が土に隠れるように深めに挿すのがポイント。
  6. 土ですきまを埋めて、その後は土の表面が乾いたら水やりする程度で、やや乾燥気味に育てる。
  7. 1ヶ月後、新芽がよく伸びたら鉢上げする。

種まき

また、ゼラニウムは種まきで増やすこともできます。種まきの時期は5月頃ですが、芽温度が20度〜23度が適温となっているので、地域によって合わせてください。

  1. セルトレイに種まき用培養土をいれ、水でしめらせておく。
  2. 一粒ずつ種まきをする。
  3. フルイなどで土をうすくかぶせる。
  4. 優しくたっぷりと霧吹きなどで水やりする。
  5. その後はトレーなどに水を張って底面給水させ、明るい日陰におく。
  6. 約1週間ほどで芽が出るので、半日陰ほどで管理する。
  7. 本葉が4〜5枚伸びたらポット上げし、本葉が8枚ほどで鉢上げ、もしくは植え付けする。

ゼラニウムの寄せ植えで相性のいい花は?

ゼラニウムの寄せ植えは、開花時期が同じくらいで、乾燥を好む植物と組み合わせましょう。

また、ゼラニウムは花がひょっこりと伸びるので、細長いカラーリーフなども組み合わせると、全体のバランスが整っておしゃれに仕上がります。

とくに相性がいい花やカラーリーフは下記などです。

  • ニチニチソウ
  • ペチュニア
  • トレニア
  • 黒竜などのジャノヒゲ系
  • カレックス
  • ヒューケラ

ゼラニウムの育て方で注意すべき病気・害虫

ゼラニウム 花 赤

かかりやすい病気

ゼラニウムは灰カビ病やモザイク病にかかりやすいです。

灰カビ病は低温多湿という条件で発生します。茎や葉っぱなどのありとあらゆる場所が溶けたように腐り、そこへカビが生えてくる病です。梅雨時期はとくに注意しましょう。

モザイク病はアブラムシなどを媒介してウイルスに感染し、葉や花びらにモザイクのような模様が出る病気です。モザイク病が発生してしまうと葉だけでなく、株も小さく縮んでしまい弱くなってしまいます。

病気にかかってしまったら、早急に取り除いて殺菌スプレーなどを活用しましょう。

予防としては水やりを控えたり、花がら摘みをして風通しの良い場所で管理すること。または、葉の剪定や手入れを行うハサミやナイフなどを、熱処理してから作業を行うようにして下さい。また、第三リン酸ナトリウムの飽和液を使って消毒するのも効果があります。

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松原真理子
風通しの悪い場所では、水やりの際にできるだけ花や葉を避け、株元にお水を上げるようにすることで、病気を予防することができます。

つきやすい虫

ゼラニウムは、ヨトウムシやアブラムシが発生する可能性があります。

ヨトウムシはゼラニウムの香りに気にも止めず子供を産み付けて葉っぱを食べてしまいます。厄介なのは、成虫になると殺虫剤を散布しても効果が低下してしまうことです。なので、できれば幼虫のときに駆除しておきましょう。

ゼラニウムの育て方をマスターしよう!

初心者でも育てやすい色鮮やかな花を咲かせるゼラニウムについてご紹介しました。

育てやすいとはいっても、過度な暑さや寒さには弱いので、季節にあった管理をして、毎年咲かせられるようにがんばりましょう。

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松原真理子
ゼラニウムにはさまざまな品種があります。葉の香りを楽しむなら「ローズゼラニウム」葉色を楽しむなら「モミジバゼラニウム」がおすすめです。

ヒヤシンスの育て方|鉢植えは植えっぱなしNG?室内での育て方や置き場所は?

ヒヤシンス ピンク 紫

ヒヤシンスは、茎の先端に多くの香りの良い、独特な形状の花を咲かせるユリ科の球根植物です。とても簡単に育てられ、花壇に植えたり、室内のインテリアとしても楽しめるので、初心者にもおすすめの花です。

今回はそんな育てやすい球根植物、ヒヤシンスの育て方をご紹介していきます。

ヒヤシンスを植える場所

ヒヤシンス 芽

ヒヤシンスは、基本的には日当たりのいい場所で育てましょう。

なお、花には芳香性があり、蜂が寄ってくるため、屋外に置くときはドアなどの人の出入りの多い場所は避けた方が良いでしょう。

鉢植えヒヤシンスの室内での置き場所

鉢植えヒヤシンスを室内に置くなら、花が咲く12〜1月ごろまでは、暖房の効いた部屋に置くのは避けましょう。できれば気温10度くらいの環境で、窓ガラス越しの日光に当ててください。

ヒヤシンスはしっかりと寒さにあてないと開花しません。1日中暖房が効いている部屋で夜間も室温が下がらないと、花が咲きにくくなるので注意しましょう。

松原真理子

水耕栽培で育てる場合は、球根の根の生えてくる部分だけ水につかるようにセッティングします。水が減ったら足す。水が濁ってきたら新しく入れ替えるといったお世話が必要です。

水栽培については、以下の記事を参照ください。

ヒヤシンスの土

ヒヤシンスの土づくり

ヒヤシンスは、基本的に水はけの良い土を好みます。ヒヤシンスを鉢植え(土植え)する場合は、水はけの良い土を選びましょう。

また、ヒヤシンスは酸性の土壌を苦手とするため、酸性土壌の場合は石灰などを撒いて酸性を中和しておきましょう。酸性やアルカリ性がよくわからない場合や、実際に土を手作りするのが面倒な場合には市販の「花と野菜の土」でも問題ありません。

鉢植えの場合は、鉢底に鉢底ネットと鉢底石を入れます。

ヒヤシンスの球根の植え方・植える時期

ヒヤシンス 球根の植え方

ヒヤシンスの球根を土に植え付ける場合は、9月〜11月上旬頃が植え付け時期の適期です。

4〜5号程度の鉢に、球根1つを植えるようにします。球根の頂点が地表から少し出る程度の深さに、穴を掘って植え付けます。

一度寒さに当てることで花をつける性質があるので、花が咲くまでは屋外で寒さにあえて当てましょう。

ヒヤシンスの水やり

ヒヤシンス 水やり

夏の時期

夏の時期は、ヒヤシンスの休眠期となります。葉が枯れる時期ですので、水やりを控えます。

冬の時期

ヒヤシンスの生育期は9〜4月となっています。そのため、冬の時期は、土の表面が乾いていたらたっぷり水やりをします。

ヒヤシンスの肥料・追肥

ヒヤシンスを土で栽培する場合は、植え付けの際にゆっくりと効果を出すタイプの肥料を混ぜておきましょう。

その後、発芽してから花が咲いている期間は液肥を使用します。1周間から10日に1度のペースで、液肥を追肥として使用するのが良いでしょう。

松原真理子

市販の培養土で育てる場合は、最初から「元肥」が入っていますので、追加で肥料をあげる必要はありません。

ヒヤシンスの冬越し

ヒヤシンスは耐寒性が高く、むしろ一定の寒さを必要とする花です。

冬に気温が高すぎる場所で管理すると、かえって花がつかなくなってしまうので、ある程度寒い場所に置いておくことも重要です。

ヒヤシンスの花が終わったら?

