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胡蝶蘭の花が終わった後の育て方|枯れた後のお手入れは?どこを切ると二番花が咲く?

胡蝶蘭 花が終わったら 剪定

お祝いなどでもらうことの多い胡蝶蘭は、花が終わったら枯れてしまうというわけではありません。じつは生命力が強い着生ランなので、きちんと適切なお手入れをすれば、長生きしてくれます。

このページでは胡蝶蘭の花が終わったら、枯れたらどうすればいいのかをわかりやすく解説していきます。

胡蝶蘭の花が終わったらどうする?

胡蝶蘭の花が終わったら、まず「花がら摘み」と「花茎切り」という剪定をして、次に植え替えてあげましょう。

また、剪定で茎を切る位置を調整することで、場合によっては1〜2ヶ月後に花が咲く「二度咲き」も楽しむことができますよ。

胡蝶蘭は花が終わったからといって枯れるわけではなく、葉に艶があるなら株自体は生きているので、処分せずに育ててみましょう。

また、数年に1度植え替えをしてあげる必要もあります。

胡蝶蘭の花が終わったあとの剪定方法

古い花を見つけ次第「花がら摘み」

胡蝶蘭の咲き終わった花は、見つけ次第花首の位置で摘みとってください

古くなった花をそのままにしていると胡蝶蘭が傷みますので早めに取りましょう。

ちなみに、大輪タイプなどの花茎が太い胡蝶蘭は、手で花がらを摘み取るのが難しいことがあります。その場合は消毒した剪定バサミなどを使用しても問題ありません。

花が半分以上終わったら「花茎切り」

胡蝶蘭は、一本の花茎にたくさんの花をつけます。胡蝶蘭の花茎についている花のうち、3分の2ほどが咲き終わったら、花茎を根元からカットします

胡蝶蘭に支柱がくくりつけてある場合は、ついているテープを外し、花茎を傷つけないように支柱を抜いてから作業しましょう。

一度花が終わった胡蝶蘭を二度咲きさせるには?

胡蝶蘭を二度咲きさせたい場合は、花茎を根元から切ってはいけません。

花茎を切るときに、根元から数えた2〜3節を残して、節の上2cmの位置でカットしましょう。

花茎を残しておくことで、1〜2ヶ月後、切り口から新しく花芽が伸びていき、二度咲きを楽しむことができますよ。

2度咲きの成功のコツは「温度」と「湿度」!

胡蝶蘭を2度咲きさせるのは、やや難易度が高いといわれています。そのため、胡蝶蘭が好む温度湿度・日当たり加減を必ず守ってあげましょう。詳しくは、下記の関連記事の育て方を参考にしてみてくださいね。

胡蝶蘭の花が終わったら「植え替え」をしよう!

胡蝶蘭の植え替えは、4〜6月の間に行いましょう。毎年植え替える必要はなく、だいたい2~3年に1回くらいの頻度で問題ありません。

胡蝶蘭は水苔に植え替える以外にも、バークに植えたり、流木に着生させて飾ることもできるので、いろんな飾り方を楽しめますよ。

植え替えの方法は写真付きで下記の記事に詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

枯れた胡蝶蘭の再生方法

胡蝶蘭が枯れる原因の多くは、水やりのしすぎによる根腐れです。下記のような状態になっている場合は、根腐れしている可能性があります。

  • すべての葉がしおれている
  • 茎など株全体がぶよっとしている
  • 根がすべて変色している

ただ、根腐れを起こしていても、古い水苔を取り除いてみて、白く元気な根が一本でもあれば、時間はかかりますが、植え替えをして復活させることもできます。

根腐れした胡蝶蘭を植え替えるときは、腐って水っぽくなった根を全て切り取り、清潔な植え込み材へ植え替えましょう。

胡蝶蘭の花が終わったら、剪定と植え替えで復活させよう!

パッと見た感じだと傷んでいるように見える胡蝶蘭ですが、植え替えをしてカットをすることでまた花を咲かせてくれるようになります。完全に枯れている場合は無理ですが、1つでもまだ元気な根があるだけで復活することもあります。

処分する前はよく確認をして、少しでも花がまた咲く可能性はないかチェックしてみてください。

蘭(ラン)の育て方|植え替え時期や水やり方法は?花が終わったらどうする?

洋ラン 蘭 花

ランはラン科植物の総称で、2万5千種以上の野生種があり、その分布は非常に幅広く、南極以外の全ての大陸に存在します。主に日本~東アジア原産のランの一部(春蘭、風蘭、エビネ、セッコクなどを「東洋ラン」、それ以外を「洋ラン」といい、趣味の観賞用や贈答用の花として古くから愛されてきました。

種類にもよりますが、一般的な家庭環境であれば温室がなくても育てられるものも多いです。この記事では、基本的なランの育て方ポイントをご紹介します。

【蘭の育て方】水やり頻度、おすすめの肥料は?

洋ラン 蘭 花

置き場所

暖かくなったら屋外の明るく風通しの良い場所に置きましょう。与えられる水の量に対して光線が強すぎると葉焼けを起こしてしまうので、その場合は日除けをしてください。

冬はレースのカーテン越しの室内に置きましょう。寒い地方では、窓際に置いてしまうと寒さで傷んでしまうことがありますので、夜は窓から少し離すか、箱をかぶせるなどして下さい。

水やり

ランは多くの場合、春から秋にかけて新芽を伸ばす「生育期」と冬に葉の生育が止まり、花芽を出しやがて花を咲かせる「休眠期」があります。

ランの生育期である5〜10月頃には、植え込み材の表面が乾き始めたタイミングで水をたっぷり与えましょう。生育期に水が少ないと株の生育が悪くなり、良い花が咲かなくなってしまいます。

休眠期に当たる11〜4月には、良く乾いてから水を与えましょう。冬の水やりが多すぎると根腐れを起こしやすいので注意しましょう。

肥料・追肥

蘭 肥料

ランは厳しい環境を生き抜いてきたこともあり、ほかの草花と比較して、ごくわずかな肥料で見事な生育を見せます。

春の植え替えのときに緩効性肥料を与えるか、春に新芽をのぞかせてから夏の終わり頃にかけて、1〜2週間に一回ほど、1000倍ほどに希釈した液肥を与えましょう。

それ以降に肥料を与えてしまうと、植物内の肥料が余って花芽をつけなかったり、根を痛めてしまう原因になってしまうので、気をつけてください。生育期に肥料を与えるので、花が終わったあとのお礼肥えという感覚とは違うためご注意ください。

【蘭の植え替え】時期や土の作り方は?

