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2020年 8月 の投稿一覧

イチイの育て方|植え付け場所は?剪定や挿し木の時期やコツは?

イチイ Photo by 楓さん

イチイ(一位、櫟)はイチイ科イチイ属の種名であり、イチイ属の植物の総称でもあります。イチイは長さ1~2cmほどの細長い葉が葉茎の両側に並ぶ常緑針葉高木で、ロシア沿岸地方と朝鮮半島のほか、日本国内では千島列島と北海道、本州、四国、九州に分布しています。大きいものでは樹高20mにもなりますが、コンパクトに育てる盆栽用としても人気です。そんなイチイの育て方を説明していきます。

イチイの木を育てる場所

イチイの木は、日なたでも日陰でも育ちますが、強い日差しが当たらない半日陰か明るい日陰を好みます。耐寒性と耐暑性のどちらにも強いので、暖地や温暖地の山岳地帯や、冷涼地(寒地・寒冷地)の低地にも自生しています。

イチイの水やり

地植えしたイチイへの水やりは、植え付けのとき以外は必要ありません。乾燥を嫌うので、真夏の日照りが続くときは水やりをします。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

イチイの肥料

地植えしたイチイへの肥料は、植え付け時の元肥以外は必要ありません。鉢植えの場合は植え付け時の元肥のほか、3月頃に化成肥料を施します。

イチイの土

イチイは特に土質を選びませんが、どちらかといえばやや重めの肥沃な土を好みます。植え付けのときには、腐葉土を混ぜ込んでおくと良いでしょう。

イチイの植え付け・植え替え

植え付け

イチイの植え付け時期は3月下旬~10月ですが、梅雨けの暑さが厳しい時期(7月中旬~8月頃)は避けてください。イチイは肥沃な土を好むので、植え付ける土はに腐葉土を混ぜ込み、元肥として有機肥料や緩効性化成肥料を入れて植え付けてください。

植え替え

地植えのイチイを移植する場合は、根を慎重に扱うよう注意しましょう。鉢植えの場合、根詰まりを起こすようなら、植え替えをしてください。植え替え時期は、植え付けと同じです。

イチイの増やし方

イチイの増やし方は「種まき」や「挿し木」のほか、雌木なら「接ぎ木」といった方法があります。

種まき

9~10月頃に実を採取し、果肉などを洗い流して種を取ります。乾燥させないように保存しておき、3月頃にに種まきします。

ただし、すぐに発芽しない場合もあるので、種まきの方法はあまりおすすめはできません。発芽しても2~3年は生長がゆっくりなので、あせらず見守りましょう。

挿し木

挿し木の適期は3~4月です。前の年に伸びた枝を15cmほど切り、下半分の葉を取り除きます。切り口を1~2時間ほど水に浸け、さし木用の土にさします。根が出るまで土が乾かないよう注意してください。

接ぎ木

接ぎ木の適期は3~4月と7月です。実を採取するために雌木が必要な場合は接ぎ木で増やしてください。

イチイの木の剪定

イチイの木の剪定は、年2回ほど行いましょう。7月は新枝が落ち着く7月と、新芽が出る前の10~3月が適期です。実を採取したい場合はあまり刈り込み過ぎないようにしてください。

イチイの育て方で注意すべき病気・害虫

イチイへの病害虫の被害はほとんどみられませんが、風通しが悪いとアブラムシやカイガラムシがつくことがあります。これらの害虫の排泄物は、すす病の原因になるので、発見後は早期に駆除してください。

殻が硬い種類のカイガラムシは薬剤が効かない場合があるので、割りばしなどでそぎ落とすなどし、物理的に駆除します。

イチイの花と実

イチイは開花時期の4月頃になると、とても小さな花をまとまって咲かせます。なお、イチイは雌雄異株ですが、1本の木に雌花と雄花が咲く雌雄同株の種もわずかに存在します。

そして、雌花に受粉すると赤い実をつけます。

イチイの花言葉

イチイには「高尚」のほか、「悲哀」「残念」「慰め」などの花言葉があります。

「高尚」は高尚な人物が持つ「シャク」の材料であることに由来し、「悲哀」「残念」「慰め」は西洋の墓地に植えられることに由来します。

イチイの木を庭で育ててみよう!

