GreenSnap

植物の名前を調べるなら

アプリで聞いてみよう!

★★★★★
ダウンロード
無料

2023年 4月 の投稿一覧

夏野菜を栽培しよう!家庭菜園の植え付け時期や種まきの時期・方法は?

夏野菜といえば、トマトやナスがよく知られていますが、他にも多くの夏野菜があります。夏野菜は寒い環境が苦手なものが多いため、栽培の適温が25~30度であることが多いのです。ここでは、そんな夏野菜の人気種類のほか、それぞれを栽培し始める時期、収穫時期などについて解説していきます。ぜひ、夏前に夏野菜を栽培し、旬な時期に夏野菜を食べて、夏バテ防止に役立てましょう。

夏野菜を家庭菜園で栽培する前に!土作りをしよう

夏野菜を栽培するときは、少なくとも種まきや植え付けの1ヶ月以上前から、土作りをしておくことをおすすめします。

夏野菜を栽培する土質は、種類にもよりますが、おおよそpH6.0程度のやや酸性が適しています。春夏秋冬と同じ場所で野菜を育てていると、土質がどんどん酸性になっていくので、続けて野菜を育てようとしている方は、定期的に土質をチェックしてあげると良いでしょう。

また、元肥として定植の1週間前に化学肥料を、定植の2週間前に有機質肥料を与えておきます。ただし、肥料はたくさんあげればいいというわけではないので、量はそれぞれの目安規定をよく確認しておきます。

夏野菜を栽培しよう!植え付け時期や種まきの時期は?

① トマト

【種まき:3月~4月/植え付け:5月~6月】

代表的な夏野菜で知られるトマト。収穫までに約4か月かかるため、3月~4月頃に種まきをすることで7月~8月頃に収穫が出来ます。生育に最適な温度は約30度までなので、真夏になる前に収穫するのがベストです。トマトにはリコピンという栄養素が含まれ、抗酸化作用があるためがん予防などの効果があると期待されています。

②キュウリ(胡瓜)

【種まき:4月/植え付け:5月】

夏野菜として有名なキュウリは、家庭菜園としても人気があります。つる性植物で、夏の時期には星のような黄色い花を咲かせます。キュウリは生育が早く、種まきから収穫するまで70日程度です。カリウムを多く含んでいるため高血圧に効果があり、利尿作用もあることから夏の時期のむくみやだるさの予防にもなります。

③ なす(茄子)

【種まき:2月~3月/植え付け:5月】

夏野菜で知られる茄子はインド原産のため、高温多湿の環境を好みます。丸い形をした「賀茂茄子」など様々な品種があり、植え付けから収穫までの期間が長いことが特徴。茄子の煮びたしやパスタなど料理のレパートリーも様々です。

④ とうもろこし

【種まき:4月〜5月/植え付け:4月~6月】

とうもろこしの育て方は意外にも簡単なので、初心者でも育てられます。栽培の適温は約25度~30度なので、温暖地であれば3月下旬頃から種まきが出来ます。

プランターなどで数株のとうもろこしを栽培している場合は自然に受粉しにくいため、人工授粉をします。人工授粉は、6月下旬~7月中旬頃が最適な時期です。

⑤ズッキーニ

【種まき:4月中旬/植え付け:4月下旬】

南アメリカ原産のズッキーニは、イタリア料理などでよく使われている野菜です。日本でも、フライや和え物などで食べられますね。ズッキーニを長い期間収穫するためには、2月下旬頃にポットに種まきをしてビニールで保温します。畑に種まきする場合は、4月中旬以降にします。ただし、4月の場合は収穫期間が短くなります。

⑥ オクラ

【種まき:4月~5月上旬/植え付け:4月下旬~6月中旬】

ビタミンやカルシウムなど栄養豊富なオクラは、日本で人気があるネバネバ食材です。アフリカ原産のため高温多湿の環境に強く、寒さには弱いです。夏~秋の時期にかけて、クリーム色の綺麗な花を咲かせます。オクラは種まきからでも育てられますが、苗から育てる方が簡単です。栽培するオクラの株数によって、育てる方法を決めると良いでしょう。

⑦ さやいんげん

【種まき:4月中旬~5月/植え付け:5月~6月中旬】

中央アメリカ原産のインゲンは、カリウムを多く含むことから高血圧の予防効果があります。さやいんげんは日本全国で栽培されていますが、6月~9月頃が旬の夏野菜です。家庭菜園でも人気の野菜で、モロッコインゲンなど数多くの品種があります。サラダや炒め物にして、美味しく召し上がれます。

⑧ 枝豆

【種まき:4月上旬~5月上旬/植え付け:5月上旬(早採り栽培)】

枝豆は、ビタミンやたんぱく質が豊富で、茹でても栄養価はほとんど変わりません。夏の時期には、ビールのお供としてテーブルに並ぶことが多いですね。枝豆には早採り、普通、遅採り栽培の3種類があり、早採りの場合は育苗してから畑に植え付けます。それ以外の栽培では、畑に直播きして育てます。

⑨ ピーマン

【種まき:3月~4月/植え付け:6月】

ピーマンはプランターなどで育てられることから、家庭菜園に人気がある野菜です。種からの栽培はやや難しいため、初心者の方であれば苗から育てることをおすすめします!ビタミンCなどの栄養素を多く含み、疲労回復や風邪予防の効果が期待出来ます。料理のレパートリーも多く、サラダやピーマンの肉詰めなどで美味しく食べられます。

⑩ ししとう(獅子唐)

【種まき:3月下旬~4月上旬/植え付け:4月中旬~5月下旬】

南アメリカ原産のししとうは、日本の夏野菜です。ししとうは唐辛子の仲間ですが、辛くない品種です。乾燥には弱い性質のため、朝と夕方の2回たっぷり水やりをします。栽培方法は難しくないので、家庭菜園などで育てられます。ししとうには、ダイエット効果があるカプサイシンや老化防止の効果があるカリウムなどが含まれ、栄養価が豊富な野菜です。

夏野菜の栽培カレンダー

トマト
種まき時期:3月~4月
植え付け時期:5月~6月
キュウリ
種まき時期:4月
植え付け時期:5月
ナス
種まき時期:2月~3月
植え付け時期:5月
とうもろこし
種まき時期:4月〜5月
植え付け時期:4月~6月
ズッキーニ
種まき時期:4月中旬
植え付け時期:4月下旬
オクラ
種まき時期:4月~5月上旬
植え付け時期:4月下旬~6月中旬
さやいんげん
種まき時期:4月中旬~5月
植え付け時期:5月~6月中旬
枝豆
種まき時期:4月上旬~5月上旬
植え付け時期:5月上旬
ピーマン
種まき時期:3月~4月
植え付け時期:6月
ししとう
種まき時期:3月下旬~4月上旬
植え付け時期:4月中旬~5月下旬

夏野菜を栽培して家庭菜園を楽しもう

今回は10種類の夏野菜の栽培についてご紹介しましたが、夏野菜にはほかにもまだまだ種類があります。夏野菜には、体を冷やしたり、むくみに効果がある野菜が多いです。夏野菜を使用する料理の種類も豊富なので、旬な野菜を食べて日本の熱い夏を乗り切りましょう。

ウンベラータの育て方|水やりや肥料、植え替えの時期・方法は?

フィカス・ウンベラータ

ハート型の大きな葉っぱで、インテリアとして高い人気を誇るフィカス・ウンベラータ。ゴムの木の仲間なので、とても育てやすい観葉植物ですが、管理の仕方によっては葉が枯れてしまうことも。今回はウンベラータを元気に育てるための植え替えや、冬越し方法などの基本的な育て方のほか、幹を太くするコツや葉焼けの対処法などについてもご紹介します。

ウンベラータの育て方のポイント

ウンベラータに適した温度は25℃程度です。特に冬の寒さを苦手とするため、できるだけこの温度を保ちましょう。ただし、直射日光が当たる場所と冷暖房の風が直接当たる場所は避けてください。

この温度を保つのが難しい場合は、最低でも12℃は維持しましょう。それ以下になると、葉が落ちやすくなります。ただし、室内の温度を10℃以上に保てていれば、一度葉が落ちても、暖かくなると復活して新芽が出てきます。

水やり頻度は常にやや控えめにします。冬は夜間の冷え込みが激しくなりがちなので、夜の水やりはしないようにしましょう。

ウンベラータの日当たり・置き場所

フィカス・ウンベラータ 観葉植物

直射日光はNG!

ウンベラータは直射日光を避けた、ほどよい日当たりのいい場所を好みます。暑さや寒さに弱いので、基本的には観葉植物として室内で育てましょう。

一番元気に育つ置き場所は、レースカーテン越しの日光が当たる窓際です。

ウンベラータは葉が薄く、かつ大きい観葉植物であるため、葉焼けしやすいです。直射日光はもちろん、強い西日にも注意しましょう。

日陰でも育つ?