※蘭は原則として土を使用せずに育てますが、本記事ではわかりやすく植え込み材料のことを「土」と表現します。

蘭の植え替え時期

ランの植え替え時期は、生育期にあたる4〜6月です。何年に一度という感覚ではなく、新しく出てくる芽がはみ出そうになったらもしくは、土(植え込み材料)が傷んだら植え替えるようにしましょう。

もし花が咲いていたら、花が終わってから植え替えをしましょう。

蘭の土の作り方

ランを植え替えるときに使う土(植え込み材料)は、市販の洋ラン用培養土(ミックスコンポスト)か、水苔もしくはバークを使います。東洋ラン専用の培養土もあるので、ランの種類に合わせて探してみましょう。

比較的高価ではありますが、洋ラン用培養土は排水性・保水性のバランスがよく、根が細い種類のランや初心者に向いています。胡蝶蘭などの根が太い着生ランは水苔もおすすめです。

蘭の植え替えの仕方

ここからはパフィオペディラムを例に、洋ラン培養土(ミックスコンポスト)への植え替えを写真付きでご紹介します。

  1. 植え替えで用意するもの

    蘭 ラン 植え替え 用意するもの

    ランの植え替えには、下記のものを用意しましょう。

    • 一回り大きい鉢(※上の写真では素焼き鉢を使用していますが、ミックスコンポストを使う場合は原則素焼き鉢は使用しません)
    • 洋ラン用培養土
    • 鉢底石、鉢底ネット
    • 清潔なハサミ
    • ピンセット
    • 移植ゴテ
    • 緩効性肥料
    • 消毒用ライター(もしくは消毒液)
  2. ポットや元の鉢から取り出す

    蘭 植え替え ポットから抜く

    まずはランをポットから取り出します。種類によっては、根の成長が遅く折れやすいものもあるので、根鉢を揉むのではなく、そっと外すかハサミでポットを切って取り出します。

  3. もともとの植え込み材を落とす

    蘭 植え替え 古い植え込み材を落とす

    ポットが抜けたら、苗を揺すって軽く植え込み材を落とします。隙間が少しできたら根を傷つけないようにしながら指をいれるなどして、できるだけ古い植え込み材を落としましょう。

  4. 枯れた根を剪定する

    蘭 植え替え 枯れた根を剪定する

    古い植え込み材がある程度とれたら、根のスカスカになっているもの等や傷んで黒ずんでいる部分を、消毒したハサミで切りましょう。ハサミの消毒はライターやバーナーで焼いて消毒するか、リン酸三ナトリウム飽和溶液に15分程度付けておくかします。

  5. 新しい鉢に植え込み材をいれる

    蘭 植え替え 新しい鉢に土をいれる

    新しい鉢に鉢底ネットを敷いて、鉢底石をしきつめ、あらかじめ鉢の3分の1程度まで、新しい洋ラン用培養土などの植え込み材をいれます。

  6. 鉢に苗を据える

    蘭 植え替え 新しい鉢に苗を据える

    鉢を苗の真ん中にすえて、一番上の根の生え際は、鉢のふちから2〜3cm下の位置になるよう、あらかじめ入れる植え込み材の量を調整します。

    あまり押し付けると根が折れるので、そっと置いてちょうどいい位置にしましょう。

  7. 根の隙間に植え込み材をいれる

    蘭 植え替え 隙間に植え込み材をいれる

    根の隙間に入り込むように、少しずつ植え込み材をいれていきます。数回にわけて土を足して、その都度、鉢を揺らしながら根の隙間に土を落としていきます。

    根が多く根の間に植え込み在が入っていきにくい場合は棒などを使って根の隙間に植え込み材を積めるようにします。

  8. 鉢の周りを植える

    蘭 植え替え 隙間に鉢周りに植え込み材をいれる

    根の隙間にしっかり土が入ったら、鉢の周りもしっかりと植えていきます。植え替え後は緩効性肥料を鉢のふち側に置き肥しておくといいです。水やりも鉢底から流れ出るまでたっぷり行いましょう。

    蘭 植え替え バークで化粧

    今回は化粧土の代わりに洋ラン用バークを表面にしいて、より見栄えがよくなるように仕上げました。

こちらの記事では胡蝶蘭を例に、水苔やバークに植え替える方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

蘭の花が終わったらどうする?

ランは花茎の下から順に花が咲き、早く咲いた花から枯れていきます。咲き終わった花を放置すると病気に感染するリスクが上がるので、枯れた花から順次折り取っていきましょう。

また、花茎が黄色くなってきたら、まだ咲いている花がついていても、花茎ごと根本から5cmほどのところで切り取ります。黄色い茎を放っておくと、そこから腐って株全体が弱るので気をつけましょう。

【蘭の増やし方】株分けの時期はいつ?

ランの増やし方は「株分け」が一般的です。

株分けは春の植え替えと一緒に作業しましょう。鉢から株を引き抜き、植え込み材料を取り除き、バルブ(茎)を3〜4本ほどつくような分け目を探し、手で優しく分けましょう。あとは植え替えで紹介した方法と同じように、新しい植え込み材とともに植え付けてください。

なお、バルブが少ない場合は無理に株分けすると、両方とも枯れることがあるので、充実した茎が増えるまで控えてください。

【蘭に発生しやすい病気と害虫】

蘭 鉢植え

ランが注意すべき病害虫は、ほかの植物とくらべて少ないとされています。ただし、下記のような病害虫が発生することもあるので、より良い状態で花を保つためにも、病気や害虫を早期発見できるように、日頃のお手入れを心がけてください。

かかりやすい病気

ウイルス病 感染すると、葉や花弁に黒い斑点や色抜けなどが起こり、正常に生育しなくなります。ハダニなどの吸汁害虫の媒介や、ハサミについた汁液により感染し、一度かかると他の株にも感染が及ぶ危険性があります。そのため器具などの消毒作業を忘れないようにしましょう。
難腐病 細菌性の病気で、あたたかくなってきた春頃、新芽や葉、株が黒ずんで腐敗してしまう病気です。水がたまっている箇所に発生しやすいため、鉢を吊るしたり、植え込み材が乾いてから水やりをするなど、水気が溜まらないようにします。

つきやすい虫

ハダニ 体長は0.5mm程度と小さいものの、梅雨から夏にかけて繁殖し、葉の汁を吸うなど生育を妨害します。成虫だけ駆除しても、卵さえ残っていれば繰り返し繁殖するので、殺ダニ剤と残留薬剤を用いてどちらも駆除するのがおすすめです。
ナメクジ ナメクジは花弁や葉、出できたばかりの新芽などを食べてしまいます。見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。
アザミウマ アザミウマは蕾の中に入り込み、花弁の汁を吸います。繁殖力が強く、被害も広範囲にわたってしまうので、見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。
カイガラムシ カイガラムシはバルブや葉、花茎などあらゆる所で増殖し、汁を吸い株を弱らせます。バルブの薄皮の下や葉の裏などわかりにくいところにつき始め、気がついたときにはカイガラムシの巣になってしまっている事もよくあります。花弁や葉、見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。

ナメクジ以外は植え替えの時にオルトランDXを播いておくとある程度の予防になります。

蘭の育て方を覚えて、花を長く楽しもう!

洋ラン 蘭 花

ランは初心者から上級者まで、誰でも育てがいを感じることができる植物です。難易度も種類によって千差万別ですが、ていねいに育てれば色鮮やかなお花があなたを迎えてくれることでしょう。

ランは一部の種を除き、基本的に一年中屋外栽培をすることは難しいということを認識しておきましょう。比較的寒さに強い品種は、屋内に取り込むだけで冬越しができますが、寒さに弱い品種は、寒さが厳しい冬の場合は暖かい室内で育てたり、夜間は箱をかぶせたりするなどの工夫が必要です。

品種によって耐寒性は異なりますので、購入される際に確認することをおすすめします。

カトレアの育て方|花が終わったらどうする?植え替え時期はいつ?

カトレアは中南米原産のランの一種で、「洋ランの女王」と呼ばれることもあるほど、そのたたずまいは華やかです。ここでは、そんなカトレアの育て方を中心に、植え替えの方法なども詳しくご紹介していきます。

カトレアを育てるのに適した環境

カトレアは寒さに弱く暑さには強い植物です。寒さに弱いため1年を通して日光が当たる場所を選んで植えましょう。とはいえ日光が当たりすぎるのもよくありません。

そのため、初夏から秋かけてはカトレアに日光が当たりすぎないように日陰をつくり、遮光してあげるなど調整が必要です。秋になり次の夏がくるまではできるだけ日光に当ててあげましょう。

カトレアの育て方!土は使わないのが常識?

