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ミヤコワスレ

怖い花言葉を持つ花一覧!復讐・呪い・嫌いなどの意味がある花は?

アネモネ 怖い花言葉

大切な人に贈る花には相手の幸せにつながるメッセージを込めたいものです。しかし美しい花の見た目に反して、縁起でもない「怖い」花言葉をもつ場合も少なくありません。

この記事ではプレゼントに避けたい、怖い花言葉をもつ花を紹介します。

怖い花言葉をもつ花26選

ダリア「移り気・裏切り」

ダリア

ダリア全般の花言葉には、「華麗」「優雅」というポジティブな意味と、「移り気」「裏切り」という怖い意味があります。

ナポレオンの妻によって大切に育てていたダリアが、それを羨んだとある女性貴族の手によって盗まれ、以来妻はダリアに一切の関心を寄せなくなったことで、花言葉が生まれたそうです。権力者をも突き動かしてしまうダリアには怖さすら覚えます。

豊富なカラーバリエーションと美しい造形を誇るダリアの花は、アレンジメントや花束の代表格となっています。品種改良が今なお続く大人気の花です。

  • 花色:白色、ピンク色、赤色、黄色、オレンジ色、紫色など
  • 出回り期:周年だが、最盛期は9〜10月
  • 開花時期:8〜10月

黄色いカーネーション「嫉妬・侮蔑・軽視」

カーネーション

黄色いカーネーション全般の花言葉は、「友情」「嫉妬」「侮蔑」「軽視」です。明るくて優しい雰囲気の黄色いカーネーションには、素敵な花言葉の他に怖い意味を持つ花言葉もあります。

カーネーションは色別に花言葉があるので、プレゼントとして贈る際は花言葉を確認すると良いでしょう。

  • 花色:黄色
  • 出回り期:周年だが、最盛期は3~5月
  • 開花時期:4~6月、9~10月

黒いバラ「永遠の死・あなたは私のもの・あなたを呪う」

黒いバラ全般の花言葉は、「永遠の愛」「永遠の死」「あなたは私のもの」「あなたを呪う」です。黒いバラには怖い花言葉が多いですが、その反面「永遠の愛」などロマンチックな花言葉もあります。

黒いバラは赤褐色のバラを指し、春の時期よりも秋の方が黒いバラが多いです。シックでミステリアスな印象がありますね。

  • 花色:赤褐色
  • 出回り期:周年だが、最盛期は3~5月
  • 開花時期:4~6月、9~10月

クレマチス「縛り付ける」

クレマチス

クレマチス全般の花言葉は、「精神の美」「旅人の喜び」「策略」です。一方、クレマチスは「縛り付ける」という怖い意味の花言葉も持っています。

初夏に旬を迎えるクレマチスは「つる植物の女王」として多くのファンがいる植物です。品種や咲き方もさまざまで、育て替えのある植物の一つです。

  • 花色:紫色、ピンク色、黄色、赤色
  • 出回り期:3〜5月
  • 開花時期:3〜5月、10月

スノードロップ「あなたの死を望みます」

スノードロップ
スノードロップ全般の花言葉は、「希望」「慰め」です。一方、スノードロップは「あなたの死を望みます」という怖い意味の花言葉も持っています。

スノードロップは冬の寒さにも負けず、可愛らしい小花を咲かせます。優れた耐寒性を誇るため、冬のガーデニングで活躍する植物です。

  • 花色:白色
  • 出回り期:1〜2月
  • 開花時期:2〜3

アジサイ「移り気・浮気」

アジサイ

アジサイ全般の花言葉は「家族」「団らん」などの花言葉があるいっぽう、「移り気」「浮気」などの怖い花言葉もあります。アジサイが咲き進むにつれて花色が変化することから怖い花言葉がつけられました。

