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2020年 8月 の投稿一覧

シラユキゲシ(白雪芥子)の花言葉|毒はある?一度繁殖すると大変?

シラユキゲシ 花

シラユキゲシの名にはケシとついていますが、これはケシの仲間なのでしょうか。そうであれば、毒性や繁殖力の高さが気になりますよね。このページでは、シラユキゲシの花言葉や、その毒性、花の特徴、繁殖力の高さについてご紹介しています。

シラユキゲシの花言葉

シラユキゲシの花言葉は次の2つが有名です。「優美」、「清純な誘惑」。シラユキゲシは日陰でもよく育つ植物と言えます。ひっそりと白い花を咲かせるシラユキゲシの様子はまさに優美と言えるでしょう。

では「清純な誘惑」という花言葉はどのようにしてつけられたのでしょうか。シラユキゲシの花はうつむき気味に咲きます。白い花弁の中心には黄色の雄しべが。白なので純粋な印象です。また白地に黄色の雄しべはよく目立ちます。

そのことから、「清純な誘惑」という花言葉がつけられたと考えられます。また、繁殖力がよく、どんどん増える様子も「誘惑」を連想させます。

シラユキゲシの基本情報

学名
  Eomecon chionantha
科・属
ケシ科シラユキゲシ属
原産国
中国
別名
スノーポピー

ケシはポピーのこと。雪のように白いことからスノーポピーという別名がつけられています。

シラユキゲシの由来

シラユキゲシの学名「Eomecon chionantha」についてまずは知りましょう。「Eomecon」とは、ギリシア語の「eos」と「mekon」という2つの単語が合わさった言葉です。「eos」は東という意味で、「mekon」はケシという意味です。中国(東)に自生するケシという由来で、この学名がつけられました。

「chionantha」は「chion」と「anthos」という2つの単語からできています。「chion」は雪という意味で、「anthos」は花という意味です。つまり、「chionantha」は「雪のような花」ということが名前の由来になっています。

白い花弁を開かせるシラユキゲシ。雪が降る季節には咲きませんが、確かに雪のような花ですよね。和名のシラユキゲシも、まさに白雪のような白い花をさかせることからつけられています。

シラユキゲシの花の特徴

シラユキゲシの花は4~5月の暖かくなったころに咲きます。雪の降る時期には咲かないので、間違えないようにしましょう。花は2~3センチほど。白い4枚花弁で、その中心には黄色い雄しべがあるのが特徴です。見た目の雰囲気はドクダミに似ていますが、ドクダミのように背は低くなく、シラユキゲシは20~40センチ。

みなさん、「ケシ」と聞くと、やはりその繁殖力の良さをイメージするのではないでしょうか。シラユキゲシもご多分に漏れず、高い繁殖力があります。気が付くと、シラユキゲシがたくさんお庭に広がっていることも…。こまめな手入れをして、広がりすぎないように気を付けましょう。

シラユキゲシには毒がある?

シラユキゲシはケシ科の植物。薬用としても利用されることがあります。解毒、止血に良いとされます。さらに、腰痛にも効果的とも言われています。しかし、シラユキゲシには強い毒性があることを忘れないでください。

安易に自宅で栽培したものを薬用としないことをおすすめします。これはケシ全般に言えることですのでお気をつけくださいね。

シラユキゲシは繁殖力が強い植物

すでにご紹介したように、シラユキゲシは繁殖力が強い植物です。日陰でもよく育ち、どんどん増えます。地下茎をあちこちに伸ばしていくため、一度繁殖すると、引き抜くのにも力が必要です。

放置しておくと、あっという間に繁殖しているので、こまめに様子をみて手入れをすることをおすすめします。特に日陰など涼しい場所では高い繁殖力を発揮します。

シャリンバイの花言葉|実や花の特徴、種類はどのくらい?

よく道路脇で見かけるシャリンバイは、バイとついていますが、梅の仲間なのでしょうか。このページではシャリンバイの花言葉や名前の由来についてご紹介しています。

愛らしい実をつけるのも特徴のシャリンバイ。実の特徴についてもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

シャリンバイの花言葉

シャリンバイの花言葉は、「そよ風の心地よさ」、「愛の告白」、「純真」の3つ。「そよ風の心地よさ」は、シャリンバイの花期に由来していると考えられます。シャリンバイは、4~6月に開花。ちょうど気持ちの良い気温の時期です。この時期、そよ風が吹くと心地よいですよね。

そんなときに花を咲かせるシャリンバイにこの花言葉がついたのでしょう。シャリンバイは真っ白の花。この真っ白さが「純真」という花言葉に繋がったと考えられます。では、「愛の告白」とは何から来ているのでしょうか。シャリンバイは、枝先にいくつかまとめて花を咲かせます。その様子はまるで花束のよう。

このことから、「愛の告白」という花言葉がついたのでしょう。シャリンバイはブーケには向きませんが、花言葉に思いを込めて好きな人にプレゼントしてみたいですね。

シャリンバイの基本情報

学名
Rhaphiolepis indica var. umbellata
科・属
バラ科シャリンバイ属
原産国
日本、韓国、台湾
別名
ハマモッコク

モッコクという植物があります。こちらはシャリンバイと比べて、非常に背は高いですが、艶のある葉、白い小さな花をつけるところが似ています。そこから、シャリンバイにはハマモッコクという別名がつけられています。

