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チャイブの育て方|種まきや苗の植え付けの時期、花や葉の収穫方法は?

チャイブの画像、Photo by aliceさん

セイヨウアサツキとも呼ばれるチャイブは、ネギに似たハーブの一種で、ビシソワーズというジャガイモの冷静スープのトッピングには欠かせなく、主に西洋料理でよく使われています。

この記事では育て方から増やし方などチャイブについて詳しく紹介していきます。

チャイブの栽培に適した環境

チャイブは北半球の広い範囲で栽培されていますが、基本的に風通しが良く日当たりのいい場所を好みます。地植えの場合は、真夏などの暑い時期には半日陰になるよう、日陰を作ってあげるとよく育ちます。

また、チャイブはプランターで育てることも簡単にできるので、畑がない方でも育てることができます。プランターなら移動もしやすいので気候の変化に合わせて、最適な場所で育てることができます。

七尾びび

半日陰~日なたでよく育ちます。屋内の窓辺でも日当たりがよければ問題なく育ちますよ。乾燥には弱いので注意。

チャイブの種まき・苗の植え付け


チャイブの種まきと苗植えは3〜5月、または9〜10月が適期です。

種まきの場合は、花が咲くのが2年目以降、安定して収穫できるようになるには3年ほどかかってしまうので、早く収穫を楽しみたい方は苗を購入して植え付けましょう。

種まき

  1. 鉢や地面に種をまき、薄く土をかぶせる
  2. 土の上を新聞紙で覆う
  3. 発芽まで土が乾かないように水やりをする
  4. 発芽したら葉が触れ合わないくらいに間引きをする
  5. 草丈が10〜15cm程になったら植え替える

植え付け

チャイブの苗はまっすぐでしっかりとしたものを選び、3本ほどまとめて一か所に植え付けてください。そのときは、株間を20㎝ほどあけて植えましょう。

家庭菜園士からのアドバイス!
光を嫌う「嫌光性」の種子なので、深めに種を植えましょう。発芽までに2週間程度かかりますから気長に待ちます。土が乾かないように、水やりをしましょう。
1本ずつ植えるよりも数本まとめて植えたほうが育つ特性なので活かしましょう。ネギの仲間(ユリ科)は根が腐りやすいので、植え付け後の水やりは控えめ程度がよいですよ。

チャイブの土

チャイブは酸性を嫌い水はけと水持ちのいい土壌を好むので、パーライトや赤玉土、腐葉土、堆肥をバランス良く混ぜた土が適しています。その際、割合は7:2:1くらいになるように配合しましょう。

また、チャイブを植え付けるときは、アルカリ性の土壌にしておくとよく育ちます。ほかにも、ハーブ用の培土なら手軽に育てることができます。

チャイブの水やり

チャイブは乾燥を嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。暑い時期は乾燥しやすいので、こまめに様子を見てあげることが大切です。

地植えの場合、冬場の水やりは必要ないですが、プランター栽培の場合は土が乾燥しすぎないよう、たまに水を与えると翌年も元気に育ちます。

七尾びび

水切れ状態になると葉が折れる、葉先が茶色になるなどの症状が出るので気をつけましょう。

チャイブの肥料

チャイブへは種まきや植え付けの前に、堆肥と有機肥料または化成肥料を適量施しましょう。チャイブは肥料切れしてしまうと、葉が黄色くなってくるので、様子を見ながら追肥を行ってください。

また、チャイブは冬には地上部が枯れるので、肥料は必要ありませんが、春になり暖かくなってきたら肥料を適量与えましょう。

七尾びび

元肥、春~初夏の収穫期に一度追肥、秋の収穫期にもう一度追肥が基本です。

チャイブの植え替え

チャイブは植え替えは基本的に不要ですが、あまりにも増えすぎて通気性が悪くなってくると生育に影響が出るので、3~5月と9~10月に適度に株分けして植え替えてあげましょう。

七尾びび

鉢植えの場合、鉢のサイズが小さすぎると根がまわり、生長が止まります。生長に応じて株分けするのが理想ですよ。

チャイブの増やし方(株分け・種まき)

チャイブは「株分け」かこぼれ種の「種まき」で増やすことができます。

株分け

株分けの場合、3~5月と9~10月に行うといいでしょう。株の周りをやさしく彫り上げ、葉を5センチほど残して切り、根を傷つけないように20cmほどの株間をあけて植え付けてください。

なお、チャイブはこぼれ種で増えていくこともありますが、条件が揃わないと発芽しないこともあるので、確実に増やしたいなら株分けするか、種まきをすることをおすすめします。

種まき

種まきの場合も、株分けと同じ時期に行うことができます。チャイブの種は嫌光性のため、種まきしたあとは、土をしっかりと厚めに覆土するようにしましょう。

チャイブの手入れ

チャイブはハーブの一種で比較的強い植物なので、手入れは必要としませんが、株が込み合ってきたら株分けするなどして、通気性をよくしてあげましょう。黄色くなってしまった葉はこまめに取るようにしてあげるとよく育ちます。

また、チャイブは冬には地上部が枯れてしまいますが、株は生きているので寒冷地の場合は、敷きワラや腐葉土などで保温してあげることをおすすめします。

なお、チャイブの葉の利用をメインにしたい方は、花が咲く前につぼみをとってしまうと、葉が硬くならずに秋ごろまで収穫を長く楽しめますよ。

チャイブの育て方で注意すべき病気・害虫

チャイブは比較的虫には強いですが、アブラムシやヨトウムシなどの害虫には注意しましょう。また、うどん粉病や灰色カビ病などになることもあるので、異変を感じたら症状に合わせた薬剤を適量散布してください。

チャイブの収穫

チャイブの葉が伸びていれば、いつでも収穫して楽しめます。チャイブの収穫方法は、株本を3cmほど残したところを、はさみなどで切ります。株本を少し残しておくことで、そこから再び成長し、何度でも収穫することができますよ。

チャイブの葉が硬くなることもあるので、収穫時期はあまり気にせず、食べごろの葉があれば随時収穫するようにしましょう。収穫後に肥料を与えると、生長が促されよく育ちます。

チャイブの花は観賞用としても楽しめますが、収穫して酢につけておけば、きれいなピンク色のチャイブビネガーとして利用することもできます。

チャイブの花言葉

チャイブの花言葉は「忠実」、「素直」、「柔軟性」です。

チャイブを育てて収穫をしてみよう!

今回の記事ではチャイブの育て方から収穫方法や活用方法までを詳しく紹介しました。

食用だけでなく、観賞用としても楽しめるチャイブは比較的育てやすい植物なので、初心者の方でもポイントを押さえれば簡単に育てることができるので、おすすめのハーブです。是非この記事を参考にしていただき、チャイブの栽培に挑戦してみてください!

シクラメンの花が終わったら、種ができる前に〇〇する?その後の方法は?

シクラメンの花が終わったらどうする?

シクラメンは、花が終わった後にきちんとお手入れをしてあげることで、毎年美しい花を咲かせてくれる植物です。このページでは、シクラメンの花後の管理についてまとめています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

シクラメンの花が終わったサインとは?

シクラメンは、4〜5月あたりには花が終わります。「花が終わる」とは「花が咲かなくなる」「花期が終わる」ということです。

花が枯れ始め、新しいつぼみができなくなったら、シクラメンの花が終わったというサインです。

シクラメンの花が終わったらどうするの?

