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ガーデニング

紫陽花の挿し木の時期は?地植えはいつからOK?水栽培でも根は出る?

紫陽花 挿し木

梅雨の風物詩であるアジサイは、育てやすい低木花木として親しまれる人気の花です。そんなアジサイは、剪定で切った枝などを使って、簡単に挿し木で増やすことができます。今回は、アジサイの挿し木の方法や適した時期のほか、失敗しないコツや水栽培による発根のさせ方、鉢上げの方法などについてもご紹介します。

初心者におすすめの紫陽花の増やし方は「挿し木」

紫陽花 挿し木

最近では鉢花として室内で楽しむ人も増えてきたアジサイは、挿し木で簡単に増やすことができます!

挿し木はアジサイの増やし方の中でも、もっとも一般的な方法です。

挿し木とは、植物の枝の切れ端をつかって、土や水栽培で発根させて増やしていく方法です。アジサイは生命力が強く、発根もしやすいので、挿し木から育てるのも簡単です。初心者の方もぜひ挑戦してみてくださいね。

紫陽花の挿し木の時期はいつ?

アジサイの挿し木をする時期は、花が咲き終わった頃の6〜8月頃です。この時期ちょうど夏の剪定をするので、剪定で切り落とした枝を挿し穂にして、挿し木で増やしていくといいです。

ただし、真夏の暑い時期に挿し木を行うと、植物の負担になりますので、真夏の気温が高い時期は避けましょう。また、アジサイは10月頃になると花芽をつけるので、花芽がつく前に挿し木にチャレンジしてください。

藤原正昭

緑枝挿しは5~7月、9月に、休眠枝挿しは2~3月に行うのが良いでしょう。

紫陽花の挿し木で用意するもの

紫陽花 挿し木 用意するもの

  • 挿し木用の培養土(今回は鹿沼土を使用)
  • 清潔なハサミ
  • 育苗ポットなどの容器、鉢
  • 発根活力剤(メネデールなど)
  • 発根促進剤(ルートンなど)
  • 剪定したアジサイの枝葉

挿し木をするときは無菌で清潔な土を用意しなければなりません。市販の挿し木・種まき用培養土が、赤玉土(小粒)もしくは鹿沼土(小粒)100%を用意しましょう。

肥料成分や腐葉土に含まれるような有機質はカビなどの原因になるため、一般的な草花用培養土は避けてください。

紫陽花の挿し木のやり方

  1. 剪定した枝を切り分ける

    紫陽花 挿し木 枝を切り分ける

    剪定したアジサイの枝は、葉を2節ずつつけて、だいたい10〜15cmほどの長さに切り分けます。途中の枝もすべて挿し穂として使えますよ。

  2. 挿し穂を整える

    紫陽花 挿し木 挿し穂の切り口を斜めに切る

    アジサイの挿し穂を切り分けたら、下の1節分の葉を取り除き、上の葉2枚は半分になるようにカットします。アジサイは葉が大きいので、葉をカットすることで挿し木したときの蒸散作用のバランスをとります。

    また、切り口はナイフなどで斜めにカットしておきます。こうすることで、その分栄養や水分を吸収する面積が大きくなり、根が出やすくなります。

  3. 挿し穂を水につける

    紫陽花 挿し木 切り口を水につけておく

    アジサイの挿し穂の準備ができたら、1〜2時間ほど下の切り口を水につけておきましょう。メネデールなどの発根剤を水に適量まぜることで、発根しやすくなり、挿し木の成功率があがります。

  4. 容器に挿し木用の土をいれる

    紫陽花 挿し木 鉢に土をいれる

    ポットに挿し木用の土をいれたら、あらかじめ水やりをしてよく湿らせておきましょう。また、割り箸などを深さ5cmほどまで挿して、植え穴をつくっておきます。

  5. 切り口に発根促進剤をつける

    紫陽花 挿し木 発根促進剤をつける

    水からあげた挿し穂の切り口に、ルートンなどの発根促進剤をつけましょう。挿し木の発根率が上がって、成功しやすくなりますよ。

  6. 挿し穂を土に植える

    紫陽花 挿し木 土に挿し穂を植える

    植え穴にアジサイの挿し穂を植えましょう。だいたい枝が5cmほど埋まるくらいを目安にしてください。また、下の節(切り落とした下の葉の切り口)が土に埋まるようにするといいです。

