GreenSnap

植物の名前を調べるなら

アプリで聞いてみよう!

★★★★★
ダウンロード
無料

2024年 3月 の投稿一覧

スパティフィラムの育て方|花が咲かない原因は?植え替え・株分けのやり方は?

スパティフィラム 鉢植え

スパティフィラムは丈夫で育てやすく、室内で栽培を楽しんだり、切り花としても親しまれている多年草の観葉植物です。とはいえ花が咲かない、植え替えの方法がわからないとう方も多いよう。

そこで今回はスパティフィラムの花がよく咲くように、正しい育て方をご紹介します。

スパティフィラムの置き場所!室内のどこに置く?

スパティフィラム 鉢植え

スパティフィラムの花を咲かせるには、年間を通して日当たりのいい場所で育ててください。ただし、直射日光は葉焼けを起こし、日陰の日照不足では花がつかなくなるので、室内の下記のような置き場所で育てましょう。

  • 木漏れ日が当たる程度の明るい日陰
  • レースカーテン越しの窓際

また、花を咲かせるなら室温は15〜20度の環境を保ってあげるといいです。逆にいうと冬でもこの温度が保てていれば一年中開花を楽しめますよ。

耐寒温度は8度ほどなので、冬の暖房切れの室内温度には注意してください。冬の夜の窓際はとくに冷えますので、寒すぎると花が咲かないどころか枯れる可能性もあります。昼間は日当たりのいい窓辺、夜は暖かい室内に移動させるといいです。

スパティフィラムの水やり!季節の頻度は?

スパティフィラムは湿潤を好む観葉植物のため、水切れが起きやすく、極度の乾燥は花が咲かない原因となります。

葉が茂って土に染み込みづらいので、水やりするときは茎をかき分けて土に直接流し込むように、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えましょう。葉に霧吹きをする葉水も通年してやるとハリツヤが出ます。

なお、パキラやガジュマルなどの人気の観葉植物の多くは乾燥を好むので水やりを控えめにして育てますが、同じ水やり頻度だとスパティフィラムは水切れしてしまいます。

季節ごとに、次に説明する頻度で水やりしてください。

春〜夏の水やり

スパティフィラムの生育期は5〜9月くらいの最低気温25℃を上回る時期です。生育期には水の吸い上げが早いので水切れに注意してください。鉢植え・地植えともに表面の土が乾ききる前にたっぷり水をあげましょう。

秋〜冬の水やり

最低気温20℃を下回ると休眠期に入り吸水のペースも落ちます。それと合わせて水やりも頻度を落としてください。真冬は葉が萎れてきたら水をあげるくらいが目安です。

スパティフィラムの肥料!おすすめの種類は?

スパティフィラム 花芽

肥料を与える時期

スパティフィラムは春から秋ごろまで長期間にわたって花を咲かせるため、一般的な観葉植物よりもやや多めに肥料を与えましょう。

肥料は春に緩効性粒状肥料を置き肥し、春から夏の終わりごろの開花中は2週間に1回ほど液体肥料を水やりの代わりに与えます。

おすすめの肥料

スパティフィラムは観葉植物として楽しまれていますが、樹木類ではなく草花と同じように多年草に分類される植物です。

そのため、市販の観葉植物用として売られている肥料はおすすめしません。観葉植物用肥料には茎や葉の生長をうながす窒素が多くが配合されており、スパティフィラムに与えると花付きが悪くなる可能性があります。

スパティフィラムにおすすめの肥料は、窒素・リン酸・カリを表すN・P・Kの割合が8-8-8水平型のものか、8-10-8山型のものです。

緩効性肥料を観葉植物用、液肥を草花用のものを使う方法もおすすめです。

スパティフィラムの植え替えと株分けをやってみよう!

植え替えの時期はいつ?

スパティフィラムの植え替えは、生育期の初期4〜5月ごろか、9月に行いましょう。

花が付いているときは植え替えを控えた方がいいので、生育期のうち、できるだけ早いタイミングで植え替えするか、一通り花が先終わったタイミングで植え替えしましょう。

また、スパティフィラムは成長がとても早く、根詰まりを起こすと花が咲かなくなるので、1〜3年に1回の植え替えをおすすめします。

no-img2
松原真理子
購入して一番最初の花が終わったら早めに植え替えをすることで、夏場のトラブルを回避して、翌年の花付きが良くなります。

植え替えに必要なもの

スパティフィラム 植え替え 用意するもの

植え替えに必要なものは、下記などです。

  • 市販の観葉植物用もしくは草花用の培養土
  • 鉢底ネット、鉢底石
  • 一回り大きい鉢
  • 移植ゴテ
  • 菜ばしなどの細長い棒
  • 清潔なハサミ

株分けをする場合は鉢をもう一つ用意しておきましょう。

もし土を自分で配合する場合は、赤玉土小粒6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜ、適量の緩効性肥料を加えて使います。

植え替えと株分けのやり方

  1. 元の鉢から取り出す

    スパティフィラム 植え替え 細長い棒で鉢のフチをつつく

    水やりは1週間以上控えておいて、あらかじめ鉢の中の土を乾燥させておきます。

    2〜3年ぶりに植え替えをする場合は、根が回りきってなかなか鉢から取り出せないので、鉢の縁を一周、菜ばしなどでつつきながら引き剥がしておきましょう。

    スパティフィラム 植え替え 鉢から出す

    鉢を真横に倒して、軽く揺すりながら鉢側を引き抜くようにすると取れます。

  2. 根鉢をほぐす

    スパティフィラム 植え替え 根鉢

    このスパティフィラムは3年植え替えしていなかったので、根が鉢の中でかなり詰まっていました。

    しっかり土が乾燥していれば、根鉢(根とその周りの土)をほぐすと古い土もどんどん落ちていきます。

    数年ぶりに植え替えをする場合は、土が古くなって機能性が落ちているので、できるだけ根鉢の土を落とした方がいいです。1年ぶりであれば根鉢の底を3分の1ほぐす程度でかまいません。

  3. 株分けをする

    スパティフィラム 株分け

    スパティフィラムを株分けをして増やしたい場合は、この段階で裂いて分割して、この後説明するのと同じやり方で別の鉢に植えます。

    スパティフィラムはサトイモ科の植物なので、土を落とすと芋が発達しているのがわかります。株分けするときはこの芋単位で分け目を探してみましょう。

    あまり細かく分けてしまうと花が咲かなくなるので、8号株以上になったら半分程度に株分けするくらいがおすすめです。

  4. 古い葉茎や短い葉茎を整理する

    スパティフィラム 植え替え 細い根を切る

    茶色く枯れた古い葉茎を、できるだけ根本からカットして整理していきます。

    また、短すぎる葉茎をそのままにしてしまうと土に埋まって枯れてしまうので、根から分割できるようであれば株分けし、無理なら茎の根本から切ってしまいましょう。

  5. 不要な根を整理する

    スパティフィラム 植え替え 茶色い古い根を切る

    地上の茎葉を整理したら、同じくらいの量の根を整理しておかないと、蒸散作用のバランスが崩れて弱ってしまいます。

    太く白い根を残すようにして、黒っぽい根は切ってしまいましょう。

    根が長い場合は、太い根から分岐した細い根を切っていくといいです。根が絡まっている場合はナイフやカマなどでとかすように根と平行にすきましょう。

    面倒な場合は、下部3分の1くらい根を切ってしまっても大丈夫です。

  6. 新しい鉢の準備をする

    スパティフィラム 植え替え 新しい鉢を準備する

    一回り大きい新しい鉢に、鉢底ネットをいれて、鉢底石をしいておきます。次に、あらかじめ4分の1〜3分の1ほど培養土をいれておきましょう。

  7. スパティフィラムを植える

    スパティフィラム 植え替え 土をいれる

    新しい鉢の中にスパティフィラムを一束に持って、もう片方の手で土を入れていきます。

    ある程度土で埋まったら、鉢の中に分散させるように茎を少し離して微調整します。株同士が密集しすぎないように、中心にも土を入れるようにしましょう。

    スパティフィラム 植え替え 真上から見た写真

    今回はこのように株の中心に空間があくように植えました。こうすると風通しがよくなって、室内でも元気に育ちます。茎が倒れる場合はリング支柱を併用するといいです。

  8. 細長い棒で土をつめる

    スパティフィラム 植え替え 細長い棒でつつく

    茎の間や根の間に土がつまるよう、菜ばしなどの細長い棒でやさしくつつきながら、最後まで土をいれていきます。

  9. たっぷり水やりをして完了!

    スパティフィラム 植え替え 水やりをして完了

    最後に、鉢底からたっぷりと水が流れ出るまで水やりをして、植え替え完了です。新しい土でも微塵が混ざっているので、植え替え後の水やりは微塵を押し流すようにたっぷりと水やりしましょう。

    ただし、皿に水が溜まりっぱなしにならないようにしてください。

    植え替え後の置き場所は明るい日陰ほどの場所がおすすめです。

no-img2
松原真理子
植え替えた後は特に水を欲しがります。株が落ち着くまでは、水やりのペースを良く見極めてくださいね。

スパティフィラムの花が咲かない原因は?

スパティフィラムはきちんと育てると、5月〜10月と長期間にわたって開花時期をむかえます。ですがこの花を咲かせるのが難しいと、栽培に行き詰まっている方も多いようです。

スパティフィラム花が咲かない原因の多くは、次の4つなので、日々の手入れを見直してみましょう。

  • 寒すぎる、日当たりが悪い→8度以上の明るい日陰に置く
  • 水やりが少なすぎる→春〜秋は表土が乾いたらたっぷり
  • 肥料のリン酸が少ない→観葉植物用の肥料だけだとNG
  • 根詰まりしている→植え替えをする

スパティフィラムの花が終わったらどうする?