ヒヤシンスの花が終わったら、次の花を長持ちさせるためにも、花がらをこまめに摘みましょう。

花がらをそのまま放置しておくと、その花に栄養を与えようと本体が枯れた花に栄養を回そうとします。それではほかの花の持ちが悪くなったり、蕾が栄養不足になってしまうので、枯れていると感じたら適宜花がらは取り除くようにしましょう。

ヒヤシンスのすべての花が終わったら、花がらと花茎を根本からカットしてください。葉はそのまま残しておきますが、次第に黄色く変色してくるので、その状態になったら取り除きましょう。

ヒヤシンスは植えっぱなしでも大丈夫?

ヒヤシンス 植えっぱなし

鉢植えの場合は植えっぱなしNG!

鉢植えでヒヤシンスを育てている場合、毎年のように花を長年咲かせたいのであれば、植えっぱなしはNGです。

できれば1〜2年に1回は、6月の梅雨の時期に入る前に球根を掘り起こして、秋に新しい土に植えましょう。

地植えの場合は植えっぱなしOK!

庭に地植えしている場合は、数年植えっぱなしにしておいても問題ありません。年々花数や大きさは衰えていきますが、毎年きちんと花を咲かせてくれます。

ただし、花つきが悪くなってきたと感じる場合は、分球をかねて3〜4年に1回を目安に掘り起こしましょう。

球根の掘り上げ・保存方法

ヒヤシンスの球根からはかぶれる物質が分泌されているので、このとき素手で球根を触らないように、軍手やゴム手袋を使用してください。

  1. 球根を掘り上げたら、古い皮や根っこを取って水洗いする。
  2. 分球しているものは1つずつに分ける。
  3. できればベンレート1000倍液などの消毒液に30分ほど浸して病気予防する。
  4. かるく水気を拭き取って、ネットなどに吊るし、日陰の風通しのいい場所で乾燥させる。
  5. 秋、9月ごろになるまでそのまま保管し、植え付けする。

ヒヤシンスの球根の増やし方

一度掘り上げたヒヤシンスの球根は、自然に分球しにくいです。そのため、増やしたい場合にはあえて人為的に球根を傷つけて増やす方法があります。

掘り上げた球根は、7月を過ぎたら半分の深さに従事の切れ目を入れましょう。そして保管しておくと、切れ目の部分に小さな球根がつきます。

このミニサイズの球根をそのまま土に植え、育てていくと2〜3年で花を咲かせるサイズの球根に成長します。ちなみに、傷をつけた親の球根はもう花は咲きません。

ヒヤシンスの育て方で注意すべき病気・害虫

比較的強い植物として知られているヒヤシンスですが、病気に罹ることもあります。

その中で多いのが軟腐病です。軟腐病は細菌性の病気で、球根の傷口から入り込むと言われています。この軟腐病は発病すると球根が腐り、溶けていきます。この病気にかかってしまうともう治すのが難しいので、被害に遭った球根やその株は廃棄します。

また、まれにアブラムシがつくこともあるので、そのときは取り除くか、市販の殺虫剤を使うなどして駆除してください。

ヒヤシンスは植えっぱなしにせず、お手入れを。

ヒヤシンスの育て方を中心に水やりや生育環境、温度管理のコツなどを紹介しました。

球根から育てるのは時間もかかるので花が咲くまでとても待ち遠しいですよね。上手に育てることで次の年にも再び花を咲かせてくれることがあります。

ヒヤシンスは耐寒性の強い植物なので、ポイントさえ抑えれば、そこまで育て方が難しい花ではありません。初心者でも育てやすいので、環境を把握しながらチャレンジしてみましょう。お部屋の中で、ヒヤシンスの花の成長を楽しんでみてもいいですね。

カラーの育て方|球根は植えっぱなしNG?冬越しや植え替え時期は?

カラー 花

カラーは、サトイモ科のカラー属に分類される球根植物です。一つの花びらを巻いたような独特の美しい花を咲かせ、切り花人気が高い花ですが、庭に植えたり鉢植えで育てることもできます。

この記事では、カラーの育て方を中心に、球根は植えっぱなしでいいいのか、冬越しのコツなどについてもご紹介していきます。

カラーの育て方のポイント

カラー 花 ピンク

カラーの花を咲かせるには、多湿を好む湿地性と、乾燥を好む畑地性の2タイプの性質に合わせて、育て方を変えることが大切です。

とくに土づくりや水やり頻度、冬越しの方法が異なるので、球根や苗を入手する際はタイプをよく確認しておきましょう。

畑湿地性カラー 多湿を好み、地植えでも育てやすい。耐寒性が高く、湿度さえあれば植えっぱなしで冬越しできる。
畑地性カラー 乾燥を好むため、どちらかというと鉢植え栽培向き。寒さや雨に弱いので季節によって管理する場所を移動する。

カラーを栽培する場所

カラーは、どちらのタイプであっても、夕方の強い直射日光を避けた日当たりのいい場所で育てましょう。

日当たりが良くないと花が咲きませんが、真夏の日差しや西日で葉焼けが起きやすいので、地植えなら遮光ネットを活用し、鉢植えなら明るい日陰に移動してください。

なお、畑地性のカラーは風通しのいい場所でないと弱るので注意しましょう。また雨に当たると病気にかかりやすくなるので、軒下などで育てるのがおすすめです。

カラーの球根の植え方

カラーの球根を植える時期は、3〜4月です。数年育てているカラーの植え替え時期も一緒です。

植え替えする球根は、病気にかかりやすいので、殺菌剤などをまぶしてから、再び植え付けをするようにしてあげましょう。

湿地性カラーの土と植え方

湿地性のカラーは湿った土を好みます。地植えの場合は、庭土に3割ほど腐葉土と緩効性肥料を混ぜてから植えましょう。鉢植えの場合は、市販の荒木田土がおすすめです。草花用培養土を使う場合は、1〜2割ほど真珠岩パーライトを混ぜると保水性があがります。