  7. 水やりをする

    紫陽花 挿し木

    最後に、水やりをしてアジサイの挿し木の完了です。上からたっぷり霧吹きをかけるか、トレーなどに水をためて腰水で管理してもいいでしょう。

紫陽花の挿し木で失敗しないコツは?

アジサイの挿し木では、安定するまでは乾燥させないこと、なるべく発根剤をつかうことの2つを気をつけておけば、失敗がかなり減ります。

とくに挿し木は乾燥が大敵です。アジサイは葉が比較的大きいので、挿し木するときは葉を切ったり、油をスプレーして蒸散する気孔を塞ぐようにしましょう。

なお、大きい鉢やプランターなら10cm間隔離して数本植えられますが、このときは画像のように鉢の縁にそってなるべく外側に挿すと、適度な通気性が得られるので発根率が上がります。3号ポットなどであれば1本ずつ植えましょう。

藤原正昭

葉っぱの調子が悪くなっても、気にしないで育ててあげてください。

紫陽花の挿し木を水栽培で発根させる方法

アジサイの挿し木は、培養土ではなく水栽培でも発根させられます。挿し穂の準備までは同じ方法で、そのまま水につけて育てていきます。水は毎日交換し、適量発根剤をいれると成長しやすいです。

根が十分に生えてきたら、土に植え替えしましょう。あまり長く水に入れていると、土になじまなくなりますので、ご注意ください。透明な容器だと根の成長がわかりやすいので、おすすめです。

紫陽花を挿し木したあとの管理方法!地植えはいつ頃できる?

紫陽花 挿し木 置き場所 腰水

置き場所

挿し木したアジサイは、挿し木して2〜3日は日陰で育てるようにしましょう。そのあと徐々に明るい日当たりと風通しのいい場所へ移動させてください。

ただし直射日光はさけ、雨ざらしになるような場所もさけてください。

水やり

挿し木したばかりのアジサイは根が出ていない状態で、乾燥させるとすぐ弱ります。そのため、表土が乾き切る前に水やりをしましょう。だいたい1週間ほどは乾燥させないようにして、その後は土が乾き切ったら水やりをしてください。

もしくは皿に水をためておいて、腰水状態で管理するといいです。表土に鹿沼土を少しかぶせると、土の乾燥状態が色で判別しやすくなります。

肥料

挿し木したばかりのアジサイには肥料を与えないでください。なかなか新しい芽を出さないからといって、むやみに肥料を与えてしまうと、栄養過多になって肥料やけを起こしてしまうので注意しましょう。

肥料を与えるのは、鉢上げをして生育が安定してからです。そのあとは適切な肥料の時期や量を守って施肥しましょう。

鉢上げ(植え替え・地植え)

挿し木したアジサイは1ヶ月ほどで発根します。茎元をもって揺らしたとき、ぐらつかずに安定しているようであれば発根している証拠なので、鉢上げ(植え替え)をしましょう。

市販のアジサイ専用培養土や草花用培養土などに植え替えてください。11月以降は休眠に入ってしまうので、休眠前に鉢上げしましょう。

なお地植えで育てる場合は、鉢上げして1年ほど鉢植えとして育てて、生育が安定したころに植えてください。

紫陽花の挿し木後の冬越し方法!枯れたら失敗?

