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2020年 8月 の投稿一覧

ヒイラギ(柊)の育て方|剪定時期や挿し木の方法は?

ヒイラギ(柊)Photo by ノンビリーナさん

ヒイラギは、葉がトゲトゲとした形をしていることから、魔除けの樹木として知られています。濃い緑色の独特な形の葉が印象的ですが、秋になると白く可憐な花を咲かせ、甘い香りを届けてくれます。そんなヒイラギの育て方について、ご紹介していきます。

ヒイラギ(柊)を育てる場所

ヒイラギは耐陰性があるので日陰でも栽培できますが、半日陰の場所で育てるのが適しています。ただし、日が当たる場所を好む一方乾燥に弱いので、水もちと水はけのバランスがよい土壌で育てる必要があります。

加えて、適度に風が通る場所に置く必要もあります。風通しが悪く蒸れるような場所だと葉が傷みやすくなります。また、ヒイラギは寒風に少し弱いので、北風が吹きつける場所は避けてください。

ヒイラギ(柊)の水やり

ヒイラギを地植えする場合、根づいたあとは特に水やりの必要はなく、基本的に降雨でだけで大丈夫です。ただし乾燥に弱いことから、夏場は土が乾かないよう必要に応じて水やりをしましょう。鉢植えの場合も同様、土が乾いていたら水やりをします。

ヒイラギ(柊)の肥料

ヒイラギが順調に育っているようであれば、肥料は無理に与える必要はありません。もし生育があまりよくない場合は、2月と6月〜8月頃に緩効性化成肥料を与えましょう。そうすることで、1年を通して栄養が届いた状態になります。

なお、ヒイラギは、根の先端から肥料の成分を吸収していくため、肥料は幹の周りに撒き散らします。

ヒイラギ(柊)の土

ヒイラギは肥沃な土を好みます。そのため地植えの場合は、腐葉土や堆肥を2〜3割混ぜ合わせて施しましょう。鉢植えの場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。また、市販の庭木用培養土でも問題ありません。

ヒイラギ(柊)の植え付け・植え替え

植え付け

ヒイラギの植え付け時期は、4月〜5月頃が適期です。鉢植えの場合は、根鉢より1回り大きな鉢を用意して鉢底に網を敷き、その上に軽石を2〜3cm程度入れます。そして苗木を置いて土を入れていき、最後に水をたっぷりと与えます。

このとき、根鉢についている土は落とさずに、そのまま入れてください。土を崩してしまうと根が傷つき、生育が悪くなります。

地植えの場合は、まず根鉢の1〜2回り大きい穴を掘ります。そして、掘り起こした土に腐葉土を2〜3割程度混ぜて半量ほどを穴に戻します。その上に苗木を置いて残りの土をかぶせて水やりをすれば完成です。

植え替え

ヒイラギの植え替えは、地植えの場合は行う必要はありません。鉢植えの場合は根がつまってきたら、1回り大きい鉢に植え替えます。なお、植え替え時期は、植え付けと同様の4月〜5月頃が適期です。

ヒイラギ(柊)の増やし方

ヒイラギの増やし方は「種まき」と「挿し木」という方法があります。ただし、種まきにより増やす方法は、苗床を育てるまでに2年程度かかり、植え付けは3年目くらいにならないとできないので、挿し木で増やす方法が一般的です。

挿し木

挿し木は、6月〜7月に行うのが適しています。やり方は以下のとおりです。

  1. 枝を10〜15cm程度、切り口が斜めになるようにカットする
  2. 切り口を1〜2時間程度水につけ、十分に水揚げをする
  3. 切り口付近の葉っぱを落とし、赤玉土に挿し木する
  4. 日陰に置いて毎日水やりをし、発根したら植え替える

ヒイラギ(柊)の剪定

ヒイラギの剪定時期は、成長が一旦落ち着く6月〜7月と花後の12月頃です。ヒイラギの木の樹形からはみ出ている枝を整えます。深く剪定しても、ヒイラギの枝はよく出るので問題ありません。

また、枝葉がつまりずぎている箇所も剪定しましょう。風通しが悪くなると害虫が寄生しやすくなります。

ヒイラギ(柊)の育て方で注意すべき病気・害虫

ヒイラギには、以下のような害虫がつきやすいので注意しましょう。

イモムシ

イモムシに寄生されると新芽や葉が食害を受けます。見つけ次第ピンセットなどで取り除いて退治しましょう。また、葉に卵を産みつけるので薬剤を散布して防除しておくとよいでしょう。

テントウノミハムシ

テントウノミハムシはテントウ虫に似た害虫で、葉を食べてしまいます。食害により穴が空いた葉は、しだいに変色し枯れていきます。退治せずそのまま放置すると大量に寄生してしまうので、薬剤を散布して駆除しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは枝や葉に寄生し、すすのような黒いカビが生えて葉を枯らす「すす病」を引き起こします。葉が枯れたり、新葉の出方が悪くなったりといった生育阻害を招きます。

