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アレカヤシの育て方|水やりや植え替え、剪定の仕方は?大きくなりすぎたら?

アレカヤシ 観葉植物

アレカヤシは、マダガスカル島原産のクリサリドカルプス属のヤシの一種で、特に観葉植物として人気があります。お店やオフィスなどでよく目にする品種です。株立ちした幹に黄緑色の葉っぱを羽状に広げる姿が特徴で、強い光に当たると葉っぱが黄色くなり、茎も黄色味を帯びているからか、別名コガネタケヤシとも呼ばれています。

ここでは、そんなアレカヤシの育て方についてご紹介したいと思います。

アレカヤシの育て方ポイント

アレカヤシを観葉植物として育てるときは、お部屋の温度に注意することが大切です。

アレカヤシの生育温度は気温20℃以上です。特に、夏の間はエアコンを効かせすぎないように注意しましょう。もし涼しすぎる場合は、猛暑の日以外は屋外に置いてあげるのもおすすめです。また、エアコンの風が直接当たってしまうと枯れる原因にもなるので、気をつけてください。

また、冬越しするには13℃以上必要となりますので、外気に当たる窓際を避けた暖かい室内に、必ず置いてあげましょう。

アレカヤシを育てる場所

秋から春にかけては、屋外もしくはよく日の当たる窓辺に置きましょう。夏場は日差しが強すぎるので、レースのカーテン越しに日が当たるところを選びます。

アレカヤシは耐陰性のある観葉植物ではありますが、ずっと室内の日当たりの悪いところに置いていると、葉っぱに元気がなくなります。ある程度の日当たりは大切ですので、寒い季節でなければ、屋外に出して太陽に当ててあげてもいいでしょう。

また、アレカヤシは低温に弱い観葉植物ですので、気温が低くなる冬の間は、室内のできるだけ暖かい場所に置いてください。

松原真理子

夏と冬でインテリアを入れ替えるように、観葉植物の置いてある場所も見直しする習慣をつけると観葉植物と長く付き合うことができますよ。

アレカヤシを育てる土

アレカヤシは水はけのよい土を好みます。

自作の場合は「赤玉土8:腐葉土2」の混合土を使うとよいでしょう。水はけを良くするために、大きめの鉢底石を敷くか、少し厚めに鉢底石を敷いて用土を入れてください。

アレカヤシの植え付け・植え替え

アレカヤシは40cm程度の高さの鉢植えで管理することもできますが、実際には2mほどにまで育ちます。

アレカヤシはよく育つので、鉢植えを何年もそのままにしておくと、根っこが出すぎて根詰まりを起こしてしまいます。そのため、1〜2年に1回程度は、植え替えが必要です。

なお、アレカヤシの植え付けや植え替えをするのに最適なのは、5月から6月頃もしくは9月中旬から10月頃です。植え付けや植え替えのいずれも、寒い時期でなければできますが、猛暑日などの暑すぎる日は避けてください。

基本的に、ひとまわり大きい鉢に植え替えるのが一般的ですが、アレカヤシは鉢を大きくすればするほど大きく育ちます。

松原真理子

大きく育てたくない場合には、株わけをするか、植え替えの際に細かい根を少し切り、古い土を半分程落としたのち、同じ大きさの鉢に新しい土で植え替えすることも可能です。

アレカヤシの水やり

春から秋の時期の水やりは、 鉢土の表面が白っぽく乾いてきたころに行います。湿度を保つために、霧吹きでこまめに葉水もしましょう。葉水はハダニの予防にもなります。

冬の間のアレカヤシの水やりは、回数を少しずつ減らしていきます。冬場は鉢土がすっかり乾いた頃に鉢底から水が流れてくるまでたっぷりと水やりをします。夏場に比べ乾燥気味に管理してください。ただし、葉水は冬の間も行いましょう。

アレカヤシ肥料・追肥

アレカヤシを育てるときは、春と秋に、緩効性肥料を2ヵ月に1 回程度施します。真夏や冬には肥料は必要ありません。

また、あまり株が大きくなりすぎても困るという場合は、肥料を控えめにしておきましょう。

アレカヤシが大きくなりすぎたらどうする?

アレカヤシ 観葉植物

アレカヤシが大きくなりすぎてしまった場合は、株分けするのがおすすめです。ちょうど良い大きさになったら、それ以上大きい鉢に植え替えるのはやめましょう。

なお株分け方法については、以下の増やし方を参照してください。

アレカヤシの増やし方(株分け)

アレカヤシのように株立ちする種類のヤシの増やし方は、「株分け」が一般的です。

アレカヤシを鉢から抜いたら、鉢底を3分の1から4分の1くらい切り落としてしまいます。そして幹を2本から3本ずつくらいに分け、8〜10号くらいのサイズの鉢に植え付けましょう。葉っぱも4分の1くらい落として、半日陰に置いて管理します。

アレカヤシの手入れ・剪定

アレカヤシ 観葉植物

アレカヤシの主なお手入れ方法は、剪定です。年間を通してアレカヤシの茎葉はよく成長しますので、込み合い重なり合っている葉っぱなどを剪定してください。

また、アレカヤシの葉っぱは枯れても落ちません。そのため、黄色や茶色に変色した葉っぱを見つけたら、すぐにハサミで剪定して取り除きましょう。そのままにしておくと栄養がほかの葉っぱに行き渡りません。

葉先だけが黄色や茶色に変色してきているような葉っぱは、枯れ始めている先っぽの部分だけを剪定すればOKです。

アレカヤシが枯れる原因・対処法

アレカヤシは寒さに弱い観葉植物です。気温が低すぎたり、日光が不足したりすると、葉っぱが枯れる原因となります。耐陰性はありますが、日光のあまり当たらない暗い室内よりも、明るい日陰に置いてあげましょう。

また、日当たりが強すぎても葉焼けして、枯れる原因となります。日当たりの良い場所に置く場合は、レースカーテンを敷いてあげると良いでしょう。

枯れてしまった葉っぱは、その部分だけ剪定して切り落としておきましょう。

アレカヤシの育て方で注意すべき病気・害虫

アレカヤシにはカイガラムシがつきやすいです。このカイガラムシの影響で、葉っぱがベトベトして黒くなるスス病を引き起こすことがあります。

カイガラムシを見つけたら、すぐに殺虫剤を散布するなり、歯ブラシなどでこすり落とすなどして駆除しましょう。風通しが悪いとカイガラムシがつきやすくなるので、風通しの良い場所に置いて、予防しておくのも良し。

ただし、乾燥しすぎると今度はハダニが発生します。ハダニは水に弱いので、こまめな葉水をすることでハダニの発生を予防しましょう。

アレカヤシをお部屋の観葉植物として育ててみよう!

アレカヤシ 観葉植物

ここでは、ヤシ類のひとつである、マダガスカル島原産のアレカヤシの育て方についてご紹介しました。

アレカヤシは寒さに弱い観葉植物ですので、温度管理に注意して、室内の日当たりのよい窓辺で育てるのに向いています。

そして、大きく育ちますので、株分けをして、大きくなりすぎないように管理するといいですね。

アレカヤシは存在感のある観葉植物で、そこにあるだけで元気を与えてくれます。日々のお手入れもそれほど難しいことはありませんので、初心者の方にもおすすめの観葉植物です。

ゴールドクレストの育て方|鉢植えなら室内でもOK?植え替えは必要?

ゴールドクレスト

三角形の形がきれいなゴールドクレストは、通年を通して緑の葉が美しい植物です。庭に地植えすればどんどん成長し、鉢植えでもきちんと剪定してあげれば、玄関や室内でも育てることができます。ここでは、そんなゴールドクレストの育て方を地植えと鉢植えに分けて、それぞれご説明していきます。

ゴールドクレストは巨大化する?室内でも育てられる?

ゴールドクレストは、ヒノキ科イトスギ属に属する常緑の針葉樹です。原産地のメキシコでは樹高が20mにもなるほど、元々は背丈が高くなる植物です。日本でも、庭で地植えすると、5mを超えるほどまで成長することもあります。

そんなゴールドクレストは、「モントレーイトスギ」、「モントレーサイプレス」とも呼ばれます。葉は明るい緑色で美しく、自然と綺麗な円錐形に樹形が整うため通年美しい見た目を楽しむことが可能です。

日本の気候で育てやすく、庭木や玄関先で鉢植えとして育てられています。室内で育てることもできますが、屋外で育ててあげる方がより育てやすいです。

ゴールドクレストの置き場所

ゴールドクレストが生育するのに適した気温は15〜25℃です。地植えの場合も鉢植えの場合も、日当たりがよく、風通しのよい場所で育てましょう。

寒さには強いですが、庭に地植えする場合は、なるべく冬の気温が0℃を下回らない場所を確保してください。

また、ゴールドクレストは高温多湿に弱いため、鉢植えにして、真夏の猛暑日などは日中の直射日光が当たるような場所を避け、できるだけ風通しの良い涼しい場所で管理するのがおすすめです。

ゴールドクレストの土

ゴールドクレストを鉢植えで育てる場合は、市販の観葉植物用培養土を用意してください。

ゴールドクレストは湿気を嫌うので、市販の土でもしも水はけが悪い場合は、パーライトを混ぜて水はけをよくしましょう。

自分で土をつくる場合は、「赤玉土6:腐葉土3:パーライト1」を目安に混ぜてください。

ゴールドクレストの植え付け

ゴールドクレストの植え付け時期は、3月または9月下旬〜11月中旬が適期です。必ず暑い時期を避けてください。お庭に地植えする場合も、鉢植えする場合も同じです。

植え付けるときは、根鉢よりもひとまわり大きい穴を掘って植え付けます。このとき、根を崩さないように気をつけてください。

庭に地植えする場合は、支柱を立ててあげるとより良いでしょう。

松原真理子

ゴールドクレストは比較的根が浅く風の影響を受けやすいため、倒れたり傾いてしまったりする場合があります。風が強く当たる場所への植え付けをする場合は、しっかりと支柱をしましょう。

