GreenSnap

植物の名前を調べるなら

アプリで聞いてみよう!

★★★★★
ダウンロード
無料

2020年 8月 の投稿一覧

レモンティーツリーの育て方|苗の植え方は?虫除けになるって本当?

レモンティーツリーPhoto by toujours jardin,fukitei(トゥージュール ジャルダン フウキテイ)さん

オーストラリア原産のレモンティーツリーは、爽やかな柑橘系のよい香りが楽しめる植物です。葉には殺菌力があり、虫除けにも役立つといわれています。今回は、そんなレモンティーツリーの育て方についてご紹介します。

レモンティーツリーを育てる場所

レモンティーツリーは、日光が十分に当たる場所で栽培するとよく育ちます。

寒さに少し弱いので、地植えにする場合は、北風が吹きつける場所は避けて植えましょう。霜に当たると葉が傷んでしまうでしまうので、注意が必要です。

レモンティーツリーの水やり

レモンティーツリーを育てている土の表面が乾燥していたら、たっぷりと水やりをしてください。レモンティーツリーは水切れに弱い性質ですので、土の乾きが早い夏場は特に気をつけましょう。水分不足になると、葉が落ちることもあります。

レモンティーツリーの肥料

レモンティーツリーの生育期には、2ヶ月に1回、緩効性肥料を株元に施肥します。

レモンティーツリーの土

レモンティーツリーを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。

地植えにする場合、植える場所が水はけの悪い土壌であったら、腐葉土などの有機物と、通気性や排水性に優れたパーライトを混ぜ込むと水はけのよい土に改良できます。

鉢植えの場合は赤玉土小粒と腐葉土、パーライト(または軽石)を6:3:1の割合で混ぜ合わせた配合土がよいでしょう。配合土を作るのが手間な場合は、市販の草花用培養土でも大丈夫です。

レモンティーツリーの植え付け・植え替え

植え付け

レモンティーツリーの植え付け時期は、3月下旬〜6月上旬ごろが適期です。

地植えの場合は、根鉢がすっぽり入るぐらいの大きさの穴をほり、そこに苗を置いて植えましょう。鉢植えの場合は、ポット苗の1回り大きい鉢に植えます。地植え、鉢植えともに植え付けたあとは、たっぷりと水やりをしてください。

植え替え

鉢植えにおいては、2年に1回植え替えをして、根づまりを防ぎましょう。植え替えは4月〜5月ごろが適期です。1回り大きな鉢に植え替えてください。

レモンティーツリーの増やし方(挿し木)

レモンティーツリーの増やし方は「挿し木」が一般的です。

挿し木は4月、もしくは9月に行うのが適しています。茎の先端を8cm程度切り、切り口付近の葉を落として用土に挿します。そして、土が乾かないよう水やりをしながら日陰で管理し、発根したら庭や鉢に植え替えてください。

レモンティーツリーの手入れ

レモンティーツリーの生育は旺盛で、枝もよく伸びるので、花が咲き終わった5月〜7月ごろには剪定をして、樹形を整えましょう。夏に花芽がつくられますが、夏以降に剪定をすると花芽が落ち、翌年に花がつかなくなるので気をつけてください。

レモンティーツリーの育て方で注意すべき病気・害虫

レモンティーツリーは病害虫による被害は少ないほうですが、ジメジメとした環境下で、カイガラムシがつくことあります。カイガラムシは幹や枝、葉などに寄生して吸汁し生育を阻害する害虫です。

カイガラムシの成虫は、硬い殻のようなものに覆われていることから、薬剤を散布しても効果があまり現れないこともあるので、歯ブラシなどでこそげ落として駆除するとよいでしょう。もし大量発生した場合は、カイガラムシ専用の薬剤を使って退治することをおすすめします。

レモンティーツリーを観葉植物として育ててみよう!

レモンティーツリーは、地植えも鉢植えもできますが、寒冷地で栽培する場合は、鉢植えにして管理するとよいでしょう。育てるのは比較的簡単なので、初心者におすすめです。ぜひ一度栽培をして、レモンのようなよい香りを楽しんでみてください。

※トップ画像は toujours jardin,fukitei(トゥージュール ジャルダン フウキテイ)さん@GreenSnap

ムベの育て方|実や花を多くつけさせるコツとは?

ムベ photo by muscat

ムベと聞いてもピンとこない人も多いと思いますが、アケビなら知っている人も多いでしょう。ムベはアケビによく似た実を付けます。それもそのはず、ムベはアケビ科ムベ属に属するツル性の植物です。今回は、花や実も楽しめるムベの育て方をご紹介します。

ムベを育てる場所

ムベは日当たりのよい場所が適しています。日陰でも育ちますが、花や果実を多く実らせるには、日当たりのよい場所を選ぶ方が良いです。

ムベの水やり

地植え

ムベを地植えにする場合は、植え付けからしばらくの間は、土の表面が乾いたら水やりをします。苗が根付いたあとは、特に水やりの必要はなく、自然の降雨で十分です。ただし、降雨がない日が続き、乾燥しきっている時だけは水やりをしましょう。

鉢植え

ムベを鉢植えにする場合は、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。

ムベの肥料

ムベには、2月頃と花後の6月頃、果実が付き始める10月頃に、寒肥として化成肥料を施します。

ムベの土

ムベを育てるときは、水はけと水持ちのよい用土を用いましょう。ただし、土質にあまり神経質になる必要はありません。掘り返した土に腐葉土を混ぜておくとなお良いでしょう。