シクラメン 花が終わったら種ができる

シクラメンの花が終わると、写真のように丸い花経ができ、そこから種をつけます。

しかし、花後に種をつけることに体力を使ってしまうと、翌シーズンに咲く花のつぼみが育たず花つきが悪くなり、花が咲かない、花が少なく小さいなどの原因になってしまいます。

また、花がらをそのままに放置をしておくと、株元にカビが発生することがあります。

シクラメンの花が終わったら、種ができる前になるべく早く「花がら摘み」と「枯れ葉取り」を行いましょう。

花がらや枯れ葉を早めに取り除くことで、体力を温存させ、根に届く栄養を増やしてあげることが大切です。

シクラメンの花がら摘みの方法

シクラメン 花がら摘みの方法

花茎を指でつまみ、ぷちっとひねるようにして取り除きます。ハサミでカットすると断面から雑菌が入ることがあるため、手で摘み取るようにしてください。素手で作業をして大丈夫です。

シクラメンの花が終わったあとの管理方法

シクラメンの花がらと枯れ葉を取り除いたら、いよいよ夏越しです。

シクラメンの夏越しには「休眠させる方法」と「休眠させない方法」の2パターンがあり、それぞれで花後の管理方法が異なります。

休眠させる場合

休眠させる場合は、花が終わってからは水やりを断ちます。その後は、風通しのいい日陰で管理します。

休眠させない場合

休眠させない場合は、水やりを控えめに続け、風通しのいい半日陰となる場所で管理します。

夏越し方法の詳細については、こちらを参考にしてください。

シクラメンの花後の手入れを覚え、翌年もきれいな花を咲かせよう

シクラメンは花が終わった後の手入れがとても大切です。きちんと手入れすることで、翌シーズンにもきれいな花を見せてくれますよ。花がら摘み、枯れ葉取りは素手で手軽に行えるので、気がついた時に手軽に行うことができます。手入れの方法を覚え、シクラメンを長い期間楽しんでくださいね。

シクラメンをきれいに咲かせるには肥料が肝心?おすすめの種類、与える時期や方法は?

シクラメンにおすすめの肥料

秋~春の時期に見頃を迎えるシクラメンは、品種改良が進んでいることもあり、現在ではピンク色や赤色など花色がきれいな品種がたくさんあります。そんなシクラメンの花をきれいに咲かせるには、肥料の与え方がとても重要です。

今回は、シクラメンにおすすめの肥料や与える時期、方法などについて詳しくご説明していきます。

シクラメンに肥料が必要な理由とは?

シクラメンは花期になると次々と花を咲かせるため、肥料をたくさん必要とします。適切な時期に肥料を与えて育てることで、開花時期にはきれいな花が観賞できます。

シクラメンにおすすめの肥料

シクラメンにおすすめの肥料

草花へ与える肥料には、主に「窒素」「リン酸」「カリウム」という3つの要素が含まれています。

成分 主な効果
窒素 葉の数を多くして新芽の成長を促すほか、花色や葉色を鮮やかにする効果があります。
リン酸 花つきを良くし、根の生長を促す効果があります。
カリウム 細胞を丈夫にすることで、病害虫に強く、株を丈夫にする効果があります。

シクラメンの花を美しく咲かせるためには、「リン酸とカリウムの割合が多く含まれている肥料」もしくは「窒素・リン酸・カリウムが同じ割合で含まれている肥料」を使用するのがおすすめです。

初心者の方は、シクラメン専用の肥料を購入するのもいいでしょう。

シクラメンの活力剤は、肥料と同じ役割を果たすものですか?

ホームセンターなどでシクラメンの活力剤などが販売されていますが、活力剤は肥料ではありません。誤って肥料として与えないように注意しましょう。

活力剤に含まれる窒素・リン酸・カリウムの濃度は薄いため、活力剤を使用する場合は肥料も一緒に与える必要があります

シクラメンの肥料を与える時期

シクラメン 肥料カレンダー

シクラメンに肥料を追加で与える時期は、生育期にあたる10~3月頃までです。

それ以外の時期は、シクラメンを休眠させるのが一般的です。株が休眠している時期は、肥料や水を与える必要はありません。

ただし、休眠させずに夏越しする場合は、継続して肥料を与え続けます。

シクラメンの肥料の与え方

元肥の場合

シクラメンに元肥として肥料を与えるときは、緩効性の固形肥料を土に混ぜてください。緩効性ではないものを使用すると、急激に栄養が行き渡り、根が弱いシクラメンを痛めてしまう可能性があるので気をつけましょう。

※元肥とは植え付け前に土に施す肥料のこと。

追肥の場合

シクラメンに追肥をするときは、生長期の間に市販の草花用の液体肥料を1〜2週間に1回程度(固形肥料を使用する場合は、2ヶ月に1回程度)与えます。真冬の頃は1週間おき、春に近づくにつれ2週間おきに減らしていきます。

また、シクラメンは大輪、中輪、小輪などのさまざまな種類がありますが、それらの種類によって肥料の量も多少異なります。育てているシクラメンの種類に適した量の肥料を施しましょう。

シクラメンを休眠させずに夏越しさせたいです。その場合、どれくらいの頻度で肥料が必要ですか?

シクラメンを休眠させずに夏越しする場合は、それ以外の時期も液体肥料を2週間に1回の頻度で与え続けてください。

シクラメンを底面給水鉢で育てています。この場合肥料はどう与えればいいですか?

シクラメンを底面給水鉢で育てている場合は、お皿に液体肥料を薄めて入れてておけば問題ありません。

シクラメンをきれいに咲かせる肥料の与え方のコツは?

シクラメンの肥料の与え方のコツ

シクラメンは次々に花を咲かせるため、肥料が不足するとどんどん花つきが悪くなったり葉の数が少なくなります。

シクラメンをきれいに咲かせるためには、花が咲いている間は肥料を切らさずに与えることが大切です。肥料を与える時期を10~3月頃としていますが、もし早めに花が咲いた場合は9月であっても肥料を与えてください。

ただし、肥料を与えすぎてしまうと、草丈が伸びすぎたり、肥料焼けで枯れてしまうことがあります。シクラメンは根も弱いため、急激に肥料を与えたり肥料過多にならないよう、適量を適した頻度で施すように心がけましょう。

適切に肥料を与えて、シクラメンの花を繰り返し咲かせよう!

シクラメンには数多くの品種があり、花色も豊富です。シクラメンにきれいな花を咲かせるために、肥料はとても大切な役割です。

シクラメンは肥料を長期間与える必要がありますが、定期的に肥料を与えることで綺麗なシクラメンの花が楽しめます。最適な時期に最適な量の肥料を与えて、きれいな花を咲かせるシクラメンを育てていきましょう。

家庭菜園士おすすめの12月に植える野菜8選!プランターでも簡単に栽培できる?

スナップエンドウ

本格的な冬の時期を迎える12月は、ほかの季節に比べて種まきや苗植えで育てられる野菜は少ないかもしれません。最近では、ビニールトンネルなどを利用してしっかり防寒対策することで冬でも野菜が栽培できます。

12月に種まきや苗植えしたい家庭菜園におすすめの野菜について紹介していきます!

12月の家庭菜園の特徴は?

本格的な冬に入り、作物を育てるには寒さが厳しい12月。しかし、冬だからこそ栽培できる野菜もたくさんあります。耐寒性のある品種を選び、マルチやビニールトンネルを使用して寒さ対策を行えば、野菜の栽培を楽しむことができますよ。冬場は害虫が少ないのもメリットです。

12月に植える野菜8選

12月に植える野菜① エンドウ

  • 植え付けの時期:【10月〜12月】
  • 収穫時期:【4月下旬〜6月上旬】

エンドウは食べ方などによって名前が変わり、未熟な莢の部分を食用する「サヤエンドウ(絹さや)」、完熟前の豆を食べる「グリーンピース」、未熟の豆が入った莢を食べる「スナップエンドウ」、そして新芽を食用する「豆苗(とうみょう)」などです。

エンドウは連作障害が起きやすいため、翌年栽培する場所は変えましょう。同じ場所で栽培する場合は、約4~5年空けることをおすすめします。栄養素はたんぱく質やビタミン類などを豊富に含んでいます。

ベランダ栽培で育てるなら、コンパクトに育てられるつるなし種がおすすめです。しっかりと支柱を立てて横ひもを渡せるなら、つるありにチャレンジすることもできます。

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家庭菜園士 七尾びび
冷たい風や霜に当たると苗が傷むので、防寒対策で不織布やビニールなどを使いましょう。
できるだけ日当たりがよく風のない場所にプランターを置いてください。
背丈が伸びてきたら支柱を立ててひもなどで誘引しましょう。

