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2020年 12月 の投稿一覧

アマドコロの花言葉|花や実の特徴は?効能や種類は?

アマドコロはスズランに見た目が似ていますよね。こちらの花言葉はどんなでしょうか。このページではアマドコロの花言葉や、花や実の特徴などの基本情報をご紹介しています。薬用、食用としても利用されるアマドコロの特徴を見てみましょう。

アマドコロの花言葉

アマドコロの花言葉は次の2つです。「元気を出して」、「心の痛みのわかる人」です。

アマドコロの花は、白く小さい花。スズランのような、下向きの垂れ下がった花を咲かせます。アマドコロの花の様子は少し元気がなさそうにも…。つい、元気を出して、と言いたくなるような見た目であるため、「元気を出して」という花言葉がついたのかもしれません。

また、アマドコロは薬用としても利用されます。具合の悪い人の体調を整えることに利用されるアマドコロ。そのことから、「心の痛みがわかる人」という花言葉がついたのでしょう。

アマドコロの基本情報

学名
Polygonatum odoratum
科・属
キジカクシ科アマドコロ属
原産国
ヨーロッパ、東アジア
別名
キツネノチョウチン、アマナ

アマドコロには、食すと甘みがあることで、アマナ(甘菜)という別名で呼ばれることがあります。キツネノチョウチンという別名の由来は正確にはわかっていません。アマドコロの花が、下を向いています。風に揺れる花の様子が、狐火のようにも見えたのかもしれませんね。

アマドコロの由来

アマドコロを漢字で書くと、「甘野老」となります。少し変わった漢字ですよね。なぜこのような名前になったのでしょうか。まず、オニドコロ(鬼野老)という植物があります。アマドコロがオニドコロの見た目に似ていることから由来しています。

アマドコロには根茎(こんけい)があり、その様子がオニドコロに似ているのです。アマドコロには甘みがあるのが特徴。そのことから、甘く、オニドコロに似た植物として、アマドコロという名前がつけられました。

アマドコロの花と実の特徴

アマドコロには花が咲きます。花期は4~5月です。白い小さな花を下向きに咲かせます。アマドコロの花は、まるでスズランのよう。ベル状で、リンリンと音が鳴りそうなほどです。花は2つずつ隣り合わせになって咲きます。

また、アマドコロの実も特徴的です。秋になると小さな黒紫色の実をつけます。アマドコロの実も花と同様に2つずつ隣り合わせになります。その見た目はまるでサクランボのようです。美味しそうに見える実ですが、こちらは食用には向きません。有毒だからです。ブルーベリーのような見た目ですが、食べないように注意しましょう。

アマドコロの種類、品種

アマドコロの種類についてご紹介します。

カヤバニシキ

カヤバニシキは、斑が入った種類。花が咲いていなくても葉が美しいので、鑑賞性が高いです。

ナルコラン

こちらも斑が入る種類のアマドコロ。葉のフチに斑が入って美しいのが特徴です。

アマドコロの効能

アマドコロは漢方としても効能があります。美容や美肌、滋養強壮などに効果があり、アマドコロ茶などの飲み方が有名です。

アマドコロの花言葉や花を楽しもう

スズランのような下向きの白い花を咲かせるアマドコロ。こちらは、斑入りの種類であれば葉もとても美しく観賞用としても人気です。新芽は山菜として食用や薬用としても利用されますので、ご自宅で育てたものを食べてみるのも良いかもしれませんね。

鉢植えとして育てる方もいますが、地植えも可能です。このように観賞用としても非常に人気なアマドコロ。ぜひお庭にお迎えしてみませんか。2つずつそろって咲く花や実はかわいらしいですよ。

パセリの花言葉|花の特徴や種類、効能や怖い意味は?

パセリ

ステーキを注文すると添え物として出てくるパセリ。みなさんは食べていますか。実はパセリには効能がいっぱいあります。苦手でない方は食べるのがおすすめです。さて、パセリは葉の印象が強いですが、花も咲きます。では花言葉はなんでしょうか。

このページでは、パセリの花言葉をはじめ、由来や花期、効能についてご紹介しています。これからパセリを自宅で育てたい方もぜひチェックしてみてくださいね。

パセリの花言葉

パセリの花言葉は、「死の前兆」、「祝祭」、「勝利」、「愉快な気持ち」、「お祭り気分」、「役に立つ」です。

パセリの花言葉の由来

パセリには明るく楽しそうな意味の花言葉がありますが、「死の前兆」とはずいぶん怖いですよね。この花言葉の由来についてご紹介します。

パセリの花言葉は古代ギリシアの言い伝えが関係しています。かつてギリシアでは、ネメアの競技会というものが開かれていました。こちらは今でいうオリンピックのようなものにあたります。この競技会の勝者にはパセリで作った冠が贈られました。月桂冠のようなものだと想像してください。

この競技会はみんなで楽しめるものだったそうです。そのことから、パセリには「勝利」、「愉快な気持ち」、「お祭り気分」といった明るく楽しい花言葉がつけられました。

では、怖い花言葉の由来はなんでしょうか。こちらもこの競技会が関係しています。競技会を主催していたネメア王の息子がパセリの上に横になって寝ていました。すると、毒蛇に噛まれて王の息子が死んでしまったのです。そのことからパセリには「死の前兆」という怖い花言葉がつけられました。