ウンベラータは耐陰性が高いので日陰でも育ちます。ただし、全く日が当たらない暗い場所では育たないので、最低でも明るい日陰に置きましょう。

それでも日光不足になった場合、ウンベラータは葉色を褪せさせたり、葉を落としてSOSを出します。このような状態になる前に日光浴をさせるといいですね。日光浴するときも、必ず直射日光は避けてください。

直射日光以外も肌がジリジリと焼けるような日光だと強すぎるので、ほどよい日当たりになるよう遮光します。1週間のうち4〜5時間ほど日当たりのいい場所に置いてください。

ウンベラータの水やりの頻度は?

フィカス・ウンベラータ 観葉植物

水やりは土が乾いたら

夏を含めた5〜9月頃のウンベラータの水やりは、土の表面を見て乾き始めてたタイミングで行います。このとき、鉢の底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと水やりしてください。

夏の間は水切れしやすいので、毎日土をチェックして水やりの習慣をつけておきましょう。ただし、土がまだ湿っているのに水やりをするのはやめてください。

冬の間は休眠期に入るので、水やりは控えめにします。数日間、土が乾燥してしまっても問題ありません。

葉水をすると元気に育つ

ウンベラータは水やりのほかに、一年を通して葉水をすると元気で美しい葉が楽しめます。

葉水とは霧吹きで葉にまんべんなく水分を与えることです。ウンベラータは葉が大きいため蒸散をよくするので乾燥しやすいのですが、葉水をすれば葉の保湿もできて、害虫の予防にもなりますよ。

ウンベラータの肥料の与え方は?

ウンベラータを育てるときは、5月〜9月にかけて緩効性化成肥料を与えてください。市販の観葉植物用の肥料がおすすめです。

固形の緩効性化成肥料であれば2ヶ月に1回のペースで与えます。液体肥料であれば、10日〜14日に1回のペースで与えましょう。

なお、ウンベラータの植え替えをしたあと、元肥となる肥料の効果が切れるまでは肥料を与える必要はありません。

葉がしわしわのウンベラータは植え替えのサイン?

ウンベラータを育てていると、葉がしわしわになって垂れてきたり、ほとんど伸びなくなったりと、なんだか元気がないと感じることもあるのではないでしょうか。

このような元気がないウンベラータは、日当たりか根っこに原因がある場合が多いです。根っこに根詰まりや根腐れなどの問題があるときは、植え替えで復活する可能性もあるので試してみましょう。

下記のような状態であれば、植え替えのサインだと思って作業するといいでしょう。

  • 5〜9月の生育期なのに新芽がでない・伸びない
  • 水やりをしても土にすぐ水がしみこまない
  • 鉢底や表土から根が見えている
  • 葉っぱがたれたり落ちて元気がない
  • 暖かい、日当たりがいいのに葉が黄色い

ウンベラータの植え替えの時期や方法は?

植え替えの時期

ウンベラータの植え替えに適した時期は、5月〜9月です。この期間は生育期といって、ウンベラータが活発に生長する時期なので、植え替えのストレスがかかっても元気に復活します。

ただし30度を越す真夏の時期は暑さで弱る可能性もあるので避けます。また晩秋〜春にかけても休眠中なので植え替えはしないでください。

植え替えの土

ウンベラータは「水はけと通気性が高く、適度な保水性や保肥性もある土」を好みます。ウンベラータを植え替えするときには、市販の「観葉植物用の培養土」を使うことをおすすめします。

もし自分でウンベラータ向きの土をつくりたい、草花用培養土を流用したいという場合は、下記のような配合を試してみましょう。

  • 赤玉土小粒5:腐葉土もしくはピートモス3:バーミキュライト2
  • 草花用培養土8:軽石小粒もしくは川砂2

鉢の大きさ

ウンベラータを植え替えするときは、これまで使っていた鉢よりも一回り大きい鉢を用意しましょう。6号サイズの鉢を使っていたのなら、7号サイズの鉢を用意してください。大きすぎる鉢を用意すると、土の中に根がスカスカに伸びていき、弱ったり株を支えられなくなって枯れてしまうので気をつけましょう。

大きくしたくないときは植え替えのときに根っこを切れば、これまでと同じ鉢で育てることもできます。

鉢の素材

ウンベラータを植える鉢は、素焼き鉢やテラコッタ、もしくはコンクリートなどの通気性がいいものを選びましょう。またある程度重さがあるもののほうが、大株になったときも倒れずに安全に育てられます。

プラスチックや陶器などの通気性が悪いものだと、根腐れする可能性が上がってしまうので避けた方が無難です。

植え替えの方法

  1. 事前に水やりを控えて、鉢の中を乾燥させておく。
  2. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を底が見えなくなるまで敷き詰める。
  3. その上から3分の1ほど土を入れる。
  4. 植えていた鉢からきれいに取り出して、根の土を揉みながら3分の1ほど落とす。
  5. 黒い根や腐って水気を帯びた根をハサミで切り落とす。
  6. 鉢の中心にウンベラータを置いて、まわりに土を詰める。
  7. 鉢の側面を叩いたり、菜ばしをいれてぐるぐる回して完全に土が詰まるようにする。
  8. 土を鉢のフチ下2〜3cmまでいれたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりする。

植え替えの後の管理方法

ウンベラータを植え替えしたあとは、1〜2週間ほどは明るい日陰においてください。このとき、水やりの頻度は表土が乾いたらでOKです。肥料は与えずに、新芽が伸びてくるのを待ちましょう。

ウンベラータの生育が安定してきたら、直射日光を避けた日当たりのいい場所に移します。植え替え後1〜2ヶ月後から肥料を再開しましょう。肥料の再開時期については、培養土に含まれている元肥の持続期間を参考にするといいですよ。

 関連記事

ウンベラータの冬越しの方法は?

フィカス・ウンベラータ 観葉植物

ウンベラータは耐暑性に優れている一方、寒さには弱く、冬が苦手です。

ウンベラータの生育温度は18度〜30度であり、15度以下になると成長をやめて休眠に入ります。5度以下になると枯れる可能性があるので、冬の間はせめて10度を下回らない場所に置くといいですよ。

冬の育て方のコツを3ポイントにまとめたので、参考にしてくださいね。

1. 冬は昼と夜で置き場所を変える

ウンベラータは冬の間、ガラス越しの日光が当たる場所に置くといいです。冬は日射しが弱まるので、レースカーテン越しではないほうが元気に育ちます。

ただし、冬の窓際の温度は昼と夜とでかなり温度差があります。昼間は暖かくても、夜は気温が一桁台になると弱ってしまうので、昼と夜で置き場所を変えましょう。

昼はガラス越し、夜は窓から離れた暖かい室内がおすすめです。とはいえ、どちらもエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。大きい鉢植えならキャスターに乗せておくと移動も楽になります。

2. 冬の水やりは葉がしおれたら

冬の時期の12〜3月のウンベラータは休眠期なので、水やりは控えめにします。冬は葉っぱが下向きにしおれたら水やりのサインです。気温の高い日中に水やりしてあげましょう。

水やりをしないと枯れないか心配になるかもしれませんが、休眠期は根から吸水する力が衰えており、夏場と同じ頻度で水やりすると根腐れする可能性があるので注意しましょう。

ただし、水やりは控えめといっても、水やりの量は鉢底から流れ出るまでたっぷり与えましょう。こうすることで土の中の空気も入れ替わって根が呼吸しやすくなります。

3. 冬は葉水をよくして乾燥予防する

冬は水やりを控える代わりに、葉水を毎日してあげるといいです。

ウンベラータは大きいため、蒸散(根から吸い上げた水分を葉から発散する作用)が活発な植物です。しかし冬の間は水やりを控えるため、根から水分を吸えないほか、空気中の湿度も落ちていて乾燥しやすい状態になっています。

葉が乾燥すると、光合成する力がなくなって生命を維持できなくなるので、葉水をよくして乾燥予防してください。

ウンベラータの幹を太くするには?