ゴールドクレストの水やり

ゴールドクレストは乾燥を嫌うので、水切れには気をつけてください。

鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。底から水が出るまでたっぷりと与えます。水やり後の受け皿にたまった水は、根腐れの原因になるため、すぐに捨てるようにしましょう。

また、土の中の水が蒸れないようにするためにも、水やりのタイミングは、朝から午前中のうちに行います。

また、冬はゴールドクレストは休眠期に入ります。この時期は乾燥気味に育て、水やり頻度をおさえます。

水を控えて育てている場合、ゴールドクレストの葉が茶褐色に変色してきたら乾燥が考えられます。この場合は、こまめに樹木全体に霧吹きをかけて濡らして様子を見てください。

松原真理子

ゴールドクレストの葉が茶褐色に変色する原因は、水やりよりも、病害虫などのその他の要因がある場合が多いです。よく観察して総合的に判断しましょう。

ゴールドクレストの肥料・追肥

ゴールドクレストの肥料を与える時期は、3月と6月です。この頃にゴールドクレストの育成が盛んになりますので株元に肥料を与えましょう。ただし、過剰に肥料を与えると、根が肥料焼けを起こすことがあります。肥料を購入した場合は、説明書きにある指示に従いましょう。

ゴールドクレストの植え替え

ゴールドクレストがある程度育ってきたら、植え替えが必要となります。植え替えの時期は、3〜4月また9月下旬〜11月中旬です。

ゴールドクレストはどんどんと成長し、根も伸びていくので、鉢の中で窮屈なことがあります。鉢底から根がはみ出してきた場合は、植え替えをするようにしてください。

ゴールドクレストを低くしたいときの剪定

ゴールドクレストは三角形に成長していきます。その姿が美しいので、綺麗な形に見えるように、横に伸びた枝をときどき剪定してあげてください。

背丈を低くしたい場合は「芯止め」という主幹部分を剪定するようにしましょう。

ゴールドクレストの増やし方(挿し木)

ゴールドクレストは「挿し木」で増やすことができます。挿し木の時期は4〜6月です。

元気な枝を剪定して、しばらく水に浸したあと、持っていれば発根促進剤につけて、挿し木用の土に移します。根が出てきて安定するまでは、日陰で育て水やりをたっぷりとしましょう。

ゴールドクレストが枯れる原因・対策

ゴールドクレストが枯れる原因は、乾燥や病気、虫の発生などさまざまな原因が考えられます。水やりの頻度や枝の混み具合を確認してみましょう。

ゴールドクレストは湿気を嫌うため、もし枝が混み合っているような場合は適宜 剪定を行ってください。また、ゴールドクレストを鉢植えで育てている場合は、鉢を日当たりの良い場所へ移したり、気温が低い場合は室内に取り込むなどして対策してあげてください。

また、ゴールドクレストを室内で育てている場合は、エアコンの風が直接当たってしまっていないかなども確認してみてください。

ゴールドクレストの育て方で注意すべき害虫・病気

ゴールドクレストを育てる際に気を付けるべき害虫と病気をご紹介します。

つきやすい虫

カイガラムシ、アブラムシ、ハダニ、シャクトリムシの被害にあうことがあります。空気が乾燥する時期は虫が出やすいので、葉水をしましょう。葉水とは、霧吹きなどで葉に水を与えること。

しかし、水の与えすぎは厳禁。湿気で病気になることもありますので、注意をしてください。
もしも虫を見つけたら、ティッシュなどで取り除きましょう。ゴールドクレストの葉は細かく、ティッシュで取りにくいこともあるかと思います。そのような場合や、虫が大量に発生した場合は殺虫剤を使用してください。

かかりやすい病気

赤さび病にかかることがあります。赤さび病とは、赤さびがついたように葉に斑点がついてしまう病気です。これは菌によるものですので、見つけたらその部分を切り取ってください。拡がりそうであれば殺菌剤で対処が可能です。

ゴールドクレストは地植えよりも鉢植えがおすすめ!

クリスマスを思わせる雰囲気のゴールドクレスト。庭木として有名ですが、鉢植えの方が置き場所を変えられること、成長を多少遅らせることができるため、初心者の方にはおすすめの育て方となっています。

寄せ植えにすることもできますので、ぜひおうちで育ててみませんか。どの品種も葉の色が綺麗で美しいですよ。

カリフラワーの栽培・育て方|植え付けの方法や収穫時期、失敗しないポイントは?

カリフラワー

地中海沿岸原産のカリフラワーはブロッコリーが白く突然変異したものだといわれています。

カリフラワーは病害虫の被害にあいやすいだけでなく、白くきれいに成長させるにもコツがいります。本記事ではカリフラワーの栽培のポイントを解説します。

カリフラワーとはどんな野菜?プランターでも育てられる?


カリフラワーはアブラナ科アブラナ属で、ブロッコリーの突然変異によって白く変化したものが起源だといわれています。カリフラワーにはオレンジや黄緑色、紫色などさまざまな色をした園芸品種があります。

カリフラワーはプランターでも栽培できます。種からも育てられますが、初めてプランターで育てるという方はホームセンターなどで購入できる苗から育てるのがおすすめです。

七尾びび

アブラナ科の野菜なので、虫に狙われやすいです。根をしっかりと張らせて強い個体であれば、葉が多少食べられても枯れることはないでしょう。強く育つためのコツを防虫対策とあわせて紹介していきますね!

ブロッコリーとの違い

カリフラワーはブロッコリーと同様に「花の蕾」を食べます。しかし、ブロッコリーのように脇芽から何度も収穫することはできないため、カリフラワーの収穫は一度のみです。

カリフラワーを栽培する場所

カリフラワーは十分に日光を当てる必要がありますが、高温多湿が苦手です。乾燥や寒さにはある程度の耐性があります。

フランスやイタリアなどの地中海沿岸を原産とするカリフラワーの生育適正温度は、昼は20〜25℃、夜は10〜15℃で、ある程度寒さにさらすことで可食部分である花蕾の生育がよくなります。

七尾びび

乾燥しすぎると外葉が巻いてくる特徴があります。花蕾が大きくならないので、乾燥しすぎる場所(水はけが良すぎる場所など)での栽培は不適切です。ある程度保水性がある土づくりが必要です。

カリフラワーの種まき・苗の植え付け

種まき

カリフラワーの種まきは、春まきは2月中旬から3月上旬、夏まきであれば7月下旬から8月上旬までに行います。発芽に適した温度は15〜20度で、涼しすぎたり暑すぎたりすると発芽は遅れます。

種まきは深さ1cmに5〜7粒ほどまきます。ポットまきの場合は、3,4粒ほどまきましょう。

苗の植え付け

春まきは本葉が4枚、夏まきは5〜6枚になったら株間40~50cmあけて植え付け、たっぷりと水やりします。植え付ける前に、育苗ポットごとゆっくりと底面吸水させておくのもよいでしょう。

株間をやや広めにとることで株を大きく生長させることが、カリフラワー栽培成功のポイントです。

また、カリフラワーは連作障害を起こしやすいです。同じ場所で栽培する場合は1〜2年間隔をあけるか、土を取り換えてください。

七尾びび

苗の選び方について。葉の数が多い苗は「老化苗」と呼ばれます。老化苗は根張りが悪い場合がありますので、できるだけ若い苗を選んで購入してください。「徒長苗」というひょろひょろした苗も避けると良いですよ。

カリフラワーの土作り

カリフラワーは蒸れを嫌うため、水はけと水持ちのバランスがよい肥沃な土壌で栽培します。

pHは6.0〜6.5と中酸性~中性を好むため、植え付けの2週間以上前に土壌改良剤などで調整しておきましょう。

植え付けの1週間前にはさらに元肥や堆肥をすきこみ、株間を45cm、畝幅は40cmを目安にやや高めの畝を立てておきます。

カリフラワーの水やり

カリフラワーは過湿を苦手とするため水やりは早朝に行い、夜にはある程度土が乾くようにしましょう。夜に土の中の水分が多いと徒長しやすくなるため、水の管理に注意してください。

栽培していく過程で日常的に水を与えすぎる傾向にあると、著しく生育が悪くなります。

カリフラワーの肥料・追肥・土寄せ

苗の定植後2週間ほどしたら、株の間に1回目の追肥をし軽く土をかぶせます。さらにおよそ2週間後、花蕾が顔を出し始めたら2回目の追肥をしてください。

カリフラワーは栽培期間を通して肥料を切らさないことが重要です。リンや窒素など肥料のバランスが悪いと、茎や葉ばかりが成長し花蕾ができにくくなるため注意しましょう。

土寄せ

植えた苗が大きくなってくると株が倒れやすくなるため、追肥や間引きのタイミングで株元に土を寄せて倒れるのを防止します。

カリフラワーの遮光・変色対策

カリフラワーの花蕾は直射日光や霜にあたることで傷んだり黄色く変色したりします。対策として、カリフラワーの花蕾を外葉で包んで束ねるか、外葉を数枚切り取って花蕾にかぶせて覆いましょう。

オレンジや黄緑色、紫色など白色以外のカリフラワーを育てる場合、花蕾の変色対策はしなくても構いません。

カリフラワーの増やし方

カリフラワーは種を採取して翌年に播種できますが、夏場に発芽管理するため育苗の難易度がやや高いといわれています。そのため毎年カリフラワーの苗を購入して栽培するのがおすすめです。

カリフラワーの収穫時期

カリフラワーは春まきの場合は6月~7月頃、夏まきの場合は10月~12月頃に収穫時期を迎えます。

収穫の方法

花蕾がおよそ15cm〜20cmほどの大きさまで生長したら、下葉を5〜6枚残してナイフなどで切り取って収穫します。

収穫適期を逃すと花蕾に隙間ができて風味が落ちます。また、白色以外で色付きの品種は収穫適期を過ぎると退色しはじめるため、よく観察して収穫時期を逃さないようにしましょう。

カリフラワーの注意する害虫・病気

害虫

アブラナ科の野菜であるカリフラワーは、アオムシやコナガ、ヨトウムシなどの幼虫に葉を食害されやすいです。

コンパニオンプランツとして周辺にキク科の野菜や植物を植えるか、見つけしだい処理しましょう。

また、植え付けたらすぐに、防虫ネットや寒冷紗でトンネル状に苗を覆いましょう。土との隙間を作らないようしっかりとカバーすることで、害虫の侵入を防げます。

七尾びび

ネコブ病が出ることがあります。もし症状が出たら、土壌のセンチュウ対策が必要になります。土壌消毒など害虫対策として、木酢液にカキガラ石灰などを溶かした有機農薬がおすすめです。原液を希釈して使いましょう。虫が嫌う匂いの木酢液と、野菜の免疫を強くする石灰が有効ですよ。

病気

カリフラワーは「立ち枯れ病」や「根こぶ病」にかかりやすいです。強い酸性の土壌だと、根こぶ病になりやすい傾向があるため、あらかじめ石灰などで土壌改良しておきましょう。

カリフラワーの花言葉は?