湿地性のカラーはかなり大きく成長するので、地植えなら株間50〜80cm以上、鉢植えなら6号鉢に球根1球が目安です。深さは、球根の頭が地表と同じくらいの位置になるように植えましょう。

畑地性のカラーの土と植え方

畑地性のカラーは排水性と通気性のいい土を好みます。地植えの場合は、庭土に3割ほどの腐葉土と川砂1割を混ぜ、緩効性肥料を加えてから植えます。鉢植え場合は、市販の草花用培養土を使いましょう。より排水性をよくするには、1〜2割ほど軽石(小粒)か川砂を混ぜておくといいです。

畑地性のカラーは、地植えなら株間20cm、鉢植えなら6号鉢に球根2球を目安に植え付けるようにしましょう。球根の頭が、土の表面から2、3cmになるように深めに土をかぶせるようにしてください。

カラーの水やり

カラー 花 白

湿地性カラーの水やり

湿地性カラーを地植えで育てている場合は、夏場に乾燥が続くようならたっぷり水やりをしてください。それ以外は基本的に雨の水分で育ちます。

鉢植えで育てている場合は、土が乾燥してからではなく、土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。とくに4〜6月は乾燥すると花が咲かない原因になるので、越水栽培がおすすめです。

11月から3月は休眠期にはいるので、表土が乾いて2〜3日後に水やりをしましょう。

畑地性カラーの水やり

畑地性カラーを地植えで育てる場合は、基本的に水やりは不要です。鉢植えで育てる場合の水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげるようにしましょう。

秋ごろになって葉が枯れたら水やりをやめて越冬させます。

カラーの肥料・追肥

カラーはどのタイプであっても、地植えで育てているのであれば、球根植え付け時にあたえる元肥以外、追肥は不要です。

鉢植えで育てている場合は、追肥をする場合は、4月〜6月にかけて、10日に1回、水やりの代わりに液体肥料を与えましょう。規定量よりもやや薄めに希釈するのがおすすめです。

花後はゆっくりと休眠に入るので、夏〜冬場にかけては、肥料は必要ありません。

カラーの花が終わったら剪定をしよう!

カラーの花が終わったら花がら摘みを兼ねた剪定をします。カラーの花が終わったサインは、苞が色褪せて花茎がたれてきたころです。

そのころになると、花茎は引っ張れば簡単に抜けますが、なかなか抜けない場合は根本から剪定してください。

カラーの球根は植えっぱなしでもいい?植え替え時期はいつ?

カラー 茶色

カラーは湿地性タイプなら植えっぱなしで育ちます。畑地性タイプも本来なら植えっぱなしで平気ですが、寒さに弱いため、冬場に地下が凍るような寒い地域では地植えなら球根を掘り上げて冬越しさせないといけません。

また、湿地性カラーでも、鉢植えで育てていると根詰まりしたり土質が悪くなるので、2〜3年に一度は植え替えしましょう。

カラーの植え替え時期は、湿地性なら3〜4月、畑地性なら秋の葉が枯れた頃に掘り上げ、球根をおがくずにいれて、春まで屋内の日陰で保管します。

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松原真理子
九州南部、四国、関東南部などの特に暖かい地域では、実際に地植えにしたまま越冬しカラーを育てている方もいらっしゃいます。

カラーの冬越し

湿地性カラーの冬の越し方

湿地性カラーは寒さに強く、耐寒温度は-10度です。ただし、球根が凍ってしまうと枯れるので、寒冷地では腐葉土を5cm以上盛ってマルチングし、株周りを不織布などで覆ってあげましょう。

冬の時期には、球根が凍ってしまわないように腐葉土や土などを地面に被せて保温してあげると、問題なく数年を通して育てることができます。

畑地性カラーの冬の越し方

カラーは寒さに弱く、耐寒温度は5度ほどです。温暖地であれば植えっぱなしのまま冬越しできますが、基本的には秋に球根を掘り上げて、おがくずやピートモスなどに植えて、室内に取り込みましょう。

関東周辺でも、腐葉土でマルチングなどの防寒対策をすれば冬越しできる可能性もあるので、数株ある方は挑戦してみてもいいでしょう。

カラーの増やし方(種まき・分球)

カラーの増やし方は「分球」が一般的ですが、花のあとにできる種を採取し、「種まき」で増やすこともできます。

種まき

種まきで増やす場合は、市販の種まき用培養土にまいて、発芽するまでは乾燥しないようにします。発芽温度は20度ほどなので、真夏を避けて春から秋の間に種まきしましょう。

発芽後は、月に1度のペースで液体肥料を与えてあげます。1年ほど育てたころに、球根を掘り上げ、鉢に植え付けてあげます。あとはカラーを通常どおりに育てていきます。

分球

種まきだと実際に花を見るまでには長い時間がかかるので、早く育てたい方には「分球」での増やし方をおすすめします。

分球の時期は3〜4月頃、植え付けや植え替えと一緒に作業します。カラーの球根から子球があれば、葉と球根を半分に切り分けて別々に植えます。

カラーの育て方で注意すべき病気・害虫はなに?

カラー 虫除け

かかりやすい病気

とくに畑地性カラーを育てる場合は、軟腐病に注意しましょう。

畑地性のカラーは、高温多湿に非常に弱く、特に梅雨から夏にかけての時期に起こりやすく、この病気にかかってしまうと、球根が腐り、ドロドロに溶けてしまいます。

発病してしまうと、薬剤によって防除することができません。そのため、軟腐病にかかってしまう前にしっかりと予防対策をしておきましょう。

予防法は、清潔で雑菌の少ない用土を使用することです。もちろん鉢も基本的には、古いものよりも新しいものを使用すると良いでしょう。また、植え付けや植え替えの際に、球根を濡らした状態で長時間放置しないようにしましょう。

つきやすい虫

よく被害をもたらす害虫としては、アブラムシが挙げられます。アブラムシは、単に汁を吸うことが害だけでなく、モザイク病へと発展する恐れもあります。この病気は、葉や花弁に対して、花びらには筋状の班、葉にはモザイク状の斑模様が発生します。発生することで、その植物の生育を妨げてしまいます。

この病気の一因ともなっているアブラムシは、この病気の媒介物となっており、ウイルスをもったアブラムシに汁を吸われた際などに感染します。

そのため、アブラムシの除去は、単に汁を吸われることを防ぐだけでなく、病気の予防にもなっているので、徹底的に除去してあげましょう。

カラーの育て方は、性質タイプに注意しよう!