フィカス・ウンベラータ

ウンベラータの背丈が大きくなっても、枝がひょろひょろになってしまっては見栄えが悪くなります。お店で売っている大株のように幹を太くするためにも、下記のポイントを抑えましょう。

  • ほどよい日当たりと風通し
  • 20度ほどの気温
  • 70%ほどの湿度
  • 定期的な剪定

一般的な家庭で育てるなら温度や湿度は一定に保てないので、なかなか太くなるまでに時間がかかります。なるべく早く幹を太くしたいなら剪定をしましょう。

1年に1回、5〜9月の間に剪定をすることで、上にだけひょろひょろ伸びていく樹形を、枝が多く幹が太い樹形に近づけることができます。

上に伸びていくエネルギーは、剪定をして枝を分岐させることで、株を支えようというエネルギーに切り替わるので、結果的にだんだんと幹が太くなりますよ。

剪定の詳しいやり方やどの位置で切るべきかなどについては、こちらの記事を参考にしてみてください。

ウンベラータの葉が落ちる・枯れる原因

植え替えや剪定を適度にしているのにウンベラータの葉が落ちる、枯れてしまう原因には、以下が考えられます。管理方法を振り返って、思い当たる点を改善しておきましょう。

寒すぎ・乾燥しすぎ

ウンベラータは気温5度を下回る環境では、越冬できずに葉を落としたり、葉を黄色く変色させて枯れていくことがあります。

冬の育て方の項目を参考に、気温と乾燥に注意して育てましょう。

日当たりが悪い

ウンベラータは明るい日陰で育ちますが、あまり日光不足になると葉が落ちて枯れることがあります。ウンベラータにも適度な日当たりが必要なので、定期的に日光浴をして育ててあげましょう。

葉が落ちたり枯れたウンベラータを日光浴させるときは、いきなり日当たりのいい場所に置くのではなく、段階を踏んで少しずつ日当たりのいい場所に移動させてあげましょう。

光合成をする葉緑体の数が減っているので、いきなり日に浴びせると逆に葉焼けすることもあるので注意してください。

ウンベラータの育て方でよくある質問

葉焼けしたらどうすればいい?黄色の葉っぱが緑色に戻ることはありますか?

ウンベラータが葉焼けしてしまったら、もとの緑色には戻りません。そのままにしても他の葉や枝の成長の邪魔になるので、切り落とすか、根本で折り取りましょう
葉焼けの原因は、光合成をして日光をエネルギーへと変える葉緑体の数が、日光の照射量とバランスがとれていないためです。
つまり、いままで明るい日陰に置いていたのに、いきなり日当たりのいい場所に移動させるような、過度な環境の変化から起こります。
日光浴させるときや季節によって置き場所を変えるときは、徐々に日当たりのいい場所に移動してあげましょう。

観葉植物のウンベラータは、庭木として地植えしても育つの?

ウンベラータは冬でも気温が10度以上ある地域であれば、地植えにして育てることができます。日本であれば沖縄、宮崎の南部、鹿児島などであれば地植えで育つでしょう。
また、冬の気温が5度以下にならない地域であれば、防寒対策をすれば地植えで冬越しできる可能性もあります。簡易的なビニールハウスをつくったり、腐葉土でマルチングをして地温を下げないようにするといいですよ。
とはいえ、やはり温暖な地域の植物なので、室内で育てるのが一般的です。

幹から細いヒゲのようなものが伸びてきましたが、これは気根ですか?気根が伸びる原因は何ですか?切っても大丈夫ですか?

ウンベラータの気根が伸びるのは下記が主な原因です。

  • 乾燥気味に育てていて水分を欲しているとき
  • 湿度が高いとき
  • 根詰まりしていて根が鉢でこれ以上伸ばせないとき
  • 栄養が足りないとき

つまり、根だけでは栄養や水分を補えないとウンベラータが感じると、空気中の水分や酸素を吸収していこうとして気根が伸びるのです。これはガジュマルなどのほかのフィカス属の植物でよく見られる性質です。
気根が伸びたからといって、そのままにしていると枯れるというわけではありません。あきらかな根詰まりのときは植え替えしたほうがいいですが、そのまま気根を伸ばしていけばワイルドな見た目が楽しめますよ。地中に潜らせておけばそのまま根として伸びていきます。
ただ、あまり気根を伸ばしたくないということであれば、切っても問題ありません。切るときはなるべく根元から。白い樹液が出ますが、触るとかぶれることがあるので注意してください。

ウンベラータの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

フィカス・ウンベラータは、害虫がつきやすく葉っぱが枯れてしまうことがあります。

特にハダニやカイガラムシが多く、日照不足や根腐れを引き起こしているときは要注意です。薬剤として殺ダニ剤や殺虫殺菌剤を撒いておきましょう。捕殺は手作業なので時間もかかりますが、捕殺は被害を拡大させないということにも繋がります。

かかりやすい病気

さらに、フィカス・ウンベラータには、うどんこ病という白い病斑が葉っぱに出る病気があります。

うどんこ病を初期に発見したときは、被害にあっている葉っぱをちぎって防いだり、重曹などを水に薄めてかける方法もあります。

重曹水を用いるのであれば、重曹1gに対して水を500cc〜1000ccで割ってください。重曹は食用のものでも可能ですが、重曹の濃度が高すぎるとフィカス・ウンベラータが変形したり、硬直してしまったりすることがあります。

まずはテストしてから、利用できるか判断をしてください。テストを行って、部分的に吹きかけて負担がないと分かったら安心して使えます。この方法は初期段階で自然治癒させるための方法です。むやみやたらに使用するのは避けていてください。

ウンベラータの育て方を楽しもう

多くの場所で用いられ親しみのあるフィカス・ウンベラータの育て方についてご紹介しました。

花が咲くことはありませんが、葉っぱのインパクトが強いので十分楽しめるのではないでしょうか。耐陰性にも優れているので、初心者でも育てやすいです。冬越しさえできれば生育旺盛なので元気に育っていきますよ。

ウンベラータの剪定を徹底解説!枝分かれさせるには?丸坊主もOK?

写真:ウンベラータ  インテリア

観葉植物のウンベラータは生長が早く、放っておくと見栄えが悪くなることがあるので、剪定して整えましょう。また、健康に保つためにも、剪定が必要です。枝分かれさせて樹形を整える方法など、ウンベラータの剪定について、詳しくご紹介していきます。

ウンベラータに剪定が必要な理由は?

フィカス・ウンベラータ

ウンベラータは成長速度が早く、1年で20〜30cm伸びることもあり、なかには50cmほど伸びた例もあるほど生育旺盛な植物です。常緑樹高木に分類される樹木で、自生地なら地植えで10mほどに伸びることもありますが、室内観葉としては50〜150cmほどの大きさで楽しまれています。

この高さや形が保たれているのは、剪定をしているためです。もし剪定をしないと、以下2つのことが起きてしまいます。

1. ひょろひょろに伸びて不恰好になる

ウンベラータは萌芽する力が強く、とくに春から夏の生育期にはグングンと新芽を出して伸びていきます。放っておくと伸び放題になって見栄えが悪くなったり、ひょろひょろと上にだけ伸びてうまく枝分かれしないので、剪定をすることで管理しやすく美しい樹形に近づけます。

2. 株に負担がかかる

ウンベラータの葉は大きくなると手のひら大にもなります。葉が密集すると日光が当たらない葉ができてしまい、株の負担になっていきます。また、通気性が悪くなったり、害虫が繁殖しやすい環境になってしまうので、定期的に葉を剪定して株の健康を保ちましょう。

ウンベラータの剪定に必要な道具

  • 剪定バサミ
  • 手袋
  • 癒合剤(切り口が小さければ無くても問題なし)
  • ゴミ袋
  • 新聞紙、エプロン

ウンベラータはゴムの木の仲間です。枝を切ると切り口から樹液がでてきますので、触らないように手袋を着用することをおすすめします。樹液で洋服が汚れる場合もありますので、エプロンもあると良いでしょう。床が汚れないように新聞紙も敷いておいてください。

ウンベラータを剪定する時期は?

ウンベラータの剪定は、4〜9月(気温20〜30℃)が適期です。

この期間はウンベラータの生育期でもあるので、剪定したあと、ぐんぐんと新芽が伸びていきます。

それ以外の時期に剪定をすると、ウンベラータが弱ることもあります。特にウンベラータは寒さを苦手とし、冬になると休眠期にはいります。秋に剪定する場合は遅くとも9月下旬には剪定を終え、冬までに剪定で負ったダメージを回復させておきましょう。

ウンベラータを剪定する手順

  1. 理想の樹形をイメージする

    まずは、どのような樹形にしたいか、ウンベラータの剪定後のイメージを想像してみましょう。

    基本的には剪定したすぐ下の葉、もしくは成長点がその後の枝となって伸びていくので、どこで枝分かれさせたいかなどを事前にイメージしておくようにしてください。「成長点」については、後述します。

  2. 主幹を剪定する

    理想の樹形がイメージできたら、好きな高さのところで主幹を切ります。

    切る場所は、幹の節や茎、成長点から1cmほど上のところにしましょう。成長点から新芽が出て、枝分かれしていきます。

  3. 一番上の葉を残して、不要な枝を剪定する

    主幹を切ったところから一番近い葉茎だけを残して、ほかの不要な枝は切り落としてしまいましょう

    下向きに伸びている枝、内向きに伸びている枝、交差している枝、飛び出している枝があれば切ってください。

  4. 切り口に癒合剤を塗る

    太い枝を切ったときには、癒合剤を切り口に塗っておくと安心です。切り口からの感染症を防ぎます。

  5. 日当たりのよい場所に置いて管理する

    剪定したあとは、明るい日陰程度の場所で1週間ほど様子を見ましょう。

    葉をよく切った場合は水を吸い上げるペースも遅くなるので、いつもの水やりペースではなく、土が乾いているか確認してから水やりをしてください。

ウンベラータの成長点とは?