12月に植える野菜② ダイコン

  • 植え付けの時期:【11月〜12月】
  • 収穫時期:【12月後半〜2月ごろ】

ダイコンの秋まきは9月~10月頃が一般的ですが、この時期に種まきできなかった場合は12月にも行えます。しかし、12月に種まきする場合は、耐寒性に強い品種を選びましょう。

ダイコンはさまざまな品種があります。ベランダ栽培で「聖護院大根」のような大きなダイコンを育てたいなら、深さが39cm、直径が40cm以上、土が26ℓ以上入る鉢を準備して、2、3粒のタネをまき、間引きしながら一株だけ育てます。

和食料理などで大活躍のダイコンには、イソチオシアネートやビタミンCなどが豊富です。イソチオシアネートはダイコンの辛み成分であり、抗菌作用やガンの抑制効果などが期待できます。

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家庭菜園士 七尾びび
ダイコンを何本も栽培したいなら「ミニダイコン」がおすすめです。用土のなかに異物があると根が変形しやすいので注意してください。
間引き作業は2回。その後、1度だけ即効性の化成肥料を追肥します。

12月に植える野菜③ そら豆(空豆)

  • 植え付けの時期:【10月〜12月】
  • 収穫時期:【4月下旬〜6月上旬】

そら豆は他のマメ科に比べて大きな莢が特徴で、莢の中には3~4個の豆が入っています。莢が空に向かって育つことから「空豆」と名付けられたといわれています。

濃い緑色でハリやツヤがあるそら豆の莢がおいしく、スーパーなどで手に入れる際はできれば莢付きの方が鮮度は保たれます。

たんぱく質やビタミン類を含み、筋肉や内臓の形成、美肌などの効果が期待できます。

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家庭菜園士 七尾びび
苗の植え付けは25~30cmほど間隔を開けてください。冬のあいだ、プランターや鉢はできるだけ日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
そら豆はアブラムシなどの虫がつきやすいため、防虫ネットや防虫対策が必要です。背丈が伸びたら支柱を立てて、ひもで誘引してください。

12月に植える野菜④ アシタバ

  • 植え付けの時期:【11月初旬〜12月】
  • 収穫時期:【2月下旬〜5月】

アシタバは日本原産の多年草植物で、伊豆諸島や三浦半島など太平洋沿岸の温暖な地域に自生しています。

アミノ酸やビタミン類、ミネラル類などを豊富に含み、アンチエイジングやがん予防、疲労回復などの効果が期待できます。

アシタバはある程度放任しても育つほど丈夫な野菜でベランダでも栽培できます。

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家庭菜園士 七尾びび
育てるプランターは深さ30cm、土は35~40ℓほど入るものを選んでください。株間は30cmほど開けます。
植え付け1ヶ月後から月に1回、30g程度の化成肥料を追肥しましょう。水切れすると葉が固くなりますので注意してください。

12月に植える野菜⑤ カブ

  • 種まきの時期:【12月】
  • 収穫時期:【1月〜3月】

カブは春まき又は秋まきで栽培しますが、防寒対策することで冬の時期でも栽培できます。小カブであれば40~50日程度で収穫することができ、短期間で育てられるのも魅力です。

カブは土からせり上がるように生長するため、しっかりと土寄せしましょう。害虫被害に遭いやすいため、防虫対策が必要です。

カブの根にはカリウムやビタミンC、葉にはビタミン類やカルシウムを含んでいます。葉の部分は「菘(すずな)」とも呼ばれ、正月に七草粥などに入れておいしく食べられます。

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家庭菜園士 七尾びび
間引きを忘れて、狭い間隔で生長すると丸くキレイなかたちにならないので注意しましょう。
3回ほど間引きします。2回目の間引きが終わったら2週間に1回化成肥料10gを追肥してください。

12月に植える野菜⑥ ニンジン

  • 植え付けの時期:【12月】
  • 収穫時期:【6月】

ニンジンの種まきは春や秋が適期ですが、冬の時期でもビニールトンネルなどで防寒対策すれば栽培できます。種まきから約110~130日で収穫でき、地上に出ている根の直径が4~5cm程度であれば収穫のタイミングです。

ベランダのプランター栽培なら根の短いミニニンジン・三寸ニンジンが育てやすいのでおすすめです。

三寸ニンジンは根元の直径が3~4cm程度、ミニニンジンは直径が1~2cm程度になったら収穫のタイミングです。

ニンジンはβカロテンを多く含み、ガン予防や引くや粘膜の維持、呼吸器系を守る効果があります。

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家庭菜園士 七尾びび
ニンジンのタネは好光性種子で、発芽に光が必要なので覆土は薄くしましょう。発芽まで土が乾燥しないように注意してください。
2回目の間引き後から2週間に1回、即効性の化成肥料を追肥します。

12月に植える野菜⑦ ウド

  • 苗の植え付け時期:【12月〜4月】
  • 収穫時期:【4月〜5月ごろ】

ウドはウコギ科の多年草で、日本だけではなく韓国や樺太などでも山野に自生している植物です。地植え、鉢植えどちらでも育てることができますが、鉢植えの場合は7号ほどのサイズに植えましょう。

ウドは春に芽が出た若い茎を食用にします。生長すると草丈2m以上になり、冬になれは茎葉は枯れますが、春になると根元から再び芽が出てきます。

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家庭菜園士 七尾びび
ウドは排水性がよく肥沃な土を好みます。植え付け前に油かすや堆肥などの有機肥料を混ぜて土づくりをしましょう。
植え付け後は、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えてください。

12月に植える野菜⑧ マコモタケ

  • 苗の植え付け時期:【12月〜4月】
  • 収穫時期:【9月〜10月ごろ】

マコモとは、日本をはじめ中国頭部から東南アジアに広く分布しているイネ科の多年草で、沼や川に群生する植物です。古くから日本に自生するものは食用には適さず、食用として栽培されるのは中国から入ってきた品種で品種改良されたものです。

マコモタケは、タケノコに似た膨らみを持ち、茎が柔らかく淡白な味なので、どんな料理にも合わせやすい野菜です。主に中華食材として利用されてきましたが、最近では和食やイタリアン、フレンチなどの食材にも利用されています。

ベランダ栽培も可能ですが、特殊な栽培方法なので初心者には難しいかもしれません。

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家庭菜園士 七尾びび
マコモタケは田んぼや沼地に生えるため、田土などの粘土質の土と充分な水分が必要です。
赤玉土と黒土と肥料を混ぜたら、そこに充分な水を混ぜて粘土質の土を維持しながら栽培しましょう。

12月に植える野菜を育てて収穫しよう!

冬の時期に種まきできる野菜は少ないですが、12月に種まきや苗植えすることで春に収穫できる野菜が多いです。寒さに強い品種の野菜を育てることで、冬の時期も栽培しやすいでしょう。

12月に種まきをして、暖かくなる春の時期においしい野菜の収穫を楽しみましょう!

家庭菜園士おすすめの11月に植える野菜8選!プランターでも栽培できる!

玉ねぎ

本格的な冬に向けて少しずつ寒さが増していく11月。気温の変化に伴って、紅葉が見頃を迎える地域が多いですね。晩秋から植え付けができる野菜は少ないですが、気温が低くても育てられる品種があります。11月に植える野菜は、春以降に収穫することができますよ。

今回は、11月に種まきや苗植えしたい家庭菜園におすすめの野菜を紹介していきます!

11月の家庭菜園の特徴は?

11月に入ると気温がぐっと低くなるため、種まきや苗の植え付けができる野菜は限られてきます。しかし玉ねぎや大根など耐寒性のある野菜であれば、順調に育ってくれることが多いですよ。

12月に入るとさらに冷え込みが厳しくなるため、温暖な地域であっても植え込みは厳しくなります。来春にかけて収穫する作物の種まきや植え付けは、11月中に済ませておく方が良いでしょう。

11月に植える野菜は?