カラー 白

今回紹介したようにカラーには湿地性と畑地性の2種類があります。

性質を知らずに水やりをして、枯らしてしまうということもしばしばあるので、購入時やだれかに贈り物として渡すときはカラーのタイプ(性質)も一緒に伝えるようにしましょう。

スイートアリッサムの育て方| 植えっぱなしはNG?種まきや切り戻しのやり方は?

アリッサム

スイートアリッサム(アリッサム)は、小さな花を密集させて咲き、公園やテーマパークなどの大きな花壇などにも寄せ植えされています。苗は比較的多く出回っており、価格もリーズナブルなため、ガーデニング初心者の方にもおすすめの花です。スイートアリッサムの育て方は、それほど難しくありませんのでぜひ挑戦してみましょう。

スイートアリッサムの育て方のポイント

スイートアリッサムの育て方は、やや乾燥ぎみに管理することがポイントです。

スイートアリッサムは湿気に弱いため、本来多年草の花ですが、日本の多湿環境ではうまく夏越しできず、枯れてしまうことが多いです。そのため、本来は多年草ですが、日本では一年草として扱われます。

ただし、水の与えすぎに注意し、やや乾燥ぎみに管理できれば、稀に翌年も花を咲かせることができます。

スイートアリッサムを育てる場所

アリッサム

スイートアリッサムの生育適温は10〜20℃、発芽適温は20〜25℃です。

スイートアリッサムは、多湿と日照不足に弱いため、年間を通して日当たりのよい場所で育てましょう。

真夏の直射日光を浴びても、葉焼けすることはあまりありません。むしろ日照不足になると、株全体が弱くなり、結果的に抵抗力が下がり、病害虫に弱くなってしまうので注意しましょう。

木の根元や軒下などの、半日陰で風通しの良い場所だと夏越ししやすいです。

松原真理子

夏場や梅雨の時期の株の「蒸れ」対策をしっかりすることが、スイートアリッサムの夏越しのポイントです。場合によっては無理に夏越しさせようとせず、毎年新しい苗を購入したり種まきで増やしたりすることをおすすめします。

スイートアリッサムの土づくり

スイートアリッサムは多湿に弱いので、「水はけ」と「通気性」のよい土が適しています。

小粒の赤玉土を6割と腐葉土4割を混ぜた土を使用するか、市販の草花用培養土を用いてもよいでしょう。

また、スイートアリッサムは、「弱酸性から中性の土」を好みます。

庭や花壇などに地植えにする場合は、植え付けの2週間ほど前から土壌に苦土石灰を混ぜておき、土が酸性に傾かないように気をつけましょう。

さらに、植え付けるときには、土に緩効性化成肥料を施しておきます。

スイートアリッサムの種まき

アリッサム
種まきからの栽培は、さほど難しくはありません。

種まきの時期

スイートアリッサムの種まき時期は、9月中旬〜11月(春咲き品種)もしくは3〜4月(秋咲き品種)です。

種まきのやり方

  1. 種まき用土を入れた、6cmほどの育苗ポットを用意する。
  2. 土にたっぷり水を含ませておく。
  3. 1ポットに3粒ほど種まきする。
  4. 種が飛ばないように、薄く土を被せる。
  5. 明るい半日陰の風通しがよい場所におく。
  6. 発芽するまでは、土が乾燥しないように水やりする。
  7. 生育のよい個体を残して間引く。
  8. 発芽から1ヶ月ほど経ち、本葉が2枚以上ついたら、3号ポットに移す。
  9. 葉っぱが10枚前後になったら、庭や鉢に植え付けます。

地面や鉢に直接種をまき、育ってきたら間引きをして管理する方法もあります。

また、花が咲き終わると種がつきます。スイートアリッサムは、種から育てた方が花が美しく仕上がるといわれているので、それを収穫して毎年種まきから育ててみるのもいいでしょう。

スイートアリッサムの苗の植え付け

スイートアリッサムの植え付け時期は、1〜3月もしくは10〜11月頃です。

秋に植え付ける場合は、霜が降りる1カ月程度前の10月中旬が目安です。冬になる前に根をしっかりと張ることで、春からの生育がよくなります。

春に植える場合は、気温が暖かくなった3月頃に行います。

寒冷地では冬の気温が寒すぎるため、春に植え付けを行った方がよいでしょう。

なお、植え付ける際は、株同士の間隔を20cmほどあけて植え付けてください。

スイートアリッサムの水やり

鉢植えの場合

スイートアリッサムは多湿を嫌い、どちらかといえば乾燥を好みます。

表面が乾いていればたっぷりと水をあげますが、常に土が湿っている必要はありません。土壌を湿りっぱなしにしておくと根が腐るので、梅雨時期や初夏は本当に注意して管理しましょう。

地植えの場合

地植えの場合は、ほとんど水やりの必要がありません。数日乾いていても大丈夫です。

スイートアリッサムの肥料・追肥

アリッサム

スイートアリッサムは花をたくさん咲かせる植物ですので、栄養不足になると花の数が減ってしまいます。花が咲いたら、追肥として液体肥料を薄めたものを10日に1回ほど与えましょう。

また、葉っぱが黄色くなったら肥料不足のサインです。黄色い葉っぱを見つけたら肥料を施しましょう。休眠中の夏と冬は肥料を与えません。

スイートアリッサムは植えっぱなしNG?