イチイの育て方や増やし方について紹介しました。榊の代わりに神前で使われることもあるイチイは、神聖なものとして扱われる樹木です。ぜひ、お庭での栽培に挑戦してみてくださいね。

※トップ画像は楓さん@GreenSnap

オモダカの花言葉|意味や花の特徴、水田で育てられる?

変わった形の葉を持つのが特徴のオモダカにはどんな花言葉がついているのでしょうか。このページでは、オモダカの花言葉と、花や葉の特徴についてご紹介しています。

オモダカの花言葉

オモダカの花言葉には、「信頼」と「高潔」があります。

「高潔」とは、品格があり気高いという意味。これはオモダカが育つ場所が由来していると考えられます。植物は湿った場所を嫌うものが多いです。しかし、オモダカは水生植物で、水田や湿地などに自生ししっかりと葉を育て、花期には花を咲かせます。

植物が育ちにくい湿った場所から花を咲かすオモダカは、その様子が高潔に見えたことから花言葉がつけられたのでしょう。

オモダカの基本情報

学名
Sagittaria trifolia
科・属
オモダカ科オモダカ属
原産国
アジア、東ヨーロッパ
別名
ハナグワイ、サンカクグサ、イモグサ

オモダカの一種でクワイというものがあります。こちら、おせち料理にも使われるものなのですよ。そこからハナグワイという別名がついたのでしょう。サンカクグサは葉の形から。葉が矢じり型のような三角形をしています。

イモグサは、クワイが採れることから由来しています。クワイはジャガイモと同じく塊茎ですので、イモが採れる草となったと考えられます。

オモダカの由来

オモダカを漢字で書くと、「沢潟」、「面高」となります。この「面高」という漢字については、葉の様子が由来していると言われています。オモダカの葉は、成長すると変わった形になるのですよ。それは矢じり型。その葉の形がまるで人の顔のように見えるのです。そのため、オモダカという名がつけられました。

また別の説もあります。オモダカは水田や湿地、ため池などに自生する植物。中国語で湿地を「オムダク」ということから、それが転じてオモダカとなったとも考えられています。

学名の「Sagittaria trifolia」についてもご紹介します。「Sagittaria 」は、「sagitta」という単語が由来しています。これは「矢」という意味。オモダカの葉は不思議な形をしていて、まるで矢じりのよう。「trifolia」とは「三枚の葉の」という意味です。これは矢じりのような葉が3枚に見えることから由来しているのでしょう。

オモダカの花の特徴

オモダカの花は、7~10月に咲きます。花は白く小ぶりです。花の大きさはだいたい2センチほど。花びらの枚数は3枚です。黄色い雄しべと雌しべが特徴的な花で、花弁の白と中心の黄色のコントラストが美しい植物と言えます。

オモダカは水田、湿地、ため池に自生する水生植物。水のなかで咲くお花という特徴もあります。地下茎の先端に塊茎(かいけい)を作り、繁殖します。塊茎とは、地下茎の一部が栄養分を蓄えるために肥大化したもののことです。

お正月のおせち料理に用いられるクワイはオモダカの塊茎です。

オモダカの種類、品種

オモダカの種類についてご紹介します。

八重オモダカ

オモダカのなかでも花を八重咲に咲かせるものを八重オモダカと呼びます。花にボリュームがあり、見た目も華やかです。

クワイ

おせち料理にも使用される食用のオモダカです。見ためが鍬(くわ)に似ていることからクワイモという名になり、略されクワイとなりました。

オモダカの花は初心者でも育てやすい

オモダカは育てやすく初心者の方にも向いています。水中で育てることも可能ですので、涼し気な様子も楽しめますよ。

鉢植えで育てる場合でも根に水がつかるようにしましょう。日差しを好み、乾燥を嫌いますので、適度に様子を見ながら、水を絶やさないように注意をして育ててあげてください。

ウラシマソウの花言葉|意味や花の特徴、仏炎苞ってなに?