アジサイは日本の梅雨を象徴する植物です。花色のバリエーションも豊かなことで知られ、雨が降っていても観賞に出かけたくなる魅力を秘めていますよね。

  • 花色:赤色、青色、紫色
  • 出回り期:3〜5月
  • 開花時期:6〜7月

アネモネ「恋の苦しみ・見捨てられた」

アネモネ

アネモネ全般の花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」です。ギリシャ神話に伝わる、とある少年と女神の悲しき物語にアネモネという花は大きく関わっています。

アネモネは暖かくなる春先の3〜5月にかけて開花する植物です。耐寒性に優れているため、鮮やかに発色する大輪の花を簡単に育てられます。

  • 花色:白色、ピンク色、赤色、紫色
  • 出回り期:12〜翌3月
  • 開花時期:3〜4月

アイビー「死んでも離れない」

アイビー

アイビー全般の花言葉は「永遠の愛」「友情」「死んでも離れない」です。人との強固なつながりを嬉しいと思うのか、それとも怖く感じるのか、人によって捉え方が変わる、少し怖い花言葉となっています。

品種改良が重ねられ、世界中で500種類以上、日本では100種類が流通しているつる性植物です。花をつける種類もあるものの、開花期間はわずか1週間にも満たないうえ、数年生長した株からしか咲きません。

  • 花色:紫色
  • 出回り期:周年
  • 開花時期:4〜5月

キンギョソウ「おせっかい・でしゃばり」

ンギョソウ

キンギョソウ全般の花言葉は、「おしゃべり」「おせっかい」「でしゃばり」です。可憐な見た目に反して、ネガティブな印象の強い花言葉をもっています。

色のバリエーションが豊富なキンギョソウは、ガーデニングだけでなく一輪挿しにしても楽しめます。フリルを連想させるふわりとした花姿が、とても可憐な植物です。

  • 花色:白色、ピンク色、赤色、オレンジ色、黄色
  • 出回り期:11〜翌2月
  • 開花時期:4〜6月

ミヤコワスレ「別れ」

ミヤコワスレ

ミヤコワスレ全般の花言葉は、「しばしの憩い」「しばしの慰め」です。一方でミヤコワスレには「別れ」という、ある意味怖い花言葉もあります。

ミヤコワスレは本州から九州に至るまで、日本全土に広く分布しています。キク科の植物らしい和風感漂う佇まいが魅力です。

  • 花色:青紫色、青色、ピンク色、白色
  • 出回り期:3〜6月
  • 開花時期:4〜6月

ガマズミ「私を無視しないで」

ガマズミ

ガマズミ全般の花言葉は「結合」「私を無視しないで」「私を見て」です。己の美しさがゆえに無視されると辛いという、妙に人間じみた花言葉をもちます。

ガマズミは四季折々の姿を堪能できる植物です。実りの秋になると、赤い実と紅葉のセットで我々を楽しませてくれます。

  • 花色:白色、黄色、桃色、紫色
  • 出回り期:2〜5月
  • 開花時期:5〜6月、実は9〜11月

アザミ「触れないで」

アザミ

アザミ全般の花言葉は「独立」「厳格」「触れないで」です。他者との接触に対する恐怖心を感じさせる花言葉となっています。

秋の野山に咲く野草の一種であるアザミは、日本各地に自生しています。放射状に広がる花びらが特徴的です。

  • 花色:紫色、ピンク色、白色
  • 出回り期:2〜5月
  • 開花時期:4〜8月

ホウセンカ「触れないで」

ホウセンカ

ホウセンカ全般の花言葉は、「せかっち」、「短気」、「触れないで」、「心を開く」です。学名を由来に、すぐにカッとなる人物の怖さを表したような花言葉になっています。

酷暑に強いことから、サマーガーデンでも良く利用される植物の一つです。花のカラーバリエーションも豊富で、庭に彩りを添えてくれます。

  • 花色:赤色、ピンク色、紫色、白色
  • 出回り期:5〜8月
  • 開花時期:5〜8月

ヘクソカズラ「人嫌い」

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ全般の花言葉は、「誤解を解きたい」「人嫌い」です。名前の通り、その臭さから人をひきつけないような怖さを感じる花言葉がついています。