スパティフィラムの花が終わったら、長く開花を楽しむためには花がら摘みをしましょう。

ちなみにスパティフィラムは白い花が咲くと思われがちですが、実際の花は「肉穂花序」という黄色い棒状の部分で、白い部分は「仏炎苞」とよばれるガクの一部が変形した部分です。

スパティフィラムの花が終わるサインは、この白い部分(仏炎苞)が緑色に変色してきたころです。

種を採取しない場合は、早めに花がついていた茎を根本から切り落とすことで、株に栄養がまわり、次の花を咲かせる肥やしになります。

スパティフィラムの増やし方

スパティフィラムは株分けのほか、種まきでも増やせます。とはいえ、種まきから育てると開花までに3〜4年かかるので留意してください。種はほとんど販売していないので、採取したものをまくようにします。

赤玉土(小粒)と水苔などを混ぜ、保水力をあげた育苗ポットを用意します。たねを重ならないように均等にまいたら、5mmほどと浅く土をかぶせて、乾燥しないように日陰で水をよくやり管理します。

スパティフィラムの育て方で注意する害虫・病気

スパティフィラムは、比較的病気には強いですが、害虫には気をつけましょう。葉茎に寄生して弱らせるカイガラムシ、葉の裏側に寄生するハダニなどが発生しやすいです。発見した場合はブラシなどでこそげ落とし、殺虫剤をまいて対処してください。

スパティフィラムは葉に埃が溜まりやすいので、日頃から濡れた布巾などで、軽く葉の表面を拭いてあげてください。また、1日1回霧吹きなどで、葉の表面に水分を行き渡らせることも病害虫の防除や埃の除去に繋がります。

スパティフィラムの育て方のコツをおさえて花を咲かせよう!

スパティフィラムは美しい花も楽しめる観葉植物として人気です。気をつけるべきは温度ですが、一年を通して室内で楽しめば、そこまで気にかける必要もなく、簡単に育てることができます。ぜひみなさんもスパティフィラムの上品な佇まいを楽しんでください。

シュウメイギク(秋明菊)の育て方|花が終わったらどうする?苗の植え変え時期は?

シュウメイギク 秋明菊

秋に菊に似た花を咲かせることからその名前がついたシュウメイギクは、夏から秋にかけて花を咲かせます。名前に「キク」とついていますが、菊とは全く異なる植物です。園芸種としてさまざまな種類があり、育てやすいため、ガーデニングでも人気があります。

そんなシュウメイギクの育て方について見ていきます。

シュウメイギク(秋明菊)の育て方のポイント

シュウメイギク 秋明菊
シュウメイギクの育て方は、日当たりに注意することがポイントです。

耐寒性と耐暑性があり、さまざまな環境に順応できるシュウメイギクですが、本来は半日陰かつ湿った土を好み、夏が冷涼な地域での育成のほうが成長が活発で、株も増えやすいという特徴があります。

日差しの強すぎる場所では草丈があまり伸びず、逆に日当たりの悪い場所で育てると花つきが少なくなってしまうことがあります。

特に、根っこの部分は高温と乾燥に弱いため、管理するときは地温の上昇を防ぎ、株元が直射日光に当たらないように心がける必要があります。

できるだけ強い直射日光が長時間当たるような場所を避け、乾燥するときは腐葉土やマルチングを根元にかぶせてあげるなどしましょう。

シュウメイギク(秋明菊)の日当たり

シュウメイギクは、「葉っぱには日光が当たり、株元は日陰になるような場所」や「半日陰」となる場所で育てましょう。

夏の直射日光の厳しい時期には、半日陰の場所に移すか、木漏れ日の当たる木の下などで育ててあげると良いです。そこまで神経質になる必要はありませんが、できるだけ強い直射日光を避けられる場所を選んでください。

それ以外の季節は、花つきをよくするために屋外でよく日の当たる、風通しの良い場所で育ててあげます。

松原真理子

地植えにする場合は落葉樹の足元などに植えてあげることで、夏と冬の日差しをコントロールすることができるのでおすすめです。

シュウメイギク(秋明菊)の土

シュウメイギクは湿潤な土を好むため、水はけがよく肥沃で保水性に優れた土を用います。配合例としては、「赤玉土を4、鹿沼土を3、腐葉土を3」の割合で混ぜ合わせた土などが理想的です。

地植えの場合は、保水力を高めるために腐葉土を混ぜ合わせて30cmの深さまでよく耕すのがポイントです。落葉樹が周りにあると、落ち葉が冬場にマルチングの役割を果たして、湿り気のある土になります。

また、シュウメイギクは弱酸性の土壌が生育に適しています。ただし、日本の庭土はどちらかといえば酸性よりなところが多いので、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。

シュウメイギク(秋明菊)の肥料・追肥

シュウメイギクへ追肥する時期は、春と秋です。真夏などの高温期に肥料を与えすぎてしまうと、根っこを痛める原因となるため、注意してください。

シュウメイギクの成長期にあたる春(3〜5月)の間には、地植えなら月に1回程度の置き肥、鉢植えなら月2〜3回ほど液体肥料を施します。

秋の花が咲いたあとには、来年もきちんと花をつけるようお礼肥を与えます。与えなくても枯れるというわけではありませんが、なるべく与えてあげてください。

なお、肥料分を吸収するのは根の先端部分です。そのため、株元に肥料を置いてもあまり効果が期待できません。肥料を与えるときは、株から少し離れた場所に置いてあげるのが重要です。

シュウメイギク(秋明菊)の種まき

シュウメイギクの種は、冬の間に採ることができます。地上部が枯れてきたときがタイミングです。

種まきするときは土を被せず、かつ風で種が飛ばされないよう注意しながら育てます。また、乾燥しないよう適度に水やりも必要です。弱々しい苗を間引きながら、翌年の春頃まで育てたのち、ほかの場所へ移植しましょう。

松原真理子

シュウメイギクの種は、覆土すると発芽率が下がります。そのため、通常の種まきのように、土の中に埋める方法は向きません。

シュウメイギク(秋明菊)の苗の植え付け

シュウメイギクの植え付け時期は、3月〜4月頃が適期です。

シュウメイギクを鉢植えにする場合は、株がすぐに増えてしまうので、ひとまわり大きめの鉢に植え付けましょう。

シュウメイギク(秋明菊)の水やり

シュウメイギク 秋明菊

夏の時期

シュウメイギクはやや湿り気のあるような土壌を好みます。

鉢植えの場合には、土の表面が乾いてきたと感じたら、たっぷりと水を与えてあげます。

地植えの場合、半日向で湿り気のある土壌で植えていれば、極端に乾燥しない限りはとくに水を与える必要はありません。ただし、植え付け直後から苗が土に根付くまでの間は、雨の様子をみながら必要に応じて水を与えてあげたほうがよいです。

また、シュウメイギクは夏の暑さと水切れの状態には非常に弱いです。朝と夕方にしっかりと水を与えてください。

冬の時期

シュウメイギクを地植えで育てている場合には、極端な乾燥をしない限りは雨水だけでも育ちます。

鉢植えの場合には、冬は休眠状態に入りますが、シュウメイギクは宿根草であるため、冬場でも土が乾燥することのないように、適宜水を与える必要があります。

シュウメイギク(秋明菊)の植え替え

シュウメイギクを鉢植えしている場合は、1〜2年に1度程度の頻度で植え替えが必要となります。植え替えの時期は花が終わった後の3〜4月が適しています。

シュウメイギク(秋明菊)の花が終わったら?

シュウメイギクの花が終わったら、花を切り戻します。

冬場になると地上部分は枯れてしまいますが、春になると新しく芽吹きます。

また、花が咲いたあとの綿毛から種を採種できる種類もあるので、種を収穫する場合には袋をかぶせて風で飛ばないようにします。

シュウメイギク(秋明菊)の増やし方

シュウメイギク 秋明菊

シュウメイギクの増やし方には、「挿し木」・「葉挿し」・「株分け」・「根伏せ」といったさまざまな方法があります。ここではおすすめの2つの方法を説明します。

株分け

鉢植えで育てている場合は、葉っぱが伸びてくる前に株分けをしてあげるのがよいでしょう。春先には、地下の茎からランナーと呼ばれる茎が伸びて、その先に子株がでてきます。子株を掘り上げて、別の場所や鉢植えで簡単に増やすことができます。

根伏せ

根伏せで増やす場合には、根っこを5cmほどの長さに切り取ったあと、きれいな用土に寝かせて土を被せます。種からも増やすことができますが、品種によっては種を実らせないものもあるので、事前に確認が必要です。

シュウメイギク(秋明菊)の育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

シュウメイギクを育てるときには、新芽やつぼみの部分にアブラムシやシンクイムシが付着しやすいです。日の当たりやすい場所で育てていると、夏場にハダニが発生することもあります。

また、花茎の地表に近い部分では、メイガの幼虫が入り込むことがあります。食い荒らされてしまうとその後の生育に影響が出ますので、できるだけ早めに殺虫剤を散布して駆除、防除します。

かかりやすい病気

白絹病が発生しやすいのは、水はけが悪かったり、梅雨や長雨で用土が湿った状態が続いた環境です。風通しがよく、排水性のよい環境を作ってあげましょう。

うどんこ病は、空気が乾燥し始める秋の開花する時期に発生しやすくなる病気です。株分けなどをして、できるだけ風通しの良い状態をつくりあげましょう。

シュウメイギク(秋明菊)の毒性

シュウメイギクの主な用途は花の鑑賞です。切り花としてお花屋さんでも扱いがありますし・華道の世界でも季節を演出する花材として重宝されます。中国では根の部分を解毒や解熱に使うこともあるようですが、シュウメイギクには毒性があるため、個人の判断での使用はおすすめできません。

シュウメイギク(秋明菊)の花をお庭で育てよう!