ウラシマソウ

ウツボカズラのような奇妙な見た目が印象的なウラシマソウは、四国から本州にかけて、日本の広い地域で自生する植物です。

名前につく「浦島」は、浦島太郎と何か関係があるのか気になりますよね。今回は、ウラシマソウの花言葉や、名前の由来、花や実の特徴についてご紹介しています。

ウラシマソウの花言葉

ウラシマソウの花言葉は、「遠くの友を思う」「不在の友を思う」「別れた友への思い」「注意を怠るな」などです。

この花言葉は、浦島草の花の形が、浦島太郎が釣り糸を垂らしている様子を連想させることから由来したとされています。

浦島太郎は竜宮城で貰った玉手箱を、疑うことなく開けてしまい老人となってしまいました。そのことから「注意を怠るな」という花言葉がつけられたと考えられます。

老人になった浦島太郎は、今までのすべての友人を失ったとされ、寂しく過ごしたのでしょう。そのことから、「遠くの友を思う」「不在の友を思う」「別れた友への思い」という花言葉がつけられたとされています。

ウラシマソウの基本情報

学名
Arisaema urashima
科・属
サトイモ科テンナンショウ属
原産国
日本
別名
ヘビクサ

別名であるヘビクサは、まるでヘビのような見た目から由来したとされています。

ウラシマソウの名前の由来


ウラシマソウにはアンスリウムと同じように、肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる部分があり、その先端に釣り糸状のものが長く伸びています。

その姿が、まるで浦島太郎が釣りをしている様子を連想させることから、浦島という名が付けられたとされています。

ウラシマソウの花と実の特徴

ウラシマソウは4〜5月に開花します。花は黒紫で暗い色をしており、花のように見える部分は花のようですが花ではありません。この部分は、サトイモ科特有の「仏炎苞」(ぶつえんほう)と呼ばれ、肉穂花序を包む大きな葉が、まるで大きな花びらのように見えます。

ウラシマソウは花期が終わると実がなり、秋になると緑色の実が熟して赤くなります。小さな実が密集してなります。この実は美味しそうな見た目ですが、実はウラシマソウ全体に毒があるので、食べられません。

ウラシマソウは虫媒介によって受粉をします。その見た目からも食虫植物のように見えますが、正確には食虫植物ではありません。

ウラシマソウの種類、品種

ナンゴクウラシマソウ

ナンゴクウラシマソウは、四国や九州に分布しているウラシマソウの品種です。艶のある美しい葉を楽しめます。

ヒメウラシマソウ

ヒメウラシマソウは、小さい種類のウラシマソウです。仏炎苞の両端がくるんとカールしているのが特徴です。

ウラシマソウは絶滅危惧種の貴重な花


実は、ウラシマソウは絶滅危惧種とされており、とても貴重な花です。また、ウラシマソウは自生する数が少ないだけではなく、とても珍しい特徴があります。

それは生長の途中で性転換をすることです。性転換するという特徴からも、ウラシマソウはとても貴重な花と言えます。

ウラシマソウは、栄養のない株、元気のない株は雄花となり、力のある株は雌花になります。この特徴はサトイモ科テンナンショウ属特有の特徴と言えます。

アサギリソウの花言葉|意味や種類、シルバーリーフとしておすすめ?

アサギリソウは銀色で美しい葉を持ちますが、なぜ全体が銀色に見えるのでしょうか。シルバーリーフのイメージがあるアサギリソウ。こちら、花を咲かせます。

では、アサギリソウの花言葉はなんでしょうか。このページでは、アサギリソウの花言葉や基本情報などについてご紹介しています。ぜひご参照ください。

アサギリソウの花言葉

アサギリソウの花言葉は、「喝采」、「脚光」、「慕う心」、「光」です。

アサギリソウの見た目は銀色。日の光に当たると、まるでキラキラと輝いているように見えます。そのことからも「光」、「喝采」といった花言葉になったと考えられます。

アサギリソウの基本情報

学名
Artemisia schmidtiana
科・属
キク科ヨモギ属
原産国
ロシア
別名
アルテミシア、ハクサンヨモギ

別名のアルテミシアは学名が由来しています。ハクサンヨモギは、白山蓬と書きます。白い見た目と、高山でも見られることからこの名前がつけられたのでしょう。

アサギリソウの由来

アサギリソウの由来については、まずは学名からご紹介します。学名である「Astemisia」は、アサギリソウの別名ともなっていますが、こちらは、ペルシャの王妃アルテミスから由来しているという説と、ギリシャ神話の女神アルテミスから由来しているという説があります。