数匹程度であれば、葉を傷つけないように気をつけながらブラシで擦って退治を、大量に寄生された場合は、専用の殺虫剤で駆除するとよいでしょう。

また、ヒイラギのかかりやすい病気は、以下が挙げられます。

炭そ病

炭そ病はカビによる病気です。葉に褐色の斑点ができ、胞子が伝播すると周りの葉も同様の症状になり生育を阻害します。

褐斑病

褐斑病もカビによる病気で、葉に褐色の斑点ができ葉を枯らします。病気になっていたら枝ごと剪定して伝染を防ぎます。そして、肥料を施し樹勢を回復させましょう。

ヒイラギ(柊)の種類

ヒイラギには、以下のような種類があります。

  • 葉が亀の甲羅のような形になる「キッコウヒイラギ」
  • 成長とともに葉が濃い緑色に変化していくのが特徴の「オニヒイラギ」
  • 葉に白い斑が入っている「フイリヒイラギ」
  • 葉が丸くなっている「マルバヒイラギ」
  • 葉の縁が黄色になっている「キフクリンヒイラギ」

ヒイラギ(柊)の花言葉

ヒイラギの花言葉は、以下のようにいくつかあります。

  • 保護
  • 剛直
  • 用心深さ
  • 先見の明
  • 歓迎

「保護」「剛直」「用心深さ」の花言葉は、トゲを持った葉の性質に由来してつけられたといわれています。

ヒイラギ(柊)の木をお庭で育ててみよう!

ヒイラギは観賞用としてはもちろん、玄関先に植えて魔除けにしたり、防犯対策として生垣にしたりできる樹木です。水はけと水もちのバランスがよい場所を選んで、植え付けをしてください。また、害虫がついたときは放置せずに薬剤を散布して駆除し、健全な状態を保つようにしましょう。

※トップ画像はノンビリーナさん@GreenSnap

エキナセアの花言葉|意味や由来、楽しみ方は?

エキナセア

鮮やかな見た目が特徴的なエキナセアは暑さや寒さにも強く育てやすい花です。ドライフラワーやハーブティーなどで楽しむことができます。

今回は、エキナセアの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

エキナセアの花言葉


アメリカの先住民のあいだではハーブティーとして用いられてきたこともあり、エキナセアの花言葉には薬効に由来しているものが多くあります。

エキナセアの代表的な花言葉には、「深い愛」や「優しさ」、「あなたの痛みを癒やします」といった意味があります。

エキナセアの基本情報

学名
Echinacea
科・属
キク科・ムラサキバレンギク属
原産国
北アメリカ
別名
紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)

エキナセアの由来

北アメリカの先住民のあいだでは、鎮痛や免疫を高める効果を持つ治療薬として使われており、ハーブティーやサプリの成分の一部として服用されることもあります。

エキナセアという名前は、ギリシャ語でハリネズミを意味する言葉が語源となっており、花の中心部にイガグリのような大きな塊を持つことからつけられたとされています。

和名では「紫馬簾菊」という名前がついていますが、これは江戸時代頃の火消しが目印として持っていた纏である「馬簾」と、エキナセアの垂れ下がる花弁の姿がよく似ていることからつけられました。

エキナセアの花の特徴


エキナセアは、花の中心部が盛り上がっており、茎を分かれて伸ばした先に花を咲かせます。

開花したあとは徐々に花弁を下げていくのが特徴的ですが、エキナセア・バージンなど一部の品種には花弁を垂れ下げないものもあります。

開花時期は初夏から秋頃までで、古くから切り花やドライフラワーとしても使われてきました。

花の色は赤や黄色、ピンクなど品種によって豊富で、品種改良などによって様々な新しい品種が多くつくられています。

エキナセアの種類、品種


エキナセアはキク科の多年草では、パープルコーンフラワーや和名では紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)や紫西洋菊とも呼ばれることがあります。

原産地は北アメリカとされており、草丈は30〜100cmまで成長します。原産地では約9種が自生していますが、一般的に多く流通しているものは「エキナセア・プルプレア」という品種になります。

紫色もしくは白色の花を咲かせ、免疫力を高め、風邪などに効果のあるハーブティーとしても使われることがあります。

そのほかの品種としては、中心部が緑で白い花を周りに咲かせる「エキナセア・バージン」やオレンジ色の花を咲かせる園芸用品種「エキナセア・サンダウン」などがあります。

高い温度にも強いことから夏の花壇などに植えられることも多く、丈夫な植物であるため初心者の園芸用植物としても栽培されることが多いです。

エキナセアの楽しみ方は様々


エキナセアは鮮やかな花が切り花やドライフラワーなどとしてとても人気があります。ハーブティーとしても使われることがあるようですよ。種類も様々あり、楽しみ方はそれぞれありそうですね。

みなさんも自分で育てたエキナセアで楽しんでみてくださいね。

タカワラビ(キンモウコウ)の育て方|日当たりや水やりの加減は?

