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2020年 8月 の投稿一覧

コンロンカの育て方|置き場所や挿し木の方法は?剪定は必要?

コンロンカPhoto by マーガレットさん@GreenSnap

熱帯原産の常緑低木であるコンロンカ。つる性で、つるは5mくらいに伸びます。漢字では「崑崙花」と書き、「ハンカチの花」や「ムッサエンダ」とも呼ばれることがあります。鉢植えでも楽しめる植物なので、室内でも栽培することが可能です。今回は、そんなコンロンカの育て方のポイントをお伝えしていきます。後半では花言葉もご紹介します。

コンロンカを育てる場所

コンロンカは熱帯アフリカ・アジア・太平洋諸島原産なので、低温には弱い性質をもちます。日本で育てる場合、沖縄などの暖かい地域以外では屋外での冬越しは困難です。寒さに弱いので、寒い地域では鉢植えにして、冬は室内に取り込んで管理してください。

沖縄などの暖地では、コンロンカを庭木として利用することもできます。15℃以下になると落葉します。ただし、開花中に強い風にあたると傷みやすいので、強風にさらされない場所で管理してあげましょう。

また、コンロンカは日当たりのよい場所で育てる必要があります。日光が不足すると花付きが悪くなるので注意しましょう。

コンロンカの水やり

春から秋にかけては、コンロンカを育てている土の表面が乾いたら水をやりましょう。夏の開花中は特に乾燥しやすいので、水切れには注意してあげてください。冬は水やりをやや控えめにし、乾燥気味に管理しましょう。

コンロンカの肥料

コンロンカの成長期にあたる春から秋の間は、月1回ほど固形肥料を与えます。チッソ・リン酸・カリの三要素が均等なものか、リン酸がやや多めの肥料が向いています。

コンロンカの土

コンロンカを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。一例として、赤玉土7:腐葉土2:川砂1がよいでしょう。

コンロンカの植え付け・植え替え

コンロンカの苗の植え付け

コンロンカの植え付け時期は、4月から6月頃が適期です。夏に花を咲かせるコンロンカは、5月から7月頃に鉢物の苗が出回ります。葉の緑色が濃く、日照不足で徒長していない健康な株を選んで購入し、植え付けましょう。

コンロンカの植え替え

コンロンカの植え替え時期も、植え付けと同じく4月から6月頃が適期です。鉢植えで育てる場合は、根詰まりを防ぐために、2年に1回は植え替えるようにしましょう。

コンロンカの増やし方(挿し木)

コンロンカの増やし方は「挿し木」が一般的です。

春頃になったら、枝を2節ほど切り取って清潔な用土に挿して発根させます。用土はバーミキュライト・ピートモス・鹿沼土などを用いましょう。市販の発根剤を利用してもよいです。

コンロンカの手入れ・剪定

コンロンカを剪定して株を仕立て直すなら、時期は9月から10月の秋ごろが最適です。また、開花前の春先に枝先を整えると、分枝して花数が多くなりますよ。

また、コンロンカは新しく伸びた枝先に花を付ける性質があるので、咲き終わった花をこまめに剪定すると、新しい花が早く咲きやすくなります。

コンロンカの育て方で注意すべき病気・害虫

コンロンカの注意すべき病気は特にありませんが、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシなどの害虫には気をつけましょう。

アブラムシは、春から秋にかけて発生します。木酢液などで予防するか、発生したら薬剤散布で対処しましょう。ハダニは、乾燥が原因で発生することがあります。葉水が対策になります。

カイガラムシは、枝が混みあって通気性が悪くなると発生しやすくなります。予防には、軽く剪定して風通しをよくしてあげてください。

コンロンカの花

コンロンカの花のように見える白い部分は、実はがく片です。コンロンカは200種類ほどが存在し、がく片の色も白だけでなくピンク・赤などさまざまな色の品種があります。

本当のコンロンカの花は、7〜9月頃にかけて、枝の先端で小さく群がって咲きます。ただし、花よりもがく片が目立ちます。

コンロンカの花言葉

コンロンカの花言葉は「南の風景」「神話」です。

コンロンカを育ててみよう!

白・ピンク・赤などのがく片と、葉の緑色のコントラストが美しいコンロンカ。寒さに弱いですが、冬は室内に取り込んで管理すれば問題なく越冬できますよ。
品種も多く、鉢植えでも楽しみやすい植物なので、ぜひコンロンカの栽培にチャレンジしてみてくださいね。

※トップ画像はマーガレットさん@GreenSnap

ゲッキツ(シルクジャスミン)の育て方|室内で育てる方が良い?剪定は必要?

ゲッキツ photo by pechica

ゲッキツは別名シルクジャスミンともいう、東南アジア原産の常緑低木です。シルクジャスミンという名前を聞くと、ジャスミンの仲間のようですが、モクセイ科のジャスミンとは異なり、ゲッキツ(シルクジャスミン)はミカン科に属し、ジャスミンの仲間ではありません。今回は、そんな花と香りが楽しめるゲッキツ(シルクジャスミン)の育て方をご紹介します。

ゲッキツ(シルクジャスミン)を育てる場所

ゲッキツは日当たりのよい場所での栽培が適しています。

東南アジア原産の観葉植物なので、寒さには弱いです。寒冷地では特に鉢植えにし、室内で育てることをおすすめします。室内で育てる場合も、よく日が当たる窓際の暖かい場所で育てましょう。