アサギリソウは漢字で書くと、「朝霧草」。これは、アサギリソウの見た目に由来しています。アサギリソウは白っぽい銀色をした姿。それが、まるで朝霧のように見えたことから、アサギリソウという名がつけられたのです。

朝霧とは、朝方にたつ霧のこと。白いモヤのことです。モヤがかかった植物に見えたのでしょうね。

アサギリソウの特徴

アサギリソウの最大の特徴というとやはりその見た目の色。アサギリソウは、銀色の見た目をしています。しかし、葉や茎そのものが銀色なのではなく、緑色です。実はアサギリソウには小さな産毛が生えていて、それが銀色に見せているのです。

シロタエギクのように、いわゆるシルバーリーフとしても人気があります。葉はやわらかくふわふわっとしていて、多肉植物に近いものがあるかもしれません。

アサギリソウには花が咲きます。花期は8~9月。黄色い小さな花を下向きにして咲かせます。「喝采」や「脚光」という花言葉とは反対に、花は地味で小さめ。別名にヨモギとついているアサギリソウ。さらにヨモギ属でもありますが、ヨモギのように食用には利用されてはいません。

アサギリソウの種類、品種

アサギリソウの種類についてご紹介します。

シロヨモギ

関東北部よりも北に自生する植物で、海辺の砂地に生えます。

エゾハハコヨモギ

高山地帯に生える種類。

チシマアサギリソウ

チシマアサギリソウは矮小性のある種類で、育てやすく盆栽にも向いています。

アサギリソウはガーデニングで人気

アサギリソウは既にご紹介したように花が咲きます。しかし、花を楽しむよりも美しい葉を楽しむ植物と言えます。アサギリソウを鉢植えに植えて単体で楽しむとこんもりと育って愛らしいですよ。寄せ植えで楽しむのもおすすめです。

シルバーリーフで、アサギリソウは名脇役になります。盆栽として楽しむことができる種類もありますので、ぜひお迎えしてみませんか。太陽の光を好みますので、日当たりのよい場所で育ててあげましょう。

黄梅の花言葉|花の特徴や香り、梅と違うの?

黄梅

黄梅とは梅という字が入っていますが、梅とは関係があるのでしょうか。このページでは、黄梅の花言葉や花の特徴などの基本情報をご紹介しています。寒い時期に咲く黄梅、その特徴を見てみましょう。

黄梅の花言葉

黄梅の花言葉は次の3つです。「期待」、「控えめな美」、「恩恵」です。

「期待」という花言葉は黄梅の花期に由来しています。黄梅の花期は、2月の下旬から4月。まだ寒く、雪がつもる2月でも、花を咲かせるのです。黄色い花が咲くと、まるで春がやってきたかのよう。そのことから、「期待」という花言葉がつけられたのでしょう。

花は梅には似ていますが、梅ほど香りがあるわけではありません。1株に対する花の数も少ないため、「控えめな美」という花言葉がつけられたと考えられます。

「恩恵」という花言葉には中国の逸話がかかわっています。かつて中国で洪水をおさめた男性がいました。その男性は腰にツルをまいていて、娘にツルを渡して洪水をおちつかせに行ったそうです。その後帰宅をしたところ、娘は石にかわっていました。それを見た男性は涙を流し、石になった娘を抱きしめました。ツルに男性が流した波ががつくと黄色い花が咲いたそうです。それが黄梅だとされています。そのことから、「恩恵」という花言葉になったと言われています。