また、パセリは古くからハーブとして利用されてきました。そのことからも「役に立つ知識」という花言葉がつけられたと考えられます。

パセリの基本情報

学名
Petroselinum crispum
科・属
セリ科オランダセリ属
原産国
地中海沿岸
別名
オランダミツバ、オランダセリ

パセリの由来

古代ローマでハーブとして利用されてきたパセリ。日本には、18世紀頃オランダ人によって持ち込まれました。パセリはセリ科なので、「オランダセリ」という名で呼ばれることになりました。

学名の「Petroselinum」の「petro」と「selinon」という単語が合わさってできています。「petro」は石という意味。「selinon」はセロリという意味です。岩場に生えるセロリのような植物ということでつけられた名前だと考えられます。

パセリの花の特徴

パセリの花期は6月から7月です。パセリの花は非常に小さく、一見カスミソウのような繊細さがあります。

パセリの花の色は黄、白です。花が咲くと、パセリの葉が硬くなる特徴があります。そのため、葉を食用目的で育てている方は花をつけないようにすることも少なくはありません。

パセリの種類

パセリの葉の種類についてご紹介します。葉は大きくわけて2種類。「縮葉種」と「平葉種」です。波打っているような形で鮮やかな色が特徴なのが「縮葉種」のパセリ。セロリのような葉が特徴なものが「平葉種」です。

一般的に、「平葉種」のパセリの方が、苦味は少ないとされています。パセリ独特の苦手な方はこちらを選ぶとよいかもしれませんね。

パセリの栄養や効能

パセリはハーブとしても有名です。効能についてご紹介します。
まずは口臭予防。パセリには口臭をおさえる働きがあるといわれています。食事の添え物として出されるパセリ。実際に食べる方は少ないですが、ぜひ食後にパセリを口にしたいですね。

パセリには健康促進も期待できます。パセリに含まれるβカロテンは、皮膚や粘膜の健康維持や免疫力を高めて炎症を抑える働きがあるとされています。また、パセリにはビタミンEも豊富です。こちらは抗酸化作用がある成分です。アンチエイジングにもパセリは良いですよ。

貧血予防にもパセリは効果的です。なぜなら、パセリには鉄分が含まれるから。女性にも嬉しいですね。さらにビタミンCも含まれていますので、風邪予防にも効果的です。

パセリの花言葉や花を楽しもう

パセリの花は咲くととてもかわいらしく愛でたくなってしまいます。しかし、すでにご紹介したとおり、花が咲くとパセリの葉が硬くなることが。つまり、開花をするとパセリの質が落ちてしまします。

さらに、パセリの花をそのままにしておくと、株全体が弱ってしまいます。それだけ開花にはそれだけエネルギーを使うということです。パセリの株が弱ると、葉の数が減ってしまいますので、最終的には枯れてしまうことも。そのため、なるべく花が咲いたら早めに摘み取ることをおすすめします。

また、様々な花言葉も一緒に楽しんでみてくださいね。

葉牡丹(ハボタン)の育て方|栽培方法、植え付けや植え替えの時期は?

ハボタン 葉牡丹

葉牡丹(ハボタン)は正月の飾りとしても用いられ、縁起の良い植物としても知られています。アブラナ科アブラナ属に属し、ブロッコリーの仲間で食べることもできます。冬の寒さにも強い葉牡丹の育て方や寄せ植えのコツなどをご紹介します。

葉牡丹(ハボタン)の日当たり

葉牡丹は、日当たりと風通しのよい場所で育てます。

苗のうちはあまり強い日差しは避けて、半分日陰になるところに置いて下さい。葉っぱが大きくなる生育期間中は、日光をたっぷりと与えて下さい。

葉牡丹(ハボタン)の栽培場所

葉牡丹の耐寒性は非常に高く、特に防寒作業をせずとも越冬することが可能なので、屋外で育てるのが理想的です。ただし、寒風に当たり続けると葉を痛めてしまうので、冬の風の強い日は屋内に避難させて下さい。

葉牡丹(ハボタン)の水やり


葉牡丹は乾いた土を好むため、一年を通して水やりは控えめで問題ありません。水をあげるのは、土が乾いたらにしましょう。

鉢植えの場合は、幼苗の状態のときは2週間ほど根が出るまで、土が乾かない程度の水やりを継続させて下さい。ただし、地植えの場合は、土を濡らしつづける必要はありません。

葉牡丹(ハボタン)の肥料・追肥

葉牡丹は肥料はなくともきちんと育つ植物です。ホームセンターで売られている培養土であれば、十分に育ちます。葉の育ちや花の色などにこだわりのある方は、植え付けする際に、土の中に元肥を与えると良いでしょう。緩効性の、窒素やリン素、カリウムなどが配合された化成肥料です。

ただし、窒素分が多すぎると、緑色がこくなりすぎて、葉牡丹最大の特徴である、鮮やかな葉の色の発色が悪化するのでご注意下さい。

追肥の必要もありませんが、本格的に成長する前に、液体肥料を少々追加する程度で大丈夫です。葉がいろつきはじめる頃に肥料を与えすぎると、エネルギーが葉の成長にそそがれてしまい、花の発色が悪化するのでご注意下さい。

葉牡丹(ハボタン)の土

葉牡丹を育てるときは、水はけの良い、肥沃な土を用いましょう。初心者でも育てやすい種であり、ホームセンターの通常の培養土でもよく育ちます。よりキレイな発色を目指すのであれば、有機質に富んだ土がなお良いです。

配合の割合は、赤玉土6:腐葉土4がおすすめですが、この配合だとリン酸が不足しがちです。基肥として、緩行性の化成肥料(リン酸を含んでいるもの)を施して下さい。前述の用土以外の配合ですと、赤玉土5、腐葉土3、酸度を調整してあるピートモス2の配合土がおすすめです。