植え込み材料はなにを使う?

カトレアを鉢植えするときには、植え付けの材料として土を使うのではなく、水苔やバーク(ミックスコンポスト)を使います。

カトレアを育てるときは、普段よく用いる園芸用の土は使いません。鉢は水苔を使うときは素焼き鉢を、バーク(ミックスコンポスト)を使う場合はプラスチック鉢を使うのが一般的です。初めてカトレアを育てる場合は、カトレアの株を購入するときにお店で植え付けの材料についても相談してみるといいでしょう。

鉢の選び方

カトレアを鉢植えで育てようとするときは、鉢の選び方が重要なポイントです。あまり大きすぎる鉢は、植え込み材料が水分を多く保持してしまい乾きにくく、根の張りが悪くなることもあるので、小さめの鉢がおすすめです。

植え付け方法

植え付けの手順は、カトレアの根を傷つけないように鉢のふちからナイフなどを入れ、植え付け材ごとカトレアの株を鉢から外します。次に根についている水苔などの植え付け材を、根を傷つけないようにていねいに取り除きます。

そして、古い植え付け材を取り除いたら、新しい植え込み材料で植え込みます。

新しい鉢に入れるときは新芽のほうにスペースをつくってあげましょう。植え替えのあとの水やりは、植え込み材料がしっかり乾いてからで大丈夫です。

水やり頻度はどれくらい?

カトレアの水やりは季節ごとに異なります。春から秋にかけては、こまめに水やりをしましょう。カトレアは夏に生長するため夏は特に多めに水を与えます。

一方で冬になるとそれほど水やりは必要ありません。気温が低い場所でカトレアを育てている場合は、冬のあいだ水やりは控えめに。ただし冬でも気温が比較的高い場所で育てている場合は、鉢の表面が乾いたら水を与えるようにします。

肥料はどれくらいの頻度で必要?

カトレアに肥料を与えるのは、生育期のみです。新芽が出だしたのを確認したあと、固形の肥料を春に1回から2回程度与えます。液体の肥料を使い場合は5月から7月まで、1週間から10日に1回ほど与えましょう。

カトレアに植え替えは必要?適した時期はいつ?

植え替えの目的

カトレアを鉢植えする場合、2~3年に1回程度の植え替えが必要で、その理由は大きく2点あります。

一つはカトレアが生長したために、鉢のなかでさらに生長していくスペースがなくなったこと。花付きの株を購入した場合などは、新芽が出たときに鉢のふちに触れているかどうかで植え替えの時期を見極められます。新芽が鉢のふちに触れていたら、植え替えの準備をするサインです。

二つ目の理由は、植え付けに使った水苔やバークなどが2年から3年で腐敗してしまうことです。植え付け材が腐ってくると接しているカトレアの根も腐ってしまいます。根腐れを起こす前に、受け替えてあげる必要があります。

植え替え時期

植え替えのタイミングは一般的には4〜6月初旬ですが、初夏咲き種は9月頃が適期です。植え替えの時期を逃してしまうと、生育が遅れ、翌年の花がつかない原因になってしまいますので、忘れずに行いましょう。

植え替えに必要なものは、新しい植え付け材としての水苔やバークなどのほかに、これまでカトレアを植えていた鉢よりもひとまわり大きい鉢です。カトレアが生長し根を伸0ばすスペースがなくなったことによる植え替えなので、植え替えのときはこれまでよりもサイズが大きい鉢が必要になります。ただし、株分けや根腐れによる植え替えの場合はこれまでよりも小さなサイズに植え替える場合もあります。

植え替えの仕方については、植え付けと同じです。

カトレアの花が終わったらどうする?

カトレアの花が終わったら、少々お手入れが必要になります。花が終わったあと、枯れて落ちたらカトレアが病気になるのを予防するために、セパルが透き通って茶色に変化してきたタイミングで、花茎を切り落とします。切り落とすときに使うはさみはあらかじめ火で焼いて消毒しておきましょう。

カトレアの増やし方「株分け」の仕方や適した時期は?

カトレアは「株分け」で増やしていきます。株分けに適しているのは一般的には4月から6月初旬ですが、初夏咲き種は9月頃が適期です。

用意するものは、ピンセット、剪定ばさみ、ナイフなどです。いずれも株分け作業の前に消毒しておきます。株分けしたい株を鉢から抜き、植え込み材料を取り除きます。この際に、根を傷つけないように注意が必要です。株の根を傷つけないように適宜ピンセットなども使用していきます。

株を切り分けたら、植え替えと同じように新しい植え込み材料で植え込みます。新しい鉢に入れるときは新芽のほうにスペースをつくってあげましょう。植え替えのあとの水やりは、植え込み材料がしっかり乾いてからで大丈夫です。

カトレアの育て方で注意すべき害虫・病気

カトレアは非常に病気に弱い植物のひとつです。一度ウイルスに感染したカトレアは枯れてしまい、薬剤などで手当てすることは不可能です。

アブラムシやカイガラムシ、スリップス(アザミウマ)などがウイルスを運んでくることがあるので、虫がつかないようにじゅうぶんに注意しましょう。春から夏にかけては、葉に白い斑点が出るうどんこ病などに注意します。カトレアを手入れしたり植え替えしたりするときは、剪定ばさみなどの道具は必ず消毒してから使うのが病気を予防するポイントです。

カトレアを植え替えながら花を長く楽しもう!

カトレアはその花言葉が表すように、美しく咲き誇る花です。手に入れたいけれど手が届かない女性のように、手入れも細かく、ていねいな扱いが求められます。しかし手をかければかけるだけ、美しく咲いてくれるでしょう。生活に華やかさを添えてくれるカトレアを、ぜひ育ててみませんか?

胡蝶蘭の植え替え方法はバーク、水苔、流木着けで違う?時期はいつ?

マイクロ胡蝶蘭 ラン

胡蝶蘭は花が終わったら処分してしまうのではなく、植え替えをして長く育てることができます。胡蝶蘭は着生ランといって、土を必要としない植物なので、いろんなものに着生させて楽しめますよ。

この記事では胡蝶蘭の植え替えについて、バーク・水苔・流木の3パターンの方法を詳しく写真付きで紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

胡蝶蘭を植え替えして「寿命」を伸ばそう!

胡蝶蘭は植え替えをせずに育てると、そのシーズンか1年ほどで寿命を迎えてしまいます。しかし、植え替えすることで寿命を数十年ほど伸ばすことができるともいわれています。

実際に、最長でなんと50年も長く生きた胡蝶蘭もあったそうですよ。

贈答用の胡蝶蘭の多くは、根を水苔でつつんで透明なポットにいれ、数株がセットになって鉢カバーにいれられています。

植え替えをせずに同じ水苔で育てると、雑菌が繁殖してカビが生えたり、蒸れやすくなってしまうので、定期的に植え替えをして健康に長く育ててあげましょう。

胡蝶蘭の植え替え時期はいつ?

胡蝶蘭の植え替えに適した時期は、花が終わった4〜6月頃です。

とはいえ、30℃を越す真夏を除いた4〜10月の間なら、だいたいいつでも植え替えをしても大丈夫です。

真夏や冬の時期は休眠期に入るので、植え替えをしても着生せずに枯れることがあります。胡蝶蘭の生育温度は18〜25℃なので、このくらいの気温の時期を目安に植え替えしましょう。

胡蝶蘭の植え替えで用意するもの

胡蝶蘭 植え替え 準備するもの

胡蝶蘭の植え替えで用意するものは下記の通りです。

  • 植え込み材(水苔、ラン用バーク、ラン用培養土)
  • 新しい鉢(通気性のいい素焼き鉢などがおすすめ)
  • 清潔なハサミ
  • 割り箸などの細長い棒
  • ピンセット
  • 移植ゴテ、細い棒
  • 底石・ネット(水苔に植え替えるなら不要)
  • 消毒用アルコール
  • ラン用の緩効性肥料
やまはる園芸園主 河村さん

水苔には素焼き鉢、それ以外ならプラスチック鉢や陶器鉢がおすすめです。

水苔・バーク・ミックスコンポストとは?