上品で落ち着いた印象を与える白い花蕾をつけるカリフラワーの花は、やや黄色味を帯びています。

そんなカリフラワーの花には「お祭り騒ぎ」というなんとも意外な花言葉がつけられています。

カリフラワーの育て方や収穫時期を覚えよう!

カリフラワーは極早生から晩生までさまざまな栽培品種があり、環境によっては年中栽培できます。

昨今のブロッコリーの人気から店頭で見かける機会が減ったカリフラワーを家庭菜園で栽培してみてはいかがでしょうか。

金柑(キンカン)の育て方|肥料の与え方、収穫時期は?鉢植え栽培はかんたん?

キンカン 金柑

黄色の小さな実を結ぶ「キンカン(金柑/金冠)」は、ミカン科キンカン属に分類される、ガーデニング初心者にもおすすめな果樹です。ビタミンCやカルシウムたっぷりな実は、収穫して食べることもできます。今回はそんなキンカンの育て方や収穫時期、方法などについてもご紹介します。

金柑(キンカン)の育て方のポイント

キンカンの育て方のポイントは、「日当たり」と「剪定」です。

あたたかい場所で、たくさんの日光に当たることで、キンカンの実は甘さを増します。たくさんの実に日光を当てるためにも、混み合った枝や葉をこまめに剪定し、風と日光の通しをよくしてあげましょう。

金柑(キンカン)を栽培する場所

キンカン 金柑

キンカンの栽培適温は平均気温16℃前後で、温暖な日当たりの良い場所を好みます。

耐寒性も多少ありますが、暖地で育つと実が大きく甘く育つため、できるだけ温暖な気候が好ましいです。氷点下を下回るような気温が続くと、枝が枯れはじめてしまうため注意しましょう。

寒い地域でキンカンを栽培するならば、鉢植えがおすすめです。キンカンは低木性の果樹ですので、5号鉢以上のサイズなら鉢植えでも簡単に栽培することができます。

七尾びび

基本的に「キンカン類」と「ユズ類」は栽培方法に共通点が多く、似ています。植え付け、剪定、受粉、摘花などの作業は「かんきつ系」とほぼ同じ工程ですので、ぜひ参考にしてみてください。

金柑(キンカン)の土

キンカンは、水はけの良い土を好みます。

鉢植えで育てる場合は、水はけを良くするために鉢底石を敷きましょう。土には「赤土(小粒)5:腐葉土3:鹿沼土2」に少量の粒状肥料を混ぜたもの、もしくは「赤玉土5:腐葉土5」の配合土に元肥となる有機質配合肥料をlkg/株ほど与えたものを用います。

庭で育てる地植えの場合も、12〜1月頃に元肥として有機質配合肥料を1kg/株ほど、庭土に加えておきましょう。

金柑(キンカン)の苗木の選び方

キンカンの苗は、必ず接木苗を購入しましょう。また、種類品種によって、実のなり方に違いがあるため、事前に性質をしっかり確認しておきましょう。

大実キンカン 実が大きいのが特徴。暖地で育てると、より実が大きくなります。
長実キンカン 酸味が強めの、楕円形の実が特徴。1年おきにしか実がならない隔年結果性が弱いです。
丸実キンカン 丸い実が特徴。
七尾びび

キンカンにも種類があります。「大実キンカン」は名前の通り、大きな実をつけます。暖地で育てるとさらに大きく結実させることができます。「長実キンカン」は酸味が強い実をつけます。実のつきが多い年、弱い年の差が出る「隔年結果性」が比較的弱いタイプと言われています。球の果実がつく丸実キンカンもありますね。好きなタイプを育てましょう。

金柑(キンカン)の苗木の植え付け

キンカン 金柑

キンカンの植え付けに適した時期は、3月下旬から5月上旬です(秋植えもできますが、春植えが一般的です)。気温が暑くなりすぎる前に行うのが良いでしょう。

植え付け方法は、以下の通りです。

  1. 植え穴を掘る。

    直径40〜50㎝前後の穴をつくります。

  2. 土を用意する。

    用意した用土を穴に入れます。

  3. 根鉢の土を落とす。

    苗の根鉢と肩についた土を軽く落とします。

  4. 根鉢にすじを入れる。

    移植ゴテなどで、根鉢の側面に3cm間隔ですじを入れます。

  5. 苗を浅植えする。

    植え穴に、接木部分が地上部に出るように、浅めに苗を植える。

  6. 地面に丸いみぞをつくる。

    土を被せ、苗の外側に円を描くように地面に溝をつくる。

  7. 水やりする。

    ひたひたになるくらい、溝にたっぷりと水を与える。

  8. 土寄せする。

    土をならし、株元に土寄せする。

  9. 支柱を立てる。

    支柱を立てて、完了です。

    1. 金柑(キンカン)の水やり

      地植えの場合は、雨水でそれ以上に水をあげる必要はありません。ただし、あまりにも日照りが続いた場合は、水を与えましょう。

      鉢植えの場合は、表土が白く乾いたときに、たっぷりあげましょう。乾燥に弱いため、夏は毎日水やりが必要です。

      金柑(キンカン)の肥料

      キンカンを元気に成長させるためにも、肥料は必ず必要になります。肥料を与える時期は、3月と7~9月頃で、有機肥料がおすすめです。

      地植えの場合は、2月頃と10月頃に肥料をあげることで、年間の健康維持にも役立ちます。鉢植えの場合は、2月頃(新芽の栄養のため)と5月頃(実の栄養のため)と10月頃に、肥料を与えます。

      金柑(キンカン)の植え替え

      地植えの場合は、植え替えは特に不要です。

      鉢植えでの場合は、根詰まりを防ぐためにも、2年に1回程度行います。

      金柑(キンカン)の剪定

      キンカンはさほど手のかからない樹木ですが、葉が生い茂ると、実が甘くならないだけでなく、病気になりやすくもなります。おいしい実を収穫するためにも、枝を整えて風通しと日当たりを良くしてあげましょう。

      詳しい剪定については以下の記事を参考にしてくださいね。

      金柑(キンカン)の花

      キンカンは四季咲きのため、5・8・10月頃の年3回ほど開花します。この時期になると、小さくて白い花を、数日間咲かせます。

      金柑(キンカン)の摘果

      キンカンは、比較的たわわに実がなりやすい果樹です。放っておいてもたくさんの実がつく一方、実の大きさが小さくなりがちです。

      適度な大きさのキンカンを収穫するためにも、9月頃になったら、傷のついたものやサイズの小さなものを摘果しておきましょう。

      金柑(キンカン)の収穫

      収穫時期

      キンカンの収穫時期は、およそ1〜5月頃です。花が終わると約5ヶ月ほどで実がなりますが、夏の花後の実つきが最も良いです。

      最も甘さが出てくるのは、3月頃に収穫時期を迎えるキンカンです。

      収穫方法

      色が青から黄色になってなっているものが収穫どきの実です。

      キンカンの実がなったら、剪定ばさみやキッチンばさみなどで収穫しましょう。手でも摘み取れないわけではありませんが、実に傷が付きやすくなってしまうので注意してください。

      キンカンの実を放置すると、木が傷んでしまうので、なるべく熟しきる前に収穫しましょう。

      キンカンの実がならない原因は寿命?

      キンカンの木の寿命は、20〜30年と長いです。そのため、実がならない原因のほとんどは、寿命以外にあると考えられます。
      キンカンは前年に実をつけすぎると翌年に実がつきにくくなる「隔年結果」という性質を持っています。これにより、実のつき方が年によってまばらになってしまっている可能性があります。これを防ぐためには、こまめな「摘果」と適した時期の「剪定」が重要になります。

      金柑(キンカン)の増やし方

      キンカンの増やし方は「接ぎ木」が一般的です。

      種からの発芽率は悪くないので、果実から種をとって育てることもできますが、品種的に親株より劣ったキンカンができてしまいます。そのため、キンカンの種まきはあまりお勧めしません。

      接ぎ木は「休眠枝接ぎ」あるいは「芽接ぎ」で増やしていきます。

      春先に行う接ぎ木のことを休眠枝接ぎと呼びます。キンカン以外にこの方法で増やして行く樹木にはぶどう、キウイ、ブルベリー、いちじくなどがあります。芽接ぎは夏の終わり、8月下旬に行う接ぎ木の一種です。

      金柑(キンカン)の育て方で注意すべき病気・害虫

      病気に関しては気にすることはありません。

      害虫は、すす病の原因となるカイガラムシに気をつけましょう。たまに果実が黒くなっていたり、葉に黒点が付いているのを見ることがあります。あれが、すす病です。このすす病の原因となるのがカイガラムシといわれています。

      予防は、風通しをよくすることです。葉が密集したりするとカイガラムシが多発する環境は風通しが悪い場所です。予防対策以外の対処方法は、カイガラムシを見つけたらすぐに駆除することです。

      金柑(キンカン)をお庭で栽培してみよう!