シャリンバイの由来

シャリンバイは漢字で書くと「車輪梅」です。まず梅についてご紹介します。シャリンバイの花は白や薄ピンクで5枚花弁。花期は梅とはずれ、梅が咲いたあとに開花をしますが、この花の見た目は梅に似ています。そのことから「梅」とつけられました。

では「車輪」とは何から由来しているのでしょうか。車輪には、「スポーク」と呼ばれるパーツがあります。これは車輪を構成する木材のことです。シャリンバイは、スポークのように枝分かれをすることから、「車輪」と付けられました。ぜひお庭で育てている方や生垣にしている方は、枝分かれにも注目してみてくださいね。

シャリンバイの花と実の特徴

シャリンバイの花は、4~6月に咲きます。5枚花弁で花は小さく、1~1.5センチほど。花には薄く香りがあります。香りがあることも、梅との共通点ですね。花の色は白、薄ピンクです。シャリンバイは、小さな花を咲かせるだけでなく、秋になると実をつけることでも有名。

10~11月になると、小さな実を付けるのです。その実はブルーベリーにそっくり。しかし、初めからブルーベリーのような色ではありません。実は最初は緑色。熟すと黒紫色に変わります。実は食べることができますがブルーベリーのように可食部が多くはないため、食用には向きませんが、ときどき鳥が食べることがあります。

シャリンバイの種類、品種

シャリンバイの種類についてご紹介します。

ヒメシャリンバイ

小型の葉をつける品種です。白だけでなく、ピンクの花をつけることもあります。ヒメと最初についている種類は基本的に矮性のあるものです。

マルバシャリンバイ

シャリンバイのなかでも、丸い葉をもつシャリンバイ。背丈が低く育てやすいと言えます。

ホソバシャリンバイ

シャリンバイのなかで、葉が細い特徴があります。

シマシャリンバイ

小笠原諸島の固有種。葉が分厚い特長があります。また、開花期は他のシャリンバイとは異なり12~3月の寒い時期に咲く特徴があります。

シャリンバイは丈夫な特徴を持つ花

シャリンバイは、潮風や大気汚染に強い花です。そのため、交通量の多い道路の脇に植えられることもあります。そこまで神経質に手入れをしなくても、毎年花を咲かせ、実をつけます。夏の暑さや冬の寒さにも強いですので、ぜひ生垣に使ってみませんか。

コウモリラン(ビカクシダ)の花言葉|意味や名前の由来、特徴は?

コウモリラン

とても魅力的なインテリアグリーンのコウモリラン。別名「ビカクシダ」と呼ばれ、ファンがとても多い植物ですよね。ユニークな葉っぱを存分に楽しめますよ。

今回は、コウモリランの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

コウモリラン(ビカクシダ)の花言葉


コウモリランの花言葉には、「信頼」「助け合う」「魔法」などの意味があります。

野生種のコウモリランは、そのほとんどが樹木に着生して育っています。そのため、大木の協力がなくては生きてはいけないということから、信頼や助け合うという花言葉がつけられました。

コウモリラン(ビカクシダ)の基本情報

学名
Platycerium bifurcatum
科・属
ウラボシ科・ビカクシダ属
原産国
インドネシア、オーストラリア
別名
ビカクシダ

コウモリラン(ビカクシダ)の由来

コウモリランは、その葉っぱの形がコウモリの羽のようにも見えるということから、コウモリランという名前がつけられました。

また、明治の初期頃には日本へと伝わって、葉っぱが鹿の角、ビカクに似ているということから、和名でビカクシダという名前がつけられました。

コウモリラン(ビカクシダ)の特徴


ユニークな葉を楽しむことができるコウモリランは種子をつけないシダの仲間です。

コウモリラン(ビカクシダ)の種類、品種


コウモリランの種類は全部で18種類ほどあり、品種によって葉の形や色が違ってきます。

プラティセリウム・ビフルカツムという品種は、コウモリランの中でも一番ポピュラーなものとして知られています。暑さや寒さにも強く、管理もしやすいことから、園芸でも流通しています。

プラティセリウム・ウィリンキーという品種は、胞子葉が細くなっており、長く垂れ下がっている姿が特徴的です。角度によっては純白色にも見えてくる品種で、乾燥にも負けない丈夫さがあり、繁殖力も強いため増やしやすくなっています。

プラティセリウム・スペルブムというのは、コウモリランの中でも大型のものとして知られる品種です。スペルブムというのは、気高い、上品という意味があり、日本の寒さや暑さにも耐えてくれるので、大きなサイズのものを育てたいときはこれを選んでみてください。

ほかにも、プラティセリウム・エレファントティスという品種があります。

熱帯雨林の中にある、やや乾燥気味の場所で生息している品種で、切れ込みのない外套葉がゾウの耳のようだといわれていることから、この名前がつけられました。

コウモリラン(ビカクシダ)をハンギングで楽しもう


コウモリランの楽しみ方は様々ありますが、中でもハンギンのイメージが強いですよね。お部屋に吊り下げて飾ってあげるだけで一気にお部屋がおしゃれになりますよね。

みなさんもユニークな葉っぱのコウモリランを飾ってみませんか?