成長点とはその名の通り、植物の新芽が生える成長する点です。ウンベラータの成長点は写真のように、幹に走る横線の節のすぐ上にあり、少し黒っぽい点のようになっています。

ウンベラータを剪定して好みの樹形をつくる!枝分かれのコツは?

ウンベラータの剪定 樹形の作り方

ウンベラータを剪定して樹形を整えるときは、成長点がどの位置についているかを見極めましょう。

新芽は必ず成長点から伸びていくため、伸ばしたい方向に出ている成長点のすぐ上を切ります。たとえば、右に新しく枝を伸ばしたいときは、幹の右側についている成長点のすぐ上で切ります。

ウンベラータの剪定でよくあるお悩み&解決策

ウンベラータは丸坊主にしてもいいの?

ウンベラータは丸坊主にしても大丈夫です。

丸坊主とは、一切葉を残さず枝のみの姿にすること。葉が害虫や病気、葉焼けで痛んでいたら、丸坊主にしてリセットするのもいいでしょう。生育期に剪定すれば、成長点から次々と芽が生えてきます。

ウンベラータの枝を増やす、枝分かれさせるには?

ウンベラータの枝を増やしたいときは、成長点の上で剪定するようにしましょう。

切り口のすぐ下の成長点から生えてくると想定して、成長点がついている向きも確認しながら切る位置を選ぶといいです。

ウンベラータを下の方で剪定するとどうなる?

高くひょろひょろと伸びすぎたウンベラータは、幹の途中で剪定して仕立て直すことをおすすめします。

下の方で剪定すると、写真のように地ぎわから早い段階で枝分かれし、横に広がるような樹形になりますよ。

ウンベラータの剪定後、あちこちから新芽が出てきましたが、これはどうすればいい?

とくに丸坊主にしたウンベラータは、写真のように新芽あちらこちらから伸びていきます。

すべてそのまま伸ばしてもいいですが、ゆくゆくは混み合ってしまうので、伸ばしたい方向の芽だけ残したり、同じ方向に向いている芽が近い位置にあればどちらかを切り落とすなどして、芽かきをして樹形を調整しましょう。

ウンベラータの剪定の注意点

樹液には触らないように気を付ける

ウンベラータはゴムノキの仲間で、切り口から出る白い樹液に触れてしまうとかぶれることもあります。必ず手袋を着用することをおすすめします。切り口から樹液がたくさん出てくる場合は、ティッシュでおさえてください。

ハサミを消毒する

清潔なハサミで剪定しましょう。切り口から雑菌が入ることがありますので、ハサミの刃を消毒しておくと良いですよ。

剪定の時期を守る

すでにご紹介しましたが、剪定の時期を守らないと最悪ウンベラータは枯れてしまいます。必ず剪定時期を守るようにしてください。

全体を見ながら剪定する

一箇所ばかりを見て剪定をすると、バランスが悪くなってしまいます。またスカスカになりすぎな場所が出てくることもあるので、全体をこまめにチェックしながら剪定するようにしてください。

ウンベラータを剪定したら挿し木で増やす

ウンベラータの剪定をしたら、切った枝をつかって挿し木で増やしてみましょう。挿し木とは切り口から発根させて、新たにもうひとつのウンベラータとして増やす方法のことです。

剪定するときは水を入れた深めのコップなどを用意し、剪定したらすぐに切り口を水につけましょう。水の中で切り口を斜めに切り直し2〜3時間つけておきます。

上部の葉2枚を残してあとの葉は取り除き、赤玉土小粒などの挿し木用の土に挿して水やりをしながら育てます。

ウンベラータの剪定のコツを覚えよう

ウンベラータはハサミを入れやすい植物なので、剪定も比較的かんたんです。スカスカになりすぎないように全体をチェックしながら進めてください。

伸びすぎた場所、葉が密集して通気性の悪い場所をカットすればよいだけですが、時期だけはしっかりと守るように気をつけて剪定しましょう。

わけぎの栽培|植え付けや収穫の時期、球根の掘り上げ方は?

ワケギ photo by  ももさくら

様々な料理に使うことができるネギ類の植物が、庭やベランダなどにあると便利ですよね。そんなネギ類の中でも育てやすいと評判なワケギは、ネギと玉ネギの仲間の交雑種で、株を分けて増やせることからワケギ(分葱)と呼ばれています。栽培に広い場所を必要とせず、プランターや鉢などでも育てられることから、家庭菜園の初心者にもおすすめです。そんなワケギの育て方をご紹介します。

ワケギを栽培する場所

太陽が好きなワケギは、日当たりが大切です。地植えでもプランターでも、半日は日が当たる場所を選びましょう。

また、風通しにも気をつけてください、風通しが悪い場所だと蒸れてしまい、発育不良を起こしたり、病気のリスクが高まります。

ワケギの植え付けの時期は?植え替えは必要?

植え付け

ワケギは、夏から秋に植え付けます。10~15㎝間隔で種球の芽を上にして、芽の先端が土に隠れない程度に植え付けましょう。

なお、種球の大きさによっては、2~3球ずつに分けて植え付けます。プランター栽培の場合も同じように、適度に間隔を空けて植え付けてください。

植え替え

ワケギは、植え替える必要があまりしません。

もちろん、ワケギを植えっぱなしにしていれば、株が増え込み合ってきます。株が混み合えば当然、収穫量が減ってしまい、葉も細くなってしまいます。これを防ぐには、植え替えるのではなく、次のワケギの増やし方の項でご紹介する分球しましょう。

ワケギの増やし方(分球)!球根の掘り上げ方や時期は?

見た目が似ているワケギと葉ネギは混同されがちですが、葉ネギは一般的に種まきで増やすのに対し、ワケギは「分球」で増やします。

ワケギの収穫が終わっても、そのまま根元は残し球根を肥えさせます。5~6月頃に葉が枯れてきたら、球根を掘り上げましょう。

掘り上げた球根は土を落とし乾燥させて、ネットなどの袋に入れ、風通しの良い場所で保管します。1つの袋にあまり詰め込みすぎると風通しが悪くなるので、注意してください。

あとは、保管した球根を分けて植え付けるだけです。

ワケギの収穫

ワケギの葉が20~30㎝に成長したら、根元から3~4㎝残して収穫しましょう。根こそぎ収穫してもいいのですが、株元を残せば、残った株元から再び新芽が出て成長し、何回か繰り返し収穫可能です。

収穫後は、新芽及び葉の成長を促進させるために必ず追肥しましょう。

ワケギの水やり

ワケギは乾燥しすぎると育ちが悪くなってしまいます。地植えの場合、基本的には自然任せで、水やりは必要ありませんが、乾燥しやすい場所なら適宜水やりをしましょう。

プランターの場合は、土の表面が乾いたらその都度水やりをします。

ワケギの肥料

ワケギの葉が10~20㎝位伸びた頃から、追肥します。堆肥や有機質肥料が良いでしょう。たくさん収穫したい場合は、葉の色が薄いなど生育の状態を観察しながら、およそ2週間ごとに追肥してください。

ワケギの土

地植えで育てる場合は、1~2週間前には石灰を撒き、耕してたあと、堆肥を入れ土になじませます。

プランターで育てる場合は、水はけがよくなるよう底に鉢底石を入れておき、赤玉土に堆肥や肥料をブレンドした土を使用しましょう。市販の野菜用培養土を使うと便利です。

ワケギの手入れ

ワケギの葉が10~20㎝伸びた時期から追肥をしますが、その頃から土寄せもしましょう。土寄せとは、ワケギの根元まで土を寄せてかけることです。こうすることで土がほぐされて空気の流れが良くなり、分球の促進につながります。

そのため、2週間に1度を目安に土寄せしましょう。葉が正常に育っていて追肥する必要がないときも、土寄せだけはしてあげた方がいいですね。

ワケギの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

ワケギは比較的病害虫に強い野菜ですが、飛来してくる害虫や土壌の状態で発生してしまう病気もありますので、注意して観察しましょう。ワケギの病気には、ベト病や黒斑病、害虫によるウイルス病などがあります。病気にかかったワケギは取り除きます。

つきやすい害虫

代表的な害虫は、アブラムシやネギアザミウマなどです。これらの害虫は、ウイルスを媒介するため注意が必要です。見つけたらすぐに取りましょう。害虫が多い場合は、市販のワケギにも使える薬剤を散布します。

ワケギの栽培を楽しもう

今回は、ワケギの育て方や増やし方などをご紹介しました。ワケギは比較的病気にも強く、あまり手をかけなくても育ちやすいので、家庭菜園の初心者にもおすすめの野菜です。菜園やプランターにワケギがあれば、すぐに必要な分だけ収穫できるので、便利ですね。

また、まとめて収穫し、刻んで冷凍保存しておけば、薬味として使うこともできます。豚バラ肉さえあれば、豚バラ肉でワケギを巻き、お好みの味に味付けをして、立派なおかずに…というように、手軽にあと一品のおかずが増やせますね。

チャレンジしやすく、毎日の料理に重宝するワケギ、あなたも育ててみませんか?