ただし、葉牡丹を地植えする場合は、特に基肥・追肥の必要はないです。

葉牡丹(ハボタン)の種まき・植え替え・植え付け

葉牡丹は園芸場の分類では、便宜上一年草として扱われることが多いのですが、葉牡丹は多年草です。

種まき

葉牡丹は園芸用の種で、神戸葉牡丹やファルダノエルなど、さまざまな色や形、大きさのものが出ています。お好きなものを選んで育てて下さい。

もしくは、葉牡丹はトウと呼ばれる箇所から花を咲かせ、それが種をつくります。葉牡丹の種は園芸品種としては非常に生命力が高いので、まれに、このこぼれ種から芽を出すこともあります。

葉牡丹の種まき時期は7月から8月で、種を撒いてから2日ほどたつと発芽します。高温では発芽不良を起こすため、しばらくは日陰を避けた場所で、根が出るまで待ちましょう。

植え付け

葉牡丹の芽が出て育ってきたら、大きめの鉢に植え付け、定植させましょう。

植え替え

葉牡丹は植え替えの必要はとくにありません。

葉牡丹(ハボタン)の増やし方

葉牡丹の増やし方は、「種まき」や「挿し木(挿し芽)」が一般的です。種まきの方法は前述の通りです。

挿し木

挿し木(挿し芽)は、葉牡丹の開花後にできた新芽を利用して増やします。株の1部を切り取って、発根させましょう。

葉牡丹(ハボタン)の冬越し

葉牡丹は管理温度に関して、神経質になる必要はありません。耐寒性が高く、防寒せずとも越冬が可能です。多湿と強すぎる日差しにのみ、注意すればきちんと育つでしょう。

葉牡丹(ハボタン)の育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

葉牡丹は害虫によく好まれます。アブラムシは春頃に大量に到来します。目で確認することができますので、殺虫剤を土にかけて下さい。見つけ次第、オルトラン粒剤などをまきましょう。

また、ハスモンヨトウという害虫は4月から11月に発生します。孵化した直後は、葉にまとまって群生しているので、こまめに手や割り箸で取り除いて下さい。これは孵化した時期を過ぎると、昼間は土の中に隠れ、夜になってから一斉に出て活動し、葉や茎を食害します。

ほかには、コナガは4月から11月頃に発生します。新芽のなかに入り込んでしまうので、害虫対策がしづらいです。物理的に取り除くことをおすすめします。アオムシが発生したら、つまんで駆除して下さい。

葉牡丹に限らず、アブラナ科の植物は害虫がつきやすく、植え付ける前から殺虫剤をふりかけたりして、害虫駆除対策をしておく必要があります。ただし、あまりにやりすぎると花に影響が出てしまうのでご注意下さい。

かかりやすい病気

葉牡丹は、黒腐病や立枯病などにかかる可能性があります。

黒腐病とは、湿度が高く、高温のなかずっといて、なおかつ多肥の状態だと非常によく発生する病気です。風通しの良い環境づくりを徹底すること、肥料を与えすぎないことが病気対策に大切です。

立枯病は、葉枯れ病とにていますが葉に円形や楕円形の赤いぶつぶつができて、斑点を中心として淡い褐色となり、くぼんでいくカビ由来の病気です。この病は根本近くまで侵食・進行していくと、株全体がダメになってしまいます。

病斑が増え、花を咲かせることも葉を大きく広げることもなく枯れてしまいます。水はけの悪い、粘土質の土で育て、湿度が高い日が続くと発生しやすい環境です。種を深くに植えすぎず、水はけのいい土で育てて予防しましょう。

地植えなら株を蔓延する前にぬきとってください。蔓延してしまったのなら、専用の薬剤を撒いて下さい。また、うどんこ病にも気をつけてください。乾燥した日が続くなら、水を吹きかけてください。

GreenSnapユーザーの葉牡丹の病害虫体験談

虫に食べられないようネットをかけていますが、今朝1本食べられました。

しゅう

アブラナ科の植物は虫が…?毎日 老眼?をかけながら虫と戦っていました。?

もっぷ

一度青虫の大量発生でほぼ壊滅状態になりましたが、なんとか葉牡丹の生命力で復活しました(-_-;)

amanatsu0615

葉牡丹(ハボタン)の花

葉牡丹は伸びていった芽から、主に黄色の小さなサクラ型の花を咲かせるものが多いです。

葉牡丹の葉の色とは、違う色の花が咲き、その小ささも相まって大変コントラストがかわいらしいです。形態としては、菜の花に似ています。

葉牡丹(ハボタン)の花言葉

葉牡丹の花言葉は、「利益」「祝福」「愛を包む」などがあります。

「利益」は、中国で諸葛孔明が、キャベツを栽培して兵士の食料にした故事に由来します。キャベツの花言葉と同じです。

「祝福」は、紅白のめでたいカラーと正月の飾りとして使われることが由来しています。

「愛を包む」は、葉の外側の内側の違いから、赤子を母親がてでつつむように見えたことに由来しています。

葉牡丹(ハボタン)挿し木で増やして育てよう!

葉牡丹は観賞用の植物として大変人気のある種で、葉が丸いもの、波打つもの、サンゴのようなもの、色も形もさまざまです。耐寒性もあり、管理温度にも気を使う必要はあまりなく、初心者でも育てやすいだけでなく、葉と花のコントラストもキレイで寄せ植えにも人気があります。

葉牡丹は冬にきれいな姿を保つため、寄せ植えにするときは同じく冬の季節にさくパンジーやシクラメンを合わせると良いでしょう。初心者におすすめの葉牡丹を、ぜひ育ててみて下さい。

おしゃれな植木鉢|おすすめのサイズや陶器などの素材の種類は?