ムベの植え付け・植え替え

植え付け

ムベの植え付け時期は、3月~4月もしくは10月~12月が適期です。

掘り返した土に腐葉土を混ぜ、元肥として化成肥料を施して植え付けします。ムベはツル性の植物なので、支柱やネット、生垣などを立て、ツルを誘引してあげましょう。

植え替え

鉢植えのムベは、植え替えが必要です。根のまわり具合を確認し、根詰まりしているようなら、ワンサイズ大きい鉢に植え替えます。少なくとも2年に1回は植え替えましょう。

なお、植え替え時期も、植え付けと同じく、3月~4月もしくは10月~12月が適期です。

ムベの増やし方

ムベの増やし方は「種まき」もしくは「挿し木」となります。

種まき

ムベの熟した果実から種を採取し、よく洗って果肉を落とし、そのまま種まきします。

挿し木

ムベの花後の6月~7月頃に若い枝を切り取り、発根促進剤に浸けたあとに、挿し木します。

ムベの手入れ

人工授粉

ムベは、同じ株の花粉では実りにくい自家不和合の性質をもっています。このため、ほかの株の花粉で人工授粉した方が結実しやすいです。

摘果

ムベの果実が多すぎると、果実自体の品質が落ちます。果実の品質をよくするには、摘果が必要です。観賞用に育てていて、果実を収穫しないのであれば必要ありません。

剪定

ツルが混みあうと株の内側まで日が届かなくなります。また、鉢植えの場合は、なるべくコンパクトに育てたいものです。混みあったツルや伸びすぎたツルは剪定します。花後の6月~7月に行いましょう。

ムベの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

うどんこ病:葉や茎にうどん粉をまいたように白いカビが生える病気です。うどんこ病にかかった葉は光合成を行えず、発育不良に陥ります。薬剤を散布して対処しましょう。

つきやすい虫

アブラムシ:新芽や葉裏に寄生して汁液を吸います。汁液を吸われた植物が生育不良に陥る直接被害と、病気を媒介する間接被害があるため注意が必要です。アブラムシは繁殖力が旺盛なので、早めに殺虫剤を散布して駆除しましょう。

ハダニ:葉裏に寄生して汁液を吸います。汁液を吸われた箇所は葉緑素が抜けて白い点となり、やがてカスリ状になってしまいます。早めに殺虫剤を散布して駆除しましょう。

ムベの花と実

ムベは開花時期の春になると、白っぽい細長い花びらで、中心に赤紫色の筋が入った釣鐘状の花を咲かせます。

そして、花が終わった秋になると、アケビの実に似た紫色の実をつけます。果肉は透け感のある白色で、種が多く、味はほんのり甘いです。ただし、食べられる果肉は少ないです。

ムベとアケビの違い

ムベとアケビは同じアケビ科の植物のためよく似ています。ムベとアケビの違いは、アケビが落葉性なのに対し、ムベは常緑性です。また、アケビの果実は熟すと割れるのに対し、ムベの果実は熟しても割れません。

ムベの実と花を楽しもう!

ムベの育て方をご紹介しました。春には花を、秋には果実を楽しめるムベは、お庭の観賞用植物としても人気。あなたも花と果実が楽しめるムベを育ててみませんか?

※トップ画像はmuscatさん@GreenSnap

プテリスの育て方|植え付ける場所や水やりの仕方は?

プテリス Photo by ちいさん

プテリス(学名:Pteris、和名:イノモトソウ)は、イノモトソウ科イノモトソウ属に分類されるシダ植物の総称であり、種名でもあります。そんなプテリスは熱帯と亜熱帯を中心に世界各地で250種類以上が自生しています。日本国内でも東北以南を中心に約30種類が自生しており、オオバノイノモトソウは山間部などでよくみられます。ここでは、プテリスの育て方を詳しく見ていきます。

プテリスを育てる場所

プテリスは耐陰性が強く、日当たりの良い場所は好みません。そのため、夏以外は1日のうち午前中だけ日が当たる半日陰で育てても良いですが、夏は直射日光の当たらない明るい日陰で育てましょう。

また、プテリスは耐寒性が弱く耐暑性が強い植物ですので、冬に5℃以下になるような冷涼地(寒地と寒冷地)での栽培には向きません。鉢植えにして温かい室内で冬越しさせましょう。

プテリスの水やり

プテリスをはじめとするシダ植物は湿度のある環境を好み、乾燥を嫌います。そのため、春から秋にかけての生育期には、特に水を切らさないよう注意して、土の表面が乾ききる前にたっぷりと水を与えてください。

また、空気が乾燥する時期は株元への水やりだけでなく、霧吹きで葉に水を吹きかけてあげると良いでしょう。冬の休眠期には水をあまり必要としないので、土の表面が乾ききってから水やりをします。

プテリスの肥料

プテリスへは、4~10月頃に肥料を施します。2ヶ月に1回の割合で緩効性の化成肥料を株元に与えてください。冬期間も暖かい室温がキープできる部屋で育てる場合は、1か月に1度の割合で薄めた液体肥料を株元に与えましょう。