11月に植える野菜① タマネギ

  • 苗の植え付け時期:【10月下旬〜12月ごろ】
  • 収穫時期:【5月中旬〜6月ごろ】

タマネギは耐寒性が高いため、気温の低くなった11月でも植え付けすることができます。タマネギは他の野菜に比べて栽培期間が長いのが特徴です。

10月下旬〜12月上旬に植え付けすると、冬を越して翌年の5月中旬〜6月に収穫できます。種まきから苗が育つまで2ヶ月と長いので、手間と時間を考えると、家庭菜園で育てるには苗を購入して晩秋からスタートさせるのがおすすめです。

苗は8cm~10cmほど間隔を開けて植え付けましょう。植え付け後は、プランターや鉢の底から流れ出るほどたっぷり水を与えてください。

植え付けから2日ほどは日陰に置くとよいとされています。その後は風通しがよく日当たりがよい場所に移動させてください。

2月下旬くらいまでに化成肥料の追肥を済ませてください。

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家庭菜園士 七尾びび
寒さに強いため、ベランダに出しっぱなしで越冬させてOKですが、冬の乾燥予防と霜対策のためにマルチングするとよいでしょう。

11月に植える野菜② ほうれん草

  • 種まきの時期:【9月〜11月ごろ】
  • 収穫時期:【11月〜1月】

ほうれん草は寒い地域をのぞいて1年中栽培が可能です。春植えと秋植えができ、秋に植えるときは9月〜11月に種まきを行います。ほうれん草は高温に弱いので、初めて栽培する方は秋植えからの挑戦がおすすめです。種まきから収穫までの期間は約1.5〜2ヶ月です。

地植えだけではなくプランターでも栽培することができます。大きめの容器を使うと、他の野菜と混ぜて育てることもできますよ。

ほうれん草は酸性土壌を嫌うため、何か別の野菜を育てた土を再利用する場合には苦土石灰などを混ぜてアルカリ性寄りの土壌をつくりましょう。

ベランダ栽培の場合、街灯に当たる場所に気を付けてください。ほうれん草が日光と勘違いしてとう立ちしやすくなりますので、夜間、プランターは暗くなる場所に置きましょう。

アブラムシなどの害虫被害に遭いやすいですが、間引きをして風通しをよくすることが予防になります。

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家庭菜園士 七尾びび
大きめのプランターや鉢で別の野菜と一緒に育てるならば葉ネギがおすすめです。
ほうれん草の病害虫予防になるほか、ほうれん草に含まれる硝酸を減らす効果もあります。

11月に植える野菜③ サヤエンドウ

  • 苗の植え付け時期:【10月中旬〜12月中旬】
  • 収穫時期:【4月中旬〜6月中旬】

サヤエンドウの種まきに適した時期は10月中旬から11月上旬です。種まきの時期が遅いと、小さい株の状態で冬越しすることになり、寒さで枯れてしまうことがあります。しかし早い時期に種まきしすぎても耐寒性が低くなり、冬の寒さや霜の被害を受けやすくなります。

遅からず早からず、本格的に寒くなる前に草丈が10cmほど生長する時期に種まきを行いましょう。種まきから育てるのが難しいと感じる場合は、苗から育てると良いでしょう。

冷たい風や霜に当たると苗が傷むので、防寒対策で不織布やビニールなどを使いましょう。

できるだけ日当たりがよく風のない場所にプランターを置いてください。背丈が伸びてきたら支柱を立ててひもなどで誘引しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
ベランダ栽培で育てるなら、コンパクトに育てられるつるなし種がおすすめです。
しっかりと支柱を立てて横ひもを渡せるなら、つるありにチャレンジすることもできます。

11月に植える野菜④ 小松菜(コマツナ)

  • 種まきの時期:【9月中旬〜11月初旬】
  • 収穫時期:【12月〜1月】

小松菜は真冬以外であれば1年を通していつでも簡単に栽培できます。収穫までの期間も1ヶ月ほどと短く、気軽に栽培ができますよ。しかし、寒くなる秋から種まきする場合は、なるべく耐寒性に強い品種を選ぶことがおすすめです。

地植えはもちろん、プランターでも栽培できます。日当たりがよく風通しの良い場所や、版日陰の場所を選んで育てましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
コマツナは害虫被害に遭いやすいので、虫がつくようなら防虫対策が必要ですが、夏場の栽培に比べると秋の栽培のほうが被害が少ないですよ。

11月に植える野菜⑤ ルッコラ

  • 種まきの時期:【11月】
  • 収穫時期:【12月〜1月】

ルッコラの種まきは春または秋が最適な時期です。種まきから1~2か月程度で収穫できるので、気軽に栽培ができます。丈夫で育てやすいため、地植えだけでなくプランターや鉢などでも育てられますよ。ただし、霜に当てると弱るので、霜に当てないように気をつけましょう。

雨風に弱いため、プランターや鉢は風通しが良すぎる場所や雨ざらしになる場所に置かないようにしましょう。本葉3~4枚になったら化成肥料を10gほど追肥してください。

草丈が約20~25cmまで生長した頃が収穫の目安です。収穫する際は株ごと抜かず、下の葉から1枚ずつハサミで切り取りましょう。サラダとして生食されることが多く、花も食べられます。

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家庭菜園士 七尾びび
とう立ちすると葉が固くなるため、気づいたら花茎を摘み取ってあげてください。

11月に植える野菜⑥ キャベツ

  • 種まきの時期:【11月】
  • 収穫時期:【4月〜5月】

キャベツは春蒔き、夏蒔き、秋蒔きと1年に3回種まきができますが、家庭菜園で育てる場合は秋蒔きで育て、春キャベツを収穫するのがおすすめです。秋蒔きにすることで害虫の被害を受けにくくなります。春キャベツは冬のものに比べるとふわっと巻きがゆるく、瑞々しく柔らかいのでとてもおすすめですよ。

キャベツは地植えだけではなく、大きめのプランターなどでも栽培できます。

植え付け2週間後から2週間に1回、化成肥料10gを追肥しましょう。キャベツは害虫被害に遭いやすいため防虫ネットで対策してください。

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家庭菜園士 七尾びび
結球させるためには、寒くなる前に外葉をしっかりと育てておくことが重要になってきます!

11月に植える野菜⑦ そら豆(空豆)

  • 植え付けの時期:【10月〜11月】
  • 収穫時期:【4月下旬〜6月上旬】

そら豆は栽培に手間がかからないので、初心者におすすめの野菜です。市販されているソラマメは値段が高いですが、自分で育てるとたくさん食べることができますね。秋に種まきを行うと病害虫も少なく、家庭菜園にはピッタリの野菜です。

そら豆の種まきはとても簡単ですぐに終わりますが、カラスなどの鳥類に食べられてしまいやすいので、マルチなどで覆っておくのがおすすめです。

苗の植え付けは25~30cmほど間隔を開けてください。

冬のあいだ、プランターや鉢はできるだけ日当たりの良い場所に置くようにしましょう。背丈が伸びたら支柱を立てて、ひもで誘引してください。

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家庭菜園士 七尾びび
秋の栽培だと被害が少ないですが、アブラムシなどの虫がつきやすい野菜なので防虫ネットや防虫対策はしたほうが良いでしょう。

11月に植える野菜⑧ カブ

  • 種まきの時期:【9月〜11月】
  • 収穫時期:【10月〜12月】

カブは種から育てるのが基本で、「春蒔き」と「秋蒔き」ができます。種まきの時期をずらすことで、収穫時期をずらして長く楽しむこともできます。

秋蒔きで育てると、病害虫による被害が少なく済むのでおすすめですが、寒さ対策としてトンネルをかけて育てると良いでしょう。収穫までの時間が短いので、家庭菜園でも簡単に栽培が楽しめますよ。小カブであればプランターでも栽培ができます。

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家庭菜園士 七尾びび
カブは土からせり上がるように生長するため、しっかりと土寄せしましょう。
間引きを忘れて、狭い間隔で生長すると丸くキレイなかたちにならないので注意してください。
3回ほど間引きをしますが、2回目の間引きが終わったら2週間に1回化成肥料10gを追肥します。

11月に植える野菜を育てて収穫を楽しもう!

