GreenSnap

植物の名前を調べるなら

アプリで聞いてみよう!

★★★★★
ダウンロード
無料

ヒイラギ

生垣におすすめの種類18選!おしゃれなのは?目隠しにも使える?

生け垣 生垣

生垣は、住宅や公園などの公共施設によく植えられており、おしゃれでありながらも、防犯面や安全性の向上にも一役買ってくれています。

一口に生垣といっても、さまざまな種類の植物があるので、生垣の用途や、目指す庭づくりの雰囲気によっても、その選択肢は変わることでしょう。

今回は、生垣とはなにか、生垣におすすめの種類などをご紹介します。

生垣とは?その役割はなに?

生垣とは、板やブロック塀ではなく、樹木でつくる垣根のことです。「生け垣」と表記されることもあります。

生垣の役割は、道路や隣地との境界を区切ることです。それと同時に、目隠し、防風、防音などの役割を担い、緑ある環境づくりにも役立っています。

生垣は植物ですので、無機質なブロック塀よりも、あたたかみがあり、自由に植栽して個性的な雰囲気が演出できると、日本の庭づくりにも昔から取り入れられてきました。

生垣に適した樹木の選び方とは?

生垣は樹木を使うといえど、全ての樹木が生垣に適しているわけではありません。単なる庭木や観葉植物とは、求められる役割や環境が異なるので、次の4つの点に注目して選ぶといいでしょう。

① 枝葉が密集して育つ樹木

生垣には枝葉が密集して育つ樹木が適しています。枝葉の密度が高いほど、目隠し効果や、防風・防音効果が高まります。

また、生垣は基本的に、樹木を境界線にそって列植してつくるので、株間も狭くなりやすいです。そのような狭く密集した空間でも育っていく、強健さも求められます。

② 刈り込みに強く、成長がゆっくりな樹木

生垣は年に数回の剪定をして、美しさを保つ必要があります。そのためには、剪定をしても力強く新芽をだす、刈り込みに強い植物を、生垣の樹木に選ぶといいでしょう。また、よく萌芽しながらも成長自体はゆっくりな樹木は、手入れが楽なのでおすすめです。

③ 病害虫に強い樹木

生垣は常に外で育つ分、病害虫の危険や排気ガスにさらされやすいです。そのため、特定の害虫がつきやすい、または病気にかかりやすい樹木は避けましょう。最悪の場合、庭のあらゆる植物に病害虫の被害が拡大し、枯死にいたります。

ここからは生垣におすすめな人気の種類をご紹介していきます。それぞれ性能の高い種類や、おしゃれで美しい見た目の種類を、特徴別に見ていきましょう。

④ 常緑樹である樹木

生垣の目的に目隠し効果を重視するなら、常緑樹がおすすめです。冬に一気に葉を落とす落葉樹は、一時的に目隠し効果や防風防音効果もなくなり、生垣としての性能が落ちます。そのため、生垣には葉を一気に落とさない常緑樹が向いているのです。

生垣の種類① 刈り込みに強い樹種

ヒイラギ

ヒイラギは刈り込みに強く、萌芽もよいので、きっちり角の線を出すような生垣に向いています。葉は鋭い棘がいくつかついていて、邪気の侵入を防ぐという、魔除けの木の意味合いもあります。

イヌマキ

イヌマキは成長が遅く、手入れが楽なことから、生垣の樹種としては、近種のラカンマキとともに、人気を得ています。濃い緑色の長細いスタイリッシュな葉が、他の植物とのコントラストを生み出してくれます。

ツゲ

ツゲは小さな丸みのある葉が密集して生える低木で、生垣の樹木としては定番の樹種の一つです。刈り込みに強いため、生垣はもちろんトピアリーとしても自由自在な形を楽しめます。とくに「イヌツゲ」などが人気の品種です。

生垣の種類② カラーリーフがおしゃれな樹種

レッドロビン

レッドロビンはその名の通り、刈り上げたあとの新梢を真っ赤に染める習性を持っています。真っ赤なレッドロビンが立ち並ぶ生垣は美しく、剪定時期によっては秋に紅色の小さな実を見ることもできます。四季の変化を楽しめる生垣として人気です。

シルバープリペッド

シルバープリペッドは、クリーム色の斑入りの葉をつける半落葉樹です。よく葉を落とすので、若干管理に手間がかかりますが、明るい葉色のため洋風の家にも馴染みやすく、初夏に咲かせる白い小花も人気の樹木です。