ポトス 観葉植物

植木鉢はさまざまな種類がありますよね。素材でいえばプラスチック、陶器、木材などがありますが、どの素材の植木鉢が良いのでしょうか。

このページでは、室内と屋外でおすすめの植木鉢をご紹介していきます。また、植木鉢のサイズについても簡単にご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

植木鉢を選ぶポイント

植木鉢は長く使うものなどで、どのようなものを選ぶか悩みますよね。植物に合っていて、さらに自宅やお庭の雰囲気にも合うものを選びたいと思います。ここでは植木鉢を選ぶポイントについてまとめていきます。

植木鉢の素材で選ぶ

植木鉢は素材が複数ありますが、代表的な素材はつぎの5つです。

プラスチック


軽くて値段が安く、サイズやデザイン、形や色など種類が豊富です。通気性が悪く熱伝導率が高い特徴があるため植物が根腐れすることや、冬には土が冷えてしまったり、夏は高温になるというデメリットがあります。

ブリキ、ホーロー


見た目がおしゃれで雑貨屋さんのような雰囲気です。特徴としてはおしゃれ、軽いため移動させやすい点がが挙げられます。デメリットとしては、通気性が悪い熱伝導率が高いです。

陶器


ずっしりしているので安定感がありますが、その分重く移動させにくいです。陶器なので破損やかける危険性があります。

テラコッタ(素焼き)


ナチュラルな仕上がりで様々な植物に合います。小さな穴がたくさん開いているため、通気性が良く植木鉢としては優れています。しかし、素焼きなため割れやすく耐久性が低いです。

木材


通気性が良いですが、木材なため鉢そのものが腐りやすい特徴があります。植物との相性はとても良いです。

上記のように植木鉢の素材それぞれに重さや耐久性などが異なります。通気性も違うので植物によっては合わない場合もあります。

植木鉢の見た目の好みだけでなく、移動させやすいか、水やりをしやすいのか、など素材で判断してみるのも重要です。

植木鉢のサイズで選ぶ

植木鉢選びではサイズも重要です。しかし、どのサイズがぴったりなのか悩むかと思います。

まず、植木鉢のサイズの種類から知りましょう。植木鉢はセンチで表記されることはほとんどなく「〇号」とあらわされます。1号=3センチです。

表記される長さは植木鉢の一番広い部分と考えてください。5号であれば15センチの鉢植えということです。高さと幅がほぼ同じな植木鉢がほとんどなので、5号の植木鉢なら高さ、幅が15センチとなります。苗にぴったりのサイズの鉢植えではなく、1~2号分大きなものを選びましょう。迷ったら園芸店で相談してみてもよいかもしれませんね。

いずれ植物は根を広げ大きく成長します。だったら初めから大きなものを選びたいと思うかもしれませんが、大きすぎる植木鉢を選ぶのもよくはありません。鉢が大きい分、土の量や水の量も多くなります。そのため植物が必要な量以上の水が与えられることとなり、根腐れしてしまいます。

室内におすすめの植木鉢

室内におすすめの植木鉢は、プラスチック、ホーロー、ブリキ、木製です。

プラスチックやホーロー、ブリキは比較的軽く、運びやすいので室内で掃除をするときに移動させやすく便利ですよ。特にブリキやホーローはデザイン性も高く、室内のインテリアとしても高い人気があります。

小型のものであれば木製の植木鉢を室内で飾る方も多く、ナチュラルな印象でおすすめです。

屋外におすすめの植木鉢

屋外におすすめの鉢植えは、陶器、テラコッタ、プラスチック、木製です。

陶器やテラコッタは割れやすいデメリットがありますが、ずっしりと重い特徴があります。軽い素材のものだと風が吹いて転倒する危険性があるので、屋外で育てるなら転倒の心配のいらない重い陶器やテラコッタがおすすめです。

また、不安定な形の鉢植えではなく、安定感のある鉢植えを選ぶようにしましょう。大型のものであれば木製もずっしりとしているのでおすすめです。ただし、雨で木材が腐る可能性があるので注意しましょう。

プラスチックは軽いので風が吹くと転倒することがあります。しかし、プラスチックの軽さは移動しやすさのメリットにもなります。台風が来るときなどはプラスチックであれば簡単に移動させることができて便利です。夏や冬など季節によって室内に入れる必要のある植物であれば、プラスチックの植木鉢がおすすめです。

おしゃれな植木鉢で植物を育てよう


植木鉢は種類が豊富ですよね。使いやすさ、水やりのしやすさ、育てる環境などを考えながらぴったりな植木鉢を探してみてください。

また、成長に合わせて植木鉢を変える必要もあります。育てる植物に合ったお気に入りの植木鉢で育ててみましょう。

イチハツの育て方|鉢植えや地植えでの栽培のコツは?どんな花が咲く?

イチハツ

イチハツ(一初)は、古くから”アヤメ科の植物で一番はやく咲く”といわれることにちなんで名付けられた草花です。鉢植え、地植えの両方で育てられることから、根強い人気でよく育てられています。

今回は古くから親しまれる、イチハツの育て方をご紹介します。

イチハツとは?どんな花を咲かせる?