春や秋の時期に種まきする野菜は多く、10月を過ぎてしまっても今回紹介した野菜であれば11月に種まきして栽培できます。葉物野菜は種まきした後1~2か月程度で収穫できるので、今から収穫が待ち遠しいですね。

ご自身で育てた野菜であれば、おいしさがより一層増しそうです。11月に種まきや苗植えをして、家庭菜園を楽しみましょう。

ガジュマルが葉が落ちる!枯れる原因と対策方法は、落ちた葉を見るべし!?

ガジュマル 鉢植え 株

みなさんは大事に育てていたガジュマルから元気がなくなってしまったことありませんか?ガジュマルを毎日育てていると、葉が落ちたり枯れる様子は気にかかるものです。

そこで今回はガジュマルの葉が落ちる原因や、枯れる前にするべき復活方法などをご紹介します。

そもそもガジュマルの寿命はどのくらいある?

入り組んだ太い根が個性的なガジュマルですが、その寿命はゆうに100年を超えると言われています。現に、自生地のひとつである沖縄では、樹齢150年を超える巨木も見つかっています。

そのため、葉が落ちても「寿命だからしかたない」とそのままにせずに、葉が落ちる原因と対策をしっかりして、長生きさせてあげましょう!

ガジュマルの葉が落ちたら、落ちた葉をチェック

ガジュマルの葉が落ちるのは、枯れる前のSOSです。そのままにせず、葉が落ちたらまずは原因を探りましょう。

葉が落ちる原因は、落ちてしまった葉の状態を見ればわかります。

  • 葉がシナシナしている
  • 葉がパリッとしている
  • 葉に白い斑点がある
  • 葉に黒い斑点がある
  • 葉が黒・茶色っぽくなっている
  • 葉が黄色くなっている

葉が落ちるのは、ガジュマルが枯れる前のSOSということには変わりないですが、葉の状態によって原因はそれぞれ異なるので、次の項目でケース別に原因と対策方法をご紹介していきます。

ガジュマルから落ちた葉がシナシナしているとき

根腐れしている

ガジュマルは湿潤な環境を好むため、つい多めに水やりをしてしまうパターンが多く見られます。ですが、水の与えすぎは根腐れの原因となるので、季節ごとに適した水量を知っておくことが大切です。

  • 春〜夏:
    表土が乾いたのを確認したら、朝夕の比較的涼しい時間帯にたっぷりと水やりをしましょう。とくに厳しい暑さに見舞われる夏は、こまめな葉水による湿度維持がおすすめです
  • 秋〜冬:
    気温の低下とともにガジュマルは生育を止めるため、冬季は乾かし気味に管理します。表土が乾いききってから2~3日後の水やりで十分です。

日照不足になっている

ガジュマルは日陰でも育つとされている観葉植物で、たしかに比較的耐陰性は高いですが、それでも適度な日光を浴びないと日照不足で弱ってしまいます。

日照不足のSOSは葉が落ちるよりも前にも出ます。たとえば枝が間延びしたり、葉色が抜けたように薄くなったら、室内の日当たりのいい場所に移動させてください。

そもそもの予防策として、1週間のうち数時間程度、日当たりの良い場所において日光浴させる方法もおすすめです。

ただし、暗い玄関などから明るい場所にいきなり移動させると、日光を処理できずに葉焼けを起こしてしまうので、明るい日陰に置いてから日当たりのいい場所に移動させるなど、段階を踏んで移動させるようにしましょう。

ガジュマルから落ちた葉がパリッとしているとき

水枯れを起こしている

ガジュマルから落ちた葉がパリッと乾燥しているときは、水枯れの可能性があります。水やりが少なすぎて乾燥して弱っている状態です。

ここまで乾燥していると、そのまま水やりしただけでは十分に吸収されないので、底面灌水がおすすめです。水をはったバケツなどに鉢ごと沈めて1時間ほど待ってから、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

岩隈淳樹

鉢のフチ上から水が流れ込まないように注意!あくまで底穴から根に水を吸収させるイメージです

根詰まりを起こしている

水やりをしているのに、葉がパリッとしてしまっているときは、根詰まりを起こして根が水分や栄養を吸収できない状態になっています。

根詰まりとは土中が根でいっぱいになることであり、つまりは水や栄養を蓄えるはずの土はほぼ存在しない状態になってしまうということです。

こうなるといくら水やりをしても、底穴から流れ出るだけで意味がありません。早急に植え替えをして、一回り大きい鉢に新しい土を入れて植え直してあげましょう。

詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてみてください。

ガジュマルから落ちた葉に白い点があるとき

ハダニが発生している

ガジュマルの葉や茎に白い点や白く霞んだような跡があれば、ハダニという害虫が発生している可能性が高いです。

ハダニは葉裏や茎から植物の栄養を吸い取る吸汁害虫のため、そのままにしておくとガジュマルは生育不良に陥ってしまいます。

ハダニは体長が0.1〜0.8mmほどなのでほぼ目に見えず、手作業で取り除くのは難しいです。ハダニ駆除スプレーを吹きかけて対応しましょう。

岩隈淳樹

ハダニは葉の裏面などに蜘蛛の巣のような糸を張ります。葉色が白い時は葉裏をチェックです!

カイガラムシが発生している

ガジュマルの葉や幹などに白い点がある場合は、カイガラムシが発生している可能性もあります。

カイガラムシもハダニと同じように、吸汁してガジュマルを弱らせていく害虫です。しかし、カイガラムシの種類にもよりますが体長が2.5〜5mmほどと肉眼でも見えるサイズなので、見つけ次第、水で洗い流したり、ハブラシなどで擦り落とすなどして駆除してください。

ガジュマルから落ちた葉が茶色い、黒い点があるとき

葉焼けしている

ガジュマルの葉が黒っぽい、茶色っぽい場合は、葉焼けを起こしている可能性があります。

日当たりの良い場所を好むガジュマルですが、長時間の直射日光を浴びたり、今まで暗い場所に置いていたのにいきなり日当たりの良い場所に移動させるなどの、環境の変化によって葉焼けは起きてしまいます。

葉焼けした部分は元に戻らないので、株が余計な体力を使わないように取り除いておきましょう。

葉焼けさせないためにも、屋内で育てる場合は、夏場ならレースカーテン越しに日光が当たる窓際に置くのがおすすめです。屋外で育てる場合は直射日光の当たらない半日陰にて管理しましょう。

黒星病にかかっている

あまり病気にかかることは少ないガジュマルですが、まれに黒星病という病気にかかることがあります。葉の内側から黒っぽいシミができたような状態になります。

黒星病はカビを原因とする病気なので、症状が出ている部分を取り除いたら、新しい清潔な土に植え替えて、風通しも良くなるように剪定をしましょう。

加えて市販の防除スプレーをふきかけておくと安心です。

ガジュマルから落ちた葉が黄色いとき

気温が寒すぎる

ガジュマルの葉が黄色く変色して落ちたときは、寒さが原因の可能性があります。とくに冬の夜間の窓際は、室内でも氷点下に近い温度になります。

ガジュマルの耐寒温度は5℃ほどなので、冬の夜間はできるだけ暖かい部屋に移動させましょう。

そのほか、冬はとくに日照不足になりやすいので、光合成ができずに黄色く葉が落ちていくこともあります。

肥料のやりすぎ

冬の寒さ以外の原因だと、肥料のやりすぎの可能性があります。

基本的にガジュマルは肥料がなくても、植え替えのときの土に含まれる元肥で元気に育ちます。少し弱っている場合は5〜10月の間、2ヶ月に1回ほど緩効性肥料を補給してあげれば良いだけで、弱っていなければ肥料は与えなくて良いです。

必要以上の肥料を施したり、寒さの厳しい冬季に施肥してしまうと、肥料やけを起こしてしまうので気をつけましょう。

ガジュマルから落ちた葉にとくに異変がない場合

ガジュマルから落ちた葉に、とくに異変がない場合は心配しなくても大丈夫です。

とくに植え替え直後に起きやすい現象ですが、これは根が吸収する水分と葉から蒸散する水分のバランスを保つために、ガジュマルが自分の意思で葉を落としているだけなので、枯れる原因となる落葉ではありません。

強い生命力を誇るガジュマルは、たとえすべて葉を落としたとしても、生育期である翌春に新芽を出してくれます。葉が落ちたからといって諦めずに、これまでどおり日当たりの良い環境で水やりを根気よく継続しましょう。

ガジュマルの葉が落ちるのは、枯れる前のSOS!