黄梅の基本情報

学名
Jasminum nudiflorum
科・属
モクセイ科ソケイ属
原産国
中国
別名
キンバイ

キンバイは漢字で書くと「金梅」。金色の花弁の梅のような花ということからそう呼ばれることも。

黄梅の由来

黄梅はオウバイと読みます。「梅」という字が入っていますが、梅の仲間ではありません。1つ前の項目でご紹介したように、モクセイ科ソケイ属。こちらは、ジャスミンの仲間と言えます。しかし、ジャスミンと違い、黄梅には香りがありません。

では、なぜ黄梅という名が付いたのでしょうか。それは、見た目が梅に似ていることから。しかし、梅のような白や淡いピンク、濃いピンクではなく、黄色の花を咲かせることから、「黄梅」となりました。

学名の「Jasminum nudiflorum」の「Jasminum」はジャスミンから由来してるのはすぐにお分かりいただけるかと思います。「nudiflorum」は「裸の花」という意味。黄梅には毛が生えていないことから、この学名が付けられています。

黄梅の花と実の特徴

寒い時期に咲くのが特徴である黄梅の花。花期は2月下旬から4月と長いです。その名からわかるように、黄色い花弁の梅のような花を咲かせます。花弁は6枚。小ぶりですが、黄色いため、華やかでもあります。

黄梅の種類、品種

ここでは、黄梅の種類についてご紹介します。

ヒメオウバイ

黄梅のなかでも、花や葉が小さい種類のことです。インド原産で、小さいことから盆栽として利用されることもあります。

ウンナンオウバイ

ウンナンオウバイは有名な種類。こちらは、正確には黄梅とは異なります。黄梅よりも花が大きく、常緑性(通年葉を落とさない)の植物です。

黄梅は春を告げる植物

黄梅は、冬の終わりごろである2月下旬から咲く植物。まだ雪があるときに開花をすれば、雪の白と黄梅の黄色の美しいコントラストを楽しむことができます。黄梅の黄色を見ると、春の訪れがすぐそこにあると感じられるはず。また、黄梅は2月の季語ともされています。寒い季節にぜひ楽しんで下さいね。

一部マニアで話題!もけもけぽってりがかわいい多肉植物「ロフォフォラ」とは?

多肉植物 サボテン ロフォフォラ 翠冠玉

こんにちは、GreenSnap編集部です♫

タニラーさんの多くは、ハオルチア属、リトープス属と言われると、なんとなくあの植物かな?なんて想像がつくと思います。これらは最近の多肉植物人気を牽引してきた名品種ですよね。でも「ロフォフォラ」といわれて、どんな姿をした多肉か、想像できますか?

そこで今回は、多肉植物の中でも密かなブームとなっている「ロフォフォラ属」の多肉植物についてご紹介します。

ロフォフォラ属は多肉植物のサボテン科!

ロフォフォラ属は多肉植物のサボテン科、ウバタマサボテン属の英学名です。「ロホホラ」とも呼ばれています。なんだか名前の響きだけでもかわいいのですが、もっと魅力的なのはやっぱり、その姿です。

多肉植物ロフォフォラ属の魅力はぽってり感!

ロフォフォラ属の魅力はなんといっても、棘のないぽってり感です!本来サボテン科の植物には棘がついていますが、ロフォフォラ属は丸サボテン型のフォルムに、棘ではなく綿毛がついているんです。

多肉植物ロフォフォラ属の品種は3つ!

ロフォフォラ属の品種は3つ存在します。どれもかなり似た見た目をしていますが、基本的には肌の色で判別するか、花の色で判別をします。ただし肌の色の区別がつきづらく、花も咲くまでに数年かかることから、かなり混同されがちなので、購入時は気をつけましょう。

ちなみに一般的にロフォフォラの価格相場は直径5cmのもので6000〜8000円ほどです。

翠冠玉(デフューサ)

翠冠玉はデフューサの名前でも出回っており、ロフォフォラ属の中でもっとも育てやすいと言われている、流通が多い品種です。肌色は明るめの緑っぽい色で、花は白花・またはクリーム色で咲きます。肌に入る稜線が波打って鱗のように見える個体が多いです。