ヤツデの花言葉|意味や特徴、インテリアでも使える?

ヤツデ

主に目隠し用の庭木などで活躍することの多いヤツデは、薬用の効果もあったり、最近ではアレンジメントでも用いられることがあるようです。隠れた魅力を持っている植物ですよね。

今回は、ヤツデの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ヤツデの花言葉


ヤツデの花言葉には「分別・健康・親しみ」などがあります。12月13日の誕生花でもあります。

ヤツデは葉が末広がりで昔から縁起が良いと言われており、さらに魔除けの効果もあるとされているので贈り物にもぴったりです。

ヤツデの基本情報

学名
Fatsia japonica
科・属
ウコギ科・ヤツデ属
原産国
日本
別名
テングノハウチワ

ヤツデの由来

ヤツデは漢字で書くと「八手」と表記されますが、実際にはヤツデの葉は5や7など奇数にしかさけず、8つに分かれることはほとんどありません。ヤツデという名前になったのは、8が数が多いことを表す数字と同時に縁起が良いためだったと考えられます。

ヤツデの学名である「Fatsia」も日本語の「はち」という発音が元となっているといわれています。

また、ヤツデは葉っぱが天狗の持っている団扇に似ていることから別名「テングノウチワ」とも呼ばれています。天狗が使っている団扇には魔除けの効果があるとされているためヤツデにも同様の効果があると古くから伝えられています。

ヤツデは丈夫で育てやすく縁起が良いことから、古くから育てられて私たちの生活に親しまれています。

ヤツデの花の特徴


ヤツデは植物としては珍しい、11〜12月の冬の時期に白くて丸い花を咲かせます。一見大きなふわふわとした花の塊のようにみえますが、球状のたくさんの花が一塊になっています。

ほかの植物にはない、不思議な花を咲かせます。

ヤツデの効能や活用方法

ヤツデは花だけではなく、20cm以上もの大きさにもなる手のひら型の葉っぱも魅力の一つです。大きくつやつやしたグリーンの葉っぱはとても美しく個性的な見た目をしています。開花時期だけでなく、一年中観賞を楽しめます。

乾燥させたヤツデの葉は、煎じて服用したり、煎じた液でうがい液として使います。入浴剤としては、乾燥させた葉を布袋に入れて鍋で煮出してから、そのままお風呂に入れて利用します。

ヤツデの種類・品種


ヤツデにも複数の品種があり、種類によって葉の模様や形が異なっています。一般的に観葉植物として栽培されれているものは、セイヨウキヅタとヤツデの属間雑種である「ツタヤツデ」という品種です。

ほかにも黄色の斑紋が特徴の「キンモンヤツデ」や、葉の切れ込みがさらに細かい「ヤグルマヤツデ」、葉に網目のような黄色い模様が入った「キアミガタヤツデ」など様々な品種が存在しています。どの品種も3〜5mほどの大きさに生長します。

ヤツデはインテリアなどでも人気


ヤツデは薬用的な効果もありましたが、近年ではインテリアやアレンジメントなんかでも活躍しているようです。和風な雰囲気を出してくれるヤツデならではの素敵なアレンジになりそうですよね。

みなさんもヤツデのアレンジを作ってみてはいかがでしょうか?

グレビレアの育て方|日当たりや水やり加減は?挿し木の方法は?

グレビレアPhoto by あっこねーさんさん

グレビレアは、オーストラリアやパプアニューギニア原産の植物です。日本では珍しい花木ですが、クモを連想させるようなユニークな形をした花を楽しめます。今回は、個性あふれるグレビレアの育て方についてご紹介します。

グレビレアを育てる場所

グレビレアは日当たりがよい場所で栽培すると元気に育ちます。日照不足になると葉色が悪くなったり、花が咲かなかったりすることがあるので注意しましょう。

また、グレビレアは多湿の状態を苦手とするので、雨が多い梅雨の時期などは雨が当たらない場所に移動させましょう。鉢植えの場合は特に、水分過多になると根腐れを起こしやすくなります。

地植えでの栽培も可能ですが、グレビレアは寒さにやや弱いため、寒冷地で栽培する場合は、鉢植えにしたほうが管理がしやすいでしょう。室内で管理するときは、明るい場所に置いてください。

グレビレアの水やり

グレビレアは乾燥に強いため、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。水は鉢底からたっぷりと出るぐらいの量を与えてください。水やり後、受け皿に溜まった水をそのままにしていると、根が水を吸いきれず根腐れの原因になります。必ず捨てるようにしましょう。

多湿もよくないですが、水切れにも注意が必要です。水不足になると葉が落ちることがあります。季節によって土の乾き具合は異なるので、土の状態を見ながら水やりをしましょう。

グレビレアの肥料

グレビレアへは、春と秋に緩効性化成肥料を株元にまいておくと元気に育ちます。基本的に生育は旺盛なので、少量与える程度で大丈夫です。

グレビレアの土

グレビレアを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。通気性と水はけに優れた赤玉土、または市販の山野草の土などが適しています。自分で配合土を作る場合は、鹿沼土と赤玉土、バーク堆肥を同量ずつ混ぜ合わせたものを使うとよいでしょう。