      金柑は、鑑賞用として栽培するだけでなく、食用、薬用としても利用ができる樹木です。実がなったら、そのままもぎ取って生のまま食べても柑橘系特有の爽やかな味わいを愉しむことができます。

      たくさん実った場合は、蜂蜜に漬けたり、甘露煮にしたりして保存します。金柑には他の柑橘類同様に多くのビタミンCが含まれています。また、皮ごと食べることができる金柑には、皮の部分に含まれている栄養素に、発がんを抑制する効果や、血流改善効果があるといわれています。

      春先に黄色の実をつけ、季節を感じることができるキンカンを、ぜひ地植えや鉢植えで楽しまれてはいかがでしょう。

大豆の育て方|種まきや苗植えの時期は?プランターでも栽培できるの?

大豆

豆腐や納豆など日本の食生活に欠かすことのできない大豆。大豆は栄養も多く含んでおり、家庭菜園でも育てやすいおすすめの野菜です。

今回は大豆の栽培方法を紹介していきます。

大豆の栽培に適した場所

大豆を育てるときは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。また、大豆の生育適温は20~25℃といわれています。

七尾びび

大豆の早取りが枝豆なので、大豆の栽培は枝豆の栽培と基本的には同じです。マメ科野菜のため、連作を嫌います。マメ科野菜を育てた土壌での栽培はしないでくださいね。

大豆の苗の植え付け・種まき


大豆は苗を育苗ポットで育ててから畑に植え替える方法と、種を直接まいて育てる方法があります。発芽した大豆は鳥のエサとして狙われやすいので、育苗ポットで育ててから植え付けるのがおすすめです。

種まき

種まきは5〜7月上旬に行います。種の発芽には15〜25度の温度が必要となるので、暖かくなってから種まきをします。

  1. 3号の育苗ポットに種まき用の土を入れる
  2. 指の第一関節が埋まるくらいまで、種を2〜3粒押し込んでいく
  3. 土が乾かないように水やりをする
  4. 1週間から10日ほどで発芽するので、本葉が1,2枚生えたらプランターなどに植え替える

植え替えをせずに畑やプランターで育てる場合は、種の間隔を20cmくらいあけて種をまいてください。

苗の植え付け

苗植えは種まきよりも収穫が早いので、大豆を育てるのが初めてという方や、収穫を早く楽しみたい方におすすめです。

大豆の土づくり

大豆は、有機質を多く含む粘土質の弱アルカリ性の土を好みます。保水性があれば、土質はあまり選びません。

大豆をプランターで栽培する場合は、野菜用培養土を用いましょう。家庭菜園の場合は、植え付けの2週間前位には苦土石灰を入れて弱アルカリ性に調整し、その後堆肥を入れてよく耕しておきましょう。

  1. 深さが20cm以上のプランターを用意して土を入れる
  2. 苗の感覚を25cmほどあけて植えていく
  3. 株元に土を寄せて、土が乾かないように水やりをする

プロからのアドバイス
マメ科は酸性土壌が苦手なので、中性に整えましょう。土が酸性に傾いている場合には、アルカリ性に傾ける資材を使いますが、その場合、「草木灰(そうもくばい)」が使いやすいです。比較的すぐに効きますし、入れすぎても雨や水やりで流れ出しやすいので長く土壌に残りません。主成分はカリ(カリウム/根肥え)リン酸(実肥え)の草木灰は追肥にも使えます。

大豆の水やり

最初に水をたっぷり与えたら、発芽するまでは水やりは控えましょう。水分が多いと大豆の種が腐ることがあるため、その後の水やりは10日ほど雨が降らない場合に行うようにしましょう。

ただし、大豆の花の開花期である7~8月にかけては、土が乾燥しすぎると実入りが悪くなったり、実が落ちてしまったりすることがあります。そのときは、土の表面が白く乾いていたら、たっぷりと水やりしてください。鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷり与えます。

大豆の肥料

大豆などマメ科の植物は、もともと根粒菌を保有しているため、窒素分を吸収して固定できます。土作りの際に苦土石灰と堆肥は入れますが、元肥は必要ありません。

草丈が20cmほどに生育したら、株元に追肥をして土寄せします。その後、収穫までに2回ほど追肥と土寄せが必要です。追肥の場合でも、窒素分よりもリン酸とカリ分の比率が高いものにしましょう。

大豆の増やし方

大豆は種まきで増やすことができます。種まき時期は6月下旬~7月中旬が適期です。

家庭菜園で育てている場合は、幅90cmの畝を立て、黒マルチを敷きましょう。株間は2列、25~30cm間隔で1か所に3粒ずつ種をまきます。覆土を2cmほどしたら水やりをたっぷりしてください。

種をまいたらすぐに防虫ネットや不織布を被せて、トンネルで鳥よけをします。セルトレイやポットで苗を作って本葉になってから植えると対策になりますよ。

大豆の摘芯

大豆の栽培には、剪定や切戻しなどの手入れは特に必要ありませんが、収量を増やすためには、本葉が4枚に育ったら摘芯が必要になります。

また、大豆は根を浅く張り、苗が倒れやすいので株元に土寄せをして苗を安定させてあげる必要があります。

大豆の育て方で注意すべき病気・害虫

大豆の栽培時には、白絹病や立枯病、べと病、わい化病、紫斑病、モザイク病、菌核病などの病気に注意しましょう。発生したときは、それぞれ異なる殺菌剤の散布で対応しましょう。

予防策としては、畑の排水性を良くします。土壌pHが低いと病気になりやすいので、苦土石灰でpH6.5程度に酸度を矯正します。連作を避け、株間をあけて通気性をよくすることが大切です。

また、大豆の栽培時にはアブラムシやカメムシ、マメコガネ、、ヨトウムシ、マメシンクイガなどの害虫にも注意が必要です。害虫を未然に防ぐためには、収穫まで防虫ネットをして育てることが大事です。

大豆の収穫


大豆の収穫は10月下旬〜11月頃が時期になります。葉が落ちて茶色く枯れて、サヤをふるとカラカラと乾いた音がするようになってきたら収穫の目安です。収穫が遅れると、サヤがはじけて実が落ちてしまいますので注意しましょう。

サヤか膨らんできて、まだ青く豆が柔らかいうちに、収穫すると枝豆として食べられますよ。

大豆の育て方ポイント

大豆の栽培を成功させるポイントは、大豆用の品種を吟味して、適期に種をまき、条件のよい時期に生育を合わせることです。

  • 窒素過多にならないよう肥料のやりすぎに注意しましょう。
  • 連作障害を避け、2年以上間隔をあけて栽培しましょう。
  • 鳥・虫害対策として、防虫ネットでトンネルを施しましょう。
  • 本葉が5~6枚になったら主枝の先端を摘み取る「摘心」をしましょう。

プロからのアドバイス
土壌にカルシウム分がないと「空さや(さやの中身がないこと)」になりやすいので、石灰(有機栽培ならカキガラ石灰、苦土石灰でOK)を混ぜることを忘れないようにしましょう。カルシウムは野菜を強くするので、病気対策にもなりますよ。ただし、過剰に与えすぎると、カリウムが不足してしまうなどの弊害が出てしまうので、適量にしましょう。

大豆はどんな花を咲かせるの?

大豆は5月~8月にかけて、紫や白のスイートピーに似た小花を次々と咲かせます。花が咲いたあとには結実し、中に2~3個の豆がはいった莢がつきます。

大豆の花言葉

大豆の花には、「親睦」、「必ず来る幸せ」、「可能性は無限大」といった意味の花言葉がつけられています。

家庭菜園向きの大豆をプランターで栽培してみよう!


いかがでしたか。大豆は栽培が難しそうに思われがちですが、ポイントさえ押さえれば、家庭菜園などで簡単に育てられる野菜のひとつです。夏に若い未熟なものを収穫すると枝豆、秋に収穫すると大豆、として1年に2度の収穫の楽しみがあるのも大豆の特長です。自家製大豆でしか得られない美味しさと収穫の感動をぜひ経験してみてくださいね。

パパイア(パパイヤ)の育て方|種まき時期や肥料の与え方、越冬はできる?

パパイア、photo by Tetsuo

中央アメリカ原産のパパイアは、自生しているものであれば、7〜10mほどの高さにまで生長する大きな常緑樹です。家庭で育てる場合は、あまり大きくならない矮性品種やソロ品種といったパパイアを選べば、小さく育てることができます。

数年で収穫できるパパイアの果実は甘くておいしく、サラダや炒め物などの料理にも活用できますよ。ここでは、そんなパパイアの育て方について紹介していきます。

パパイア(パパイヤ)の栽培に適した場所

パパイアはもともと熱帯アメリカに自生している果樹ですので、暖かいところで育ちます。日本で栽培に適しているのは、沖縄から南の地域です。

パパイアの生育に適した気温は、25℃から30℃くらいで、高温なほど生育は早くなります。逆に14℃を下回ってしまうと、新しい葉っぱが増えません。そのため、春から秋にかけては、直射日光の当たる戸外に置き、冬場は室内で 育てるのが良いでしょう。

七尾びび

育てる難易度は「やや難しい」パパイヤの栽培の注意点は、「温度の管理」、「日照の管理」です。春から秋までは直射日光が当たる屋外がベストです。冬場は屋内で保温しますよ。

パパイア(パパイヤ)の種まき・植え付け

パパイアの植え付け時期は、種まきは5〜6月、苗の植え付けは4〜6月が適期です。

種の発芽適温は20度以上となっていて、生長が早いので、次の年には実をつけることもありますよ。

種まき

  1. 種まき用の土に種をまいて軽く土をかぶせる
  2. 土が乾かないように水やりをする
  3. 1〜2週間で発芽
  4. 高さが15〜20cmになったら鉢に植え替える

苗の植え付け

鉢植えは苗の大きさにもよりますが、はじめは6号鉢からスタートして、徐々に大きくしていってもOKです。100cm以上の苗であれば9号から10号鉢に1株を植え付けます。