スイートアリッサムは寒さに強い反面、暑さには弱く、植えっぱなしにしていれば自然と夏に枯れてしまう一年草です。

植えっぱなしで夏越しさせるには、切り戻しをするか暑さに強い品種を植えることが大切。切り戻しについては次項で詳しくご紹介します。

暑さに強い品種といえば、最近メジャーになってきたスーパーアリッサムという品種ですが、むしろ生命力が高すぎて植えっぱなしにしてこぼれ種で増えすぎてしまったというケースもあるので注意しましょう。

スイートアリッサムの切り戻し

スイートアリッサムは夏越しのためにも、春に咲き終わったあとの5〜6月に切り戻し、剪定をしましょう。

脇芽の位置を確認しながら脇芽を残すように、だいたい株の1/3の高さで、清潔なハサミなどで切り戻し剪定をしてください。

高温多湿をうまく避けることができれば、涼しくなりだした秋頃に、再び花を咲かせてくれるでしょう。

スイートアリッサムの冬越し

スイートアリッサムの耐寒性はそれほど高くないので、霜の降りるような場所では冬越しできないこともあります。

枯れることはなくても、株が傷んだり花が咲かなくなってしまうため、霜が当たるような寒い地域の場合は、室内で管理するか、ワラなどを敷いて防寒対策をした方がよいでしょう。

松原真理子

連日の強い降霜や地面が凍るような寒さのある地域でない限り、基本的には屋外の直接日差しの当たる場所での管理の方が、花付きもよく丈夫に育ちます。

スイートアリッサムの増やし方(株分け・挿し芽)

アリッサム

アリッサムの増やし方で一般的なのは「株分け」「種まき」です。「挿し芽(挿し木)」は、発根率が低いのであまりおすすめしません。

種まき方法については、前述の通りです。

株分け

アリッサムの株分けは、根を傷つけないように気をつけつつ、株を2〜3つに分けます。それと同時に、古い根や病害虫の被害を受けてしまった根を、ていねいに取り除きましょう。

挿し芽

  1. 当年の春すぎに出た新芽の先端を、4cmほどの長さに切る。
  2. 切り口に発根剤をつける。
  3. 新しい用土に挿して、発根するまで待つ。
  4. 発根したら、プランターや鉢植えに植え替える。

なお、挿し芽は6月頃に行いましょう。

スイートアリッサムが枯れる原因

土が湿りすぎている

スイートアリッサムが枯れる原因の多くは「多湿」です。

土の表面が乾いて見えても、少し土をめくると十分に湿っているということも考えられるため、枯れてきたら水やり頻度を減らしてみましょう。

病害虫の被害にあっている

水やり頻度を減らしても枯れ続ける場合は、病害虫の発生が考えられます。葉茎をよく観察してみましょう。

植えっぱなしで土が古い

スイートアリッサムを植えっぱなしにしても長年育っている場合は、土が古くなっている可能性があります。新しい土に植え替えてあげましょう。

スイートアリッサムの注意すべき病気・害虫

春にアブラムシが発生します。新芽や蕾などに寄生すると株が弱ってしまいますので、見つけたら薬剤を散布してください。また、ガムテープなどで株からアブラムシを剥がして取り除く方法もあります。

ほかにアオムシやコナガなども発生します。見つけ次第捕殺しますが、環境がよければ発生することは少ないです。

また、多湿になると菌核病が発生します。これはカビが原因でひどくなると枯れてしまいます。切り戻しなどで風通しをよくしてあげましょう。

スイートアリッサムの育て方を覚えて、花を咲かせよう!

春になると、あちらこちらの花壇でスイートアリッサムが絨毯のように咲いている光景を目にします。ほかのどんな花とも相性がよいので、寄せ植えの花材としてもおすすめです。

日本では一年草として扱われていますが、切り戻して、夏に遮光すれば夏越しも可能です。

ベランダや庭でその姿を見ることができると、ちょっとした癒やしにもなるのではないでしょうか。

松原真理子

白い花以外にも、紫やピンクの花色のものや、斑入りの品種も見かけるようになりました。花色や葉色にこだわると、寄せ植えや花壇での他の花たちとのコーディネートの幅もグッと広がります。

ポインセチアの育て方|水やり・挿し木・植え替えのコツは?枯れる原因はなに?

ポインセチア クリスマス

ポインセチアは赤と緑のクリスマスカラーがすてきな冬の鉢花の定番ですね。秋冬になるとよく売られているので気軽に購入して育てる方も多いと思いますが、じつはポインセチアは育て方のポイントをおさえておかないとすぐに枯れてしまいます。

とはいえ栽培難易度が高いというわけではありません。大切なのは季節に合わせた水やりです。せっかく入手したのなら冬越しをさせて来年も楽しめるように育ててみませんか?

今回は初心者でも枯らさないように、ポインセチアの育て方について徹底解説します。

【動画】簡単にわかるポインセチアの育て方

この動画ではポインセチアの育て方の基本的な部分と、ポイントを簡単にまとめています。まずは、こちらの動画をチェックしてみましょう。

詳しい育て方などについては、以降の内容を参考にしてくださいね。

ポインセチアの育て方のポイント

「ポインセチアは冬の鉢花だから寒さに強い」と思われがちですが、もともとメキシコなどの熱帯出身の植物なので、実際のところは基本的に寒さに弱く、乾燥を好みます

そのため日本では冬が深まると枯れてしまい、一年草的な扱いもされてしまうのですが、以下のポイントに気をつけて育てれば、冬越しできて毎年赤い株姿を楽しめますよ。

  • 水やりは控えめで育てる
  • 10℃以上の温度で管理する
  • 日当たりのいい場所に置く

この中でもポインセチアの育て方でとくに重要なのが「水やり」です。正しい方法で水やりして、季節に合わせて水やりの頻度を変えると、冬越しのみならず夏越しもできて一年中元気に育ちますよ。

まずはポインセチアの育て方ステップを理解しよう!

ポインセチアの育て方の流れ

「ポインセチアは初めて育てる」という方むけに、まずはポインセチアの育て方を簡単にステップでまとめてみました。

ポインセチアが出回り始めるのは秋冬なので、この時期からの育て方の大枠をまずは把握しておきましょう。

  1. 秋冬は室内の日当たりのいい場所で、水やりは控えめに育てる。
  2. 1月頃に花が終わったら剪定する。
  3. 春〜初夏の間に植え替えをして水やりの頻度を上げ、根付いたら屋外で育てる。
  4. 植え替え1ヶ月後から肥料を与える。
  5. 増やすのであれば7月もしくは9月に挿し木をする。
  6. また秋冬になり寒くなり始めたら室内にいれる。

ポインセチアは冬に鑑賞期を迎えますが、実は「11〜3月が休眠期」「4〜9月が生育期」なので、冬は放置気味に、春夏はしっかりお手入れをするというイメージで育てるといいですよ。

それでは育て方について、詳しくご紹介していきます。

ポインセチアの置き場所はどこがいい?