植物をきっかけに地球環境を考えてみよう!「アースデイ × GreenSnap 2023」

4月22日はアースデイです。アースデイは地球環境について考え、アクションしてみようという日です。今回はアースデイにちなんで植物と地球環境について考えていきたいと思います。

アースデイとは

アースデイは、毎年4月22日に行われる環境保護のための国際イベントです。地球環境問題について考え、地球環境を保全するための活動を行い、人々の環境保護意識を高めることを目的としています。
日本でもSDGsとともに認知され、注目され始めています。

植物と地球環境の問題について考えてみよう!

植物の視点で地球環境について考えてみましょう。

作られるのに100年!?意外と貴重な資源「土」


私たちが趣味として楽しむ植物にとって身近な存在である「土」について考えてみましょう。
土は植物をはじめ動物、虫、微生物などあらゆる生命にとって生きていくために必須なものであり地上の食物連鎖の土台になるものです。
わたしたち人間にとっても穀物や野菜など食料を得るために非常に重要なものですよね。

ところで土ってどうやって作られているかご存知ですか?岩や石などの鉱物の風化と、それに主に有機物、水などが混ざり、微生物が作用して産生されます。その時間は1cmの土が作られるのに、なんと100年かかるんです!
しかし、地球の土は温暖化による砂漠化や、産業のための掘削によって急速に失われています。作られるスピードを上回る速さで失っているのです。

輸入禁止になってしまったオオキンケイギク

環境省ホームページより


オオキンケイギクは黄色い花を咲かせる北米原産の多年草で、かつて輸入され活発に流通していました。

しかし、野生化してしまうと繁殖力が強すぎるため、在来の野草の生育場所を奪って、環境を壊してしまうという問題が発生してしまいました。

このように楽しむための園芸が生物多様性を脅かしてしまうということもあるのです。

もちろん地球によい面も!


少し暗い話題が続いてしまいましたが、植物の地球によい面ももちろんあります。

植物はCO2を吸収して育っていきます。植物が大きく育つということは、その分だけCO2を吸収しているということ。

少しかもしれないけれど、実は植物を育てているだけでCO2の削減に貢献していると言えるのではないでしょうか。

できることから始めてみよう!

さらに一工夫すればもっと地球に優しく、植物を楽しむことができます。

グリーンカーテンで電気代節約!

すっかりお馴染みになったグリーンカーテン。家庭菜園ができて、エアコンの電気代を節約できて、地球にも優しくできるという一石三鳥の活動ですね。

土をリサイクル

古い土も正しい手順を踏めば、また植物が元気に育つ土にリサイクルすることができます。新しい土を買わなくていいので、節約にもなりますね。

また、自分でリサイクルすることが難しい場合は、ホームセンターや園芸店で引き取ってくれるところもありますので、そちらを利用するのも一つの方法です。

外来種を見つけたら駆除

環境省のホームページに特定外来生物の一覧が載っていますので、見つけたら駆除するということも立派な環境保全の活動になります。
特定外来生物一覧(環境省)

また、オオキンケイギクのような事例を出さないためにも園芸品種は野生化しないようにしっかり管理して楽しみたいですね。

「アースデイ × GreenSnap 2023」

GreenSnapではアースデイの考えに賛同し、地球環境保護活動に貢献したいと考え、下記の取り組みを実施します。

①アースデイ x TablePlansキャンペーン2023

期間中、GreenSnapオリジナル商品「Table Plants(テーブルプランツ)」の売上の1%を寄付する「アースデイ x TablePlansキャンペーン2023」を実施いたします。

Table Plantsは、土の代わりにスポンジを使って育てるGreenSnapオリジナルの観葉植物のシリーズで、累計販売数2万個を突破した人気商品です。

地球の土は温暖化による砂漠化や、産業のための掘削により減少している貴重な地球資源であり、Table Plantsは地球の大切な資源である”土”を使わずに、植物を生活の中で楽しむ有効な方法の一つだと考えています。

Table Plantsを通して地球環境の保全に貢献したいという想いをこめて、売上の1%を寄付するキャンペーンを実施いたします。

実施期間:4月20日(木)~4月30日(日)
Table Plants

②アースデイ フォトコンテスト 2023


GreenSnapアプリにて『アースデイ フォトコンテスト』を開催いたします。

「我が家でやっている地球にやさしいこと」をテーマに開催します。
例えば
・グリーンカーテンでエアコンの電気を節約
・使い古した土を再生してリサイクル
・生ゴミを堆肥にして家庭菜園に活用
など、植物に関係したエコ活動の投稿を募集します。

優秀賞として選ばれた5名様には土を使わないエコな観葉植物「テーブルプランツ」をプレゼントします。

実施期間:4月20日(木)~5月14日(日)
アースデイ フォトコンテスト

③【GreenSnapMarche YOKOHAMA 2023】ひまわりの種の配布

4/15(土)・16(日)に横浜の山下公園で実施いたしました『GreenSnap Marche YOKOHAMA 2023』において、ご来場いただいたお子様にひまわりの種をプレゼントしました。

ひまわりを育てることで、土の大切さや地球環境のことを考えるきっかけにしていただきたいという想いから企画いたしました。

実施期間:4月15日(土)~4月16日(日) ※イベントは終了いたしました。
GreenSnap Marche YOKOHAMA 2023

ぜひ、みなさんも4月22日は地球環境のことを考えるきっかけにして、自分に起こせるアクションがないか考えてみてください!

カラミンサの育て方|冬の水やり頻度は?増やし方、切り戻しの方法は?

カラミンサの画像 Photo by yorimichiさん

カラミンサは「カラミンサ・ネペタ」や「カラミント」の名前で知られるシソ科のハーブです。爽やかな香りがしますが、ミントとは全く異なります。春から秋にかけて可愛らしい花が咲くことから育ててみたいという人も多いかもしれませんが、カラミンサを庭に植えると増えすぎるため植えてはいけないという噂も…。今回は、カラミンサを育てたいと思っている人のために、植えるのに最適な時期や適切な手入れの方法をお教えします。

カラミンサを育てる場所

カラミンサの花付きを良くするには、日当たりの良い場所で育てる必要があります。

また、カラミンサは耐寒性があるので、-10℃くらいまでなら屋外でも育てることができます。宿根草ですので、冬は地上部が枯れますが、地下部は生きています。

grosso 出口利昭

宿根草で株が大きくなるので、寄植えには適しません。

カラミンサの水やり

カラミンサの植え付け、植え替え直後は土が乾いてしまうと育たないので、たっぷり水やりをします。

夏場は土が乾燥しやすいので、地植えの場合も葉っぱがしおれるようなときは水やりをしましょう。冬は乾燥気味で育てた方がよいので、水やりの回数を減らします。

カラミンサの肥料

カラミンサを育てるときは、土に緩効性肥料を効かせましょう。追肥するときは、葉っぱが小さくなったり、香りが少なくなるのを目安に、緩効性肥料を与えます。

夏場は、肥料を極力与えないほうがいいです。

カラミンサの土

カラミンサは水はけが良く、保湿性が高い土を好みます。

カラミンサを地植えをするときは、耕した土に牛ふん堆肥や腐葉土を混ぜて有機物が多い土にしてから植えるようにしましょう。鉢植えのときは、市販の草花用培養土で十分です。

カラミンサの植え付け・植え替え

植え付け

カラミンサの植え付け時期は、3~4月、10~11月です。

鉢から取り出したら、土を落として根の部分をほぐします。カラミンサを地植えにしている場合は、土をしっかり耕してから植え付けをします。鉢植えの場合は、最初に入っていたものよりも二周り大きなものに植えます。