ゲッキツ(シルクジャスミン)の水やり

ゲッキツへは、土の表面が乾いたら水やりをします。冬は、やや乾燥気味に管理しましょう。土の表面ではなく、土が乾いたら水やりをします。

ゲッキツの肥料

ゲッキツの生育期である春から秋(5月~10月頃)にかけて、2ヶ月に1回を目安に緩効性の化成肥料を施しましょう。

ゲッキツの土

ゲッキツを育てるときは、水はけのよい用土を用いましょう。赤玉土に腐葉土を混ぜて使います。また、市販されている園芸用の培養土もおすすめです。

ゲッキツ(シルクジャスミン)の植え付け・植え替え

植え付け

暖かい時期であれば、いつでもゲッキツを植え付けられます。とはいえ、植え付けには5月~8月頃が最もおすすめです。

植え替え

ゲッキツの根が鉢にまわったら、ワンサイズ大きい鉢に植え替えます。植え付け同様、5月~8月頃に植え替えしましょう。

ゲッキツ(シルクジャスミン)の増やし方

ゲッキツの増やし方は「種まき」や「挿し木」という方法です。

種まき

ゲッキツの赤く熟した実から種を採取して、その後すぐに種まきします。

挿し木

5月~8月頃に若い枝を10㎝程度の長さに切り、発根促進剤に浸けたあと、挿し木します。

ゲッキツ(シルクジャスミン)の手入れ・剪定

ゲッキツは、枝が混みあうと、風通しが悪くなり蒸れてしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。そのため、枝が混みあったら、枯れ枝や細かい枝を剪定しましょう。

ゲッキツの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

うどんこ病は、葉や茎にうどん粉をかけたような白いカビが生える病気です。症状が進行すると、光合成を行えなくなり、生育不良に陥ってしまいます。早めに、薬剤を散布して対処しましょう。

つきやすい虫

アブラムシは新芽や葉裏に寄生して汁液を吸います。繁殖力が旺盛なので、増えると厄介です。数が増えると、植物が発育不良に陥る直接被害と、病気を媒介する間接被害があります。早期に発見し、殺虫剤を散布して駆除しましょう。

ハダニは葉裏に寄生して汁液を吸います。ハダニの数が増えると、葉が光合成を行えず、発育不良に陥てしまうため、早期に発見し、殺虫剤を散布して駆除しましょう。

カイガラムシは葉や茎、枝に寄生して汁液を吸います。発育不良に陥る直接被害と、排泄物により病気を誘発する間接被害があるため、見つけたら、殺虫剤を散布して駆除しましょう。

ケムシはチョウやガの幼虫であるケムシは、主に葉を食害します。見つけたら捕殺しましょう。中にはドクガの幼虫もいますので、絶対に素手では触れず、割りばしなどを使って捕まえてください。

ゲッキツ(シルクジャスミン)の花と実

ゲッキツは開花時期の6月~9月頃になると、ジャスミンに似た白い花を咲かせます。ゲッキツ(シルクジャスミン)の花は香りが強いのが特徴です。

そして、その花が終わったら赤い実をつけます。

ゲッキツ(シルクジャスミン)を観葉植物として室内で育てよう!

ゲッキツ(シルクジャスミン)の育て方をご紹介しました。ゲッキツ(シルクジャスミン)は、観葉植物でありながら芳香が強く、ジャスミンに似た白い花を咲かせます。

また、東南アジア原産のため、寒さは苦手です。このため、鉢植えにして、室内で育てることをおすすめします。日当たりのよい場所を好むため、よく日が当たる窓際などで育てましょう。お部屋の中で緑と白い花、赤い実を楽しめるのは魅力的ですね。

さあ、あなたもゲッキツ(シルクジャスミン)を育ててみませんか?

※トップ画像はpechicaさん@GreenSnap

夏の水遊びにみどりをプラス!ハス(蓮)の葉がシャワーになるって知ってた?

ハス 蓮

こんにちは、GreenSnap編集部です♫

暑い日々が続いてますが、ハスの葉でいろんな水遊びができること、ご存知でしたか?なんと茎をホースに挿すだけで、ハスの葉がシャワーノズルのようになって細かい水を降らせてくれるんです。

今回は、夏の水遊びにぴったりなハスの葉シャワーについて、GreenSnapユーザーさんのステキな投稿とともに、ご紹介していきます。

ハスの葉シャワーは知る人ぞ知る、粋な楽しみ方!


ハスといえば、水面に大きな丸い葉を浮かべ、白や桃色の美しい花を咲かせる、仏様の台座にあるお花としても有名ですよね。そんな見るだけでも楽しめるハスですが、ハスの葉に一工夫を加えるだけで、ハスの葉シャワーとして楽しむことができるんです。

どうしてハスの葉がシャワーになるの?どうやってつくるの?

レンコンを思い浮かべてみて!


なぜハスの葉がシャワーノズルのようになるかというと、ハス全体に空洞の管が通った構造をしているからなんです。お野菜のレンコンを思い浮かべてください。あの空洞が茎まで伸びて、あの大きな葉の全体に広がるように通っているんです。

葉の周りを切ればシャワーの完成!


ハスの葉シャワーを楽しむときは、葉のまわり2〜3cmを一周ぐるっと切って、その空洞部分をむき出しにすればOKです。あとは茎とホースの口部分をテープで止めれば、空洞を水がつたって、放射状に広がるシャワーのように遊べる、という仕組みです。

ハスの葉シャワー、どこで楽しめるの?


ご自宅で育てていなくとも、ハスの葉シャワーを体験できる植物園や公園は日本各地にいくつかあります。有名なのは横浜にある日本庭園の三渓園です。他にも神戸のあいな里山公園、大阪の花の文化園などなど、他にもいろんな公園で夏のイベントとして開催しているようです。

今年はソーシャルディスタンスを守りながら、お孫さんやお子さんと水遊びができるといいですね。

ハスは他にもこんな楽しみ方ができるよ!