プテリスの土

プテリスの栽培には、水はけと水持ちの良い用土を用いましょう。保水性と通気性を併せ持つのは軽すぎず重すぎずの土が良いです。

市販の培養土でも十分ですが、品質にバラつきがあるので質の良いものを選びましょう。砕いた軽石が入った粒状の培養土もおすすめです。

プテリスの植え付け・植え替え

植え付け

プテリスの植え付け時期は4~9月が適期です。

プテリスを鉢植えにする場合は、市販の培養土や粒状の培養土に植え付けます。地植えにする場合は、半日陰か明るい日陰に植え付けます。土質を特に選びませんが、水持ちと水はけの良い土に植えてください。植え付けたあとには、水をたっぷり与えましょう。

植え替え

また、鉢植えの場合は根詰まりを防ぐためにも、毎年植え替えをします。根鉢を引き抜いたら土を少し落としてからひとまわり大きい鉢に植え付けます。株元には子株が次々と出てくるので、植え替えと同時に株分けも行います。植え替え後にも水をたっぷり与えましょう。

プテリスの植え替え時期も4~9月が適期です。

プテリスの増やし方(胞子・株分け)

プテリスは胞子で増えるので、地植えにした場合は勝手に増えていきます。なお、プテリスを含むシダ植物は繁殖力が強いので増えすぎないよう注意してください。

鉢植えのプテリスについては「株分け」という方法で増やします。4~9月に植え替えを兼ねて行いましょう。株元に出た子株を取り分けて水はけと水持ちの良い土に植え付けます。植え付け後は水をたっぷり与えてください。

プテリスの育て方で注意すべき病気・害虫

プテリスに病気はほとんどみられませんが、ハダニやカイガラムシなどの害虫が発生することはあります。

ハダニは葉の裏につき葉の汁を吸うので、葉の表面に小さな斑点がつきます。乾燥するとつきやすくなるので予防のために霧吹きで葉を濡らしておきましょう。ハダニの数が少ないうちは濡らすことで害を減らせますが、増えてしまった場合はハダニ用スプレーを散布して駆除します。

カイガラムシは暗い場所や風通しの悪い環境で発生します。カイガラムシに樹液を吸われると株が弱るだけでなく、その排泄物が病気を発症する原因にもなります。薬剤が効かない場合は、歯ブラシで取り去るなどの物理的な方法で駆除してください。

プテリスの種類

プテリスは羽片(羽状複葉の葉=葉軸の左右に羽状に並ぶ小葉)が細長い形状で、数が少ないといった特徴があります。草丈は5cmほどの小型の種類から、150cmにもなる大型の種類があります。葉の色や模様もバリエーションが豊富で、プテリスのみで寄せ植えがつくれるほどです。

次に、世界各地に250種類以上あるプテリスの中から、日本国内に自生するプテリスの一部を紹介します。

  • イノモトソウ(井之許草):名は井戸の脇によく生える「井の元草」に由来。国内では東北以南から琉球列島に自生する。シダ植物としてはやや小型。
  • アマクサシダ(天草羊歯):名は熊本県天草島産であることに由来するが、国内では関東以西の日本海側以外に自生する。羽片の裂片(葉の裂けたひとつひとつの部分)が左右不対照であることが特徴。
  • オオバノイノモトソウ(大葉の井之許草):熱帯と亜熱帯を中心に分布するが、日本の山間部にも自生する。園芸用としても流通する品種。
  • ホコシダ(鉾羊歯):名は葉の形状が鉾に似ていることに由来。国内では九州南部から琉球列島に自生する。細長い羽片が特徴で、斑入りの種もある。
  • マツザカシダ(松坂羊歯):名は南伊勢地方に自生していた本種を三重県松坂の植木屋が広めたことに由来。国内では千葉県以西から琉球列島に自生する。斑入り種は観賞用として栽培される。
  • リュウキュウイノモトソウ(琉球の井之許草):国内では鹿児島県南部から琉球列島に自生する。小さい黒褐色の鱗片葉(うろこ状に重なる厚い葉)が特徴。

プテリスの花言葉

プテリスの花言葉は「信頼」「愛嬌」「平凡な心」です。プテリスは12月7日の誕生花でもあります。

プテリスの風水

風水の考え方のひとつに「花風水」があります。花は地面から生気を取り込む性質があり、花自体も生気を持っています。植物のパワーを風水において活用するのが花風水であり、これには花のないグリーンも活用されます。

プテリスは高温で多湿の環境を好むので、浴室の花風水アイテムとして活用できます。浴室は汚れを洗い流す場所であり、汚れがたまりやすい場所でもあり、風水では悪い運気がたまりやすい場所とされています。このような場所に生気を持つ植物を置くことで、悪い運気を払い良い運気を取り込みましょう。

プテリスはグリーンなので、特に対人運や仕事運が上昇する効果があります。さらに効果を上げたいのならオレンジのアイテムをプラスしてください。プテリスの栽培には浴室という環境は適していますが、株にお湯がかからないよう注意してください。

プテリスを観葉植物として育ててみよう!

イノモトソウ属のシダ植物であるプテリスの育て方や花言葉、風水について紹介しました。

プテリスは多年草なので、冬越しができる環境であれば毎年美しい葉を観賞できます。鉢植えやハンギングバスケットで育てるのがおすすめですが、温かい土地なら地植えでも栽培できます。日の当て過ぎと水切れにさえ注意すれば栽培の難易度は低いので、ぜひ育ててみてください。

※トップ画像はちいさん@GreenSnap

ミツマタの育て方|種からでも栽培できる?剪定のコツは?