秋に咲き誇るシュウメイギクについて紹介しました。

暑さや直射日光に弱いため、その分手間がかかりますが、秋の訪れとともに、庭に四季を感じさせる情緒があります。

この記事を参考に、ぜひシュウメイギクを育ててみてください。

園芸初心者からプロの専門家まで!誰もが目指せる『グリーンアドバイザー』合格体験記

やまかなさん

植物を育てたり、眺めたりすることは、多くの人にとって日々の生活を彩る大切な趣味ですね。そんな園芸やガーデニングの楽しさをより深く理解し、正しい知識を身につけるために役立つのが「グリーンアドバイザー」の資格です。

資格を通じて、正しい植物の育て方から園芸に関する幅広い知識を学び、趣味から一歩先へ踏み出した「植物の専門家」としてのスキルを磨くことができます。

この記事では、グリーンアドバイザー認定試験に合格した方たちの体験記をご紹介します。

今回の体験記を通じて、グリーンアドバイザーへの道のりや、それを通じて見えてくる園芸の世界の魅力について、ぜひご覧ください。

「グリーンアドバイザー」ってどんな資格?

「グリーンアドバイザー」とは、植物の基本的な知識や、正しい育て方を身につけ、園芸・ガーデニングの魅力や育てる楽しさを伝える専門家を目指せる資格試験です。

日本家庭園芸普及協会が実施するインターネット講習を受講して試験に合格すると、「グリーンアドバイザー」の称号を得ることができ、個人の趣味の領域を超えて、実際のお仕事や地域活動、園芸に関するイベントの企画・運営など、幅広い場面で知識を活かすことができます。

詳しくはこちら 》
植物の魅力を伝えるグリーンアドバイザーになろう!2024年度の試験概要の変更点とは

植物との対話が、ガーデニングの行き詰まりを解消する突破口になる!やまかなさん(山田香菜子さん):アナウンサー・園芸YouTuber

やまかなさん:アナウンサー・園芸YouTuber
やまかなさん(山田香菜子さん):フリーアナウンサー
2023年 グリーンアドバイザー取得

2018年からyoutubeチャンネル「yamakanafarmやまかなふぁーむ」を開設し、日々園芸情報を発信。
樹木医補として樹木治療にもあたっている。

Instagram:@yamakanafarm
youtube:yamakana farm やまかなふぁーむ

豊かな自然のもと、作物や花を育てるのが当たり前の環境で育ったやまかなさん。身近だった植物や園芸を学ぶために千葉大学の園芸学部に入学しましたが、大学で学ぶ学術的な内容にはあまり惹かれず、卒業後は当時好きだったテレビ業界で、アナウンサーとしてのキャリアをスタートさせました。

後にフリーアナウンサーに転向し、最初に担当したのが夕方の情報番組のガーデニングコーナー。知識がない中、大学の恩師にも頼りながら必死になってお花や樹木の知識を視聴者に発信する中で、「一見地味な存在だと思われがちだけれど、樹木たちは意思を持ってそこに立っている」ということに気づかされ、改めて植物の魅力に引き込まれていったそう。

妊娠・出産を通した働き方の変化もきっかけとなり、YouTubeやInstagramを通して、知識のない時に自分が知りたかった園芸の知識や楽しみ方を紹介するようになったそうです。

ーグリーンアドバイザーを取得しようと思ったきっかけは?

やまかなさん:アナウンサー・園芸YouTuber

YouTubeを始めて5年が経ち、より深く、わかりやすく情報を発信したいと考えたことが受験のきっかけのひとつでした。植物を育てる中で、「なぜここで切るの?」「どうして葉っぱが落ちるの?」といった疑問は誰もが持つものですよね。

現象に対して理論的に理由を説明できたら、普段のお手入れに対する理解も深まるはず。専門用語を交えて、植物の不思議な生態をわかりやすく伝えるためにもう一度学術的に学び直したくて、グリーンアドバイザーを受験することに決めました。

実は私自身、樹木医補という資格を持っているのですが、やはり専門的な資格はとっつきずらく難しい内容なんです。グリーンアドバイザーは「家庭園芸」という点で幅広い分野をカバーしていると感じます。理科の教科書に出てくるような基礎の基礎から教えてくれるので、ガーデニングを楽しむ上で、日頃のメンテナンスに直結する知識が得られるのが魅力でした。

ーグリーンアドバイザーの勉強はどのように進めましたか?

子育てをしながらの受験だったので、子どもが寝静まってから、テキストに赤ペンで線を引いて、緑のシートで隠して何度も何度も復習して勉強しました。

テキストは難しすぎず、簡単すぎず、すごくわかりやすい参考書のような感じでしたね。受験のための本というよりも、日頃のガーデニングで生じる疑問を専門用語も交えながら優しく解きほぐしてくれるような参考書で、学ぶ時間がとても楽しかったです。

ーテキストや動画で、特に印象に残っている部分はありますか?

やまかなさん:アナウンサー・園芸YouTuber
暑い夏の時期に勉強していたこともあり、植物が夏バテする原理について書かれた部分が印象に残っています。真夏は植物の体内から水分がどんどん蒸散していくので、植物は水分量が減ると気孔を閉じ水を出さないようにします。しかし、気孔を閉じれば葉っぱの温度は上がりっぱなしで、太陽の光が当たり続けるとバテてしまう。

蒸散や気孔の開閉、光合成など、当たり前の話なのに、そうだよね!と思わずハッとさせられる学びが多くありました。こうした植物の原理を理解することで、今後のお手入れのアイデアにつながるような学びが得られました。

ーグリーンアドバイザーを取得して変わったことはありますか?

やまかなさん:アナウンサー・園芸YouTuber

YouTubeチャンネル「yamakana farm やまかなふぁーむ」で配信中のやまかなさん

例えば、一言で葉っぱと言っても、葉身と葉柄では指す部分が異なります。葉身を指して「この部分を切ってください」と説明すれば、初心者の方でも迷わずに作業ができるでしょう。また、葉柄の付け根から切ってもらうよう伝えれば、的確な剪定ができます。

このように、専門用語を使い分けることで、YouTubeでの解説もよりわかりやすくなったと感じています。理論的な裏付けを持って説明ができるようになったことが、一番の変化ですね。

ーグリーンアドバイザーは中級者さんや、お仕事に使う方にもおすすめしたい資格!

グリーンアドバイザーは、植物を育てる楽しさを知って、もっと上手に育てたい!と思い始める中級者さんに特におすすめしたいですね。中級者になってくると、日頃の知識だけでは行き詰まりを感じるようになると思います。知識を身につけて、植物と会話ができるようになれば、さらに植物を上手く育てられる突破口になるように感じます。

また、お仕事で植物に関わる方にもぜひおすすめしたいですね。私自身がよくホームセンターに通いますが、育てる土地の気候に合わせたお手入れの時期などの細かい情報が得られると安心して購入できるもの。正しい知識を広げることで、ガーデニングを楽しむ方の人口も増えるのではないでしょうか。ぜひ楽しんで勉強してくださいね。

小さい頃から植物が大好き!小学六年生のチャレンジ!及川仁太さん

及川仁太さん

及川仁太さん:小学6年生(12歳)
2023年 グリーンアドバイザー取得

仁太さんが植物に興味を持ち始めたのは、小学1年生の頃から。小さな頃から昆虫や生き物が好きだった仁太さんは、次第に身の回りの野草や雑草にも興味を持ち始め、植物の世界にのめりこんでいったそう。
グリーンアドバイザーの資格に挑戦した理由は、お母さんの提案がきっかけでした。年齢制限が撤廃されたことを知り、チャレンジすることを決意しました。

ーグリーンアドバイザーの勉強はどのように進めましたか?

大事だなと思った部分にテキストに線を引いて、今までの自分の経験と知識を結びつけながら進めていきました。

植物の育て方だけじゃなくて、植物の体の仕組みや、園芸に使う道具まで、今まで知らなかった知識を幅広く知ることができて新しい発見がたくさんありました。

ーテキストや動画で、特に印象に残っている部分はありますか?

及川仁太さん

文章だけじゃなくて図で分かりやすく解説してくれる部分が多かったり、動画では大事なポイントをゆっくりハキハキ話してくれたのが印象に残っています。特に、肥料についての法律があることを知らなかったので、こんなことまで勉強できるんだなと思いました。

大人向けの試験なので、まだ習っていない漢字が出てきて難しかった部分もあったけれど、テキストには動画の解説がついていたので小学生でもわかりやすかったです。

試験に合格してからは、グリーンアドバイザーを受験するまで触れてこなかった植物の分類について調べたり、肥料の法律にも目を向けるようになれたのが楽しいです。

ーこれから資格をどんな風に生かしていきたいですか?

及川仁太さん

資格を活かして、園芸で困っている人のお悩み相談に乗れたらいいなと思っています。家ではクレマチスやバラ、クリスマスローズ、オダマキ、キャットテールなどの多年草をたくさん育てているのですが、今特にハマっているのが砂漠のバラといわれる「アデニウム」です。

今の将来の夢は、アデニウムの品種改良をしたり、育種家になること。将来植物の仕事をするために、グリーンアドバイザーで学んだ知識を生かしていきたいなと思います。

ーこれから受験する方へのメッセージをどうぞ!

僕のように植物が好きな人にとって、グリーンアドバイザーは園芸やガーデニングだけではない植物の色々な知識を知ることができる機会になると思います。ぜひ一度挑戦してみてください!

撮影協力

七北田公園都市緑化ホール

七北田公園都市緑化ホール

七北田公園都市緑化ホールは、宮城県仙台市内にある緑とふれあえる公園緑地です。今回は、施設内の温室をインタビューで使用させていただきました。

施設名 七北田公園都市緑化ホール
公式HP www.sendai-park.or.jp/web/office/nanakita/index.html

子育てをきっかけにガーデニングに夢中に!植物の魅力を多くの人に伝えたい!yukkyさん

yukkyさん

園芸好きの両親のもと、小さい頃からたくさんのお花に囲まれて育ったyukkyさん。自身も子育てに励むようになり、お子さんの幼児クラブでの寄せ植え体験をきっかけにガーデニングに夢中になっていったそう。子どもが少し大きくなったことを機に、さらに専門的な知識を身につけたいと考えて、グリーンアドバイザーの資格取得に挑戦することを決意しました。

yukkyさん
Instagram:@gardener_yukky.3
2023年 グリーンアドバイザー取得

ーグリーンアドバイザーを取得しようと思ったきっかけは?