カラミンサの苗は、枝が多いものを選んでください。茎がヒョロヒョロと伸びているものがあるのは避けましょう。

植え替え

カラミンサの植え替え時期も植え付けと同じく、3~4月、10~11月が適期です。

鉢植えで育てる場合は、株が大きくなってきたら植え替えをします。いままでより大きな鉢に植え替えるか、お庭があるなら地植えにしてもよいでしょう。植え付けをするときと同じように、古い土を落として根の部分をほぐしてから新しい土に植えます。

カラミンサの増やし方(種まき・挿し芽・株分け)

種まき

種から増やすときは、発芽するまでは乾燥に注意しましょう。花が終わって茶色くなったらすぐに採取します。

なお、カラミンサはこぼれ種でも増やすことができます。そのため、増えすぎにも注意が必要です。

挿し芽

カラミンサの挿し芽に適している時期は、4月か10月です。

太くしっかりと生えている茎を選んで切ります。挿し芽専用の土に挿してから2~3週間ほど経過して、発根が確認できたら鉢に移します。

株分け

大きく育った株は、分けて増やせます。株分けは新芽が出る3~4月が適しています。

カラミンサの剪定・切り戻し

カラミンサの新芽が出る3~4月に、短く切り戻すと花付きがよくなります。

また、6月頃に一度茎を短くし花がらを取り除きます。茎や葉で混み合っていると湿気が原因で根腐れを起こすこともあります。

カラミンサの育て方で注意すべき病気・害虫

ハーブや草花を育てるときはアブラムシやハダニといった害虫が気になります。切り戻しを適切に行い風通しをよく育ててください。

日当たり、風通しの良い場所で栽培し、肥料の与え過ぎに注意をすれば、大きく育てられます。

カラミンサが増えすぎないよう、きちんと手入れして育てよう!

今回は、カラミンサの育て方と寄せ植えのやり方についてご紹介しました。カラミンサは、園芸初心者にも育てやすいハーブです。

カラミンサの葉は「ハーブティー」や「料理」に使えるので、鉢をキッチンに置くのもおすすめです。

初心者の方で増えすぎるのが心配な方は、鉢植えにして自宅の室内やお庭、ベランダで育てて、かわいらしい花を楽しんでみてくださいね。

ジャーマンカモミールの育て方|種まきや収穫の時期は?つきやすい害虫は?

ジャーマンカモミール

カモミールの名称ではいくつか種類が存在し、単にカモミールといわれた場合は、一般的にジャーマンカモミールを指すことが多いです。今回はジャーマンカモミールの育て方や収穫の時期などを紹介していきます。

ジャーマンカモミールの栽培適所

ジャーマンカモミールは日当たりを好みます。

日当たりが悪いと茎が弱々しく徒長して、花の咲き方も悪くなってしまいます。そのため、よく日光が当たる場所を選んで植え付けます。

また、ジャーマンカモミールは、害虫がつきやすいという特徴があります。害虫は湿度の高いじめじめした場所を好むため、なるべく風通しのいい場所で育てる方が良いでしょう。

また、エアコンの室外機などの周辺は温度が変化しやすいため、ジャーマンカモミールが調子を崩してしまう可能性があるのでおすすめしません。

ジャーマンカモミールの種まき・苗の植え付け・植え替え

ジャーマンカモミールの植え付けや植え替え時期は、秋から春にかけてが適期です。種まきから育てる場合は直まきか、ポットなどにまいてあげましょう。

苗の植え付けは元肥を混ぜた土に、株間30cm程度あけて植え付けます。

ジャーマンカモミールは基本的に1年で枯れるので、特に改めて植え替え等を行う必要はありません。

grosso 出口利昭

特に収穫率を上げるためにも、秋頃に苗を植えることをおすすめします!

ジャーマンカモミールの土

ジャーマンカモミールは丈夫な植物なので、基本的にどのような環境でも育ちます。強いていえば、水分を好むため、ある程度保水性のある用土を用いて育てるのがおすすめです。

鉢植えで育てる場合は、市販の花と野菜の培養土で十分です。

地植えする場合においても、植え付ける前によく耕し、苦土石灰と腐葉土をよく混ぜ込んで置いたほうが、後々生育が良くなります。

ジャーマンカモミールの肥料・追肥

肥料を与えたほうが植物としては大きくなり、元気に育ちますが、葉や茎ばかり生長して花の数はむしろ減ってしまいます。

ジャーマンカモミールは栄養分が多すぎると、花の香りが弱くなってしまうという性質があります。そのため、肥料を与えすぎるのはよくありません。

肥料を与える場合は、ジャーマンカモミールを植え付ける際に、ゆっくり作用するタイプの肥料、もしくは牛ふん堆肥など、自然由来の成分からできている有機肥料を少し混ぜ込んでおきましょう。それ以降は肥料を与える必要はありません。

ジャーマンカモミールの水やり

夏の水やり

ジャーマンカモミールは夏の前に花が咲き終わり、枯れるため、全て引き抜きましょう。

冬の水やり

寒い時期に関しても、水やり方法は夏場と基本的に同じですが、乾燥が遅いため水やり回数を減らして大丈夫です。

ただし、冬場は水分が多すぎると土が凍結してしまうおそれがあるため、午後(特に夕方)の水やりは控えた方が無難です。

ジャーマンカモミールの種まきでの増やし方

ジャーマンカモミールは一年草なので、「種まき」で増やす方法が一番簡単でおすすめです。

秋頃に苗床をつくって種をまき、水分を切らさないように気をつけて管理します。葉がある程度生えそろったら、植木鉢に植えるか地植えを行います。

ジャーマンカモミールは基本的に夏になると枯れてしまいますが、一度植えるとこぼれ種から秋頃に勝手に発芽するため、再び植え付ける必要はありません。

ただし、年月が経つにしたがって近親交配が進み、次第に弱々しく育つようになって、花の香りも悪くなるため、定期的に新しい苗を買ってきて、元からある苗に混ぜて植えるなど、近親交配を防ぐ工夫を行った方が長く楽しめます。

ジャーマンカモミールの育て方で注意すべき病気・害虫

ジャーマンカモミールに発生しやすい害虫としては、アブラムシが挙げられます。アブラムシは風通しが悪くて湿度が高い場所や、窒素を含む肥料を与えすぎた場合に発生しやすいです。

アブラムシは特に新芽や葉などの柔らかい生長点の部分を好んで養分を吸い取ってしまうため、アブラムシが増えると植物が成長できずに弱ってしまいます。発見した場合は、速やかに駆除することが重要です。

また、アブラムシは葉の裏側に潜んでいることもあるため、葉の表面だけでなく裏側もよく観察する必要があります。

ジャーマンカモミールの収穫

ジャーマンカモミールは花が咲いたら、それを随時摘み取って利用します。花を摘み取ったとしても次々に花を付けるので、摘みすぎを気にする必要はありません。

ジャーマンカモミールの利用部分

ジャーマンカモミールのうち香りを発するのは花だけであり、茎や葉は香りを発しません。このため、ジャーマンカモミールは基本的に花のみをハーブとして利用します。

ジャーマンカモミールの香りと効能

ジャーマンカモミールには、腹痛や胃の保護、生理痛の改善などの消化器を保護して、そのはたらきを整える効果があるといわれています。

また、皮膚や気管支などの呼吸器を保護するはたらきがあるため、花粉症などにも効果を発揮したり、血流を良くする効果もあるため、貧血や冷え性の改善に対しても効果があると言います。

ジャーマンカモミールの香りにはリラックス効果があるため、寝る前にジャーマンカモミールを摂取することによってより上質な睡眠を取ることができます。また、抗菌・殺菌作用もあるため、食品の保存の際に活用することができます。

ジャーマンカモミールを育てる上での注意点

ジャーマンカモミールを利用する際の注意点としては、ジャーマンカモミールはキク科の植物なので、キク科アレルギーの方が摂取することによってアレルギー反応を引き起こす恐れがあります。

そのため、キク科アレルギーの方がジャーマンカモミールを摂取することは危険です。また、妊娠中の方に関しても、あまりいい効果は発揮しないため、摂取を避けた方が無難です。

ジャーマンカモミールを種まきから栽培してみよう!

古今東西問わず昔から広く親しまれてきたジャーマンカモミールの育て方のポイントを紹介しました。

ジャーマンカモミールはハーブとしての凡庸性が高く、栽培の難易度もそれほど高くないために、初心者の方にもおすすめのハーブです。

特にカモミールティーはハーブティーの中でも飲みやすく、リラックス効果も絶大なため、特におすすめの利用方法です。ジャーマンカモミールに興味を持たれた方は、ぜひ一度育ててみてください。

クレマチスの花言葉|怖い意味があるって本当?花が咲く季節はいつ?

