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ラベンダーの挿し木時期や切る場所は?発根率を上げる増やし方を解説

ラベンダー 挿し木

ラベンダーは挿し木で増やすことができます。今のラベンダーを増やしたい方にはおすすめの方法です。

しかしどうやったらいいのかわからない方もいますよね。ここではラベンダーの挿し木の方法を紹介していきます。挿し木の方法や時期、注意点をまとめていますのでぜひご参照ください。

ラベンダーの増やし方は挿し木が簡単!

ラベンダーの増やし方で一番簡単なのが、挿し木という方法です。

挿し木とは、ラベンダーの枝をカットして、その枝を新たな株にするという方法で、種や株を新たに購入する必要がなく、土に挿すだけなのでとても簡単です。

ラベンダーは常緑低木として毎年美しい花を楽しめるので、挿し木に挑戦してラベンダーを増やしてみましょう!

ラベンダーの挿し木の時期は?

ラベンダーの挿し木の時期について紹介します。挿し木が向いている時期は4月〜5月です。

ラベンダーの生育適温は15〜20度ほどなので、この気温の時期に挿し木をすると発根率も上がり、成功しやすくなりますよ。

とくに4〜5月はラベンダーの収穫や切り戻しの時期なので、剪定で切り取った枝を使って挿し木するのもおすすめです。

ラベンダーの挿し木で必要な道具

ラベンダーの挿し木に必要な道具は次のものです。

  • 3号ポット(もしくは3号鉢)
  • 挿し木用の土
  • 清潔なハサミ
  • 発根促進剤
  • 水が入ったコップ

挿し木用の土は、無菌で清潔なものが理想です。市販には挿し木・種まき培養土などの製品が出回っていますので、そちらを用意するのが簡単でしょう。もしくは赤玉土100%でも代用できます。

もともと使っていたようなハーブ用の土には、堆肥や腐葉土などの有機物が配合されており、挿し木が腐ったり病気にかかる可能性が高まります。成功率を上げるためにも、挿し木用の土を使いましょう。

ラベンダーの挿し木の方法

  1. ラベンダーを茎先を剪定する

    ラベンダーの茎先にある若い芽の部分を、7〜8cmほどをカットし、これを「挿し穂」とします。

    全ての挿し穂が発根するわけではないので、数本用意しておきましょう。

  2. ラベンダーの挿し穂を整える

    ラベンダーの挿し穂の切り口が斜めになるよう、切りそろえます。斜めにすることで剪定された面積が広くなり、水をよく吸ってくれます。

    また、土に埋める下半分の葉は落としましょう。

  3. ラベンダーの挿し穂を水につける

    あらかじめコップに水をいれ、適量の発根促進剤を溶かしておきましょう。

    切り口が水に浸るようにコップに入れます。一時間ほど水に浸しましょう。

  4. ポットに土をいれる

    ポットに挿し木用の土を9割ほどまでいれます。鉢に挿し木する場合は、鉢底石を敷いておきましょう

  5. 土にラベンダの挿し穂を植える

    土に割り箸などの細い棒を3cm程度さして、植え穴をポットひとつあたり3つほどつくります。

    そこへラベンダーの挿し穂をさして、隙間を埋めるように土をいれて、軽く手で押さえて密着させます。

  6. 水やりをして、明るい日陰で管理する

    鉢底から水が流れでるまで、たっぷりやさしく水やりをしましょう。その後は明るい日陰で管理します。

    ラベンダーの挿し木は発根するまでに1ヶ月ほどかかります。その間は土が乾燥しないように、表土が乾いたら水やりしましょう。

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松原真理子
1ヶ月の発根までの間に葉っぱが枯れてきたものは、吸水が上手くできずに枯れてしまう可能性が高いです。
様子を見ながら葉が腐ったような状態になった場合には、元気な苗に移す可能性があるので、撤去しましょう。

ラベンダーの挿し木で失敗しないコツ

失敗しないためにも、挿し木をしたラベンダーの根がしっかりと生えるまでは、鉢の土を乾燥させないように水やりをしてください。この乾燥させない水やり頻度は難しいです。土の表面が乾いてきたら水やりするように意識してください。

ラベンダーの挿し木の失敗は水やりに原因があることが多いです。反対に言えば、水やりさえクリアすればラベンダーの挿し木は成功しますので、水やりには注意をしましょう。

ラベンダーの挿し木が成功したら、鉢上げをしよう!

ラベンダーの挿し木をした後、1ヶ月以上たって新芽がどんどん伸びるようになったら、鉢上げしましょう。

このとき用意するのは、挿し木用の土ではなくラベンダー栽培用の土です。市販のハーブ用培養土か野菜用培養土を用意しておきましょう。

鉢上げするときは、根を傷つけないように優しくポットから取り出して、できるだけ土を落としてあげます。新しい鉢には鉢底石をいれてラベンダー用の土をいれて植えましょう。

根付くまでは明るい日陰におきますが、新芽が動き出したら日当たりのいい場所に徐々に移動させていきましょう。

ラベンダーの増やし方は挿し木以外にもあるの?

ラベンダーの増やし方は、挿し木の他に「株分け」「種まき」の方法で増やせます。

株分けは、鉢植えで育てているラベンダー向けの増やし方で、植え替えと同時に根から手で割くように分けて増やす方法です。

ラベンダーの種まきは発芽率が若干低いため、中級者向けの増やし方です。種まきの方法は育て方の記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。

ラベンダーを挿し木で増やして楽しもう!

挿し木はとても便利な増やし方です。新たなラベンダーの株を買う必要がなく、種から育てるほど時間もかかりません。ぜひやってみてください。

ラベンダーはドライフラワーやポプリ、リースなど、いろいろな使い道があるので、たくさん増やしてハンドメイド雑貨をつくるのもおすすめですよ。

榊の育て方を解説!挿し木の時期はいつ?植え方や栽培方法は?

榊

神棚に飾るイメージの強いサカキ(榊)は、果実も美しい植物です。葉が美しいため、生垣にも向いています。このページでは、そんなサカキの育て方をご紹介しています。これから育てたい方はぜひご参照ください。

榊の育て方:栽培場所

サカキは半日陰を好みます。耐陰性があるので、必ずしも日当たりのよい場所で育てる必要はありません。植え付ける場所を選ぶ必要は特にないので、育てたいところで育てましょう。

ただし、日差しが強すぎるような場所は、乾燥しやすいので注意が必要です。また、強い風が当たる場所は苦手なので、防風のために植えるのはおすすめしません。

榊の育て方:用土

サカキは水はけがよく、肥沃な土を好みます。自分で土をブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜてください。

榊の育て方:水やり

サカキは乾燥を嫌います。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。植え付けてから2年はとくに乾燥させないように気をつける必要があります。

榊の根が安定してきたら、降雨のみで十分となり、手間もあまりかからなくなります。

榊の育て方:肥料・追肥

サカキは3月になったら追肥をしてください。肥えた土を好みますので、腐葉土、堆肥、化成肥料を土に混ぜましょう。

榊の育て方:植え付け・植え替え

植え付け

サカキは3月から4月、9月から10月に植え付けをします。植え付けの前に元肥料を土に混ぜることがポイントです。

植え替え

サカキは地植えで育てている場合は、植え替える必要はありません。鉢植えで育てている場合のみ、根が窮屈になってきたら植え替えをしましょう。植え替え時期は、植え付けと同じで3月から4月、9月から10月です。

榊の手入れ:剪定時期と方法

サカキの木は、3月から4月、9月から10月に剪定をしましょう。サカキはどんどん生長するため、伸びすぎた枝は時期に関係なく剪定しても大丈夫です。剪定しないと、枝葉が茂りすぎて風通しが悪くなり、病害虫の原因となってしまいます。

サカキはとても丈夫な木なので、強めに剪定しても問題ありません。混み合った枝や枯れた枝を取り除くように、根本や枝分かれした部分を剪定していきましょう。

榊の増やし方:種まき・挿し木

サカキは、挿し木と種の採取によって増やすことが可能です。

種まき

すでに榊を育てていて果実がなるなら、12月ごろに榊の果実から種をとってください。そのまますぐに植えるのではなく、翌年の春まで待ちます。榊の果実は小さく、さらに種もとても小さいので、扱いには気をつけてください。

種が乾燥すると芽が出なくなるので、乾燥させないように湿ったキッチンペーパーで包んで常にうるおいを与えます。その種はペーパーでくるんだまま冷蔵庫に保管。3月から4月になったら種をまいてください。

挿し木

挿し木で増やす場合は、6月下旬から7月上旬にかけて行ってください。挿し木の場合は、めぼしい榊の枝を見つけて15センチ前後でカット。枝は斜めに切って切り口を水に浸し、持っていれば発根促進剤を切り口に塗ります。

挿し木用の土に挿します。根はすぐには出てきませんので、1ヶ月ほど待ってください。それまでは太陽光を避けて水やりをしながら管理します。

榊の育て方:注意する害虫・病気

サカキを育てる際に気を付ける病気や虫についてご紹介します。

榊はすす病とカイガラムシ、アブラムシに気をつけてください。虫を見つけたら早めに薬剤をまいて、駆除してください。すす病はアブラムシやカイガラムシの排泄物を栄養にします。黒いカビが葉につくので、光合成の邪魔をして榊の生長を悪くします。見た目も悪くなりますので、注意が必要です。

榊はどんな植物?