日本全国に自生し、分布するヘクソカズラ。つる性の多年草です。花は小振りでかわいらしいですが、裏腹に、悪臭を放ちます。薬草としての効果も持っています。

  • 花色:紅紫色、白色
  • 出回り期:雑草のためあまり出回らない
  • 開花時期:5〜8月

オトギリソウ「恨み」

弟切草(オトギリソウ)全般の花言葉は、「秘密」「迷信」「盲信」「恨み」です。花の名前の由来となった兄弟の悲しい昔話から、怖い花言葉がついています。

別名、血止め草、鷹の傷薬といわれるオトギリソウは古くから傷薬としても用いられてきました。夏に花咲く鮮やかな黄色の花は、サマーガーデニングにも利用されます。

  • 花色:黄色
  • 出回り期:2〜5月
  • 開花時期:7〜8月

スグリ「あなたに嫌われたらわたしは死にます」

スグリ全般の花言葉は「私はあなたを喜ばせる」「期待感」「真の幸福」のほか、「あなたに嫌われたらわたしは死にます」「後悔」という怖い花言葉もついています。

スグリは赤く小さな実をたくさん実らせる植物です。洋菓子店ではジャムやシロップに加工されることが多く、カシスという名でも知られています。

  • 花色:薄緑色、薄桃色
  • 出回り期:3〜5月
  • 開花時期:5〜6月、果実は7〜8月

トリカブト「人間嫌い・復讐」

トリカブト全般の花言葉は「騎士道」「栄光」「人間嫌い」「復讐」です。一説では、ギリシャ神話において冥界の門番だったケルベロスのよだれからトリカブトが成ったとされています。人間を喰らっていた怪物から生まれた花となれば、毒があるのも不思議ではありません。

トリカブトは日本三大有毒植物のひとつに数えられるほど有毒な植物です。一方で開花期は夏を超えて秋まで鑑賞できる花持ちよさが魅力です。

  • 花色:紫色、白色
  • 出回り期:6〜9月
  • 開花時期:8~10月

セキチク「あなたが嫌いです」

セキチク ナデシコ

セキチク全般の花言葉は「あなたが嫌いです」「才色兼備」「いつも愛して」などです。人に悪さをする悪霊の宿る石を射たところ、その矢がセキチクに変わったという言い伝えがあります。その悪霊の怨念が表れた怖い花言葉です。

ナデシコの仲間であるセキチクは、春になると切り込みの入った特徴的な花を咲かせます。発色もよいため、お庭の一角を明るく飾れます。

  • 花色:赤色、ピンク色、白色
  • 出回り期:3〜6月
  • 開花時期:5〜6月

マリーゴールド「絶望・悲しみ」

マリーゴールド

マリーゴールド全般の花言葉は「可憐な愛情」「嫉妬」「絶望」「悲しみ」です。中世キリスト教による影響の名残によるもので、当時黄色は忌み嫌われていたことからこのような花言葉となったと言われています。

マリーゴールドは見た目と色合いのバランスに優れた花を咲かせる植物です。花持ちもよいので、切り花やアレンジメントに好んで用いられています。

  • 花色:オレンジ色、黄色
  • 出回り期:苗は5〜7月、切り花は9〜11月
  • 開花時期:5〜10月

ハナズオウ「疑惑・裏切り」

ハナズオウ

ハナズオウ全般の花言葉は「疑惑」「裏切り」「高貴」です。マタイによる福音書において、イエスを裏切ってしまったユダが後悔の念から自死を選択し、その際に首を括った木がハナズオウだとされていることから、この花言葉が生まれたようです。