ミツマタの画像、Photo by ろみひーさん

ミツマタは中国原産の植物で、冬になると葉を落とします。ミツマタと呼ばれるのは枝が分かれることに由来しています。また、ミツマタは和紙の原料として、紙幣などに使われることもあります。ここではそんなミツマタの育て方や、剪定方法のコツについて紹介します。

ミツマタを育てる場所

ミツマタは日当たりの良いところで育てます。半日陰でも育ちます。

ただし、ミツマタは寒さには弱い植物なので、東北地方や北海道で育てるのはおすすめできません。こうした地方で育てる際には鉢植えで室内で栽培すると良いでしょう。

ミツマタの水やり

ミツマタを育てている表土が乾いたら、水を与えます。また、一年目は特に水を欲しがるのでたっぷりと与えましょう。

ミツマタの肥料

ミツマタへは、初春の頃に緩効性肥料を与えれば十分です。

ミツマタの土

ミツマタを育てるときは、水はけの良い用土を用います。川砂などを混ぜて用土としましょう。

また、ミツマタはかなり根が広がるので、鉢植えにする際には、大きな鉢を用意してください。あまりにも鉢が小さいとしっかりと根が伸びません。

ミツマタの植え付け・植え替え

植え付け

ミツマタの植え付け時期は、2月から3月です。また、2月から3月以外にも11月から12月にかけても植え付けすることは可能です。基本的にミツマタは、ある程度大きくなった苗を購入して、植え付けることになります。その後に肥料やりをします。

植え替え

ミツマタを植え替えするのは、あまりおすすめできません。ミツマタの根はかなり繊細で荒く扱うと傷つきやすいため、植え替えすると最悪の場合枯れることもあります。そのため、ミツマタは地植えにしてずっと同じ場所で育てるか、あらかじめ大きな鉢を用いましょう。

ミツマタの増やし方

挿し木

ミツマタの増やし方は「挿し木」もしくは「接ぎ木」が一般的です。初心者ならば挿し木がおすすめです。挿し木の適期は植え付けと同じ2月から3月。また、ミツマタは種を蒔いて増やすこともできます。

種まき

「種まき」から増やすと、花が割くまでに時間もかかり、難易度も高いので、あまりおすすめできません。種は寒い地域だとできにくいこともあります。

ミツマタの育て方で注意すべき病気・害虫

ミツマタは、テッポウムシに幹を食い荒らされることがあります。テッポウムシは一旦侵入されると見つけにくいものの、侵入跡などから判断できます。定期的にミツマタの幹を観察しましょう。

ミツマタの手入れ・剪定

剪定をするとミツマタのシルエットもかなりすっきりします。ミツマタを植え付けた年に、不要な枝は剪定しましょう。初年度にしっかり剪定しておけば、翌年度に剪定する必要性はありません。

また、枝を切る際には花芽を切り落とさないようにしてください。花が咲き終わったあとに剪定すれば、そんな心配もいりません。

ミツマタの花

ミツマタの花の開花時期は、3月から4月です。この時期になると、名前の通り、三つ又に別れた枝の先端から、とても小さな黄色い花を咲かせます。ただし、品種によっても変わります。

花がつかない原因

ミツマタの花がつかないということが度々あります。こうした場合には、日照不足が原因なことが多いです。成長期にしっかりと日に当たるところで育てると良いでしょう。

ミツマタの花言葉

ミツマタの花言葉は、肉親の絆」です。これはミツマタの枝を両親と子供に例えたものです。ほかにもミツマタには「永遠の愛」という花言葉もあります。

ミツマタをお庭で栽培してみよう!

ミツマタはぱっとしないと思われることも多い園芸植物です。しかし、庭に植えてじっくり育てるのに向いていますし、素朴な愛らしさもあります。とはいえ、秋になると落ち葉などの手間もあるので育てる際にはじっくりと検討しておきましょう。

※トップ画像はろみひーさん@GreenSnap

オキザリス・デッペイの花言葉|花の特徴や意味、地植えがおすすめ?

オキザリス・デッペイ

ラッキークローバーという名前で流通しているオキザリス・デッペイは、かわいらしい花と、四つ葉のクローバーのような葉が特徴的な植物です。

今回は、オキザリス・デッペイの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

オキザリス・デッペイの花言葉


オキザリス全体の花言葉は、「決してあなたを捨てません」「輝く心」です。

カタバミの仲間の植物としての強さ、根が四方にはびこるため、駆除してもまた来年には生えてくる剛健さが、「けっしてあなたは捨てません」の花言葉の由来となっています。

また「輝く心」という花言葉は、カタバミの葉っぱで、真鍮の仏具を磨いたり、鉄製の鏡を磨いていたともいわれていて、それが「輝く心」の由来となりました。

オキザリス・デッペイの基本情報

学名
Oxalis deppei
科・属
カタバミ科・カタバミ属
原産国
メキシコ
別名
ラッキークローバー

オキザリス・デッペイの由来

オキザリス・デッペイの”オキザリス”は、ギリシア語で”酸っぱい”または酸味を意味します。また、別名の”ラッキークローバー”は、葉が四つ葉のクローバーのように見えたことに由来します。