苗の根鉢部分は崩さずに植えつけましょう。

パパイア(パパイヤ)の土づくり

パパイヤは土の過湿も嫌うので、栽培するときは肥沃で水はけの良い用土を用いましょう。市販の果樹用や草花用の培養土に、パーライトを2割程度混ぜた混合土や、赤玉土6:ピートモス2:川砂2の混合土などがおすすめです。

パパイア(パパイヤ)の水やり

パパイアへは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。パパイアは乾燥に弱く、一度乾燥で弱ってしまうとなかなか回復しません。そのため、高温で乾燥する時期には、常に土が湿った状態になるように、毎日欠かさず水やりをしてください。

一方、冬はパパイアの休眠状態に当たるため、水やりは控えめにします。冬に水やりをしすぎると逆に過湿になって、根腐れを起こしてしまいますので注意しましょう。

パパイア(パパイヤ)の肥料

パパイアは比較的肥料を好み、肥料が少ないと幹が細くなってしまいます。5月と7月、9月の生長期には、有機質配合肥料または化成肥料を定期的に与えましょう。チッソとカリ肥料が重要です。

パパイア(パパイヤ)の植え替え

環境が良いとパパイアの生育はとても早いので、根詰まりに注意が必要です。根詰まりをすると成長が衰えてしまいますので、1年に1回はひと回り大きい鉢に植え替えを行いましょう。

パパイア(パパイヤ)の増やし方

パパイアの増やし方は「種まき」です。挿し木では育たないので注意しましょう。

種まき

パパイアの果実の中にできる種を使っても良いですが、雄株だった場合には結実しません。収穫した果実から採った種を使って育てるのであれば、種の周りにあるゼリー状の薄い皮をとり除いて蒔きます。灰色の種は除いて、黒い種だけを選んでください。

ただし、確実に結実させたいのであれば、市販の種を蒔いた方が無難でしょう。

種まき用の土に植えて、1週間から2週間くらい経つと発芽します。発芽率は高い方です。

パパイア(パパイヤ)の剪定

パパイヤ パパイア
パパイアの剪定は新芽が生長しやすい5〜7月頃に行います。

パパイアが大きくなりすぎてしまった場合は、幹を30〜50cmの長さまで切り戻してあげましょう。切り口に保護剤を塗ってあげると病気の予防につながります。

切り口から脇芽が生えてきたら、生育が良い2〜3本以外を摘み取ります。

七尾びび

背丈を小さく育てることも可能です。幹を切り戻すと、新しいわき芽が幹になります。好みのサイズで育ててみましょう。

パパイア(パパイヤ)の越冬

パパイアは鉢植えで栽培したほうが越冬しやすいです。沖縄などの暖かい地域やビニールハウスで育てている場合以外は、冬は室内に鉢を移動させてください。

パパイア(パパイヤ)の注意すべき病気・害虫

パパイアがかかりやすい病気といえば、うどんこ病などがあります。風通しをよくして、過湿にならないよう注意しましょう。

また、害虫については、葉茎の栄養を吸い取ってしまうハダニ やカイガラムシに注意が必要です。これらの害虫をみつけたら、すぐに殺虫剤で駆除してください。

ハダニは水に弱いので、こまめに葉水をしていると予防できます。カイガラムシは、歯ブラシなどでこすり落として駆除することも可能です。

七尾びび

うどんこ病にかかりやすいため、湿気には注意しましょう。もしうどんこ病になった葉を見つけたら早めに摘葉します。重曹水や石灰水をつくって噴きかけると治癒することがあります。(原液を水で1,000倍希釈して与えるのが基本です。)

パパイア(パパイヤ)の収穫

植え付けから1〜2年ほどで収穫できるパパイアの果実は、樹上で完熟させるととても甘くておいしくなります。甘いパパイアの果実を収穫するためには、とにかく日当たりが肝心です。鉢植えの場合は、日当たりを気にして鉢を移動させるといいでしょう。

家庭でのパパイア収穫時期は、樹上で完全に黄色く色づいた頃です。

収穫して2日から3日程度室温に置いておくと食べごろになり、甘くておいしいパパイアを味わうことができます。まだ緑色の未熟な果実も、野菜としてサラダやてんぷら、炒め物などの料理にして食べることが可能です。

七尾びび

収穫は10月~11月頃です。未熟・完熟の実をそれぞれ楽しんでみてください。

パパイア(パパイヤ)を鉢植えで栽培してみよう!

ここでは、中央アメリカ原産の甘くておいしいパパイアの育て方についてご紹介しました。

パパイアは、意外に庭植えよりも鉢植えの方が甘く育つといわれています。たくさん日に当てて暖かいところで育てて、しっかり熟してから収穫すれば、家庭で甘いパパイアを楽しむことができますよ。

プロが教えるドライフラワーの作り方|おすすめの吊るし方、簡単で失敗しらずの方法は?

ドライフラワー

ドライフラワーの作り方はとても簡単です。お花屋さんや雑貨店で買えば、一束2000〜3000円もしますが、自宅で育てた花や買ってきた花、もらった花を使ってドライフラワーをつくれば、とても安くできます。プレゼントでいただいた花束や、家の庭で咲いている花を、もっと長く楽しむためにも、ぜひドライフラワーの作り方をマスターして挑戦してみましょう!

今回は、花を長期間楽しめてインテリアにもぴったりの、ドライフラワーの作り方について動画や写真を使って詳しくご紹介します。

ドライフラワーの作り方には3つの方法がある?

ドライフラワーの作り方には大きく3つの方法があります。作り方によって、仕上がりに違いがでたり、メリットやデメリットもあります。

それぞれのドライフラワーの作り方について詳しく説明するので、自分にあった作り方を選んでみてください。

方法 作り方 メリット デメリット
ハンギング 花を吊り下げて自然乾燥させる作り方 簡単につくれて、乾燥中もインテリアとして楽しめる。 完成までに時間がかかり、花色が褪せる。夏季はカビやすい。
シリカルゲル 乾燥剤(シリカゲル)を使う作り方 縮みがなく花色も鮮やかに残る。時期を問わず作れる。何回も使える。 シリカゲルのコストがかかる。容器によって花の大きさが限られる。
ドライインウォーター 水に挿したままにして乾燥させる作り方 ふんわりとした花の形が残りやすく、作成中も鑑賞できる。 完成までに一番時間がかかる。途中で腐りやすい。茎の細い花は不向き。色をきれいに出すのが難しい。
藤原 正昭

シリカゲルの場合は、粉が花びらの間に入りこんでしまい取るのが大変、というデメリットもあります。

ドライフラワーの作り方① ハンギング法【動画あり】

ハンギング法とは、ドライフラワーの作り方の中でもっともポピュラーで、花自体を逆さにして吊るして、自然に乾燥させる方法です。自然乾燥法とも呼ばれます。

ここからは、花材をスワッグ状に組んで吊るすドライフラワーの作り方をご紹介します。

  1. 花材を用意する

    ドライフラワー 花材

    今回は写真左からヘリクリサム、ブレビリア、バラ、エリンジウム、ミニバラ、リューカデンドロン、ワレモコウ、スターチス、フィリカの花材をつかってドライフラワーをつくります。

    そのほか、麻紐や清潔なハサミを用意しておきましょう。

  2. 花を交差させて組む

    ドライフラワー 作り方 花を時計回りに交差させる

    まずは中心となる花材を一本ずつ交差させ、どんどんと時計まわりによなるように交差させて花を組んでいきます。

    外側に花材が追加されていくので、画像にうつっている最初の数本はドライフラワーの中央にくる花になります。

  3. 余分な花茎は切る

    ドライフラワー 作り方 余分は花茎は切る

    手で持ち支えている部分をのちほど紐で縛りますが、縛る位置より下にある花茎は邪魔になるので、切り取りましょう。

  4. どんどん花を重ねていく

    ドライフラワー 作り方 花を重ねていく

    あとは同じように、時計回りにして花を重ねていきます。

    ドライフラワー 作り方 外側を固めの葉で囲む

    こちらの写真ように、ブレビリアなどの硬めの葉ものの花材を周りに添えると、ドライフラワーが完成したときに型崩れしにくくなります。

  5. 麻紐などで縛る

    ドライフラワー 作り方 麻紐で縛る

    花材を組み終わったら、麻紐できつめに巻きます。茎が緑の草花系がメインの場合は、乾燥したときにかなり茎が痩せるので、輪ゴムで縛ってから麻紐で隠すように巻くのもおすすめです。

    また、おしゃれにスワッグとして吊り下げて飾るなら、リボンなどもこの時点で巻いておくといいでしょう。仕上がった後に巻いて刺激を与えると花が落ちてしまうこともあるので注意。

  6. 茎を切りそろえる

    ドライフラワー 作り方 茎を切りそろえる

    麻紐で巻き終わったら、清潔なハサミで茎を好みの長さに切りそろえましょう。

  7. 吊るして乾燥させる

    ドライフラワー 作り方 明るい日陰に吊るす

    明るい日陰ほどの場所に1週間ほど吊るします。梅雨時期などの湿度が高い時期はカビやすいので、クーラーの近くなどの乾燥する場所に吊るしておきましょう。

  8. 完成!

    ドライフラワー 完成形

    完成したドライフラワーは、壁に吊るしたり、花瓶に挿すなど、さまざまな楽しみ方ができますよ。

藤原 正昭

梅雨の時期は植物を密にして乾かすと、直ぐにカビが生えてしまいます。しっかりと風投資が良い状態で植物を乾かしてください。

ハンギング法のドライフラワーの作り方を動画でも解説します!

こちらの動画では、上記①の「ハンギング法」を参考にしながら、バラとユーカリの葉でドライフラワーをつくってみました。

基本となるポイントさえ抑えておけば、自己流にアレンジできるところもうれしい魅力ですよね。

ハンギング法は用意する材料が少ないため、気軽に始めることができます。初心者の方は、まずこの方法からドライフラワーづくりに挑戦してみるといいでしょう。

キレイに仕上がる吊るし方とは?