タカワラビは見た目が独特で、茎は茶色の毛で覆われています。また、わらび科の植物なこともあって、厳かな雰囲気も漂います。このタカワラビは、ゴールデンモンキーや孫悟空、ゴールデンチャウチャウなどと呼ばれることもあります。ここではそんなタカワラビの育て方について解説したので、ぜひ参考にしてみてください。

タカワラビ(キンモウコウ)を育てる場所

タカワラビは明るい場所を好みますが、耐陰性もある程度あるので、室内やベランダで育てるのにも向いています。室内で育てる際には、窓際のある程度日が当たるところで育てましょう。また、風通しの良いところで育てることも大事です。

タカワラビ(キンモウコウ)の水やり

タカワラビを育てる際には、水をしっかりと与えましょう。このとき、フサフサの毛が生えた株にかからないようにあげてください。

タカワラビは熱帯アジアの植物なので、加湿をより好みます。とはいえ、やりすぎも禁物です。水は表土が乾いたら与える程度で構いません。

なお、冬場は水やり頻度を減らしましょう。土が完全に乾いて、少し経ってから与える程度で良いです。ただし、タカワラビを室内で栽培していて、暖房をつけることが多い場合は、水やりのペースは春夏と同じで大丈夫です。

タカワラビ(キンモウコウ)の肥料

タカワラビへは、春から秋にかけて緩効性肥料を与えます。

タカワラビ(キンモウコウ)の土

タカワラビを育てるときは、さほど土質にこだわらなくても大丈夫です。通常の用土で構いません。

タカワラビ(キンモウコウ)の植え付け・植え替え

タカワラビは、ある程度育った苗が園芸店などで売られています。葉が全くついていない苗も珍しくありません。植え付けや植え替えは、春に行いましょう。

タカワラビ(キンモウコウ)の増やし方

タカワラビを自分で増やすのは難しいので、園芸店で新しい苗を購入して増やすようにすると良いでしょう。

タカワラビ(キンモウコウ)の手入れ

タカワラビは基本的に手入れはあまりいりません。落葉することもあまりなく管理しやすい植物といえます。

タカワラビ(キンモウコウ)の育て方で注意すべき病気・害虫

タカワラビを室内で育てる分には、特に発生する病害虫などはありません。しかし、水やりはしっかりしておくと良いでしょう。茎が乾燥すると、最悪の場合には葉が枯れることもあります。

タカワラビ(キンモウコウ)を育ててみよう!

タカワラビは希少な植物なこともあり中国などでは幸運のシンボルとされています。タカワラビはあまり見かけることがないかもしれませんが、見た目がユニークなのでおすすめです。

また、タカワラビを育てる際には、タカワラビだけでと寂しいので、ほかの観葉植物もそばに置くとより見栄えしますよ。タカワラビを育てるのは決して難しくないので、ぜひ育ててみてくださいね。

※トップ画像は hgp_botanicalさん@GreenSnap

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉|花の特徴や意味、種類は?

ミヤコワスレ

少し変わった名前を持つミヤコワスレ。漢字では「都忘れ」と書き、悲しく、寂しいような花言葉を持っている日本とは馴染みの深い花です。

今回は、ミヤコワスレの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉


ミヤコワスレには、「しばしの憩い」や「しばしの慰め」、「しばしの別れ」という花言葉があります。この花言葉の由来には、鎌倉時代に承久の乱で敗北し佐渡に流された順徳天皇が関係しています。

ミヤコワスレを見て「少しだけでも都のことを忘れられる」と慰められたそうです。それが「しばしの慰め」の花言葉に繋がっています。

またこのほかにも、「また会う日まで」や「短い恋」という花言葉もあります。

ミヤコワスレ(都忘れ)の基本情報

学名
Gymnaster savatieri
科・属
キク科・ミヤマヨメナ属
原産国
日本
別名
深山嫁菜(ミヤマヨメナ)

ミヤコワスレ(都忘れ)の由来

ミヤコワスレの英名はGymnaster(ジムナスター)で、別名野春菊(ノシュンギク)や東菊(アズマギク)ともいわれています。Gymnasterはギリシャ語で「裸の」という意味のGymnouと「アスター属」という意味に当たるAsterを合成させた言葉です。

学名ではGymnaster savatieri(ギュムナステル サウァティエリ)またはMiyamayomena savatieri(ミヤマヨメナ サウァティエリ)と呼ばれています。

「ミヤコワスレ(都忘れ)」はミヤマヨナメの園芸品種に付けられた和名です。これには、1221年に鎌倉時代に起こった、承久の乱にて敗れた順徳天皇の言葉が由来しています。

鎌倉幕府を打倒しようとした後鳥羽上皇の兵が、北条氏により敗北してしまいます。後鳥羽上皇の息子、順徳天皇は佐渡に島流しされることになります。

都を離れるときに庭に咲いていた小さく可愛らしい花を見つけ、「いかにして契りおけん白菊を都忘れと名づけくるも憂し」という詩を詠みました。

後鳥羽上皇も白菊を好んでいたといわれており、島流し先で都忘れという名を付けることで、より皮肉なものであると嘆いておられるのです。歴史とともに歩んできた都忘れは現在でも栽培愛好家などで栽培されています。

ミヤコワスレ(都忘れ)の花の特徴


ミヤコワスレの花は、野菊のように小さく可憐な姿をしています。色もたくさんあり濃い紫やピンク、青の混ざった淡い紫、赤紫、白などです。

春から初夏に差し掛かる6月までが、ミヤコワスレの開花時期となります。

ミヤコワスレ(都忘れ)の種類、品種


ミヤコワスレは日本に自生するミヤマヨメナの園芸品種です。本州や四国、九州の山地に自然に育っています。ミヤコワスレは江戸時代から品種改良されてきた歴史ある植物です。