英語圏でのアイアン・クロスの名前は、葉の黒い部分がまるで十字のように見えたことに由来します。”デッペイ”に関しては、由来は不明です。

オキザリス・デッペイの花の特徴


オキザリス・デッペイの花は、赤みがかった桃色の花を咲かせます。

オキザリス・デッペイの成長がうまくいって、花をたくさん咲かせると、中心の黒いよつ葉の周りに赤桃色の花をたくさん咲かせて、コントラストが大変きれいです。

オキザリス・デッペイの種類、品種


オキザリス・デッペイは、カタバミの仲間に属しています。”オキザリス”というのは正式な学名ではあるのですが、カタバミはいわゆる雑草で、駆除対象でもあります。

園芸用種として販売されるカタバミ族は、”オキザリス”に名をかえて売られています。

園芸用の品種としては、開花している期間も長く、濃いピンクの大きな花を咲かせるオキザリス・ボーウィー、鮮やかな黄色の花を咲かせ、葉の大きさに比べて、大きな花を咲かせるオキザリス・ロバータ、葉が美しく、傘の骨組みのような葉を放射状に広げるオキザリス・パルマ(別名・孔雀の舞)などがあります。

園芸品種としてあまり扱われない種としては、道端や、アスファルトの隙間などによく生えている、紫色の葉の色が特徴的なアカカタバミや、葉の表面に毛がみっしり映えるケカタバミ、江戸時代に日本に観賞用植物として導入されたムラサキカタバミなどがあります。

オキザリス・デッペイはかわいい花を楽しめる


赤く鮮やかな花を楽しめるオキザリス・デッペイはあまり手がかからなく育てられます。ラッキークローバーという別名もあり、幸福を呼ぶ四つ葉のクローバーのような葉があります。

育てやすくかわいらしいオキザリス・デッペイを育てて楽しんでみてくださいね。

クワイ(慈姑)の花言葉|種類や特徴、食べ方は?

クワイ

正月料理で用いられることがあるクワイは、縁起の良い野菜です。調理方法は様々で、いろんな楽しみ方ができますよ。

今回は、クワイの花言葉や種類、特徴、食べ方などを紹介していきます。

クワイ(慈姑)の花言葉


「縁起が良い」がクワイの花言葉になります。これはクワイが縁起物として正月料理などに多く使われることが由来となっています。

クワイの形が丸い球形の実から、勢い良く芽が出てように見えることから、「芽が出る」や「めでたい」縁起物として使われるようになったとされています。

また、地中に多くの塊茎をつくることから、原産地である中国でも「子孫繁栄」の象徴とされています。

クワイ(慈姑)の基本情報

学名
Sagittaria trifolia
科・属
オモダカ科 オモダカ属
原産国
中国
別名
エンビソウ

クワイ(慈姑)の由来

「クワイ」という名前は日本でつけられたもので、由来は「くわいも(鍬芋)」から来ているとされています。

これはクワイが芋のような実をつくり、伸びた葉と茎のかたちが農具で使われる「鍬」に似ていることから「くわいも」と呼ばれるようになり、それが縮まって「クワイ」となったとされています。

そのほかにもクワイの葉がイ草に似ていることから、「食えるイ草」と意味でクワイと呼ばれるようになったという説もあります。

漢字の「慈姑」という名前は、原産地である中国の伝承から付けられました。

中国ではクワイが地中に多くの塊茎を増やしてつくることから子を育てる母親に例えられたり、子孫繁栄の象徴とされており、慈愛の「慈」と中国語で女性を意味する「姑」の2つの字が名前として当てられました。

クワイ(慈姑)の花の特徴


クワイは6月〜7月下旬頃に白い花を咲かせます。花弁の数は三枚で、黄色の雄しべをつけた雄花と緑色の大きな球をつけた雌花に分かれています。

花は葉がついている茎ではなく、下部から花茎を伸ばして開花します。茎の上部に雄花、下部に雌花を咲かせ、上部の雄しべから花粉を落とすことで自家受粉を行います。雌花は受粉したのち、熟して変色し、つくった種子を地面に落とします。

クワイ(慈姑)の食べ方

クワイの主な調理法としては、正月料理などでも使われる煮物や、そのほかにも炒め物や揚げ物としても使われることがあります。

アクが強いため、クワイは皮をむいたあと水に漬け、お湯で茹でることで独特のえぐ味を抑えることができます。米のとぎ汁を使って煮ることで、より効果的にアクを取ることができます。

クワイ(慈姑)の種類、品種


クワイはオモダカ科オモダカ属の植物で、原産地は中国南部とされています。水田などで多く見られる雑草のオモダカの仲間であり、中国で食用として改良されたものがオモダカの始まりとされています。

日本や中国では主に食用として栽培されることが多いですが、他の国では食用として使われることはなく、主に鑑賞用として扱われることが多い植物です。

日本で流通している食用クワイの種類としては、青クワイと白クワイ、吹田クワイの3つが主に知られています。

日本では青クワイが最も流通している種類であり、青みがかった皮が特徴となっています。京野菜や加賀野菜で使われるクワイも青クワイとなっています。白クワイは中国が原産のクワイです。