榊はモッコク科サカキ属の植物で、原産は日本、朝鮮半島、中国、台湾です。祭壇や神棚にお供えする植物として有名で、神事に利用されるほど神聖な植物とされています。そのため、寺や神社には榊が植えられていることが多いです。

榊は葉のイメージが強いですが、もちろん花が咲きます。6月に小さな白い花をすべて下向きに咲かせます。11月には黒い小さなブルーベリーのような果実をつけます。

花言葉

サカキの花言葉は「控えめな美点」、「ゆるがない」です。下に向いて咲く花の様子がこの花言葉に繋がったと考えられます。

榊を育てて生垣にしてみよう

サカキは葉の色が濃くて美しく、葉もよく茂りますので生垣に向いています。ただし、強い西日があたる場所にはあまり向かないので注意しましょう。秋になると美しい果実がつきますので、四季を楽しむ生垣になりますよ。

しだれ梅の剪定方法を解説!時期や初心者でも失敗しないコツは?

梅園に行けばひときわ目を引くしだれ梅は流れ落ちるように咲く姿がとても美しいですよね。その美しさを保つためには剪定が必要ですが、実際はどうやったらいいのでしょうか。

このページではしだれ梅の剪定についてご紹介しています。剪定はいつしたらいいかわからない方もぜひご参照ください。

しだれ梅の剪定が必要な理由は?

しだれ梅はウメの一種で、花期は2月から3月です。しだれ梅という特定の植物はなく、しだれているものをしだれ梅と総称しています。

しだれ梅を毎年きれいに咲かせるには剪定が必要です。

しだれ梅を剪定をしないと、枝がどんどん伸びて見栄えが悪くなります。乱れた状態に花がつくのでせっかくの花期が台無しになることもあります。見た目を美しく整えるために剪定をします。

また、枝が好き放題に伸びたり、枝分かれしたりすると栄養があちこちに行き渡ってしまいます。これでは必要な箇所に栄養が行かなくなってしまうので、不要な枝はカットして全体にしっかりと栄養が行き渡るようにするためにも剪定が必要です。

さらに、葉や枝が密集すると通気性が悪くなり、しだれ梅が病気になることもあるので、ハサミを入れて手入れをします。

しだれ梅の剪定に必要な道具

しだれ梅を剪定する場合は、次の道具を用意しましょう。

  • 剪定ハサミ
  • ノコギリ
  • 脚立
  • ゴミ袋

枝が硬いこともありますので、ノコギリがあると便利です。地植えで大きく生長したしだれ梅の場合は脚立を使って作業をするといいですよ。

しだれ梅の剪定時期はいつ?

しだれ梅の剪定の時期は、地植え、鉢植えで異なります。それぞれの剪定時期は以下の通りです。

しだれ梅の剪定時期:地植え

地植えでしだれ梅を育てている場合は、10月から1月に剪定をしてください。この時期は花芽が膨らむ段階です。花芽の位置を確認しながら枝を切り落としてください。花芽とは、花がつく場所のことです。花芽は小さなこぶのようになっています。この花芽をすべてカットしてしまうと、咲く花がなくなってしまうので要注意です。ある程度残してカットします。

しだれ枝に伸びすぎた枝がある場合は、6月から7月にカットしても問題ありません。

しだれ梅の剪定時期:鉢植え

鉢植えでしだれ梅を育てている方もいるかと思います。鉢植えの場合は、10月から11月に行ってください。鉢とアンバランスになるように大きく枝が広がると、見栄えも悪くなります。乱れて大きく広がっていると、場所も取るので、コンパクトな形を保つために剪定が必要です。

だいたい3分の1ほどの高さまで切り落とすとコンパクトなしだれ梅になりますよ。

しだれ梅の剪定の方法

しだれ梅は剪定時期を必ず守って剪定しましょう。

混みあっている枝や、飛び出した枝を見つけたら、根元から切り落とします。細い枝や傷んでいる枝もカットしてください。ポイントは根元から切り落とすことです。細い枝や弱っている枝、傷んでいる枝があれば、一緒に切り落としてください。

剪定中は、花芽を見ながらハサミを入れましょう。花芽は後に花が付く場所のこと。1つの枝に5芽ほど残して剪定してください。すでにご紹介したように、花芽を取りすぎると、花数が減りますのでご注意ください。

剪定中は、仕上がりを想像しながら、ときおり全体を見て剪定すると失敗しにくくなります。しだれ梅は広がって成長しますので、万が一多めに切ってしまっても問題ありません。

切り終えたら、切り口に癒合剤を塗ると良いですよ。

鉢植えで育てている場合は、枝を3分の1の長さにカットします。芽は3芽ほど残しましょう。

初心者でもOK!しだれ梅の剪定の失敗しないポイント

しだれ梅はたくさんの枝を伸ばすので剪定は欠かせません。失敗しないコツは、剪定の時期を逃さずに毎年ハサミを入れることです。

切った部分から枝分かれすることがあるので、必ず根元からカットすると不要な枝が増えずに済みますよ。適する時期に剪定をしておけば、しだれ梅への負担は最小限に抑えられますが、ある程度のストレスはかかります。育成があまり良くないしだれ梅の場合では弱る可能性もあります。不安な場合は切り口に癒合剤を塗るようにしましょう。

しだれ梅の剪定のコツを覚えよう

しだれ梅をより美しい姿を楽しむためには剪定をしましょう。時期さえ守って、花芽を取りすぎなければ問題ありませんので、試してみてください。

ゼラニウムの育て方|挿し木で増やせる?植え替えや冬越しのコツは?

ゼラニウム 地植え

初夏から秋頃まで花を咲かせるゼラニウムは、ガーデニング初心者にも育てやすい反耐寒性多年草です。

うまく冬越しができれば毎年咲いてくれ、虫除け効果のあるハーブとしても活用できます。

この記事では、ゼラニウムの育て方や、挿し木での増やし方、冬越しのコツについてご紹介します。

ゼラニウムの育て方のポイント

ゼラニウム 花 複色

ゼラニウムの育て方のポイントは、乾燥気味に育てることです。ゼラニウムは多湿を嫌うので、とくに鉢植えの場合は水やりのしすぎに注意し、地植えの場合は植える場所の風通しに注意しましょう。

また、ゼラニウムの生育温度は12〜25度ほどなので、真夏は明るい日陰へ、冬は室内へと移動させたり、冬越し対策が必要です。

ゼラニウムの日当たり・置き場所

ゼラニウムは、一年中日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。

半日陰で育てることもできますが、日照不足になると花つきが悪くなったり、班入り品種なら模様が薄まることもあります。

なお、暑さに弱いため、気温25度を超える真夏は鉢植えなら明るい日陰に移動させたり、地植えなら遮光ネットや草丈の高い植物を近くに植えてあげましょう。

ゼラニウムの水やり

鉢植えのゼラニウムの水やり

鉢植えのゼラニウムの水やりは、表土が乾き切ってからたっぷりと与えます。

ただし、夏の時期は水の吸収や蒸発が激しいので、朝夕に土の乾燥具合をチェックして水やりしましょう。

冬は水やりを控えめにして、土が乾いてから4〜5日後に水やりするようにします。日中の暖かい時間に水やりし、水温も20度前後の常温で与えるようにしましょう。

地植えのゼラニウムの水やり

地植えのゼラニウムは、植え付け後1〜2週間以降、しっかりと根付いて新芽が動いているようであれば、水やりは必要ありません。雨の水分で育っていきます。

ゼラニウムの肥料・追肥

ゼラニウムのつぼみ

ゼラニウムの肥料は4〜10月ごろまで、定期的に追肥します。ゼラニウムは春〜秋の時期にかけて花を咲かせるので、肥料効果がとぎれないようにしましょう。

与える肥料は草花用の粒状緩効性肥料か、液体肥料を使います。緩効性肥料の場合は製品表示にしたがいますが、だいたい2ヶ月に1回。液体肥料の場合は、10日に1回水やりの代わりに与えます。