春には花が咲く多年草で、切り花としても利用されています。野菊に似た花を咲かせるのでキク科と言われてもうなずけます。

花の色によって品種名が異なります。例えば、代表的な濃い紫色の花には、江戸紫があります。

ピンクの花には、浜乙女や桃山という品種名があります。青色が混じった薄い紫色の花には、青空という名前がついています。

浜乙女は桃色の可愛らしい花を咲かせます。みのる紫という品種もあり、ミヤコワスレの中で最も大きな花を咲かせます。

濃い青色をしています。さらに品種が違うと草丈も20cmのものもあれば70cmにも伸びるミヤコワスレがあり、バリエーション豊富です。

ミヤコワスレ(都忘れ)は歴史ある花


悲しいような寂しいような花言葉があるミヤコワスレを紹介してきました。古くから伝えられてきた歴史的な花です。

いまとなっては種類も増え、多くの園芸品種が生み出されているミヤコワスレを育ててみても良いかもしれませんね。

サニーレタスの花言葉|意味や由来、種類はあるの?

サニーレタス 花

サラダで食べることの多いサニーレタス。栄養が豊富で、植えつけてから30日ほどで収穫できる手軽さもある野菜です。育て方も難しくありませんよ。

今回は、サニーレタスの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

サニーレタスの花言葉

サニーレタス GSオリジナル

サニーレタスの花言葉には、「陽気な心」、「明るい未来」という意味があります。収穫物としての特性が、花言葉に現れています。

サニーレタスの基本情報

学名
Lactuca sativa L.
科・属
キク科・アキノノゲシ属
原産国
地中海沿岸~アジア西部
別名
チシャ

サニーレタスの由来

「レタス」はラテン語で牛乳を意味する単語から由来していて、切ると白い液ができるところから名付けられました。

サニーレタスはアメリカではレッドリーフレタスと言うのですが、より日本人に親しみやすい名前をつけようと、サニーレタスを日本に普及にさせた朝倉昭吉さんという方が、名付けました。

サニーレタスの花の特徴

芯が伸び、一本の茎が抜き出て、小さな黄色い花をたくさん咲かせます。

サニーレタスの種類、品種


いわゆるレタスと呼ばれる球レタスには、半分結球するサラダ菜、先端がこまかく縮れているフリルレタス、太い茎を食用とする茎レタスなどの種類があります。

サニーレタスは家庭菜園で人気


サラダには欠かせない存在のサニーレタスは家庭菜園でも比較的簡単に栽培できます。栄養も多く含まれていて、一石二鳥ですよね。

みなさんもお庭やベランダなどでサニーレタスを育てて、食べてみてくださいね。

ハンゲショウ(半夏生)の育て方|植え付け場所は?白くならない原因は?

ハンゲショウ、Photo by よし@庭さん

ドクダミ科の多年草で、葉が半分白くなることから、「半化粧」、「片白草(カタシロクサ)」とも呼ばれるハンゲショウ。古くから「茶花」としても親しまれ、茶道を嗜む方には馴染みの深い植物といえます。そんなハンゲショウの育て方を詳しくみていきましょう。

ハンゲショウ(半夏生)を育てる場所

ハンゲショウは、日当たりと湿り気のある環境で育てるのが適しています。半日蔭でも育ちますが、日当たりの良い方が、葉に白い斑が美しく入ります。

また、湿り気の多い土壌でしたら、地植えでも大丈夫です。水辺や池周りなど、株元が少し水につかる環境に植えると、乾燥の心配もなく、管理が楽です。

鉢植えの場合の鉢は、大きめのものを用意して、底皿から吸水させるようにすると上手く行きます。水鉢やビオトーブなどで夏に涼を添えるハンゲショウ、ぜひ育ててみてくださいね。

ハンゲショウ(半夏生)の水やり

ハンゲショウは乾燥を嫌い、常に土が湿っているような環境を好みます。

鉢植えの場合は、鉢皿に常に水が溜まっていて吸水できる状態を保って下さい。地植えの場合は、土が完全に乾いてしまわないように水やりをまめにしましょう。

ハンゲショウ(半夏生)の肥料

ハンゲショウへは、春に追肥として、緩効性化成肥料を土中に埋め込んで下さい。ただし、肥料成分の窒素が過剰になると、斑がきれいに白くならないこともあるので要注意です。

ハンゲショウ(半夏生)の土

ハンゲショウは、水持ちの良い土壌を好みます。

鉢植えの場合は、市販の草花培養土でも大丈夫ですが、粘土質の重い土を混ぜてやると水持ちがよくなります。庭に地植えする場合は、荒木田土など田んぼの土の方が適しています。

ハンゲショウ(半夏生)の植え付け・植え替え

植え付け

ハンゲショウの植え付け時期は2~3月頃が適期です。このとき、掘り上げた地下茎を切り分けて植え付けましょう。

植え替え

ハンゲショウを鉢植えしていて、根詰まりしているようなら、株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。芽の出る前が植え替えの適期です。土壌が合っているとハンゲショウはあっという間に繁殖してしまうので、増えすぎた場合は適宜間引いて下さい。

ハンゲショウ(半夏生)の増やし方

ハンゲショウは「株分け」で増やすことできます。日本に自生している野草なので、もともと丈夫で強健な性質をしていて、冬には地上部を枯らせて宿根し、春に再び芽吹いて地下茎で増えていきます。

ハンゲショウ(半夏生)の手入れ

ハンゲショウは日本の本州以南に自生する植物ですので、耐寒性はあまり強くありません。地面が凍るような寒冷地では、不織布やワラなどで防寒対策を施すようにしましょう。

ハンゲショウ(半夏生)の育て方で注意すべき病気・害虫

ハンゲショウは、病害虫の発生はほとんどないとされています。

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ハンゲショウは、夏至から数えて11日目の半夏生の頃に白い花を咲かせます。

ハンゲショウ(半夏生)を育ててみよう!