日本ではクワイの収穫量の約6割が広島県で栽培されており、続いて埼玉県が第2位の生産地として有名です。広島では白クワイ、埼玉では青クワイが栽培されていることが多いです。

吹田クワイは大阪府吹田市を中心に伝統的に栽培されているクワイです。青クワイと比べると塊茎が小さく、「姫クワイ」や「豆クワイ」といった別名もついています。

古くから栽培されていた種類で、万葉集にも記されているほど長い歴史を持っており、なにわの伝統野菜にも指定されているひとつです。

住宅開発などによって一時期は生産量が減っていましたが、保存活動などによって現在も栽培が続けられています。

吹田クワイはクワイの中でも口当たりがよく、栗のような食感が特徴のクワイとなっています。

クワイの種類には、ほかにも黒クワイや大黒クワイと呼ばれるものもありますが、これらはオモダカ科ではなくカヤツリグサ科の植物になります。青クワイなどと比べると皮が黒く、炒め物など中華料理で多く使われています。

クワイ(慈姑)は縁起の良い野菜


クワイは正月料理では煮物として食べることがほとんどですが、ジャガイモのように薄くスライスしてポテトチップスのようにしたり、素揚げで食べることができるなど、料理での使い方も幅が広いです。

「芽が出る」という縁起物としても知られているクワイを食べてみてくださいね。

ヘーベの花言葉|花の特徴や意味、種類はどのくらい?

ヘーベ

種類がとても多く、園芸用として親しまれているヘーベはヨーロッパなどでも人気があります。鉢植えとしても楽しめる特徴があります。

今回は、へーべの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ヘーベの花言葉


ヘーベの花言葉としては「青春」や「永遠の命」といった意味があります。

これはヘーベという名前がギリシア神話に登場する「へーべー(英名:hebe)」という女神に由来していることから、意味がつけられた花言葉とされています。

ヘーベーは古代ギリシアの救世主ヘラクレスの妻であり、青春の女神として知られています。

ヘーベーはもともと、神々に食べ物や飲み物を配る乙女でしたが、彼女がいなくなると神々が次々と年老いて死んでしまったことから不死や若さの象徴とされています。

女神が由来となっていることや縁起の良い意味を持つことから、贈り物として祝い事などの際に贈られることも多い花です。

ヘーベの基本情報

学名
Hebe
科・属
オオバコ科・ヘーベ属
原産国
ニュージーランド・オーストラリア
別名
トラノオノキ

ヘーベの由来

ヘーベの学名は古代ギリシアの青春の女神「ヘーベー」が由来となっています。

和名の「トラノオノキ(虎の尾の木)」は、花が虎の尻尾のように長く伸びて咲くことから付けられたました。

同じ理由からサンスベリアにも「トラノオ」という和名が付けられていますが、こちらはヘーベとは違い葉の形が似ていることが由来となっています。

ヘーベの花の特徴


ヘーベは花は房状の形をしており、花径は7mm前後と小さいですが、花序が2cmから4cmほど続き、集まるように並んで花を咲かせるのが特徴です。

花の色はグリーンフラッシュのような白色が主流ですが、薄い青色の花を咲かせる「ディオスミフォリア」や赤色に近い紫やピンク色の花を咲かせる品種もあります。

葉の色は対照的に光沢のある濃い色をしていることが多いため、花の形が浮かび上がるようによく映えてくれます。

開花期間も3月から5月のと3ヶ月間続くため、長く鑑賞を楽しむことができる花です。

ヘーベの種類、品種


ヘーベはオオバコ科の植物になります。これは1990年代に提唱されたAPG体系という新しい分類体系でオオバコ科に再編されたことによるもので、従来の分類ではゴマノハグサ科でした。

現在でも苗などの販売の際には、ヘーベがゴマノハグサ科と紹介されていることもあります。

また、日本では長く伸びる花穂の形状からトラノオノキ(虎の尾の木)という和名もあります。性状は常緑低木で高さは20〜120cm程度、房状の花を咲かせます。

古くからヨーロッパなどでは観賞用と親しまれてきた花であり、交配や改良によって様々な花色や模様を持つ園芸品種がつくられており、現在では約140種類ほどに分かれています。

その多くはニュージランドを原産としており、その他にもオーストラリアや南アメリカなど広く分布しています。

園芸品種として多く流通しているのが「グリーンフラッシュ」と呼ばれる品種です。花色は白く、雪化粧されているような美しい花を咲かせます。

また、温度管理が難しいヘーベですが、グリーンフラッシュは比較的丈夫な品種であるため育てやすいという利点もあります。

その他には斑入りでピンク色の葉を持つ「ハートブレイカー」や、円錐状に赤紫や青紫の花をつける「スペキオサ」などが有名です。

ヘーベはいろんな品種を楽しめる花


へーべは園芸用として親しまれています。品種や色も豊富なので自分の好みに合わせて選ぶことができるのも魅力のひとつです。

低木の植物ですが、サイズもそこまで大きく成長しないため、鉢植えの花として室内でも栽培されることが多いです。小さな花が集まるようにして枝の先に咲くため、部屋に置けば雰囲気も良くしてくれる美しさがあります。

みなさんも種類の多いヘーベを楽しんでみてくださいね。

エゴノキの花言葉|種類や花の特徴、毒があるの?