ただし、真夏に夏バテして弱っているようであれば、肥料は控えましょう。

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松原真理子
弱っている植物を見ると肥料をあげたくなる方がいらっしゃいます。しかし真夏の肥料は、真夏にマラソンを走っている人に栄養ドリンクを飲ませるようなものです。必ずしも、効果があるとはいえません。

ゼラニウムの土

ゼラニウムにはとくに乾燥を好むので、水はけがよい土を選びましょう。

鉢植えで育てる場合は、市販の草花用培養土で十分ですが、水はけをさらにあげたいときは、1〜2割ほど軽石(小粒)を混ぜてください。

地植えで育てる場合は、植える2週間前に庭土1㎡あたり100gの苦土石灰をよく混ぜ、さらに1週間後に2〜3kgの腐葉土と緩効性肥料を規定量混ぜて、さらに1週間寝かせてから植えます。

ゼラニウムの植え替え・植え付け

ゼラニウム 花壇

ゼラニウムの植え替え時期は3〜4月ごろです。苗を植え付けたり、鉢増しや寄せ植えの植え替えはこの時期に作業しましょう。

もし春夏の成長を経て、株が窮屈そうであれば、9〜10月ごろにも植え替えできます。

鉢植えの植え替え

ゼラニウムを鉢植えで育てるときは、深さ20cm以上ある鉢かプランターを用意しましょう。3号苗の場合、8号鉢に5株、65cm標準プランターに5〜6株が目安です。

  1. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰める。
  2. 草花用培養土を鉢の3割ほどいれる。
  3. 元の鉢やポットからゼラニウムを取り出す。
  4. 鉢増しの場合は根鉢を3分の1ほど崩し、黒く古い根があれば切る。ポット苗の場合は根鉢を崩さない。
  5. 新しい鉢の真ん中にゼラニウムを置き、根鉢の肩と鉢の縁下2〜3cmのラインがそろうように調整する。
  6. すきまに土をいれ、細長い菜ばしなどで根の間まで土をいれる。
  7. 土を鉢の縁下2〜3cmまでいれたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりする。

地植えの植え方

  1. 植える2週間前に土づくりをすませておく。
  2. 根鉢の高さと同じくらいの植え穴を、株間20〜30cm以上あける。
  3. ポットからゼラニウムを取り出し、根鉢を崩さずに植える。
  4. 隙間を土でうめもどし、軽く手でおさえる。
  5. たっぷりと水やりをする。

ゼラニウムの冬越し

ゼラニウムは気温12度以下から休眠に入り、耐寒温度は5度ほどとされているので、冬の最低気温がこれを下回る地域では、冬越し対策が必要です。

地植えのゼラニウムの冬越しは、腐葉土やバークチップ、敷きわらなどでマルチングをしてあげます。

鉢植えのゼラニウムの冬越しは、できれば室内の日当たりのいい場所に取り込みますが、雨にあたらない日当たりのいい軒下でも、霜が降りなければ冬越しできます。

いずれの場合も、冬にゼラニウムの葉が黄色く変色してきたら、寒さで弱まっているサインなので、地植えなら掘り上げて鉢に植え替えて取り込むなどの対策をしましょう。

ゼラニウムの挿し木・種まきでの増やし方

挿し木

ゼラニウムの増やし方は、「挿し木」が一般的です。とくに挿し木で増やしやすいのは、4月か9月の時期です。ちょうど9月は剪定の時期でもあるので、一緒に作業するといいでしょう。

  1. 節が根本に数カ所ついている太い茎を10cm前後に切り取る。
  2. 茎の先端側の葉を2〜3枚残し、ほかの余分な葉を取り除く。花がついて入れば根本からカットする。
  3. 鉢に挿し木用培養土を入れて、水で湿らせておく。
  4. 割り箸などで深さ5cmほどの植え穴をあける。
  5. 植え穴にゼラニウムの茎を挿す。節が土に隠れるように深めに挿すのがポイント。
  6. 土ですきまを埋めて、その後は土の表面が乾いたら水やりする程度で、やや乾燥気味に育てる。
  7. 1ヶ月後、新芽がよく伸びたら鉢上げする。

種まき

また、ゼラニウムは種まきで増やすこともできます。種まきの時期は5月頃ですが、芽温度が20度〜23度が適温となっているので、地域によって合わせてください。

  1. セルトレイに種まき用培養土をいれ、水でしめらせておく。
  2. 一粒ずつ種まきをする。
  3. フルイなどで土をうすくかぶせる。
  4. 優しくたっぷりと霧吹きなどで水やりする。
  5. その後はトレーなどに水を張って底面給水させ、明るい日陰におく。
  6. 約1週間ほどで芽が出るので、半日陰ほどで管理する。
  7. 本葉が4〜5枚伸びたらポット上げし、本葉が8枚ほどで鉢上げ、もしくは植え付けする。

ゼラニウムの寄せ植えで相性のいい花は?

ゼラニウムの寄せ植えは、開花時期が同じくらいで、乾燥を好む植物と組み合わせましょう。

また、ゼラニウムは花がひょっこりと伸びるので、細長いカラーリーフなども組み合わせると、全体のバランスが整っておしゃれに仕上がります。

とくに相性がいい花やカラーリーフは下記などです。

  • ニチニチソウ
  • ペチュニア
  • トレニア
  • 黒竜などのジャノヒゲ系
  • カレックス
  • ヒューケラ

ゼラニウムの育て方で注意すべき病気・害虫

ゼラニウム 花 赤

かかりやすい病気

ゼラニウムは灰カビ病やモザイク病にかかりやすいです。

灰カビ病は低温多湿という条件で発生します。茎や葉っぱなどのありとあらゆる場所が溶けたように腐り、そこへカビが生えてくる病です。梅雨時期はとくに注意しましょう。

モザイク病はアブラムシなどを媒介してウイルスに感染し、葉や花びらにモザイクのような模様が出る病気です。モザイク病が発生してしまうと葉だけでなく、株も小さく縮んでしまい弱くなってしまいます。

病気にかかってしまったら、早急に取り除いて殺菌スプレーなどを活用しましょう。

予防としては水やりを控えたり、花がら摘みをして風通しの良い場所で管理すること。または、葉の剪定や手入れを行うハサミやナイフなどを、熱処理してから作業を行うようにして下さい。また、第三リン酸ナトリウムの飽和液を使って消毒するのも効果があります。

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松原真理子
風通しの悪い場所では、水やりの際にできるだけ花や葉を避け、株元にお水を上げるようにすることで、病気を予防することができます。

つきやすい虫

ゼラニウムは、ヨトウムシやアブラムシが発生する可能性があります。

ヨトウムシはゼラニウムの香りに気にも止めず子供を産み付けて葉っぱを食べてしまいます。厄介なのは、成虫になると殺虫剤を散布しても効果が低下してしまうことです。なので、できれば幼虫のときに駆除しておきましょう。

ゼラニウムの育て方をマスターしよう!

初心者でも育てやすい色鮮やかな花を咲かせるゼラニウムについてご紹介しました。

育てやすいとはいっても、過度な暑さや寒さには弱いので、季節にあった管理をして、毎年咲かせられるようにがんばりましょう。

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松原真理子
ゼラニウムにはさまざまな品種があります。葉の香りを楽しむなら「ローズゼラニウム」葉色を楽しむなら「モミジバゼラニウム」がおすすめです。

ギョリュウバイの育て方|剪定と挿し木の方法は?地植えと鉢植えどっちが向いてる?