いかがでしたか。

ハンゲショウは、もともと北海道を除く日本各地の湿地帯に自生していましたが、最近は、環境の変化などによって自生地が減少しつつあるそうです。水やりや湿り気さえ注意すれば、特別な手入れもなく初心者でも充分育てられるので、ぜひ育ててみてくださいね。

※トップ画像はよし@庭さん@GreenSnap

イカリソウの育て方|日当たりや水やり加減は?植え替えは必要?

イカリソウ photo by  まるちゃん

変わった花の形が特徴的なイカリソウ。中国名、淫羊藿(いんようかく)といい、滋養強壮効果のある生薬として有名な植物です。日本では、観賞用の品種が多く、花の形が船のイカリに似ていることからイカリソウの名が付いたといわれています。日本各地で自生する品種もあり、寒さ、暑さにも強く、育てやすい山野草の仲間です。今回は、そんなイカリソウの育て方をご紹介します。

イカリソウを育てる場所

イカリソウは、春と秋には日当たりがよく、夏は強い日差しを避けた明るい場所が適しています。

この条件を満たす場所は、落葉樹の下です。落葉樹は、冬~春の間は葉がないので、よく日が当たります。春から徐々に葉が増え、夏は葉が生い茂り、明るい日陰になります。秋になると葉が落ち、再び日当たりが良くなるのです。

そのため、地植えするなら落葉樹の下が最適です。鉢植えの場合は、季節ごと移動させましょう。

イカリソウの水やり

イカリソウは乾燥に強い植物です。そのため、地植えの場合は、基本的には自然の降雨のみで十分で、水やりの必要はありません。降雨がない日が続き、乾燥しているときだけ水やりしてください。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷり水やりをしましょう。

イカリソウの肥料

イカリソウへは、春(4月~5月頃)と秋(9月~10月頃)に緩効性の化成肥料を施します。それと同時に、春~秋の間は月1回のペースで、薄めた液体肥料を施しましょう。

イカリソウの土

イカリソウを育てるときは、水はけのよい土が適しています。赤玉土と軽石を同比率にし、赤玉土、軽石の半分くらいの腐葉土を混ぜた用土を用いましょう。市販されている山野草の土を使うのもおすすめです。

イカリソウの植え付け・植え替え

植え付け

イカリソウは、5月下旬~7月上旬に植え付けます。赤玉土に軽石、腐葉土を混ぜた用土を用い、元肥として緩効性の化成肥料を施して植え付けましょう。

植え替え

イカリソウを鉢植えした場合は、植え替えが必要です。根のまわり具合を確認し、根が鉢にまわっていたら、ワンサイズ大きな鉢に植え替えてください。少なくとも、年に1回は植え替えましょう。植え替え適期は、春か秋の暖かい時期です。

イカリソウの増やし方(種まき・株分け)

種まき

乾燥に弱いため、5月に採取したタネを、すぐに種まきします。

株分け

植え替えと同じタイミングで、株分けして増やすことができます。根茎が自然に分岐しているところで分けましょう。

イカリソウの手入れ

5月にイカリソウの種を採取する際に、放っておくと果実は緑色のまま熟して落ちてしまいます。そのため、果実や種が落ちないように袋をかけておくとよいでしょう。

イカリソウの品種・種類

雪国イカリソウ:上信越地方に分布する大型のイカリソウで、花色は、桃色~赤紫色、鮮やかな赤などがあり、花色が魅力的なものが多いです。
白花梅花:イカリソウ特有の花の形ではなく、梅の花のような小さな白い花を咲かせるのが特徴の品種です。
紫小町:梅花イカリソウ系の交雑種で、濃い紫色の小さな花が魅力の品種です。
夕映:花は大きめで、色は濃い赤紫色の見栄えのよい品種です。
エピメディウム・レプトリズム:中国原産の品種で、桃色の大きな花を咲かせます。

イカリソウの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

イカリソウがかかりやすい病気は特にありません。

つきやすい虫

イカリソウは、害虫も少ないですが、アブラムシには注意しましょう。アブラムシは、葉裏に寄生し、汁液を吸い、植物の生育を妨げたり、病気を媒介することもあります。また、繁殖力が旺盛なので、早めに見つけ取り除きましょう。数が多い場合は、殺虫剤を散布して駆除します。

イカリソウの花

イカリソウは、開花時期の4〜5月になると、船のイカリのような変わった形の花を咲かせます。花色には、ピンクや白のほか、赤紫や黄色などがあります。

イカリソウの効果・効能

イカリソウは、昔から滋養強壮の生薬として用いられてきました。また、抗ウィルス・抗菌作用などの効果があるともいわれています。

イカリソウをお庭で栽培してみよう!