エゴノキ

古くから親しまれてきたエゴノキは、シンボルツリーなどとして見かけることがあります。春から梅雨時期にかけてかわいらしい花で見た人を楽しませてくれます。

今回は、エゴノキの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

エゴノキの花言葉


エゴノキの花言葉には「壮大」という言葉があります。

エゴノキの花は、枝や葉っぱの間から、香りのより花を咲かせるその姿の印象が壮大であることから由来していると言われています。

エゴノキの基本情報

学名
Styrax japonica
科・属
エゴノキ科・エゴノキ属
原産国
日本、朝鮮半島、中国
別名
チシャノキ

エゴノキの由来

エゴノキの果皮には毒が含まれており、食べるとエグいことから「エグい木」となり、それがまた転じてエゴノキになったと言われています。

学名は「japonica」と付いていますが、日本にしか存在していないというわけではなく、江戸末期にシーボルトによって、名付けられたことから由来しています。

エゴノキの花の特徴


エゴノキの花は、だいたい5月〜6月頃にかけて花を咲かせます。花の色は白色をしています。品種によってはピンクの色を咲かせるものもあります。

エゴノキの花は目立つわけではないですが、花姿はかわいらしく、印象が良いこともあり、日本では公園などにしばしば植えられていたりします。

エゴノキの花を、水やりに大きく影響を受けるので、きれいで大きな花を咲かせたい場合は、花が咲く前からしっかりと水やりを欠かさないようにしましょう。

エゴノキの種類、品種


エゴノキの品種には、オオバエゴノキやホソバエゴノキ、ヒメエゴノキ、ベニガクエゴノキ、ピンク・チャイムといったものがあります。

種類によって、花の色や葉の形などが異なります。また、品種によっても分布地が異なります。

特にオオバエゴノキは、沖縄や伊豆七島、和歌山県大島など、比較的気温の温かい場所に分布している傾向があります。

ほかにピンク・チャイムは、エゴノキのなかでも、若い時期に枝垂れ状に育ち、花の色はピンク色をしているので、他とはまた違った魅力を楽しむことができます。

エゴノキはかわいい花を楽しめる庭木


エゴノキはかわいらしく奥ゆかしい雰囲気を持つ花です。日本では古くから親しまれてきていました。

鮮やかな緑の葉と花が爽やかな春の雰囲気を作り出してくれるので、みなさんもエゴノキの時期には楽しんでみてくださいね。

美しい葉柄が魅力!奇跡的な確率で生まれた多肉植物の「斑入り品種」を集めてみた!

エケベリア 多肉植物

こんにちは、GreenSnap編集部です♫

大人気の多肉植物にも、他の植物にもあるような「斑入り種」という、葉に白や黄色の筋が入った品種があります。美しく目を引くことから、糸で模様を織り出した高級織物の錦の名前をとって、◯◯錦とよく呼ばれているんです。

今回は多肉植物の中でも、思わず欲しくなってしまう斑入り品種を、GreenSnapタニラーさんのステキな投稿と一緒にご紹介します。

斑入り品種の多肉植物って、そもそもどんな状態なの?


そもそも葉を緑にしているのは、葉緑素(クロロフィル)という着色料にも使われる成分です。斑入り種はこの葉緑素が部分的、全体的になくなった、または薄まってしまった個体のことをさしています。

緑の発色が薄まると、光合成がしにくくなるので、体質的には弱い傾向になります。全体的に斑が入った品種は、多肉の状態の機微を察知できない初心者には、育てるのが難しいかもしれません。

なぜ斑入り品種の多肉植物ができるの?


多肉植物の斑入り種がなぜできるのかについては、実は決定的な原因が解明されていません。交配を繰り返すことによって劣性遺伝であったり、突然変異によって葉緑素が作られないという場合など、いくつかの要素が重なって、斑入り種ができるようです。

斑入り品種の多肉植物は自分でもつくれる?増やせる?


残念ながら斑入り種を意図的に生み出すというのは、難しいようです。ですが、斑入り種のカット苗や葉を入手して、増やすことはできます。

ただし、交配での劣性遺伝の場合は、子株も斑入り種である可能性が高いですが、突然変異的に生まれた斑入り種は、葉緑体の状態が不安定なので、斑入りじゃない子株になる可能性もあるので注意しましょう。

美しすぎる多肉植物の斑入り品種たち

セダム・アトランティス


タケシマキリンソウの斑入り品種で、まだ生まれたばかりのため流通も少ないそうです。葉の周りに斑入りがあって、ギザギザとした葉形もあいまって、とってもかわいらしいセダムですよね。

アエオニウム・サンバースト


サンバーストは葉の外側に白〜クリーム色の斑が入ったアエオニウムの斑入り品種です。さらに葉の縁をピンクで囲うので、とっても色あざやかな姿が美しいですよね。交配によって生み出されたので、遺伝子的にも安定していて、増やしたときも斑入りの子株ができやすいです。

エケベリア・ルノーディーン


ルノーディーンはかなり珍しい斑入りの原種で、斑入り園芸種交配の親株にも使われるようです。気品あふれる高貴な佇まいがとても美しいですよね。

ちなみにお値段は小さな株でも5000円ほどと比較的高めで、流通自体もかなり少ないです。オークションやフリマアプリにまれに出品されるようですよ。見つけたらラッキーかも!