小さい頃から植物に囲まれて育ち、子育てをきっかけに自身もガーデニングの楽しさに目覚めました。子育てと植物を育てることはとてもよく似ていて楽しいと思ったんです。ガーデンストーリーが運営する植物好きのオンラインコミュニティ『ガーデンストーリークラブ※』に参加したことをきっかけに、将来的に植物に対する仕事がしたいと思うようになりました。色々な資格があるけれど、グリーンアドバイザーなら、オンライン動画とテキストで家事や育児の合間をぬって勉強できる。それに、植物の基本的な部分から学び直せるのが魅力でした。

※「ガーデンストーリークラブ」は、ガーデニング・植物情報を発信するウェブマガジン「ガーデンストーリー」が運営する、全国の花ファン・庭ファンが集う会員制度です。

ーグリーンアドバイザーの勉強はどのように進めましたか?

試験日から逆算して、家事と育児の合間をぬって勉強を進めていきました。専用のノートを準備して大切なポイントをメモしたり、テキストから図をコピーして貼り付けたり、試験に出るところは付箋をつけたりして、自分だけのノートを作っていきました。

ーテキストや動画で、特に印象に残っている部分はありますか?

専門的な知識だけではなく、日本の園芸が持つ文化的な側面も学べたのがとても楽しかったです。特に印象に残っているのは、日本の園芸の歴史について解説されていたところですね。

昔の人たちも、現代を生きる私たちも、花を愛でる気持ちは同じなんだなと思ったら、親近感が湧いてきて。「幕末日本探訪記」という、英国生まれのプラントハンターが日本の文化や社会を観察した体験記が紹介されていたのですが、実際に購入して楽しく読みました。

ーグリーンアドバイザーを取得して変わったことはありますか?

ガーデニングを始めたばかりの頃はインターネット上の情報や書店で見つけた園芸書を頼りにしていましたが、思うようにいかないことが多く、失敗を通して学ぶことの方が多かったかもしれません。例えば、ホームセンターで土や肥料を選ぶときも、どのような時期や植物の状態に合わせて選べばいいのかがわからず、試行錯誤を繰り返す日々でした。

グリーンアドバイザーの資格取得に向けたテキストは、植物の基礎知識編と資料編の2冊に分かれていて、基礎から順を追って体系的に学べたので、土の配合など、今まで困っていたことへの理解が深まりました。

ーこれからどんな風に資格を活かしたいですか?

将来的には、植物に関わる仕事を本業にしたいですね。現在は、InstagramなどのSNSを活用して、植物の魅力を発信しているのですが、この活動を通じてより多くの方に植物やガーデニングの楽しさを伝えていきたいと思っています。
また、引き続き、自宅に作っている小さな庭で実験を重ね、将来的には植物、生き物たち、そして人にとっても心地のよい庭を作れるように精進していきたいと思います。

ーこれから受験する方へのメッセージをどうぞ!

グリーンアドバイザーを受けることで植物についての理解が深まり、上手に育った時の喜びにつながります。資格を取るというよりも、植物を理解するための第一歩として楽しんで受験してみてください。

試験は満遍なく出題されるので、どこが出てもいいようにしっかり資料を読み込んでくださいね!

あなたもグリーンアドバイザーに挑戦しませんか?

今回は、グリーンアドバイザーに挑戦した2名の方にインタビューを行いました。受験をきっかけに、さらに植物との暮らしを活き活きと楽しまれているのが印象的でしたね。

今年度のグリーンアドバイザー試験は、2024年4月1日から受験への応募が開始されます。昨年から開始されたCBT方式により、日本全国にある最寄りのテストセンターで受験が可能です。詳しくは詳細記事をご確認くださいね!

詳しくはこちら 》
グリーンアドバイザー認定試験に新方式導入!全国47都道府県・300ヶ所以上にて、コンピューター上で受験が可能に

植物の魅力を伝えるグリーンアドバイザーになろう!2024年度の試験概要の変更点とは

フェイジョアの育て方|鉢植えの植え替え時期、挿し木や剪定の方法は?

フェイジョア

日本ではあまり食しませんが、フェイジョアは食べられる果物です。低木なので庭で育てることもできます。

このページではフェイジョアの育て方をご紹介しています。土選びや育てる場所などを記載していますので、これから育ててみたい方はぜひ参考にしてみてください。

フェイジョアはどんな植物?


フェイジョアはフィジョアとも呼ばれるフトモモ科の植物です。日本では珍しいですが果実が食べることができます。花も美しく良い香りがする低木なので、庭木としてもおすすめで、海外では人気があります。

果実は10月下旬から12月中旬にかけて熟し、鳥も好むため、お庭に植えると鳥がやってくることもあります。

フェイジョアの育てる場所

フェイジョアは日当たりのよい場所を好みます。パラグアイやウルグアイなどあたたかい地域が原産の植物ですが、耐寒性もあります。果実を収穫するとなると-5℃以下の低温にあたってしまうと品質が悪くなってしまいます。収穫の前には低温に当たらないような場所に植え付けましょう。

基本的には常緑性のある植物ですが、寒い地域だと葉を落とすこともあります。日当たりのよい場所であれば、どこでも問題はありません。

フェイジョアの植え付け


フェイジョアはいつでも植えつけられるわけではありません。3月から4月に苗木を植え付けましょう。

1本でも実がなる品種もありますが、2本以上混植すると実つきが良くなります。

フェイジョアの用土

フェイジョアは湿気を嫌うので、土がジメジメしないように気をつけましょう。

地植えだけでなく、鉢植えでも育てることができ、土を作るときは赤玉土を多めにすると水はけがよくなりますよ。赤玉土と腐葉土の割合を7:3にするのがおすすめです。

フェイジョアの肥料

フェイジョアに肥料を与える場合は春にしましょう。芽を出す前が最適です。さらに果実を収穫したあとに化成肥料を与えると良いですよ。

フェイジョアの水やり

フェイジョアをお庭に直接植える場合は、降雨のみで問題ありません。ただし、真夏であまり雨が降らない時期は、土が乾燥して硬くなるので水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。水切れを起こすと果実が育たないこともあるので注意してください。

フェイジョアの植え替え

庭に地植えする場合は植え替えは必要ありません。

鉢植えで育てる場合は、生長していくと鉢が小さくなることがあるので、3月から4月に植え替えをしてあげましょう。根を傷つけないように植え替えることが重要です。

フェイジョアの剪定

フェイジョアは発芽前の3〜4月に剪定するのが最適です。長く伸びてしまっている枝、混み合っている葉や枝を間引いてあげましょう。

下垂気味の枝には大きな実がつきやすいので残してください。

フェイジョアの増やし方

挿し木

フェイジョアは挿し木で増やすことができます

挿し木は6月が適した時期で、フェイジョアの枝を5cmから10cmほどカットし、切った枝の下の葉は取り除きます。枝を挿し木用に用意した鉢に移して増やすことができます。

種まき

収穫した種を植えることで増やすこともできます。

フェイジョアの果実から種を取り出したあと、よく洗い果肉を落とします。陰干ししてから鉢または地面にまいてください。種まきの時期は春の3月から4月に行ってください。芽が出るまではたっぷりと水を与えましょう。種から育てる場合は時間がかかりますが、5年前後で花が咲くようになりますよ。

フェイジョアの注意する害虫・病気

フェイジョアはコウモリガの幼虫がつくことがあります。フェイジョアの枝のなかに入り込み内部を食べてしまいます。被害にあうと生長が止まることもあるので注意してください。

雑草が生い茂っていると、コウモリガの幼虫がつきやすいので雑草の手入れはこまめにしましょう。

フェイジョアの花言葉は?


フェイジョアの花言葉は、「情熱に燃える心」、「満ち足りた」、「実りある人生」、「豊穣」です。食べられる美味しい果実が収穫できることからこのような花言葉がつけられたと考えられます。

フェイジョアを育てて食べてみよう


フェイジョアは海外では食用として有名です。自宅で育てたフェイジョアをぜひ食べてみませんか。花も楽しむことができるので庭木としても育ててみてくださいね。

シモツケの育て方|植え替えや剪定の時期はいつ?挿し木で増やす方法は?

シモツケ 花

シモツケは、日本や中国、朝鮮半島原産の落葉低木です。日本では、現在の栃木県である下野(しもつけ)の国で最初に見つかったことから、「シモツケ」という名称になったといわれています。

この記事では、そんなシモツケの育て方についてご紹介します。

シモツケとはどんな植物?