イカリソウの育て方をご紹介しました。イカリソウは滋養強壮の生薬として有名ですが、船のイカリのような変わった形の花を咲かせるため、観賞用として人気があります。寒さ、暑さにも強く丈夫で育てやすいので、初心者でも気軽にチャレンジできるでしょう。

あなたもイカリソウを育て、イカリソウの変わった花を生で見てみませんか?

※トップ画像はまるちゃんさん@GreenSnap

サンザシ(山査子)の育て方|水やり頻度や木の剪定方法は?実は食べられる?

サンザシ photo by nonnnonn

中国原産のバラ科の落葉低木であるサンザシ。種類によっては花が咲き、秋には紅葉も楽しめます。また、赤い実は見るだけではなく、果樹酒やドライフルーツに利用することもできます。この赤い実は漢方の生薬としても使われていたりします。今回は、そんな観賞用にも食用にも優れたサンザシの育て方をご紹介します。

サンザシ(山査子)の木を育てる場所

サンザシを地植えにする場合は、水はけがよく、日当たりのよい場所を選びます。ただし、夏の強い日差しや西日が当たる場所は乾燥しやすいので、朝から日中にかけて日当たりのよい場所が適しています。

サンザシを鉢植えで育てる場合は、サンザシは寒さに強いので、一年中、屋外に置いても大丈夫です。夏は半日蔭、その他の季節は、西日が当たらない日当たりのよい場所を選びましょう。

サンザシ(山査子)の水やり

サンザシを地植えする場合は、自然の降雨で十分で、基本的には水やりの必要はありません。ただし、暑く乾燥しやすい夏の間だけは、雨が降らず乾燥していたら、朝または夕方に水やりしてあげましょう。

鉢植えの場合は、春・秋は土の表面が乾いていたら水やりをし、夏は水切れしないようにたっぷり水やりをしてあげます。冬は控えめにしてください。

サンザシ(山査子)の肥料

サンザシの落葉期にあたる2月~3月に、油かすと骨粉を混ぜた肥料または、緩効性の化成肥料を与えます。

化成肥料を与える場合、窒素分が多すぎると枝葉ばかり伸び、花つきが悪くなることがありますので、リン酸やカリが多めの肥料を選びましょう。8月下旬にも同じ肥料を追肥として少量与えるとよいでしょう。

サンザシ(山査子)の土

サンザシの木を育てるときは、水はけ、水もち、肥料もちがよい土を用いましょう。赤玉土・鹿沼土・腐葉土が配合されている市販の園芸用の土を使うと便利です。

サンザシ(山査子)の植え付け・植え替え

植え付け

サンザシの植え付け時期は、10月~11月もしくは、2月下旬~3月頃が適期です。植え付けは、根鉢のおよそ2倍の大きさ、深さの穴を掘り、腐葉土、堆肥を入れ、たっぷり水を与えましょう。ぐらぐらする場合は支柱を立てて支えます。

植え替え

サンザシの植え替えは、根の詰まり具合を確認し、1~2年に1回のペースで、一回り大きな鉢に植え替えてください。なお、サンザシの植え替え時期も、植え付けと同じです。

サンザシ(山査子)の増やし方(種まき・接ぎ木)

種まき

秋(10月~11月頃)に熟した果実から果肉を取り除き、水洗いして種だけにします。乾燥した種は発芽率が下がるため、すぐに蒔きましょう。種まきした後も土が乾かないように気をつけてください。

接ぎ木

ほかの木を台木にして増やす接ぎ木は、少々難易度が上がります。ただし、サンザシは挿し木で増やすのが難しく、しかも八重咲きの品種は結実しません。そのため、接ぎ木で増やします。

台木にはマルバカイドウやミツバカイドウの2~3年の苗を切り、接ぎ木します。2月下旬~3月頃に行いましょう。

サンザシ(山査子)の手入れ・剪定

サンザシのお手入れとして、定期的に剪定しましょう。サンザシの花芽が確認できる2月~3月頃がおすすめの時期です。

花芽を残し、不要な枝を切りましょう。また、樹形を整え、風通しをよくするために、花が終わった頃にもう1度剪定し、落葉期に徒長枝や枯れ枝などを剪定しておきましょう。

サンザシ(山査子)の育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

うどんこ病:葉や茎、花首に白い粉状の菌が寄生する病気です。発育不良により、花が咲かない、実が育たないなどの恐れがあります。最悪の場合、枯れてしまうこともあるので注意が必要です。うどんこ病にかかった葉や実はすぐに取り除きましょう。

ごま色斑点病:葉に小さな斑点ができ、斑点の周りが赤茶色になります。目立つ斑点なので、すぐに葉を取り除きましょう。放っておくと、斑点の上にかさぶた上の黒点が発生し、やがて激しく落葉してしまいます。

つきやすい虫

アブラムシ、カイガラムシ、ケムシ、テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)など、見つけたらすぐに捕殺してください。テッポウムシは、幹の内部に侵入し食い散らすため見つけにくいですが、木くずを頼りにテッポウムシの侵入した穴を見つけ、穴に針金などを入れて駆除します。