胡蝶蘭は着生植物なので、一般的な草花用の土に植え替えるのではなく、植え込み材と総称される水苔、バーク、洋ラン培養土(ミックスコンポスト)などに植え替えます。

どの植え込み材もメリットデメリットがありますが、基本的な植え替え方法は変わりません。

植え込み材 特徴 メリットデメリット
水苔 苔の一種で乾燥圧縮されて販売されており、水にもどしてふんわりとさせてから使う。
バーク 松の樹皮を細かく砕いてチップ状にしたもの。細かめのラン用バークを使う。
洋ラン培養土 バーク・軽石をベースに、ベラボンや赤玉土などが配合されている。ミックスコンポストともいう。

道具類は必ず消毒してから使おう!

胡蝶蘭は雑菌による病気発生率が高いです。そのため、植え替えで使う道具類は必ず消毒してから使いましょう。

消毒液に数分つけておくか、ライターやバーナーで焼いて消毒しておきます。

流木やコルクに着生、板付もできる!

胡蝶蘭は着生植物なので、土に植えずとも着生できるものさえあれば元気に育ちます。そのため、水苔を少し挟めば、流木やコルクに着生させたり、板付して吊るして飾ることもできるので、いろんな植え替えを楽しむといいですよ。

それではここからは、

  1. バーク&ラン用培養土に植え替える方法
  2. 水苔に植え替える方法
  3. 流木に着生させる方法

の3パターンの植え替え方法をご紹介します。

胡蝶蘭の植え替え① バーク・ラン用培養土

  1. 胡蝶蘭をポットから取り出す

    胡蝶蘭 植え替え ポットから取り出す

    胡蝶蘭の根は湿っているとポットにくっついてまい、抜くときに折れることがあるので、ポットをハサミで切って取り出すと安全です。

  2. 古い水苔を取り外す

    胡蝶蘭 植え替え 古い水苔を取り外す

    もともと植えられていてた古い水苔を少しずつ取り外します。

    取りにくいときはピンセットを使ったり、暖かい時期なら水の中で軽く振ったりしてほぐしながら作業し、全て取り除きましょう。

  3. 傷んだ根や長い根を切る

    胡蝶蘭 植え替え 傷んだ根と長い根を切る

    傷んでひょろひょろに枯れている根を切り落とします。

    そのほかにも、植える鉢の大きさにもよりますが、あまり長い根はそのまま植えると鉢に入らなかったり、作業中に結局折ってしまうので、ある程度の長さで切っておくといいです。

  4. 鉢に底石などをセッティング

    胡蝶蘭 植え替え 鉢底にネット・底石をいれる

    新しい鉢の底穴をネットでふさぎ、底石を数cm敷き詰めておきます。

  5. 隙間にバーク・培養土をいれる

    胡蝶蘭 植え替え バークを隙間にいれていく

    新しい鉢の中に胡蝶蘭をいれ、隙間にバークもしくはラン用培養土をいれていきます。鉢の側面を軽く叩きながら、少しずつ追加していきます。

    移植ゴテのほか、割り箸などの細い棒などを使って、根の隙間に植え込み材が入り込むようにしていきましょう。

  6. 植え替え完了!

    胡蝶蘭 植え替え バーク 完成

    これでバークもしくはラン用培養土への植え替えは完了です。着生ランなので、多少根が見えている状態でも問題ありません。

胡蝶蘭の植え替え② 水苔を使う場合

  1. 古い水苔を取り外す

    先述と同じ方法でポットから出して、古い水苔を取り外し、傷んだ根や長い根を整理しておきます。

  2. 新しい水苔をピンポン球くらいとる

    胡蝶蘭 植え替え 水苔をピンポン球大とる

    新しい水苔はあらかじめ、水に浸して戻しておきます。水で戻した水苔はふんわりとしたまま使います。

  3. 根の間に水苔をいれる

    胡蝶蘭 植え替え 水苔を根の間にいれる

    胡蝶蘭の根の間、株の中央くらいの位置に、さきほどの水苔を入れ込みます。ピンポン球を根で取り囲むようなイメージです。

  4. 外側の根を水苔で包む

    胡蝶蘭 植え替え 外側の根を水苔で包む

    外側の根を包むように、水苔を足しながら3号ポットの胡蝶蘭ならば、だいたい野球ボール大にまとめていきます。

  5. 鉢に水苔ごといれる

    胡蝶蘭 植え替え 水苔を鉢にいれる

    新しい鉢に水苔ごと胡蝶蘭をいれ、緩いと思ったらいったん抜いてさらにミズゴケを足します。細長い棒で鉢の側面を突きながらつめていくと楽に入ります。

  6. 水苔に植え替え完了!

    胡蝶蘭 植え替え 水苔 完成

    これで植え替え完了です。湿らせた水苔なので水やりは苔の表面が乾いてから与えましょう。

胡蝶蘭の植え替え③ 流木に着生させる方法

  1. 流木に胡蝶蘭を乗せる

    胡蝶蘭 植え替え 流木 着生させたいところに置く

    先述と同じ方法で古い水苔や根を整理したら、流木の取り付けたい位置に胡蝶蘭を仮置きします。

    このとき、根の根本がちょうど流木に触れていることが大切です。コルクに着生させる場合も同じです。

  2. テグスで仮止めする

    胡蝶蘭 植え替え 流木 ワイヤーやテグスで仮止め

    ワイヤーやテグスなどで、胡蝶蘭がずれないように一旦仮止めします。あまりきつく締めると折れるので、グラグラしない程度に締めましょう。

  3. 根の隙間に水苔を挟む

    胡蝶蘭 植え替え 流木 水苔を根の隙間にいれる

    ピンセットなどを使いながら、根の隙間に水苔を挟み込んでいきます。一度に大量につけず少しずつ挟むといいです。

  4. 再度テグスで固定

    胡蝶蘭 植え替え 流木 再度テグスなどで固定

    根が見え隠れする程度まで水苔を入れ込んだら、テグスで水苔の上から3〜4周巻きつけて固定します。このときに水苔が多すぎると流木への根の張りが悪くなるので、多すぎないように注意しましょう。

  5. 流木への着生完了!

    胡蝶蘭 植え替え 流木 完成

    これで完成です。テグスが見えるのが気になる場合は麻紐を上から巻きましょう。(麻紐はいずれもろくなるので、麻紐だけで締めるのは控えてください)

    流木やコルクに着生する場合は、鉢よりも乾きやすいので、苔の渇き具合をみて水やり頻度を調整しましょう。

胡蝶蘭の植え替え後の手入れは?

胡蝶蘭を植え替えしたあとは、2週間ほどは水やりは様子をみてください。春から夏は水を多く吸水する時期なので、多めに与えますが、植え替え直後の場合は、水が多すぎないように様子を見ながら与えてください。

また植え替え後は、直射日光が当たらない場所で管理します。レースのカーテン越しがおすすめです。エアコンの風が当たらないように気をつけましょう。

一度植え替えをしたら、2〜3年に一度の目安で植え替えをしましょう。そうすることで傷まずに美しい姿を楽しめますよ。

胡蝶蘭の植え替えに挑戦してみよう!