ハナズオウは春の4〜5月に明るい発色の花を咲かせる植物です。秋にはマメ科特有の実をつけることで、見る者を飽きさせません。

  • 花色:ピンク色、赤色、白色
  • 出回り期:4〜5月
  • 開花時期:4〜5月

クロユリ「呪い・復讐」

クロユリ(黒百合)全般の花言葉は、「愛」「恋」「呪い」「復讐」です。クロユリはアイヌ民族の間では、人に気付かれることなく思いを寄せる人の近くに置くことができれば両想いになれると伝わっています。

クロユリは北半球に生息する高山植物で、「エゾクロユリ」や「ミヤマクロユリ」などの品種があります。

  • 花色:暗紫褐色
  • 出回り期:切り花は2月
  • 開花時期:5~8月

クローバー「復讐」

クローバー全般の花言葉は、「幸運」「約束」「私を思って」というポジティブな意味がある一方で、「復讐」という怖い花言葉もあります。これは約束が裏切られた場合は、愛が憎しみに変わって復讐心をもつという、表裏一体の強い思いを表しているとされています。

クローバーはヨーロッパや西アジアを中心に生息し、日本でも全国的に自生しています。主に「シロツメクサ」と「ムラサキツメクサ」の品種があり、名前の通り花色も異なります。

  • 花色:白色、紫色、ピンク色
  • 出回り期:5~9月だが、最盛期は7月
  • 開花時期:4~7月

月桂樹「裏切り」

月桂樹全般の花言葉は「勝利」「栄光」ですが、月桂樹の花には「裏切り」という花言葉があります。古代ギリシャのお祭りで英雄に月桂樹の冠が贈られたことから、勝利という花言葉が付けられましたが、それと同時に黄色はイエスキリストを裏切ったユダの服の色とされていて、花には怖い花言葉がついています。

月桂樹は春になると、淡黄色の花を咲かせます。月桂樹はローリエとも呼ばれ、特有の香りを放つ葉は煮込み料理などでも活躍します。

  • 花色:淡黄色
  • 出回り期:4~5月
  • 開花時期:4~5月

赤いシクラメン「嫉妬」

赤いシクラメン

赤いシクラメン全般の花言葉は、「愛情」「はにかみ」「絆」「嫉妬」です。嫉妬は怖い花言葉ですが、赤いシクラメンの燃え上がるような花姿から名付けられました。

シクラメンは花色が豊富なので、色別に花言葉があります。大切な方にシクラメンを贈る時は、花言葉を参考にしてみると良いでしょう。

  • 花色:赤色
  • 出回り期:苗は10月
  • 開花時期:11~3月

スイレン「滅亡」

スイレン

スイレン(睡蓮)全般の花言葉は、「信仰」「信頼」「清純な心」「滅亡」です。信仰という花言葉は、スイレンが古代エジプトでは太陽の象徴とされていたことが由来とされています。

スイレンは水の上に浮かんで花を咲かせる水生植物で、白色の他にピンク色や紫色などの花色があります。

  • 花色: 白色、ピンク色、紫色、オレンジ色
  • 出回り期:6月
  • 開花時期:5~10月

リンドウ「悲しんでるあなたを愛す」

リンドウ(竜胆)全般の花言葉は、「正義」「勝利」「寂しい愛情」「悲しんでるあなたを愛す」です。リンドウは古くから薬草として用いられ、病気を治すことから正義という花言葉が付けられたようです。

リンドウは中国や日本などアジアを中心に生息し、秋の時期になると花を咲かせます。

  • 花色:青色、紫色、白色、ピンク色
  • 出回り期:7~9月
  • 開花時期:9~11月

怖い花言葉を持つ花のプレゼントには気をつけよう!

花言葉は基本的には良い意味のものが多いです。ただし今回ご紹介したように、全体的に怖い意味の花言葉を持つ花もあれば、実は裏の意味が存在したという花も多くあります。

誤解を与えないためにも、これらの怖い花言葉を持つ花をプレゼントするのは控えましょう。ぜひ誰かに花言葉を贈るときは、怖い意味がないか購入前に調べておくことをおすすめします。

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉|花の特徴や意味、種類は?

