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プリムラ・ジュリアンの育て方|花が終わったら?植えっぱなしはNG?夏越しのコツは?

プリムラ・ジュリアン 花壇 地植え

プリムラ・ジュリアンは花のカラーバリエーションが豊富で、ガーデニングでもとても人気があります。育て方もかんたんで、背丈も低く寄せ植えもしやすいので、園芸初心者の方へもおすすめの花です。

今回は、そんなプリムラ・ジュリアンの育て方を詳しくご紹介します。

プリムラ・ジュリアンってどんな花?多年草なの?

プリムラ・ジュリアンはサクラソウ科プリムラ属の多年草のひとつです。プリムラには約500種あると言われている中で、プリムラ・ジュリアンはその代表的な園芸品種として知られています。

プリムラ・ジュリアンは丈夫な植物で寒さにとても強く、花壇に地植えしたり鉢に寄せ植えにして屋外で育てられます。開花時期は11月〜4月と長く、秋冬の時期にはパンジー・ビオラと並んでよく植えられる花として、駅前花壇などでもよく寄せ植えされているのを見かけるかもしれません。

多年草とは言えど暑さには弱く、夏越しをさせずに1年草として初夏ごろに処分してしまうという人も多いようですが、きちんと夏越しをして正しい育て方をすれば毎年咲いてくれますよ。

プリムラ・ジュリアンを植える場所・置き場所

プリムラ・ジュリアンは基本的に、日当たりのいい場所と風通しのいい場所を好みます。

地植えにして育てる場合

プリムラ・ジュリアンを地植えで育てる場合は、日当たりがよく風通しもよい場所で育てます。しかし、夏の直射日光はあまり好みませんので、夏は日陰になる場所を選んでください。たとえば落葉樹の近くに植えておくと、冬は日当たりがよく、夏は日陰になるのでおすすめです。

鉢植えで育てる場合

プリムラ・ジュリアンを鉢植えで育てる場合は、秋の間は日当たりのよい場所で育ててください。なお、プリムラ・ジュリアンは比較的寒さには耐えられる草花ですが、霜がつくと負担になるので、冬は軒下に移すことをおすすめします。

心配であれば室内の日当たりのいい場所に置いておくと、冬の間元気に育ってくれます。

プリムラ・ジュリアンの苗の植え方

苗を植える時期

プリムラ・ジュリアンの苗の植え付けに最適な時期は9〜10月です。秋のシルバーウィークくらいに作業するのがおすすめですが、気温が15℃前後になったら植え付けの目安にしてもいいでしょう。

苗を選ぶときは、できるだけ葉の色が濃く、間延びせずにつぼみがたくさんついているものを選ぶといいですよ。

苗を植える土

プリムラ・ジュリアンは湿気を嫌うので、水はけ、水持ちのよい土を選びましょう。市販の草花用培養土で問題ありません。

もし土を自作する場合は、赤玉土6、腐葉土3、ピートモス1を混ぜてください。また、地植えする場合は庭土に3割ほど腐葉土を混ぜて、緩効性肥料を規定量施してよく耕してから植えるといいです。

植え方の手順〈地植え〉

  1. 土づくりをすませたら、根鉢の高さと同じくらいの植え穴を掘る。
  2. 複数のプリムラ・ジュリアンを植える場合は、株同士の葉が触れる位の間隔を空けて植え穴を掘る。
  3. ポットから苗を取り出し、根鉢を崩さずに植え穴にいれる。
  4. 隙間を土で埋め戻し、かるく手で押し固める。
  5. たっぷりと水やりをして完了。

植え方の手順〈鉢植え〉

  1. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石をいれる。
  2. 土を鉢の2分の1〜3分の1ほどまでいれる。
  3. ポットからプリムラ・ジュリアンの苗を取り出す。
  4. 根鉢(根と周りの土)は崩さずに鉢の真ん中に置き、根鉢の肩が鉢のフチ下2〜3cmにくるように調整する。
  5. 位置が決まったら、隙間に土を入れ込んで、菜ばしなどで突き回しながら土を詰める。
  6. 根鉢の肩と土の高さが揃うように浅植えしたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりして完了。

プリムラ・ジュリアンの育て方!水やりや肥料は?

水やり

プリムラ・ジュリアンを鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。庭植えの場合は、降雨のみで十分です。ただし、真夏の時期で何日も雨が降らない時期があれば、水やりをしてあげてください。

肥料

プリムラ・ジュリアンには、緩効性化成肥料を与えましょう。時期は10月から4月が適しています。花付きをよくするために、栄養を与えてあげてくださいね。

また、花が咲いている時期は、液体肥料も与えましょう。肥料切れしないように育てれば、たくさんの花を楽しめますよ。

夏越しさせる場合は5月上旬に規定量の半分の量の緩効性化成肥料を与えます。なお、このとき効果が1〜2ヶ月持続するものを選んでください。効果が1年間続く肥料だと逆に弱る可能性があるので注意です。

プリムラ・ジュリアンの花が終わったら?

プリムラ・ジュリアンの花が咲き終わったら、花がら摘みをします。プリムラ・ジュリアンは1本の茎に1つしか花をつけないので、花がついていた茎ごと根元から取り除きましょう。

12月から4月までの開花中は花がらをこまめに摘み取る作業を継続してください。そのほか黄色く変色した葉っぱがあれば、これも取り除いてください。

花がらはそのままにしていると、灰色かび病の原因になったり、種子の形成に栄養分がとられてしまうこともあるので気をつけてくださいね。

プリムラ・ジュリアンは植えっぱなしでも大丈夫?

鉢植えの場合、植えっぱなしNG!

プリムラ・ジュリアンを鉢植えで育てている場合、植えっぱなしにしていると根が窮屈になって花付きが悪くなったり生育不良を起こします。

そのため、1〜2年に1回は9月ごろに植え替えをしてあげましょう。植え付けのときと同様の手順で、一回り大きい鉢に植え替えてください。

地植えの場合、植えっぱなしでもOK!

プリムラ・ジュリアンを地植えしている場合は、植えっぱなしで大丈夫です。また、プリムラ・ジュリアンは一般地〜暖地では、冬の株は地中で枯れて新芽が新しい根を出していくので、むしろ植えっぱなしのほうが傷付けずにすみます。

プリムラ・ジュリアンが元気がない・枯れる原因は?

プリムラ・ジュリアンが元気ない、枯れてしまう多くの原因は、日当たりか温度にあります。

プリムラ・ジュリアンといえば低い草丈でこんもりと葉が茂って花が咲きますが、日当たりが悪いと日当たりを求めて茎がひょろひょろと徒長してしまいます。その分、花を咲かせることより茎を伸ばすことにエネルギーを使うので、花が咲かなくなったり株全体の元気が失われてしまうのです。

また、プリムラ・ジュリアンの冬の生育温度は5~15度と言われていますが、室外に置いて寒すぎたり、反対に暖かすぎる室内に置くと、これも枯れる原因となってしまうので気をつけましょう。

プリムラ・ジュリアンの夏越しのコツは?

プリムラ・ジュリアンを夏越しするときは、風通しがよく涼しい場所に置くことにつきます。鉢植えなら軒下などに移動させて、地植えなら場合によっては遮光ネットなどを設置してあげましょう。

水やりは通常通り、鉢植えなら鉢土が乾き切ったら、地植えなら土が乾燥して長期間たったら与えます。

なお、この時期の肥料は厳禁で、むしろこの時期土に栄養は全くない状態にしておくことが望ましいです。つまり5月の緩効性肥料を最後に、肥料は控えて10月ごろの気温15度ほどになった時期から再開させます。

また、葉が乾燥して変色しても、新芽は生きている可能性があります。株元を見て新芽がいれば、諦めずに育てましょう!