シモツケ 花

シモツケは落葉低木のひとつで、5月中旬〜6月ごろにかけて、小さな花を密集させた繊細な花姿で咲きます。

アジア原産なので暑さにも寒さにも強く、難しい手入れがあまり必要ないので、公園などにもよく植えられています。自宅の庭でも簡単に育つので、庭植えにしたり鉢植えにして育ててみましょう。

シモツケを育てる場所

シモツケは日当たりが良く、風通しのよい場所で育てます。やや耐陰性もあるので、屋外の明るい日陰でも育ちます。

もし鉢植えで育てる場合は、日差しが強い夏場だけ、明るい日陰に移動させてあげるといいです。

シモツケの水やり

シモツケ 花畑

シモツケの水やりは、鉢植えで育てる場合は鉢土が白っぽく乾き始めたらたっぷり与えましょう。冬は休眠するので、水やり頻度を控えめにしてください。

シモツケを地植えで育てる場合は、一度根付いてしまえば基本的に雨の水分で十分に育ちます。ただし、夏場に乾燥が続くなら朝方に水やりしてあげましょう。

no-img2
松原真理子
シモツケは葉が混み合っているので、株全体ではなく根元に十分にお水をあげましょう。葉の間に残った水が夏の暑さで熱湯になって蒸れの原因になります。

シモツケの肥料

シモツケはあまり肥料を必要としませんが、鉢植えで育てるなら4月ごろの新芽が伸び始めたころに、マグァンプKなどの肥料効果が長期間続く緩効性肥料を株元にほどこしてあげましょう。

地植えする場合には、基本的に肥料は必要ありません。

シモツケの剪定方法

シモツケ 花後 剪定

シモツケの剪定時期は、花が終わり、完全に枯れる直前です。この時期に、枝先の花がらを剪定することで、剪定した下のわき芽が伸ばしてまた花を咲かせてくれます。

花後の切り戻し剪定を定期的にすることで、1ヶ月ほどは繰り返し開花するようになります。

樹形を低く仕立てたいときなどは、この時期に強剪定をします。低くしたい枝を選んで、枝の途中の芽の上で切り戻しましょう。

シモツケの植え付け・植え替え

シモツケの植え付けや植え替えに適した時期は 、芽が出る前の3月頃か、もしくは10月下旬から11月頃です。鉢植えでシモツケを育てる場合は、毎年1回は植え替えをしましょう。

シモツケを地植えする場合は、庭土に3割ほどの腐葉土と元肥として緩効性肥料をよく混ぜてから植えましょう。

鉢植えで育てるときは、市販の花木用の培養土に植えましょう。自分で配合する場合は、赤玉土小粒4:鹿沼土2:腐葉土3:バーミキュライト1の割合がおすすめです。

シモツケの増やし方

挿し木

とくに地植えのシモツケを親株に増やしたいときは、「挿し木」という増やし方がおすすめです。挿し木に適している時期は5月頃なので、剪定の作業で切り取った枝を使いましょう。

シモツケを挿し木するときは、その年に伸びた新しい枝先10cmをカットして、先端2〜3枚の葉以外を取り除き、挿し木用の土をいれた鉢に挿しましょう。

発根して新芽が動くまでは、土が乾燥しすぎないようにこまめに水やりしてください。秋には十分に育つはずなので、鉢上げしましょう。

株分け

とくに鉢植えのシモツケを親株に増やしたいときは、「株分け」という増やし方がおすすめです。株分けは植え替えと同時に作業します。

植え替えのときに根鉢をやさしく崩し、古い土を落としたら、分けられそうな根の分け目を探します。だいたい二等分になるように手で割いて、別々の鉢に植えれば完了です。

シモツケの育て方で注意すべき病気・害虫

シモツケ 花

シモツケに付きやすい害虫というと、アブラムシです。春から秋にかけて発生しやすいので注意しておきましょう。また、枝が密集して風通しが悪くなると、カイガラムシが付くこともあります。

いずれも早めに見つけて殺虫剤を散布し、駆除してください。アブラムシはテープに貼り付けて駆除することも可能ですし、カイガラムシは殺虫剤がうまく効かない場合、歯ブラシなどでこすり落としてしまえばOKです。

被害が大きくなりそうな場合は、薬剤散布を行いましょう。

シモツケの育て方は簡単!庭に植えてみよう!

小さな花が枝先に集まるようにして咲くという特徴のあるシモツケは、どれもとてもかわいらしく、種類によってその花の付き方や色も異なります。

庭植えにしても小さい鉢でも育てられますし、日当たりの良い場所に置いて毎日水やりをすれば、比較的初心者にも育てやすいのでおすすめです。

ユリオプスデージーの育て方|剪定や挿し木の方法は?冬越しはできる?

Photo by ハルヒツジさん

秋から春にかけてマーガレットによく似た黄色い花を咲かせるユリオプスデージーは、花壇でよく見かけるお花の一つです。
この記事では、冬の寂しい風景にぱっと映える、ユリオプスデージーの育て方についてご紹介します。

ユリオプスデージーの日当たり

ユリオプスデージーは、一年を通して、直射日光を避けた明るく日当たりの良い場所で栽培しましょう。
半日陰で育てることもできますが、日差しが足りないと花つきが悪くなってしまいますので、花を楽しみたい方は日光をあててやりましょう。

アフリカ生まれのユリオプスデージーは、乾燥には強い反面、多湿の環境が苦手です。地植え、鉢植え問わず、水はけのよい土で育てるのがポイントです。
雪の降る寒冷地では越冬できないので、雪や霜が降りる地域では雪や霜を避けられる場所で、鉢植えで育てるのがおすすめです。

ユリオプスデージーの栽培環境

ユリオプスデージーじゃ耐寒性も耐暑性もあるのですが、霜が何回も当たったり、寒い風に当てていると枯れるので注意しましょう。

場所によっては、冬越しも可能です。関東の南部にかけては冬越しできるでしょう。

また、霜は降りることがあっても、マイナス5度以下にならない地域の海岸や平野などでは心配する必要はありません。

ユリオプスデージーは夏の暑さと湿気が苦手なので、風通しの良い場所を確保して管理します。降雨が継続しているときは、軒下に移動させて雨にかからないようにしてください。

ユリオプスデージーの水やり

夏の水やり

夏に、太陽の日差しがきつくてすぐに水が乾くからといって、水やりをやりすぎると腐ってしまうので、表土が乾いてから与えるようにしてください。

水やりの量は、鉢の底から流水するぐらいたっぷりとあげます。

冬の水やり

寒さが厳しい冬(12月〜2月)にかけては、気温が高い日を狙って午前中に少ない量を少しずつ与えます。冬の間でも、土が乾いてからたっぷりと水分を与えるようにしましょう。

ユリオプスデージーの肥料・追肥

ユリオプスデージーを鉢植えで育てる場合は、真冬と真夏を除き葉の色合いをみながら、液体肥料と化成肥料を施します。化成肥料は緩効性のものを使用し春〜秋の生育期間中に施肥します。

ユリオプスデージーを地植えで育てる場合は、肥料を施す必要はありません。肥料は植え付けるときから混ぜ込んでしまうと、ダメージを与えてしまう危険性があるので控えましょう。

葉の色が薄いときは液体肥料を用いるようにしてください。葉の色が濃いと、肥料を与えすぎている可能性があります。

肥えていると根腐れの原因になりますので様子を見ながら育てていきましょう。花つきが悪かったときは10日置きに液体肥料を与えてみてください。

ユリオプスデージーの土

ユリオプスデージーを育てるときは、水はけの良い土、もしくは有機質に富んでいる土を用います。

配合としては、赤玉土の中粒サイズと腐葉土とピートモスを5:3:2の割合にします。そこのリン酸の成分が多く含まれた緩効性化成肥料を加えるようにします。

市販の花と野菜の培養土でも可能です。または、ピートモスを無しにして、赤玉土6割と腐葉土を4割にしてみても構いません。

ユリオプスデージーの植え替え・植え付け・種まき

植え替え

ユリオプスデージーの植え替え時期は、3月〜5月か9月〜10月が最適です。根の成長が早いユリオプスデージーは、2年に1度は植え替えを行います。

鉢から取り出して根と土が固まっているときは、半分ほど崩してから植え替えるようにしてください。鉢は植えていた鉢よりも1サイズ大きい鉢を用意しましょう。

植え替えしないと根詰まりになり、生育に悪影響を及ぼします。

植え付け

ユリオプスデージーの植え付け時期は、9月〜10月の秋頃です。苗を購入したらすぐに植え付けましょう。冬が到来するまでに生長させると冬に負けない体になります。

ユリオプスデージーは根をよく伸ばす植物ですので、鉢植よりも地植えにしたほうが無理なく生長できます。

種まき

ユリオプスデージーは種まきからでも繁殖させることができます。しかし、種からの生長は難しいとされています。

ユリオプスデージーの剪定時期

ユリオプスデージーの剪定時期は、5月〜6月、9月下旬〜10月ごろが適しています。樹形が乱れていたら、株の半分ほど切り戻してやりましょう。

ユリオプスデージーは草花のようには見えますが、実際は樹木です。樹齢を重ねると幹が太くなり、ゴツゴツとして花が咲きずらくなる性質があるため挿し木で増やすのもおすすめです。

ユリオプスデージーを挿し木で増やす方法

ユリオプスデージーの増やし方には、「挿し木(挿し芽)」という方法があります。5月〜6月が適しています。

枝を分裂させるため新芽を摘み取ります。新芽の長さを5cm〜10cmの大きさに剪定し、きれいな水を容器に入れて1時間程度吸水させます。

容器はコップなどを使いましょう。赤玉土を湿らせて浸水していた新芽を挿します。

用土は、バーミキュライトや川砂でも構いません。日陰での管理に徹し乾かさないようにしましょう。

1ヶ月程度育てると根が出てきます。発根した芽は一つひとつ仮で鉢に植えます。

冬を越すためにも、温かい気温のところに移動させます。春先になったら鉢などの植え替えして育成していきましょう。

ユリオプスデージーの育て方で注意すべき病気・害虫

ユリオプスデージーには「アブラムシ」が発生することが多くあります。

アブラムシは年に季節を問わず出てくるので、観察しながら育てましょう。風通しの悪い場所で育てたり、肥料を多く与えすぎたことなどで、アブラムシは発生するので気を付けましょう。

ユリオプスデージーの管理温度

ユリオプスデージーは10度〜25度が生育適温です。

耐寒性は0度で強い方です。マイナス2度の気温を1日でも浴びせてしまうと、1か月経ったときの花の数が減少します。

ユリオプスデージーの花言葉

ユリオプスデージーの花言葉は「円満な関係」「夫婦円満」「清楚」「明るい愛」「無意識」「無邪気」です。

ユリオプスデージーの花を花壇や鉢植えで楽しもう!

黄色一色の花を咲かせるユリオプスデージーの育て方をご紹介しました。

冬から春にかけて休眠する植物が多い中、満開に咲くユリオプスデージーは、辺りに明るさをもたらしてくれそうですね。

ある程度の耐寒性を持っているので、初心者にも育てやすいです。

※トップ画像はPhoto by ハルヒツジさん@GreenSnap

菊(キク)の育て方|植え替え時期はいつ?肥料の与え方や、挿し木の増やし方は?