生垣の種類③ 洋風の庭におすすめの樹種

コニファー

コニファーは常緑針葉樹の総称で、スタイリッシュな細い葉が通年楽しめると人気の樹種です。なかでも、葉色が黄緑色の「ゴールドクレスト」、濃い緑の「エメラルド」などが人気です。縦のラインで連なって生垣をつくるので、洋風の軽やかな印象になります。

no-img2
松原真理子
コニファー類は、根が浅いので巨風で傾いたりすることがあります。植え付けの際にきっちり支柱をするか、強風が当たるような場所は避けましょう。

アオキ

アオキは明るい葉色・葉柄が人気の樹木です。耐陰性が強いので、日当たりの悪い場所の生垣にお勧めです。葉のクリーム色に縁取られる「バエリガータ」、星空のような細かい斑が入る「星斑」などが生垣になると、パッと明るい印象になります。

生垣の種類④ 和風庭園におすすめの樹種

ナンテン

ナンテンは形の良い葉に、赤い実をつけ、秋には紅葉もする樹木で、難を転ずるという縁起の良さから古くから日本人に親しみのある植物です。

くねくねと伸びた茎の先端に、扇のように広げて葉をつける、侘び寂びを感じる曲線美が特徴的です。

大名竹

古来から日本に根付く竹は、日本庭園でよく竹垣として使われ、和風のエクステリアに欠かせないアイテムとなりました。大名竹は葉がよく付き、そのままにして目隠し効果や、剪定をして節部に葉を密集させて風情を出すなど、さまざまな楽しみ方ができます。

no-img2
松原真理子
竹類を植える場合には、根っこが他の植物や他のエリアに侵食して増えていかないように注意してください。

生垣の種類⑤ 花が咲くおしゃれな樹種

サツキ・ツツジ

サツキやツツジは4〜6月まで赤やピンク、白の花をつける低木です。日本原産の植物なので、簡単な手入れで強健に育っていき、樹高は0.5〜大きくても1.5mほどと扱いやすさもあることから、とても人気の樹木です。生垣一面に花が咲くと圧巻の美しさです。

マートル(ギンバイカ)

マートルは初夏に白い繊細な花をつける低木です。花のみならず、葉も揉むと爽やかなでフルーティーな香りを楽しめます。秋には黒めの甘い果実をつけ、収穫して食べることも可能です。刈り込みに強く、花、香り、収穫も楽しめることから大変人気です。

トキワマンサク

トキワマンサクは、細い花びらの花を枝先にたくさんつけるので、春先の開花期には、生垣全体が花で埋め尽くされます。剪定で少々失敗をしても、成長が早いので問題ありません。病害虫にも強いので、初心者にもおすすめの樹木です。

生垣の種類⑥ つる性のおしゃれな樹種

カロライナジャスミン

カロライナジャスミンは、ジャスミンの優しい香りがするつる性の植物です。葉を密集させて成長していくので、目隠し効果が高いのが特徴です。春から夏まで黄色いラッパのような花を咲かせ、深い緑色の葉とのコントラストを生むので、洋風を感じさせる生垣になります。

モッコウバラ

モッコウバラは常緑性のつるバラで、誘引するとどんどんと巻きついて、つるを伸ばしていきます。原種系なので、他のバラよりも強健で育てやすいのが魅力です。モッコウバラの中でも一重咲き、八重咲き、ロゼット咲きなど、品種によってさまざまな花をつけます。

no-img2
松原真理子
蔓性植物は、放任しておくと他の植物にも絡まったり花つきが悪くなったりしますので、花を見たいのであれば適切な管理を行ってくださいね。

もっとつる性植物について知りたい方はこちらの記事もチェック!

>>つる植物のおすすめ17選!常緑性がある種類は?ガーデニングで人気なのは?<<

生垣をつくっておしゃれな庭を楽しもう!

一つの樹種だけではなく、例えばコニファーとレッドロビンなど、色や樹形の違う樹木を組み合わせてみるのもいいですね。今回ご紹介した樹木は全て、生垣向きの樹木ですが、それでも耐陰性や成長速度など、それぞれ特徴があるので、自分の目的やイメージ、手入れのしやすさなどから選んでみてください。

ヒイラギ(柊)の花言葉|名前や魔除けとされる由来は?花や実の特徴、種類は?