烏羽玉(ペヨーテ)

烏羽玉はペヨーテの名前でも出回っていて、肌は翠冠玉より暗めの緑です。花は薄いピンク
色で咲き、稜線は上から下へやや直線、もしくは螺旋状になるものが多いです。メキシコの野生ペヨーテには、幻覚作用および治療効果があり、神聖な植物として扱われています。

銀冠玉

銀冠玉は肌色がロフォフォラ属の中でもっとも白っぽく、濃いめのピンク色の花を咲かせます。肌に入る稜線は不規則な曲線でまばらに入り、シワが寄ったように見える個体が多いです。

ものによってはロフォフォラには20万の値がつく!?

代表的な品種は以上の3つですが、これらから派生して新たに名前がつけられた希少種などがあります。有名なのが、烏羽玉の稜線が螺旋状になり、綿毛が連なったテキサーナで、大きいものだと20万を優に超える値がつきます。すごい!

ちなみにこういう白や黄色の変色が個体に混じる〜〜錦系は、小さいものでも2〜3万はするようです。でも鮮やかでかわいい!

ロフォフォラを多肉ファミリーにお迎えしてみては?

ロフォフォラのぽってりとしたフォルム、けばけばもけもけとした綿毛には、次の多肉トレンドを引っ張るような、とてつもない魅力を感じますよね。みなさんもこれを機に、ロフォフォラを多肉ファミリーにお迎えしてみてください♫

アオキの花言葉|花の特徴や種類、意味や由来は?

アオキ

日本でも世界でも園芸用の庭木として親しまれているアオキは、花も楽しむことができ、あまり大きくならないことも人気の一つです。

今回は、アオキの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

アオキの花言葉

アオキの花言葉には、「若く美しく」「初志貫徹」「変わらぬ愛」「永遠の愛」の4つの意味があります。

アオキは常緑樹で耐寒性も高いため、初志貫徹、永遠の愛といった花言葉が生まれました。

アオキの基本情報

学名
Aucuba japonica
科・属
ミズキ科・アオキ属
原産国
日本
別名
青木

アオキの由来

アオキは葉っぱだけでなく、枝も緑色をしています。昔は緑色も「青」と通常言いましたから、そこからアオキと名付けられました。

アオキの花の特徴

アオキは、紫色の小さな花を咲かせます。雌花と雄花があるのですが、雄花のほうがわずかに大きいです。つぼみはキラキラと輝き、花が咲き、葉があとから下に生えてきます。

また、アオキは花の数も多いです。また雌花のほうがわずかに開花時期がおくれて来ます。まず花序だけが、だんだんと表に立ち現れ、それがだんだんと拡大していき、花を開くスペースを形つくります。

アオキの種類、品種

アオキには、さまざまな品種があります。

まず、降雪地帯の豪雪に耐えるように、自然とアオキから枝分かれして発生したヒメアオキがあります。アオキは最大で3メートルほどになる木ですが、こちらのヒメアオキは1メートルほどにしかなりません。

園芸品種として、班入りのものなどがあります。葉の班の形態系統によって分類されており、たとえば、”星宿り”、こちらは、黄色い斑点が水面の反射のように輝いていている品種です。

アオキの種類は多種多様で、遺伝子の個体変異も多く、班入りのものは、さきほどあげた散り班や、葉のフチを覆うような模様がある覆輪、葉の中央部分に班がある中班、葉の形が違うホソバ系統、亀甲葉系統、などがあります。

アオキの風水

鬼門・北東に置くと、吉相を呼び込むといわれています。北東は、冬場は日が差さないので、通常の樹木は適していませんが、アオキのような半陰樹は、北東に植えても生き抜くことができます。

また鬼門は日光を導入する必要があるのですが、アオキの場合はそもそも低木なので、日差しを遮ることを気にすることはありません。

アオキは庭木としてもおすすめ

アオキは世界中でも園芸用として親しまれおり、庭木として育てる方も少なくありません。最大でも2mほどのため大きすぎるということもなく楽しむことができます。

みなさんもお庭でアオキを庭木として育ててみてはいかがでしょうか。

ヘアーグラスの花言葉|花の特徴や意味、観賞用としておすすめ?