イチハツはアヤメ科アヤメ属の多年草であり、中国を原産としている植物です。4~5月に開花期を迎え、花径約10cmの花を咲かせます。垂れ下がった花弁の中央付近に、とさかのような突起が見られるのが特徴です。
もともと茅葺き屋根の上に植えることで、災害を防ぐと信じられていたためか、近年では屋上緑化用の草花として、よく植えられるようになりました。

イチハツの育て方:栽培する場所

イチハツは日当たりがよく、西日を防げるやや湿った場所を好みます。夏場のような強い日差しをうけると、乾燥しすぎてしまうので、半日陰におくようにしましょう。
また、イチハツは耐寒性が高いので、屋外に置いても越冬できます。

イチハツの育て方:水やり

鉢植えのイチハツ

鉢植え栽培のイチハツの場合、表土が乾いているようであれば、たっぷりと水をあたえましょう。
11~2月頃の休眠期には、鉢内が乾ききらない程度の水やりをします。

地植えのイチハツ

地植え栽培のイチハツの場合、雨が降らずよほど乾燥が続かない限りは、水やりの必要はありません。基本的には自然に降る雨で充分です。

イチハツの育て方:用土

イチハツは水はけのよい用土を好みます。市販の草花用培養土や「赤玉土小粒7:腐葉土3」といった一般的な配合土を使用しましょう。

イチハツの育て方:肥料

鉢植えのイチハツ

鉢植えのイチハツの場合、春の芽出し前の3月と秋口の9月に、緩効性の化成肥料を株元に施しましょう。液肥でも問題ありません。

地植えのイチハツ

地植えのイチハツの場合、基本的に肥料は不要ですが、肥料をあたえると、より花つきがよくなります。

イチハツの育て方:植え付け・植え替え

植え付け

イチハツの植え付けは、花後である5月中旬~6月頃に行うのが一般的ですが、秋の9月頃でも可能です。
地植えの場合、深さ約30cmの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割ほどの腐葉土、またはバークを土と混ぜ込み、植え付けを行いましょう。

植え替え

イチハツの植え替えは、花後の5月中旬~6月、または芽出し前の2~3月に行います。イチハツは根づまりを起こしやすいため、鉢植えであれば2年に1回、地植えであれば3、4年に1回を目安に植え替えするようにしましょう。

イチハツの育て方:株分けでの増やし方

イチハツは株分けで増やすのがおすすめです。株分けは5月中旬~6月ごろに行うといいでしょう。

イチハツは細い根茎を伸ばしているので、根を傷つけないよう慎重に掘り上げてください。ひとつの株を2~3個に分けるようにしましょう。

イチハツの育て方:花がら摘み

5月中旬の開花期が終わったイチハツの花は、種がほしい場合以外は、花茎から切り取って、花がら摘みをしましょう。種をつくると株がよわる性質があるため、早めにに花がら摘みをするのがおすすめです。

イチハツの育て方:注意する害虫・病気

イチハツは病気や害虫に対する耐性がつよいことで知られますが、ときには発生することもあります。

ニカメイチュウは5~7月に発生する、体長約1cmの灰色のガです。幼虫が茎の中に食い入ることにより、枯らしてしまう被害をもたらします。ニカメイチュウの幼虫はイネ科の植物で越冬するため、周囲のイネ科の植物を事前に刈り取っておくことで、予防することができます。

イチハツの花言葉

イチハツの花言葉は「火の用心」「使者」です。
茅葺き屋根に植えることで災害から守ってくれる存在である一方で、学名の由来にもなっている虹の女神イリスが虹を通じて言伝を行ったこと。これらふたつはイチハツが神秘的な存在であることを示しています。

イチハツの育て方を覚えて、ステキな花を咲かせよう!

イチハツは、その凛とした姿で、今も多くの人に愛されている草花です。初心者にも育てやすい強健な植物でもあるので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

スパラキシスの育て方|球根の植え付けはいつ?栽培のコツは?

スパラキシス

スパラキシスは南アフリカ原産の、アヤメ科スパラキシス属の草花です。花弁は赤やオレンジなどの華やかな色が中心で、ひとつの球根から4~6輪の花が咲き誇ります。

今回はそんな華やかな球根植物、スパラキシスの育て方についてご紹介します。

スパラキシスの育て方:栽培する場所

スパラキシスは日当たりがよく、水はけのある場所で育てるようにします。

耐寒性がやや低いので、越冬させたい場合は、鉢植えであれば霜のあたらない軒下に移動させたり、地植えなら、表土の上からマルチングを施して、防寒対策をしましょう。

スパラキシスの育て方:用土

スパラキシスには、水はけと通気性がいい用土を好みます。「赤玉土小粒7:腐葉土3」や「赤玉土小粒6:腐葉土3:軽石1」、または市販の草花用培養土などを用いるとよいでしょう。

スパラキシスの育て方:肥料

スパラキシスは緩効性化成肥料を、元肥として土に混ぜ込んでおきます。花つきのよさを求めるのであれば、開花期である3~5月に追肥を行うのがおすすめです。

スパラキシスの育て方:水やり

芽が生長する秋は、表土が乾き次第たっぷり水やりをおこないます。冬は寒さで生育が鈍るので、水やりの回数を減らし、やや乾かし気味にしましょう。

春になると一気に生育するので、秋と同じくたっぷりと水をあたえるようにしてください。開花期を過ぎた6月以降は、スパラキシスの葉が黄色になるのを合図に休眠期に入ります。休眠期の間は、水をあたえないようにしましょう。

スパラキシスの育て方:球根の植え付け

スパラキシスの球根の植え付け適期は、10~11月が目安となります。

鉢植えのスパラキシス

鉢植えのスパラキシスの場合、4~6球を植えるのであれば4号鉢を、7~8球を植えるのであれば5号鉢を用意してください。球根はいずれも深さ3cmの位置に植え付けしましょう。