アジサイは、そもそも冬に落を落とす落葉樹です。挿し木の鉢上げ後、冬の時期に枯れはじめても、あまり心配しなくて大丈夫です。しっかりと根をはっていれば、目が残っていたり、春に暖かくなると新芽が生えてきます。

枯れているように見えても休眠しているだけなので、水やりの回数は控えめにしつつも、土が乾いて3〜4日経ったら暖かい時間帯にたっぷり与えてください。

紫陽花の挿し木の時期をまもろう

ホンアジサイ

毎年春と夏の変わり目に咲くアジサイはとても美しいので、ぜひ増やしてみませんか。挿し木や水栽培は剪定した枝を利用することができるので、ついで作業で増やすことができますよ。ダメージを軽減させるため、猛暑の日は避けて行うといいでしょう。

ミニバラの挿し木時期は春と冬?失敗しない増やし方を徹底解説

ミニバラ

ミニバラの増やし方にはいくつか方法がありますが、その中でも挿し木で増やす方法はよく知られています。ミニバラの挿し木は簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。

今回は、ミニバラの挿し木について詳しくご紹介していきます。

ミニバラは挿し木で増やせるの?

ミニバラは、種まきや挿し木などで増やすことができる植物です。挿し木とは植物の枝や茎を用土に挿して増やす方法のことで、ミニバラの挿し木の手順はそこまで多くはありません。

お店や通販などでミニバラの鉢を購入されている方も、ぜひ挿し木の方法を覚えて増やしてみてはいかがでしょうか。

ミニバラの挿し木の時期は?

ミニバラの挿し木は、4〜5月の芽吹くころを除けば、基本的にいつでも行えます。というのも、ミニバラの挿し木には「緑枝挿し」と「休眠挿し」の2パターンがあり、それぞれで時期が異なるのです。

緑枝挿しなら5月下旬~6月下旬頃、休眠挿しなら10月下旬~12月上旬頃が、挿し木を行うのに最も適している時期です。

剪定と同じタイミングでやろう!

ミニバラの挿し木は、花がら摘みや剪定と同じタイミングで行うと株への負担も少ないです。

ミニバラの剪定は種類によっても若干時期が異なるので、こちらの記事も参考にしてみてください。

ミニバラの挿し木で必要な道具

  • ミニバラ
  • 挿し木用の土
  • 3号ポット
  • 清潔な剪定ハサミ
  • 手袋など

ミニバラの挿し木用の土について

用土にはいくつか種類がありますが、ミニバラの挿し木には必ず市販の挿し木用培養土か、赤玉土や鹿沼土100%にパーライトなどを混ぜて使いましょう。

一般的な草花用培養土には肥料や堆肥が含まれており、雑菌が生まれやすい状態になっています。挿し穂はデリケートなので、挿し木に使う土は無菌で清潔である必要があります。

ミニバラの挿し木の方法は?

今回は一般的な緑枝挿しのやり方について解説していきます。

ミニバラの挿し穂の準備

ミニバラの挿し穂は花が咲き終わる頃の活きの良い枝を切り取って使いましょう。枝の太さは3mm~7mm程度が理想です。

なお、花が咲いたすぐ下の2〜3節下の枝葉は使いませんので切り落としてください。挿し穂が長すぎる場合は葉の分岐のすぐ上部分で枝を切りましょう。だいたい10〜15cmくらいの長さが理想的です。

ミニバラの挿し木の仕方

    1. 挿し穂を水につける

前述にしたがって挿し穂をきりとったら、1時間以上は切り口を水につけておきましょう。このとき発根剤を水に規定量混ぜると、挿し木の成功率が上がります。

    1. ベースを用意する

ポットにはあからじめ挿し木用の土を入れて、お水をたっぷりとかけて湿らせておきます。その後、割りばしなどで用土に植え穴を開けておいてください。

    1. 挿し穂を土に挿す

水につけていた挿し穂を水揚げして、土に奥までしっかりと差し込みます。複数本同じポットやプランターに挿すときは、挿し穂の葉が重ならないようにしながら作業しましょう。葉が重ならないことで光合成が活発になり、風通しも良くなることで防虫効果が期待できます。

    1. 水やりをする

用意した全ての挿し穂を挿し終えたら、再度用土にたっぷりとお水を与えます。

ミニバラを挿し木した後の管理方法

ミニバラを育てる時は日当たりが良い環境を整えますが、挿し木してから発根するまでの間は明るい日陰で育てることをおすすめします。挿し木した後の3日間は毎日水やりをして、その後は用土が乾いた時に水やりをします。