また、土質でいうと弱酸性が適しています。日本の土は酸性に傾いている場合が多いので、地植えにする場合は、酸性を中和させる効果がある苦土石灰を、植える場所の土に混ぜ込む必要があります。これを植え付けの2週間ぐらい前に行い、植え付け時に腐葉土を混ぜ合わせれば土作りは完了です。

グレビレアの植え付け・植え替え

植え付け

グレビレアの植え付け時期は4月〜5月、もしくは9月〜10月頃が適期です。地植えの場合は、事前に準備しておいた土に根鉢の2〜3倍程度の大きさの穴を掘り、そこに苗を置いて植えていきます。

鉢植えの場合は鉢底ネットを入れて軽石を敷き、その上に土を入れて植え付けます。植え付け後にたっぷりと水やりをすれば完了です。

植え替え

グレビレアの植え替えについては、2年に1回程度行いましょう。

花が咲き終わった頃が適期です。鉢から株を取り出し、まず根についた古い土を1/3程度落とします。そして傷んでいる根をカットし、1回り大きな鉢に植え替えます。植え替え後も忘れずに水やりをしてください。

グレビレアの増やし方(挿し木)

グレビレアの増やし方は「挿し木」が一般的です。挿し木の時期は、春や秋です。

まず健全な枝を10cm程度カットして、挿し穂をつくります。そして切り口付近の枝を取り除き、用土に挿して発根させます。グレビレアは発根するまでに時間がかかるため、挿し穂にした枝の切り口に発根促進剤を塗ってから挿し木することをおすすめします。

グレビレアの手入れ

グレビレアを地植えしてリウ場合は、株がまだ小さいうちはマルチングをして防寒対策をしましょう。大きくなってからは、ある程度の寒さであれば耐えられるので、マルチングはしなくても大丈夫です。

また、グレビレアの花が咲き終わったあと、伸びすぎている枝を切り戻し樹形を整えると見た目をきれいに保てます。

グレビレアの育て方で注意すべき病気・害虫

グレビレアは病害虫に強いため、日当たりや水やりに気をつけて管理をすればよく育ちます。

グレビレアの花と葉

グレビレアは冒頭でもお伝えしたように個性的な見た目をしています。花色は赤っぽく、下に垂れ下がるように咲きます。

また、グレビレアの葉には切れ込みがあり、細長くて綺麗な形をしています。

グレビレアを育ててみよう!

グレビレアはあまり馴染みがないかもしれませんが、個性的な形の花や杉のような細長い葉姿が美しい花木です。鉢植えにして楽しむことも、庭を華やかにするために地植えにして大きく育てることもできます。人とは違った植物を育ててみたい方におすすめです。

※トップ画像は あっこねーさん@GreenSnap

ウドの育て方|植え付けや収穫の方法は?株の増やし方は?

ウド、Photo by YURA

山菜などでおなじみのウドは、春を告げる食べ物の一つとして親しまれています。香りが強く、天ぷらにして食べたり、ぬたにして食べたりと楽しみ方はいろいろです。食用としてだけでなく、アイヌの人にとっては、身近な薬草としても愛されています。今回は、そんなウドについての育て方や増やし方をご紹介します。

ウドの木の栽培場所

ウドは日本全土だけでなく、韓国や樺太あたりでも山野に自生している植物です。ウコギ科の多年草に分類されるウドは、水はけのよい土壌でよく育ちます。

なお、地植え、鉢植えどちらでも育てることは可能です。鉢植えの場合は、7号ほどのサイズに一株を植えましょう。半日陰の環境で育てるのが適しています。

ウドに適した温度は、17~18℃の涼しい環境です。暑すぎても、寒すぎても生育に影響します。一般的に25℃以上の暑い気温が苦手といわれています。乾燥にも弱いので、そのあたりも気をつけて栽培しましょう。

ウドの水やり

ウドは水を好む山野草ですので、たっぷりの水をあげて育てます。そのため、土の表面が乾燥していたら、その都度水を与えてください。

ウドの肥料

ウドは、肥料を与えなくても問題ありません。植え付け前に石灰、油かす、堆肥を混合したものを土に施しておきます。8月を過ぎてから肥料を与えると、根株の充実不良となるので気をつけましょう。

ウドの土

ウドを育てるときは、黒土かつ排水性よい肥沃な土壌が適しています。pHは6.0~6.5が適しています。

ウドの植え付け・植え替え

植え付け

ウドの植え付けの際は、土に5cmほどの深さを目安に穴をあけて、株を植え付けていきます。地植えの場合は、株と株の間は、50~90cmほどの間隔をあけて、次の株を植えます。植え付け時期は12月から5月頃まで行えますが、おすすめは4~5月の時期です。

植え替え

また、ウドは多年草のため、一度地植えしたものは毎年収穫することが可能です。しかし収穫する量を増やしたい場合は、3~4年毎に植え替えをするのがおすすめです。

ウドの増やし方(種まき・株分け・挿し木)