高級な花として有名な胡蝶蘭はプレゼントされることもありますよね。せっかく開花した花なので、長く美しい姿を楽しむためにも植え替えがおすすめです。

知らずに土に植えてしまうと環境が合わず育たなくなるので、注意が必要です。きちんと植え替えてあげて、また次のお花を楽しんでくださいね。

カトレアの花言葉は色によって違う?怖い意味があるはウソ?

カトレア

カトレアは豪華な花姿から「洋ランの女王」とも名高いランの仲間です。パフィオペディルム・デンドロビウム・シンビジュームと並んで「4大洋ラン」として世界中で愛されています。数あるランの中でもとても栽培・生産数が多い洋蘭で、2枚の花弁、3枚の萼片、唇弁から成る花が特徴的です。カトレアの花は種類によって開花時期が異なりますが、日本では秋から冬の時期に咲く品種が多く流通しています。

今回は、そんなカトレアの花言葉や種類、花の特徴を紹介していきます。

カトレアの花言葉

カトレアの花言葉は「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」「魔力」などの意味があります。これはカトレアの優雅な花姿を由来にしており、『ランの女王』と呼ばれるにふさわしい魅力を表しています。

このほかにも、カトレアには色別で異なる花言葉があるので紹介していきます。

色ごとのカトレアの花言葉

赤・ピンク
「成熟した大人の魅力」
「魅惑的」「魔力」
「魅力」「気品」
「優美な女性」「あなたは美しい」

カトレアの花言葉には怖い意味もあるって本当?

カトレアの花言葉に怖い意味はありません。

なぜ怖いといわれるようになったかというと、「魔力」という花言葉が攻撃的で怖いイメージを想起させるためだと思われます。

実際、「魔力」のほかにも「魅惑的」という花言葉がついていますし、それだけでマイナスなイメージを持つわけでもありません。

鉢花として贈り物にする機会の多いカトレアですが、どの花言葉もネガティブな意味はないので、どの花色を選んでも安心ですね。

カトレアの種類

カトレアは約80種類ほどの野生種があるとされていて、その人気から品種改良も盛んに行われ、いまでは多くの品種が存在しています。いくつか紹介していきます。

カトレア ミニパープル セルレア ‘ブルースカイ’

育てやすく、管理次第では冬から春と夏から秋にかけて年に2回花を咲かせてくれる品種です。

カトレア コクシネア

ミニカトレアの中でも特に花が小さい品種です。花は朱色をしています。

カトレアの花言葉には怖い意味はないので、贈り物にもぴったり!

品種改良が盛んに行われたカトレアは、色やサイズも多く好みの品種を見つけることも楽しみの一つですよね。

花言葉も素敵な意味が多いので、好みのカトレアを贈ってみてはいかがでしょうか?

カトレアの基本情報

科・属名
ラン科カトレア属及び近縁種
分類・性質
着生ラン
原産地
中南米(熱帯アメリカ)
学名
Cattleya
英語名
Cattleya
別名
カトレヤ
出回り期
周年
開花時期
おもに10〜2月
花色
白、赤、黄色、ピンク、紫、緑
花もち
1週間前後
誕生花
1月13日、10月14日、11月24日、12月23日

胡蝶蘭の花言葉は悪い意味もある?ピンクを贈るのに適した祝い事は?

胡蝶蘭 ピンク

胡蝶蘭(コチョウラン)は季節を選ばず年中流通していて、祝い事にもピッタリの高級感あふれる花です。縁起と花持ちが良く、長く楽しむことができるほか、白、赤、黄、ピンクなどのキレイな花色で大変人気があります。

今回は、そんな胡蝶蘭の花言葉の色別の意味や由来、葬儀・お悔やみシーンで贈る際の注意点などについて、ご紹介します。

胡蝶蘭の花言葉

胡蝶蘭 白

「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」

胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」です。

胡蝶蘭の花言葉はどれも縁起の良い意味で、開店や開業祝い、就任祝いなどの贈答花としてよく選ばれています。

その花の形からひらひらと舞う蝶をイメージし胡蝶蘭と名付けられましたが、蝶のように幸福が飛来するイメージから、このような花言葉がついたとされています。

胡蝶蘭の花言葉に怖い意味や悪い意味はある?

胡蝶蘭に怖い意味や悪い意味はありません。しかしながら、胡蝶蘭の花言葉にそのようなネガティブな意味があると思われている方も多いようです。

その理由としては、胡蝶蘭の仲間である洋蘭のカトレアという花に「魔力」という少し怖い花言葉がつけられていることや、胡蝶蘭の花の迫力に怖いイメージを持つ人がいるからだと考えられます。

実際には怖い意味や悪い意味はないので、胡蝶蘭は安心してお祝いに贈れる花です。

色別にみる胡蝶蘭の花言葉

胡蝶蘭全般の花言葉以外にも、胡蝶蘭には色別で異なる花言葉がつけられています。

「純潔」「清純」
ピンク 「あなたを愛しています」
紫・青 「誠実」「尊敬」
黄・オレンジ
そのほか 特になし
黄・オレンジ

どれもポジティブな花言葉で贈答用にして問題ありませんが、花言葉の意味に注目して、後項でご紹介するシーンにあった贈り方を参考にしながら花色を選びましょう。

贈るシーン別!プレゼントにおすすめの胡蝶蘭の花色は?

胡蝶蘭 ピンク

結婚祝い・出産祝いには「白い胡蝶蘭」

白の胡蝶蘭は「純潔」「清純」という意味の花言葉を持っています。

胡蝶蘭の中でも定番の白ですが、白無垢のイメージと重なり、結婚祝いにも定番となっています。

結婚祝いに贈る場合は、奇数本数を立てるか、8本末広の本数の胡蝶蘭を贈るといいです。

女性への贈り物・母の日には「ピンクの胡蝶蘭」

ピンクの胡蝶蘭は、「あなたを愛しています」という意味の花言葉を持っています。

女性への贈りものにもピッタリで、プロポーズやウェディング装飾にもよく選ばれています。

プライベートな関係の人への贈り物であれば、飾るスペースを考えて2本立てのものやコンパクトなミニ・マイクロ胡蝶蘭がおすすめです。

ビジネスシーンには「青か白い胡蝶蘭」

青の胡蝶蘭は「誠実」「尊敬」という意味の花言葉を持っています。

そのため、取引先への贈答花として一番適していると言われています。青色の胡蝶蘭は、近年品種改良された新しい品種ですので、特別感も加わるでしょう。

そのほか、ビジネスシーンには白の大輪胡蝶蘭や、白に赤リップの胡蝶蘭もおすすめです。

就任祝いなどの贈り物は、就任当日か1週間以内に届くように手配しましょう。また、本数は3本立てが一般的とされていますが、飾るスペースや他社の顔立ても考えながらサイズ・本数を決めましょう。

開業祝い・開店祝いには「黄色の胡蝶蘭」

黄色い胡蝶蘭には色別の花言葉はありません。

しかしながら、黄色が金運アップにつながることから、商売繁盛を祈念して、黄色い胡蝶蘭を贈ると小粋で喜ばれることでしょう。そのほか青い胡蝶蘭もおすすめです。

開業・開店祝いの場合は奇数本数であれば何本でも大丈夫です。開業・開店日の午前中、もしくはオープン前日に届くように手配しましょう。

葬儀・お悔やみごとには「白い胡蝶蘭」

葬儀の供花としてふさわしいのは、トゲのない白一色のお花であることです。

胡蝶蘭は条件を満たしているので、「白い胡蝶蘭」は葬儀に贈っても問題ありません。一般的にも多く送られています。

ただ、過度なラッピングは控えるべきで、黒一色のリボンなど拝領したほうが良いでしょう。お花屋さんに相談すれば適したラッピングを案内してくれるはずです。「白い胡蝶蘭」なら贈れると覚えておきましょう。

実際にプレゼントで人気の胡蝶蘭の色は?