プリムラ・ジュリアンの増やし方

プリムラ・ジュリアンは「種まき」と「株分け」で増やすことが可能です。

種まき

園芸店で購入した種、または自宅で育てたプリムラ・ジュリアンから種を採取してまきます。適した時期は6月から7月。発芽するためには光が必要となりますので、土をかぶせないようにしましょう。

株分け

プリムラ・ジュリアンは株分けで増やすことが可能です。今プリムラ・ジュリアンを育てている場合は、一旦掘り起こして根っこから分けて他の場所に移すことで増やすことができます。株分けで増やすことができるのは、9月です。

プリムラ・ジュリアンの育て方で注意する害虫・病気

プリムラ・ジュリアンは灰色かび病にかかることがあります。低温多湿になるとかかりやすくなる病気です。秋から春までは気を付けましょう。花がらをこまめに摘んで、風通しをよくしておきます。そうすると、防ぐことができますよ。

プリムラ・ジュリアンには、ナメクジ、アブラムシ、ヨトウムシが付きやすいです。こまめに虫がついていないかチェックしましょう。葉が食べられてしまうこともありますので、早めに見つけることを心がけてください。

プリムラ・ジュリアンの育て方はかんたん!

プリムラ・ジュリアンはとても美しい花です。植え付け時期、植え替え時期、水やり頻度、必要な土をきちんと選ぶことでしっかりと育ちます。ぜひ自宅にお迎えしてみませんか。カラフルなお庭になりますよ。

ユリ(百合)の育て方|球根の植えっぱなしはNG?植え替え時期や植え方は?

ユリ、Photo by みりりんさん

日本の山野に自生していることもあるユリは比較的育てやすい園芸植物です。ユリは品種も後述するように大変多くなっています。開花期は6月から8月であり、夏の花の一つです。

ユリは初心者向きな花ですが、育てる際には気をつけておきたいこともいくつかあります。ここではそんなユリの育て方と注意点などを紹介します。

ユリの球根の選び方

ユリを元気に育てるためにも、次の良い球根の条件に当てはまるものを選ぶようにしましょう。

  • キズがなく先っぽが針のようにとがっている
  • 皮もつるつるで光沢感があるようなもの
  • 新根も多数出ているようなもの

先っぽが凹んでいたり、元気がなかったり、表面がざらついているような球根は、球根は病気を抱えていることがあるため避けた方が良いでしょう。もしも病気の球根を植え付けてしまうと、ほかのユリにも悪影響を与えかねないので選ばないようにしてください。

ユリを育てる場所

ユリは強い日差しに弱いので、真夏は日差しが直接当たらないところで育てると良いでしょう。

また、ユリは品種によってかなり生息環境が異なります。例えば、スカシユリやアジアティックハイブリッドなどは日当たりの良いところを好みます。一方、ヤマユリやオリエンタルハイブリッドなどは半日陰を好みます。

球根を購入した際についてくる説明書などを読んで、品種ごとの違いを確認してください。

ユリの球根の植え方(植え付け)

球根を植える時期

ユリの球根を植える時期は、10月から11月にかけてです。日当たりの良い場所もしくは半日陰に植え付けましょう。

球根を植える土

ユリの土は基本的に市販の草花用培養土を使いましょう。地植えなら庭土に3〜4割ほど腐葉土を混ぜてください。

また、品種によっては多少粘土質の用土を好むので、例えば、テッポウユリやコオニユリを育てるなら、1割ほど黒土を混ぜておくのもおすすめです。

球根の植え方

球根を植える深さは、球根の高さ3個分くらいを目安にしてください。球根と球根の間は30cm程度離して植えましょう。

発芽したら水やりをしっかりしていきます。水やりを怠ると、球根も大きく育たないので注意してください。

ユリの水やり

ユリに水やりをするときは、鉢土の表面が乾いてきたら水をしっかり与えます。

ユリの地植えで育てている場合は降雨だけで大丈夫なこともありますが、夏場は乾燥しがちなので、しっかり水やりをするようにしましょう。

ユリの肥料

ユリを植え付けるときに、緩効性肥料を施します。また、芽が出てきたら草花用の肥料を2ヶ月に1回与えて追肥をしましょう。

ユリの球根は植えっぱなしで大丈夫?植え替えは必要?

ユリの球根を植えっぱなしにしていると、翌年花が咲かない可能性が高いのて、定期的に掘り起こして管理、植え替えをしましょう。

ユリを鉢植えにしている場合、植え替えは毎年行います。地植えしている場合はスペースに余裕があれば3年に1回程度、植え替えを行いましょう。

ユリの植え替え時期は、花が枯れ終わったあとの11月頃です。植え替えをするときは、掘り上げた球根を乾燥させないで、すぐに植え替え用の用土に植え付けましょう。

ユリの増やし方

種の場合

ユリは種で増やすことができます。枯れたユリを切り取らずに放って置くと種ができます。種をつくることにより栄養が取られて球根が太りにくくなるので、球根で育てたい人は花は早めに切り取ると良いでしょう。

球根の場合

球根で増やす場合、球根片を一枚ずつはがして初根させる方法などがあります。

ほかに分球繁殖などもポピュラーです。これからユリを増やすならば分球繁殖を行うと良いでしょう。掘り上げた際にむかごができていたら分球する良いチャンスです。掘り上げた球根は、すぐに植え付けるようにしましょう。

こうした増やし方は品種によって違いが大きいです。例えば、シンテッポウユリなどは種を撒いて増やすのが簡単です。

ユリの手入れ

ユリの茎が伸びてきたら、支柱を立てて補助します。この処置は場合によっては不要となりまうが、茎が倒れそうならば行いましょう。

ユリの花が枯れてきたら、花がらを摘み取ります。こうすることで栄養を株に残こし、病気予防にもなります。花が枯れてきたら、花の根元から切り取ってしまいましょう。

冬の季節は寒さ対策として、株元に落ち葉などを敷き詰めます。

ユリの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

アブラムシはユリの新芽が出る時期に発生しやすいです。放っておくと、後述するウイルス病にかかりやすくなってしまいます。また、ナメクジにユリのつぼみが食害されることがあります。

どちらも見つけ次第、殺虫剤を散布して対処しましょう。予防のために株元に殺虫剤を撒いておくのも良いでしょう。

かかりやすい病気

ウイルス病は簡単に伝染する危険な病気で、接触しただけでほかのユリにも伝染します。これを発症すると治すことはほぼできません。花に斑点などができていないかを確認するなどして、球根を選びましょう。

梅雨に発生しやすい葉が枯れる枯葉病や、葉にモザイクのような模様が生じるモザイク病も、湿度が高いと発生することがあります。風通しを良くしたり、専用薬剤を塗布したりして対策しましょう。

ユリの交配の歴史

ユリが昔から世界中で愛されてきました。交配が本格的に始まったのは19世紀で、アメリカの文学者フランシスパークマン氏がヤマユリと鹿の子ユリを交配させたのが始まりです。

その後、実にいろいろなユリの品種が誕生しましたが、こうした品種の交配に使われたユリが日本原産だったので、ジャパニーズハイブリッドと呼ばれることもあります。

ユリの育て方を覚えて、きれいな花を咲かせよう!

ユリは人気の園芸植物の一つ。比較的育てやすく見栄えも良いことから「園芸を初めたいけれども何から手を出したらよいかわからない」という際にもおすすめです。

ユリは品種も多いのでどれを育てれば良いか悩むかもしれません。もしも悩んだらリーガルリリーなどの病気に強い品種を選ぶと良いでしょう。リーガルリリーは見栄えもします。アジアティックハイブリッドも丈夫で育てやすいです。なれてきたらいろいろな品種にチャレンジしても良いかもしれません。

個人的におすすめなのは、育てやすく見た目が目立つカサブランカです。また、ユリはここで紹介した以外にも実に多様な品種がありますし、日夜新しい品種改良も続けられています。そのため、新しい品種を探してトライしてみるのもおすすめです。

生姜の収穫・保存方法を徹底解説!種類によって目安の時期が違う?

生姜 ショウガ しょうが

さまざまな料理に香味料として使える生姜(しょうが)は、家庭菜園で栽培しているととても便利な野菜です。そんな生姜の収穫時期はいくつかタイミングがあり、それぞれの時期で収穫方法も味・食べ方も異なります。

ここでは、各生姜の収穫時期や方法のほか、見た目の特徴や味、その後の保存方法などについても紹介していきます。

生姜の収穫時期は、種類によって違う?