一般的にウドの増やし方は、「株分け」や「挿し木」で行います。ただし、夏に花が咲いたあとに実から種を採取し、種まきで増やすことも可能です。

種まき

ウドは、9月頃までに黒く実をつけ熟していきます。黒くなった頃に、実を採取します。ウドの種は、ひとつの実から5粒ほど採取できます。

取り出した種は、水の中に入れて、軽くおします。浮いたままの種は捨てます。発芽させたあと、20~25℃前後に保った環境ですと初根しますので、土に植え、本葉がでるまでまちます。本葉がでたら鉢一つに、一株を植えます。

株分け

株分けは、根を20cm程を目安で、新芽が一株に付き3~4本になるように株を分けます。数年経た大きな株を分けてあげるとよいでしょう。

挿し木

挿し木で増やす場合は、育ったウドの硬い部分を20cmほど切って、地中にさし育てていきます。活着は高くないので、ウドを増やしたい場合は株分けがもっともおすすめです。

ウドの手入れ

ウドの手入れですが、特に剪定などの必要はありませんが、生育過程で一株から大量に芽が出たときは、間引きをします。

ウドは放置しておくと2m以上にも草丈が成長することがあります。冬になると、地上に出ていた部分は枯れます。地下に残っている部分は、そのまま越冬しし、春になるとまた芽をだします。地上に出ている枯れた部分を切り取ってあげましょう。

ウドの収穫

ウドは、若葉、蕾、芽、茎を食用として食べることができます。収穫時期の目安は、地上30cmほどに成長した頃です。ただし、植え付けて一年目のウドは、収穫しないで二年目以降から楽しみましょう。

ウドの栄養・効能

ウドを自宅kで栽培すると、旬の時期が短い若芽や蕾の部分も逃さずに収穫して、食べることができます。

ウドは多くが水分でできているため、栄養価はあまり期待できる野菜ではありません。そのかわりカリウムを多く含んでいるので、むくみや、高血圧予防におすすめの野菜です。

ウドの育て方で注意すべき病気・害虫

ウドの木には、蛾の仲間でウドノメイガという虫が、6~9月に発生する恐れがあります。ウドの葉を食べ尽くしてしまう害虫です。葉の裏に卵を産み付けるので、見つけたら孵化する前に駆除します。

予防策としては防虫ネットを使ったり、重曹を使ったりして防虫してあげましょう。

ウドの木をおうちで栽培してみよう!

今回はウドの育て方について紹介しました。ウドは、タラノキ属に分類される樹木でです。よく見るとたしかにタラの芽に似ていますね。

ウドは多年草ということもあり、一度植えると毎年収穫ができます。自宅で栽培するウドは、スーパーなどで販売されている白いウドと違い山ウドとよばれます。見た目の色も違うだけでなく、アクや香りなども山ウドのほうが強いといわれています。

ぜひ、ウドの栽培を愉しむと同時に春野菜として収穫して、料理を楽しまれてはいかがでしょう。

※トップ画像はYURAさん@GreenSnap

アツモリソウ(敦盛草)の育て方|植え替えは必要?栽培はむずかしい?

アツモリソウ、

アツモリソウ(敦盛草)は単子葉類ラン科の山野草です。大きな紫色した唇弁が、平敦盛が武士が七つ道具を入れるために用いた母衣のようだということから、この名前がついたといわれています。見た目が美しいアツモリソウは、環境庁が発表しているレッドリストに載る絶滅の危機に瀕している植物の一つでもあります。今回は、そんなアツモリソウの育て方、増やし方をみていきましょう。

アツモリソウ(敦盛草)の育てる場所

アツモリソウが自生している環境は、低山や亜高山と呼ばれる場所です。そのため、アツモリソウは涼しい環境を好みます。

地植え、鉢植えどちらでも可能ですが、寒さに強い代わりに耐暑性がありません。夏場に高温になりやすい地域で栽培を考えているならば、鉢植えで環境を管理してあげながら栽培します。鉢は発泡スチロールでつくられたものを使うのが良いでしょう。

アツモリソウ(敦盛草)の水やり

アツモリソウmp花が咲くまでの成長期の間は、水やりはとても大切です。特に夏場の水切れには注意して、たっぷりと水を与えてあげます。

アツモリソウ(敦盛草)の肥料

アツモリソウへは、液体肥料を与えましょう。蘭むけの液体肥料が市販されていますので、それを春先と秋に与えます。

アツモリソウ(敦盛草)の土

アツモリソウを育てるときは、クリプトモスと呼ばれる水の管理がしやすい土がおすすめです。これは杉と檜の樹皮から作られた土で、水はけ、通気性にきをつけないといけないアツモリソウのような山野草にぴったりです。

アツモリソウが自生している環境は、山野の涼しい風通しの良い場所ですので、地中の温度が高くなりすぎると株が腐ってしまいます。それを抑えるのにもクリプトモスはおすすめの培養土です。園芸店に行くと、蘭むけの用土が販売されています。

アツモリソウ(敦盛草)の植え付け・植え替え

植え付け

アツモリソウの植え付けですが、ヤシの木から作られたコンポストである「ベラボン」とクリプトモスを混ぜた用土を準備します。植え付け時期は、春か秋が適期です。10cmほどの深さの穴をつくり、根を傷つけないように広げて植え付けます。