胡蝶蘭の花言葉アンケート プレゼントに人気の色

胡蝶蘭を贈った・もらったことのあるGreenSnapユーザー約404人にとったアンケートから、実際に人気があった胡蝶蘭の花色をご紹介します。

GreenSnapユーザーに「プレゼントでもらってうれしい胡蝶蘭は何色ですか?」という質問にしたところ、『白』と答えた人がそれぞれ47.8%、『紫・青』と答えた人が22.4%、『ピンク』と答えた人が19.1%、『黄・オレンジ』と答えた人が6.4%でした。

ダントツの人気は『白い胡蝶蘭』。高級感があり、お祝いのシーンにもお悔やみのシーンにも贈り物として重宝するのが魅力ですね。

定番である『ピンクの胡蝶蘭』は、花言葉に深い愛情がこめられているため、意外と回答が少なかったと考えらます。

これらのアンケート結果を踏まえて、もし胡蝶蘭を贈る際に花色で迷った場合は、『白』を選んでおくのがおすすめといえるでしょう。

胡蝶蘭を贈るときのマナー

実際、胡蝶蘭を贈るときに気をつけたことはありますか?

胡蝶蘭の花言葉アンケート 贈る時に気をつけたマナー

胡蝶蘭を贈ったことのあるGreenSnapユーザーにとったアンケートから、みんなが気にしたマナーについてご紹介します。

GreenSnapユーザーに「実際に胡蝶蘭を贈るときに気をつけたことはありますか?」という質問にしたところ、『大きさ』『色』と答えた人がそれぞれ23%、『仕立ての本数』と答えた人が16.5%、『タイミング』と答えた人が14.8%、『価格相場』と答えた人が7.3%でした。

ここでは、特に気にする人の多かった『大きさ』『色』『仕立ての本数』のマナーについて解説していきます。

胡蝶蘭の大きさ

胡蝶蘭の種類は、花の大きさによる以下3タイプに大別できます。

  • 大輪(10〜15cm)
  • 中輪(5〜10cm)
  • 小輪(5cm以下)

大輪は存在感があり、見た目も豪華になりますが、仕立て本数が多いとかなり飾るスペースを取るため、贈り相手によっては置き場所に困ってしまうという人もいるでしょう。

▼胡蝶蘭をもらったことのある人の約12%が「置き場所に困った経験がある」と回答

胡蝶蘭の花言葉アンケート もらって困ったこと

胡蝶蘭をもらったことのあるGreenSnapユーザーにとったアンケートでは、「育て方がわからない」「枯れたあとの処理方法がわからない」と答えた人がそれぞれ48.8%と最も多く、ついで「大きすぎて置き場所がない」と回答した人が11.9%でした。

育て方や処理方法はもらってから調べれば解決しますが、もらった花の大きさは変えられないので、胡蝶蘭の大きさについては慎重に考えて贈る必要がありそうですね。

そのため、大輪の胡蝶蘭は、開業・開店祝いや発表会などのビジネスシーンなどにおすすめです。

また、母の日や敬老の日、誕生日など、個人のお祝いなどには、自宅にも飾りやすい中輪・小輪の胡蝶蘭がおすすめです。

胡蝶蘭の色

胡蝶蘭の花色については、お悔やみごとの贈り物にする場合のみ注意が必要です。

日本では「四十九日がすぎるまでは、供花は白のみ」というルールがあります。そのため、四十九日前に胡蝶蘭を贈る際は、必ず真っ白の胡蝶蘭を用意してください。

四十九日を過ぎた場合は、特に白でないといけないという決まりはありません。

その他のシーンについては、胡蝶蘭の花言葉にはネガティブな意味が特にないので、さほどマナーを気にする必要はありません。

胡蝶蘭の仕立て本数

胡蝶蘭は茎の本数によって3本立ち、5本立ちという名目で流通します。これは花がついた茎の本数が、一鉢に何本入っているかを表しています。

基本的には割れない数字である奇数本が好ましいとされていますが、結婚式や結婚祝いには、ペアを意味する2本立ちや、末広を意味する8本だちもよく選ばれています。

もっともスタンダードなのは3本立ちですが、より豪華な5本立ちは、生涯に一度のお祝いや他の贈り手より目立ちたい場合に選ぶことが多いようです。

胡蝶蘭の花言葉は悪い意味がないためお祝いギフトにぴったり!

この記事では、胡蝶蘭の花言葉をご紹介しました。花の色が違っても、悪い意味がない胡蝶蘭は、冠婚葬祭を始め、広くギフトに贈ることができます。見た目の高級感と、花言葉がお祝いのプレゼントにピッタリですよ。

最近ではお手頃価格で、テーブルの上に置くこともできる、ミニサイズの胡蝶蘭も人気があります。香りや花粉がほとんどないことや、一年を通して流通している点も人気のポイント。花持ちよく育てやすい胡蝶蘭を、是非大切な人の御祝い事に送ってみてはいかがでしょうか。

また、もし胡蝶蘭をもらった場合は、まずはラッピングを外しましょう。そのままつけておくと過湿で弱ってしまうので注意してくださいね。

蘭の種類一覧|代表的な洋ランと東洋ランの名前や画像、見分け方など

お祝い事の花としてよく知られている蘭の花は種類がとても多く、地球上のあらゆる地域に分布している植物です。蘭の種類は「洋ラン」「東洋ラン」というように原産地で分類されたり、「着生蘭」「地生蘭」というような生育環境で分類されます。

今回は蘭の種類について紹介していきます。

蘭の種類・品種はどれくらいある?

蘭の種類は非常に多く、野生種だけでも2万5千種以上あり、主な原産地としては熱帯アメリカ、熱帯アジア、熱帯アフリカなどがあげられます。また、園芸用に品種改良されたものは毎年新品種が登録されており、それを加えると非常に多くの種類が存在しています。
温暖な気候を好む種類も多いですが、地球上では南極大陸をのぞき、アラスカ大陸や北極圏など極寒地域にも分布しています。非常に広範囲で分布しているラン類の植物は、地球上に生息する植物の1割を占めていることになります。
このように非常に多くの種類が存在する蘭ですが、蘭の種類は、生育している場所(着生蘭と地生蘭)や原産地(洋蘭と東洋蘭)などで分類することができます。

蘭の種類の分け方① 着生蘭と地生蘭

蘭を「生育している場所」で分けると、「着生蘭(ちゃくせいらん)」と「地生蘭(ちせいらん)」というように分けられます。

着生蘭と地生蘭では、どちらも生質や形態が大きく異なり、おのずと栽培形態も異なります。蘭を育てる上では手元にある蘭植物が「着生」「地生」どちらなのかを知ることも重要です。

着生蘭とは?