小さい子どもなら、ハスの葉に乗れる!?


ハスの葉シャワー以外にも、いろんな楽しみ方ができます。こちらはハス乗り体験!ハスの葉は葉脈の中や、裏側にたっぷりと空気をたくわえているので、小さい子供なら乗っても大丈夫なんです。ロマンチックでファンタジーな体験ですよね〜!

静岡県の熱川バナナワニ園や、沖縄の海洋博公園など、全国各地で体験できます。台湾には大人もハス乗り体験ができるスポットがあるようですよ。

ハスの葉でバブルシャボン玉!


ハスのシャワーと同じ要領で、バブルシャボン玉も楽しめちゃいます。ハスの葉シャワーよりさらに葉の周りを深く切って、茎も短くしたら、茎の切り口を吹き口にして、シャボン玉ストローの完成です。放射状に細かいシャボン玉ができて楽しそうですね!

ハスの葉シャワーでいつもと違う水遊びを楽しんでみては?


葉っぱから水が出ているのを眺めるだけでも、夏の中に涼を感じるひとときとなりそうですよね。ハスの葉シャワーは、いつもと違う水遊びが楽しめるので、ぜひ、お孫さんやお子さんと楽しんでみてください!

マンゴーの花言葉|種類や花の特徴、家庭菜園でも楽しめる?

マンゴー

トロピカルフルーツの代表であるマンゴーは、そのまま食べても、ドライフルーツやジュースなどにしてもおいしいですよね。家庭菜園でも育てることができるんですよ。

今回は、マンゴーの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

マンゴーの花言葉


マンゴーの花言葉は「甘いささやき」です。

マンゴーの基本情報

学名
Mangifera indica
科・属
ウルシ科・マンゴー属
原産国
インド北部、マレーシア
別名
檬果

マンゴーの由来


インドでは紀元前の頃からマンゴーを栽培しており、仏教ではマンゴーのことを聖なる樹として大切にしていました。

ヒンドゥー教では万物を支配しているプラジャーパティの化身ともされています。

マンゴーの花の特徴

マンゴーの花は、赤とピンクの混ざった小さな花です。

その花が房のように集まって、満かいの時にはクリスマスツリーのような姿を見せてくれます。

マンゴーの種類、品種


500種類以上のものがあるマンゴーの品種の中でも最高級品として扱われているのが、アルフォンソマンゴーです。

マンゴーの王様と呼ばれるほどに甘く、特有の香りを持っていることから人気の高い品種です。

フィリピン産であるペリカンマンゴーは、見た目がペリカンのくちばしのようだということからその名前がつけられました。

果実全体が淡い黄色で、イエローマンゴーやゴールデンマンゴーとも呼ばれ、他の種類に比べると味は淡白で、甘みも香りも穏やかなものとなっています。

カリフォルニア産地であるグリーンマンゴーは、果肉はオレンジのような黄色で、酸味もなくまろやかな味わいが人気の品種です。

市販で販売されているものは0.5キロから1キロのものとおおぶりなものが多いことも特徴です。

りんごのような見た目と味をしているアップルマンゴーは、手に持つだけで漂うほどに強い香りと、バランスのとれた甘味と酸味の味わいが特徴的な品種です。

マンゴーを家庭菜園で楽しもう


甘くジューシーな実が特徴的なマンゴーは、最近では家庭菜園でもたのしむことができる果実となってきています。育てている方も多いですよね。

実がなるまで数年かかると言われていますが、せっかくなら自分で育てたマンゴーを食べてみたいですよね。

クスノキ(楠)の育て方|植え付け場所や水やりの頻度は?肥料は必要?

クスノキ photo by 花と虫と風と空と

公園やマンション内の緑地、街路樹などでよく目にするクスノキは、クスノキ科の常緑高木で、育つと20mの高さにもなります。クスノキの葉は光沢があり、密度が高く、常緑樹あり、よい木陰をつくるので、公園やマンション内の緑地、街路樹として人気が高いのです。また、クスノキから採れる香り成分「樟脳」は、防虫剤や医薬品にも使われます。今回は、そんなクスノキの育て方をご紹介します。

クスノキ(楠)を育てる場所

クスノキの栽培は、日当たりと水はけのよい場所が適しています。将来、大きく成長することを考えて植える場所を選びましょう。上に障害物があったり、クスノキを足場に家への侵入がしやすくなるような場所は避けてください。

また、クスノキは根がよく広がるので、相当の広さが必要です。

クスノキ(楠)の水やり

クスノキを鉢植えする場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。地植えにする場合は、特に水やりはしなくても大丈夫です。自然の降雨で十分でしょう。ただし、降雨がない日が続き、乾燥しきっているときは水やりをします。

クスノキ(楠)の肥料

クスノキを植え付けるときには、堆肥などを施す以外に特に必要ありません。ただし、葉に元気がないと感じる時は、固形の化成肥料を施しましょう。

クスノキ(楠)の土

クスノキを栽培するときは、土にあまり神経質にならなくても大丈夫です。強いていえば、クスノキは水はけのよい用土を好むので、植え付け時に、腐葉土を多めに混ぜ、堆肥を加えてあげましょう。

クスノキ(楠)の植え付け・植え替え

クスノキの植え付け時期は、5月~9月頃が適期です。苗が小さいうちは、寒さに弱いため5月~9月頃が適しているのです。掘り返した土に腐葉土を多めに混ぜ、元肥として堆肥を加え植え付けます。

クスノキは、育つと高さもあり、根もよく広がるので、相当広い土地が必要です。一般家庭で地植えにするのは、かなりハードルが高いといえます。大きめの鉢で鉢植えにして、小さめに育てた方がよいでしょう。