ポインセチアの季節別の置き場所

秋〜冬

ポインセチアは寒さには弱いので、秋になって気温が15℃を下回る頃になってきたら室内に取り込み、日当たりのいい明るい窓ガラス越しなどの場所に置きましょう。

ただし、冬の間は夜になると窓際は気温がぐんと下がるので、窓際から離れた場所においてあげると良いです。ポインセチアの耐寒温度は5℃なので、それより下回らないよう注意してください。

春〜夏

ポインセチアは気温が20℃を上回る春頃から、直射日光を避けた日当たりのいい場所で育てましょう。

この時期はポインセチアがぐんぐん成長していく生育期なので、よく日光をあてることで枝が伸び、色鮮やかな葉っぱを大きくしてくれます。

ただし、気温30℃を上回る日本の真夏では夏バテを起こしてしまうので、この時期は午前中だけ日光にあてて午後は日陰になるような、室内の半日陰となる場所に置いておきましょう。

ポインセチアの水やりの頻度は?

ポインセチアの水やりカレンダー 春〜秋は基本的に土が乾いたら毎日たっぷり水やりする 冬は控えめに

ポインセチアの水やりは、「土の表面が乾いてから、株元にゆっくりたっぷりと与えること」と、「季節に合わせて水やり頻度を変えること」が大切です。

水やりしたあとは、鉢皿にたまった水を必ず捨ててください。鉢底と鉢皿の間に割り箸などを挟んでおくと、余分な水が切れて根腐れのリスクも軽減できますよ。

どうして「ゆっくりたっぷり」水をあげるの?

適当にジョウロで葉の上から水やりをすると、しっかり土に水が染み込みません。また、たっぷり与えようと強い水流で水やりをすると、水圧で鉢底から流れ出るだけになり、これも土全体に水が染み込みません。

ポインセチアへの水やりの仕方

元気に育てるには土全体にしっかり水が行き届いている必要があるため、ポインセチアへ水やりするときは、口の細い水差しなどを使って、葉をかき分けて株元の土にゆっくりと水やりする必要があります。

また、根は水分のほか酸素も吸って呼吸もしています。土の中の酸素を入れ替えるつもりで、かならず鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりしてください。

また、生育サイクルによって水やり頻度を変える必要があるので、季節別で詳しくご紹介します。

秋〜冬

秋冬はポインセチアの休眠期に当たるため、水やりはかなり控えめに行いましょう。この時期は水やりをしすぎると、根腐れで枯れてしまうことがあるので気をつけましょう。

室内に取り込むと同時に水やりの頻度を下げて、11〜3月中は鉢の土が乾いてから4〜7日後に水やりをするようにしましょう。葉が少ししなびてきた頃が目安です。

とくに花が終わってからの1月以降は本格的な休眠状態に入るので、かなり控えめにするか断水します。

また、冬の水やりでは、冷たい水道水をそのまま与えないこともポイントです。東京を例にすると冬場の水道水の水温は7〜10℃ほどしかありません。これだと鉢土も冷え切ってしまうので、水温20〜30℃ほどのぬるま湯にしてから水やりをするとなおいいでしょう。

春〜夏

ポインセチアは生育期である春から夏にかけては、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えてください。

夏の間はとくによく水を吸い上げるので、毎日水やりをする必要があります。とくに5号以下の小さめの鉢で育てているポインセチアは乾燥しやすく、朝に水やりしただけでは昼間に乾き切ってしまうことがあるので、夕方にも水やりをするようにしましょう。

夏の水やりのポイントは、昼間の水やりを避けることです。ポインセチアは暑さに強いとはいえ、30℃ほどが限界です。それ以上の気温や強い日差しにさらされると、夏バテを起こしてしまいます。できるだけ土の温度が上がる前の早朝もしくは夕方以降に水やりを行いましょう。

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松原真理子
水やりをするときは、株元から、鉢の縁ギリギリのところも一周ぐるっとたっぷりお水をあげましょうね。

ポインセチアの花が終わったら

1〜2月頃になってポインセチアの花が終わると、赤く染まっていた葉っぱも次第に緑色に戻ります。ポインセチアの見頃の時期が終わったら、切り戻し剪定をしておくとその後間延びせずにきれいな樹形で育ちます。

詳しいやり方はこちらの記事でご紹介しています。

ポインセチアの植え替えをしよう!

ポインセチアの植え替え時期 4月下旬〜5月中旬

植え替えする時期

ポインセチアの植え替えは4月中旬〜5月中旬が適期です。平均気温が20℃を上回るようになったら、植え替えの目安です。

ポインセチアの植え替えは、5号以下の小さい鉢で育てているなら毎年、6号以上の大きめの鉢で育てているなら2〜3年に1回の頻度で必要です。

とくにクリスマスシーズンに出回るポインセチアは、見た目重視の物が多く、小さすぎる鉢に植えられていたり、状態が良くない土に植えられているので、購入したシーズンの終わりには植え替えすることをおすすめします。

植え替えに必要な道具・土

ポインセチアの植え替えで必要な道具

ポインセチアは、水はけと水持ちのいいバランスのとれた土を好みます。初心者の方は市販で販売されている「観葉植物の培養土」や「花や野菜用の培養土」を用意しましょう。

もともと使っていた土は栄養分が抜け落ちて状態が悪いので処分して、必ず新しい土を用意してください。

そのほか、植え替えに必要なものは下記の通りです。

  • ひと回り大きい鉢
  • 鉢底石・鉢底ネット
  • スコップ(もしくは移植ゴテ)
  • 清潔なハサミ
  • 長細い棒(わり箸などでも可)
  • 新しい土
  • 手袋(軍手)

植え替えのやり方

  1. 水やりを控えて、土を乾燥させておく

    植え替え数日前から水やりを控えて、土を乾燥させておきましょう。

  2. 鉢底ネットと鉢底石を入れる

    ポインセチアの植え替え 鉢底ネットと石を入れる

    新しい鉢の底にネットと底石を見えなくなるまで敷きつめる。

  3. 3分の1ほど土を入れる

    ポインセチアの植え替え 土を入れる

    新しい鉢の3分の1ほどの高さまで、新しい土を入れます。

  4. 根についた古い土を1/3ほど落す

    ポインセチアの植え替え 根を3分の1ほどほぐす

    ポインセチアを鉢から取り出して、根鉢の1/3ほどを崩して古い土を落とします。

  5. 傷んだ根や長すぎる根を切る

    ポインセチアの植え替え 古い根を切る

    黒く腐った根は切り、ほかと比べて長すぎる根があれば、切って長さをそろえます。

  6. 株を鉢に入れる

    ポインセチアの植え替え方法 株を入れる

    株を新しい鉢の中央にいれます。このとき株元が鉢より高く出ないように注意してください。

  7. 残りの土を入れる

    ポインセチアの植え替え 残りの土を入れる

    細長い棒で突きながら土をいれ、鉢のフチ下2〜3cmほどまで入れます。

  8. たっぷり水やりして完了

    ポインセチアの植え替え 水やりをする

    鉢底から水があふれるくらい、たっぷりと水やりして完了です。

植え替え後の管理方法

ポインセチアを植え替えした直後は、明るい日陰に置いて、表土が乾いたくらいのタイミングで水やりをたっぷりしましょう。

新芽が伸びてきたらきちんと根付いた証拠なので、直射日光を避けた日当たりのいい場所に移動して、そのあとは通常の育て方で育てます。

ポインセチアの挿し木で増やしてみよう!