生け垣 生垣 柊 ひいらぎ

トゲトゲした葉と甘い香りが印象的なヒイラギ(柊/柊木)。古くから魔除けの効果があると伝えられており、現在でも節分には柊鰯を飾っている家も多いはず。今回は、そんなヒイラギの花言葉の意味や由来のほか、なぜ魔除けとして使われてきたのかや、名前の由来、種類などについてもご紹介していきます。

ヒイラギ(柊)の花言葉

「用心深さ」

甘い香りに誘われてヒイラギに近づいても、葉っぱのトゲが邪魔で、むやみに近づくことができないことから「用心深さ」という花言葉がついたといわれています。

「先見の明」

ヒイラギの葉は年数が経つにつれて、葉のトゲがなくなり丸みを帯びた葉になっていきます。トゲがある葉がそのまま維持されるのではなく、将来は別の形に変化する性質が、先のことを見通す見識を意味する「先見の明」につながったと考えられています。

「歓迎」

ヒイラギは、キンモクセイに似た甘い香りがする花を咲かせます。この芳香が全てを歓迎しているようだとして「歓迎」という花言葉になったとされています。

「保護」「あなたを守る」

トゲトゲしい姿から、ヒイラギは昔より魔除けとしても使われてきました。そのことに由来して「保護」という花言葉がつけられました。

ヒイラギ(柊)が魔除けに使われる由来とは?

日本では平安時代から、節分には「柊鰯」を飾る習慣がありました。これは、季節の変わり目である節分には鬼が現れるとされて、鰯の臭いと柊のトゲで鬼を追い払おうということから飾られるようになりました。

ヒイラギ(柊)の基本情報

科・属名
モクセイ科モクセイ属
分類・性質
常緑小高木
原産地
日本、台湾
学名
Osmanthus heterophyllus
英語名
Chinese-holly
別名
疼木
開花時期
11〜12月
花色
誕生花
11/8、12/7、12/25

花の特徴

ヒイラギはトゲトゲした葉を持ち、光沢があります。若木と時は特にトゲが強いがだんだんと減っていきます。

トゲトゲしい見た目ですが、秋には白い花を咲かせます。その花は甘い香りを放ち、キンモクセイの花に似ているといわれます。

実の特徴

ヒイラギは花が終わると、黒い実をつけます。

この実は食べられることもできるようですが、あまり味はせず、おいしくはありません。

名前の由来

ヒイラギは漢字で書くと「木」と「冬」が合わさったものです。冬が訪れると共に花を咲かせる姿から「柊」という名前がつけられたといわれています。

ヒイラギ(柊)の種類・品種

「ヒイラギ」の名前がつく植物がありますが、赤い実をつけるものはモチノキ科、日本に自生しているものはモクセイ科に分類されます。

ヒイラギの代表品種を紹介していきます。

オニヒイラギ

生長していくにつれて緑が増していくのが特徴で、魔除けの効果が高いとされています。

ゴシキヒイラギ


明るい色のヒイラギで、観賞用に利用されることが多い園芸品種です。葉には黄色やピンクといった色が入り、明るい庭にしたい方にはぴったりの庭木になります。

シマヒイラギ

白い斑入りの葉が特徴的で、九州や沖縄に主に自生しています。

歓迎の花言葉があるヒイラギ(柊)のリースで、クリスマスを彩ろう

クリスマスリースの鉄板といえばヒイラギを使ったリースです。ツリーほど大きくなく場所も取らないためどこにでも飾ることができます。

緑の葉と赤い実がクリスマスカラーで素敵ですよね。いまではショップで買えたり、材料を揃えて自分でも作ることができるので、みなさんもオリジナルのリースを作って、クリスマスを彩ってみてはいかがでしょうか。

クリスマスの寄せ植え|上手な作り方のコツとおすすめ草花とは?

クリスマス 寄せ植え

クリスマスといえばクリスマスツリーを飾って楽しむのが慣例ですが、クリスマスらしいお花の寄せ植えをつくって楽しむのもおすすめです。

今回は、クリスマスらしさが出る寄せ植えの作り方のコツや、おすすめの草花、寄せ植えアイデアをご紹介します。

クリスマスの寄せ植えの上手な作り方とは?

クリスマスの寄せ植えでは、次の3つのポイントを意識してみましょう。クリスマスの寄せ植えは、作り方のコツを抑えれば、初心者でも簡単に楽しむことができます!