キク 菊

キクは桜と並んで日本人にとっては馴染みが深い花です。日本では古くから品種改良がされ、海外でも人気を集めています。

小菊と呼ばれる種類は鉢やプランターで育てることもできます。今回はキクの育て方についてご紹介します。

菊(キク)の日当たり

キクは日光を好む植物なので、一年を通して日当たりの良い環境で育てましょう。

厳しい暑さには弱く、成長が鈍ってしまうこともあるため、真夏などの時期は半日陰や明るい日陰などに移動させてあげましょう。

菊(キク)の置き場所

水はけと日当たりの良い、庭やベランダなど屋外の場所に置いて育てるといいでしょう。ただし、雨に当たると花が傷んでしまうことがあるため、軒下などが雨を避けられる場所が適しています。

夏の高い温度には弱いため、半日陰などに移動させて対策する必要がありますが、寒さには強いため屋外でも冬を越すことができます。

菊(キク)の水やり

夏の水やり

しっかり土の表面が乾くまで待ってから、水を与えるようにしましょう。土が湿った状態が長く続くと、根を腐らせてしまいます。

一回の水やりでは、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。こうすることで、土のなかの空気を入れ替えて、根が新しい酸素を吸収しやすくなります。

夏の時期の水やりは気温の高い昼間に与えると根を傷めてしまうため、朝など涼しい時間帯に与えるように注意してください。

つぼみがつき始めたり花が咲いている時期は、水切れを起こさないように、しっかりと水を与えるようにしましょう。開花中に水切れを起こすと、花が散るのが早まったり、花つきが悪くなってしまいます。

また、花や葉に水がかからないように注意し、水は根元に注ぐようにして与えるようにしましょう。

冬の水やり

キクは宿根草の植物であるので、種類にもよりますが冬のあいだは休眠していることが多いです。

生育速度も鈍く、あまり多くの水は吸い上げないため、水やりは控えて、やや乾燥気味に育てるといいでしょう。

地植えの場合は、特に水やりを行う必要はないでしょう。

菊(キク)の肥料・追肥

キクは肥料食いの植物として知られています。花つきを良くするために、多くの肥料を消費します。肥料切れを起こさないことは大切です。

ただし、過剰に与えてしまうと肥料障害を起こしてしまうため、時期によって施す量を調節しましょう。

元肥には緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。市販の菊用培養土を用土として使用する場合は、すでに肥料成分が多く含まれていることがあるため、確認が必要です。

花つきを良くするためには、リン酸成分が必要となります。

油かすなどに多く含まれているチッ素成分が多すぎると葉の量が増えすぎてしまうため、成分のバランスには注意しましょう。

秋菊の場合、つぼみが出てくる9月上旬頃までは化成肥料や乾燥肥料を月に1回程度施し、それ以降はリン酸やカリウムが含まれている液体肥料を、週に1回程度与えるようにします。

菊(キク)の土

キクは水はけと通気性が良く、弱い酸性の土壌を好みます。

鉢植えでは、赤玉土5、腐葉土3、ピートモス2程度で混ぜ合わせておくのが目安です。市販のキク用培養土であれば、キクに適したバランス調整がされているので元肥を混ぜ込む必要もなく、そのまま使用することができます。

地植えの場合は、土を掘りあげたあと、腐葉土を2割ほど混ぜ込んでおきましょう。

日本の土は酸性に近いものが多いですが、アルカリ性が高い土だった場合は、鹿沼土を混ぜ込むことで酸度調整することができます。

菊(キク)の植え替え・植え付け

植え付け

キクの苗の植え付けは種類にもよりますが、秋に花を咲かせる秋菊の場合は4月〜6月頃までの夏前に植え付けを行うといいでしょう。

植え替え

多年草である菊は、成長すると植え替える必要があります。

植え替えの時期は植え付けと同じ4月〜6月頃が適しており、鉢植えの場合は根詰まりしないように一回り大きいものへ移すか、株分けをしてサイズを調整しましょう。

地植えの場合でも、同じ場所と土で育てていると、病気や害虫の被害を受けやすくなるため、1〜2年に1回は植え替えを行うようにしましょう。

菊(キク)を挿し木で増やす方法

キクは、主に挿し木(挿し芽)で増やすことができます。挿し木に使う茎は、新芽の先端部分から5〜10cm程度のところで切り取りましょう。

太く丈夫なものほど根をつけやすいです。切り口は水を吸収しやすいように斜めに切り、2時間ほど水につけてください。

挿し木を行う時期は、キクの生育期である5月〜6月頃が適しています。

土には雑菌の入っていない、新しい鹿沼土やバーミキュライトなどを使用します。種類によっては根をつけにくいものもあるため、発根剤などを用いてもいいでしょう。

株分けでも増やすことはできますが、挿し木であれば株の更新もできるため、花つきや株の劣化を防ぎ、継続的にキクを増やすことができます。

菊(キク)の育て方で注意すべき病気・害虫

キクは病気や害虫の被害を受けやすい植物です。被害が拡大する前に薬剤や殺虫剤などでリスクを減らすようにしましょう。

かかりやすい病気

風の通りが悪い環境が続くと、うどんこ病や灰色カビ病などのカビが原因の病気が発生することがあります。

葉や茎に白い斑点があらわれて弱ってしまい、光合成を阻害され、花つきや生育が悪くなるだけではなく、枯れる原因にもつながります。症状を確認した場合は、すぐに異常のある葉や枝を切って取り除き、感染が拡大しないようにしましょう。

水はけの良い環境を保ち、泥の跳ね返りを防ぐためにマルチングを施せば、予防することができます。

つきやすい虫

害虫では、主にハダニやアブラムシなどが発生することが多くあります。

ハダニは乾燥した時期に発生しやすく、アブラムシは春先頃から注意が必要です。数が少ない場合はテープなどで引き剥がすことも可能ですが、繁殖力が高いため、オルトランなどの薬剤を散布して対策するようにしましょう。

同じ薬剤を使用し続けると、害虫が耐性を持つこともあるため、被害が続く場合は異なる系統のものをローテーションで使用するといいでしょう。

菊(キク)の管理温度

キクの生育は15℃〜25℃が適温とされており、4月〜7月中旬頃までは成長が大きく進みます。

真夏の高い気温には弱いため、半日陰などに移動する必要がありますが、耐寒性は強いため、屋外でも冬越しが可能です。

菊(キク)の花言葉

キクの花言葉は「高貴」や「高尚」などがあります。

好きな菊(キク)の花を栽培しよう!

日本を象徴する代表的な花のひとつでもあるキクの育て方について、ご紹介しました。

キクの歴史を見ると、日本だけではなく世界中で愛される花であることがよくわかります。

キクは花の中でも特に種類が多く、花の色や咲き方、大きさなど自分の好みに合ったものを探してみるのも楽しいかもしれません。

小菊や中菊、スプレーマムといった種類であれば、花壇や鉢植えでも管理しやすいので、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。

ブッドレア(フサフジウツギ)の育て方|鉢植えで栽培できる?剪定や挿し木の方法は?

Photo by ギボウシさん

ブッドレアは藤のような円錐状の花を咲かせる落葉低木です。香りがよく、蝶が蜜を吸いに集まってくることから、欧米では「バタフライブッシュ」と呼ばれます。今回は、ボリュームのある美しい花を咲かせることから、観賞用として庭植えにもされる見応えのいい樹木「バタフライブッシュ」の育て方をご紹介します。

ブッドレアの日当たり

ブッドレアは、一年間を通して日当たりのいい場所で育てるのがポイントです。日差しに当たらないと、ブッドレアの元気がなくなってしまい、丈夫に育ってくれません。

ブッドレアは暑さや寒さ両方にも強いので、暖地でなくても育てることができます。高冷地のほうが夏に咲く花色が冴えるため、観賞も楽しめます。

また、ブッドレアは湿気には弱いので、風通しのいい場所で管理するようにしてください。

ブッドレアの水やり

夏の水やり

ブッドレアは丈夫で乾燥した土壌を好むので、鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたときに水を与えるようにしてください。逆に水を与え過ぎてしまうと、土の中で湿気が高くなってしまい、根腐れを起こして枯れる原因にもなってしまうので注意してください。

地植えで育てている場合は、一度根付けば水を与える必要はなくなってくるので、根付くまでは鉢植え同様に、土の表面が乾いたときに水を与えるようにしてください。

夏場の気温が高くなって、乾燥しやすくなっている時期などは、こまめに土の状態を見るようにしてください。

冬の水やり

冬の水やりも、通常とは殆ど変わりません。土の表面が乾いた頃を見計らい、水やりをしてください。冬の時期なら、土の表面が乾いてから2、3日ほど経った後で水やりをしてもかまいません。

ブッドレアの肥料・追肥

ブッドレアの植え付けをする際に、あらかじめ土の中に肥料を混ぜ込んでおいてください。このときに施す肥料は、リン酸成分を多く含んでいる骨粉などが適しています。

リン酸は花つきをよくしてくれる成分で、生育の初期には特に多く必要とされているので、たくさんの花を楽しみたい人はこの肥料を施すことをおすすめします。

植え込みのあとに追肥するときは、液体肥料を水やりの代わりに1度与えておく程度でかまいません。早めにブッドレアを大きくしたい場合は、3月にゆっくりと効果がでてくる緩効性の化成肥料を施すようにしましょう。

冬になったら、肥料を与えるのはやめましょう。冬に栄養を与えても、吸収せずに終わってしまうので、栄養を与えているつもりが逆に生育を衰えさせていっているという場合もあります。

ブッドレアの用土

ブッドレアを育てるために適している土の配合は、赤玉土が6、腐葉土が3、川砂が1の割合で混ぜられたものがおすすめです。水はけがよくなっており、肥料の保ちがいい土なら、ブッドレアが元気に育ってくれます。