生姜 収穫 イラスト

生姜の収穫時期および収穫方法は、生姜をどの状態(種類)で楽しみたいかによって異なります。一般的には、生姜には「筆生姜(矢生姜)」「葉生姜」「根生姜」の3つの種類が存在します。

筆生姜

「筆しょうが(矢しょうが)」とは、新生姜の葉っぱがまだ新芽の状態であるうちに収穫したもののことをいいます。葉生姜よりも根茎が成長しきっていない細長い状態で、茎が鮮やかな赤い色をしているのが特徴です。

筆しょうがは、一般的には甘酢漬けに調理されたり、魚料理に添えられるはじかみに使用されることが多いです。

葉生姜

「葉しょうが」とは、根茎が小さいうちに葉っぱごと収穫したもののことをいいます。よく知られている谷中生姜は、この葉生姜を代表する品種です。

葉しょうがは、まだ根茎が柔らかいうちに収穫されるため、特徴となる辛味が少なく、丸ごと食べることもできます。また、葉っぱもおいしく料理して食べることができます。

根生姜

「根しょうが」とは、スーパーマーケット市場に一般的に広く出回っている、根茎を収穫したもののことをいいます。皮は薄茶色をしていて硬く、スライスしたりすりおろしたりなどして、特徴となる香りや辛味を楽しむことができます。

根しょうがには2つの種類あり、春に植えて夏の根茎がまだ白いうちに収穫・出荷したものを「新生姜」、秋に収穫したものを一般的に「生姜」と呼びます。

葉生姜の収穫

収穫時期

葉しょうがの収穫時期は、葉が8枚ほど生えてきて、根茎が少し大きくなってきた7〜8月頃が適期です。

収穫方法

葉しょうがを収穫するときは、根元の茎を手でしっかりと抑えて、株全体を土から引き抜きます。

葉が7~8枚程度になり、根が少し肥大してきたら収穫のタイミングです。

根生姜の収穫

収穫時期

根しょうがの収穫時期は、寒くなりきる前の10〜11月頃が適期です。ただし、新生姜として収穫したい場合は、6〜8月頃が収穫時期の目安です。

収穫方法

根生姜を収穫するときは、株を手で引き抜くのではなく、スコップを使いましょう。株元から15cmほど離れた場所をスコップで掘り起こし、根茎を傷つけないように収穫します。

寒冷地域では、霜が降りる前に収穫するよう心がけましょう。

筆生姜(矢生姜)の収穫

収穫時期

筆しょうが(矢しょうが)の収穫時期は、葉が3〜5枚ほど生えてきた、根茎がまだ肥大していない4〜6月頃が適期です。葉しょうがよりも収穫時期は早くなります。

収穫方法

筆しょうがを収穫するときは、葉しょうがと同様に、根元を手で押さえてカブ全体を引き抜きます。

地上部の茎をぐっと握り、根のつけねを押さえながら引き抜いて収穫しましょう。

生姜の収穫時期を見分けるポイントは?

生姜は、どの状態で楽しむかによって収穫時期が異なります。収穫時期のタイミングを見極めるには、葉の枚数や茎の色の赤さ加減をチェックしておくとよいでしょう。

生姜の収穫後の保存方法

収穫直後の生姜を近いうちに使用する場合は、根茎の土を軽く落とすのみで、水洗いはしないでおきます。葉の部分は切り落としておき、根茎の部分を乾燥しないように新聞紙などでくるみ、涼しい場所で常温保存します。

ただし、収穫した生姜を長期間保存しておきたいという場合は、葉の部分を切り落として、土がついたまま乾燥させて保存します。数日間天日干しにして乾燥させ、痛みやすい根元の部分を切り取りましょう。

乾燥させた生姜を新聞紙で包み、新聞が軽く湿る程度に霧吹きなどで湿らせます。発泡スチロールの箱に入れて密閉し、室内の涼しい場所で保存しましょう。

また、新聞紙の代わりに籾殻に埋めて保存する方法もおすすめです。発泡スチロールに籾殻を入れ、生姜を埋めたら、軽く湿らせてから密閉して保存しましょう。

生姜の収穫時期をずらして、さまざまな種類を楽しもう!

生姜をたくさん育てている場合は、収穫時期をコントロールすることで、葉生姜や根生姜、新生姜、筆生姜など、さまざまな状態での収穫を楽しむことができます。広い畑がなくても栽培できるので、ぜひ皆さんも生姜の栽培・収穫にチャレンジしてみてくださいね。

水仙の花が終わったら?球根は植えっぱなしはNG?剪定は必要?

スイセンの画像

水仙は早春に咲き、いち早く春の訪れを知らせてくれる花です。水仙は、一度植え付ければ数年間植えっぱなしで管理できますが、花が終わったあとの手入れには少し注意が必要です。

お手入れを怠ってしまうと翌年に花が咲かなくなってしまうこともあるので、きちんと手入れをして毎年きれいな花を咲かせましょう。水仙は、環境が合えば球根も年々増えていくので、ガーデン初心者にはおすすめの花ですよ。

今回は、水仙の花が終わったあとの手入れについて紹介します。

水仙の花が終わった後の手入れ

①花茎(かけい)を根元からカットする

水仙の花が終わったら、花茎(かけい)を根元から剪定しましょう。花茎とは、花のついていた茎のことです。やり方は後項で詳しくご紹介します。

枯れた花をそのままにしておくと汚く見えることはもちろんですが、種が出来てしまうので、株のエネルギーを消費してしまいます。

②葉は枯れるまで残しておく

水仙の葉は球根の生長に必要なので、花が枯れても切らずに自然に枯れるまで残しておくのがポイントです。

球根を生長させるためには、葉を残すだけではなく、お礼肥として肥料を与えるとさらに良いでしょう。

③残った葉が見苦しくなればまとめる

葉は枯れるまで残しておかなければ行けませんが、弱った葉は徐々に見苦しくなっていきます。葉の見苦しさが気になるときは、ビニール紐で束にしてまとめるとスッキリします。また、葉っぱを三つ編みにしてまとめてもよいでしょう。

水仙の葉をまとめると、風通しがよくなることで病気や害虫予防にもなります。また、日当たりがよくなるので、光合成が活発になって球根の育ちもよくなるでしょう。

水仙の花後剪定の方法

水仙は枯れた花をそのままにしておくと、花姿が美しくないのはもちろんですが、種が出来てしまうので株のエネルギーを消費してしまいます。

また、傷んだ花びらや茎が腐ることで病気の原因にもなってしまいます。花が終わった後には必ず手入れをしてあげましょう。

花後剪定では、水仙の花がついている茎を見つけたら、枝分かれしている部分にあたるまで下に辿りましょう。そこが花茎の根元になるので、根元から剪定してください。

水仙の球根は植えっぱなしでも大丈夫?

基本的には植えっぱなしでもOK!

水仙は基本的には植えっぱなしでも数年間、毎年きれいに花が咲きます。もともと日本の気候にあっていて古くから育てられている植物なので、とくに地植えなら植えっぱなしでも大丈夫です。

整理が必要なら球根を掘り上げよう!

ただし、別の場所に移植したい場合や、株を小さくしたいとき、枯れた葉を剪定するタイミングで球根を掘り上げておきましょう。

また、鉢植えで育てて球根が増えすぎている場合は、それぞれの球根に開花するエネルギーが溜まりにくくなるので、花付きが悪くなります。定期的に掘り上げて球根を整理しましょう。

掘り上げした水仙の球根の保存方法

水仙の球根の掘り起こしは、葉が枯れてから行いましょう。葉色が茶色くなったタイミングがおすすめです。早めに球根を掘り起こすと、発育不良で花が咲かないことがあるので注意が必要です。

水仙の球根を掘り出したら、周りの土をしっかりと落として、半日ほど半日陰で乾燥させます。ネットなどに入れて通気性をよくした状態で保存しましょう。掘り起こした球根はまた植え付けることができます。11月から12月に植え付けができるので試してみてください。

掘り起こした球根のなかには、充分に生長が出来ず小さいものもあるかもしれません。小さい球根は大きく生長するまで開花しませんが、諦めずに肥料を与えて育てることで花を咲かせることができます。

水仙の花が咲かない原因

水仙は葉が枯れていく段階で球根が生長するので、剪定のタイミングを間違えると球根が生長不足になり、翌年花が咲かなくなってしまいます。生長不足を防ぐためには、葉が完全が枯れたタイミングで葉を取り除くことが大切です。葉が完全に枯れる目安は7月頃です。

水仙の手入れを覚えて、毎年きれいな花を咲かせよう!