植え替え

アツモリソウの植え替えは、2年ごとを目安にして行います。植え替えのタイミングは3回あり、「花後」「春の新芽前」「秋頃」です。その中でも最もおすすめな時期は、11月の秋頃です。

鉢もしくは庭から取り出したアツモリソウは、株についた土を洗い流します。植え替える時に、古くて枯れていたり、腐ったりしている根を見つけたら取り除きます。植え替えのときの注意点は、根が乾かないようにすることです。

アツモリソウ(敦盛草)の増やし方

アツモリソウの増やし方は「株分け」が一般的です。株分けを行うのに良い時期は、花が終わった頃です。

アツモリソウ(敦盛草)の手入れ

アツモリソウの手入れですが、育てる環境場所によって異なります。耐寒性のある山野草のため、寒い地域で育ちやすいやすい性質があります。暑い地域で育てるときは、地中の温度管理に注意が必要となります。遮光、風通し、そして適した用土に注意してあげるのが大切です。

アツモリソウ(敦盛草)の育て方で注意すべき病気・害虫

アツモリソウは耐暑性がないために、鉢植えの環境が暖かくなりすぎたり、地植えでも水はけが悪い用土だと軟腐病にかかりやすくなります。これは地中で根が腐っていく病気です。

防ぐためにも、水はけのよい用土で育てることはもちろん、通風、遮光に気を配ることです。また、環境が悪いとハダニも出やすくなるので、殺虫剤を塗布します。

アツモリソウ(敦盛草)の花

アツモリソウの花は、4月上旬から6月下旬にかけて開花します。花の大きさは7cmほどのサイズになるため、豪華で鑑賞向きです。

アツモリソウ(敦盛草)の花言葉

アツモリソウの花言葉は、「移り気」「気まぐれ」などの愛情が変化しやすいことを意味する言葉と、「君を忘れない」という意味があります。

移り気な気持ちや愛情という意味の花言葉から考えると、「君を忘れない」という花言葉は、ロマンチックな響きを持っていると感じます。しかしながら、別れる時の謳い文句のようにも聞こえます。

アツモリソウ(敦盛草)を栽培しよう!

ラン科のなかでも花がひときわ大きく美しいアツモリソウには、「レブンアツモリソウ」「ホテイアツモリソウ」「キバナアツモリソウ」「クマガイソウ」「コアツモリソウ」と異なる品種があります。

花は豪華で美しいですが、栽培が難しくガーデニング上級者向けの植物です。ぜひ諦めずに何度かチャレンジして、ぜひアツモリソウを育ててみてくださいね。

※トップ画像は楓さん@GreenSnap

アサザの育て方|植え付けや植え替えの方法は?水やりは必要?

アサザ Photo by あかさん

アサザはミツガシワ科アサザ属の多年草で、原産地はユーラシア大陸・朝鮮半島・中国・日本です。国内では北海道を除く全国に自生していますが、霞ケ浦では絶滅の危機に瀕しているともいわれています。今回はこの貴重種であるアサザの栽培方法や手入れの仕方を紹介します。

アサザを育てる場所

アサザは、一日の半分は日当たりがある半日陰で育てます。

鉢植えの場合は鉢ごと水に浸けて育てますが、このとき葉が水面に浮くよう水位を調節(株元から10cm程度の深さ)してください。少しくらい沈む葉があっても問題ありません。地植えにする場合も同じように、水に葉が浮くような水深の場所に植えてください。

アサザの水やり

アサザは基本的に水の中で育てるので、水やりの必要はありません。株元から10cm程度の水深で葉が水面に浮くよう、水位を調節してください。

アサザの肥料

アサザを地植えにした場合は、肥料は特に必要ありません。鉢植えの場合も、植え付けの際に元肥を入れておけば植え替えまでは特に必要ありません。

アサザの土

アサザには田んぼの土が適していますが、手に入らない場合は赤玉土などを使いましょう。もともと水が溜まっている場所に植える場合はそのままの土で十分です。

アサザの植え付け・植え替え

植え付け

アサザの植え付け時期は3~4月頃が適期です。アザサはランナー(匍匐茎)を横に伸ばして生長するので、鉢植えにする場合は、できるだけ口の広い鉢に植え付けてください。

植え替え

アサザは繁殖力が強いので、2年に一回は株分けをして植え替えましょう。アサザの植え替え時期は植え付けと同じく3~4月頃が適期ですが、根鉢を崩さないままの植え替えなら、一年を通して行えます。

アサザの増やし方

アサザの増やし方は「株分け」が一般的です。横に伸びた茎から根が出ているので、2~3株に分けて植え付けてください。

アサザの育て方で注意すべき病気・害虫

アサザにはネクイハムシがつくことがあります。浮葉を食害するので見つけ次第駆除してく
ださい。

アサザの手入れ・冬越し

アサザは繁殖力が強いので、株が込み入ってきたら株分けをしてください。耐寒性が強く、多年草なので株は越冬します。冬は枯れたように見えますが、春になれば花茎を伸ばすので水を切らさないようにしましょう。

アサザの花

アサザは水面に葉を浮かせて生育する浮葉性植物であり、水底の泥土の中で地下茎を垂直方向に伸ばして生長します。このような地下茎を匍匐茎(ほふくけい)といいます。

アサザの花の開花時期は5~9月頃で、水上に花茎を伸ばし黄色の半日花を咲かせます。

アサザの名前の由来

平安時代にもそう呼ばれていたアサザ(浅沙/阿佐佐)という和名は、波の立たない池や湖沼などの浅い水域に生育することに由来します。ハナジュンサイ(花蓴菜)やイヌジュンサイ(犬蓴菜)という別名の通り、若葉は食用に使えます。

アサザの花を育ててみよう!