与える水の量が多いと発根するまでに挿し穂が腐ってしまう可能性があるため、4日目以降の水やりの量は十分気を付けるようにしましょう。また、この時期に肥料を与える必要はありません。

その後、ポットの底から根が見えてきたら、肥料入りの培養土へ移し替えます。

ミニバラの挿し木で失敗しないコツ

ミニバラを挿し木で増やすときに、いくつか失敗しないためのコツがあります。まずは、ポットに入れた用土にはたっぷりとお水をかけておきます。そして、挿し穂も十分に水を吸わせます。挿し木した後は、風通しの良い明るい日陰の場所で管理します。

また、発根するまでの間に与える水の量もポイントです。水の量が多すぎることで挿し穂を腐らせる原因になるため、用土の乾き具合を見ながらお水を与えていきましょう。ミニバラを育てる上で、根の生長はとても重要です。

発根するまでは根の生長が気になりますが、用土から取り出して確認することはしないようにしましょう。用土から何度も出すことで、腐る原因になってしまいます。

ミニバラを挿し木で増やしてみよう

挿し木での増やし方は、ミニバラを増やす時によく使用される方法です。ミニバラの苗を毎回購入しても良いですが、増やすことができればガーデニングももっと楽しくなりそうですね。

今回ご紹介したようにミニバラの挿し木にはいくつかコツがありますが、コツを押さえてしまえばそこまで難しい作業ではありません。

種類が豊富なミニバラは何種類育てても飽きないので、ぜひともご自宅でミニバラを増やしてみませんか。

ブルーベリーの挿し木の仕方と時期を解説!発根までの日数と成功率は?

ブルーベリー 挿し木 休眠枝挿し 緑枝挿し

ブルーベリーは6月から9月にかけて、青々とした果実を収穫するフルーツです。栽培も容易で、家庭菜園として庭木にしている家庭も多いです。季節によって可憐なお花、果実の収穫、紅葉まで楽しめますよ。

今回はそんな人気のブルーベリーの挿し木での増やし方についてご紹介します。

ブルーベリーの挿し木の仕方には2パターンある!

ブルーベリーは挿し木で増やすことができます。挿し木とは簡単にいうと、親株から枝葉を切って、それを土に挿して発根させ、新しい苗として増やしていくことです。ブルーベリーは時期によって「①休眠枝挿し」と「②緑枝挿し」の2つの手法に別れています。のちほど、それぞれの方法に分けてご説明します。

ブルーベリーの挿し木に適した時期はいつ?

ブルーベリーの挿し木時期は、上記の2パターンでそれぞれ異なります。

「休眠枝挿し」の場合は、新芽が芽吹く直前の3〜4月頃が適期です。

剪定した枝を使うことができるので、冬剪定ででた枝は、濡らしたキッチンペーパーに包んで、冷暗所に保管しておきましょう。休眠枝挿しは、比較的成長がゆっくりなので手間がかからず、家庭菜園向きです。

「緑枝挿し」の場合は、収穫前の6月頃が適期です。

夏剪定したときにでる、余分な新梢(その年新しく伸びた枝)をつかって挿し木する方法です。比較的成長が早いですが、栽培適温30℃以下の温度管理の手間がかかります。

ブルーベリーの挿し木で準備するもの

ブルーベリーを挿し木をする際には下記のものを準備しておきましょう。

  • 育苗箱、もしくは育苗ポット(6cm)
  • 育苗培養土(ピートモス、もしくはピートモス5:鹿沼土中粒5の混合用土)
  • 剪定したブルーベリーの枝
  • 切り出しナイフ、もしくは鋭利なカッター
  • 水を張ったバケツ