ポインセチアの挿し木時期 5〜6月、9月

挿し木で増やせる時期

ポインセチアの増やし方としては、「挿し木」が一般的。挿し木をする時期は、発芽する5〜7月の間がおすすめです。

挿し木とは、枝を途中で切ったものを土に挿して発根させ、別の株として育てていく方法です。この時期のポインセチアは生育期で生命力が強く、意外と簡単に増やせるので、気軽に挑戦してみましょう!

挿し木のやり方

  1. 枝を斜めに切り、挿し穂をつくる

    ポインセチアの挿し木方法 挿し穂の切り方

    新芽の生えている枝を、5〜10cmほど斜めに切り取ります。

    このとき、ポインセチアの切り口から出てくる乳白色の樹液は、直接触ってしまうと皮膚が弱い人はかぶれてしまうことがあるので、水につけて洗い流すようにしましょう。

  2. 上の葉を3枚だけ残す

    ポインセチアの挿し木方法 葉を2〜3枚にする

    上にある葉っぱを2〜4枚ほど残して、ほかは切り落とす。もし残った葉の面積が大きい場合は、葉っぱを1/3ほど切ると、水分の蒸発を防ぐことができます。

  3. 挿し穂を1時間ほど水に浸す

    ポインセチアの挿し木方法 挿し穂の根を1時間水に浸す

    剪定した枝の切り口を1時間ほど水につけておきます。

  4. 土を湿らせておく

    ポインセチアの挿し木方法 土を湿らせておく

    赤玉土(小粒)もしくは酸度調節済みのピートモスなどの肥料分の入っていない土を鉢に入れ、水やりしてあらかじめ湿らせておきます。

  5. 挿し穂を挿す

    ポインセチアの挿し木方法 挿し穂を土に挿す

    指や割りばしなどで土に穴をあけ、そこに枝を挿します。

  6. 明るい日陰かつ風通しの良い室内で管理

    ポインセチアの挿し木方法 風通しのいい明るい日陰で1ヶ月管理する

  7. 発根するまでこまめに葉水する

    ポインセチアの挿し木方法 根が出るまで葉水する

    葉を乾燥させないためにも、根が出るまでの約1ヶ月間は毎日こまめに葉水をしましょう。

  8. 根と新芽が生えたら挿し木完了!

    根と新芽が生えてきたら、挿し木は完了です。4〜5号くらいの鉢に植え替え、通常通り育てていきます。

ポインセチアの肥料

ポインセチアの肥料時期 5〜9月

肥料を与える時期

ポインセチアが肥料を必要とする時期は、生育期である5〜9月頃までです。

4〜5月ごろに行う植え替えの時点で、新しい土(培養土)には元肥として肥料が含まれているので、肥料を与え始めるのは元肥の効果が切れるころが適切です。

製品によって異なりますが、だいたい元肥は1〜2ヶ月で効果が切れるので、植え替えをしたポインセチアなら5〜6月ごろから追肥しはじめるといいでしょう。

ただし、真夏の時期で30℃を越す日が続く場合は、肥料は控えてあげたほうがいいです。

肥料の与え方

ポインセチアは花ではなく葉っぱを楽しむ植物なので、観葉植物用の緩効性肥料か液体肥料を使ってください。

固形もしくは粒状の緩効性肥料の場合は、5〜9月の間、1〜2ヶ月に1回ほど与えます。奇数月に与えるとちょうど8月も避けられますし、忘れないのでおすすめです。

液体肥料の場合は5〜9月の間、10〜14日に1回のペースで水やりのかわりに与えてください。ただし8月は株の様子を見て控えておくといいかもしれません。

ポインセチアの葉が枯れる原因

ポインセチアの葉が落ちる、枯れるときの原因は、おもに以下の4つです。一つずつ原因や対策・対処方法についてご紹介するので、普段の管理方法と照らし合わせながら振り返ってみましょう。

水やりのしすぎで根腐れしている

ポインセチアが枯れる原因のほとんどは水やりが原因といわれています。ポインセチアは基本的に乾燥を好むので、水やりのしすぎには注意してください。

下記のような症状が見られる場合は、根腐れしている可能性があります。

  • 葉っぱが落ちている
  • 株下が柔らかく腐ったようになっている
  • 土がカビ臭い
  • 土がなかなか乾かない

根腐れしてしまった場合は、そのままにしていると枯れてしまうだけなので植え替えをします。

本来なら植え替えはポインセチアが生育期に入る春ごろなのですが、応急処置としてこの時期に植え替えをするときは、植え替えをしたあと根付くまで発泡スチロールに鉢ごといれて、まわりにホッカイロを置くなどして暖かい環境をつくるようにしてください。

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松原真理子
根腐れした植物を植え替えする場合には、鉢から株を取り出したら腐っている根っこを綺麗に取り除きます。その際に元気な根を傷めないように慎重に扱ってくださいね。

置き場所の気温が低すぎる

ポインセチアは寒くて湿った場所が苦手です。気温が5℃ほどになると葉を落としたり、枯れてしまうこともあります。とくに冬の窓際は温度変化が厳しいので、夜間の温度も考慮してください。

気温が10℃を下回らない場所におくことで復活する可能性もあるので、徐々に置き場所を移動させてあげましょう。

日光不足

ポインセチアは短日植物だからといって、日陰を好むわけではありません。とくに秋以降は日中にしっかり日を当てて、夜は暗闇になるようにする、この緩急が大切です。

ただし、ポインセチアは環境の変化に敏感なので、いままで暗めの場所で育てていたのに、いきなり日当たりのいい場所に移動させると、葉焼けしてさらに弱まる可能性もあります。移動させるときは徐々に環境に慣れさせるイメージで1〜2週間かけて動かしましょう。

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松原真理子
玄関や洗面室などはエアコンによる温度変化の影響を受けにくく、比較的照明の影響を受けない場所になるので、日照時間のコントロールもしやすいです。

エアコンの風が当たっている

室内に入れてエアコンの風にあたり続けると乾燥しすぎて、葉っぱを枯らす原因となってしまいます。室内で管理するときは、必ずエアコンの風が直接当たらない場所に置いてください。

また、この時期は水やりを控えめにして育てますが、エアコンの乾燥から守るためにも葉水は定期的にやっておくと元気に育ちます。とくにポインセチアは葉の面積が大きく、見どころも葉なので葉水をしてハリのある姿を目指すといいですよ。

ポインセチアにも虫がわくの?