ギョリュウバイ、photo by せつ工房

ギョリュウバイ(御柳梅)はオセアニア地域原産の可憐な花で、枝が密集して生えることから生垣としても人気があります。その葉っぱ姿がギョリュウに似ていて、ウメのような小花をたくさん咲かせるところから、ギョリュウバイと呼ばれています。ここでは、そんなギョリュウバイの育て方や剪定方法についてご紹介します。

ギョリュウバイを育てる場所

ギョリュウバイは、日当たりが良くて涼しい環境を好みます。暖かい地域であれば、庭木として育てることも可能です。

通常は、日当たりのよい戸外に置いて育てますが、夏場は、半日陰でなるべく涼しい場所を選んでください。冬場については、室内に入れて明るい窓辺に置いて育てましょう。

ギョリュウバイの水やり

ギョリュウバイは、乾燥に弱いという性質があります。そのため、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするのがポイントです。特に夏場は、すぐに土が乾燥してしまいますので、水やりを忘れないように注意しましょう。

地植えの場合は、通常であれば水やりをしなくても大丈夫なのですが、夏場は土が乾きやすいため、様子を見て乾いているようなら水やりをしてあげてください。

ギョリュウバイの肥料

ギョリュウバイは、肥料はそれほど必要としません。

鉢植えの場合は、4月頃と7月頃に、緩効性肥料を置き肥しておけば十分でしょう。地植えであれば、よっぽどのことがない限り肥料がなくても育ちます。

ギョリュウバイの土

ギョリュウバイは、水はけのよい土を好みます。赤玉土5:ピートモス5とか、赤玉土7:腐葉土3といった混合土を使うとよいでしょう。一般的に市販されている花と野菜用の培養土でも問題ありません。

ギョリュウバイの植え時期と方法

ギョリュウバイを植える時期は、4月〜6月、9月が適しています。生長が早く、水切れと多湿に弱いため、鉢植えよりも地植えで育てる方が管理が楽でしょう。ただし、寒冷地では寒さで枯れてしまうことがあるので、鉢植えに植えて冬場は室内で管理するのが向いています。

地植え・庭植えの植え方

地植えで育てる場合は、植える場所に腐葉土などの有機質をすき込んでおくと根張りがよくなります。直射日光が当たらない日当たりと風通しの良い場所を選び、直径30cm、深さ30cm程度の穴を掘って植え付けましょう。

鉢植えの植え方

鉢植えで育てる場合は、苗が植え込まれたポットよりも一回り大きな鉢に植え付けましょう。土は市販の草花・花木用の培養土を用いればいいでしょう。

ギョリュウバイを鉢植えにする場合は、

ギョリュウバイの植え替え

ギョリュウバイの植え替えは毎年行い、時期としては4月から5月頃が適しています。

高さを半分程度に刈り込んで、根っこの古土を3分の1程度落としたら、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。

ギョリュウバイの挿し木の手順

ギョリュウバイは、「挿し木」で増やすことができます。挿し木に適しているのは6月頃です。

枝の先端を10センチ程度カットしたら下葉を取り除き、鹿沼土など挿し木用の土に挿します。乾燥に注意しながら、やや明るめの日陰で育てて発根させ、9月頃に植え替えます。

その後冬越しをしたら、3月頃に摘芯をし、5月頃までにはひと回り大きい鉢に再度植え替えましょう。

ギョリュウバイの育て方で注意すべき病気・害虫

ギョリュウバイは病害虫の心配がほとんどないので、比較的育てやすい花だといえます。

ギョリュウバイの剪定方法

ギョリュウバイは細い枝がたくさん茂るため、剪定が肝心です。

植え替え後は、枝が5センチ程度伸びたところで先端を摘みます。9月の初めころまでこれを繰り返すと枝数が増えていき、むやみやたらに高く伸びたりはしなくなります。

枝が込み合っている箇所については、枝を間引く「すかし剪定」を行い、枝の内部まで日が当たるようにし、風通しも良くなるようにしてあげましょう。

ギョリュウバイはどんな花を咲かせる?

ギョリュウバイの花は前述にもある通り、ウメの花と似ています。開花時期は11月~5月頃と比較的眺めで、花色はピンクや赤、白などあります。

ちなみに、ギョリュウバイの花はニュージーランドの国花としても知られています。

ギョリュウバイを育てて、花壇や庭を彩ろう!

ここでは、ニュージーランドやオーストラリアといったオセアニア地域原産のかわいらしい花、ギョリュウバイの育て方についてご紹介しました。

ピンクや深紅、それに白い花を咲かせ、その花姿はウメによく似ています。

ギョリュウバイは、お手入れとしては剪定が必要となりますが、病害虫の心配もほとんどありませんので、比較的育てやすい花だといえるのではないでしょうか。

※トップ画像はせつ工房さん@GreenSnap

ヒペリカムの育て方を解説!剪定方法や挿し木の時期は?冬越しはできる?

ヒペリカム

ヒペリカムは常緑の葉や花のほか、実も楽しめる植物です。キンシバイやビョウヤナギも同じ仲間として含まれます。この記事ではヒペリカムの育て方や花言葉などをご紹介します。

ヒペリカムはどんな植物?

ヒペリカムは、オトギリソウ属とは、オトギリソウ科の落葉~常緑低木です。

常緑の葉や花、実を楽しむ植物ですが、最近では、黄金葉や斑入り葉のほか、実の色が鮮やかな改良品種など、これまでとは一味違う出回り注目されています。

通常の園芸用の品種の中には同じ仲間としてキンシバイやビョウヤナギも含まれます。

ヒペリカムの育て方:栽培する場所

ヒペリカムを育てるときは日当たりがよく、風通しのよい戸外で管理します。ヒペリカムは耐寒性もあるので、気温が⁻15℃までなら戸外でも問題ありません。

日当たりの良い場所では実色が鮮やかになるので日当たりは大事ですが、真夏の直射日光に当たりすぎると葉焼けしてしまうので、日差しが強い時は遮光ネットなどでガードするか、半日陰になるような場所に植え付けて管理します。

ヒペリカムの育て方:用土

ヒペリカムを植え付けるときは、庭植えの場合は、庭土に腐葉土や完熟堆肥をたっぷりと混ぜ込み、水はけと水もちがよい土を作ります。また鉢植えの際は、市販の花や庭木用培養土を使うと便利ですが、自分で作る場合は、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・ピートモス(酸度調整済)1などで配合した配合土を使います。

ヒペリカムの育て方:水やり

庭植えし、しっかり根付いたあとは水やりはとくに必要ありませんが、夏場の高温期は朝もしくは夕方など涼しいうちに水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えましょう。

ヒペリカムの育て方:肥料

ヒペリカムの施肥は、生育が始まる前の3月頃、そして開花時期が過ぎ、夏の暑さが和らいだ9月下旬から10月頃に行います。

肥料は粒状肥料を1㎡あたり150gぐらいの割合で株の周囲の土の上にばらまくようにして与えます。

ヒペリカムの育て方:植え付け

ヒペリカムは3~4月と10月頃に植え付けを行います。株が大きくなるので、鉢植えより地植えをおすすめします。

地植えの場合は、まず根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、穴から掘りだした土に緩効性肥料を元肥として混ぜ合わせてから植え付けます。植え付け後は、根と根の似間にしっかりと土が入り込むように、棒でつつくなどして根と土をなじませましょう。

ヒペリカムの育て方:植え替え

庭植えしたものは必要ありませんが、鉢植えの場合は株が大きくなり根が鉢底からはみ出してくるようになると、植え替えをおすすめします。植え替え時期は3~4月頃で、ひと回り大きな鉢に植え替えます。

ヒペリカムの育て方:剪定時期と方法

ヒペリカムは春先に枝を伸ばし、花芽を作ります。冬の時期に剪定をして、伸びすぎた枝は切り戻しを行い、古枝や茶葉なども取り除き、新芽がつきやすくなるよう株を整えておきましょう。

花付きが悪い場合や茎が徒長している場合は根元から3分の1程度を残して切ります。

ヒペリカムの育て方:挿し木、株分け

ヒペリカムは挿し木と株分けで増やすことができます。

挿し木で増やす場合は、5月~6月の開花前で新梢が堅くなりかける時期に枝を長さ10cmほどでカットし、先端の葉を2~3組だけ残した状態で下部の葉は摘み取った状態で30分ほど水に挿します。