ブルーベリーの挿し木の仕方① 休眠枝挿し

休眠枝挿しの方法

  1. 挿し穂の準備

    保管しておいた冬剪定の枝を、10cmほどの長さに切り分けていきます。切り分けた枝の基部を切り出しナイフで削ぎ、断面を作っておきます。だいたい2cmくらいに大きく一箇所、その反対側に1cmくらいに小さく一箇所断面をつくり、切り口を3時間ほど水に浸しておきます。
    作業中は乾燥しないように、水を張ったバケツに都度いれながら行ってください。

  2. 挿し穂を土に挿す

    ピートモスなどは水を入れてよく揉み込み、たっぷりと水を染み込ませてください。育苗箱、もしくは育苗ポットに土をいれたら、挿し穂の切り口を下に挿していきます。箱に挿す場合の間隔は5cmほどとってください。挿し穂全体の3分の1の深さまで埋まるくらい挿したら、再びたっぷりと水を与えます。

休眠枝挿し後の管理

明るい日陰程度の場所で、乾燥しないように管理しましょう。新芽がぐんぐんと伸びてきたら、鉢や育苗ポットに植え替えてください。

休眠枝挿し後の発根までの日数

休眠枝挿しの苗はゆっくりと成長していくので、発根まで3ヶ月ほどかかります。

ブルーベリーの挿し木の仕方② 緑枝挿し

緑枝挿しの方法

  1. 挿し穂の準備

    緑枝挿しは夏剪定と同時に行ってください。剪定した新梢は、乾燥しないように、水を張ったバケツへすぐに入れてください。剪定した新梢は10cmごとにきって挿し穂として使います。挿し穂の先端についた2枚の葉を残して、全て葉を上方向に引っ張って取ります。枝は残した葉のすぐ上で切り落としておきましょう。
    休眠枝挿しと同じく、切り分けた枝の基部を切り出しナイフで削ぎ、断面を作っておきます。だいたい2cmくらいに大きく一箇所、その反対側に1cmくらいに小さく一箇所です。

  2. 挿し穂を土に挿す

    休眠枝挿しと同じ方法で、育苗箱か育苗ポットに、挿し穂を挿していきます。

緑枝挿し後の管理

栽培適温は30℃程度なので、暑すぎない日陰に置いて、1日1回はたっぷりと水をあげ、乾燥させないように管理します。暑い時期が終わった9月下旬になったら、徐々に日向に置いてください。12月ごろになると落葉していきますが、この時期になるとしっかりと発根しているので、鉢上げをして育てるようにしましょう。

緑枝挿し後の発根までの日数

緑枝挿しの苗も、発根まで2〜3ヶ月ほどかかります。

ブルーベリーの挿し木を成功させるコツとは?

挿し木を成功させるには次の2つの重要です。

  • 清潔で切れ味の鋭い切り出しナイフを使い、枝の断面をスパッと滑らかにすること!
  • ピートモスなどの育苗用土には水を揉み込んで、たっぷり染み込ませておくこと!

ブルーベリーの挿し木の成功率はどれくらい?

一般的に挿し穂の成功率は7割ほどといわれています。多めに挿し木しておくといいでしょう。

ブルーベリーを挿し木で増やして収穫を楽しもう

ブルーベリーは挿し穂して翌年には花を咲かせますが、安定して収穫できるようになるのは3年ほどかかります。ただ、その間も可愛らしいお花や紅葉を楽しみながら、すくすく育ってくれるので楽しいですよ。

剪定した枝で挑戦できるので、皆さんも気軽に挑戦してみてください!

ビオラの種まきは春の時期でも大丈夫?発芽後の管理方法は?

パンジー ビオラ

ビオラは花の少ない冬の花壇を彩る貴重な花のひとつですが、真夏に種まきし発芽させれば、秋から半年以上花を咲かせることができます。

ビオラには様々な育て方がありますが、今回は一般的なビオラの種まきの方法や、発芽後の手入れについてご紹介します。

ビオラの種まき時期は、夏と春?