クスノキ(楠)の増やし方(種まき・挿し木)

クスノキの増やし方は「種まき」もしくは「挿し木」が一般的です。

種まき

秋に熟した果実から種を採取して種まきします。寒冷地など霜の心配がある地域では、採取した種を湿った砂と共にビニール袋に入れて保管し、翌年の春を待って種まきしましょう。

挿し木

挿し木でも増やせます。5月~9月頃に、若い枝を切り、発根促進剤に浸けたのち挿し木します。

クスノキ(楠)の育て方で注意すべき病気・害虫

クスノキは、病害虫の心配が少ない樹木です。

クスノキ(楠)の手入れ・剪定

剪定

クスノキは成長が早い樹木です。適宜、剪定をして、樹形を整えたり、枝を透かせたりする必要があります。10月~11月頃の秋が剪定のベストシーズンです。この時期には、枝を透かせる剪定をしましょう。

休眠期の冬は、太い枝を切り、樹形を整える剪定を行います。新芽が出始める春(4月頃)も常緑樹の剪定に適した時期なのですが、花芽を切ってしまう可能性もありますし、成長期のため、剪定してもすぐに伸びてしまいます。

夏の剪定は、軽く枝先を切る程度にしましょう。あまり強い剪定をすると、木肌がやけてしまい、木が弱ってしまうことがあるため注意が必要です。

クスノキ(楠)の花と実

クスノキは、開花時期の春(5月~6月)に白い花を咲かせます。そして、花が終わった秋(10月~11月)には、黒紫の実をつけます。

クスノキ(楠)を庭木として育ててみよう!

クスノキの育て方をご紹介しました。クスノキは、公園やマンション内の緑地、街路樹などでよく見かけます。葉の密度が高く、よい木陰を作り出してくれるからです。葉のほかにも、白い花が咲き、黒紫の実が付きます。一年を通して楽しめる樹木です。

また、クスノキには芳香があり、クスノキから抽出される「樟脳」は、防虫剤や医薬品としても使われています。このため、害虫も付きにくいのです。

ただ、成長すると20m越えの大木にもなりかねません。根もよく広がるため、広い土地が必要です。一般家庭の庭で育てるのは難しいといえます。大きめの鉢に鉢植えにして、こまめに剪定し、小さめに育てるのがよいでしょう。

※トップ画像は花と虫と風と空とさん@GreenSnap

ガイラルディアの育て方|日当たりや水やり加減は?植え替えは必要?

ガイラルディアはキク科の植物で、華やかな花が大きな魅力でもあります。そんなガイラルディアの栽培に適した場所や用土、増やし方や手入れの仕方など、育て方についてまとめました。

ガイラルディアを育てる場所

ガイラルディアは日光を好むため、日当たりがよいところで育てましょう。日照不足になると茎が徒長して風で倒れやすくなるほか、花つきも悪くなります。

また、ガイラルディアは多湿を苦手とするので、風通しがよい環境での栽培が適しています。過湿になると、病害虫の被害を受けやすくなるので注意してください。

なお、暑さにも寒さにも強く、気温による影響を受けにくいため、鉢植えだけでなく地植えも可能です。

ガイラルディアの水やり

ガイラルディアは、やや土が乾燥ぎみでもよく育ちます。そのため、鉢植えの場合は、土の表面が乾燥していたら、鉢底から水が出るぐらいたっぷりと水やりをすれば大丈夫です。毎日水やりをしても、根が水分を吸いきれず、根腐れの原因になるので注意してください。

ガイラルディアを地植えしている場合は、降雨でまかなうだけでも十分に育ちます。ただし、雨が長いこと降らないときや、夏場などは水切れになりやすいので、土が乾いているようであれば、たっぷりと水やりをしましょう。

なお、夏場の水やりは、朝か夕方に行うようにしましょう。昼間の猛暑の時間帯は土中の温度も高くなっています。そのため、その状態で水やりをすると水も温められてしまうので、株が茹で上がった状態になってしまいます。

ガイラルディアの肥料

ガイラルディアを植え付けるときに、元肥として緩効性化成肥料を施しましょう。そして、開花期の春から秋にかけては、液体肥料を月に2回与えていきます。

花を咲かせるにあたり、株はエネルギーを消耗するので、成分の効き目がすぐに現れる液体肥料を施肥することで、株を元気に保つことができます。液体肥料は緩効性肥料と違い、10日〜2週間程度しか効き目が持続しないため、定期的に与えることがポイントです。

ガイラルディアの土

ガイラルディアを育てるときは、水はけと保水性のバランスがよい土を用いましょう。

地植えの場合は、植える場所の土に腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。腐葉土を混ぜることで、水はけと通気性のよい土に改良できます。

鉢植えの場合は通気性と水はけ、保肥力に優れた赤玉土小粒と腐葉土を6:4の割合で混ぜ合わせた配合土が適しています。配合土を作るのが手間な場合は、市販の草花用培養土でも問題ありません。

ガイラルディアの植え付け・植え替え

植え付け

ガイラルディアの苗の植え付けは、3月〜4月頃が適期です。春に植え付けをすれば夏には花が楽しめ、翌年の春にはこぼれた種が発芽してくれます。また、冬が来る前に根を張らせることができるので、寒さで株が弱るリスクが軽減されます。

ガイラルディアを地植えする場合は、根鉢が余裕をもって入るぐらいの穴を掘り、そこに苗を置いて植えていきましょう。日当たりと風通しをよくするために、株間は20cm程度あけるて植え付けてください。植え付け後は、根と土を密着させるためにもたっぷり水を与えます。