水揚げした後は、切り口に植物成長調整剤を薄くまぶしてから小粒の赤玉土やさし木用土に挿します。たっぷりと水やりし、風が当たらない日陰で乾かさないように管理しましょう。

株分けもできます。株を堀り上げて、根っこから適当な大きさに株分けをして植え付けます。適期は3月~4月、10月です。

ヒペリカムの育て方:収穫

ヒペリカムは6~7月にかけて花を咲かせ、数日間花を咲かせたあとに、丸い実を花の中央につけます。実の色が少しずつ変化して行く様子を楽しむことができ、長くて2か月以上その変化を楽しむことができます。

また1回目の実がなり終わったあと、6月下旬ごろに剪定をすることで、2回目の花・実つきを楽しむことができます。剪定後は日光によくあてると、その後に若葉が生えて枝にボリュームがでてきます。そうするとまた秋に花が咲いて実がまたなるようになります。

ヒペリカムの育て方:注意する害虫・病気

ヒペリカムにはアブラムシなどの害虫のほかさび病などの病気が発生することがありますので、発生時期は特に注意して消毒するなどしましょう。

・アブラムシ 発生時期:9~10月 3~8月(4~6月、9~10月に特に多く発生する)
・アザミウマ 発生時期:9~10月 4~8月

アザミウマには、「ベニカXファインスプレー」など市販の殺虫殺菌剤が効果的です。定期的に散布して予防してください。

カリキナムやアンドロイドサエマムはさび病が発生することがあります。気温が下がる10月頃の発生が多く、発病すると葉に茶色の斑点ができ、枯死することもあります。風通しの良い場所で発生を抑制し、夏以降に殺菌剤を使用すると予防に効果的です。

ヒペリカムの花言葉は?

ヒペリカムには「悲しみは長く続かない」、「きらめき」などの花言葉がつけられています。またヒペリカムには花後にかわいらしい実が残る姿から「悲しみは長く続かない」という言葉もついています。

ヒペリカムを育ててみよう

花も実つきも楽しめるヒペリカムは、洋風やナチュラルな雰囲気のお庭によく合う植物です。ただよく茂り株が大きくなるという野性味の強い性質を考慮し、お庭に植える場合は単独のスペースを作って植えるなど工夫しましょう。

しだれ梅の育て方|地植え・鉢植えで違う?植え替え時期やおすすめの肥料は?

しだれ梅

しだれ梅は中国を原産とする、バラ科サクラ属の落葉小高木です。江戸時代以降、美しい花を咲かせる盆栽としても人気となった植物で、古くから観賞用として親しまれています。神社の境内や、池のほとりなどでも見ることができますよ。

今回は古くから人々を魅了する、しだれ梅の育て方をご紹介します。

しだれ梅の栽培環境

しだれ梅は、基本的に日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。太陽の光が十分にあたれば、それだけ花付きもよくなります。しだれ梅は耐暑性、耐陰性、耐陰性のいずれにも強いので、どんな環境でも栽培することができます。

しだれ梅の育て方:土づくり

鉢植えの場合

しだれ梅は、水はけのよい土壌との相性がよい植物です。鉢植えでしだれ梅を育てる場合のは、「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜ込んだ用土を用意しましょう。あるいは、市販の草花用培養土を利用しても良いでしょう。

地植えの場合

地植えでしだれ梅を育てる際は、植え付けする2週間前に土壌に腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。さらに、完熟堆肥などを加えると、土壌の栄養が豊富になり、元気に育ちます。

しだれ梅におすすめの肥料や、追肥の時期

しだれ梅の肥料は、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくといいでしょう。そのあとは、5月、6月、9月にそれぞれ月2回ほど、定期的な追肥を行います。基本的には緩効性肥料を施しますが、鉢植えの場合は、液体肥料でもいいでしょう。

しだれ梅の育て方:水やり

鉢植えの場合

鉢植えでしだれ梅を育てる場合は、表土が乾いてから水やりをします。さらに、季節によって水やりの回数を変えていきましょう。冬は数日に一回、夏は一日に一回以上は水をあたえるようにしましょう。

地植えの場合

地植えでしだれ梅を育てる場合は、水やりはほとんど必要ありません。過度に乾燥している場合をのぞき、自然に降る雨で足りるでしょう。

しだれ梅の育て方:植え付け・植え替え

植え方

しだれ梅の苗木を植えるのに適した時期は、12月〜翌3月頃です。しだれ梅の苗木を、一回り大きな植え穴に植え込みます。そのあと、しだれ梅がしっかり根付くまでの間は、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。

地植えの場合は、雨風で苗木が倒れないように、支柱をたてて支えると安心です。

植え替え

鉢植えでしだれ梅を育てている場合は、根詰まり防止のために2〜3年に1度、花後の3月頃に植え替えます。しだれ梅を掘り上げたら、根に付着した土をはらい、傷のある根は切り落とします。根を整理したら、新しい用土に植え替えをしましょう。

しだれ梅の増やし方:挿し木

しだれ梅は、6〜7月に挿し木によって増やすのが一般的です。
春以降に育った枝を切り取り、土に挿し込む部分の葉を落とします。1〜2時間ほど、切り口を水につけこんだあと、用意した赤玉土に挿し込みましょう。発根するまでの間は、水やりは欠かさずしてください。

しだれ梅のお手入れ

しだれ梅は、大きく垂れ下がる枝が特徴です。これらの枝は、生育とともに干渉し合い、風通しや見栄えが悪くなってしまいます。これを防ぐためには、定期的に枝葉を間引いて手入れをすることが大切です。

手入れの方法は以下の記事を参考にしてくださいね。

しだれ梅の育て方:注意する害虫・病気

しだれ梅を育てるときは、アブラムシやカイガラムシに注意します。アブラムシは新芽や若葉に発生し、栄養を吸い取ります。カイガラムシも枝葉から養分を吸収し、株を弱らせます。これらの害虫は、しだれ梅の生長に悪影響を及ぼすので、見つけ次第、駆除するようにしましょう。

しだれ梅の花言葉

しだれ梅の花言葉は『高潔』『忠実』『忍耐』です。

この花言葉は、学問の神様とされる菅原道真が太宰府に左遷されたとき、京都で大事に育てていた梅の木が、道真を追って彼の元まで飛んできたという、逸話に由来しています。

しだれ梅の育て方をマスターして、春の陽気を感じよう

しだれ梅は、優雅で繊細な表情をみせてくれる植物です。育て方を覚えて、古くから日本人に愛されてきたその姿を、身近に楽しんでみてくださいね♪

ピラカンサの育て方|挿し木の時期はいつ?鉢植えの植え替え時期は?

ピラカンサ

生垣などによく使われるピラカンサ。赤や黄色の実が特徴的なこの低木を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。ピラカンサは比較的育てやすく耐寒性もあるため、寒い地域でも越冬できます。

今回は、そんなピラカンサの育て方についてご紹介します。育てる上で注意するポイントや、収穫方法などもご説明しますので、チェックしてみて下さい。

ピラカンサはどんな植物?