水仙は手入れが簡単でガーデン初心者におすすめの花ですが、毎年続けて咲かせるにはきちんと手入れをしてあげることが大切です。手入れといっても難しいものではないので、ちょっとしたコツを覚えて毎年きれいな水仙の花を咲かせてみてくださいね。

サンスベリアの増やし方は葉挿し・水挿しが簡単!時期や失敗しないコツは?

サンスベリア 葉挿し

自宅で育てているお気に入りのサンスベリア、もう1つ欲しいなと思うことがありますよね。そんなときは園芸店で買うのではなく、自宅のサンスベリアを増やしてみませんか。

このページでは、サンスベリアの増やし方である葉挿しについてご紹介します。

サンスベリアの増やし方にはどんな方法がある?

サンスベリア 葉挿し 新芽

サンスベリアの増やし方のひとつに「葉挿し」という方法があります。

葉挿しとは多肉植物でよくやる増やし方で、葉を切り取って土や水に挿し、発根させて新たな株として増やす方法です。土挿し、水挿しと呼ばれることもあります。

ひょろっと長く伸びた葉を切ったときや、一部に葉焼けがみられるような葉を切ったときは、健康な部分を葉挿しにして増やしてみましょう!

サンスベリアの葉挿しをする時期

サンスベリアを葉挿しできる時期は、5〜8月です。

サンスベリアは暖かい地域を原産とするため、寒い時期の葉挿しはおすすめしません。もしやるなら遅くても9月までには葉挿しをしましょう。

ちょうどこの時期は植え替えの適期でもあるので、植え替えをしながら切り取った不要な葉を使って葉挿しするのがおすすめです。

サンスベリアを葉挿しするのに必要なもの

サンスベリア 葉挿し 必要なもの

  • よく伸びたサンスベリア
  • 清潔なハサミもしくはカッター
  • 赤玉土小粒もしくは川砂
  • 葉がさせる程度の鉢・容器

葉挿しの場合、肥料入りの土を使うのは避けましょう。市販の培養土のほとんどは肥料がもとから配合されていますが、これを使うと切り口から雑菌が入りやすくなり、腐ったり枯れてしまうことがあります。

必ず肥料が含まれず無菌である赤玉土小粒か、川砂を使うようにしてください。

サンスベリアの葉挿しのやり方

  1. サンスベリアの葉を切る

    サンスベリア 葉を剥がす

    まずは葉挿しにするための葉を用意します。植え替えと同時の作業だと根元から葉が引き剥がせるので楽です。

    植えたままのサンスベリアから葉挿しする場合、地ぎわぎりぎりのところで葉を切りましょう。

  2. 葉を切り分ける

    サンスベリア 葉挿し 葉を切り分ける

    5〜10cmになるように切り分けます。このとき、葉焼けや病班、虫食いがないきれいな部分を切り取るようにしましょう。

    また、必ず切り分けたあとの上下を間違えないようにしてください。

  3. 新しい鉢の準備

    サンスベリア 葉挿し 土

    鉢や容器に土を8〜9割ほどまでいれておきます。このとき、底石をいれておくと水はけが良くなりますよ。

  4. 土に葉を挿す

    サンスベリア 葉挿し 土に挿す

    土にサンスベリアの葉を挿します。このとき葉の上下を間違えないようにして、下側を土に挿します。だいたい葉の3分の1ほどを目安に土に挿すのがおすすめです。

    また、葉が内側にまるまっているほうの根元から新芽が出てくる傾向があるので、将来の成長具合や葉の向きなどを考えて植えてみましょう。

  5. 水やりする

    サンスベリア 葉挿し 水やり

    葉挿しできたら、たっぷりと水やりしてあげましょう。底穴から水が流れ出るまでしっかり水やりしてください。

  6. 明るい日陰で管理する

    サンスベリア 葉挿し 明るい日陰

    その後は直射日光を避け、明るい日陰(レースカーテン越しの窓辺など)に置いて、土が乾きすぎないように管理してください。

    1〜2ヶ月ほどで発根するので、葉を軽く引っ張って根付いているようであれば、土に植え替えしましょう。


サンスベリアの葉挿しを水挿しでやる方法

  1. 葉をカットして乾燥させる

    土挿しと同様にサンスベリアの葉をカットして、数日日陰に置いて乾燥させておいてください。

  2. 水を入れたコップを用意する

    サンスベリアの大きさにちょうどいいサイズの容器を選び、水を入れておきます。透明なガラスだと根の成長もわかりやすく、インテリアとしても楽しめるのでおすすめです。

    このとき発根促進剤を適量混ぜておくと、発根しやすくなります。

  3. 水に挿す

    サンスベリアの葉をコップの水に挿してください。このとき葉の上下を間違えないようにしましょう。地面側だった下の切り口を水につけるようにして挿します。

    水はこまめに交換するようにしてください。

    一日1回交換するのがおすすめです。よく発根したら、5〜6月もしくは9月に土へと植え替えしましょう。そのまま水耕栽培でも育てられます。

サンスベリアの葉挿しや水挿しで失敗しないコツは?

サンスベリア 葉挿し 切れた葉

サンスベリアの葉挿しや水挿しをやるときは、切り分けた葉の上下を間違えないことが大切です。上下を間違えて植えると、うまく水分を吸収できずに失敗してしまいます。

一度に大量に切り分けると上下が分かりづらくなるので、マスキングテープや付箋などを活用して、目印をつけておくといいですよ。

サンスベリアの増やし方は葉挿しや水挿しがおすすめ!

サンスベリアは葉挿しで増やすことができます。土に挿すことでも増やせますが、新たな鉢や土を用意する必要がありやや手間が必要になります。手軽に増やしたいなら水挿しがおすすめです。失敗したときの用心に、複数水挿しを用意しておくとよいでしょう。

みなさんも自宅にあるサンスベリアを葉挿しで増やしてみませんか?

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松原真理子
葉挿し、水挿しをする場合にはくれぐれも清潔な土・清潔な水、そしてくれぐれも根がしっかり出てくるまでの栄養は与えないようにしましょう。

ヒヤシンスの育て方|鉢植えは植えっぱなしNG?室内での育て方や置き場所は?

ヒヤシンス ピンク 紫

ヒヤシンスは、茎の先端に多くの香りの良い、独特な形状の花を咲かせるユリ科の球根植物です。とても簡単に育てられ、花壇に植えたり、室内のインテリアとしても楽しめるので、初心者にもおすすめの花です。

今回はそんな育てやすい球根植物、ヒヤシンスの育て方をご紹介していきます。

ヒヤシンスを植える場所

ヒヤシンス 芽

ヒヤシンスは、基本的には日当たりのいい場所で育てましょう。

なお、花には芳香性があり、蜂が寄ってくるため、屋外に置くときはドアなどの人の出入りの多い場所は避けた方が良いでしょう。

鉢植えヒヤシンスの室内での置き場所

鉢植えヒヤシンスを室内に置くなら、花が咲く12〜1月ごろまでは、暖房の効いた部屋に置くのは避けましょう。できれば気温10度くらいの環境で、窓ガラス越しの日光に当ててください。

ヒヤシンスはしっかりと寒さにあてないと開花しません。1日中暖房が効いている部屋で夜間も室温が下がらないと、花が咲きにくくなるので注意しましょう。

松原真理子

水耕栽培で育てる場合は、球根の根の生えてくる部分だけ水につかるようにセッティングします。水が減ったら足す。水が濁ってきたら新しく入れ替えるといったお世話が必要です。

水栽培については、以下の記事を参照ください。

ヒヤシンスの土

ヒヤシンスの土づくり

ヒヤシンスは、基本的に水はけの良い土を好みます。ヒヤシンスを鉢植え(土植え)する場合は、水はけの良い土を選びましょう。

また、ヒヤシンスは酸性の土壌を苦手とするため、酸性土壌の場合は石灰などを撒いて酸性を中和しておきましょう。酸性やアルカリ性がよくわからない場合や、実際に土を手作りするのが面倒な場合には市販の「花と野菜の土」でも問題ありません。