サンザシ(山査子)の実

収穫

サンザシの実を食べるには、まず収穫しなくてはいけません。サンザシの実は9~10月頃に収穫します。実が赤く色づいたら収穫しましょう。

食べ方

サンザシの実はそのままでは酸味が強いので、果実酒、健康茶、ドリンク、ジャム、ドライフルーツなどにして食べたり、飲んだりします。

サンザシは、胃腸の働きをよくする生薬として漢方にも使われるほど、健康に役立つ食材といわれています。中国ではいろんな料理に入れたり、お菓子の材料としてもサンザシが使われています。

調理方法

果実酒:収穫した実を天日干しして乾燥させ、果樹酒用の焼酎に氷砂糖と共に漬け込みましょう。1週間位漬け込めば飲めますが、漬け込む期間が長くなるにつれ深い味わいとなります。
健康茶:乾燥させたサンザシの実を砕いて、お茶としていただきます。
ドリンク:よく水洗いしたサンザシの実に水、砂糖を加えて煮込みます。15~20分程煮込んだ後、冷やせばサンザシドリンクの完成です。サイダーで割って飲んでもいいですね。
ジャム:サンザシの種とヘタを取り除き、水、多めの砂糖を加えて30分程弱火で煮詰めましょう。パンに塗るのはもちろん、プレーンヨーグルトにサンザシジャムを入れ、朝食にいかがですか?
ドライフルーツ:1~2週間程、天日干しします。よく乾燥したらOKです。ヨーグルトやパンケーキに入れてもいいですね。また、果実部分を粉砕して、砂糖、寒天と混ぜ合わせ、スティック状にして乾燥させれば、そのままでもおいしいドライフルーツのスティック菓子のできあがりです。

サンザシ(山査子)の花

サンザシは、種類によっては、春になると白やピンクのかわいい花を咲かせます。

サンザシ(山査子)の木を育てて、花や実を楽しもう!

今回はサンザシの育て方、増やし方や食べ方などをご紹介しました。サンザシは暑さ寒さにも強く、水やりもまめにしなくても大丈夫なので、初心者でも気軽にチャレンジできるでしょう。

春の花や秋の紅葉で目を楽しませてくれ、赤い実は健康にもよく、口、胃袋を楽しませてくれます。見ても、食べても楽しいサンザシを育ててみてはいかがですか?

※トップ画像はnonnnonnさん@GreenSnap

アロエ・ブローミーの育て方|日当たりや水やりの加減は?

アロエ・ブルーミー、Photo by 不浄さん

アロエ・ブローミーは、南アフリカ原産のアロエで、特徴としてトゲが多いです。猫が入ってきて糞をするので、困っている人など防壁代わりに、使用してみるのもいいでしょう。ここでは、そんなアロエ・ブローミーの育て方を説明します。

アロエ・ブローミーを育てる場所

アロエ・ブローミーは、日が当たる場所を好みます。ただし、直射日光が当たると、葉が焼けたりして変色の原因になりるので、室内でも窓際すぐ近くなどには置かないで下さい。

耐陰性はある程度はありますが、冬の寒すぎる気温はあまり良くないため、室内で育てましょう。

アロエ・ブローミーの水やり

アロエ・ブローミーは葉に水分を貯めているため、基本的に乾燥に強い植物といえます。

アロエ・ブローミーの生育期間にあたる春~秋の季節には、用土が乾いてきたら、鉢底の穴より水が出てくるぐらいたっぷり水を与えて下さい。冬の季節は、1ヶ月に1回ぐらいの頻度で大丈夫です。

アロエ・ブローミーの肥料

アロエ・ブローミーの生育期間にあたる春~秋の季節に、置き肥として緩効性肥料を与えましょう。または、液体肥料を2ヶ月に1回ぐらいの頻度であげるようにしましょう。

アロエ・ブローミーの土

アロエ・ブローミーを育てるときは、園芸店などで販売している多肉植物用の土を使用しましょう。

アロエ・ブローミーの植え付け・植え替え

アロエ・ブローミーの植え替え時期は、春の4月~初夏の6月と秋の9月~10月頃が適期です。2年に1回ぐらいのタイミングで、一回り大きなサイズの鉢に、植え替えをしてあげましょう。株が成長していきます。

アロエ・ブローミーの増やし方(葉挿し・株分け)

アロエ・ブローミーの増やし方は「葉挿し」が簡単です。また、「株分け」の方法で増やすこともできます。

葉挿しは、葉を切って植木鉢に挿しておくだけで、手軽に増やせます。株分けは、親株の根元より生えた子株を、切って他の鉢に植え替えて下さい。すでに根が付いているため、確実に増やすことができます。

アロエ・ブローミーの手入れ

アロエ・ブローミーを室内で育てていけば、生育管理は難しくないです。水を与えすぎないようにだけ注意しましょう。

また、直射日光の場所は避けてください。ベランダやお庭に出したい場合も、夕方には室内に入れて下さい。冬は5℃ぐらいであれば、寒さにも耐えられますので、鉢の場所を移動させて管理しましょう。

アロエ・ブローミーの育て方で注意すべき病気・害虫

アロエ・ブローミーの置き肥料が乾燥しすぎると、カイガラ虫が発生することがあります。数が少ないのであれば歯ブラシや柔らかい布などで、やさしく拭いて落としてあげて下さい。いっぱいついている場合は、カイガラムシやアブラムシ専用の殺虫剤を使用します。

アロエ・ブローミーの種類

アロエの種類は、500種類ぐらいあります。

アロエ・ブローミーの花言葉

アロエ・ブローミーの花言葉は「苦痛」です。葉の先にトゲがあることが、由来になっているようです。

アロエ・ブローミーを育ててみよう!