ビオラの種まきの時期は、9月中旬〜下旬頃が適しています(東京・神奈川を基準とする)。ビオラの発芽に一番適した地温は20℃前後です。夜間の最低温度が25℃を越えてしまうと種が正常に生育しないため、過ごしやすい秋の季節に移った頃を見計らって種まきをしましょう。関東以北の寒冷地であれば8月下旬頃から蒔き始めることも可能です。

また、気温20℃前後になる3月頃に種まきをすることも可能です。ただし、気温が下がって日照時間が短くなると、生育は緩やかになってしまうので、秋〜冬にかけては種まきを控えましょう。

ビオラは真夏に種まきできる?

ビオラは北ヨーロッパ原産の植物で、もともと涼しい環境を好み、夏のじめじめした暑さは苦手です。最近は夏の暑さに強い品種もあるので、夏まきをする場合は品種を選んで種まきを行いましょう。

7月下旬頃〜8月下旬頃に種をまけば、10月から11月頃にかけて花が咲き始めます。そうすると、秋冬に開花のピークを迎えるように調整することができます。秋に咲き始めれば、真冬、2月3月の春先にかけて、半年以上花を楽しむことができますよ。

ただし、真夏の暑い時期は発芽にばらつきが出やすく、立枯病などの病気が発生しやすかったり苗が徒長しやすかったりといくつか問題があります。そうならないためにも、涼しい場所で、遮光と風通しのよさに気をつけて育てるように注意しましょう。

真夏にビオラをうまく発芽させるためには、まず遮光をして地温が高くなりすぎないようにすることが大切です。遮光ネットをかけたり、直射日光のあたらない風通しの良い場所に置いたり、発芽までは空調の効いた涼しい室内に置くなどして、本来の発芽適温である20℃~25℃前後になるよう工夫しましょう。また発芽するまでは土を乾かさないようにこまめに水やりを行いましょう。

ビオラの種まき前の準備

ビオラの種は、夏に常温で置いておくと発芽能力が失われてしまいます。ビオラの種を入手したら、種まきをするまで冷蔵庫などの冷暗所で保管しておきましょう。

ビオラの種まき方法

ビオラの一般的な種まきの方法と、用意するものをご紹介します。

ビオラの種まきに必要なもの

  • ビオラの種
  • 用土
  • プランターや鉢、セルトレイ※プランターや鉢、セルトレイ、土などは必ず清潔なものを使用するようにしましょう。

ビオラの植え付け手順

  1. 土はあらかじめ湿らせておきます。湿った状態の土を鉢やプランターに入れ、表面を平らにならしておきましょう。
  2. 1cm程度の間隔をあけて種をバラまきにします。
  3. 種を蒔き終わったら、上から乾いた土をかけ、全体を薄く覆います。
  4. 目の細かいジョウロでたっぷりと水やりをすれば完了です。

※種まき用の鉢は5号程度の平鉢やプランターなど何でも構いませんが、真夏に種まきする際は、暑さ対策のため、移動しやすい重さのものがおすすめです。セルトレイなど育苗用のトレーを使用すると管理や移植も楽に行えます。

ビオラの発芽後はどうする?

発芽するまでのお手入れ

ビオラの種を蒔いた鉢やプランターは、直射日光の当たらない涼しい場所で管理しましょう。真夏であれば、冷房の効いた室内で管理し、温度管理をしましょう。気温が下がる夜間だけ、まき床を外に出すのもいいでしょう。

発芽後のお手入れ

ビオラは種まきした後、10日程度で発芽してます。発芽したらすぐに半日程度日光が当たる風通しのよい場所に移動させましょう。室内であれば、カーテン越しの日光があたる明るい半日陰に置きましょう。真夏に室内で管理する場合は、半日陰に2日程度置いて戸外の環境にも馴らすようにします。

屋外から日向に移動させる際は、よく晴れた日の午前中~午後3時半ごろまでは、50%遮光ができるような被覆資材をかけて暑さを緩和させるのがポイントです。真夏の種まきであれば、遮光は9月中旬頃まで続けましょう。