  1. クリスマスカラーの組み合わせを意識する
  2. クリスマスを象徴する草花を使う!
  3. クリスマスのオーナメントやピックを使う!

① クリスマスカラーの組み合わせを意識する

クリスマスカラーといえば赤と緑!

クリスマスカラーといえば、赤と緑の組み合わせです。赤はサンタクロースの服の色、緑はクリスマスツリーの葉の色がもとですが、このクリスマスカラーを草花で再現すると、クリスマスらしい寄せ植えがつくれます。

寒さに強い草花の中から、クリスマスカラーにあう品種を選ぶといいでしょう。

冬の雪景色を連想するシルバーリーフ

クリスマスカラーの他に、冬の雪景色を連想するようなシルバーリーフを組み合わせるのもおすすめです。冬の寒さに強いシルバーリーフはシロタエギクやサントリナ、プラチーナなどがあります。

② クリスマスを象徴する草花を使う!

西洋ヒイラギ(クリスマスホーリー)

西洋ヒイラギは、深緑のツヤのあるギザギザした歯と、赤い実をつける常緑小高木です。クリスマスホーリーとも呼ばれ、クリスマスを象徴する植物としてもっとも有名です。

鉢植えで樹高60cm程度のものも市場に出回っているので、クリスマスの時期には寄せ植えにも使えます。

コニファー

コニファーは主にヨーロッパに自生する針葉樹の総称で、日本では庭木や生垣にもよく使われる常緑樹です。

コニファーの中でもクリスマスツリーとしてもっともよく使われるのは、もみの木ですが、鉢物が少なく、あったとしても比較的高価なので、寄せ植えにはゴールドクレスト、ブルーアイズなどの品種がおすすめです。

ポインセチア

ポインセチアは葉が真っ赤に染まるカラーリーフで、クリスマスを象徴する植物のひとつです。冬に見頃を迎えますが、園芸品種は10度を下回らないように管理が必要です。室内や玄関先での寄せ植えなら、ぜひ使いたい草花です。

チェッカーベリー

チェッカーベリーは赤く丸い果実を豊富につける果樹のひとつです。クリスマスを象徴するヒイラギの赤い実を模して、クリスマスの寄せ植えには、チェッカーベリーやクランベリー、スキミアなどの赤い実ものを使うと、季節感が増します。

③ クリスマスのオーナメントやピックを使う!

クリスマスらしい草花を取り寄せなくても、すでにある寄せ植えにクリスマスのオーナメントや、ピックをさすだけで、季節感を感じる寄せ植えに早変わりします。

サンタクロースやトナカイのピック、ボールやステッキ、スターなどのオーナメントのほか、長靴に寄せ植えてみるなど、クリスマスらしい鉢を使うのもおすすめです。

クリスマスの寄せ植えで参考にしたいアイデア画像

上品でおしゃれなクリスマスの寄せ植え

スキミアの赤い実をアクセントに、様々なカラーリーフを組み合わせて、上品でおしゃれなクリスマスの寄せ植えに仕上がっています。とくに細長く黒い葉をした黒龍が、シックな装いをもたらしていて、寄せ植え全体を引き締めています。

[使用されている草花]

  • スキミア“ピンクドワーフ”
  • ビオラ
  • 斑入りタイム
  • 黒龍
  • シロタエギク

パッと目を引くクリスマスの寄せ植え

こちらはポインセチアの赤が見事な、クリスマスカラーの草花とシルバーリーフを組み合わせた寄せ植えです。シンメトリーになるように、花姿も計算されて組み合わされているのがポイントで、広報のカルーナとエレモフィラによって、寄せ植えのインパクトを強めています。

[使用されている草花]

  • ポインセチア
  • ガーデンシクラメン
  • カルーナ
  • チェッカーベリー
  • エレモフィラ
  • シロタエギク
  • プラチーナ

パンジーが主役のクリスマスの寄せ植え

パンジー・ビオラは、耐寒性が強く、花色が豊富で、冬の寄せ植えの主役にもってこいの花です。ワインレッドと淡いピンクのパンジーが上品さとかわいらしさを共存させた、絶妙なバランスの寄せ植えです。

[使用されている草花]