地植えのスパラキシス

地植えのスパラキシスの場合、間隔は5~6cmほどあけましょう。また、球根は深さ5cmほどの位置に植え付けするようにしてください。

スパラキシスの育て方:増やし方

分球

スパラキシスは、親球の上部に子球がたくさんできます。葉が黄色く変化する6月頃、掘り上げすると同時に、親球から子球を切り離し、保管しましょう。子球は10~11月の適期に植え付けを行ってから、2年目以降に花を咲かせるようになります。

種まき

スパラキシスは種まきによっても増やすことができます。しかし、種まきをしてから開花するまでには、3~4年と時間がかかるので、すぐに開花を楽しみたい人は、分球で増やしていく方法がおすすめです。

スパラキシスの育て方:注意する害虫・病気

軟腐病

軟腐病は、高温多湿期である夏に発生しやすい病気で、球根の傷口から菌が流入し、腐らせてしまいます。球根を傷つけないように扱うことが予防につながります。

白絹病

白絹病は、水はけの悪い土に発生する、カビによって引き起こされる病気です。こちらも高温多湿期によくみられ、白い糸状のようなものが出現し、徐々に枯れてしまいます。
土のカビを除去しなければ根本的治療にはならないため、感染したら土ごと取り替える必要があります。

スパラキシスの花言葉

スパラキシスの花言葉は「陽気な人」「神秘な人」です。
中心の黒からオレンジへ、見事なグラデーションをみせるスパラキシスならではの花言葉といえます。

色鮮やかなスパラキシスの育て方を覚えよう!

スパラキシスの育て方はシンプルなため、初心者でも比較的簡単に育てることのできる草花です。他の花とひと味ちがった色合いで、存在感を放つスパラキシスは鑑賞するのにぴったりといえるでしょう。

藍(アイ)の花言葉|花の時期や種類、藍染の材料になる

藍染めで有名な藍(アイ)にはどのような花が咲くのでしょうか。花が染料のもとになるのかも気になりますよね。このページでは藍の花言葉について紹介していきます。さらには、由来や花期などもまとめていますのでぜひご参照ください。

藍(アイ)の花言葉

藍(アイ)の花言葉は、「あなた次第」、「美しい装い」です。

「美しい装い」という花言葉の由来は、藍が染料となることが由来していると考えられます。古くから藍は栽培され、さまざまな国で青色の染料として利用されてきました。そして、素敵な色の服ができたのです。このことから「美しい装い」となったのでしょう。

また、絞りを入れるなど、染め方次第で仕上がりが変わる藍染め。楽しみ方がいろいろあるのです。そのことから「あなた次第」という花言葉になったのかもしれませんね。

藍(アイ)の花の基本情報

学名
Persicaria tinctoria
科・属
タデ科イヌタデ属
原産国
中国、東南アジア
別名
タデアイ、アイタデ

藍(アイ)の花の由来

藍(アイ)の学名「Persicaria」の由来からご紹介します。これはラテン語の「persica」が由来しています。「persica」は「桃」という意味で、タデ科の植物の葉が桃の葉に似ていることが由来しています。

原産は中国をはじめ東南アジア全体です。古くから藍は青色の染料として使用されてきて日本に入ってきたのは6世紀ごろです。中国から伝わり青の染料を取るために多く栽培されてきた植物です。江戸時代になると、阿波国(今の徳島県)で藍染めが発達しました。そして、阿波藍として徳島の名産品とまでなりました。

しかし、明治時代に入るとインドから藍玉が輸入されるようになり、国内での栽培が激減しました。さらに化学合成した染料を輸入するようにもなり、藍が染料として使用されることはかなり少なくなりました。もちろん今でも藍は栽培され、伝統文化として藍染めは残っています。デニム素材を染めるのにも藍は用いられています。

藍の名前の由来についても紹介します。藍という名前の由来は諸説あるとされていますが、有力なものは「あおいろ」を省略して「あい」となったという説と、「あお」がなまったという説です。いずれにせよ、藍が青色の染料になることから由来しています。

藍(アイ)の花の特徴

藍(アイ)の花期は9月から10月で花の色はピンク、白です。茎の先端に複数の小さな花を咲かせる特徴があります。

花が青くはないのになぜこの藍が青の染料になるのでしょうか。それは藍の葉が関係しています。藍の葉を傷つけるとその切り口から藍の染料となる成分が出てきます。ちなみに、染料としての利用以外にも葉を乾燥させて漢方薬に使うこともあるそうです。解熱や殺菌効果が期待されています。

藍(アイ)の花の種類

藍(アイ)の種類についてご紹介します。

インド藍

インド原産の藍。こちらはマメ科の植物ですので、タデ科の藍とは異なるもの。木藍(キアイ)という別名があります。歴史が長く、紀元前2000年から青色の染料として使われてきた植物です。

琉球藍

沖縄原産の藍。琉球染めの染料として使用される植物で、琉球王朝時代から親しまれてきました。花は紫色をしています。

ウォード

アブラナ科の植物。ヨーロッパを中心に青の染料として広まっていましたが、インド藍の導入とともにあまり栽培されなくなりました。

大青(タイセイ)

アイヌ民族が青の染料として使用。花の色は黄色です。

藍の種類と言っても、植物として属する科が異なり別物のことが多いです。しかし、どれも藍色のもととなるため藍としてまとめられています。

染料として活躍している藍(アイ)の花言葉を楽しもう


藍は徳島県を中心に今でも染料として活躍をしています。デニムの染めもの体験などは現在でも行われています。発酵をさせる工程でアンモニア臭が発生するため、目が痛くなることもあるそうです。

素敵な伝統文化ですので守っていきたいですよね。自宅で藍染めは難しいかと思いますが、徳島へ行く際はぜひ体験してみませんか。

花言葉も一緒に楽しんでみてくださいね。

カナメモチの花言葉|花の特徴や種類、生垣におすすめ!