ハンギング方でドライフラワーをつくるときは、上記のように麻紐で縛って吊るす方法が基本です。そのほか、輪ゴムなどでも代用できます。

紹介したように生花の状態であらかじめスワッグのように花を組んでつくることもできますが、花びらが大きめ、もしくは花径が大きい草花の場合、一本ずつ離して吊るすほうが、キレイに仕上がります。

また、もらった花束はそのまま吊るすのではなく、一度きつめに縛り直してから吊るすようにしましょう。縛り直さないと乾燥中に茎が細くなって抜けることがあるので注意しましょう。

ドライフラワーの作り方② シリカルゲル法

シリカゲルとは、市販の食品などに入っている乾燥剤のことです。シリカゲルは自身の重さに対して50%ほどの湿気を吸うという性質があります。シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方では、この性質を利用して、生花にまぶして乾燥させます。

シリカゲルは100均などで手に入り、最近ではドライフラワー専用のシリカゲルも販売されているので、手芸店やネット通販でお探しください。

  1. タッパーなどの、花が埋まる高さがありフタができる容器に、シリカゲルを3分の1ほど入れる。
  2. 花を上むきにして、シリカゲルの上に敷き詰めていく。
  3. 花の隙間に入るように、容器を適度に揺らしながらシリカゲルを振りかけていき、花が見えなくなるまで埋めていく。
  4. フタをして1〜2週間暗所で保管する。
    ※フタをせずにレンジ500Wで3分ほど熱すると完成するが、仕上がりはハンギング法に近い色褪せや縮みが起きる。植物によっては焼けてしまうことがあるので注意。
  5. 花が崩れないようにピンセットなどで取り出して、筆やハケを使って、花の隙間にあるシリカゲルを落としていき、完成。

ドライフラワーの作り方② ドライインウォーター法

ドライフラワー 作り方 ドライインウォーター
ドライインウォーター法とは、花をごく少量の水に挿しながら、花の水分を少しずつ蒸発させていく、ドライフラワーの作り方のひとつです。

  1. 花器に1〜5cmほど水を入れて、花を挿しておく。
  2. 日の当たらない風通しのいい場所において、水は変えずにそのまま置いておく。
  3. 時期によって変動するが、1〜3週間ほどでドライフラワーが完成。

ドライフラワーの作り方で失敗しないためのポイント

摘んですぐの新鮮な花を使う

それぞれのドライフラワーの作り方に共通して大切なのが、摘んですぐの新鮮な花を使うことです。生花をいけて楽しんでからドライにしたいのもわかりますが、新鮮な花を使ってつくると色褪せしにくく、比較的きれいなドライフラワーが完成します。

ドライフラワーに適した花を使う

ドライフラワーに適した花は、水分が少ない花です。水分が少ないと、ドライフラワーになったときの縮みも少なく、発色もきれいに残ります。

例えば、カスミソウ、バラ、スターチス、センニチコウ、ミモザ、アジサイ、クラスペディア、ケイトウ、デルフィニュームの他、プロテアなどのワイルドフラワー、トロピカルフラワーなどがおすすめです。

ドライフラワー作りにおすすめの花15種一覧

バラ(薔薇)

バラ ドライフラワー

バラは花束などにもよく使われ、プレゼントに選ばれる花No1.でもあります。バラはドライフラワーにすると、アンティークな風合いが増し、さらにインテリア性がグッとあがります。赤いバラは黒く濁った色になりがちなので、少しコツがいります。

かすみ草

かすみ草は花壇でも花束でも、隙間を埋めたり引き立て役に重宝する花です。もともと水分がすくなく、ドライフラワーにしても花姿があまりかわらないのが魅力です。ほかの花とあわせてスワッグにしてから吊るして乾かすのもおすすめです。

ラベンダー

ラベンダー ドライフラワー

ラベンダーはドライフラワーにしてもあまり色褪せず、咲き始めにつくればその心地よい香りが残るのも特徴です。青紫の花でドライフラワー向きの花は少ないので、スワッグやリースなどのアレンジメントの中で引き締め役として活躍してくれます。

アジサイ

アジサイ ドライフラワー

アジサイのドライフラワーは、色褪せた姿が秋色アジサイとも呼ばれ人気です。花と思われている部分は、葉の一部が変形した萼苞なので花びらのようにやわではなく、ドライフラワーにしても花姿があまり変わりません。ゴミや虫が入りやすい花の構造なので、つくるまえによく洗う下処理が必要です。

カーネーション

カーネーション

カーネーションは母の日に贈る花の代表的な存在で、長く残して飾っておきたい花でもあります。もともと花びらにあまり水分を含まず、フリルのように波打つ形をしているため、ドライフラワーにしても花姿はあまり変わりません。作り方によって色褪せの具合が変わるので、好みの方法でつくりましょう。

ひまわり

ひまわり

ひまわりは夏の風物詩でもあり、ドライフラワーにして楽しむことができる花です。ひまわりの咲き方・種類によっても、仕上がりがかなり変わりますが、薄い花びらは縮れて花央だけが残るのが特徴です。生花とはまた違ったシックでアンティークなルックスが楽しめます。

ガーベラ

ガーベラ

ガーベラは太い花茎におおぶりな形良い花を咲かせます。切り花として通年出回り、アレンジメントや一輪挿しにも人気です。花の色や咲き方の種類も豊富で、とくにシリカゲルでドライフラワーにすると、まるで生花のような仕上がりを楽しめます。

パンパスグラス

パンパスグラスはイネ科の植物で、ススキにも似ていますが毛足が長く、ドライフラワーのアレンジの中でいいアクセントになります。パンパスグラスに似たラグラスはもう少し毛足が短く、猫じゃらしのような形をしています。全体をぼかしたようなスモークツリーという植物もよく使われていますよね。

エリンジウム

エリンジウム

エリンジウムはダークな色味でドライフラワーのアレンジに大人っぽさを演出してくれます。青っぽい紫のドライフラワーはあまり多くないので、この色味を使いたいときは重宝します。ちょっとツンツンした見た目も、洗練された雰囲気をかもしだしていて、ドライフラワーのアレンジメントにはかかせない存在です。

クラスペディア

クラスペディア

ドライフラワーでよく見る黄色いぽんぽんの花は、クラスペディアといいます。ドライにしても色もあまり変わらず、このフォルムもあいまってかなりアクセントになりますよね。ちなみに紫の丸いぽんぽんした花はエキノプスという植物です。

プロテア

プロテア

プロテアはワイルドフラワーの代表的なお花で、その独特な異国感満載な見た目から、ドライフラワーのアレンジでは主役級の存在感を発揮します。ワイルドフラワーにはドライ向きのお花が多く、ほかにもピンクッションなども独特なビジュアルで目を引きますよね。

ライスフラワー

ライスフラワー

ほんの少しピンク色に色づく、細かなお花が特徴的なライスフラワー。単体でアレンジしても清楚なイメージになりますし、組み合わせても他のお花をうまく引き立ててくれる名脇役となってくれます。ちなみにライスフラワーと似たレースフラワーはより華奢な印象になります。

プルムサム

プルムサムもワイルドフラワーの一つで、花がひらいたときの綿毛のようなふわふわ感がお花との相性がいいのでよく使われています。また、花が開く前のつぼみの状態も独特で、つぼみのままドライにして使うこともできます。

アーティチョーク

アーティチョークはつぼみの状態で食用としても出回る西洋野菜のひとつです。つぼみがひらくと鮮やかな青紫や赤紫の花を咲かせます。ドライにすると花の色味は多少落ちますが、萼のトゲトゲやサイズ感にインパクトがあるのでドライフラワーのアレンジメントでよく使われています。

ハスの実

ハス 実

ハスといえば、夏頃に水面に美しい花を咲かせる水生植物ですが、花が咲き終わると実がついて、さらに秋が深まってドライフラワーになると、このように焦げ茶色のユニークな姿になるんです!アレンジメントに加えると、ナチュラルかつシックな雰囲気になりますよ。

ドライフラワーの作り方をマスターしたら、飾って楽しもう!

ドライフラワーは、生花より鑑賞期間が長く、こまめに手入れすれば保存もききます。ドライフラワーの作り方をマスターしたら、思い出のお花や、大切な花で挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

藤原 正昭

冬から春までドライフラワーを作るには適している時期です。梅雨から夏場はドライフラワーを作るには難しい時期ですが扇風機、除湿機を使う事によってきれいなドライフラワーができます。

ドライフラワーは飾り方もいろいろと楽しめるので、こちらの記事も参考にしてみてください。

写真で見るイチョウ図鑑|葉っぱや木の特徴、銀杏との違いは?どんな花が咲く?

イチョウの葉

日本では街路樹として広く親しまれているイチョウの木。そんなイチョウ並木は秋になると、イチョウの落ち葉と木に残っている葉とで、あたり一面が黄色く色づくことから、紅葉スポットとしても人気があります。

ここではそんなイチョウの特徴や種類、花が咲くのかなどの基本情報、紅葉名所の写真のほか、イチョウに関するさまざまな雑学をまとめてご紹介していきます。

イチョウとは?

イチョウの葉

科・属 イチョウ科イチョウ属
学名 Ginkgo biloba
英名 Ginkgo
原産国 中国
別名 公孫樹(こうそんじゅ)
分類 樹木
樹高 10〜30m

イチョウとは、大きな扇形の葉が特徴的な、樹高30mほどにもなる落葉高木です。

約1億5千万年ほど前から存在していて、現代にも存在する唯一の植物であることから、「生きた化石」として絶滅危惧種にも指定されています。

ちなみに、イチョウの木の寿命は、数千年に及ぶともいわれています。

また、イチョウはオス・メスがある雌雄異株で、メスの木には「銀杏(黄色の実)」がつきます。

イチョウに花は咲きますか?

イチョウのオスの木には、銀杏がつかない代わりに花が咲きます。

厳密には、メスの木にも花は咲きますが、花びらがないため、オスの木と比べるとほとんど目立ちません。

なお、イチョウの花の画像については、次の「イチョウの特徴 」を参照ください。

「イチョウ」と「銀杏」の違いとは?