  • パンジー
  • ガーデンシクラメン
  • スイートアリッサム
  • 黒龍
  • ハツユキカズラ
  • 斑入りワイヤープランツ

ゴールドクレストが主役のクリスマスの寄せ植え

寄せ植えのセンターにそびえ立つのは、コニファーのゴールドクレストです。クリスマスツリーのような存在感を感じるその株元には、赤いシクラメンがクリスマスカラーを添えて、アリッサムが降り積もる雪のようで、美しい寄せ植えですね。

[使用されている草花]

  • ゴールドクレスト
  • シクラメン
  • スイートアリッサム
  • ビオラ
  • シロタエギク

シルバーリーフが雪のようなクリスマスの寄せ植え

真っ白な雪がかぶったかのように美しいシルバーリーフは、セルシオ“エンジェルウィング”という植物です。シルバーリーフは引き立て役になりがちですが、ここまで美しいと主役級の存在感があり、その株元を赤と緑のクリスマスカラーで添えた、ゴージャスな寄せ植えです。

[使用されている草花]

  • セルシオ“エンジェルウィング”
  • シクラメン
  • ビオラ
  • スキミア

おしゃれな組み合わせのクリスマスの寄せ植え

ワインレッドの渋いシクラメンが上品さをかもしながら、チェッカーベリーのキュートさも混在する、バランスの取れたクリスマスの寄せ植えです。イベリスやシルバーリーフが雪景色を連想させ、サンタクロースの格好をした猫のピックも、かわいらしいアクセントになっています。

[使用されている草花]

  • シクラメン
  • イベリス
  • チェッカーベリー
  • カルーナ“スカイライン”
  • 斑入りヤブコウジ
  • プラチーナ
  • アルテミシア

クリスマスは寄せ植えをつくって楽しもう!

クリスマスの寄せ植えは、庭先や玄関先に飾るとパッと空間を輝かせてくれます。クリスマスツリーでクリスマスを楽しむのもいいですが、寄せ植えで楽しんでみるのもおすすめですよ。

ぜひ今回の記事を参考に、クリスマスの寄せ植えを楽しんでください。

ヒイラギ(柊)の育て方|剪定時期や挿し木の方法は?

ヒイラギ(柊)Photo by ノンビリーナさん

ヒイラギは、葉がトゲトゲとした形をしていることから、魔除けの樹木として知られています。濃い緑色の独特な形の葉が印象的ですが、秋になると白く可憐な花を咲かせ、甘い香りを届けてくれます。そんなヒイラギの育て方について、ご紹介していきます。

ヒイラギ(柊)を育てる場所

ヒイラギは耐陰性があるので日陰でも栽培できますが、半日陰の場所で育てるのが適しています。ただし、日が当たる場所を好む一方乾燥に弱いので、水もちと水はけのバランスがよい土壌で育てる必要があります。

加えて、適度に風が通る場所に置く必要もあります。風通しが悪く蒸れるような場所だと葉が傷みやすくなります。また、ヒイラギは寒風に少し弱いので、北風が吹きつける場所は避けてください。

ヒイラギ(柊)の水やり

ヒイラギを地植えする場合、根づいたあとは特に水やりの必要はなく、基本的に降雨でだけで大丈夫です。ただし乾燥に弱いことから、夏場は土が乾かないよう必要に応じて水やりをしましょう。鉢植えの場合も同様、土が乾いていたら水やりをします。

ヒイラギ(柊)の肥料

ヒイラギが順調に育っているようであれば、肥料は無理に与える必要はありません。もし生育があまりよくない場合は、2月と6月〜8月頃に緩効性化成肥料を与えましょう。そうすることで、1年を通して栄養が届いた状態になります。

なお、ヒイラギは、根の先端から肥料の成分を吸収していくため、肥料は幹の周りに撒き散らします。

ヒイラギ(柊)の土

ヒイラギは肥沃な土を好みます。そのため地植えの場合は、腐葉土や堆肥を2〜3割混ぜ合わせて施しましょう。鉢植えの場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。また、市販の庭木用培養土でも問題ありません。

ヒイラギ(柊)の植え付け・植え替え

植え付け

ヒイラギの植え付け時期は、4月〜5月頃が適期です。鉢植えの場合は、根鉢より1回り大きな鉢を用意して鉢底に網を敷き、その上に軽石を2〜3cm程度入れます。そして苗木を置いて土を入れていき、最後に水をたっぷりと与えます。