ハオルチア・宝草錦


多肉植物の中でも人気の高いハオルチア宝草の斑入り品種、宝草錦です。こちらは全斑ともいって、株全体の葉緑体が欠如した状態なので、育てるのは結構難しいとのこと。そのため専門生産者からの流通自体もかなり少ない、かなりレアな多肉ちゃんです。

ハオルチア・クラシコ錦


クラシコは本来黒っぽいハオルチアなのですが、クラシコ錦は赤や黄色の斑がまばらに入ります。突然変異での斑入りで、クラシコ錦はレア中のレア!過去のオークションでは10万以上の値がついたこともあるそう。プリプリとしたハオルチアらしい葉がカラフルに染まって、とても美しいですね。

いつもと違う、多肉植物の斑入り品種を集めてみては?


今回のご紹介で、斑入り多肉植物の魅力、お分りいただけたでしょうか?それぞれ斑の入り方にも個性があって、愛おしさも倍増してしまう不思議な魅力がありますよね。

みなさんも多肉植物の斑入り品種を、ぜひ集めてみてください〜!

フェニックスの育て方|室内での適した置き場所は?剪定は必要?

フェニックスは、熱帯アジアやアフリカ原産のヤシ科の植物です。まっすぐに伸びた幹に羽状の葉を優雅に広げ、トロピカルな雰囲気が魅力的だとして人気があります。そんなフェニックスの育て方についてご紹介します。

フェニックスを育てる場所

フェニックスは年間を通して室内で管理できます。ただし、フェニックスはもともと熱帯地方が原産で、日光を好むため、明るい場所に置いて育てるようにしましょう。

また、気温が20〜30度の環境下で活発に成長することから、春から秋の気温が高い時期は、屋外で栽培するのもよいでしょう。ただし、急に強い光に当てると葉が変色してしまうので、徐々に移動して慣らすようにしてください。

なお、フェニックスには耐寒性があるので、霜があまり降りない地域であれば冬でも屋外で管理できます。

フェニックスの水やり

フェニックスは極度の乾燥が苦手なので、土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりをしましょう。特に夏の暑い時期は土の乾きが早いので、水切れにならないよう注意が必要です。また、葉水もこまめに行うと元気に育ちます。

冬の休眠期は水やりを控えめにします。土の表面が乾いてから3〜4日経って、水やりをするぐらいで大丈夫です。葉水は霧吹きなどで週に1〜2回、昼間の暖かい時間帯に行いましょう。

フェニックスの肥料

フェニックスの生育期にあたる4月〜10月は2ヶ月に1回、緩効性肥料を与えます。

緩効性肥料はその名のとおり、成分が少しずつ土中に溶け出し、緩やかに効いていく肥料です。効き目は約2ヶ月持続するので、2ヶ月に1回施肥することで生育期間中、栄養を届けることができます。

フェニックスの土

フェニックスを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。赤玉土6、腐葉土3、鹿沼土1の割合で混ぜ合わせた配合土、もしくは市販の観葉植物用の土を使用するとよいでしょう。

フェニックスの植え付け・植え替え

植え付け

フェニックスの植え付け時期は、5月〜7月中旬が適期です。鉢に鉢底ネットを入れて鉢底石を敷き、その上に土を入れ苗木を置いて植え付けていきます。

植え替え

フェニックスを大きく育てたい場合は、毎年植え替えが必要です。一定の大きさを保って育てたい場合は、2年に1回ほど植え替えて、根づまりを防ぎましょう。

根鉢の土を1/3程度落とし、繊維質の根を切り落として新しい土を使用して植え替えていきます。植え替え後は半日陰で管理し、少しずつ日光に慣らしていきましょう。

フェニックスの増やし方

フェニックスは実生で増やします。種まきは3月〜5月の暖かい時期が適しています。

フェニックスの手入れ・剪定

フェニックスの見た目をきれいに保つために、冬になったら、枯れた下葉は剪定しておきましょう。

フェニックスの種類

フェニックスの仲間には、以下の種類などもあります。

  • ナツメヤシ:耐寒性があり、日本の気候でも育てやすい品種
  • カナリーヤシ:カナリア諸島原産。比較的寒さに強く、暖地であれば屋外でも越冬できる品種

フェニックスの育て方で注意すべき病気・害虫

フェニックスが乾燥した状態が続いたときに、カイガラムシやハダニが発生することがあります。

カイガラムシは幹や枝、葉などに寄生して吸汁し生育に悪影響を及ぼす害虫です。大量に発生すると枝枯れたり、新葉や新梢があまり出なくなります。見つけ次第歯ブラシなどでこそげ落とすか、薬剤を散布して駆除しましょう。

ハダニは体長0.5mm程度と非常に小さいクモの仲間の害虫です。主に葉裏に寄生して吸汁し、吸われた部分は針先ほどの小さな白い小斑点ができます。水に弱いため、こまめに葉水をして防除しましょう。

ハダニが発生した際は、強めの葉水をして洗い落とすことで退治できますが、大量に寄生している場合は、薬剤を散布して駆除することをおすすめします。

フェニックスを観葉植物として育ててみよう!

涼しげでスタイリッシュな葉姿が魅力的のフェニックスは、室内をトロピカルなムードに演出してくれる観葉植物です。耐寒性があり丈夫でよく育つので、初心者でも栽培しやすいといえるでしょう。

※トップ画像はSasya007777さん@GreenSnap