ピンク色のクレマチス

初夏に旬の時期を迎えるクレマチス。イギリスではバラのパートナープランツとして「つる植物の女王」との呼び名で親しまれています。

大輪の存在感があるものや小さく可憐な花を咲かせるものなど、種類も多種多様。花の色も、赤色・白・ピンク色・黄色・青色・茶色・黒など様々。

今回の記事では、クレマチスの花言葉の意味や、種類などご紹介します。

クレマチスの花言葉

クレマチスの代表的な花言葉は、「旅人の喜び」「精神の美」「策略」です。それぞれこの花言葉がついた由来があるので詳しくご紹介します。

なお、クレマチスにはいろいろな花色がありますが、今のところ花色別による花言葉はついていません。

「旅人の喜び」

前述のように、ヨーロッパにて、旅人が快適に過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えていたことが由来しています。玄関先に飾るのに適した花言葉ですね。

「精神の美」

補足弱々しく見えるツルですが、折れにくく大輪を咲かせることができます。毎年咲き続けるクレマチスの内にある美しさを讃え、「精神の美」という花言葉をつけたと言われています。

「策略」

クレマチスの葉や茎からでる液体が皮膚につくと、その毒性からかぶれる事があります。フランスの物乞いが、わざとこの毒素で皮膚をかぶれさせ、同情を誘ったという事が「策略」の由来になっています。

クレマチスの花言葉に怖い意味もある?

じつはクレマチスの花言葉には怖い意味があるとよく言われますが、実際にはありません。

ただし、クレマチスの中でも中国原産のテッセンという品種には、「縛り付ける」「甘い束縛」など怖い意味、ネガティブな意味がついているため、それがクレマチス全体の意味として勘違いされるようになったのだと思われます。

クレマチスの花が咲く季節は?開花時期はいつ?

クレマチスの開花時期は一季咲き性ならほとんどは4月、冬咲きなら11〜2月です。このほかに四季咲き性があるクレマチスは4〜10月の間に何度も花を咲かせる性質があるので、植える品種を組み合わせると、クレマチスは1年中花を楽しめるでしょう。

クレマチスにはたくさんの種類があり、品種によって開花時期も違えば花姿も全く違います。何種類かを植えてその違いを楽しんでみるのも面白いですよ。

クレマチスの花言葉は母の日のプレゼントにもぴったり!

繊細なツルと優美な花を咲かせるクレマチスは、ちょうど5月に開花株が出回るため、母の日のプレゼントとして最近人気が高まっています。

クレマチスの花言葉には「精神の美」という意味もありますし、母への感謝の気持ちや母を称える気持ちを伝えるのにもぴったりな鉢花ですよね。

クレマチスの風水

星形をしたクレマチスは風水的にも良いとされています。クレマチスの中でも大輪種を南側に飾ると情熱が上がり、社会成功に繋がると言われています。

クレマチスの花言葉はポジティブ!いろんな花を楽しもう♪

クレマチスの花言葉は全体的にポジティブで、庭植えにしたり鉢花でのプレゼントにも向いているつる植物といえますね。

クレマチスにはさまざまな種類があるので、ぜひいくつか植えてみていろんな花姿を楽しんでみてください。

クレマチスの基本情報

クレマチスはつる性植物の女王とも呼ばれ、世界中で人気の植物です。比較的育てやすく、トレリスやフェンス、アーチなどに誘引して豪華に咲かせることもできます。

とくにバラと相性が良く、イングリッシュガーデンには欠かせない植物となっています。

クレマチスの花名の語源は、ギリシャ語の「klema=ぶどうなどのつる」です。春から秋にかけて生育が旺盛で、どんどんとつるを伸ばしていく様を表しています。

科・属名
キンポウゲ科 センニンソウ属(クレマチス属)
分類・性質
多年草 つる植物
原産地
世界の温帯、オセアニア
学名
Clematis
英語名
Clematis
別名
鉄線(和名)
出回り期
3~10月
開花時期
4月~10月、11〜2月(種類による)
花色
白、紫、ピンク、緑
誕生花
5月3日、10月22日

プリムラの育て方|種まき時期や株分けの方法は?夏越しはできる?

プリムラ マラコイデス

プリムラ(和名:サクラソウ)は、サクラソウ科サクラソウ属の花の一種で、高温多湿に弱いため多年草ですが日本では一年草として扱われることがほとんどです。その品種は全部で500を超えるといわれることもあります。ここでは、そんなプリムラ全般の育て方を詳しくご紹介します。

プリムラの育て方

栽培に適した場所

寒さには耐性があるプリムラですが、寒すぎる環境は禁物です。凍ることと溶けることを繰り返すと茎や花弁、葉の細胞が壊れてしまい、枯れる原因となってしまいます。

プリムラは日光を好むので日中、日が当たりやすい場所を選んで育てましょう。室内で育てる場合は窓際に、屋外で育てる場合は雨風のあたりにくい軒下がおすすめです。

土づくり

プリムラを植える土は、保水性が高い一方で水はけもよい土を選びます。具体的には保水性のよい小粒の赤玉土をメインに腐葉土などを混ぜたものを用意します。肥料が少ないと葉が黄色に変色してきますので、あらかじめ肥料が含まれた土を購入するのもいいでしょう。

種まき

プリムラを種まきで育てる場合は、品種によって種まき時期が異なることを覚えておきましょう。

たとえば「プリムラ・ジュリアン」や「プリムラ・ポリアンサ」は春の時期の5〜6月、遅くとも7月初旬までに種まきをします。温暖な地域なら秋の9〜10月でも可能です。

保水性の高い土を用意し、種どうしが重ならないように撒きましょう。よく発芽させるには水やりを欠かさないことが重要なポイントになります。発芽するまで乾燥させないようにしましょう。

苗の植え付け

プリムラの苗を購入して育てるときは、まず店頭での選び方が重要になります。光合成をおこなうための葉が多く、葉が濃い緑色をしていて、花が葉のなかに埋もれていない苗が良いでしょう。

葉が多いと、花を多く咲かせるための体力が備わっているということになります。葉の色が濃いと、肥料が十分に与えられている状態である証拠といえます。花が葉の中に埋もれていないと、水がたまりにくく傷みにくい育ち方をしているとみることができます。

苗の植え付け時期も種まきとほぼ同じです。

水やり

プリムラを植えたあと後すぐに水やりをするのではなく、植えた鉢の土の表面が乾いてから水を与えます。とはいえ、土が常に湿った状態になるほど頻繁に水やりをすると、根腐れの原因となってしまうので、水やりの頻度には注意が必要です。

水を与える目安は、鉢の土が乾いていたら鉢の底から水があふれるくらい程度です。

また、プリムラは品種によっては花が密集して咲くことがあります。花弁や葉に水がたまったままになると腐る原因にもなりますので、プリムラに水を与えるときは必ず根元、土だけにかけるようにしましょう。

肥料・追肥

プリムラが肥料不足になると、葉の色が変わってしまいます。栄養不足にならないように秋から春、10月から4月にかけては緩効性の肥料に加え液体肥料も追加で与えます。秋にはプリムラが次々と花を咲かせる時期なので、それだけ肥料が必要になります。

肥料が足りなくなると花が咲かなくなったり、芽が出なくなったりするので、注意が必要です。

プリムラの植え替え

プリムラは植えっぱなしにしても大丈夫?

プリムラは前述にもある通り、日本の高温多湿の夏を越せない品種が少なくありません。そのため、多年草ながら一年草扱いであることが多いのです。一年で枯れてしまうことがよくあるので、基本的に植えっぱなしにしていても大丈夫です。

プリムラは夏越しすることもある?

ただし、環境によっては夏越しすることもあります。もし夏越しができたら、根を延ばせるスペースを広げてあげるためにも、植え替えをしてあげましょう。

9月の下旬ごろにこれまでプリムラを植えていた鉢よりも一回り大きい鉢を用意し、植え替えてあげます。

植え替えるときは、新しい土を用意します。初めて植えるときと同じように赤玉土と腐葉土を混ぜたもので問題ありません。植え替えたら2週間ほど日陰に置いて、新しい葉が出るのを待ちます。新しい葉が出てくるのを待って、日なたに置くようにしましょう。

プリムラの手入れ(花がら摘み)

プリムラの花を長く楽しむためには、咲き終わった花がらをこまめに摘みとることが必要になります。

ただし、手でプリムラの花がらを摘みとると、ちぎる形になってしまい、花を傷つけることになってしまうので、プリムラの花がらを摘むときには必ずハサミを使いましょう。摘みたい花がらの茎の付け根から剪定するのがポイントです。

プリムラの増やし方(株分け)

プリムラの増やし方は、植え替えのタイミングで「株分け」を行うのが一般的です。

プリムラの株を抜いたら古い土を落とし、ひとつの株はだいたい3つくらいに分けられます。あまり細かく分けすぎず、目安としましょう。株を分けたあとは植え替えと同じ方法で育てます。