「銀杏」はイチョウの和名であり、「イチョウ」や「ギンナン」と読むことができます。ただし、一般的には、イチョウとは雄雌の両株を含む樹木の総称で、銀杏とはイチョウの「実」のことを指します。

写真でイチョウの特徴を解説!

イチョウの葉っぱ

イチョウの葉

イチョウの葉は血流を改善させる効果があるとして、生薬などにも用いられています。紅葉の見頃は11月頃です。

葉の形 単葉
葉のフチの形 波打つ
葉の大きさ 10㎝程度
葉のつき方 互生

イチョウの花

イチョウの花は、ほとんど目立ちません。花言葉の一つには「長寿」という意味があります。

花の形 裸花
開花時期 4月
花の大きさ 2㎝程度
花色 淡黄
花のつき方 尾状

イチョウの実(銀杏)

イチョウの実 銀杏

イチョウの実は独特の匂いを放ちます。また、火を通すことで食用や漢方にも用いられます。ただし、素手で実に触れるとかぶれることがあるため注意が必要です。

結実期 9〜10月
実の色 黄〜オレンジ
実の大きさ 2㎝程度

イチョウの木(樹皮)

イチョウの木 樹皮

イチョウの木は灰色で分厚く、縦に裂け目ができます。幹はまっすぐ、大きく育ちます。

イチョウの葉っぱは幅広い形をしているのに「針葉樹」の仲間なの?

イチョウの葉=扇形であるという印象があることからもわかるように、イチョウの葉っぱは幅の広い型をしています。それにもかかわらず、実はイチョウは「針葉樹」に分類されます。

その理由は、そもそも針葉樹と広葉樹の違いは「葉っぱの形だけではない」からです。

葉っぱの形の違いが目に見えるためわかりやすいですが、針葉樹と広葉樹では細胞の構造がまったく異なります。針葉樹は裸子植物であり、広葉樹は被子植物であるという違いもあるのです。

この点で見てみると、イチョウは、オス株につく銀杏(種子)になる胚珠という部分が裸の状態であるため、「裸子植物」にあたります。

つまり、イチョウは針葉樹であるということになるのです。

イチョウにはいくつかの種類がある?

現存するイチョウは、中国原産の1種類のみですが、葉や種子の見た目が変化した品種はいくつか存在しています。

品種 特徴
オハツキイチョウ 葉のフチに緑色の種がつく
オチョコバイチョウ 葉の両端がくっつき、ラッパのような形をしている
シダレイチョウ 枝が垂れ下がっている園芸品種
斑入りイチョウ 葉に白い斑が入る

どうして日本ではイチョウの木がたくさん植栽されているの?

イチョウ並木 東京神宮外苑
▲神宮外苑(東京)のイチョウ並木

イチョウは火や排気ガスなどの公害にも強い性質を持っているため、日本では街路樹や園樹として最も広く植栽されています(国土技術政策総合研究所調べ)。

そんなイチョウは、昭和41年11月14日に「東京都の木」にも選ばれています。

当時、東京の木選定委員会ではケヤキを推す意見が大多数でしたが、一般の都民投票により「イチョウ」に決定したのだそうです。

まさに、イチョウは私たちの生活になじみの深い樹木であるといえますね。ちなみに、東京のほか、神奈川県や大阪府でも都府県の木に制定されています。

また、春夏には青々と、秋には黄色く染まる葉の姿が美しいため、日本の四季を象徴する存在としても親しまれているのかもしれませんね。

全国の名所にある「国指定天然記念物」の大イチョウを見てみよう!

東京の神宮外苑や北海道大学、大阪の御堂筋など、全国にさまざまなイチョウの名所が有名ですよね。

そんな全国の名所の中には、国が指定天然記念物に定めた巨木(通称:大銀杏)が存在することをご存知でしたか。ここでは、有名な大銀杏をいくつかご紹介します。

  • 醫王山 飛騨国分寺(岐阜県高山市):推定樹齢1250年
  • 北金ヶ沢(青森県深浦町):推定樹齢1000年
  • 菩提寺(島根県松江市):推定樹齢900年
  • 旧下田家(熊本市南区):推定樹齢700年

▼飛騨国分寺の大銀杏

▼北金ヶ沢の大銀杏

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椿(ツバキ)の育て方|植え替え時期、肥料のやり方は?鉢植えでも育つ?

ツバキ 椿

日本代表の花木の一種で古くから親しまれている椿(ツバキ)。鉢植えでも地植えでも育てられることから、庭木として育てたり、盆栽として育てたりする人も多くいます。ここでは、そんなツバキの育て方や増やし方、手入れ方法などについて細かくみていきます。

椿(ツバキ)の育て方のポイント

ツバキは耐陰性のある花木で、日陰は得意ですが、日当たりが良すぎると木が乾燥し枯れてしまうこともあるので注意してください。

また、買ってきた苗木を植え付ける場合には、丈夫な苗木を選んで植えることも大切です。苗木を選ぶときは、葉の色が濃くて艶のあるもの、株元にぐらつきのないものを選ぶようにしましょう。

椿(ツバキ)を育てる場所

ツバキ 椿

ツバキは半日陰となるような場所を好みます。

また、ツバキに冬の冷たい風に当たらないようにします。乾いた冷たい風に当たると蕾が落ちたり枝葉が枯れる原因になります。育てる場所は、北風と西風が当たらない場所や、建物の東か南に位置する湿度が高めの場所がおすすめです。

なお、ツバキの生育適正温度は、成長段階ごとに異なります。芽を出させるには10℃から20℃、蕾をつけさせるには20℃〜10℃へと変化をさせてあげることが重要です。

椿(ツバキ)の用土

ツバキの栽培に使用する土に、特に決まりはありませんが、粘土質の土は避けておきましょう。育ちが良くなる土の特徴は、水はけがよく弱酸性の土です。

土を自作する場合は、「赤玉土1:鹿沼土1:腐葉土1」の配合土を使うと良いでしょう。腐葉土のほか、パーク堆肥でも可能です。

椿(ツバキ)の種まき

ツバキの種

ツバキは種の発芽率が悪いため、苗木から育てるのが一般的ですが、種まきから育てることも可能です。採りまき(採取してそのまま蒔く方法)になるため、種ができる9〜10月頃が種まきの適期です。

もし採りまきしない場合は、収穫した種を湿った川砂をタッパーなどに入れて冷蔵庫で保管します。赤玉土を均して種の大きさの3倍になる穴をつくって種を撒いていきましょう。

椿(ツバキ)の植え付け

ツバキの苗

ツバキの植え付け時期は、3月中旬〜4月または9月中旬から10月中旬頃です。

植え付け方法は、以下の通りです。

鉢植えの場合

  1. ひと回り大きめの鉢を用意します。
  2. 鉢底に鹿沼土や鉢底の石を敷きます。
  3. 弱酸性の土を入れます。(市販されている培養度でも可。)
  4. 苗を植え付けて、水やりをします。
  5. 2週間ほど日陰で管理して、完了です。

地植えの場合

  1. 苗の倍ほどの大きさの穴を掘ります。
  2. 根鉢を崩さないように植え付けます。
  3. 苗土の表面と地面が同じ高さになるように調整し、隙間を土で埋めます。
  4. 根が安定するまで支柱を立てて支えます。
  5. 水やりをして完了です。

椿(ツバキ)の水やり

鉢植えの場合

夏の時期は、表面の土が乾いたらたっぷり水を与えます。必ず早朝もしくは夕方にしましょう。気温が高い中で水やりをすると、土中の水温も上がり、株が傷む原因にもなります。

花を咲かせる秋から冬の時期には、花弁を広げる力を使うので、さらに水分を必要とします。

松原真理子

冬の時期の水やりは、早朝や夕暮れ後を避け、温かい日中にたっぷりと水をあげるようにしましょう。

地植えの場合

植え付けから2年が経過するまでは、鉢植えと同じように、表面の土が乾いたらたっぷり水を与えます。

2年経過し根が安定したら、地植えの場合は基本的に自然に降る雨のみで十分です。真夏の間や、雨量が少なく土の表面がカラカラに乾きそうなときのみ、水やりをしましょう。

椿(ツバキ)の肥料・追肥

鉢植えの場合

鉢植えの場合、肥料は1年に2回(春と秋)に与えましょう。

春は花が咲き終わったのち、秋は蕾の成長が安定するときに肥料を与えます。肥料には、油かすまたは化成肥料を使いましょう。

春と秋に肥料を与えるとき、同じ場所にしてしまうと生育不良になる可能性があるため、春と秋では与える場所を変えてください。

地植えの場合

地植えを行ったときは、新年が明けてから春頃にかけて、緩効性化成肥料を与えます。

肥料を与えるときは、株から20cm程度の間隔を開けて与えましょう。株の近くに肥料を撒いてしまうと、根に当たって肥料焼けを起こしてしまいます。

肥料焼けとは、根が吸収する力が弱くなり水分が奪われて枯れてしまう状態のことを指します。株に直接肥料が当たらないように注意しましょう。

椿(ツバキ)の植え替え

ツバキ 椿

ツバキの植え替え時期も、3月中旬から4月または9月中旬から10月中旬頃です。

植えている場所の底に、ゆっくり効くタイプの化成肥料や有機質肥料を元肥として入れましょう。

椿(ツバキ)の増やし方

ツバキの花の増やし方には、「挿し木」と「取り木」という方法があります。

挿し木

挿し木の適期は6月〜8月です。うまく育てば、同年の9月には鉢に植え替えすることができます。

ツバキの花を挿し木で増やすには、伸長した枝を10〜20cmの大きさの挿し穂をつくって植え付けます。

枝を剪定したあとは、直射日光の当たらない明るい日陰で管理するようにしましょう。

取り木

取り木は、新しい株が十分に育ったら、根の下を剪定して植え付けを行う繁殖方法です。

取り木で増やすには、まず植物の茎や枝の一部の皮を剥ぎ取って、そこから発根させ新たに株をつくります。樹皮を3cmの大きさにして、幹の内部まで切り取って水苔に包みます。