今回は浮葉性植物である「アサザ」の栽培方法を紹介しました。アサザの黄色い花は午前中に咲き午後にはしぼんでしまう半日花ですが、多年草なので毎年楽しむことができます。もし庭に池やため水があるのなら栽培に挑戦してみるのもいいですね。

※トップ画像はあかさん@GreenSnap

セツブンソウ(節分草)の育て方|種まきや水やりの方法は?植え替えは必要?

セツブンソウ photo by  dayan

庭やベランダが寂しくなりがちな冬に花を咲かせてくれるセツブンソウ。節分のころに花が咲くことからセツブンソウ(節分草)といわれています。大きさも15cm前後と小さく、鉢植えでも育てやすい植物です。今回は、白くてカワイイ花が咲くセツブンソウの育て方をご紹介します。

セツブンソウ(節分草)の育てる場所

自生のセツブンソウは、落葉樹林の下の傾斜地などで育つので、同じような環境づくりが大切です。

地植え

セツブンソウを地植えする場合は、季節ごとに移動することができないので、落葉樹の下が適しています。少し傾斜のある場所だと、さらによいでしょう。水はけのよい場所が適しているのです。

鉢植え

セツブンソウを鉢植えにする場合は、芽の動き出しから、花後の結実するころまでは午前中に日当たりの良い場所で管理しましょう。

葉が伸びている時期は、葉の傷むのを防ぐため木漏れ日のさす明るめの日陰で管理します。葉が枯れて休眠期に入ったら、軒下などの涼しい場所で管理するなど、生育状態によって育てる場所を変えてあげましょう。

セツブンソウ(節分草)の水やり

セツブンソウの水やりは、多湿にならないように行います。

地植えの場合、開花期間に乾燥が続く時には、水やりをしますが、基本的には降雨のみで良いでしょう。鉢植えの場合、生育期には土の表面が乾き始めたら水やりをします。休眠期には少し乾燥気味で管理しますが、カラカラに乾燥しないように注意しましょう。

セツブンソウ(節分草)の肥料

セツブンソウの生育期に1~2週間に1度、薄めの液体肥料を施しましょう。地上部が枯れた休眠期には、肥料は必要ありません。

セツブンソウ(節分草)の土

セツブンソウを育てるときは、水はけのよい用土を用いましょう。赤玉土小粒、鹿沼土小粒に軽石小粒を少し混ぜて、水はけのよい土をつくります。

セツブンソウ(節分草)の植え付け・植え替え

植え付け

セツブンソウの植え付け時期は、休眠期にあたる8月下旬~9月中が適しています。

用意した用土に植え付けますが、球根の上下を間違えないようにしましょう。とがった方を上にして植え付けます。鉢植えにする場合、通気性と水はけを考慮して、深めの鉢がよいでしょう。

植え替え

セツブンソウの植え替え時期も、植え付けと同時期です。

用土が古くなってしまうと生育に影響が出てしまうので、用土を新しくするためと、地中に潜ってしまった球根の位置調整のために、植え替えをしましょう。鉢植えの場合は1~2年に1度、地植えでも2~3年に1度、植え替えをすると生育も良くなります。

セツブンソウ(節分草)の増やし方

セツブンソウの増やし方は「種まき」が一般的です。

種まき

まずはセツブンソウの種を採取します。花後に果実が割れてきます。果実が割れてきたら種を採取する合図です。種を採取する場合、花に水をかけてしまうと結実しにくいので、開花期間の水やり時には、花に水がかからないように気をつけましょう。

種を採取したら、すぐに種まきします。植え付け時と同じ用土を用い、覆土は5mm程度がよいでしょう。発芽するまでに1年かかり、本葉ができるのに2年、開花するのに3年と長丁場になります。しっかり管理しましょう。

セツブンソウ(節分草)の手入れ

花がら摘み

セツブンソウの種の採取をしない場合は、花後に花がらを摘み取りましょう。花がらを摘み取ることで、花がらに無駄な養分を吸い取られるのを防げます。

セツブンソウ(節分草)の育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

軟腐病は、地上部が水が浸みたような状態から褐色に変わり、最後にはドロドロに腐ってしまう病気です。また、炭疽病にかかると、発芽時に黒くよじれてしまい、黒い斑点もでき枯れてしまいます。

いずれも多湿によって発生しやすい病気ですので、水のやりすぎに注意し、水はけ、風通しのよい環境づくりを心掛けましょう。

つきやすい虫

アブラムシ、ナメクジ、ヨトウムシなどに気を付けてください。アブラムシが増えてしまうと、セツブンソウが生育不良に陥ったり、すす病を誘発してしまいます。ナメクジやヨトウムシは、夜に活動し食害してしまうので注意が必要です。

害虫は、見つけたらすぐに取り除きましょう。薬剤を散布するのも効果的です。

セツブンソウ(節分草)の花

セツブンソウは、節分の時期である2月頃から花を開花させます。セツブンソウの花は、5枚の白い花弁にみえる萼片をひろげ、その内側に花弁の黄色い蜜腺を並べていて、小さくてとっても可愛らしい姿をしています。

セツブンソウ(節分草)を育ててみよう!