ブッドレアの植え付け・植え替え

植え付け

ブッドレアの植え付け時期は、3月から4月のあたたかくなってくる頃が適期です。

地植えでブッドレアを育てる場合は、根鉢の倍の大きさの植え穴を掘ってから、掘り上げている土に腐葉土や完熟堆肥、ピートモスなどを混ぜ合わせて、水はけのいい土を作っておきます。

植え付けたあとに水極めをすることで、根っこの間に土がしっかりとつまるようにしましょう。

根っこが粗く細いため、ポット苗を植え付けるときには、出来る限り根鉢を崩さないようにして植え付けるようにしてください。

植え替え

ブッドレアを地植えした場合、一度植え付けてしまえば、植え替える必要はありません。

鉢植えで育てている場合、ブッドレアは生育が旺盛で根詰まりがしやすい性質となっているので、1、2年に1度は、ワンサイズ大きな鉢に植え替える必要があります。

また、ブッドレアの根は細くなっているので、移植するのにむいていません。もしも移植したいという場合は、移植を行う半年以上前に根切りをして、細根を出しておく必要があります。

ブッドレアの増やし方(挿し木)

ブッドレアは挿し木という方法を使って増やしていきます。

挿し木をするのに適している時期は6月から7月の間で、その年に伸びて育った枝の先端を10センチほどの長さに切り取ります。

このときに選ぶ枝は、傷がなく、丈夫なものを選ぶようにしましょう。丈夫でないものを選んでしまうと、挿し木をしている途中で栄養がなくなってしまい、ブッドレアを増やすことができなくなってしまいます。

また、傷があるものを選ぶと、病気にかかりやすくなってしまうので注意しましょう。

切りとった枝を川砂や赤玉土に挿し、完全に乾燥させないように気をつけながら、時々水やりをしてください。明るい日陰で管理しておくことで、根を早めに生やすことができるようになります。

水を与えすぎて過湿の環境をつくってしまうと、切り口の部分から枝が腐っていってしまうので、水はけのいい用土を使うようにしましょう。根が十分に生えたときには、ポットや小鉢に植え替えてください。

ブッドレアの手入れ・剪定

ブッドレアは全体の枝を短くするために行う刈り込み剪定をしなければいけない植物で、暖かくなる頃には、切って短くした枝もまた伸びてきます。

細い枝に花がつくと、花の重みに耐えることができずに折れてしまう場合もあるため、細い枝も切っておく必要があります。

ブッドレアが茂ってしまうと、全体のバランスが悪くなるだけでなく、風通しも悪くなってしまうので、突出して伸びてきている枝を夏に切ってしまいましょう。

また、株元からひこばえという勢いの強い枝が出てきたら、放置しておくと邪魔になってしまうので、見つけたときにはすぐに切り落とすようにしてください。

花が咲き終わったあとに残る花柄も、こまめに掃除しておく必要があります。そのままにしておいてしまうと、種ができ、栄養がそちらへと吸われていってしまいます。

花が咲き終わってからは枝先を剪定してください。こうすることで、ブッドレアが長く咲き続けるように調整させることができます。

ブッドレアの育て方で注意すべき病気・害虫

ブッドレアに寄生する害虫には、アブラムシがいます。アブラムシは植物に口針を挿すことで寄生して、植物の栄養をどんどん吸い取っていってしまいます。繁殖したアブラムシに群れで寄生されれば、ブッドレアの栄養吸われ、生育が衰える原因にもなってしまいます。

ほかにも、アブラムシがウイルス感染している場合に、健康だったブッドレアが病気にかかることがあります。アブラムシの排泄物も、放置しておくとすす病をおこす原因になってしまうので注意が必要です。

害虫は見つけ次第、殺虫剤などで駆除し、ウイルスに感染してしまった部位はすぐに取り除きましょう。

また、コウモリガという害虫にも注意してください。コウモリガの幼虫は、幹に穴を開けていくことで内部へと潜り込んでいき、植物の内部を食い荒らしていく害虫です。最悪の状況になると、木を枯らしてしまうため注意が必要です。

木の内部に潜りこまれると、薬剤が届きにくくなって、効果も激減してしまいます。コウモリガに有効な薬剤もありますが、駆除するとなるととても厄介な害虫です。

ブッドレアの管理温度

ブッドレアは暑さにも寒さにも耐えることができるため、管理温度について難しく考える必要はありません。ただし湿気は苦手な植物なので、使用する用土は水はけがよく、肥料の栄養を保つことのできるものを選んで風通しをよくしておくようにしてください。

ブッドレアの種類・品種

ブッドレアにはいくつかの品種がありますが、一番広く親しまれているものは、ダヴィディー種という品種です。園芸で植えられるブッドレアは、本種とされているものと、そのダヴィディー種というものを指すことがほとんどです。

ダヴィディー種は中国が原産の落葉低木となっており、樹高は3メートルから5メートルのものがあります。

甘い香りのするブッドレアは、その香りで蝶を誘うことから、バタフライ・ブッシュともいわれています。大きく茂り、花穂を色々な場所から出す姿が見応えあると、観賞用としても人気が高くなっています。

ダヴィディー種のほかにも、グロポーサ種という品種があります。ダヴィディー種に比べると耐寒性が弱まってしまいますが、黄色い小花が丸い玉上にまとまって咲くことから、可愛らしい印象をいだかせてくれる品種です。

ハーレクインという品種は、濃い紅紫色をしており、葉っぱにはクリーム色の斑模様が入っています。ブッドレアの中でも最も濃い青紫の花を咲かすアドニス・ブルーは、狭い場所でも栽培が可能となっています。

ブッドレアの花

ブッドレアの開花時期は初夏から秋にかけてです。その年のボタ枝の先端部分に、小さな花がまとまって咲きます。

円錐状の房をつくるようにして花が咲き、その花からは甘い香りが漂うことで人気となっています。

ブッドレアの花言葉

ブッドレアの花言葉には、「魅力」「あなたを慕う」「私を忘れないで」などの言葉があります。甘い香りを漂わせるブッドレアは、「恋の予感」という花言葉もつけられています。

ブッドレアを鉢植えや地植えで育ててみよう!

落葉低木であるブッドレアは、品種によってはそれほどスペースを使わずに育てることができるようになっています。

暖地でなくても育てることは可能になっているので、ぜひ庭に植えて、房のように花を咲かせるブッドレアを眺めてみてください。

センリョウ(千両)の育て方|剪定や挿し木、植え替えの時期は?実がなるまで何年?

センリョウ photo by❤︎15さん

センリョウ(千両)の原産地は東アジアの暖帯から熱帯にかけてで、穂先に赤い実のような花と黄色い実のような花(キミノセンリョウ)がつく木があります。実が美しいので観賞用に江戸時代から栽培されている低木です。赤い実のセンリョウはお正月に用いるおめでたい花としても知られています。

そんなセンリョウの育て方について詳しくご説明します。

センリョウ(千両)を育てる場所

センリョウを育てるのは明るい日陰で、風の当たらない場所が適しています。栽培自体はそれほど難しくなく、暑さに強いので、関東地方より西では地植えでもよく育ちます。

寒さが厳しい地方では、風に弱く寒さにあまり強くないため鉢植えがおすすめです。鉢植えをする場合は、家の外に鉢を置いて、日差しが強い夏は日陰で、冬は明るく寒い風が当たらない場所に置きます。

特に、花の時期は雨に当たらないような場所に置くことがたくさん実をつけるコツです。

センリョウ(千両)の水やり

センリョウは水はけの良い場所で育て、表面の土が乾いたら水をやります。植え付けたときは水やりが必要ですが、その後は夏冬に乾燥しないように気をつければ、特に必要ありません。鉢植えの場合も、表面を触って乾燥していたら水やりする程度で大丈夫です。

センリョウ(千両)の肥料

センリョウの肥料やりは基本的にしなくても大丈夫です。ただ、年に1回、2月ごろに化学肥料、骨粉、油かすなどを混ぜた肥料を少し株回りに施します。

株を大きくしたい場合は、チッソが緩やかに溶ける緩効性化学肥料を、5〜6月ごろに少し入れます。ただ、チッソ成分が多い肥料は実がつかなくなるので注意が必要です。

センリョウ(千両)の用土

センリョウは、水はけがよくて適度な水分を保っている土壌を好む植物です。センリョウを育てる用土には、赤玉土:腐葉土の割合が3:1くらいにして土を混ぜます。

種まきは、熟した赤い実の種をその用土に巻きます。鉢植えするなら赤玉土と腐葉土の割合を8:2にしましょう。

センリョウ(千両)の植え付け・植え替え

センリョウは根元から芽が出て株が大きくなります。

センリョウの植え付け時期は、4月〜5月か9月〜10月頃です。明るい日差しが届く日陰に、植え付ける株より大きめの穴を掘り、そこに腐葉土を多めに入れこみます。その上に高めになるようにセンリョウの苗を植え付けます。

苗が倒れるようなら支柱を立てます。鉢植えにするなら、苗より大きめのプラスチックの深い鉢に底石を1/3ほど入れて、苗木を真ん中に置きます。

大きくなった株を植え替える場合は、2年に1度を目安にして、地下茎を2,3個にカットし元の鉢に植えます。すると、翌年には花をつけます。

センリョウ(千両)の育て方で注意すべき病気・害虫

センリョウは病害はあまり見られない育てやすい木です。

強いていえば、茎と節の間が黒褐色になり下の葉が枯れる立枯病や、水やりが多すぎると根腐病にかかることがあります。また、葉の表面が褐色の斑点ができる褐斑病や、葉に灰褐色などの病変や実や茎に黒褐色の病変ができる炭疽病などになることもあります。

病気にかかった株から土が感染するので、病気にかかったら、株を捨て、その土に植えないようにします。害虫は茎や葉には見られませんが、根を見ると根が暗褐色に腐敗するネグサレセンチュウ類がいる場合があります。

センリョウ(千両)の増やし方

センリョウの増やし方は、「挿し木」や「種まき」が一般的です。

挿し木

挿し木方法は、3月から4月に数節の長さの穂をとって、挿し木をする用土箱に風があたらない日陰で土が乾燥しないように管理します。挿し木してから3か月ほどすると発芽します。

種まき

種まき時期は12~3月頃です。熟した花を選び、果肉をきれいに水洗いで取り除くと種がでてきます。その種を乾燥する前に赤玉土と腐葉土を混ぜた土にまきます。

明るい家の外に置いて、乾燥しないように水やりをきちっとすれば春ごろに芽が出てきます。

センリョウ(千両)の剪定

センリョウの地下茎は張っていき、株もどんどん増えてそこから発芽し枝が伸びてきます。そのままでも木の形は変わりませんが、株が多すぎると蒸れて根元の葉が枯れてきます。また、3年以上の木の枝は実がつかないので、3月に枯れた枝や茂っている枝は地面の近くから剪定して取り除きましょう。

剪定することで実がなる木だけが残り、いい花が咲きます。あるいは、12月~1月頃に実がなっている枝はカットして、お正月飾りや部屋の飾りにして、実がなっていない枝をそのままにして伸ばしてもいいでしょう。

センリョウ(千両)の実がなるまで何年?