このとき、根鉢についている土は落とさずに、そのまま入れてください。土を崩してしまうと根が傷つき、生育が悪くなります。

地植えの場合は、まず根鉢の1〜2回り大きい穴を掘ります。そして、掘り起こした土に腐葉土を2〜3割程度混ぜて半量ほどを穴に戻します。その上に苗木を置いて残りの土をかぶせて水やりをすれば完成です。

植え替え

ヒイラギの植え替えは、地植えの場合は行う必要はありません。鉢植えの場合は根がつまってきたら、1回り大きい鉢に植え替えます。なお、植え替え時期は、植え付けと同様の4月〜5月頃が適期です。

ヒイラギ(柊)の増やし方

ヒイラギの増やし方は「種まき」と「挿し木」という方法があります。ただし、種まきにより増やす方法は、苗床を育てるまでに2年程度かかり、植え付けは3年目くらいにならないとできないので、挿し木で増やす方法が一般的です。

挿し木

挿し木は、6月〜7月に行うのが適しています。やり方は以下のとおりです。

  1. 枝を10〜15cm程度、切り口が斜めになるようにカットする
  2. 切り口を1〜2時間程度水につけ、十分に水揚げをする
  3. 切り口付近の葉っぱを落とし、赤玉土に挿し木する
  4. 日陰に置いて毎日水やりをし、発根したら植え替える

ヒイラギ(柊)の剪定

ヒイラギの剪定時期は、成長が一旦落ち着く6月〜7月と花後の12月頃です。ヒイラギの木の樹形からはみ出ている枝を整えます。深く剪定しても、ヒイラギの枝はよく出るので問題ありません。

また、枝葉がつまりずぎている箇所も剪定しましょう。風通しが悪くなると害虫が寄生しやすくなります。

ヒイラギ(柊)の育て方で注意すべき病気・害虫

ヒイラギには、以下のような害虫がつきやすいので注意しましょう。

イモムシ

イモムシに寄生されると新芽や葉が食害を受けます。見つけ次第ピンセットなどで取り除いて退治しましょう。また、葉に卵を産みつけるので薬剤を散布して防除しておくとよいでしょう。

テントウノミハムシ

テントウノミハムシはテントウ虫に似た害虫で、葉を食べてしまいます。食害により穴が空いた葉は、しだいに変色し枯れていきます。退治せずそのまま放置すると大量に寄生してしまうので、薬剤を散布して駆除しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは枝や葉に寄生し、すすのような黒いカビが生えて葉を枯らす「すす病」を引き起こします。葉が枯れたり、新葉の出方が悪くなったりといった生育阻害を招きます。

数匹程度であれば、葉を傷つけないように気をつけながらブラシで擦って退治を、大量に寄生された場合は、専用の殺虫剤で駆除するとよいでしょう。

また、ヒイラギのかかりやすい病気は、以下が挙げられます。

炭そ病

炭そ病はカビによる病気です。葉に褐色の斑点ができ、胞子が伝播すると周りの葉も同様の症状になり生育を阻害します。

褐斑病

褐斑病もカビによる病気で、葉に褐色の斑点ができ葉を枯らします。病気になっていたら枝ごと剪定して伝染を防ぎます。そして、肥料を施し樹勢を回復させましょう。

ヒイラギ(柊)の種類

ヒイラギには、以下のような種類があります。

  • 葉が亀の甲羅のような形になる「キッコウヒイラギ」
  • 成長とともに葉が濃い緑色に変化していくのが特徴の「オニヒイラギ」
  • 葉に白い斑が入っている「フイリヒイラギ」
  • 葉が丸くなっている「マルバヒイラギ」
  • 葉の縁が黄色になっている「キフクリンヒイラギ」

ヒイラギ(柊)の花言葉

ヒイラギの花言葉は、以下のようにいくつかあります。

  • 保護
  • 剛直
  • 用心深さ
  • 先見の明
  • 歓迎

「保護」「剛直」「用心深さ」の花言葉は、トゲを持った葉の性質に由来してつけられたといわれています。

ヒイラギ(柊)の木をお庭で育ててみよう!

ヒイラギは観賞用としてはもちろん、玄関先に植えて魔除けにしたり、防犯対策として生垣にしたりできる樹木です。水はけと水もちのバランスがよい場所を選んで、植え付けをしてください。また、害虫がついたときは放置せずに薬剤を散布して駆除し、健全な状態を保つようにしましょう。

※トップ画像はノンビリーナさん@GreenSnap