鉢植えの場合は、鉢底に鉢底ネットと鉢底石を入れます。

ヒヤシンスの球根の植え方・植える時期

ヒヤシンス 球根の植え方

ヒヤシンスの球根を土に植え付ける場合は、9月〜11月上旬頃が植え付け時期の適期です。

4〜5号程度の鉢に、球根1つを植えるようにします。球根の頂点が地表から少し出る程度の深さに、穴を掘って植え付けます。

一度寒さに当てることで花をつける性質があるので、花が咲くまでは屋外で寒さにあえて当てましょう。

ヒヤシンスの水やり

ヒヤシンス 水やり

夏の時期

夏の時期は、ヒヤシンスの休眠期となります。葉が枯れる時期ですので、水やりを控えます。

冬の時期

ヒヤシンスの生育期は9〜4月となっています。そのため、冬の時期は、土の表面が乾いていたらたっぷり水やりをします。

ヒヤシンスの肥料・追肥

ヒヤシンスを土で栽培する場合は、植え付けの際にゆっくりと効果を出すタイプの肥料を混ぜておきましょう。

その後、発芽してから花が咲いている期間は液肥を使用します。1周間から10日に1度のペースで、液肥を追肥として使用するのが良いでしょう。

松原真理子

市販の培養土で育てる場合は、最初から「元肥」が入っていますので、追加で肥料をあげる必要はありません。

ヒヤシンスの冬越し

ヒヤシンスは耐寒性が高く、むしろ一定の寒さを必要とする花です。

冬に気温が高すぎる場所で管理すると、かえって花がつかなくなってしまうので、ある程度寒い場所に置いておくことも重要です。

ヒヤシンスの花が終わったら?

ヒヤシンスの花が終わったら、次の花を長持ちさせるためにも、花がらをこまめに摘みましょう。

花がらをそのまま放置しておくと、その花に栄養を与えようと本体が枯れた花に栄養を回そうとします。それではほかの花の持ちが悪くなったり、蕾が栄養不足になってしまうので、枯れていると感じたら適宜花がらは取り除くようにしましょう。

ヒヤシンスのすべての花が終わったら、花がらと花茎を根本からカットしてください。葉はそのまま残しておきますが、次第に黄色く変色してくるので、その状態になったら取り除きましょう。

ヒヤシンスは植えっぱなしでも大丈夫?

ヒヤシンス 植えっぱなし

鉢植えの場合は植えっぱなしNG!

鉢植えでヒヤシンスを育てている場合、毎年のように花を長年咲かせたいのであれば、植えっぱなしはNGです。

できれば1〜2年に1回は、6月の梅雨の時期に入る前に球根を掘り起こして、秋に新しい土に植えましょう。

地植えの場合は植えっぱなしOK!

庭に地植えしている場合は、数年植えっぱなしにしておいても問題ありません。年々花数や大きさは衰えていきますが、毎年きちんと花を咲かせてくれます。

ただし、花つきが悪くなってきたと感じる場合は、分球をかねて3〜4年に1回を目安に掘り起こしましょう。

球根の掘り上げ・保存方法

ヒヤシンスの球根からはかぶれる物質が分泌されているので、このとき素手で球根を触らないように、軍手やゴム手袋を使用してください。

  1. 球根を掘り上げたら、古い皮や根っこを取って水洗いする。
  2. 分球しているものは1つずつに分ける。
  3. できればベンレート1000倍液などの消毒液に30分ほど浸して病気予防する。
  4. かるく水気を拭き取って、ネットなどに吊るし、日陰の風通しのいい場所で乾燥させる。
  5. 秋、9月ごろになるまでそのまま保管し、植え付けする。

ヒヤシンスの球根の増やし方

一度掘り上げたヒヤシンスの球根は、自然に分球しにくいです。そのため、増やしたい場合にはあえて人為的に球根を傷つけて増やす方法があります。

掘り上げた球根は、7月を過ぎたら半分の深さに従事の切れ目を入れましょう。そして保管しておくと、切れ目の部分に小さな球根がつきます。

このミニサイズの球根をそのまま土に植え、育てていくと2〜3年で花を咲かせるサイズの球根に成長します。ちなみに、傷をつけた親の球根はもう花は咲きません。

ヒヤシンスの育て方で注意すべき病気・害虫

比較的強い植物として知られているヒヤシンスですが、病気に罹ることもあります。

その中で多いのが軟腐病です。軟腐病は細菌性の病気で、球根の傷口から入り込むと言われています。この軟腐病は発病すると球根が腐り、溶けていきます。この病気にかかってしまうともう治すのが難しいので、被害に遭った球根やその株は廃棄します。

また、まれにアブラムシがつくこともあるので、そのときは取り除くか、市販の殺虫剤を使うなどして駆除してください。

ヒヤシンスは植えっぱなしにせず、お手入れを。

ヒヤシンスの育て方を中心に水やりや生育環境、温度管理のコツなどを紹介しました。

球根から育てるのは時間もかかるので花が咲くまでとても待ち遠しいですよね。上手に育てることで次の年にも再び花を咲かせてくれることがあります。

ヒヤシンスは耐寒性の強い植物なので、ポイントさえ抑えれば、そこまで育て方が難しい花ではありません。初心者でも育てやすいので、環境を把握しながらチャレンジしてみましょう。お部屋の中で、ヒヤシンスの花の成長を楽しんでみてもいいですね。

アマリリスの育て方|植え替えの時期は?植えっぱなしはNG?冬越しのコツは?め?

アマリリスPhoto by aquaさん

アマリリスは秋植え春咲き球根、もしくは春植え秋咲き球根の2タイプがあります。球根植物なのできちんと手入れをすれば、何年も花を楽しむことができます。

この記事ではアマリリスの基本の育て方から、球根は植えっぱなしでいいのか、植え替える場合の時期や方法などについてご紹介します。

アマリリスの育て方のポイント

アマリリスの育て方のポイントは、花が咲き終わってからもそのまま育て続け、球根にエネルギーを蓄えさせることです。そのほか、球根を植えるときは浅植えにすることが、美しく育てるコツになります。

とくに育て方が難しいわけではないので、初心者にもおすすめの球根植物です。

アマリリスを育てる場所

アマリリスは直射日光を避けた日当たりと風通しのいい場所で育てましょう。とくに夏は強い日差しがあたると弱ることがあるので、明るい日陰に移動するか遮光をしましょう。

なお、アマリリスは地植えもできるものの、管理がしやすい鉢植えがおすすめです。鉢植えであれば、越冬などもしやすくなります。

アマリリスの球根の植え方

アマリリス 球根 植え方

植える時期

アマリリスの球根を植える時期は、3月〜4月頃にかけてです。ただし、品種によっては11月〜1月にかけて植えるほうが適している場合もあるので注意してください。

ソメイヨシノが咲き終わったくらいの、気温20度ほどを目安にしましょう。

鉢植えにするときの植え方

アマリリスを鉢植えする場合には、大輪種球根1つにつき5号程度、小中輪種球根1つにつき4号程度の鉢を用意しましょう。

  1. 植える前日に市販の草花用培養土に水やりをして湿らせる。
  2. 鉢の底穴を鉢底ネットでふさぎ、鉢底石をしきつめる。
  3. 湿った培養土を、鉢の3分の2ほどいれる。
  4. 球根の丸い尻側を下に、土の上におく。
  5. 大きめのプランターに複数の球根を植える場合は、球根2つ分の株間をあける。
  6. 球根が半分ほど埋まるように土をかぶせる。
  7. 水やりは植え付け直後ではなく、10日後からスタートさせる。

花壇に地植えするときの植え方

アマリリスを地植えするときは、ガーデンアマリリスなどの寒さに強い品種を選ぶと冬越しも簡単でおすすめです。

  1. 植える2週間前に庭土1㎡(深さ30cm)あたり、苦土石灰100gほどをまいて、土壌酸度を調整する。
  2. その1週間後に庭土1㎡あたり2kgの堆肥をまいてよく耕す。
  3. さらにその1週間後、土に水やりをしてよく湿らせておく。
  4. 翌日、球根の高さ半分ほどの植え穴を掘る。大球なら株間30cm、中小球なら株間20cm。
  5. 球根の丸い尻側を下向きにして、植え穴に植える。
  6. 隙間をかるく土で埋めて、手でかるく押し固める。

アマリリスの水やり

アマリリスの水やりは、鉢植えなら春から秋までの間は、土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。鉢底から水が流れ出る量を目安にしてください。

秋以降は水やりの回数を少なくしていきます。冬の季節は、断水(水を与えない)でも大丈夫です。春の季節になって、芽が出てきたら水やりを再開しましょう。

アマリリスの肥料

アマリリスに肥料を与える時期は、球根から葉が出始めてからです。葉が枯れるまでの間の、だいたい4〜10月くらいまでは、定期的に肥料を与えましょう。

鉢植えのアマリリスには、草花用のリン酸が豊富な液体肥料がおすすめです。水で希釈して水やりの代わりに10日に1回与えます。

地植えのアマリリスには、草花用の緩効性肥料がおすすめです。2ヶ月に1回ほど置き肥し、生育がわるければ液体肥料も併用しましょう。

アマリリスは植えっぱなしはだめ?