まず「着生蘭」というのは、ラン科の植物の中でも木や根に寄生するように根を張り、そこで成長していく種類のことをいいます。この着生蘭と呼ばれる種類には、コチョウランのほか、カトレアやオンシジウム、バンダ、デンドロビウムなどが含まれます。

主に熱帯、亜熱帯に分布しており、その多くが樹上に生息しています。樹上というのは水分や栄養を確保しづらい環境ですが、それにもうまく対応できるように、その分葉や茎が進化していきました。

根からも空気中の水分を取り込みますが、それだけでは必要な水分量を確保できないので、葉や茎が肥厚し水分や養分を蓄えられるようになっています。これを「バルブ(偽球茎)」と呼びます。

樹木の枝や幹に根を這わせ、株の基部から茎を伸ばして葉をつけたあと、その茎が丸みを帯びて肥厚し、水分や養分を蓄える器官になるのです。

また、そのほかにも「CAM植物」と呼ばれる特徴があります。これは、通常植物が行う光合成とはまったく逆の作用で、日中は気孔を閉じて水分の蒸発を防ぎ、夜になると二酸化炭素を取り込む光合成を行うことです。

地生蘭とは?

もう一つは「地生蘭」です。これは地中や岩などに直接根を張って成長していく種類を指します。

この種類にはシンビジウムやパフィオペディラムなどが含まれます。また熱帯や亜熱帯をはじめとする温帯まで広く分布しています。生育特徴としては、雨期に根や茎を肥大させて水分や栄養を蓄えたあと、乾期になると休眠するものが多くみられます。

中にはツチアケビのように葉緑素をもたず、共生している菌から栄養をもらうものもあり、このような生体のものを腐生ランと呼びます。腐生ランと呼ばれるものの中には花も地中で咲かせ、植物としての一生を土の中で過ごす「リザンテラ・ガードネリ」のようなユニークなものもあります。

蘭の種類の分け方② 洋蘭と東洋蘭

蘭を原産地(生息地)で分類する場合は、以下のような2種類に分けられます。

ラン科の植物のうち、日本~中国を原産とする種類の一部を「東洋ラン 」と呼び、それ以外を「洋ラン」と呼びます。

次に、洋蘭・東洋蘭に分けて、それぞれの代表種の名前や特徴をご紹介します。

東洋蘭の種類

東洋蘭は名前のごとく、これまで古くから培われた東洋人の美意識や生活になじみ深い趣が感じられるものが多いようです。
東洋蘭には花だけでなく葉芸、鉢も含んだ全体像が観賞対象とされる物もあります。中には、「根」を観賞するフウキランのような種類もあります。セッコクの芸物を長生蘭、風蘭の芸物を富貴蘭といいます。
そのほか、東洋蘭に含まれる「カンラン」は寒さに比較的強く、一般家庭でも比較的栽培しやすい種類です。

シュンラン

日本を代表するランの種類で、北海道から九州まで広く分布しています。

里山や雑木林などに自生しており、漢字では「春蘭」と書きます。

古くから季節の花や祝い事の花として親しまれています。

カンラン

「寒蘭」は、単子葉植物ラン科シュンラン属の1種で、南部以南の森林内に自生しています。

寒い冬の時期に咲くことから、「寒蘭」という漢字があてはめられています。

花柄は4cmと日本産のランとしては大柄な種類です。

フウラン

日本原産のランで着生植物の一種で、うどんのような白く太い気根を長く伸ばして、樹木や岩の上に着生します。葉は硬く、5cm~10cm程度の長さ、花は6月~7月頃に1cm~1.5cm程度の小柄で香りのよい花を咲かせます。花色は白やピンク、グリーンをはじめ淡い色合いもあり、園芸種としても人気を集めています。

このほか、エビネやセッコクなども東洋ランの代表種として知られています。

洋蘭の種類

洋蘭の種類は東洋蘭に比べて花色があでやかなものが多く、花を中心に鑑賞されるものが多いです。

中でも胡蝶蘭(ファレノプシス)は、開店祝いなど贈答用としてよく用いられる定番の蘭の花としてよく知られています。栽培時には、最低温度が15度以上になるような環境を作り、温室で丁寧に手間をかけて育てられています。

ファレノプシス(胡蝶蘭)

贈り物の花としてよく知られている花です。蝶が舞うような花を咲かせることからこの名がつきました。東南アジア原産の着生ランで、暖かい栽培環境を好みます。

シンビジウム

年末の贈り物としても良く使われる蘭で、主に地生のランです。花の大きさはさまざまで、10cm以上の大型種から3cm程度の小型種まであります。

オンシジウム

ラン科の植物の中では、小ぶりで甘い香りをもつ種類が多く存在する植物です。中南米を中心に約400種が存在します。

耐寒性が比較的高く、環境適応能力が高いので、一般的なガーデニング品種としても栽培しやすくなっています。

デンドロビウム

棒状の茎を伸ばして葉をつけ、葉を落とした茎から順に花を咲かせていきます。原種は約1000種ともいわれ、色や形、特徴などがそれぞれ違うことから、鉢植えで愛好される方も多いようです。デンドロビウムの1種であるデンファレは胡蝶蘭に似た花を咲かせることでも知られています。

カトレア

大ぶりでゴージャスな花を咲かせることから、「ランの女王」とも呼ばれているカトレアは、荘厳で美しく鉢植えや切り花などどのような形式であっても華やかさが感じられる花です。四方に開いた花びらが四方に開き、その中心は筒状になっています。

バンダ

東南アジア原産でヒスイラン属に属するランです。濃紫色の花がよく知られていますが、最近は濃ピンクや黄色、白などの花色もあります。花の寿命が長いのが特徴で、花びらに独特の網目模様が入ります。洋ランの中では珍しく神秘的な青系の色と大輪花を咲かせる種類です。

パフィオペディラム

カトレア・シンビジウム・デンドロビウムと並ぶ世界4大洋ランの一つです。袋状の唇弁が特徴的な花です。洋ランの中では比較的寒さに強い方です。花の形からよく食虫植物に間違われることがありますが、自ら虫を捕食するようなことはありません。

たくさんの種類の蘭の名前を覚えよう

種類が多く、種類ごとに色や見た目など生体の特徴はさまざまです。

贈答品としての胡蝶蘭以外にも種類ごとに観賞ポイントを知り、それぞれの美しさや生体に目を向けたいものです。

胡蝶蘭の育て方|水やり頻度や初心者必見のポイントとは?

胡蝶蘭

開店祝いや移転祝いなど、ギフトとしてお祝いごとに贈られる胡蝶蘭。もらったはいいものの、どこに置けばいいか、どんな手入れをすればいいか困ることもありますよね。

そこでこの記事では、初心者にもわかるように胡蝶蘭の育て方を詳しく見ていきます。水やり頻度、置き場所、お手入れの方法についてご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

初心者必見!もらった胡蝶蘭の育て方ポイント

胡蝶蘭

お祝いでもらった胡蝶蘭のラッピングをそのままにしておくと、蒸れや傷みの原因となります。花を長持ちさせるためにも、もらった胡蝶蘭はできるだけ早くラッピングを外しましょう

花が終わったあとは、化粧鉢に寄せ植えしたままではなく、一つずつ分けて栽培した方が管理がしやすいです。

また、胡蝶蘭の育て方のポイントは、「水やり頻度」と、「生育気温・湿度」です。

これらさえ抑えておけば、初心者の方でも、お祝いごとなどでもらった胡蝶蘭の花を1〜3ヶ月ほど楽しむことができます。また、一度花が終わった胡蝶蘭を2度咲きさせることもむずかしくありませんよ。

胡蝶蘭の置き場所

胡蝶蘭 正しい置き場所

胡蝶蘭は基本的に「直射日光の当たらない明るい場所(気温18〜25℃)」かつ「風通しの良い場所」に置いて育てます。

夏はレースカーテン越しの窓際に置いて、窓を開けるかエアコンで温度を下げましょう。夏以外の時期は午前中にのみ日光が当たるような半日陰の窓際に置くといいでしょう。

また、胡蝶蘭は多湿も好むため、エアコンの風が直接当たるような場所は避けてください。

胡蝶蘭はどれくらいの湿度を好むの?