ガジュマルの葉が落ちるとどうしても不安で焦ってしまいますが、一度落ちた葉を見てみて、正しい原因を知り、正しい方法で対処しましょう。

葉が落ちたからといってそのまま枯れるまで放っておくのではなく、根気強く育てれば、より一層愛着も湧くはずです。

ツワブキ(石蕗)の花言葉|花の時期や特徴、種類・品種は?

ツワブキ

ツワブキは寒くなってきた頃に公園やお庭を彩ってくれる素敵な花です。見かけたことがあるという人も多いですよね。

今回は、ツワブキの花言葉や種類、花の特徴を紹介していきます。

ツワブキ(石蕗)の花言葉


ツワブキの花言葉は「謙譲」、「謙遜」、「愛よ甦れ」、「困難に負けない」です。

困難に負けないという意味には、日陰で育てていても葉を茂らせられるほどの丈夫さを持っていることから意味付けられています。

愛よ甦れという花言葉では、日当たりが悪くても黄色の花が際立って咲いており、美しさを変えないところから由来しているとされています。

ツワブキ(石蕗)の花の基本情報

学名
Farfugium japonicum
科・属
ヒキク科・ツワブキ属
原産国
日本、朝鮮半島、中国
別名
タク吾(タクゴ)

ツワブキ(石蕗)の名前の由来

ツワブキは、キク科のツワブキ(ファルフジウム)属に分類されており、漢字では「石蕗」と書きます。属名のファルフジウムは学名にも使われています。

また、ツワブキの学名は「Farfugium japonicum・Farfugium tussilagineum・Ligularia tussilaginea」と綴られます。このFarfugiumには、列という意味のFariusと駆除という意味のFugusが合わさって出来ていて、ふきたんぽぽの古名にまつわるとされています。

和名の石蕗では、フキのように葉が艶を帯びていることから「艶葉蕗(つや葉ブキ)」から付けられています。ツワブキの別名には、タク吾・ツワ・ツヤブキ・イソブキ・イシブキという呼称もあります。

漢字の石蕗やイソブキ、イシブキという名前からも分かるように岩石などのすき間に自生するという性質から取られています。

ツワブキ(石蕗)の花の時期・特徴

ツワブキの花は、株の真ん中から出てきて、先に10輪〜30輪ほどの小さい黄色い花を咲かせます。花茎が3cm程度で菊のような花になっています。

花の色には黄色が主流ですが、朱色やクリームホワイト、レモン色に咲かせる品種も存在します。ツワブキの花の開花時期は、10月から12月頃です。

また、花の咲き方にも品種によって異なっています。一重咲きの他に変異して咲いた八重咲きのツワブキがあります。園芸品種では、丁字咲きというものがあります。

ツワブキ(石蕗)の花の種類、品種


ツワブキは日本の各地で見かけられ毎年花を咲かせる馴染みのある花です。

海沿いの崖や草原などの海岸線に多く自生しています。日本以外では台湾にも分布しています。日が当たらない場所でも育てることができるので古来より庭園で植えられることがよくあります。

ツワブキの葉は、軸が長く大きく丸い形をしています。葉の表面は光沢がありつやつやしています。ツワブキには、品種によって班入りのものになったり形が変わっていたりします。

ツワブキ(石蕗)の花でお庭を彩ろう


秋から冬にかけて公園やお庭を彩ってくれるツワブキは、園芸品種があり、品種によって色や咲き方が様々あるため和風、洋風どちらのお庭にも合う花です。

寒くなってきてお庭が寂しくなってきた頃には、ツワブキを育ててみてはいかがでしょうか?

ツワブキ(石蕗)の育て方|種まきや鉢植えの方法、毒性や食べ方・アク抜きの仕方は?

ツワブキ

日本でよく見かけられるありふれた植物のツワブキは庭園などでよく栽培されています。ツワブキは海沿いの場所に自生し、品種も豊富で種類によって葉の形が異なります。また、実はツワブキは食べることもできます。

今回は、そんなツワブキの育て方についてご紹介していきます。

ツワブキ(石蕗)の日当たり・置き場所

ツワブキ
ツワブキは日光は好きですが、日の光が当たらない場所でも育てることのできる観葉植物です。主に明るい日陰または半日陰が最適です。

午前中に2〜3時間程度日光を浴びさせて、あと残りの時間を半日陰に移動させても枯れることがありません。ただし、あまりにも暗すぎる日陰で育てていると、葉っぱの色が悪くなったり茎がもやしのように徒長してしまいます。

また、葉っぱに班入りするものを育てるときは日の光に十分当ててあげましょう。環境によっては、斑が薄くなってしまう可能性があります。

ベランダなどで育てている場合は、鉢の置いている位置を変更するようにしましょう。180度回転するなどして、均等に日が当たるようにしてあげましょう。

ツワブキ(石蕗)の種まき・植え付け

種まき

ツワブキは種まきからでも育てることができますが、園芸店などでは販売されていないので一度育てたツワブキから種子を採種しましょう。

種まき時期は2月〜3月頃です。種は花後にタンポポの綿毛のようなものが構築されます。これが種子になりますので飛ばさないようにしてください。

  1. 綿毛の先端についている種を育苗ポットに撒いていく
  2. 土の表面が乾いたら水やりをする
  3. 種が発芽して本葉が2〜3枚に生長したら、株がひっつかないように間引きをします
  4. 本葉が3〜5枚へと生えてきたら、元気な株を丁寧に取り出して鉢または庭などに植え付ける

植え付け

次に植え付けは、ツワブキの苗を鉢に移動させるには、4月・5月、9月・10月頃に植え付けていきましょう。

鉢は苗より一回り大きめの鉢を用意します。ツワブキを地植えする場合、株を2つ以上植え付けるときは、20cm〜30cm間隔を空けてください。

ツワブキ(石蕗)の水やり

季節に関係なく、ツワブキを鉢植えしている場合は、土を見て乾いてたら十分に与えましょう。地植えの場合は水やりは必要なしです。

ツワブキ(石蕗)の肥料・追肥

ツワブキは、鉢植えと地植えで与える肥料が異なります。

鉢植えの場合予め用土に肥料を植え込んでおきます。作り方としては窒素・リン酸・カリが同じ量に混ざった草花用の肥料に油かすなどの有機肥料を配合させましょう。5合鉢で3〜4回つまんだ量を施します。

適期は4月〜9月で、1か月1回のペースにしましょう。ツワブキでも班入りの品種では、春頃に肥料が効きすぎてしまうと班の出現度が悪化してしまいます。

地植えの場合は、追肥を少量に減らすか与えないようにします。地植えでも元肥は施すようにしましょう。

ツワブキ(石蕗)の用土

ツワブキを育てやすいのは、市販の草花用の培養土です。この用土を使っていれば十分に育ちます。水はけがよっぽど悪い土でなければ育ちます。水はけが心配という人は、用土に腐葉土を多く含ませておきましょう。

また、堆肥でも可能です。自作の土を使いたい場合は、小粒赤玉土と腐葉土を7:3の割合か8:2で配合しましょう。

>ツワブキ(石蕗)の植え替え

ツワブキを鉢植えで育てているのであれば、1〜3年の間に1度植え替えましょう。植え替え時期は、4月頃が適期です。ツワブキは大きく生長するため、一回り大きい鉢に植え替えましょう。