センリョウは、幼苗から育て始めると、実がなるまで4〜5年ほどかかります。
千両は花が咲く時期に雨に当たったり、日陰の暗すぎる場所で育てていると実がならないことがあるので注意しましょう。

センリョウ(千両)の育て方を覚えて花や実を楽しもう!

センリョウは千両、マンリョウは万両の価値があるとされる縁起がいい赤や黄色の実をつける木で、お正月花としてよく利用されています。明るい日陰でよく育ち、表土が乾燥した時だけ水をやればいいので、比較的育てやすい木です。

株が増えて挿し木もしやすいので、鉢植えや庭の低木として使われることが多いです。地植えでは東に赤い実がなるセンリョウの木を植えると良く、鉢植えにしても可愛い実をつけるので人気です。

サンパチェンスの育て方|挿し木はできない?地植えで冬越しできる?

Photo by KKENさん

サンパチェンスは真夏の暑さにも耐え、初夏から秋まで休まずに鮮やかな花を咲かせてくれる植物です。初心者でも育てやすいため、真夏のガーデンを鮮やかに彩り、目を楽しませてくれます。今回は、初心者でも分かりやすいサンパチェンスの育て方のコツをご紹介します。

サンパチェンスとは?

サンパチェンスは、インパチェンス属の種間雑種としてサカタのタネが開発した品種です。
成長が早く丈夫なので初心者にも育てやすい花です。

サンパチェンスは熱帯の植物のため暑さに強く、春から秋まで休むことなく次々と色鮮やかで美しい花を咲かせます。暑さが増すほどに株が大きくなるのが特徴で、暑い夏を鮮やかに彩ってくれます。

インパチェンスとサンパチェンスの違い

インパチェンスとサンパチェンスの最大の違いは、花と葉の大きさです。インパチェンスに比べるとサンパチェンスはひとまわり大きく、成長が早いことが特徴です。

真夏の強い日差しにも耐え、春から秋まで長い間花を咲かせてくれます。サンパチェンスは種をつけないため、苗で販売されています。

サンパチェンスを育てる場所

屋外の日当たりの良い場所、または半日陰を好みます。寒さに弱いため、日当たりの悪い場所に置くと花が咲きにくくなります。

温度が低いと苗が寒がり、根の生育が止まってしまいます。特に10度を下回るとダメージが大きくなります。4~5月は、最低気温が10度を下回ることがあるので、根が生育できる温度を保つよう注意が必要です。

サンパチェンスの水やり

土が乾いたら水やりをすることが基本です。過湿に弱いため、水をやりすぎて過湿にならないように注意が必要です。

花壇・地植えの場合

植え付け後2週間は、土の表面が乾いてきたら水やりをしましょう。その後は雨水だけでも育ちますが、雨の降らない日が続いて土が乾燥している時は水やりをします。

プランター・鉢植えの場合

鉢植えの場合は、過湿にならないように注意することが必要です。土の表面が乾くまでは、水やりをせず、乾いてからたっぷりと水やりをしてください。

暑さには強いのですが、葉からの水分が蒸発しやすいので、夏場は日中にしおれてしまうことがあります。そんな時は半日陰に移動させて、日中でもたっぷりと水やりをし、葉の表裏にも直接水をかけてあげてください。

サンパチェンスの土づくり

水持ち、水はけの良い土を使います。長い間花を咲かせるので、栄養のある用土を作ることが大切です。用土に腐葉土か完熟たい肥を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってください。

サンパチェンスの肥料・追肥

春から秋までの生育期は次々と花を咲かせるので、定期的に追肥が必要です。

花壇・地植えの場合

1ヶ月に1回程度、草花用の緩効性肥料を適宜置き肥します。

植え付けから2週間後を目処に、1週間〜10日置きに1度の頻度で、液肥(ネイチャーエイドなど)を水やり代わりに規定倍率に薄めて与えると良いでしょう。

プランター・鉢植えの場合

追肥は1カ月に1回程度の割合で、草花用の緩効性肥料を適量、根の中心から少し離れたところに施します。併せて植え付け2週間後から、1週間~10日に1回程度を目安に、液肥(ネイチャーエイドなど)を生育状態に合わせ規定倍率に薄めて与えるのがおすすめです。

追肥は株の生育状態(葉色が薄くなり、花が安定して開花しなくなる)を見極めながら、株の成長に応じて栽培初期は少なめ、徐々に多く与えるようにします。施す肥料は緩効性肥料を用います。速効の肥料は根を傷めてしまう危険性があるので施用を避けます。

サンパチェンスの植え付け

サンパチェンスは適度な水分を好みますが過湿に弱いため、植え付けのときは土が過湿にならないようにすることが一番のポイントです。

花壇・地植えの場合

植え付ける場所は日なた〜半日陰の場所で、水持ちと水はけがよく、風通しの良い場所が適しています。用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い反響を作ってください。株間は60cm程度で植え付けます。

プランター・鉢植えの場合

最初から大きな鉢に植え付けてしまうと、土がなかなか乾かず、サンパチェンスが苦手な過湿の状態になってしまいます。最初は5〜6号鉢に植え付け、株が大きくなるにつれて鉢のサイズを上げていくと、失敗が少なく大きく育ちやすくなります。

サンパチェンスの植え替え

植え付けから1〜2ヶ月程度経ち、根が回ってきた頃を目安に10号鉢に植え替えするのがおすすめです。

サンパチェンスの増やし方

サンパチェンスは挿し木で数を増やすことができますが、PVP品種登録をされている植物です。法人だけではなく、個人でも増やすことが禁止されています。

PVP品種登録とは、種苗法の登録品種ということです。この表記のある種苗を育成者の許諾なく繁殖、譲渡する行為は、損害賠償などの刑事罰の対象となる場合があります。増やしたい場合は、毎回苗を購入しましょう。

サンパチェンスの手入れ

切り戻し

茎が伸びすぎてバランスが悪くなった時には、枝先から1/3〜1/2を目安に切り戻します。切り戻し後の水やりは過湿気味になりやすく根腐れの原因になるため、水をやりすぎないように注意しましょう。

花がら摘み・蕾摘み

株がある程度大きく育ってくると、株姿が乱れたり、花つきが悪くなってくることがあります。そんな時は、花がら摘みと蕾摘みをすることで再び見事な花を咲かせることができます。

花がらを取るときは、花首を横に倒すと簡単に取ることができます。蕾の咲く茎の先端は大切な部位なので、傷つけないように注意しましょう。

花と蕾を全て摘み終えたら、薄めた液体肥料を水代わりに与えます。1週間に1回くらいのペースで液体肥料を与えましょう。早い場合は、蕾摘み後、2週間くらいで花が咲き始め、1ヶ月ほど経つと再び見事な花を楽しむことができます。

寒さに弱いサンパチェンスが梅雨や冬越しをするには?

サンパチェンスは本来多年草の植物ですが、耐寒性が弱く冬越しが出来ないため一年草扱いとなっています。最低気温が10度を下回ることが多い春の時期は、鉢植えの場合は、夜は室内に取り込むのが良いでしょう。

地植えの場合は、マルチやポットキャップを利用して防寒対策をするのが良いでしょう。また、水をやる時は、根を冷やさないように「くみ置きの水を使う」など水温に気をつけましょう。

梅雨の越し方

気温が高くなる6月頃でも、長雨が続く場合や気温の低い日は室内に取り込むのが良いでしょう。梅雨が明け、日差しが強くなってくると元気に花が咲き出します。

冬越しの方法

冬越しをしたい場合は鉢に植え替えて、室内に取り込んで管理しましょう。室内で冬越しする場合、10度以上の気温を保つことで枯れるのを防ぐことができます。室内に取り込んでからは、水やりを控えめにして管理しましょう。

サンパチェンスがかかりやすい病気・害虫

アブラムシ、ハダニやホコリダニに注意が必要です。風通しの良さと日当たりの良さを調整することが大切です。薬をかける場合は咲いている花を摘んで、葉の裏まで満遍なく薬がかかるようにすると効果的です。

サンパチェンスの花の色を寄せ植えで楽しもう

鮮やかな赤、ジューシーなオレンジ、優しいピンク、白、ラベンダーカラー、濃いパープルなどサンパチェンスには多くの種類があります。葉に斑が入る斑入りの品種もあり、黄色の斑が入る鮮やかな葉はトロピカルな印象です。

同色系で寄せ植えると、真夏にぴったりの鮮やかな寄せ植えが気分を明るくしてくれるでしょう。

※トップ画像はPhoto by KKENさん@GreenSnap