胡蝶蘭はもともとアジアの熱帯地域のジャングルに自生する着生ランの一種であるため、高温多湿の環境を好みます。

本来は「湿度60〜80%」ほどの環境が適していますが、水やり頻度で調整できるので、おうちで育てる場合はそこまで神経質になる必要はありません。

胡蝶蘭は屋外に置いて育てることもできるの?

気温18〜25℃の環境を維持できる5〜9月頃に限っては、胡蝶蘭を屋外に置いておくこともできます。ただし、その場合は直射日光が長時間当たらないよう、遮光ネットなどを活用してください。

胡蝶蘭の水やり頻度

胡蝶蘭 ポット

胡蝶蘭を元気に長く育てるには「水やり」が最も大切な作業になります。花を長持ちさせるためにも、以下3つの水やりポイントをを押さえておきましょう。

  • 水苔が乾いてから水やりをする
  • 水やりのあとは、しっかり水を切る

水やりの仕方

多くのプレゼント用の胡蝶蘭は、一つの贈答鉢の中に、水苔で根をつつんだ透明ポットが3〜5株セットになって入っています。

すべての株に水が届くようにするためにも、贈答鉢全体に水やりをするのではなく、内側に入った透明ポット一つひとつの水苔に、まんべんなくたっぷりと水をあげます。

また冬は、濡れた状態で夜になると植え込み材が冷えて株に負担がかかるため、午前中に水やりをしてあげるといいでしょう。

なお、水やりのあとに受け皿にたまった水は必ず捨ててください。

大きさ 水の量(目安)
3号(6cm) 100〜150㎖
3.5〜4号(10〜12cm) 200㎖

※水苔ではなく、バークチップで包まれている場合もあります。

ぬるま湯は必要ですか?

ぬるま湯を与える必要はありません。冬の水やりは、水温は重要ではなく、夜に冷え込むまでに湿っている状態になっていること(濡れているのではなく湿っている程度)の方が重要ですので、午前中に終わらせるようにしましょう。

水やり頻度

胡蝶蘭 水やりカレンダー 水やり頻度
胡蝶蘭へ水やりするタイミングは、基本的には「水苔の表面が乾いてから」です。水苔が湿っているうちは、水やりをする必要はありません。

また、季節や株の状態によっても水やり頻度を変えてあげるといいでしょう。冬については胡蝶蘭の休眠期に当たるため、「水苔全体が乾いてから」でも問題ありません。

季節 頻度目安 水やりの時間帯
1〜2週間に1回 日中
3日〜1週間に1回 夕方
1〜2週間に1回 午前中
2週間〜1ヶ月に1回 午前中

冬は室内を暖かくしています。その場合も、水やり頻度は少なめにしますか?

暖房などによって、冬でも室温15℃以上を常に保てる場合は、水やり頻度を無理に減らさなくても大丈夫です。春や秋と同じく、1〜2週間に1回程度を目安に水やりしましょう。

また、室内が乾燥している場合は、週1程度の間隔で葉に霧吹きをしておくと乾燥を防ぐことができますよ。

胡蝶蘭の肥料

胡蝶蘭 肥料カレンダー

初心者の方は、市販の洋ラン専用の液体肥料を使うのがおすすめですが、花用なら何でも問題ありません。活力剤のようなアンプルタイプではない、液体肥料を使うのがおすすめです。

4月下旬〜10月上旬頃かつ花がついていない間にのみ、10日に1回ほどの頻度で、液肥を規定量よりも薄めに希釈して与えます。

胡蝶蘭の花が終わったあとの手入れ方法

胡蝶蘭 植え替え

胡蝶蘭は一度花が終わっても、きちんと管理を続ければ、数十年もの間くり返し花を咲かせることができます。

花茎の剪定

そのためには、花が半分以上咲き終わりはじめたら、花がついていた茎の2〜3節ほどを残して切り落とします。詳しい方法については、こちらの記事を参考にしてください。


その後3〜4か月ほどかけて新しく花茎が伸びてきて、花を咲かせます。しっかりと株を育てたい場合は株元から花茎を切りましょう。

植え替え

また、水苔などの植え込み材が傷んできた場合、株が弱っている場合は、植え替えもしてあげるといいでしょう。

植え替えには「水苔」を使う方法と「バークチップ」を使う方法の2パターンがあります。それぞれの詳しい方法については、こちらの記事を参考にしてください。

胡蝶蘭は着生ランなので、流木やコルクに植え替えて着生させれば、吊るして飾ることもできます。いろんな楽しみ方ができるのも魅力のひとつなので、花が終わったからといって捨てずに、お手入れをして長く楽しんでくださいね。

胡蝶蘭の育て方でよくある病害虫トラブル

花がすぐ枯れてしまいました。原因と予防策は?

胡蝶蘭の花が早く枯れてしまうのは、ほとんどが水やりのしすぎによる「根腐れ」、もしくは乾燥しすぎによる「シケ」が原因です。

ポットの上にのせてある飾りの水苔ではなく、その下の株元にある水苔が乾燥したかを確認しながら水やりをすることで予防につながります。

葉っぱが黄色く変色した!原因と予防策は?

茎の下の方にある古い葉っぱが黄色くなっている場合は、病気ではなく寿命です。

茎の上の方についている新しい葉っぱが変色している場合は、「立ち枯れ病」の可能性があります。風通しの良い場所で育ててあげることで予防できます。

葉っぱに茶色い斑点ができた!原因と予防策は?

茶色い斑点が徐々に腐ってきている場合は、「軟腐病」の可能性があります。

これに感染すると栄養分の通り道が塞がれ、全体が枯れてしまいます。こちらも風通しの良い場所で育ててあげることで予防できます。変色した葉や病気になった箇所は、その都度切り落としておきましょう。

胡蝶蘭の増やし方

胡蝶蘭 株分けカレンダー

胡蝶蘭の増やし方は、「株分け」が一般的です。難易度はやや高めですが、ポイントさえ押さえておけば、むずかしすぎることはありません。

株分けに適した時期は、4〜6月頃です(ただし、室温を常に20℃以上に保てる場合は通年可)。

胡蝶蘭を株分けするには、「①高芽を分ける方法」と「②子株を分ける方法」の2つのパターンがあります。高芽の株分けについては、根が数本出て植えられる長さになってからおこないます。

次にそれぞれの手順について説明します。

①高芽の株分け

  1. 高芽を切り取る

    親株から約4cmほどを残して、高芽を切り取ります。

  2. 水苔で巻く

    水苔で覆うカットした高芽を水苔で巻きます(巻く量は植えこむ鉢の直径より少し多め)。

  3. 鉢に植える

    親指の腹で押し込むと簡単にできます。

②子株の株分け

  1. 株を抜き取る

    子株の葉っぱが2〜3枚になったら、親株ごと鉢から抜き取ります。

  2. 苔を取り除く

    株についている苔を取り除きます。

  3. 傷んでいる根を取り除く

    傷んでいる根や子株を、ていねいに根本から切り落とします。

  4. 水苔で巻く

    なるべく根を傷つけないようにして水苔を巻きます(巻く量は植えこむ鉢の直径より少し多め)。

  5. 鉢に植える

    親指の腹で押し込むと簡単にできます。

胡蝶蘭の育て方初心者は、水やり頻度と水のやり方を抑えるべし!

今回は、胡蝶蘭を育てる上で初心者が押さえておきたい、置き場所と水やりについて詳しくご紹介しました。水やり頻度や量、正しい与え方を守ることに注意して、胡蝶蘭を長く育ててくださいね。