鉢植えの場合は、根鉢の1回り大きい鉢に植えて、最後に水やりをすれば完了です。なお、鉢植えにおいては1〜2年に1回、1回り大きい鉢に植え替えて根づまりを防ぐ必要があります。

植え替え

ガイラルディアの植え替え時は、株が大きく成長することを見込んで、必要以上に大きい鉢に植え替えるのはNGです。水やりをしたときに、根が吸収できる水分量に対して土の保水量が多すぎてしまうため、根が水分吸い上げきれず根腐れを誘発してしまいます。

そのため、植え替えは1回り大きいサイズの鉢で十分です。

ガイラルディアの増やし方(種まき・株分け・挿し木)

ガイラルディアの一年草品種は「種まき」で、多年草品種は「株分け」や「挿し木」で増やすことができます。

種まき

種の発芽温度が15〜20度なので、種まき時期は4月〜5月、もしくは9月〜10月が適しています。まず、茶色くなった花がらをカットして干しておきましょう。そして、種まきの適期になったらサヤから種を取り出して、赤玉土小粒を入れた育苗ポットにまいていきます。

土に深さ1cm程度のくぼみを作り、そこに種を2〜3粒入れて土をかぶせます。土が乾かないよう水やりをして管理し、本葉が4〜5枚程度になるまで育ったら、庭や鉢に定植してください。

株分け

株分けは3月〜4月、もしくは9月頃に行うのが適しています。株を掘り上げて、2〜3芽で1株になるように分けて植えていきましょう。

挿し木

挿し木はできれば4月〜5月頃が好ましいですが、時期はそれほど選びません。以下の手順で行いましょう。

  1. 若芽がついている茎を剪定バサミで10cm程度カットする
  2. 切り口を半日水につけて水揚げする
  3. 赤玉土小粒を入れた育苗ポットに挿し、水やりをして管理していく
  4. 発根して根がしっかりと生えたら、庭や鉢に定植する

ガイラルディアの手入れ

ガイラルディアの花がらは、適宜取り除いておくようにしましょう。灰色かび病の予防になるほか、見た目もきれいに保てます。

また、茎が伸びすぎて草姿が乱れてきたときは、思い切って半分ぐらい切り戻してしまいましょう。そうすることで秋に再び花が咲くようになるうえ、草姿も整います。

ガイラルディアの育て方で注意すべき病気・害虫

病害虫の発生は少ないほうですが、アブラムシが寄生したり、灰色かび病や黒斑病になったりすることがあります。どれもジメジメとした多湿の環境下で発生しやすいので、風通しをよくするよう心がけて防除しましょう。

アブラムシ

アブラムシは、春から秋にかけて多く発生する害虫です。体調は2〜4mm程度で、新芽や葉裏などに寄生して吸汁し、生育を阻害します。また、アブラムシの排泄物が原因でウイルス性の病気を引き起こすこともあります。

集団で発生すると被害が広がり、株へのダメージが大きくなるので、早めに薬剤を散布して退治しましょう。

灰色かび病

古くなった花や下葉、地ぎわの茎などがくさり、やがて灰色のかびが生える病気です。花がらや枯れた葉を取り除くほか、密植などにも気をつけて風通しをよくするようにしましょう。感染してしまうと回復できないので、取り除いて処分してください。

黒斑病

黒斑病は、カビが原因で起こる病気です。感染すると葉の表面に黒い病斑ができ、やがて葉が変色していきます。葉が縮れたり枯れたりするだけでなく、見た目も損なわれるので注意したい病気です。

感染した葉をそのままにしていると、他の葉や茎にも被害が広がってしまうので、早めに取り除いて処分してください。

ガイラルディアの花

ガイラルディアはキク科の植物で、開花時期の6〜10月頃になると、オレンジ色や黄色の花を咲かせます。多年草と1年草の2タイプがあり、一重咲きや八重咲きの品種も存在し、バラエティーに富んでいます。

ガイラルディアの花言葉

ガイラルディアの花言葉は、「協力」「天真爛漫」「きらびやか」などです。「天真爛漫」と「きらびやか」は、黄色やオレンジ色の花色が元気いっぱいであったり、華やかであったりすることに由来しています。

また、たくさんの花びらが集まった花姿が、協力し合っているように見えることから、「協力」の花言葉がつけられたといわれています。どの花言葉も、ガイラルディアの魅力的な花姿をよく表しているといえるでしょう。

ガイラルディアの花を育ててみよう!

黄色やオレンジ色の鮮やかな花色のガイラルディアは、庭を華やかに彩ってくれます。また、寄せ植えにしてもよく映えるので、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

元気に育てるポイントは、日当たりや風通しがよい場所で栽培し、水やりのペースに気をつけることです。地植えも鉢植えもできるので、ぜひ一度育ててみてください。

※トップ画像はnakkyさん@GreenSnap

オモダカ(沢鷹)の育て方|球根の植え付け方法や増やし方は?

オモダカ Photo by アリサさん

オモダカ(学名:Sagittaria trifolia L.)はオモダカ科オモダカ属の水生植物です。食用にされることで知られる「クワイ」は、オモダカの塊根が大きくなった変種です。オモダカの塊根も、小さいですが食用にできます。繁殖力がとても強いため、水田雑草として扱われることもあります。

また、オモダカは落葉性の多年草なので、冬は地上部が枯れたように見えますが、地中部は生きており休眠期に入っています。枯らさないようにしていれば、毎年花を観賞できる、比較的育てやすいオモダカの育て方を説明します。

オモダカ(沢鷹)を育てる場所

オモダカの原産地はアジア、東ヨーロッパで、寒冷地から温帯、熱帯まで幅広く分布しており、日本の各地でも水田やため池、用水路などの湿地に自生しています。

オモダカは日当たりの良い場所で育てましょう。日陰では育ちませんので、最低でも半日は日の当たる場所(半日陰)で育てます。水中に植え付ける場合は、水深10cm以下になるよう調節してください。