アマリリスは2〜3年なら植えっぱなしでも大丈夫です。

ただし、地植えにしている場合は、一般的なアマリリスは冬に10度以下になる地域だと冬越しできないので、掘り上げて一時的に球根を鉢に植え替える必要があります。

寒さに強いガーデンアマリリスなら-5度まで耐えますが、球根の整理のため2〜3年に1回は植え替えるのがおすすめです。

また、鉢植えのアマリリスでも、長年育てていると球根が増えて鉢いっぱいになってしまうので、植え替えてください。

アマリリスの植え替え

球根の植え替え時期は?

アマリリスの球根の植え替え時期は、鉢植えなら4〜5月、地植えなら10〜11月ごろです。

いずれの場合も、葉が枯れない段階での植え替えは控えてください。日当たりのいい場所で秋以降断水して育てれば、自然と葉が枯れるので、手でぽろっと取れるようになるまで待ちましょう。

球根の植え替え方法は?

  1. 植え替えに必要なもの

    アマリリス 植え替え 必要なもの

    球根の植え替えには、下記のものを用意しておきましょう。

    • 草花用培養土
    • 鉢底ネット、鉢底石
    • 一回り大きい鉢
    • 移植ゴテ
    • 清潔なハサミ
    • 菜ばしや長匙などの細長い棒
  2. 土を水で湿らせておく

    アマリリス 植え替え 土を湿らす

    あらかじめ新しい鉢に、鉢底ネット、鉢底石をしきつめたら、鉢の9割ほどまで培養土を入れましょう。

    植え替える前日に、土に水やりをしてよく湿らせておきます。アマリリスは球根が腐りやすいので、湿った土程度の水分量が適しています。

  3. 元の鉢から球根を掘り出す

    アマリリス 植え替え 球根を掘り上げる

    球根を傷つけないよう、優しく手で土をかきわけながら、球根を取り出しましょう。

    2年目以降の球根だと、球根に膨れた鱗片ができることがあります。もしくは自然に分かれて子球ができることもあるので、取り分けて増やすこともできます。

  4. 古い皮を剥がす

    アマリリス 植え替え 皮を剥がす

    球根の土をよく落として、茶色く古くなった皮を剥がしていきましょう。無理にとると球根が傷つくので、手で軽く剥がれるところだけ剥がします。

    アマリリス 植え替え 皮を剥がした球根

    今回はこの程度まで剥がしました。

    なお、もし枯れない葉がそのまま残っている段階でやむをえず植え替えする場合は、土は落とさずにそのまま一回り大きい鉢に植え替えましょう。

  5. 新しい鉢に球根を植え替える

    アマリリス 植え替え 球根を仮置きする

    鉢に入れていた湿った土を2割ほど一旦かき出します。

    球根を土の上に置いたとき、球根の高さと鉢のふち下1〜2cmのラインが合うように、土の高さを調整してください。

  6. 隙間に土をいれる

    アマリリス 植え替え 土をいれる

    球根と鉢の隙間に土をいれていきます。このとき、球根の葉が出てくる上部に土がかからないよう、注意しましょう。

  7. 植え替え完了!

    アマリリス 植え替え後

    球根全体の半分〜3分の1ほどを土に埋めたら、植え替え完了です。水やりは土が乾いてから、約10日後を目安に与えましょう。

    地植えで秋に植え替えた場合は、その後水やりは不要です。

アマリリスの冬越し

アマリリスは春もしくは秋に開花しますが、その都度花がら摘みをしましょう。花をつけたままにすると種ができるものの、球根が小さくなってしまうので、次シーズンに花が咲きにくくなります。

また、秋以降になると葉は自然と枯れてきます。ただし、自然と落ちるか、手で簡単に取れるようになるまで、多少見劣りしますが葉は取らないでください。

冬になっても葉が枯れないときも、そのまま切らないで残しておきます。この場合は、鉢植えでも二重鉢にして屋外の日当たりのいい場所に置いておくと、枯れていきます。

冬の間、水やりは断水し、暖かい室内へ取り込んでおきましょう。

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松原真理子
葉が見苦しい状態でも、枯れていないのであれば、まだ球根に必要な栄養を送る役目(光合成)をしています。

アマリリスの増やし方(株分け)

アマリリスの増やし方は、「株分け」もしくは「種まき」でできます。ただし、球根からの方が育てやすいので、株分けがおすすめです。

植え替えと同じタイミングで、2〜3年に一度、球根を掘り上げましょう。土を落としたら、子球根と親球根を手で分けて、それを植えつけていきます。

アマリリスの育て方で注意すべき病気・害虫

ネダニ

ネダニは球根にひそんで養分を吸って葉を枯らせる害虫で、球根のキズなどから侵入します。ネダニはアブラムシなどと違って、地中に潜んでいるので見つけにくいです。何も問題がないようなのに成長が悪いようならば、ネダニの可能性を疑いましょう。殺虫剤を散布して対処します。

赤ダニ

赤ダニも気をつけておきたい害虫の一つ。赤ダニは葉の裏に潜んでいます。もしも発生したら鉢を横に倒して水でダニを洗い落としましょう。薬剤を用いて駆除することもできます。

モザイク病

モザイク病は葉にモザイクのような斑点ができるのが特徴の病気です。これは、モザイク病にかかっている植物と接触することによって感染します。そのため、ほかの植物との接触はなるべく避けるようにするとともに、モザイク病にかかったら早めに処置しましょう。

赤斑病

これは秋に生じやすい病気です。この病気にかかると葉が枯れて球根が成長しなくなります。長雨のジメジメした日々に生じやすいので、雨が何日も降っている際には気をつけておきましょう。

アマリリスには毒性があるので注意!

アマリリスは球根や花などに毒が存在しています。犬などのペットや子供などが誤ってアマリリスを食べると下痢や嘔吐などの中毒症状を起こすことがあるので気をつけましょう。

アマリリスの育て方を覚えよう!

アマリリスは見た目もよく育てていて楽しい花の一つです。そしてアマリリスは難易度も高くありません。本記事で解説したようなポイントに気をつければ美しいアマリリスが育てられるはずです。

また、アマリリスは紹介したように品種もかなり多くなっています。おすすめなのはレッドライオンなどのように見た目が派手な大輪系のアマリリスですが、いろいろと調べて自分にあったものを選んでみると良いでしょう。

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松原真理子
我が家では毎年春、八重咲きのアマリリスが鉢に植えっぱなしで花を咲かせています。一重咲きに比べて少し開花時期が遅いのが八重咲きの特徴です。

クロッカスの育て方|花が終わったら?植えっぱなしはNG?球根の植え方や時期は?