ヨーロッパ東南部やアジアを原産とするピラカンサは、春に白い花を咲かせ、秋に実をつけます。楕円形の葉と実のコントラストが美しく、地植えにして生垣にしたり、盆栽などの鉢植えにするなど、いろいろな楽しみ方ができるのが魅力の一つです。

古くから親しまれてきたピラカンサ。枝には鋭いトゲがあるため、防犯対策として生垣に用いられることも多い植物です。

ピラカンサを栽培する場所

ピラカンサは、日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。そのため、室内ではなく屋外で管理しましょう。耐寒性はありますが寒い地方では冬の間、霜がつかないように日当たりのよい場所に置いておくと問題なく育ちます。

室内で育てる場合は、乾燥を防ぐために冷暖房の風が直接当たらない場所で管理しましょう。

ピラカンサの水やり

ピラカンサは、乾燥している場所に置くと実のつきが悪くなってしまいます。そのため、夏の暑い時期には1日に1度、水やりをしましょう。秋〜春にかけての水やりは不要です。

鉢植えの場合は、冬場以外は土が乾燥しないよう水をたっぷり与えて下さい。

ピラカンサの用土

ピラカンサの用土は、赤玉土と腐葉土を7対3の割合で混ぜ込んだ土を使いましょう。ピラカンサ病気の心配がなく育てやすいため、ガーデニング初心者の方でも挑戦しやすい植物です。

ピラカンサの肥料

ピラカンサを庭木として育てている場合は、2月下旬から3月上旬に、固形の油粕や緩効性化成肥料を寒肥として与えます。この時期に肥料をほどこすことによって新芽を出すための栄養となります。鉢植えの場合は、寒肥とは別に6月中旬から下旬に追肥しましょう。特に開花後に肥料を与えることによって、開花時に使ったエネルギーを補充できます。

ピラカンサの植え付け

ピラカンサの植え付けは、新芽が伸び始める3〜4月頃か10〜11月が適期です。ピラカンサは育てやすい植物ですが、極度に乾燥している場所は適しません。そのため、植え付けは真夏と真冬以外の暖かい日に行いましょう。

ピラカンサの植え替え

ピラカンサを鉢植えで育てる場合は、2年に1度の頻度で植え替えをします。鉢植えの場合は水はけがよく腐植質に富んだ土壌がおすすめです。庭植えの場合は、植え付け用の土に腐葉土や完熟堆肥などを混ぜ合わせたものを使いましょう。

植え替えの時期は、寒さが落ち着き始める3~4月、もしくは9~11月が適しています。ひとまわり大きい鉢を選ぶとピラカンサを生長させることができ、今の大きさを維持しておきたい場合は根を1/3ほど切りとり、鉢の大きさは変えずに植え替えましょう。

ピラカンサの手入れ

ピラカンサ
ピラカンサは病気の心配もなく、栽培場所も選びません。ガーデニング初心者でも育てやすい植物ですが、手入れをしない期間が長いと、気づいたときには樹形が悪くなってしまうことがあります。そのため、適度に観察しながら切り戻しなどを行いましょう。また、ピラカンサの枝には鋭いトゲがあるため、作業の際には注意が必要です。

ピラカンサの増やし方

レモンバーベナを増やすためには「挿し木」と「株分け」の2つの方法があります。それぞれの手順を確認していきましょう。

ピラカンサの増やし方1. 挿し木

一般的にピラカンサは挿し木で増やします。6〜9月頃に伸びている枝を挿し木用に10センチほど切り取ります。その後は根付くまで、風通しのよい場所で管理しましょう。

ピラカンサの増やし方2. 株分け

ピラカンサは、挿し木で増やすことが一般的ですが、株分けで増やすことも可能です。春や秋の気候の良い日に行いましょう。
株分けしたいピラカンサを土から抜き、根っこを手や清潔なハサミで切りとって株分けにしましょう。それぞれの株を新しい場所に植え替え、株が根付くまで日当たりの良い場所で管理します。

ピラカンサの育て方で注意する害虫・病気

ピラカンサは病気の心配は要りませんが、害虫には注意が必要です。春と秋に発生するハマキムシは、葉を食害します。発生枝を除去した後に薬剤を散布して対処しましょう。

ピラカンサの花言葉

ピラカンサの花言葉は「防衛」「美しさはあなたの魅力」「燃ゆる思い」です。

「防衛」は、ピラカンサの持つ鋭いトゲからきており、実際に防犯対策として生垣に用いられることもあります。

また、深い緑の葉と鮮やかな実のコントランスを楽しむことができることから「美しさはあなたの魅力」「燃ゆる思い」という花言葉がつけられました。

ピラカンサを育ててみよう

ピラカンサ

ピラカンサは初心者でも育てやすい植物ですが、その反面で生長スピードが高いため、こまめに剪定を行う必要があります。

鮮やかな実を実らせる魅力的なピラカンサ。赤や黄色のをミックスしてインテリアとして飾るのもおすすめです。しかし、枝には鋭いトゲがあるため、手を傷つけないように注意して下さいね。

ガーデンシクラメンの育て方|植えっぱなしで夏越しできる?植え替えをすべき?

ガーデンシクラメン

寒さに強いガーデンシクラメンは、花の少ない冬の間でも花壇や寄せ植えにして楽しむことができます。育てやすいことでガーデニング初心者にも人気ですが、育て方を間違うと枯れてしまったり萎れてしまうこともあるので、正しい管理方法できれいな花を咲かせましょう!

今回はガーデンシクラメンの育て方やしおれる原因と復活方法、球根は植えっぱなしでも大丈夫かどうかについて詳しくまとめました。

ガーデンシクラメンとはどんなお花?

ガーデンシクラメンとは、シクラメンを庭植えできるよう耐寒性を高めて改良した園芸品種のことです。

シクラメンといえば冬に見頃を迎える一方、耐寒性の低さから鉢花として室内で育てられるのが一般的でした。

ですがこのガーデンシクラメンは、耐寒性の高い原種シクラメンから育種されたため冬の寒さにも強く、花壇に地植えしたり寄せ植えにして屋外に飾ることができます。草丈は15cm〜20cmほどと鉢花のシクラメンよりも小ぶりで、開花期間も長いのが魅力です。

鉢花のシクラメンとは置き場所など育て方も異なるので、別の植物として考えましょう。とはいえ、育て方は簡単でガーデニング初心者にもおすすめの植物です。

開花時期 10月〜翌年4月
植え替え 10月〜11月
肥料 10月〜翌年4月

ガーデンシクラメンを育てる場所

ガーデンシクラメンは、西日をさけた日当たりのいい場所で育てましょう。なお、耐寒温度は-5℃程度なので、関東以南であれば戸外で地植えで育てられます。霜があたっても生育は止まりますが、枯れることはありません。

ガーデンシクラメンの土

鉢植え・プランター植えの場合

鉢植えやプランターでガーデンシクラメンを育てるときは、市販の草花用培養土でも栽培できます。とはいえ、根が細いので、腐葉土の割合を多めのものを選ぶか追加で足してあげて、ふかふかな土作りを目指すといいでしょう。

もし自分で用土を配合したい場合は、赤玉土(小粒)5:腐葉土:4:ピートモス1などの割合がいいでしょう。

庭や花壇に地植えする場合

地植えでガーデンシクラメンを育てるときは、球根の植え付け1週間前に、土を耕して、腐葉土を4割ほどすき込んでおきましょう。水はけが悪い土質の場合は、さらに川砂を2〜3割混ぜておくといいです。

ガーデンシクラメンの植え付け・植え替え

植え付け・植え替え時期

ガーデンシクラメンの植え付けは、地域によりますが10月中旬〜12月中旬あたりの、だいたい気温が10℃〜20℃の時期に植え付け・植え替えしましょう。

良い苗の選び方

シクラメンは葉の数だけ花が咲くと言われていますので、葉の生育を重視するといいでしょう。鉢の形にこんもりと半円形で葉が茂った苗がおすすめです。

なお、9月中旬に出回る苗は、暑さにやられて弱っている可能性があるので、10月中旬以降に出回る苗を選ぶといいでしょう。

植え付け・植え替えの手順

ガーデンシクラメン を植え付けするときは、苗の根鉢の肩が地面から少しはみ出すように、浅植えで植え付けしましょう。球根を植える場合は、球根の2分の1を地面に植えるようにしてください。

また、根が縦方向に伸びる性質なので、寄せ植えするときは10〜15cm程度の間隔で、つめて植えても問題ありません。ただし、互いの株の葉が重ならないようにしてあげましょう。

植え付け・植え替え後の管理

ガーデンシクラメンを植え付けした後、根付くまでは土が乾かないように管理してください。根付いてくると、葉にハリがでて、しおれていた茎もまっすぐに伸びていきます。

ガーデンシクラメンの水やり

ガーデンシクラメンに限らず、シクラメンは球根に直接水がかからないように水やりをしましょう。水やりをするときは株の上から水やりをするのではなく、株元の葉を持ち上げて、球根まわりの土に水やりしてください。花や球根の頭部に水がかかると腐ったりカビが発生する原因になります。

ガーデンシクラメンは根が細いので、根腐れを起こしやすいです。基本的には乾燥気味に育てるようにしてください。

鉢植え・プランター植えの場合

鉢植えのガーデンシクラメンの水やりは、表面の土が完全に乾いたら、たっぷりと水をあげてください。

庭や花壇に地植えしている場合

地植えのガーデンシクラメン は、しっかりと根付いた後であれば、降雨による水分で足りるので、水やりの必要はありません。ただし、植え付け直後、根付くまでは、土が乾かないように管理しましょう。

ガーデンシクラメンの肥料

ガーデンシクラメンは若干肥料食いな性質をもちますが、施肥しすぎには注意です。目安として、緩効性化成肥料を元肥に施し、花が咲いたら10日に1回程度、液肥を水やりの代わりに与えましょう。

ガーデンシクラメンは冬から春ごろまで花を咲かせ続けるので、速効性のある液肥で肥料を与えると、体力を切らすことなく咲き続けてくれます。

ガーデンシクラメンは植えっぱなしでも大丈夫?