生垣でよく見かけるカナメモチはどのような花が咲くのでしょうか。このページでは、カナメモチの花言葉をはじめ、花期や由来、特徴などをご紹介しています。

カナメモチは春に赤くなるという変わった特徴がありますよね。その理由についても記載していますのでご参照ください。

カナメモチの花言葉

カナメモチの花言葉は「にぎやか」です。

これはカナメモチの見た目が由来しています。カナメモチは春になると、葉が赤くなるという変わった特徴があるのです。一般的には植物の葉は秋になると紅葉をしますよね。しかしカナメモチは春です。

一足先に秋になったような特徴がカナメモチにはあること。さらに、春に紅葉する赤が非常に濃く、にぎやかに見えたのでしょう。このことからカナメモチは「にぎやか」という花言葉になりました。

カナメモチの基本情報

学名
Photinia glabra
科・属
バラ科カナメモチ属
原産国
日本、中国
別名
ソバノキ、アカネモチ

カナメモチの由来

カナメモチは丈夫な植物です。この丈夫さを利用して、昔は扇の要(カナメ)として利用されていました。そのため、カナメモチという名前になりました。またアカネモチという名前がなまってカナメモチになったという説もあります。

なぜアカネとついているのかというと、カナメモチの新芽が赤いことからですう。この赤い色はアントシアニン色素が関係しています。カナメモチに限らず、植物の新芽は柔らかく弱い特徴があります。そのため、強い日光に当たると、弱ってしまうことがあります。

なるべく弱らないように、アントシアニンを含んで日差しから葉を守っていますす。この赤い色はにはサングラスのようなの役割があります。

カナメモチの花の特徴

カナメモチの花期は4月から6月で花の色は白です。5枚弁の花を咲かせるカナメモチはバラ科ですが、バラのような花とは異なります。どちらかというと梅に似た花でふわふわっとした印象があります。

このふわふわとして見える理由は雄しべと雌しべの多さにあります。雄しべはなんと20本、雌しべは2本で構成されています。このふわふわとした感じは、ソバの花のようです。そのことから、カナメモチには、「ソバノキ」という別名もあります。

カナメモチは春先に葉が紅葉する特徴があります。普通は秋冬に紅葉をするものですが、カナメモチの花は春先に赤くなる変わった特徴があります。こちらは既に紹介したとおり、新芽にアントシアニンが含まれることからです。

カナメモチの種類

カナメモチの種類についてご紹介します。

オオカナメモチ

葉や花が大きなカナメモチの一種。花には強い香りがあるという特徴があります。中国では、墓樹として利用されることがあります。

シマカナメモチ

日本の小笠原諸島や琉球列島に分布するカナメモチ。

ベニカナメモチ

レッドロビンという名でも有名。生垣によく利用される種類で、新芽が赤いことが特徴。カナメモチとオオカナメモチの交雑種。

カナメモチの花言葉を楽しもう


カナメモチの葉は肉厚で丈夫です。さらに暑さや寒さに強い特徴があるため、カナメモチは生垣によく利用されます。また春になると赤い葉を楽しむことができ、さらに葉の表面は光沢もあるためとても美しいです。カナメモチの葉はよく密集するので、スカスカになることなくしっかりとした生垣として利用できおすすめです。

花が集まって咲いていて、「にぎやか」という花言葉ともぴったりなカナメモチの花も楽しんでくださいね。

ニゲラ(クロタネソウ)の花言葉|花や種の特徴、種類はどれくらい?

ニゲラ

ニゲラ(クロタネソウ)はハーブとして有名です。こちらにはどんな花が咲くのでしょうか。このページでは、ニゲラの花言葉をはじめ、花期や特徴、由来など基本情報をまとめています。

これから育ててみたい方やハーブに興味がある方もぜひご参照ください。

ニゲラ(クロタネソウ)の花言葉

ニゲラ(クロタネソウ)の花言葉は、「当惑」、「困惑」、「深い愛」、「不屈の精神」、「夢の中の恋」、「ひそかな喜び」、「夢の中で会いましょう」です。

ニゲラの英語名は「霧の中の恋」です。これが由来して、「夢の中の恋」となったのでしょう。細く繊細な葉があるニゲラ。その葉の隙間から美しい花が咲きます。このことからニゲラには「ひそかな喜び」、「夢の中で会いましょう」という花言葉になったのでしょう。

また、ニゲラは古くから薬として利用されてきて、万能薬ともいわれていたのです。人々の健康をずっと支えてきたニゲラは、このことから、「深い愛」、「不屈の精神」となったと考えられます。

ニゲラ(クロタネソウ)の基本情報

学名
Nigella
科・属
キンポウゲ科クロタネソウ属
原産国
南ヨーロッパ、中東
別名
ブラッククミン、ワイルドフェンネル、フウセンポピー

ニゲラ(クロタネソウ)の由来

ニゲラ(クロタネソウ)の学名は「Nigella」です。ニゲラという名はそのまま学名を読んだものとなります。こちらはラテン語の「niger」が由来で「niger」は「黒い」という意味です。ニゲラの種子が黒く、ゴマのように見えたことからこのような名前となりました。