黄色のクロッカス 地植え

クロッカスは秋咲き・春咲きの球根草花です。白や黄色、紫色の花を、地際からひょっこりと咲かせるかわいらしい花で、球根は土に埋めなくても、水耕栽培やそのまま放っておけば咲くほど、強健な性質をもっています。

この記事ではクロッカスの育て方を中心に、球根の植え方や花が終わった後の手入れなどをご紹介いたします。

クロッカスを育てる場所

クロッカス 花壇

クロッカスを栽培する場所は、適度な日当たりと、風通しのよいところを選びましょう。とくに芽出しから開花後の葉が出ている間は、十分に日に当てるようにしましょう。

日照不足だと、球根が太らず、分球できなくなりますので注意してください。生育適温は-5℃〜15℃ほどで、冷涼な環境を好みます。

クロッカスの球根の植え方

球根を植える時期

クロッカスの球根を植える時期は、秋咲き種であれば8月中旬〜9月中旬、春咲き種であれば10月上旬〜10月下旬にうえましょう。

クロッカスの球根は、一定の寒さに当てないと発芽しにくいので注意してください。発芽温度は気温10℃ほどですので、根が張るまでは屋外の寒い場所で管理しましょう。

球根の植え方〜鉢植えの場合〜

クロッカスを鉢植えで育てるときは、4鉢に4〜5、5号鉢に5〜6球を植えるのが目安です。株間は3〜5cmあけますが、できるだけ株間を開けたほうが翌年も咲きやすくなります。

  1. 鉢の底穴を鉢底ネットでふさぎ、鉢底石を敷きつめる。
  2. 市販の球根植物用の培養土を7割ほどいれる。
  3. 球根の間隔を3〜5cmほどあけ、とがりのあるほうを上にして並べる。
  4. 球根の上に3cmほど土をかぶせる。
  5. たっぷりと水やりをして、日当たりのいい場所で管理する。

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松原真理子
極端に水はけの悪い土でなければ、草花用の培養土でも植え付けできますよ。

球根の植え方〜地植えの場合〜

  1. 庭土を深さ30cmほど掘り起こし、腐葉土3割と規定量の緩効性肥料をまぜておく。
  2. 一度土を平らにならして、あらためて深さ5cmの植え穴を、株間5〜8cmあけて掘る。
  3. 植え穴にとがりのあるほうを上にして、球根をいれる。
  4. 土を上からかぶせ、たっぷりと水やりをする。

クロッカスの水やり

黄色のクロッカス 地植え

クロッカスの水やりのコツは、株元(土)に水やりすることです。クロッカスの花は、水がつくと傷みやすくなるので、花茎をかきわけて、かならず株元に水やりをしてください。

鉢植えのクロッカスへの水やり

鉢植えでクロッカスを育てるときは、表土が白っぽく乾いてから、鉢底から水がしみでるまで、たっぷりと水やりをするようにしましょう。基本的に乾燥を好みますので、頻繁な水やりは控えてください。

地植えのクロッカスへの水やり

地植えでクロッカスを育てるときは、植え付け後、しっかりと根付くまでの1ヶ月間は表土が乾いたら、水をたっぷりとあげるようにしましょう。

その後は基本的に水やりの必要はありませんが、冬の乾燥期に1週間以上雨が降らない状態がつづくようであれば、水やりをしてください。

クロッカスの肥料・追肥

クロッカスの肥料は、元肥として緩効性肥料を施したら、開花するまでは追肥の必要はありません。開花後はカリ成分が多い化学肥料を月に1回追肥しておくと、球根が肥大化します。休眠期に入ったら追肥をやめてください。

クロッカスの花が終わったら?

白いクロッカス 地植え

クロッカスの花が終わったら、まずは花茎ごと根本から切り取って、花がら摘みをしておきましょう。花がらを摘まないと、そのまま結実することに栄養を使ってしまい、球根が肥大化しにくくなるので注意してください。

なお、花が枯れてもまだ葉が緑色のときは、光合成をして球根にエネルギーを貯めている最中です。鉢植えでクロッカスを育てているときは、葉が茶色く枯れて手で簡単に引っこ抜けるまでは水やりをし続けましょう。

葉が枯れたら水やりをやめて、雨にもあたらないように軒下に移動させてください。

クロッカスの球根は植えっぱなしでいい?

鉢植えは植えっぱなしNG!

クロッカスを鉢植えで育てているなら、植えっぱなしだと翌年花が咲かない可能性が高いです。毎年掘り上げて球根の整理をしましょう。

クロッカスの球根の掘り上げの時期は、葉が黄色く枯れ始めて休眠期に入り始める6月ごろです。

  1. 根を傷つけないようにスコップで広めに土を盛す。
  2. 球根の周りの土を優しく落とす。
  3. 枯れた葉、根を全て取り除く。
  4. 2〜3日ほど陰干しをする。
  5. 通気性のよいネットなどにいれて冷暗所で保管する。

地植えなら数年植えっぱなしOK!

クロッカスは地植えであれば3〜4年は植えっぱなしでも大丈夫です。

ただし長雨に当たると球根が腐って花が咲かなくなってしまうため、シートなどで雨除けをしておくのが確実です。

また、密植して植えている場合は土の中で混み合って球根が栄養を貯められなくなるので掘り起こして整理しましょう。

クロッカスの増やし方(分球)

クロッカスは分球で増やしていきます。6月に球根を掘り上げたら、古い球根の上に新しい球根ができているので、清潔なカッターなどで切り分けましょう。植え付けた球根を同じくらいの大きさのものだけを残し、小さいものや変色しているものは取り除いてください。

風通しの良い日陰で切り口を乾燥させたら、他の球根と一緒に冷暗所で保管してください。

クロッカスに発生しやすい病気・害虫

クロッカス 花壇

クロッカスは高温多湿な環境にしてしまうと、葉が粉をまぶしたように白くなるうどんこ病や、地際から腐り始める軟腐病などの病気にかかりやすくなるので注意してください。

また、アブラムシなどが新芽を狙って発生するので、葉の裏側までチェックをしながら、見つけたら殺虫剤などで駆除しましょう。

クロッカスの育て方のコツを抑えよう!

クロッカスの葉は松葉のように細く、花が咲いてから伸び始めるため、群生させると一面が花で埋まるような美しさを楽しむことができます。水やりや球根の扱いのコツを抑えれば、クロッカスを育てるのは簡単なので、みなさんもぜひ挑戦してみてください。

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松原真理子
高麗芝などの冬場は休眠する芝生などの場所に群生させると、とても美しいのでおすすめです。

生姜の栽培|植えっぱなしはNG?芽出しの方法や植え付け時期は?

ショウガ

生姜(しょうが)は、独特の香りと辛味が特徴で、薬味や、肉・魚料理の臭み消しとして古くから利用されてきました。少量あれば便利な生姜は、春に植え付けると、秋には収穫できます。家庭菜園で畑の片隅に植えておくのにおすすめの野菜ですよ。

今回は、そんな生姜の栽培方法について、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

生姜はどんな野菜?育て方は簡単?

連作障害
あり(4〜5年あける)
栽培期間
4月中旬〜11月初旬ごろ
生育適温度
25〜30℃

生姜は、熱帯アジアが原産のショウガ科の野菜です。生姜には、血行を促進し、体を温める作用があるので、風邪の引き始めや冷え性の方におすすめの食材です。

生姜は病害虫の被害が少ないので、家庭菜園初心者の方でも育てやすい野菜です。ただし、連作障害がある代表的な野菜なので、同じ場所で育てないように注意しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
生姜は収穫するタイミングによって呼び名や楽しみ方が違います。根の近くをかじって楽しむ筆ショウガ(矢ショウガ)、葉ショウガ、新ショウガ(根ショウガ)、ひねしょうが(種ショウガ)などを楽しむことができます!

生姜の栽培環境

生姜は熱帯性の野菜なので、高温多湿の環境を好み、寒さと乾燥を嫌う野菜です。また、多湿の環境は好みますが、水はけが悪すぎると腐ってしまうので、排水性と保水性が高い肥沃な土壌を作ることが肝心です。

乾燥が苦手なので、夏場は敷きわらを敷いたり、たっぷりと水やりをするのがコツです。直射日光が苦手なので、草丈の高い野菜の影になる場所に植え付けると良いでしょう。

生姜の芽出し

生姜 芽出し イラスト

生姜は種ショウガを使って植え付けます。ホームセンターや園芸店で種ショウガを購入し、栽培を始めましょう。種ショウガを選ぶ際は、黒く腐っていたり、病気のような部分がなく、白い芽が伸びはじめているものを選びましょう。

種ショウガを購入したら、植え付け前に芽出しという作業をしておくといきなり植え付けるよりも発芽が少し早まり、栽培しやすくなります。

芽出しをしなくても栽培できますが、発芽までに1カ月ほど時間がかかるので、失敗を防いで早く大きく育てたいときは、芽出しをしてから植え付けましょう。

  1. 発泡スチロールなどの容器を用意し、底に排水用の穴を数カ所あける
  2. 市販の野菜用培養土を入れ、種ショウガを植える
  3. 土をかぶせ、マルチなどで覆って日当たりの良い場所で1カ月ほど管理する
  4. 乾燥しないように、適度に水をやる
  5. 芽が出て、7cm程度に生長したら植え付け苗の完成