ガーデンシクラメンを花壇や庭に地植えして育てている場合は、基本的には植えっぱなしにせず、球根を掘り起こして夏越し・植え替えさせましょう。

ただし、次の条件の場所に置けば、植えっぱなしにしても開花する可能性があります。

  • 冬は日がよく当たり、夏は日陰になる場所
  • 風通しがいい場所
  • 雨ざらしにならない場所

鉢植えなら冬と夏の置き場所を条件に合わせて変えられるので、植えっぱなしでも毎年開花する可能性が高いです。

地植えの場合は落葉樹の下などに植えると、冬と夏の日当たりが調整できます。雨は防げないのでできるだけ、植え穴の底に底石をいれたり、庭土に黒曜石パーライトか川砂を混ぜて排水性のいい土作りをしてください。梅雨や台風の時期だけでも雨よけをするなどして対策するのも効果的です。

とはいえ、やはり地植えだと植えっぱなしでの夏越しは難しいのも事実です。むしろ雨除けなどの対策のほうが面倒なので、掘り起こして夏越しさせたほうが楽という方もいます。

ガーデンシクラメンの夏越しの方法

ガーデンシクラメンは高温多湿に弱く、夏越しするのが難しいため一年草として扱う人もいますが、適切に夏越しさせることで翌年も開花を楽しむことができます。

ガーデンシクラメンの夏越しの方法は、休眠方法と、非休眠方法があり、休眠方法のほうが失敗が少ないです。開花が遅れるというデメリットもありますが、初心者は比較的簡単な休眠方法のほうがおすすめです。

休眠方法(水をあげないドライ方法)

  1. 5月ごろに茎葉を全て取り除いて、球根だけの状態にする。
  2. 鉢植えの場合は屋外の日陰に移動する。地植えの場合は球根を掘り上げて屋外の日陰に移動する。
  3. 水やりは止めて乾燥させる。
  4. 10月上旬の涼しくなってきた時期に、新しい培養土へと植え替えする。
  5. 植え替えの際は、根鉢をくずして、古い根を半分ほど切り落として植え付ける。

非休眠方法(水をあげるウェット方法)

  1. 5月ごろに、元気な葉だけを残し、あとはすべて取り除く。
  2. 屋外の日陰に移動し、土が乾いたら水やりをする。
  3. 10月上旬の涼しくなってきた時期に、新しい培養土へと植え替えする。
  4. 植え替えの際は、根鉢は崩さず、表土を軽く落として植える。

ガーデンシクラメンの育て方でよくある質問

花が終わったらどうする?

ガーデンシクラメン は、一本の茎に一つしか花をつけないので、枯れている、あるいは枯れかけの花は茎元から取り除いてください。日照不足で黄色くなってしまった葉も取り除くことで、適切に養分が行き渡り、長く花を楽しめるようになりますよ。

花が咲かない、花芽がつかない

ガーデンシクラメンの花が咲かないのは、球根に日が当たらず花芽が形成されていないことが主な原因です。秋からの生育期は、「葉組み」というシクラメン特有のお手入れをすることで、球根に日が当たりやすくなり、豊富に花がついた、きれいな株姿で咲かせることができます。

葉組みの方法は、株上部にある新しい葉が株の外側にある葉の下に来るように、葉をかき分けながら引き下ろしていくのが基本です。花がよく咲くようになる他、花芽が中央に集まってこんもりときれいなドーム状に仕上がります。

寿命は何年くらい?

ガーデンシクラメンの寿命は4〜5年と言われています。夏に弱いため一年だけ楽しめる鉢花と思われがちですが、正しく夏越しできれば数年間は毎年開花を楽しめますよ。

ただし、これは球根を掘り上げて正しく夏越しをした場合の寿命なので、植えっぱなしで育てると球根の負担が大きくなり、さらに短くなる場合があります。植えっぱなしで夏越しすると2〜3年で寿命を迎えることもあるそうですが、育てて翌年に枯れたということなら夏越しに失敗した可能性も高いですね。

また、花がら摘みをせずにそのまま育てて種を採取した株は、体力を種の形成に奪われてしまうので、その年で寿命を迎える可能性が高いです。

春過ぎや夏にも花が咲くけどそのままで大丈夫?

暑さに弱いガーデンシクラメンでも、気温や栽培環境によっては春以降、夏まで開花させる例があります。花芽がつくと思わず咲かせたくなるかもしれませんが、寿命を伸ばしたい場合や、冬によく花を咲かせたい場合は、開花前に花芽ごと摘み取ることをおすすめします。

休眠期であるはずの夏に開花させてしまうのは、球根の負担が大きくなるので避けたほうがいいでしょう。

球根の頭部分が白くなってしまった

球根部分の白い胞子のようなものはカビです。「灰色カビ病」という病気にかかっている状態です。

ガーデンシクラメンの病害虫は、開花している生育中はほとんど発生しませんが、夏越し中の高温多湿の状態になると、灰色カビ病や萎凋病にかかりやすくなります。また、水やりのときに球根に水をかけてしまうのも原因のひとつです。

夏の間は日陰かつ、風通しの良いところで管理して、水やりは球根に水がかからないように気をつけるといいでしょう。

シクラメンがしおれる原因と復活方法

シクラメンがしおれる原因は主に次の3つが考えられます。はやめに対処すれば復活させることもできるので、諦めずに育ててみましょう。

水切れでしおれる

あまり水やりをしていないのにしおれている場合は水切れをうたがいましょう。水切れからの復活方法は、一度水をはったバケツに鉢ごと沈めてしまう方法がおすすめです。

このとき、球根が水に浸らないように、鉢の8割くらいの高さまで沈めるようにしてください。そのまま2〜3時間浸してよく水を吸わせたら、日当たりと風通しのいい場所に移動させておくと、次第に葉にハリがでてきます。

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松原真理子
バケツに浸ける方法は、鉢花の屋内で育てるシクラメンでも使える方法です。葉の萎れ方がひどい場合には、一度試してみると良いでしょう。

根腐れや球根がカビてしおれる

ガーデンシクラメンは水やりのしすぎ、もしくは水やりのときに球根に水がかかることが原因でしおれることもあります。

この場合、球根を押してゴムボールぐらいの弾力があるなら、新しい土に植え替えすることで復活する可能性があります。また、植え替えをするときは、根腐れして茶色くなった根やカビは必ず取り除いてください。

気温が合わずにしおれる

ガーデンシクラメンの栽培適温は10〜20度ほどですので、寒すぎる場所や暑すぎる場所においている場合、しおれてしまうことがあります。とはいえ、耐寒温度は-5度ほどとかなりの寒さに耐えられるので、冬にしおれてしまった場合は上記の2つの原因である可能性が高いです。

逆に冬でも室内の暖房が効いた部屋で管理している場合は、暑すぎてしおれることがあるので、戸外の風通しがよく適度に寒い場所に移動してください。

ガーデンシクラメンの増やし方(種まき)

ガーデンシクラメンは分球しませんので、株分けで増やすことはできませんが、種を採取し、種まきすることで増やせます。

種はシクラメンを2株用意し、人工授粉させることで採取できます。ただし、種から球根が発達し花が咲くようになるまでは2〜3年かかるので、かなり時間がかかります。

とはいえ、こぼれ種でも増えていくほど丈夫な植物ではあるので、気長に育ててみるのもいいかもしれません。

ガーデンシクラメンの育て方のコツを抑えよう!