また、オモダカは耐暑性が強く、耐寒性はまあまあ強い植物です。寒冷地以外の場所では地植えしたまま冬越しができます。寒冷地で冬越しさせる場合は、鉢植えにして水の凍らない場所に置きましょう。

オモダカ(沢鷹)の水やり

オモダカへは、鉢植えでも地植えでも、根が水に浸かる状態で育てます。水深1~10cmの間で調節します。

鉢植えの場合は、オモダカの根を水を張った容器や池などに沈めてください。根が水に浸かっているなら水やりは必要ありませんが、容器に入れた水が腐らないよう取り替えてください。

オモダカ(沢鷹)の肥料

オモダカへの肥料は、5~10月の間に施します。月1~2回のペースで緩効性の化成肥料を土に埋め込んでください。

オモダカ(沢鷹)の土

オモダカを鉢植えで育てる場合は、赤玉土を使います。市販の水生植物用の培養土でも良いでしょう。水に浸けておくオモダカの土に腐葉土は向きません。

湿地に地植えをする場合は、特に土質を選びませんが、田んぼの土は特に適しています。

オモダカ(沢鷹)の植え付け・植え替え

植え付け

オモダカの植え付け時期は、3~4月頃が適期です。オモダカを鉢植えしている場合は、赤玉土にや水生植物用の培養土に、地植えの場合は湿地に植え付けてください。

植え替え

オモダカを鉢植えしている場合は、植え替えを毎年行います。これはランナーが伸びて球根が深いところに潜るためです。オモダカの根鉢をくずさずに、そのまま別の鉢に植え替える鉢上げなら季節を選ばず行えます。なお、植え替え時期も、3~4月頃が適期です。

オモダカ(沢鷹)の増やし方

オモダカには「分球」という増やし方があります。オモダカは、地中に伸ばしたランナー(走出枝・地下茎)の先に塊根をつくります。2~4月の植え替え時に、土から球根を取り出し、親株と子球を取り分けてください。

オモダカ(沢鷹)の手入れ

オモダカを一年中水を切らさないように注意しましょう。水を張った容器に鉢植えを浸ける場合は水交換を忘れないようにしてください。

オモダカ(沢鷹)の育て方で注意すべき病気・害虫

オモダカにはヨトウムシがつくことがあります。夜間に出現し、葉を食害するので見つけ次第駆除してください。

オモダカ(沢鷹)の種類・品種

オモダカの葉柄(葉と茎を接続する柄)の長さは15~60cm、矢じり型の葉の長さは7~30cm、草丈は30~70cmです。オモダカは、葉の大きさや茎の長さ、草丈などはさまざまで、同じ品種なのかわからなくなるほど大きさに差があります。

なお、オモダカの中でも「八重オモダカ」という品種は、名前の通り八重咲きの品種です。

オモダカ(沢鷹)の花

オモダカの開花時期は8~9月頃で、この季節になると、3枚の花びらからなる直径2cmほどの小さくて真っ白な花を咲かせます。

また、株元から20~70cmの花茎をまっすぐに伸ばし、イネやナンテンのような複総状花序を形成して3輪のつぼみをつけます。

オモダカ(沢鷹)の花言葉

オモダカの花言葉は「高潔」「信頼」です。また、オモダカは6月18日と10月22日の誕生花でもあります。

オモダカ(沢鷹)の花を育ててみよう!

落葉性の多年草であり、球根で増える水生植物であるオモダカ(面高)の栽培方法を紹介しました。

オモダカは湿地を好み乾燥を嫌うので、1年中水を切らさないように育ててください。初心者でも育てやすい品種なので、ぜひ栽培に挑戦してみてください。

※トップ画像はアリサさん@GreenSnap

ヒョウタンの花言葉|意味や種類、花は咲くの?

ヒョウタン

ユニークな形が特徴的なヒョウタン。主に容器や装飾品として用いられることが多いですが、食べることもできるみたいですよ。

今回は、ヒョウタンの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ヒョウタンの花言葉


ヒョウタンの花言葉には、「幸福」、「繁栄」、「平和」、「夢」といった言葉があります。

この花言葉からもわかるように古くから縁起の良い植物として扱われてきました。豊臣秀吉もひょうたん好きであったという逸話が残っています。

ヒョウタンの基本情報

学名
Lagenaria siceraria var. gourda
科・属
ウリ科・ユウガオ属
原産国
アフリカ
別名
瓢箪

ヒョウタンの由来


ヒョウタンは、古くから栽培されてきた植物であり、アフリカから世界中に伝播したと思われています。日本では、縄文時代から栽培されている植物でもあります。

ヒョウタンの花の特徴

ヒョウタンは、果実が特徴的なことから花のイメージがないかもしれません。それもそのはずで、ヒョウタンの花は夜開性といって、夕方から朝方にかけて花を咲かせるという特徴をもっています。

そんなヒョウタンの花は、白色をしており、ウリ系の花に見られる花びらがしわしわした可愛らしい花をしています。

またヒョウタンの果実は、自然にたくさんなると思われていますが、雄花と雌花が別々に咲くため、人工授粉をしてあげないと、たくさんのヒョウタンを実らすことができません。