ミヤコワスレ

少し変わった名前を持つミヤコワスレ。漢字では「都忘れ」と書き、悲しく、寂しいような花言葉を持っている日本とは馴染みの深い花です。

今回は、ミヤコワスレの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉


ミヤコワスレには、「しばしの憩い」や「しばしの慰め」、「しばしの別れ」という花言葉があります。この花言葉の由来には、鎌倉時代に承久の乱で敗北し佐渡に流された順徳天皇が関係しています。

ミヤコワスレを見て「少しだけでも都のことを忘れられる」と慰められたそうです。それが「しばしの慰め」の花言葉に繋がっています。

またこのほかにも、「また会う日まで」や「短い恋」という花言葉もあります。

ミヤコワスレ(都忘れ)の基本情報

学名
Gymnaster savatieri
科・属
キク科・ミヤマヨメナ属
原産国
日本
別名
深山嫁菜(ミヤマヨメナ)

ミヤコワスレ(都忘れ)の由来

ミヤコワスレの英名はGymnaster(ジムナスター)で、別名野春菊(ノシュンギク)や東菊(アズマギク)ともいわれています。Gymnasterはギリシャ語で「裸の」という意味のGymnouと「アスター属」という意味に当たるAsterを合成させた言葉です。

学名ではGymnaster savatieri(ギュムナステル サウァティエリ)またはMiyamayomena savatieri(ミヤマヨメナ サウァティエリ)と呼ばれています。

「ミヤコワスレ(都忘れ)」はミヤマヨナメの園芸品種に付けられた和名です。これには、1221年に鎌倉時代に起こった、承久の乱にて敗れた順徳天皇の言葉が由来しています。

鎌倉幕府を打倒しようとした後鳥羽上皇の兵が、北条氏により敗北してしまいます。後鳥羽上皇の息子、順徳天皇は佐渡に島流しされることになります。

都を離れるときに庭に咲いていた小さく可愛らしい花を見つけ、「いかにして契りおけん白菊を都忘れと名づけくるも憂し」という詩を詠みました。

後鳥羽上皇も白菊を好んでいたといわれており、島流し先で都忘れという名を付けることで、より皮肉なものであると嘆いておられるのです。歴史とともに歩んできた都忘れは現在でも栽培愛好家などで栽培されています。

ミヤコワスレ(都忘れ)の花の特徴


ミヤコワスレの花は、野菊のように小さく可憐な姿をしています。色もたくさんあり濃い紫やピンク、青の混ざった淡い紫、赤紫、白などです。

春から初夏に差し掛かる6月までが、ミヤコワスレの開花時期となります。

ミヤコワスレ(都忘れ)の種類、品種


ミヤコワスレは日本に自生するミヤマヨメナの園芸品種です。本州や四国、九州の山地に自然に育っています。ミヤコワスレは江戸時代から品種改良されてきた歴史ある植物です。

春には花が咲く多年草で、切り花としても利用されています。野菊に似た花を咲かせるのでキク科と言われてもうなずけます。

花の色によって品種名が異なります。例えば、代表的な濃い紫色の花には、江戸紫があります。

ピンクの花には、浜乙女や桃山という品種名があります。青色が混じった薄い紫色の花には、青空という名前がついています。

浜乙女は桃色の可愛らしい花を咲かせます。みのる紫という品種もあり、ミヤコワスレの中で最も大きな花を咲かせます。

濃い青色をしています。さらに品種が違うと草丈も20cmのものもあれば70cmにも伸びるミヤコワスレがあり、バリエーション豊富です。

ミヤコワスレ(都忘れ)は歴史ある花


悲しいような寂しいような花言葉があるミヤコワスレを紹介してきました。古くから伝えられてきた歴史的な花です。

いまとなっては種類も増え、多くの園芸品種が生み出されているミヤコワスレを育ててみても良いかもしれませんね。

ミヤコワスレ(都忘れ)の育て方|植え替え時期や水やりの方法は?