ガーデンシクラメンは冬のガーデニングの定番の花で、冬の寄せ植えにもおすすめの花です。特徴的な、葉が下にドーム型につき、花が中央に密集するキレイな株姿は、葉組みによってつくることができるので、ぜひ実践してみてくださいね。

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松原真理子
ガーデンシクラメンの色は比較的、赤や濃いピンクなど庭や寄せ植えでもかなり目立つ色味が多いです。たくさん植えるよりも、フォーカルポイントなどに目を引くように植え付けるのもおすすめです。

チューリップの球根を植えっぱなしで咲かせる裏ワザ!球根の保存方法や増やし方のコツは?

チューリップ 球根を掘り上げ 天日干し

チューリップの花が終わったら、翌年の花を咲かせるためにも掘り上げて保存するのが基本ですが、じつはちょっとしたポイントをおさえれば植えっぱなしでも翌年咲いたり増やすことができます。

この記事では、チューリップの球根の掘り上げ方・球根の保存方法、植えっぱなしにする場合の管理方法や増やし方についてご紹介します。

チューリップの球根は植えっぱなしにしてはダメ?

チューリップ

チューリップは花が終わったら、球根は植えっぱなしにせず、掘り上げて保存すると、翌年も開花しやすくなります。

チューリップは日本の蒸し暑い夏が苦手で、植えっぱなしにしていると土の中で弱ったり、雨で腐ることがあります。そうなると翌年の花を咲かせる体力がなくなってしまうため、花後に掘り上げて保存します。

とはいえ、球根を植えっぱなしにしていても、じつは管理のポイントさえ抑えれば、翌年花を咲かせる可能性もあるので、記事の後半でご紹介しますね。

チューリップの花が終わったら、まずは花がら摘み!

チューリップの花が終わったら、まずは葉っぱと茎を残して、早めに花がらを摘み取りましょう。摘み取るのは花びらの生え際から上の部分です。

なお花がら摘みをするときは、次の3点に注意しましょう。

  • 花が散る前に摘み取ること
  • 花の下の茎を折るようにして摘み取ること
  • ハサミは使わないこと(病気にかかりやすいため)

花が終わっても花がらを取らないでいると種ができ、球根に栄養分が行き渡らなくなってしまい、翌年咲くための子球が太らなくなるため、早めに摘み取りましょう。

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松原真理子
チューリップは一般的に球根で売られているため、「種」ができることを知らなかったと言う方は案外多いです。しかしチューリップも花のあと「種」ができるんですよ。その種を撒いても発芽はしますが花を咲くまでには至らない場合がほとんどです。

チューリップの球根を掘り上げる時期はいつ?

葉が枯れたチューリップ 掘り上げ時期

チューリップの球根を掘り上げる時期は、チューリップの葉が茶色く枯れてたころをサインにしてください。品種や地域にもよりますが、チューリップの花が終わってだいたい1ヶ月〜2ヶ月ほどが目安です。

心配であれば試しに1株掘ってみて、球根の表皮が茶色くなり始めていれば大丈夫です。

チューリップの球根の掘り上げ方は、地植えなら葉から20cm以上離れた位置にスコップを20〜30cmの深さまでさして、テコの原理で掘り上げます。鉢植えならそのまま鉢を倒して取り出しましょう。

チューリップの球根の保存方法

  1. 球根を掘り上げ、天日干し

    チューリップ 球根を掘り上げ 天日干し

    球根を掘り上げたら、球根まわりについた土をあらかた落として、半日ほど天日干ししましょう。水で洗い流すのは、球根が腐る原因になるので控えてください。

  2. 球根の茎葉と根を取り除く

    チューリップ 球根の葉と根を取り除く

    球根を持って、根や茎葉をひねるようにすると、簡単に外れます。

    なお、チューリップの球根を保存するときは、ウイルスなどの病気感染を防ぐために、ハサミやナイフなどを使わず、手袋や軍手などをはめて作業しましょう。

  3. 小さい球根を分球する

    チューリップ 小さい球根を分球する

    大きい球根から子球ができているときは、手で引き剥がして分球します。らっきょうサイズの子球では花を咲かせるエネルギーが足りないので、はぶいておきましょう。

    小さい子球は処分してもいいですが、他の球根とは分けて植えて葉だけしげらせておくと、球根が太ってさらに翌年用の開花球根として使えます。

  4. 球根の薄皮をむく

    チューリップ 球根の薄皮をむく

    チューリップの薄皮は、次の根や茎が生えてくるときに邪魔になるので、簡単に剥がれる部分だけむきます。無理にむくと球根が傷つくので気をつけましょう。

  5. 球根は日陰で保存

    チューリップ 球根 日陰で保存

    分球して整理した球根は、ネットなどにいれて風通しのいい日陰で乾燥させましょう。このとき、必ず雨が当たらないような場所を選んでください。一緒に乾燥剤をいれておくのもおすすめです。

チューリップの球根の保存期間はどれくらい?

チューリップの球根は、次回の植え付け時期にあたる10〜11月まで、そのまま日陰で保管しておいてください。

掘り上げた球根を植えるときは、ベンレート水和剤やオーソサイド水和剤などの消毒液に15分ほどつけて殺菌しておくと安心です。

冷蔵庫で保管すると冬咲きチューリップになる!

チューリップは一定の寒さに当てることで開花しますが、この性質を利用し、10〜11月に冷蔵庫で保存することで、冬咲きのチューリップが楽しめます。

冷蔵処理をするときは球根を紙袋にいれて冷蔵庫に入れ、2〜3週間0〜5℃ほどの温度で管理してください。

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松原真理子
冷蔵庫の野菜室の温度は約3~8℃で、冬場は特に5℃程度で安定していると言われていますので、野菜室で冷蔵処理することも可能です。家族が誤って食べてしまわないようにだけ気をつけましょう。

チューリップの球根を植えっぱなしにして開花させる裏ワザ

チューリップ 新芽

チューリップの球根は植えっぱなしのままでも、うまく管理すれば翌年も咲くことがあります。とくに原種チューリップはもともとの性質が強いので、植えっぱなしのままでも咲きやすいです。

チューリップの球根を植えっぱなしにして、翌年も咲かせるには、球根を温めすぎないこと・水を与えないことが大切。

まず、鉢植えなら明るい日陰の雨が当たらない軒下に移動してください。このとき一回り大きい鉢にいれて隙間を土で埋める二重鉢にしておくと地温上昇を抑えられます。

地植えの場合は、腐葉土やバークチップなどでマルチングして、地温上昇を抑えましょう。できれば雨除けをしておくと腐りにくくなります。

ただし花が以前よりも小さくなったり、葉っぱだけしか生えない株がいくつかできてしまい花数が減る可能性があるので要注意。基本的には掘り上げて保存しておくのがおすすめです。

チューリップの球根の増やし方!コツは開花後にあり!

チューリップの球根の増やし方のコツは、いかに球根を太らせて栄養を蓄えさせるかです。

そもそもチューリップは、球根に開花させるエネルギーが溜まっています。この球根は母球として開花中からしぼんでいき、そのかわりに新しい子球をつくりだして翌シーズンに向けて栄養を蓄え、増えていきます。

つまり、球根の分球をうながして、よく太った子球をにするには、開花してからのお手入れが大切。ということで、次の4つのポイントを覚えておきましょう。

  • 花がら摘みはできるだけ早くやる
  • 花後に速効性のある液体肥料を葉が枯れるまで与える
  • 花後は葉が枯れるまで水やりをする
  • 球根を掘り上げるのは葉が枯れてから

とくに、花後は水やりを忘れがちになります。花が終わったあとも葉っぱと茎は光合成し、球根に栄養を蓄え続けているので、葉っぱが枯れるまでは引き続き水やりを続けましょう。

チューリップは植えっぱなしでも咲くが、できれば掘り上げて保存して!

チューリップは一手間くわえれば、毎年そのかわいいお花を楽しめます。何年もチューリップと付き合っていると、何世代ものチューリップを育て支えているようで、咲いたときの感動もひとしおですよね。

植えっぱなしでも翌年咲かせる方法はありますが、たくさん充実した花を咲かせたい場合は、球根を掘り上げて保存しておくのがおすすめです。みなさんもチューリップの球根を掘り上げて、来年も楽しんでみてください♫