ポインセチアは春夏になって外で育てるようになると、害虫の被害にあうこともあります。白い斑点ということならオンシツコナジラミかカイガラムシでしょう。他にも緑色っぽい体色をしたアブラムシも湧きやすく、これらの害虫は茎や葉にひっついて植物の栄養を吸い取っていってしまいます。

害虫を予防するには、ポインセチアを風通しのいい場所に置いて管理し、霧吹きで葉っぱに水を吹きかける葉水をよくすることです。害虫が発生してしまったら、早めに薬剤を散布して駆除しないと枯れてしまうので注意してくださいね。このほか、ポインセチアの苗を植え付ける際に防虫剤を土に混ぜ込んでおくと、害虫予防に効果があります。

とくにカイガラムシは放っておくとすぐに繁殖するため、見つけたらすぐに駆除しておきましょう。カイガラムシが成虫になってしまうと、体を固くしてしまい、農薬や薬剤が効かなくなってしまうこともあるので、幼虫のうちに駆除をしていおきます。成虫になったカイガラムシを見つけたときには、歯ブラシでこすりおとしてください。

ポインセチアの花の開花時期

ポインセチアの開花時期 12〜2月

ポインセチアの見頃の時期は、12〜2月頃です。

ポインセチアの花はどこの部分?

ポインセチアの花はどこ? 中央のつぼみ部分

ポインセチアは赤い部分が花だと思われがちですが、これは苞と呼ばれる葉っぱであり、花ではありません。実際のポインセチアの花は、苞の中心にある小さくて黄色いつぼみのような部分をさします。

ポインセチアが赤くならないのはなぜ?

ポインセチアは、1日の日照時間が12時間以下になることで葉っぱが赤く色づくという性質をもつ短日植物です。

そのため、ポインセチアを赤くするためにも、見頃を迎える前に一定時間だけ室内灯を遮断する「短日処理」というお手入れが必要になります。詳しいやり方についてはこちらの記事でご紹介しているので参考にしてみてくださいね。

ポインセチアの夏越し

ポインセチアはそもそも春秋に生育期を迎えるので、きちんと管理すれば夏越しできて、毎シーズン楽しむことができますよ。ポインセチアの夏の管理方法は、基本的には次の4つのポイントに気をつけましょう。

  • 真夏は午前中だけ日が当たる半日陰に置く(詳しくは置き場所の項目へ)
  • 水やりは朝か夕方の涼しい時間にする(詳しくは水やりの項目へ)
  • 春に植え替えをしておく(詳しくは植え替えの項目へ)
  • 春〜初夏は剪定をする(詳しくは剪定の関連記事へ)

よくあるポインセチアの育て方Q&A

ポインセチア・イタリアンレッド4

ポインセチアの寿命はどのくらい?

鉢花のポインセチアの寿命は5年ほどといわれています。もしそれ以上の年数が経過していたら、もしかすると寿命を迎えた可能性があるかもしれません。

ただし、ポインセチアは育て方が悪いとわりとすぐに葉を落とします。もし育てて数年の株なのに葉が落ちたり枯れてしまうのであれば、置き場所や温度管理、水やり加減になどに問題がある場合が多いです。前項でご紹介した原因と対策をお試しください。

ポインセチアで寄せ植えはつくれる?

ポインセチアの寄せ植えにとくにおすすめの植物は、シロタエギクなどのシルバーリーフです。ポインセチアの赤と緑の葉にシルバーリーフが加わると、まさにクリスマスカラーになるのでステキな寄せ植えがつくれますよ。

ただし、ポインセチアで寄せ植えしたときは、外では育てられないということを覚えておきましょう。日中の暖かい時間、日当たりのいい場所に数時間出す分には問題ありませんが、やはり基本は10℃以上ある環境で育てなければいけないので、玄関先や室内で楽しむようにしてください。

最近ではポインセチアにも白やピンク、ゴールドなどさまざまなカラーがあるので、色違いのポインセチアを寄せ植えすると管理が楽ですよ。

ポインセチアについてるラメはそのままでいい?

市販のポインセチアによくついているラメはプラントグリッターといって、植物専用の液体のりとグリッター(ラメ)でできているので、基本的に生育には問題ありません。

ただし葉全体を覆うようにたくさんラメがついているものは光合成ができなくなって枯れてしまうので、選ばないようにするか、早めに切り戻し剪定をして新芽が生えるのを待ったほうがいいでしょう。液体のりで付着しているものなので、無理にラメをはがそうとすると葉を傷つけることがあります。気になるようなら部分的に葉を剪定するようにしてください。

ポインセチアには毒があるって本当?

ポインセチアには、ホルボールエステルと呼ばれる有毒成分が含まれています。ただし、そこまで強い毒性ではないため、おうちで普通に育てる分には心配無用です。

とはいえ、過去にはポインセチアを食べてしまった子供が亡くなったケースもありますので、口に含むことは控えた方が良いでしょう。できれば子供の手の届かない高い場所に置くか、そもそも子供が入れない部屋に置くほうが万全です。

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松原真理子
ペットが誤って食べてしまった例は少ないのですが、気になる場合にはこちらも置き場所を工夫してくださいね。

ポインセチアの育て方のコツを抑えよう!

ポインセチアを育てるのが難しいと思っている方、枯らしてしまったことがある方は今一度、水やり頻度や水やりの仕方、置いている場所が生育環境としてあっていたか確認してみましょう。

ポインセチアが冬越しできずに枯れる原因は水やりのしすぎがほとんどです。正しい水やりができていれば、あとはできるだけ暖かい日当たりのいい場所においてくだけで越冬できるので、難しく考えずに育ててみましょう。

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松原真理子
ポインセチアをクリスマスの時期にプレゼントする方もいらっしゃるでしょう。その際に、育て方のポイントを一緒に教えてあげると、長く楽しんでいただけると思いますよ。