ヘアーグラス

魚と一緒に育てることがおすすめのヘアーグラスは、近年のアクアリウムの人気に伴い有名になってきました。金魚と一緒に育てている方も多いですよね。

今回は、ヘアーグラスの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ヘアーグラスの花言葉

ヘアーグラスの花言葉ははっきりとはわかっていないようです。

ヘアーグラスの基本情報

学名
Eleocharis parvula
科・属
カヤツリグサ科・ハリイ属
原産国
日本、東南アジア
別名
マツバイ

ヘアーグラスの由来

ヘアーグラスは、和名では「マツバイ」と呼ばれています。漢字にすると「松葉蘭」です。この名の由来は、松葉に似ていることから由来しています。

ほかにも猫草や牛の毛と言った表現をする場合もありますが、どれも、繁殖したヘアーグラスの感触が近いことからきているといわれています。

ヘアーグラスの花の特徴

ヘアーグラスは水草のため、花のイメージが薄いかもしれませんが、実は花も咲かせます。ヘアーグラスの花は、白く小ぶりな花です。

ただし、ヘアーグラスの葉が生い茂っていると、葉に隠れて花を見つけにくくなってしまうなんてこともあります。

ヘアーグラスを金魚と一緒に育てよう


ヘアーグラスは育てる場所によっては水草としても育てることができ、金魚を飼っている方には特におすすめです。

光合成もしてくれるので、魚たちへの酸素を供給することができ、魚は二酸化炭素を排出するので、お互いに良い関係にあります。

みなさんもヘアーグラスを水草として育ててみてくださいね。

ベアグラスの花言葉|意味や特徴、種類はどのくらい?

ベアグラス

「カレックス」という名前で主に流通しているベアグラスは、カラーリーフなどでアレンジメントとしても楽しむことができます。

今回は、ベアグラスの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ベアグラスの花言葉


ベアグラスの花言葉には、「物静か」という意味が込められています。

ベアグラスの属にもなるカレックスの花言葉には、「隠れ忍ぶ」「自重」という意味があります。

ベアグラスの基本情報

学名
Carex oshimensis
科・属
カヤツリグサ科・スゲ属
原産国
日本
別名
ベアーグラス

ベアグラスの由来

ベアグラスは流通名として知られており「ベア」には「耐える」というギリシャ語が用いられています。ベアグラスはBear grassと綴られます。耐えるという意味が用いられた理由には、切り込みや寒さに耐えうる性質を持っていることから付けられました。

和名ではオオシマカンスゲ(大島寒菅)、シマカンスゲ(島寒菅)などと呼ばれています。日本産であることから英名はJapanese sedge grass(ジャパニーズ セジ グラス)となっています。

ベアグラスの花の特徴


ベアグラスを含むカレックスの仲間は、3月末から6月上旬まで開花します。

ベアグラスの花は葉の間に花茎を伸長し、先端に雄花と雌花を咲かせます。花が咲いてもほとんど目立つことがないです。花色は主に茶色です。

ベアグラスの種類、品種


ベアグラスはカレックスの種類の一つで流通名として用いられています。カレックスは、世界中に2000種類もの品種があり、属名になっています。その品種でもカラーリーフとして利用される親しみのある観葉植物です。

ベアグラスの品種名は「カレックス・オシメンシス」です。エバーゴールドという園芸品種で、日本を原産地とした品種です。葉が緑色をしており中央にクリーム色の班を付けるので寄せ植えとして活用されています。

カレックスの葉は、リュウノヒゲに似た細長い葉になります。イネ科の「ミスカンサス」と見た目がよく似ているので混ざって出荷されていることもあります。

ベアグラスはいろんな品種を楽しめる


紹介したようにベアグラスは非常に多くの種類があり、好みのものを楽しむことができます。

また、風水効果もあるとされていて、風通しを良くすることで風水に良い影響を与えるとされています。夏におすすめのベアグラスはハンギングバスケットに吊るして「火の気」を和らげる効果が期待されます。

火には南の方角を指し、仕事運や人気運を表すとされています。また、情熱や勝負運にも効力があります。赤は強い色でもありパワーを使いすぎると疲れることにもなりかねません。

ベアグラスを南側の風通しの良い場所に飾ってほどよい運気をもらいましょう。

樒(シキミ)の花言葉|花の特徴や種類、毒があるって本当?