ツワブキ(石蕗)の増やし方

ツワブキの増やし方は、「種まき」のほかにも「株分け」や「根伏せ・茎伏せ」という方法もあります。

株分け

株分けは、4月に植え替える際に合わせて作業します。株に2・3本の茎があるようにしてハサミやナイフを使って根茎を切り分けます。

根伏せ・茎伏せ

小さめの鉢に植え付けて管理していきましょう。根伏せ・茎伏せとは挿し木の一つで根や茎を途中から切除して挿す方法です。

葉っぱが1枚もなく古くなっている根茎でも生命力が残っていれば新鮮な土に挿すことで新芽が出てきて株が生成されます。

ツワブキ(石蕗)の育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

ツワブキにかかりやすい病気には、班葉病、うどんこ病、褐班病があります。

斑葉病とは、灰白色をした円状の斑点が現れ、病斑の縁の色が枯れた色が付きます。褐班病でも同じ現象が起きますが、縁が暗い黄赤色に変色します。葉を再生させるために、症状が出た葉っぱを切り捨てます。

うどんこ病は、葉っぱの表面が白く粉末のようにカビが誕生します。発生期は5月〜8月で枯れた部分の葉は切り捨てるようにしましょう。

つきやすい虫

ツワブキには、キクスイカミキリと呼ばれるカミキリムシの一種に食い尽くされることがあります。

4月〜7月に茎と葉を繋げる部分に産卵させます。幼虫になると根茎の方に葉柄の内部に侵入し食べてしまいます。萎れている葉を見つけたら根の生え際部分を裂いてしまいましょう。

ツワブキ(石蕗)の花言葉

ツワブキ
ツワブキには、「謙遜」「謙譲」「困難に負けない」「先を見通す能力」「愛よ甦れ」という花言葉があります。

ツワブキ(石蕗)の毒性

ツワブキにはピロリジジンアルカロイドと呼ばれる肝臓に有害をもたらす毒性があります。食べるためにはこの物質を取り除くためにアク抜きをする必要があります。

ツワブキ(石蕗)の食べ方・アク抜きの方法

ツワブキは葉っぱと茎を食べることができます。旬の時期は「春」です。食べ方としては、まず毒性を取り除くためにアク抜きをします。

  1. 水1ℓに対して、重曹小さじ1/2と塩小さじ1を入れる
  2. ①を火にかけて沸騰させる
  3. 沸騰したらツワブキを入れて3分ほど茹でる

普通の加熱処理だと毒性を抜ききることができないので、今回の方法で行ってください。

あとはお好みで調理してください。ツワブキの料理には、煮物、きんぴら、和え物、炒め物など様々な料理に使えます。

ツワブキ(石蕗)の効能

ツワブキには薬用成分も入っているとされています。ナトリウムを多く含んでおり、細胞外液や血液循環に有好といえます。カリウムの成分もあり、水分調節や神経の刺激伝達及び心筋を緩ませる作用を促してくれる働きをします。

ツワブキ(石蕗)の花を庭で育ててみよう!

日本で栽培されていることが多いツワブキには薬の効果があることが分かりました。また、適切な調理法を行えば食べることもできます。

和食によく合いますので、体の健康のためにも食卓に並べてみてはいかがでしょうか。そのためにもまずは自身で育ててみてください。より美味しいツワブキができるでしょう。

万両(マンリョウ)の育て方|種まき、植え替え時期は?剪定、挿し木の方法は?

万両(マンリョウ)の実

万両(マンリョウ)は、漢字で万両と書き、お金にまつわる縁起の良い木です。日本では古くから園芸品種として親しまれてきました。濃い緑の葉と果実を付ける花木であり、この葉と果実が冬のお庭にとても映えるので今でも和風のお庭やシェードガーデン、盆栽などの鉢植えでも栽培されています。今回は、そんなマンリョウの育て方についてご紹介します。

万両(マンリョウ)の育て方ポイント

マンリョウの育て方は、育てる場所と水やり頻度が大切になります。

マンリョウは、耐暑性はありますが、耐寒性はやや弱い性質を持ちます。場合によっては−5℃の環境でも育つことはありますが、できるだけ寒気の当たらない半日陰で育てましょう。関東よりも北の方の地域では、鉢植え栽培がおすすめです。

また、水やり頻度も強弱をつけて、水切れや乾燥に注意してください。

万両(マンリョウ)を育てる場所

マンリョウは強い日差しを嫌います。基本的には、西日などの強い直射日光を避けた、明るい日陰や半日陰となる場所で育てましょう。

また、マンリョウは湿り気のある土と風通しの良い場所を好みます。そのため、地植えする場合は、なるべく風通しが良いかつ水もちの良い場所に植え付けましょう。

もともとマンリョウの自生地は暖地で、寒冷地などは栽培には向いていません。0℃前後まで耐えることはできますが、なるべく冬の冷たい風に当たらないようにしてください。

万両(マンリョウ)の土

マンリョウを育てるときは、少量の有機肥料を混ぜ込んだ水はけと水持ちのよい土を用います。

腐葉土などの落ち葉や木の破片などを完全に枯れさせて、土壌の微生物により分解された物質が多く含まれている用土や、保水力があり、排水性にも特化するような土が良いです。

鉢植えで育てる場合は、「赤玉土8:腐葉土2」に少量の有機肥料を元肥として施したものを配合した土でも構いません。

万両(マンリョウ)の種まき・植え付け

マンリョウ 万両

マンリョウは苗木から植え付けるのが一般的ですが、種まきからでも育てることができます。

種まき

マンリョウを種まきから育てる場合は、4〜5月に実を収穫し、採りまきします。実は果肉を取り除いて、取り出した種が完全に乾かないうちにすぐ蒔くことがポイントです。

種まきから発芽までには、3〜4ヶ月かかります。果実が成る木にするには、4〜5年はかかると考えておいてください。

植え付け

マンリョウの植え付けは、4〜5月頃もしくは9月頃が適期です。

地植えにする場合は、4〜5月頃の植え付けがおすすめです。直射日光が当たらない日陰かつ、ある程度湿り気があり、風通しの良い場所をなるべく選びましょう。

植え付けのあとは、支柱を立てて苗木が倒れないようにしておくのがポイントです。

万両(マンリョウ)の水やり

夏の時期

地植えで育てる場合は、特に水やりを行う必要はありません。ただし、植え付けを行ったときは、しばらく土が乾いていたら水を与えるようにしてください。

鉢植えで育てるときは、3〜4日に1回ほど水をたくさん与えます。鉢植えでは、極度に土を乾燥させてしまうと、葉の先端から枯れていって生育も衰えてしまうことがあります。ただし、反対に土中をじめじめとした湿気の多い状態にしすぎても、根腐れを起こし枯れてしまう場合があります。

鉢植えの場合は、水やりの頻度には強弱をつけてください。基本は土が乾いてからたっぷりと。水切れにならないようにに注意しておいてください。

冬の時期り

冬でも同じく土の表面が乾いてから水をたっぷりやりましょう。この時期は、早朝や夕方以降は、水やりした水が凍る地域もありますので水やりのタイミングには気をつけておいてください。

万両(マンリョウ)の肥料・追肥

地植えでも鉢植えでも、マンリョウにはそれほど肥料を与える必要はありません。肥料を与える場合には量は少量にしておいてください。

株を大きくしたいときは、実が終わった頃(2〜3月)に緩効性化成肥料もしくは油かすを、追肥として施すと良いでしょう。

鉢植えの場合は、化成肥料でも良いですが、固形の有機質肥料を使用すると化成肥料に比べてじっくりと効いてきますので良いでしょう。

万両(マンリョウ)の実のなる時期

万両(マンリョウ)の実

マンリョウの実がなる時期は、11〜3月頃です。この時期になると、小さな丸い実が枝先からぶら下がるようにつきます。赤い実が有名ですが、白や黄色の実もあります。

ちなみに、よく似ているセンリョウの実は、枝の上にのるようにつきます。

万両(マンリョウ)の花の時期

マンリョウの開花時期は、7〜8月頃です。この時期になると、花びらが4つに裂けてそり返った筒型の白い花を咲かせます。花は房状につきます。

万両(マンリョウ)の植え替え

マンリョウを地植えしている場合は、特に植え替えは必要ありません。

鉢植えの場合は、2〜3年に1度の頻度で、一回り大きいサイズの鉢に植え替えを行ってください。植え替え時期は、4〜5月頃が適期です。

マンリョウの細い根は少ないため、根を傷つけたり切ったりしないように気をつけて作業してください。また、斑入りの品種で根が回っていないものがあれば、大きさが同じの鉢に植え替えても問題ありません。