プリムラの育て方で注意する害虫・病気

プリムラを育てるときに注意したい害虫は、アブラムシやヨトウムシがあります。いずれも暖かくなってくると出てきますので、注意してみてあげましょう。虫がついているのを確認したら、市販の薬剤をプリムラの根元に撒いて対応します。

プリムラに発生しやすい病気には、軟腐病や灰色かび病があります。軟腐病は土と接している葉や茎が急に腐るものです。葉が急にしおれ始めたら土と接している部分の茎や葉をチェックし、腐っているものがあったらすぐに抜くようにします。灰色かび病は高温多湿の状態になると発生しやすいものです。通気性をよくし、枯れた葉や花がらをこまめに摘み取ることで予防できます。

プリムラのお手入れポイント

プリムラの手入れのポイントは、ていねいな水やりです。品種によって水やりの方法が少しずつ違うため、品種の特性をよく理解しておく必要があります。

たとえば「プリムラ・ジュリアン」や「プリムラ・ポリアンサ」の鉢植えの場合は、鉢の土表面が乾いたタイミングで土に水をかけるやり方で水やりをします。「プリムラ・マラコイデス」の場合は、土に水を与えるのではなく鉢の受け皿を大きめにしておき、水を入れた受け皿にプリムラを植えた鉢を浸すかたちの水やりの仕方になります。

プリムラを育てるのが初めての場合は、苗などを購入するとき水やりの方法について店員さんに聞いてみるといいでしょう。

プリムラの開花時期

プリムラの花の開花時期は、11~4月頃です。ただし、品種や種まき時期にもよります。

開花の季節になると、小さいながらもハリのある花弁を次々咲かせてくれます。花色は紫やピンク、黄色、白色、褐色など、とにかく豊富なのが特徴です。

プリムラの花を育てて、寄せ植えを楽しもう!

プリムラはさまざまな色で楽しませてくれる花です。家庭に咲いていたらきっと生活を華やかに彩ってくれるでしょう。ひととき目を楽しませてくれる存在として、プリムラを家庭に迎え入れてみてはいかがでしょうか。

カスミソウの花言葉|色によって違う?怖い意味はない?花束を贈るときの注意点は?

かすみ草

カスミソウは繊細な花姿で、まとめるとベールを包み込んだような素敵な花束になります。冠婚葬祭で使われることも多いカスミソウですが、どのような花言葉があるかご存知でしょうか。

この記事ではカスミソウの花言葉を中心に、GreenSnapユーザー約400人におこなったアンケート結果をふまえながら、プレゼントするときの注意点や、花瓶で長く飾るコツなどをご紹介していきます。

カスミソウの花言葉

かすみ草

「清らかな心」「無垢」

カスミソウの花言葉は「清らかな心」「無垢」です。

「清らかな心」という花言葉は、カスミソウの花姿が控えめでありながらも、他の花を引き立てる美しさを持つことに由来しています。

また、カスミソウの英名「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」から連想して「無垢」という花言葉もつけられました。

カスミソウの花言葉に怖い意味はありません!

カスミソウの花言葉には怖い意味があると思われている方も多いようです。しかし実際のところは、カスミソウの花言葉には怖い意味はありません。

なぜ花言葉に怖いイメージがついたのかというと、お葬式で故人を弔うために贈られる枕花などに、よくカスミソウが用いられるためだと考えられます。

GreenSnapではユーザー約409人にアンケートを取りましたが、カスミソウをもらって嫌な気分になると答えた人は0.2%、もらう相手や状況によっては嫌な気分になると答えた人が7.1%でした。

9割以上の人は、全く気にならないという回答だったので、プレゼント向きのお花とも言えそうですね。

カスミソウの花言葉は色によって意味が違う?

かすみ草 ピンク

じつはカスミソウの花色には白以外にピンクなどがあり、そのほかにも園芸店には染色した赤や水色などのカスミソウも出回っています。

カスミソウには色ごとに、全般の花言葉とは違う意味の花言葉がついているので、一覧でご紹介します。

「感謝」「幸福」
ピンク 「切なる願い」「感激」
「感激」
水色 「清い心」

カスミソウが出回る季節はいつごろ?

カスミソウの開花時期は5〜7月の初夏ごろの季節にピークを迎えますが、切り花では周年出回っています。

カスミソウは控えめな花姿なのでどんな季節にもぴったりです。出回り時期を気にせず、その季節に見頃を迎える花と組み合わせてみるのがおすすめです。

カスミソウ アンケート かすみ草だけの花束やブーケではものたりなく感じますか?

最近ではカスミソウだけ花束やブーケも出回っていますが、GreenSnapユーザーへのアンケートの結果、ものたりないと思う人が約6割いることがわかりました。

シンプルでおしゃれだと感じる人がいる一方で、基本的にはバラやガーベラなどの他の花の引き立て役だと考える人が多いので、プレゼントとして贈るときは注意しましょう。

カスミソウは花束以外も人気!

カスミソウといえば花束によく使われるイメージがありますが、花束以外にもいろんなアレンジがあります。

アンケートの結果、花束やブーケについで、リースやアレンジメントがほぼ同率で人気だということがわかりました。

とくにリースは「自分ではつくれないし、飾りやすい」という声も多く、アレンジメントは「手入れいらずで長持ちするから」という意見がありました。

カスミソウのおすすめの飾り方

カスミソウの切り花を花瓶に飾るときは、余分な下の葉っぱをすべて取りぞいて、水の中で茎を斜めに切り戻します。

水の量は茎が3〜5cmほど浸かっていれば大丈夫です。その後も浅水にして毎日水を交換し、風通しのいい場所に飾りましょう。水を入れすぎると茎が早く腐って柔くなってしまうので注意。

ちなみにカスミソウとバラはよく一緒に花束になっていることが多いですが、花瓶にいけるときは別々のほうがいいです。バラは深水で飾りますが、カスミソウは浅水で飾るので、じつは相性が悪いのです。

カスミソウと相性がいい、浅水でいける花はこちらです。

  • チューリップ
  • ラナンキュラス
  • ガーベラ
  • アネモネ

花瓶の下にマットを敷くといい!

花瓶に飾るときは、下にランチョンマットや敷皿の上に飾るのがおすすめです。

カスミソウは茎が細くて花が落ちやすいので、飾っているあいだにポロポロと花が落ちてきます。花瓶の下になにか敷いておくと片付けも楽ですし、落ちた花が目立ちにくいですよ。

ドライフラワーは固定スプレーを活用!

カスミソウをリースやスワッグにしてドライフラワーを飾るときは、固定用のドライフラワーのスプレーを活用しましょう。スプレーをかけておくと、花が落ちにくくなり長持ちします。

スプレーはケープなどのハードタイプのヘアスプレーでも代用できます。

カスミソウは臭いって本当?対策は?

じつはカスミソウからは、肥料のアンモニア成分が原因で、独特な香りがします。実際にアンケートでも、「匂いが苦手」「臭い」などの意見も多くいただきました。

この匂いを完全に取り除く方法はありませんが、切り花を飾るときは風通しのいい場所に置いたり、近くに消臭剤を置いておくといいです。

また、ドライフラワーにするときは、香水やフレグランスを吹きかけておくと、かなり匂いが低減しますよ。

カスミソウの名前の由来

カスミソウの名前の由来は、細かく枝分かれした茎の先に多くの白い花をつける様子が、霧のように見えることから来ています。

英語圏では「ベイビーブレス」つまり「赤ちゃん(もしくは愛しい人)の吐息」という名前で呼ばれています。

また、学名のGypsophila(ギプソフィラ)は、カスミソウの花が石膏で作ったように美しい白色をしていたことから、ギリシャの言葉で石膏という意味があるGypsos(ギプソス)と、愛するという意味を持つPhilos(フィロス)という言葉を合わせて、愛する石膏Gypsophila(ギプソフィラ)になったというわけです。

カスミソウの花言葉と花を一緒に贈ろう!

卒業式や結婚式に贈る花束に入れたいカスミソウは、その独特な臭いが特徴的ですが、臭いがあまりしない品種も作られてきているので、お祝いの贈り物にはカスミソウを添えてください。

素敵な花言葉が多いので、贈る側も、もらった側も嬉しくなること間違いなしですよ。

科・属名
ナデシコ科カスミソウ属
分類・性質
耐寒性一年草
原産地
ヨーロッパ、アジア
学名
Gypsophila elegans
英語名
Baby’s breath
別名
「花糸撫子(ハナイトナデシコ)」
「小米撫子(コゴメナデシコ)」
出回り期
切り花は周年、鉢花・苗は10〜5月
開花時期
5〜8月
花色
白、ピンク、赤、染色で水色・黄色・紫・青・レインボーなど
誕生花
4月4日、5月21日、6月1日、11月30日