そのため、あまりイメージはないかもしれませんが、ヒョウタンにとって花は非常に大事な役割を担っています。

ヒョウタンの種類、品種


ヒョウタンの種類には、つる首ヒョウタンやジャンボヒョウタン、大長ヒョウタン、千成ヒョウタンなどがあります。それぞれの品種によって形や大きさも異なります。

一般的にヒョウタンというと、八の字型のくびれた姿を思い浮かべるかと思いますが、品種によってはくびれのない形といったものもあります。

ヒョウタンの風水

ヒョウタンは、風水グッズとしても非常に人気があり、玄関に吊るしておいたり、枕元の横に置いたりすることで、風水の効果を得ることがいわれています。

それぞれによって風水の効果が変わることもありますが、基本的に「無病のお守り」という役割が高い風水です。ほかにも金運の効果を高めるものもあったりもします。

ヒョウタンは歴史ある植物


ヒョウタンは日本では縄文時代から栽培されていたと言われています。

ヒョウタンの実は食べることもできますが、その味はとても苦く、日本では乾燥させて入れ物などで使われることが多いです。

自分で育てたヒョウタンで入れ物を作ってみるのもおもしろそうですね。

ウラシマソウ(浦島草)の育て方|植え替え方法は?球根の増やし方は?

ウラシマソウ

ウラシマソウは、四国や本州を中心に日本に広く自生している球根植物です。独特な花の形をしており、ミステリアスな雰囲気を持っているのが大きな魅力です。そんなウラシマソウの栽培に適した場所や水やりの仕方、増やす方法など、育て方についてご紹介していきます。

ウラシマソウ(浦島草)を育てる場所

ウラシマソウはもともと木漏れ日が当たるような山野に生息する植物なので、強い日差しを苦手とし、日に当たりすぎると葉が傷んでしまいます。そのため、ウラシマソウは明るい日陰で育ててあげましょう。

また、ウラシマソウは寒さにもやや弱いため、凍結しないような場所に置いて管理する必要があります。

ウラシマソウ(浦島草)の水やり

ウラシマソウは乾燥を嫌うので、土が乾いていたらたっぷりと水やりをしましょう。また、冬の休眠期もカラカラに乾燥しないよう、忘れずに水やりをしてください。

なお、水やりをするときは、株元に与えるようにしましょう。上から勢いよく水やりをすると、茎が折れることがあるため注意が必要です。

ウラシマソウ(浦島草)の肥料

ウラシマソウの植え付けや植え替えを行うときに、元肥として緩効性肥料を株元に置き肥します。そして、葉が枯れ始める頃まで、規定の濃度に希釈した液体肥料を2週間に1回与えていきましょう。

なお、使用する肥料は、3大栄養素であるチッ素・リン酸・カリウムが同比率のものが適しています。ウラシマソウの生育期に肥料を与えることで、球根を太らせることができ元気に育ちます。

ウラシマソウ(浦島草)の土

ウラシマソウを育てるときは、水はけと保水性のバランスが取れた土を用いましょう。そのため、水はけや通気性、保肥力に優れた赤玉土に鹿沼土を4割、もしくは同割合にして混ぜ合わせた配合土を使うとよいでしょう。

ウラシマソウ(浦島草)の植え付け・植え替え

植え付け

ウラシマソウの植え付け時期は、冬の休眠期が適期です。鉢は、ある程度深さのあるもので、塗り鉢のような水もちがよいタイプ良いでしょう。芽の先端が2〜3cm程度埋まるようにして植え付けていきます。

植え替え

ウラシマソウは成長すると球根が大きくなってくるので、1回り大きな鉢に毎年植え替えるようにしましょう。植え替え時期も、植え付け同様、冬の休眠期が適期です。

ウラシマソウ(浦島草)の増やし方

ウラシマソウの増やし方には、「種まき」や「分球」などの方法があります。ただし、実った種をまいて増やす場合、発芽までに2年、花が咲くまでには5年程度かかるため、分球して増やすほうが簡単です。

分球

分球は植え替えのタイミングで行うとよいでしょう。親球根のまわりに新たに小さな球根ができるので、それを植えていきます。なお、親球根についている子球根は無理に取らず、自然に外れている子球根を植えてください。

ウラシマソウ(浦島草)の手入れ

ウラシマソウを結実させたい場合は、肉穂花序(にくすいかじょ)を囲む仏炎苞(ぶつえんほう)を破いて受粉させます。先端が突起になっているのが雄花で、その花粉を雌花の先端に軽くつければ完了です。

ウラシマソウ(浦島草)の育て方で注意すべき病気・害虫

ウラシマソウを育てるときは、イモムシやナメクジの食害に注意が必要です。見つけ次第取り除いて退治しましょう。また、白絹病や軟腐病になることがあります。

白絹病

白絹病は、土中で繁殖する菌が原因で起こる病気です。株元に白い絹糸で覆われたような症状が現れ、株ごと枯らしてしまいます。被害が広がるのを防ぐために、感染した株は取り除いて処分してください。

軟腐病

軟腐病は細菌による病気です。菌の繁殖により栄養分や水分の通り道が阻害されるため、株元がしみたようになって変色し、やがて枯れていきます。気温が高く、蒸している環境下で発生しやすい傾向にあります。感染した株は取り除いて処分してください。

ウラシマソウ(浦島草)を球根から育ててみよう!

非常に個性的な花の形をしたウラシマソウは、人とは違った植物を栽培してみたい人に向いています。また、分球をしてどんどん増やして楽しめるのも嬉しいポイントです。水やりや手入れの手間もあまりかからないため、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。

※TOP画像:Photo by ぷぅさん@GreenSnap

アサギリソウ(朝霧草)の育て方|水やり頻度や増やし方は?日陰でも育つ?

アサギリソウ、photo by chip sp.