万両(マンリョウ)の剪定

マンリョウは基本的には剪定は不要です。

ただし、間延びして樹形が悪くなっている場合や、挿し木や取り木をする場合は、4年に1回程度の頻度で剪定してください。伸びすぎた枝や混み合っている箇所を切り落としましょう。

剪定時期は、実が終わった4月頃が適期です。このときあまり深く切り戻しすぎると、その後の花や実がつきにくくなるので注意してください。

万両(マンリョウ)の葉が枯れる・実がならない原因

マンリョウは強い直射日光に当たったり、土が乾燥してしまうと、葉が枯れたり、実つきが悪くなってしまうことがあります。日当たり加減や、水やり頻度にメリハリがあるかを再度確認してみてください。

また、マンリョウは連作を嫌うため、鉢植えの場合は2〜3年に1回程度は新しい土に植え替えます。

マンリョウは丈夫なので、葉や実の状態が悪くても、株元が枯れていなかったり、根がしっかりしていれば、充分また復活することがあります。

万両(マンリョウ)の増やし方

万両(マンリョウ)の実

マンリョウの増やし方には、「種まき」や「挿し木」「取り木」などの方法があります(種まきは前述を参照ください)。

挿し木

挿し木の時期は、5〜7月頃が適期です。

  1. 3〜5cmの長さに剪定した新しい枝を、挿し木用の新しい土に挿します。
  2. 風の通らない日陰に移動させ、水切れしないように管理します。
  3. 3〜4ヶ月ほどで、根が張ってきます。

取り木

取り木の時期も、5〜7月頃が適期です。

  1. 新しく株を作りたい場所の幹の部分の樹皮を、幅1cm〜2cm程度で一周、薄く剥ぎます。
  2. 剥ぎ取った部分を湿らせて、水苔で覆います。
  3. 剥ぎ取った部分にビニールをかけて、水苔が乾燥しないよう上と下をゴムなどできっちり縛ります。
  4. 約2〜3ヶ月ほど経過し、発根したら、親株から切断します。
  5. 取り出した新しい株を新しい土に挿して、半日陰で管理して育てます。

なお、マンリョウは基本的に剪定を行ってから、挿し木や取り木を行います。

そのため、思いきり剪定をすると花や実のつきが悪くなる可能性があるため、初心者の方は「取り木」の方がおすすめです。

万両(マンリョウ)の育て方で注意すべき病気・害虫

マンリョウは、環境が整っていれば病害虫を気にかける心配はありません。

ただ、風の通りが悪い環境で生育しているとカイガラムシの被害に遭う可能性があります。見つけたときはブラシやヘラなどでこそげ落として駆除することができます。

大量発生してしまった場合は、カイガラムシに効く薬剤を撒いて退治してください。5月頃から発生し始めるので防除するためにも先に薬剤を散布しておくことをおすすめします。

万両(マンリョウ)の育て方はかんたんで、花や実の見応えもある!

マンリョウは「万両」と漢字で書き、お金にまつわる縁起の良い樹木として有名です。

縁起木としてよく植えられており、お正月に果実をつけたマンリョウが売られています。「両」は日本の近世に使われていた金貨の通貨単位として使われていました。

日本でも広範囲で自生している植物なので、親しみある方も多いでしょう。赤い実ががサクランボのようにぶら下がってなる姿が可愛らしいので、鑑賞用として重宝されてきました。比較的育て方も簡単ですので、ぜひおうちで育ててみてください。

松原真理子

お金にまつわる樹には「万両」の他に「千両」や「十両」という名前の植物もあるんですよ。興味のある方はそちらも合わせて調べてみて下さいね。

ホトトギスの花言葉|花の色や特徴、種類や見頃の時期は?

ホトトギス

ホトトギスと聞くとどちらかといえば鳥のホトトギスを想像することが多いかもしれませんね。

斑点模様があるホトトギスは鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることからつけられたようですね。秋の花としても好まれています。

今回は、秋の花としても好まれているホトトギスの花言葉や種類、切り花としての楽しみ方を紹介していきます。

ホトトギスの花言葉


ホトトギスの花言葉は「秘めた意志」、「永遠にあなたのもの」、「永遠の若さ」です。

ロマンチックな花言葉が多いですね。

ホトトギスの花の基本情報

学名
Tricyrtis hirta
科・属
ユリ科・ホトトギス属
原産国
日本・台湾・
別名
ユテンソウ(油点草)

ホトトギスは夏から秋にかけて花を咲かせる多年草です。花弁に斑点模様があり、鳥のホトトギスの模様に似ていることからつけられました。油点草という別名もあります。

日本固有の花で、昔から生け花などにも好んで用いられていました。

ホトトギスの花の特徴

ホトトギス
ユリ科ホトトギス属のホトトギスは、花が美しい秋の野草として人気です。主に東南アジアに分布するホトトギスは、日本を中心に広がっていることから、日本原産の植物とされています。

現在日本列島に自生しているホトトギスの仲間は、日本固有種も含め、約10種類あります。9月から10月の開花シーズンになったら、野生のホトトギスを探してみてください。一般的なホトトギスの花は、白地に紫色の斑点が入りますが、黄色い花を咲かせる種類もいくつかあります。運が良ければ珍しい種類に出会えるかもしれません。

花の形は、杯形の「ホトトギス形」と釣鐘形の「ジョウロウホトトギス形」に分かれています。杯形は上向きに、釣鐘型は下向きに花が咲きます。種類によって、全く異なる姿を楽しめるのもホトトギスの不思議な魅力です。

ホトトギスの花言葉の由来

開花時期が長く、その可憐な花姿からつけられたといわれています。

また、ホトトギスが日陰で力強く咲いている姿から「秘めた意志」がつけられたそうです。

ホトトギスの花の種類、品種

ホトトギスは東アジアを中心に現在では約20種類あります。日本全国で自生しているものだと10種類です。

タイワンホトトギス

台湾、沖縄、西表島に生息しています。地の赤紫色に白紫色の斑点が入った美しい花を咲かせるのが特徴で、花期は9月から10月。別名ホソバホトトギスとも呼びます。

キバナノホトトギス

美しい黄色の花を咲かせるホトトギスです。鮮やかな黄色の花には紫の斑点が入りますが、小さいのであまり目立ちません。茎は暗紫色で、宮崎県に多く分布しています。ホトトギスより、水はけのよい環境を好みます。

ヤマジノホトトギス

白地に紫色の斑点が入った花が特徴のヤマジノホトトギス。一部、斑模様のない品種もあります。茎には荒い毛が生えており、茎の先や葉のわきに細い花弁を1~3個付けます。日本全国の山地に自生しています。

ジョウロウホトトギス

釣鐘形の花を付けるジョウロウホトトギスです。花が下向きに咲きます。上品な花姿が上臈(女官)を連想させるとして、この名が付きました。四国・九州に多く分布しているので、トサジョウロウホトトギスとも呼ばれています。

茎には毛が生えており、葉は光沢があって細長い形をしているのが特徴です。ジョウロウホトトギスの仲間には、よく似た姿のキイジョウロウホトトギスなどがあります。

ホトトギスの花を切り花で楽しもう


ホトトギスは昔から生け花に用いられてきていました。現在では切り花として花瓶に飾ることが多いかもしれませんね。

切り花で楽しむ際は、約1週間程度花持ちします。不要な葉は事前に取り除いておきましょう。

秋頃から出回ることが多く、紫の斑点模様がかわいいホトトギスをお部屋に飾ってあげると、より秋を楽しむことができそうですね。