樒(シキミ)は有毒な植物ですが、神事、仏事に利用されます。それはなぜでしょうか。また春になると花を咲かせる樒。この花言葉はなんでしょうか。

このページでは、樒の花言葉と名の由来、なぜ神事や仏事に使用されるのかについてご紹介しています。

樒(シキミ)の花言葉

樒の花言葉は「援助」、「甘い誘惑」、「猛毒」の3つがあります。

樒は可愛らしい花を咲かせます。愛らしい花を咲かせる反面、果実には強い毒があるのですよ。そのことからも、花言葉「猛毒」、「甘い誘惑」がついたのでしょう。ちなみに毒は非常に強く劇薬に指定されるほどです。

人間が口にすると、死亡する危険性もあるほどの猛毒ですので、栽培する際には注意が必要です。

樒(シキミ)の基本情報

学名
Illicium anisatum L.
科・属
シキミ科シキミ属
原産国
日本、中国、台湾、韓国
別名
ハナノキ、ハナシバ、コウノキ、コウシバ、コウノハナ

ハナノキという別名がありますが、カエデの仲間のハナノキとは別種。樒は仏花の代わりとして墓前に添えていたため、「花の木」となったことが由来しています。

樒(シキミ)の由来

樒という字は難しいですよね。こちらは「しきみ」と読みます。樒という名は、「悪しき実」の「あ」が抜け落ちて成り立ったと考えられています。樒の実には、猛毒が含まれます。そのため、樒は、食べるには良くない実、悪い実、となったのでしょう。

また、「臭き実」という言葉が転じて樒になったとも言われています。樒は樹皮や葉に独特の香りがあります。そのことから、臭き実となり、しきみと変わったという説も。ちなみに樹皮や葉を乾燥させて、抹香として楽しむこともあります。

さらに、果実が平らな形をしていることから、「敷き実」となったという説などもあり、樒の名の由来は諸説あるのです。

樒(シキミ)の花の特徴

樒は3~4月に白、淡い黄色の花を咲かせます。花は小さく3センチ前後です。この花にも毒性がありますので注意が必要です。誤って食べないようにしましょう。樒の花弁は10~20枚ほどで、花の大きさが小さいの対して枚数が多いのが特徴。

しかし、そのうちのいくつかはガクです。樒は花弁とガクとの区別が難しい花と言えます。

樒(シキミ)の種類、品種

樒の種類についてご紹介します。

ウスベニシキミ

通常の樒は淡い黄色や白の花ですが、こちらは薄紅色の花を咲かせます。

イニシウム・ヘンリー

ピンクの花をさかせる種類。中国原産です。

 イリシウム・フロリダナム

花弁が多いのが特徴の樒で、20~30枚ほどあります。香りが強い種類で、花期は5~6月。

樒(シキミ)は神聖な樹木

樒は神仏どちらにも利用される植物。サカキとして利用されます。そのため、神社やお寺で栽培されていることも。また、仏前や墓前に樒をたむける習慣があります。これは毒があることと香りがあることから。樒があると、野犬などがお墓を荒らさないためとされています。

また、邪気が近寄らないとも考えられているため、神事や仏事で使用されることがあるのです。さらに、樒は、弘法大使として有名な空海が使用したとも言われています。ちなみに神事に使われる榊(サカキ)ともとても似ていますが、別の植物です。

榊はツバキ科の植物となります。樒は、古くから日本人とはかかわりのある植物で、万葉集にも登場するほど。葉には光沢もあり、その様子も神聖です。ぜひ実や花、葉の美しさを観察してみてくださいね。