フワフワ、モサモサの見た目がかわいく、ガーデニング好きにはファンが多いアサギリソウ。寄せ植えの脇役としても優秀で、アサギリソウが鉢に入るだけで全体がほんわかした雰囲気になります。夏には小さな花を咲かせますが、開花すると茎自体は成長をストップさせてしまうので、葉の色が変わることもあります。そんな見ているだけで癒されるアサギリソウの、失敗しない育て方を見てみましょう。

アサギリソウ(朝霧草)を育てる場所

本来アサギリソウは、北陸・東北地方の高山や海岸の岩場に生息しているヨモギの一種です。

寒さには強い一方、高温多湿を苦手とするので、夏場や温かい地域では直射日光の当たる場所を避け、半日陰の場所に置いてください。特に、厳しい西日に当てないように注意しましょう。

アサギリソウは、涼しい地域や季節に日当たりと風通し、水はけのいい場所に置くと葉をどんどん茂らせます。

アサギリソウ(朝霧草)の水やり

岩場を好むアサギリソウは、乾燥気味に育てましょう。庭に地植えしている場合は、雨だけで十分です。何日も降雨がなく、土がカラカラになっている場合のみ水を与えてください。

なお、梅雨時期には、よく雨が多すぎて枯れることがあります。この時期は雨の当たらない場所に移動するか、水はけのいい場所に植え替えてください。

アサギリソウを鉢植えにしている場合は、土が乾燥して白くなってから水をたっぷり与えましょう。冬場は、水やりしすぎず乾燥気味に育てましょう。

アサギリソウ(朝霧草)の肥料

アサギリソウへは、たくさんの肥料は不要です。逆に肥料を多く与えすぎると根腐れを起こすので、注意してください。

3月中旬から4月にかけて植え付けをするのと一緒に、緩効性化成肥料を置いてください。また、5月頃に状態を見て、もう一度軽く置き肥すると葉が力強くなります。

アサギリソウ(朝霧草)の土

アサギリソウを育てるときは、市販されている山野草用の培養土を使用すると失敗が少ないです。しかし、特に細かな決まりはなく、水はけのいい用土を使用することだけ気を付けてください。

庭に地植えする場合は、水はけが心配なら、腐葉土を混ぜると水はけが良くなりますよ。

アサギリソウ(朝霧草)の植え付け・植え替え

アサギリソウの植え付け時期は、3月中旬から4月にかけてが適期です。植え付けでは用土を葉の間にも入れ、株元までしっかり植えると安定します。植え付け後は、水をたっぷり与えて水切れを防いでください。

アサギリソウの植え替え頻度は、2年に一度のペースが最適です。植え替え時期は、植え付けと同じく3月中旬から4月にかけてが適期です。

アサギリソウ(朝霧草)の増やし方

アサギリソウの増やし方は、「株分け」か「挿し芽」をするのが簡単でおすすめです。

株分け

株分けするときは、無理に分けず、力を入れなくても離れるところで分けます。

挿し芽

挿し芽をする際は、伸びた茎を切ってさしておくと根が出てきます。但し、乾燥させると発根に失敗するので注意してください。

アサギリソウ(朝霧草)の手入れ

アサギリソウには、特に多くの手入れは必要ありません。ただし、アサギリソウは育つ過程で株元が木質化してしまうので、新芽を増やしてこんもりとさせたいなら、木質化した部分を残しつつ短く剪定すると良いでしょう。

また、夏時期に花が咲くと葉の色が悪くなるので、摘み取る人も多いです。緑々しい葉を楽しみたいなら、これも剪定してください。枯れた茎から根が出れば、四方に新しい茎が出て自然と増えていきます。増えると困る場合は、剪定して好みの形に切り揃えます。

葉の美しさを長持ちさせたいなら、花の開花前に剪定するといいでしょう。

アサギリソウ(朝霧草)の育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

アサギリソウの病気でもっとも多いのが、多湿による軟腐病です。葉がしおれ、地際が腐ったようになっていれば、多湿のため細菌が繁殖したことが原因です。一度発症すると、薬剤での治療が難しいので、水はけの良い場所に植え付け、薬剤で事前に予防しましょう。

つきやすい虫

害虫でもっとも被害が多いのはアブラムシです。室内で育てている場合は、風通しが悪くなると虫がつきやすくなります。粒状の殺虫剤を撒いておくと、根から殺虫成分を取り入れるので害虫が付きにくくなります。

ほかにも、ナメクジやイモムシに食べられる被害が出ることがあります。ついているのを見かけたら、割りばしなどですぐに取ります。また、ナメクジは夜行性なので、夜チェックするとより多くのナメクジを駆除できます。

アサギリソウ(朝霧草)の花

アサギリソウは開花時期は8月頃になると、黄緑色の地味な花を咲かせます。アサギリソウは花があまり目立たないため、花よりも葉の鑑賞を楽しむ人が多いようです。

アサギリソウ(朝霧草)の花言葉

アサギリソウの花言葉は、「脚光を浴びる」「陽気」「光」「慕う心」です。

キラキラとシルバーに輝く葉っぱにふさわしい花言葉で、大切な人にプレゼントするときは花言葉を添えると素敵です。しかし一方で「復讐」という花言葉もあるので、少し注意が必要です。

アサギリソウ(朝霧草)は日陰でも栽培できる!

雨や水やりのあと、葉についた水がキラキラして、とてもきれいなシルバーリーフは、寄せ植えにも盆栽の下草としても重宝されるガーデニングの名わき役です。

アサギリソウもこんもりと可愛らしい形状が特徴的で、庭にグリーンが足りない場所に植え付けておくと、初心者でも雰囲気のいいガーデンづくりができます。

風通しと水はけに気を付ければ、育て方はそれほど難しくないので、ぜひあなたのガーデンライフの仲間に迎えてあげてください。

※トップ画像はchip sp.さん@GreenSnap