トゲが多いため扱いには、注意して育てて下さい。日当たりと水やりに気をつけましょう。

※トップ画像は不浄さん@GreenSnap

サギナの育て方|水やりや株分けのコツは?剪定は必要?

サギナ、Photo by かおりさん

サギナは可愛らしい白い花を咲かせる、グランドカバーなどにも向いた植物であり、地植えで育てるのがおすすめです。また、サギナは増やしやすいことも利点でしょう。ここではそんなサギナについて詳しく解説しました。用土や育てる場所などについて紹介したのでこれからサギナを育てる際には参考にしてみてください。

サギナを育てる場所

サギナは、日当たりの良い場所で育てます。また、サギナは湿気には弱いため、なるべく水はけの良い所が良いでしょう。

地植えでも鉢植えでも育ちますが、かなり横に育つので、地植えの方がおすすめです。鉢植えの場合には、大きめの鉢を用いておきましょう。

なお、サギナは寒さには強いため、冬場の処置はあまり必要ありません。

サギナの水やり

サギナを育てている土の表面が乾いてきたら、水をやります。ただし、サギナは湿気に弱いので、水の与えすぎに注意が必要です。水やりの際には、株元に与え葉っぱに水がかからないようにしましょう。鉢植えの場合は、受け皿に溜まった水はなるべくこまめに捨てましょう。

そして、冬場は水やりの頻度を減らしましょう。1週間に一回程度でも問題ありません。地植えしていえるならば、水やりは特に必要ありません。

サギナの肥料

サギナへは、緩効性肥料を春及び秋に与えます。

サギナの土

サギナを地植えするならば、庭土に腐葉土を混ぜておきます。川砂などを混ぜることで水はけも良くなりサギナに適した用土になります。

また、サギナを鉢植えにするならば、「赤玉土5:腐葉土3:川砂2:」の用土を用いましょう。

サギナの植え付け・植え替え

植え付け

サギナは3月から5月に植え付けをしますが、秋にも植え付けは可能です。

園芸店などで種を入手することも可能ですが、初心者の方には、サギナは苗から育てるのがおすすめです。苗をポットから出したら、根に付いた土をほぐして植え付けます。サギナ同士の間隔は30cm程度です。

植え替え

サギナは、植え替えを定期的にする必要性があります。

特に鉢植えでは、植え替えしないと根詰まりを起こすので注意しましょう。植え替えは1年に一回程度が目安です。植え替え時期は3月から5月もしくは9月から10月です。

サギナの増やし方(株分け)

サギナは増やしやすい植物で「株分け」で簡単に増やすことができます。春と秋が適期です。植え替えする際に株分けも同時に行ってサギナを増やしていきましょう。

まず株の周りをスコップで掘り根を露出させます。その後、手で株を切り分けていきましょう。後は植え付けするだけです。

サギナのグランドカバー

土に這うように育つサギナは、冒頭でもお伝えしたように、グランドカバーに向いています。グランドカバーとしてサギナを用いることで見栄えもしますし、芝生と違って花も楽しめます。とはいえ、剪定などの手入れはやはり必要となります。

サギナの手入れ

剪定・切り戻し

サギナの茎がかなり伸びてきて、ごちゃごちゃしてきたら切り戻します。放って置くと病気などの原因にもなりやすいです。剪定は定期的に行いましょう。

また、適度に切り戻することで虫なども発見しやすくなります。サギナは紹介したように虫が発生しやすいので虫がついていないかチェックすることを習慣化してみましょう。

夏越し・冬越し

サギナは高温多湿に弱いです。夏場は半日陰で育てると良いでしょう。あまりにも日差しが強い場合には気をつけておきたいところ。また、冬場は特に処置入りません。氷点下5度程度まで耐えられます。

サギナの育て方で注意すべき病気・害虫

サギナは地面を這うように増えることから、虫害などにかかりやすいです。

ダンゴムシやナメクジのほか、すす病を引き起こすアブラムシ、葉の養分を吸い取るハダニやカイガラムシ、食害の可能性があるバッタなどに注意しましょう。

こうした虫対策のためにも、虫除け予防の薬剤などを事前に撒いておき、もし発生したら、霧吹きで水をかけたり、殺虫剤などを使ってすぐに駆除しましょう。虫対策が面倒ならば鉢植えがおすすめです。

サギナの花

サギナは植え付けたあとの5月から8月に、可愛らしい白い花を咲かせるます。

サギナの花言葉

サギナは可愛らしい花が育つことから、「可憐」という花言葉がついています。

サギナはお金や運などの象徴ともされています。じゅうたんの下に挟むといったような習慣もあります。

サギナの名前の由来

サギナはアイリッシュモスと呼ばれることもあります。これは葉っぱや苔のように見えることに由来しています。また、スコッチモスと呼ばれることもあります。

サギナをグランドカバーとして育ててみよう!

この記事ではサギナの育て方を紹介しました。

サギナは比較的育てやすいですが、虫などにはしっかり注意しておきたいところ。また、サギナは多年草なこともあり、長い間楽しみたい人にも向いています。

※トップ画像はかおりさん@GreenSnap