Photo by Jieiさん

ミヤコワスレは園芸品種の名前として付けられた和名です。花はくっきりしているので絵に描いたように美しいです。名前には昔の出来事にも関わっている歴史的なキク科の植物です。

ミヤコワスレの育て方をご紹介していきましょう。

都忘れ(ミヤコワスレ)の日当たり

ミヤコワスレは、植物では珍しく日陰を好みます。強い日差しに弱いので、直射日光は避けましょう。

日光の良く当たる日向や西日のかかる場所に植えた場合、真夏の間などは、よしずなどを立てかけて日除け対策を施しましょう。

鉢植えで育てている場合、できれば6月以降になれば半日陰でも管理をおすすめします。9月下旬までは移動させないで育ててください。

都忘れ(ミヤコワスレ)の置き場所

ミヤコワスレは夏の暑さを嫌いますので、風のよく通る場所で管理します。また、寒さには強いので、冬はさほど注意することはありません。

ただし、霜や凍結にならないように配置場所には注意しましょう。寒冷地では霜よけ対策として、使い切った用土袋や半分にカットしたペットボトルが有効です。霜や凍結の被害が出ると春からの生育が悪化してしまいます。

都忘れ(ミヤコワスレ)の水やり

夏の水やり

ミヤコワスレの夏の水やりは、土の表面が乾ききっていたらたっぷりと行います。乾燥に弱いので適度な湿気を保てるようにしてください。

また、真夏は乾燥をしやすい時期ですので、毎日観察して水やりを行いましょう。

冬の水やり

冬も乾燥期でありますので、気を抜いて土を乾燥させないように気をつけましょう。

ミヤコワスレの冬の水やりも、土の表面が乾いたらたっぷりと行います。水やりを控えめにする必要はありません。

都忘れ(ミヤコワスレ)の肥料・追肥

ミヤコワスレの植え付けを行うときに、緩効性化成肥料を耕した土や用土と一緒に混ぜておきます。

ミヤコワスレを鉢植えで育てている場合は、追肥として緩効性化成肥料と液体肥料を用います。緩効性化成肥料を使う場合、開花中から花が咲いた後そして秋の3回に与えておきます。

液体肥料では、花後から夏が終わり次の季節が感じられるときまでに、定期的に施肥します。秋に入ってきたら肥料を控えるようにすると花の咲き方が良くなります。

ミヤコワスレを地植えで育てている場合は、肥料を施す必要はありません。

都忘れ(ミヤコワスレ)の用土

ミヤコワスレの栽培には、水はけの良い土を選定しましょう。土地の生産力が高く作物がよくできる土質の土にしましょう。また、土が弱酸性になるように調整します。

地植え

ミヤコワスレを地植えで育てるときは、以下の方法で土づくりを行ってみてください。

弱酸性の土にするためには、pH(ペーパー)と呼ばれる水素イオン濃度を計測する必要があります。

酸性はpHが0〜6までとなっています。phは7であれば中性として扱われ、8〜14までがアルカリ性と定められています。土が酸性であった場合、消石灰や苔土石灰などを使用して、弱酸性にさせます。

鉢植え

ミヤコワスレを鉢植えなどで育てるときは、赤玉土と腐葉土と鹿沼土を5:3:2で混ぜた配合土をつくります。鹿沼土には弱酸性の性質を補助してくれますので入れておきましょう。

都忘れ(ミヤコワスレ)の植え替え・植え付け・種まき

ミヤコワスレを地植えで育てると、その場所で5年程度は元気に育ってくれます。その後も同じ場所でも育てられますが、生育が悪くなってきますので、5年を目安に1度別の場所へ植え替えを行いましょう。

ミヤコワスレ鉢植えで育てている場合は、鉢底から根が伸びてでてきていたら植え替えてほしいというサインです。一回り大きサイズの鉢に植え替えてあげましょう。植え替え時期の目安は5月〜6月頃です。