ニゲラの和名である「クロタネソウ」(黒種草)もこの由来からつけられています。

ニゲラの英語名は「love in a mist」、「Devil in a bush」です。これは「霧の中の恋」、「茂みのなかにいる悪魔」という意味で、これはニゲラの葉が糸状で繊細な様子がまるで霧のようなことと、その霧のような葉が美しい花を包む様子からつけられました。

またニゲラの果実には先端に角のような突起があります。ニゲラの果実が悪魔のように見えたことからこのような名前になりました。日本には、江戸時代末期に伝わった植物です。

ニゲラ(クロタネソウ)の花の特徴

ニゲラ(クロタネソウ)の花期は4月から7月で、花の色は、青、白、紫、ピンクです。

種類によっても花弁の枚数は異なりますが、だいたい5枚から10枚です。花弁の外側は細長くなっていて、見た目はトケイソウの花にも似ています。

ニゲラ(クロタネソウ)の種の特徴

ニゲラ(クロタネソウ)の種子は真っ黒い特徴があります。またニゲラの種子はブラッククミンシードと呼ばれ古くから万能薬として利用されてきました。

イスラムの預言者であるムハンマドも「死以外のあらゆる病に効果的」といったようです。

ニゲラ(クロタネソウ)の種類


ニゲラ(クロタネソウ)の種類についてご紹介します。

ニゲラ・サティバ

西洋社会では古くから万能薬として利用されています。特に種を利用してきました。中東やインドを中心にスパイスとしても利用されます。

ニゲラ・ダマスケス

こちらがニゲラの基本種。鑑賞用として流通しています。

ニゲラ・ペルシャンジュエル

八重咲きのニゲラ。ボリュームがあり美しいですよ。寒さに強い品種で、ガーデニングでも親しまれています。

ニゲラ・グリーンマジック

花の咲かない品種。中心には、ふくらんだ種子が付きます。

ニゲラ・ブルーイスタンブール

花弁は薄い青ですが、開花するごとに濃い紫色に変化します。

いろいろな花言葉があるニゲラ(クロタネソウ)はハーブとしても効能がある


ニゲラの種子は免疫力アップに良いとされています。さらには抗菌作用、殺菌作用もあると言われているので、病気の予防に良いでしょう。

いろいろな花言葉も楽しんでみてくださいね。

ディルの花言葉|意味や花の特徴、効果効能は?

ディル

魚料理に使うハーブのディルどんな花を咲かせるのでしょうか。このページではディルの花言葉をはじめ、花期や由来についてご紹介しています。お料理に役立てたい方もぜひご参照ください。

ディルの花言葉

ディルの花言葉は「知恵」です。

ディルはハーブとして有名です。薬効が多いことがこの花言葉の由来となっています。ディルにはカルボン、リモネンという成分が含まれています。これらは、鎮静効果、消化促進効果、利尿作用、口臭予防などに良いとされる成分です。

さらに、しゃっくりを止める、母乳の促進などにも良いとされています。このようにディルは薬効が多いことから、ディルには健康に関する「知恵」があると思われたのでしょう。

ディルの基本情報

学名
Anethum graveolens
科・属
セリ科イノンド属
原産国
南ヨーロッパ、イラン
別名
イノンド

ディルの由来

ディルは「dill」と綴ります。この「dill」は「dilla」という印欧語が由来だという説があります。「dilla」は「なだめる」、「穏やかにする」という意味で、ディルの薬効が関係しています。ディルは鎮静作用があるといわれています。そのため、このような名前となったのでしょう。

また、「dhal」という単語が由来して「dill」になったという説もあります。「dhal」は、「花が咲く」、「生い茂る」という意味。これが「delja」と変化し、現在の「dill」になったという説です。

学名の「Anethum」の由来についてもご紹介します。こちらはギリシア語の「aithein」が由来。「aithein」は「灼ける」という意味です。こちらはディルの種子に刺激があることが由来しているとされています。

ディルは歴史のある植物で、紀元前4000年には古代エジプトで薬草として利用されていたとのこと。日本には江戸時代初期に入ってきて、やはり薬として使用されていました。ヨーロッパでは、魔除けの薬草として使われてきました。さらには魔除けだけでなく、頭痛などの治療薬としても使われていました。

ディルの花の特徴

ディルの花期は8月で花の色は黄色、白をしています。小花を傘状に咲かせます。ディルの花の1つ1つは非常に小さく1センチにも満たず、傘のように咲くディルの花の様子はまるで線香花火のようで美しいです。

ディルの種類

ディルはイノンド属に分類され、細かくさらに種類があるわけではありません。同じセリ科のウイキョウに非常に似ているとされるため、ここでは、ウイキョウとの違いについてご紹介します。

ウイキョウには根本に太い鱗茎(りんけい)があるのが特徴です。ディルにはこれがありません。しかし、成長途中のウイキョウにはこの鱗茎がないため、ディルとの見分けがつきにくいです。またディルはウイキョウと比べて葉がよく密集している特徴があり、このことも違いといえるでしょう。

ディルの効果、効能


ディルの効果、効能についてご紹介します。ディルにはカルボンやリモネンが含まれています。これには、鎮静作用、利尿作用、口臭予防、消化促進効果があるとされています。

さらにはしゃっくりを止めるのにも役立てられています。漢方でも、ディルは有名で、「蒔蘿子」という名で流通しています。

ディルは花言葉も楽しめるハーブ


ディルは効果、効能がいっぱい。美味しく食べたいですよね、有名なのはサーモンの上にディルを散らすこと。焼き魚に散らして香草焼きにするのもおすすめです。サラダに入れて生で食べるのもおいしいですよ。自宅で育てたディルをぜひ料理にいかしてみませんか。