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家庭菜園士 七尾びび
発芽までに時間がかかるため、排水性が低く常に湿っている土のなかでは腐っている可能性もあります!
まずは芽出しをした状態から栽培をスタートするのがおすすめです。

生姜の土づくり

生姜は連作障害があるので、同じ場所で栽培することができません。以前に生姜を育てた場所では4〜5年は栽培しないように注意しましょう。地植え栽培の生姜は、植え付けの2週間前から土壌の準備をしておきます。

  1. 植え付け2週間前:1㎡に対して苦土石灰を100gまいてよく耕す
  2. 植え付け1週間前:1㎡に対して堆肥2kg、化成肥料100gを畑の全面にまいてよく耕す
    幅70cm〜80cm、高さ10〜15cmの畝をつくり、マルチで覆う

生姜の植え方

生姜 植え方 イラスト

植え付け時期

生姜の植え付け時期は4〜5月頃が適期です。生育温度は25度〜と高めなので、遅霜の心配がなくなり、地温が十分に上がって暖かくなった時期に植え付けましょう

植え方

大きな種ショウガは、そのまま植え付けるのではなく、60g〜80gほどの大きさに切り分けてから植え付けましょう。

  1. 畝の真ん中に、幅20cm、深さ10cmほどの溝を掘る
  2. 株間2-〜30cmで、芽を上に向けて種ショウガを並べる
  3. 掘り起こした土を種にかぶせて溝を埋める
  4. 畝を平らにならし、土を軽くおさえる
  5. 土が乾燥していたら、たっぷりと水をやる

生姜の肥料・追肥

生姜 追肥・肥料 イラスト

生姜は、6月上旬〜6月下旬、8月上旬〜8月中旬に2回に分けて追肥を行います。1回目の追肥は、草丈が15cmほどに伸びた頃が目安です。2回目の追肥は、草丈が30cmほどに伸びた頃を目安に行いましょう。

  1. 株の周囲、生姜の葉が広がったあたりに、1㎡あたりひと握り(20〜30g)の化成肥料を施す
  2. 土の表面を手やスコップで軽くほぐし、土と肥料をよく混ぜる
  3. 株元に混ぜた土を軽く土寄せする

生姜の水やり

生姜はとても乾燥に弱いので、地植えの場合でも定期的に水やりが必要です。2〜3日に1度、朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと水やりをしましょう。真夏の季節はの季節は特に水切れを起こしやすいので、注意してください。

梅雨があけたら株元に敷きわらを敷きます。乾燥を防ぐことを意識すると、収穫量が増えますよ。

生姜は植えっぱなしでも大丈夫?

生姜は病害虫に強い反面、乾燥や寒さにはデリケートなので、植えっぱなしでは育ちません。冬場、畑に植えっぱなしにしているとすぐ腐ってしまいます。

夏〜秋にかけて収穫を楽しんだら、遅くとも霜が降りる前にはすべて掘り返して根の塊根部分を保存しておきましょう。

生姜の育て方で注意する病気・害虫

生姜は病害虫に比較的強い野菜ですが、病害虫が発生しないわけではありません。

生姜につく害虫では、アワノメイガやイネヨトウなどの幼虫の被害に注意しましょう。これらの害虫は、幼虫が生姜の茎の中を食害します。株の周りに木屑のようなものが落ちていたら、被害を疑いましょう。多発すると被害が広がって枯れてしまうので、早期発見と駆除が大切です。

また、生姜の病気では、根茎腐敗病に注意が必要です。根茎腐敗病は、水はけの悪い土壌や、前作の土壌から病気が移ってしまうことが発生の原因になります。できるだけ元気な苗を選ぶこと、病気が発生したら早めに取り除き、農薬などで対処するようにしましょう。

生姜の栽培を楽しもう!

生姜は栽培期間が長いですが、手入れの手間が少なく、育てやすい野菜です。

春に植え付ければ夏には葉ショウガ、秋には根ショウガの収穫が楽しめます。同じ野菜ですが、収穫のタイミングによって異なる風味が楽しめるのも魅力のひとつですね。

ぜひ家庭菜園でショウガを収穫してみてくださいね!

アロエの増やし方|挿し木と株分けの時期は?失敗しないコツをご紹介!

Photo by KUROさん

多肉植物のアロエは初心者でも育てやすく食用としても広く知られています。とくに食用にする場合はどんどん増やしたいですよね。

今回は挿し木や株分けなどの、アロエの増やし方をご紹介します。アロエを育てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

アロエってどんな多肉植物?

アロエといえば、トゲのついた、長くて肉厚な葉の多肉植物が思い浮かびますよね。南アフリカやマダガスカルが原産で種類は約400種類もあります。

アロエは乾燥と暑さに強く、寒さには弱いという特徴を持っています。世界的には食用としての需要が高いアロエベラを栽培している地域が多いのですが、日本国内では寒さに強いキダチアロエが普及しています。

アロエは特別な手入れが必要ないほど強い多肉植物ですが、日光を好むので、1年を通して日当たりの良い場所で育てるとすくすく成長します。

アロエの増やし方にはどんな方法がある?

アロエの増やし方には①挿し木、②株分け、の2つの方法があります。

挿し木とは、親株からアロエの葉や茎を切り取って新しく増やす方法で、葉挿しと呼ばれることもあります。

株分けとは、親株とは別に生えてきた小さな茎と葉(子株)を切り離して苗として育てるという方法。茎を持たず、地面から葉が生える品種のアロエの場合は、株分けで増やすこともできます。

アロエを挿し木や株分けで増やせる時期

アロエを挿し木する時期は、5〜6月ごろの梅雨前のカラッと晴れる時期がおすすめです。またこの時期は日照時間も長いのでアロエがぐんぐん育つ生育期でもあり、発根もしやすくなります。

アロエの挿し木

用意するもの

  • 支柱
  • 鉢底ネットと鉢底石
  • サボテンや多肉植物用の土
  • 清潔なハサミ
  • 割り箸

挿し木のやり方

  1. 健康な葉を選び、茎が2〜3cmつくような位置で切り取る。
  2. 切り取った茎葉は3日以上日陰でしっかりと乾かす。
  3. 切り口が完全に乾いたら挿し木の準備OK。湿っていると雑菌が入って枯れてしまうので注意する。
  4. 鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷いて土を8割くらいの高さまで入れる。
  5. 棒で穴を掘って茎を植え、支柱もさしてくくりつけておく。

挿し木後の管理

アロエを挿し木した後は、10日から2週間ほど経ってから霧吹きで水をやる程度にしてください。

そのまま1〜2ヶ月ほど待つと根がしっかりと張ってくるので、その後は通常通り育てましょう。

アロエの株分け

用意するもの

  • 鉢底ネットと鉢底石
  • サボテンや多肉植物用の土
  • 清潔なハサミやナイフ
  • 軍手

株分けのやり方

  1. 水やりを1週間以上止めて土を乾燥させる。
  2. 次にアロエを鉢から慎重に抜く。
  3. 余分な土を手で優しく揉んで落とす。
  4. 束に収束する生え目を見分けながら、切り離せそうな部分を見つける。
  5. 手で割くか、根が切れない場合はハサミやナイフなどで切り分ける。
  6. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷いたら3分の1程度土を入れる。
  7. 中心に分けた子株を置いて、隙間に土を入れ、鉢の縁から2cmくらい下まで土を入れて完了。

株分け後の管理

株分けをした後は直射日光を避けた日当たりと風通しのいい場所におき、4〜5日経ったら水やりをしましょう。すぐに水やりしないよう、注意してください。

アロエの増やし方で失敗しないコツ!

アロエを増やすときに気を付けないといけないのが、土や切り口をしっかりと乾燥させる、水やりは根がしっかりと張ってからにするという点です。

これらは雑菌の侵入、根腐れを避けるために必要なことです。

アロエの増やし方は簡単!挿し木や株分けに挑戦してみよう

今回はアロエの増やし方について説明しました。植え替えや増やしたいときは、その植物の生育期に行うと成功率が上がります。

アロエはとても便利な多肉植物なので、ぜひ増やして活用してみてください。