都忘れ(ミヤコワスレ)の増やし方

ミヤコワスレの増やし方には、「株分け」か「挿し芽」といった方法があります。

株分け

ミヤコワスレの株分けは、植え替えのときに同時に行いましょう。

花後に株を掘り上げます。根の周りについた土は取り除きはさみなどを使って分けていきます。土を排除するときに根を傷つけないようにしましょう。

切り分けが終わったら、鉢や地面に植え付けて完了です。

挿し芽

ミヤコワスレの挿し芽を行う際は、春になって伸びた芽を、先端から数えて2・3節のところを切除します。

切り取った茎の中心から下部の葉は全部切りとります。切り口を水に浸して一晩そのままにしておきます。新しい用土を使って茎を挿します。根が生えてくるまでは土を乾かさないように水やりをしていきましょう。

ミヤコワスレの根は30日から35日経過した頃から発根しますので、その後植え替えます。配置場所として直射日光が当たらない場所が最適です。4月〜6月が適期です。

都忘れ(ミヤコワスレ)の管理温度

ミヤコワスレは、2度以下や20度以上になると分化が行われません。育つ気温は、5度〜15度の間でなければならないのです。また、繁殖の花になるための芽をつくるのに、最も適した温度は10度となっています。

ミヤコワスレを育苗トレイを使って長期保存するには、株分けを行った後に育苗トレイで3週間程度育てます。その後に冷蔵庫に入れておくと、3か月以上も苗を貯蔵することができます。

この苗を使って植えるには、10月に入ってから1月の中旬ぐらいまでの間に12度のハウスなどで定植させます。12月から3月には温度を加えずに外気で育てると4、月上旬にはまた花を咲かせます。

冷蔵庫に入れる前に、予冷処理として5度の気温である環境下で14日程度置いておくと、開花時期が早くなります。

都忘れ(ミヤコワスレ)の育て方で注意すべき病気・害虫

ミヤコワスレがかかりやすい病気には、「白絹病」というものがあります。この白絹病は、湿度と気温がともに高いときに被害に会いやすくなります。湿度が高くなる梅雨の時期は雨をしのげるようにしておきましょう。

白絹病にかかると、地面などが白色をした綿のようなもので覆われていきます。放置していると立ち枯れの被害に遭います。治すのは難しいので、病気にかかった部分は処分してしまいましょう。

ミヤコワスレにつきやすい害虫には、アブラムシが挙げられます。アブラムシにとってキク科は、大好物ですので薬剤を撒いて発生を防いでおきましょう。特に新芽・花芽に付くことは避けたいですね。

見つけたら、オルトラン液剤やスミチオン乳剤などの殺虫剤で退治しましょう。そのほか、家にあるお酢や牛乳を用いて駆除することもできます。

お酢を使ったものを「木酢液」といいます。水が1Lで5ccの酢を薄めます。牛乳はそのまま使ってください。霧吹きに入れて吹きかけるとアブラムシが窒息死します。

都忘れ(ミヤコワスレ)の風水

紫色の花を咲かすミヤコワスレを南に飾ってみたり、育ててみましょう。そうすることで自分自身の気持ちを確かめたり、ワンランクアップを狙いたい人に効果的とされています。

そのほかにも東や南西の方角にも効果が表れるそう。特に南西には、責任が重くなってストレスを溜め込んでいる人におすすめです。

都忘れ(ミヤコワスレ)の花言葉

ミヤコワスレの花言葉は「しばしの憩い」、「しばしの慰め」、「しばしの別れ」です。

都忘れ(ミヤコワスレ)の花の育て方をマスターしよう!

都のことを一瞬だけ忘れられる花とされているミヤコワスレの育て方についてご紹介しました。

そんな意味を聞くと悲しい気持ちにもなってきますが、日本では今でもよく栽培されている植物です。

一人暮らしの方や単身赴任の方が都(実家や家族の家など)を思いながら歌を歌ってみるのも風情があっていいですね。

可憐な花を様々な色に咲かせるので是非育ててみてはいかがでしょうか。