セツブンソウの育て方をご紹介しました。セツブンソウは、2月頃から花を咲かせるため、花が少ない冬の庭を彩る貴重な花です。冬に咲くセツブンソウをあなたも育ててみませんか?

※トップ画像はdayanさん@GreenSnap

ウサギゴケ(うさぎ苔)の育て方|日当たりや水やりの加減は?

ウサギゴケ photo by 美禄

長い2つの耳のような花びらがウサギのように見えるウサギゴケ。3~5㎝の小さな植物で、かわいらしく、弱弱しいイメージなのですが、実は南アフリカ原産の食虫植物です。地下茎に小さな捕虫袋があり、この捕虫袋に小さな虫が触れると、捕虫袋のフタが開いて、虫を吸い込み捕食します。今回は、そんなかわいい花が咲く食虫植物、ウサギゴケの育て方をご紹介します。

ウサギゴケ(うさぎ苔)を育てる場所

ウサギゴケは、基本的には日当たりのよい場所で育てます。ただし、高温多湿により蒸れてしまうような環境は避けましょう。レースのカーテン越しなどの明るい日陰が最適です。

また、風通しにも気を付けたいところです。夏場はなるべく直射日光を避け、風通しのよい涼しい場所で育てましょう。冬場は寒さに気を付け、5℃以上になる室内で、日当たりのよい場所が適しています。

ウサギゴケ(うさぎ苔)の水やり

ウサギゴケへの水やりは、水受けのための受け皿の上に鉢を置き、受け皿に水をはる腰水という方法をとります。一定の水位を保ち、1週間に1度は、腰水を交換しましょう。

ウサギゴケ(うさぎ苔)の肥料

ウサギゴケは食虫植物ですので、特に肥料は必要ありません。

ウサギゴケ(うさぎ苔)の土

ウサギゴケを育てるときは、保水性のよい用土が適していますが、排水性も考慮してください。赤玉土や鹿沼土に、ピートモスやバーミキュライトを混ぜた用土を用いましょう。それぞれの土の対比ですが、同じくらいの量の比率で大丈夫です。

また、保水や排水を調整するのに、ウサギゴケの周囲にミズゴケを敷いいておくのもおすすめです。見た目もよくなりますよ。

ウサギゴケ(うさぎ苔)の植え付け・植え替え

植え付け

小さな鉢またはポットに用土を入れ、ウサギゴケの苗を植え付けます。苗を植え付けた鉢を水はり用の受け皿の上にのせ、受け皿に水がたまるように水やりをしましょう。春または秋が適期です。

植え替え

ウサギゴケは繁殖力が旺盛で、増えるスピードも早いです。そのため、鉢がいっぱいになったら、株分けし、植え替えましょう。植え付け同様、春または秋が適しています。

ウサギゴケ(うさぎ苔)の増やし方

株分け

ウサギゴケの増やし方は「株分け」が一般的です。

繁殖力が旺盛で、増えるスピードも早いウサギゴケは、1年で5倍にも増えるといわれています。1つの鉢に増えすぎれば、蒸れやすくなってしまうので、株分けをして、別の鉢に移しましょう。

株を鉢から抜き、根を傷めない程度に、軽く用土を取り除いたのち、やさしく手で分け、別の鉢に植え付けます。

ウサギゴケ(うさぎ苔)の育て方で注意すべき病気・害虫

ウサギゴケは、病害虫の心配は少ないです。

ただし、過湿により蒸れると、うどんこ病にかかる恐れがあります。うどんこ病とは、うどん粉をまぶしたように白いカビが生える病気です。白いカビに覆われるうどんこ病にかかった植物は、光合成ができなくなり、生育不良に陥り、最悪枯れてしまいます。

薬剤を散布して対処しますが、うどんこ病が発症しないよう、風通しのよい環境作りを心掛けることが肝心です。

ウサギゴケ(うさぎ苔)の手入れ

蒸れ防止のために株分けする他は、特に手入れの必要はありません。

ウサギゴケ(うさぎ苔)を育ててみよう!

ウサギゴケの育て方をご紹介しました。かわいい花が咲き、小さく、弱弱しく見えますが、実は食虫植物であるというギャップもまた、面白いですね。

ウサギゴケは、繁殖力が旺盛で、増えるスピードも早く、しかも比較的丈夫なので、初心者でも挑戦しやすい植物です。お部屋にちょっとした緑とかわいい花が欲しいなんて時に、うってつけの植物かもしれません。かわいい花を咲かせるウサギゴケ、あなたも育ててみませんか?

※トップ画像は美禄さん@GreenSnap