水苔は十分に水に湿らせておきます。包み込んだらビニール袋で覆って、紐などを使って乾燥しないようにします。その後は、水苔が乾かないようにこまめに水を与えましょう。

根が発根したら、枝から切り離して土に植え替えてあげましょう。

椿(ツバキ)の育て方で注意すべき病気・害虫

ツバキ 椿

かかりやすい病気

ツバキは、すす病や花腐菌核病にかかることがあります。

すす病は、害虫の排泄物が原因で葉や枝にすすのような黒い模様ができる病気です。光合成の妨げになるので、見つけ次第、傷んだ葉や実、害虫などを取り除きましょう。その後、殺菌剤と殺虫剤の両方を撒いて対策を行いましょう。

花腐菌核病は、花弁に茶褐色の斑点ができ広がって腐敗して枯れさせてしまう迷惑な病気です。この病気が進行すると花びらの上に黒い菌核を作り始めます。主に雨が原因で起こる症状で長期間雨が振り続ける場合には注意が必要です。さらに水やりを行うときも、花びらに水がかからないように気をつけて与えましょう。

つきやすい害虫

また厄介なのがカイガラムシやチャドクガといった害虫です。

カイガラムシは、殻で覆われている害虫なので木べらなどを使って取り剥がしましょう。幼虫を発見したのであればすかさず薬剤を散布して被害を抑えましょう。

チャドクガの発生を防ぐには、葉の裏についた卵の塊があるときに葉っぱごと取り除くことが手っ取り早いでしょう。もし見逃してしまい、卵から生まれてきてたとしても、彼らは集団行動をしていることが多いので、そのときに退治しましょう。

松原真理子

チャドクガは人間の肌に触れると皮膚がかぶれる場合があります。発見しても素手で触らないように注意しましょう。

椿(ツバキ)の花が終わったら剪定は必要?

ツバキの花の開花時期は2月〜4月で、赤色や白色、ピンク色の花などを冬の寒い季節に咲かせます。

ツバキは6月に花芽分化を行う植物であるため、翌年以降も花を咲かせるためには、花が咲いたあとから花芽が出てくる頃までに剪定を行う必要があります。時期外れに剪定を行うと翌年に花は咲きません。

椿(ツバキ)の花を鉢植えや庭木として育てよう!

日本の庭木でも有名なツバキについてご紹介しました。もの寂しい冬の時期に、鮮やかな赤い花が咲き誇るので、ぜひお庭でも育ててみてください。

また、ツバキの花言葉には「愛」をテーマにした意味も多いので、花を大切な人に贈ってみても良いかもしれませんね。

クランベリーの育て方|鉢植えや地植えの方法、収穫時期は?

クランベリー、Photo by Blue Fairyさん

クランベリーはコケモモの仲間の果樹で、ツルコケモモとも呼ばれています。常緑樹で、可愛らしい花や赤い実のなる姿が、ガーデニングや鉢植えに人気があります。また、クランベリーの実はビタミン豊富で美容と健康にいいため、美味しく栄養価の高いソースやジャム、果実酒などを作って楽しむ人も多くみられます。古くから人気の高い果樹として親しまれてきたクランベリーの育て方を紹介していきます。

クランベリーの栽培場所

クランベリーは高山性の常緑樹のため、寒さに強く暑さに弱いという特徴があります。

育てやすい気候は東北以北や中部地方の高冷地とされていますが、夏の強い日差しなどに気をつければ、広い範囲で育てることができるでしょう。

水はけがよい土を好みますが、乾燥に弱いため、ある程度湿気があり日が当たりすぎない場所が適しています。

クランベリーはサイズが小さいので、ベランダや窓辺で鉢植えとして育てている方も多くみられます。

ただし、寒い場所に置くことで花芽ができる性質をもっているので、冬でも室内に置かず外に置いて寒気を当てたほうが、実をたくさんつけることができます。

家庭菜園士からのアドバイス!
クランベリーが好む三大条件は以下の3つです。育てるときの参考にしてくださいね。

  1. ほどほどの日当たりがある場所
  2. 冷涼な場所
  3. 夏は特に風通しの良い場所

クランベリーの土

クランベリーを植える用土には、水はけがよく保水性も備えている養分の豊富な土を使います。

「赤玉土4:ピートモス3:腐葉土3」の割合で混ぜると、酸性で水はけや保水性が高いクランベリーに適した用土が作れます。地植えするときにはさらに庭の土をよく混ぜたものを用土にしましょう。

七尾びび

鉢で栽培する場合には、砂質の土壌がよいと言われています。底には堆肥、鶏ふんなどを混ぜた土を入れて、その上に砂質の土を入れます。根のまわりにミズゴケを巻く方法もおすすめですよ。

クランベリーの苗の植え付け

クランベリー

クランベリーの植え付け時期は、温暖地では11月、寒冷地では3月が適期です。

植え付けの手順は以下の通りです。

  1. 植え穴を掘る。

    元肥の時期(12~1月と3月)に、まず植える場所を決めて直径40cm、深さが30cmほどになるよう植え穴を掘ります。

  2. 元肥を入れ、土をつくる。

    植え穴の底に元肥を入れ、赤玉土とピートモス、腐葉土、元からある土をよく混ぜた用土を元肥の上に入れておきます。

  3. 苗木を植え付ける。

    元肥をしておいた植え穴を15cmほど掘り、ポットを取った苗を置いて地面とポットの土の高さが同じになるまで用土をかぶせます。根は傷つけないように気をつけましょう。

  4. 土を固める。

    苗の周囲の土を軽く踏み固め、幹の方に土を寄せて盛り上げ、苗を安定させます。

  5. 水やりする。

    ポットよりもひと回り大きい周囲の土に溝を切って、水が溜まるほどたっぷり水やりをします。

  6. 土寄せする。

    最後に土を幹の方に寄せて整えます。

鉢植えへ植え付けをするときには、最初は苗木よりひと回り大きめのサイズを選んで植え付けします。

また、根鉢に水ゴケをまいてから植えると、湿度が保ちやすくなります。

クランベリーの水やり

乾燥に弱いクランベリーには、水を切らさないようにしなければなりません。常に土が湿っている状態を保つため、春と秋には毎日、夏には朝と夕方の2回行います。

冬には3~5日に1回程度水やりをしましょう。夏には暑さで土壌が乾きやすいので、とくに乾燥に注意して水を与えます。

七尾びび

真夏の乾燥時期の水切れには注意しましょう。地植えの場合は、土の表面が乾いていれば水をあげます。

クランベリーの肥料・追肥

クランベリーには、元肥として12~1月に油かすや牛ふん、堆肥など遅行性の有機質配合肥料をたっぷり与え、3月には即効性のある化成肥料を与えます。

また、10月には礼肥として、化成肥料を控えめに与えます。

七尾びび

植え付け時に有機質肥料(分解や効きがゆっくりのため、有機質の肥料や堆肥を勧める)を与えるのがコツです。

クランベリーの植え替え

クランベリーの苗木は成長に合わせて、1年ごとに大きな鉢へ植え替えしましょう。植え替え後には鉢の底から水が出るくらい、たっぷりの水やりを2~3回行います。

クランベリーの剪定

樹高が30cm前後の低木樹のため、木の枝が高く伸びすぎるということはあまりありません。背の高い鉢植えでツルをたらすように育てる場合には、長く伸びている部分の先端だけ剪定すればいいでしょう。

また、枝が混みあってきた部分は、風通しをよくするため根元から間引きを行います。5月頃に花芽のつく枝を残して剪定しましょう。

クランベリーの花の時期

クランベリーの開花時期は、5〜6月頃です。この時期になると、名前の由来である「クラン(鶴)」に似た薄ピンク色の花を咲かせます。

クランベリーは苗木1本でも結実するため、特に人工授粉をする必要はありません。ただし、確実に実を収穫したいという場合は、花をなでて別の花へつけてあげてもいいでしょう。

クランベリーの収穫時期

クランベリーの実の収穫時期は、9〜11月頃です。

緑色だった実が、完全に赤い色に変わった頃が収穫のタイミングです。熟した実がなったら、手でもぎ取って収穫しましょう。

クランベリーの増やし方

クランベリーは繁殖力が強いので、植え替え時に「株分け」や「取り木」といった方法で比較的簡単に増やすことができます。

あらかじめ株元に土をかぶせておき、3月頃の植え付け時期に合わせ、根が生えている若い枝を切ってとり木することができます。

株分けのときには、株を掘りだして親株と子株をつなぐ地下茎をハサミで切り、それぞれ違う鉢植えに植えます。

クランベリーの育て方で注意すべき病気・害虫

とくに注意が必要な病気はないため、育てやすい果樹です。害虫として、葉巻虫やハダニ、カイガラムシがつくことがあります。見つけたら早めに取り除きましょう。薬剤などで防いだり駆除することも可能です。

クランベリーの実の栄養・効果効能

クランベリーの実には、豊富にポリフェノールが含まれているといわれていて、ジャムやジュースなど食用にも多く用いられてきました。

そのほか、実と葉は、昔からケガの手当に使用され、下痢や糖尿病、胃や肝臓病などさまざまな病気に効果があるとされてきました。

フランスではコケモモ類の葉を用いたシロップや粉にしたものなどで慢性の下痢が止まるとされ、アメリカでは細菌感染が原因で生じる敗血症の罨法によいといわれています。近年では、民間療法等で尿路感染症や胃潰瘍の予防や、歯垢の予防に用いられています。

また、抗がん作用やアンチエイジング効果があるとも考えられ、健康と美容に役立つといわれています。ただし、クランベリーをジュース等で飲み過ぎてしまうと腹痛や下痢になる場合があるので、摂り過ぎには注意しましょう。

自宅の庭でクランベリーの苗を栽培してみよう!

今回はクランベリーの育て方や植え付け・植え替えなどをご紹介しました。

乾燥には弱いけれど、病気に強く丈夫な果樹なので、水やりに注意していれば育てるのはそれほど難しくありません。可愛らしい緑や花、赤い実まで、クランベリーを育てると毎日の楽しみが増えそうですね!