この時期に葉が混み合ってくれば、適宜間引きを行います。本葉が触れ合うほどの株間になるのを目安に間引きしましょう。

ビオラの発芽後は、毎朝水やりをしましょう。水やりは、表土がえぐれたり偏ったりしない程度の水圧の弱いハンドスプレーなどで行います。鉢底から水が滴るまで水を与えるか、もしくはトレイに数cmの水を張り、まき床ごと浸して底面から吸水させましょう。子葉が展開したら浸水はやや控えめとし、土の表面が乾いてから行うようにします。

施肥は、本葉が展開したら窒素成分10%を含む液肥を1000倍程度に薄め、1週間から10日間隔で水の代わりに施用します。

セルトレイなどの狭い場所に蒔かれた種は、夏場は水切れしやすいので、表土が乾きかけていたら午前中のうちに水やりをします。夕方は涼しくなりますが、徒長しやすくなるため水やりは基本的に避けましょう。子葉が生えてきたら、水やりはやや控えめにし、土の表面が乾いてから行うようにします。

ビオラを種まきから発芽させてみよう

ビオラの種は安価で手に入るので、種まきから育てることで安価に育てることができます。種を自分で選ぶことができるので、自分の好きな品種を作れるのも楽しみのひとつですね。

手間と時間はかかりますが、種から育てたビオラには人一倍愛着がわくのではないでしょうか。興味のある方はぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

クリスマスローズの種まき時期や発芽時期は?種から育てるのは簡単?

クリスマスローズ

冬の日陰の庭づくりに欠かせないクリスマスローズは、種まきからでも育てることができます。花が咲くまでどんな花姿かわからない楽しみもありますよ。

この記事では、クリスマスローズの種まき方法や時期から、種取りの方法・種の保存方法までご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

クリスマスローズを種から育てるのは簡単?

クリスマスローズ

じつはクリスマスローズは種まきから開花するまで2年ほどかかりますが、難易度が高いというわけではありません

さらにクリスマスローズは、種まきから育てると親株と同じ花は咲かない性質を持っているので、咲いてみるまでどんな花姿かわからないのも、種まきから育てる楽しみのひとつです。

時間はかかりますが、苗を購入するよりも安価なので、ぜひ挑戦してみましょう。

クリスマスローズの種まき時期はいつ?

クリスマスローズの種まき時期は9〜10月です。10月より遅くなると種が割れて腐りやすくなるので、種まき時期は必ず守りましょう。

このほか、種を採取してすぐの5〜6月にも種まきができますが、発芽率が下がります。

クリスマスローズの種まきのやり方

クリスマスローズ 種まき

  1. 3号の育苗ポットに赤玉土小粒もしくは種まき用培養土を8分目ほどいれる。
  2. 土はあらかじめ水やりをして、たっぷりと湿らせておく。
  3. 土の上にクリスマスローズの種を1〜2cm離して種まきする。
  4. 種の上に1cmほど土をかぶせる。
  5. 霧吹きでやさしくたっぷり水やりをする。

クリスマスローズの種まき後の管理方法

クリスマスローズ 種まき後 発芽

クリスマスローズは低温処理をしておくと発芽しやすくなるので、種まき後は気温の低い屋外に置いておきましょう。直射日光は避け、雨ざらしにならないよう気をつけてください。

また、発芽するまでは、表土が乾いたら水やりをしましょう。乾燥させすぎには注意してください。

クリスマスローズの発芽時期はいつ?

クリスマスローズの種は発芽までに約4~5か月かかります。

クリスマスローズの発芽後の管理方法

クリスマスローズは乾燥を苦手としますが、発芽後は水の与え過ぎは良くありません。クリスマスローズを観察しながら、必要な時に水やりをしましょう。

10月~翌年の5月頃までは土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。逆に、6月~9月頃は、乾燥気味に管理することが大切です。

鉢植えのクリスマスローズは、10月~4月頃までは日当たりの良い場所、5月~9月頃は明るい半日陰で管理しましょう。地植えの場合も、秋~春の時期は日当たりの良い場所で管理します。

肥料のやり方

地植え、鉢植えともに定期的に肥料を施しましょう。鉢植えでは10月、12月、2月に緩効性肥料を施し、10月~4月頃までは月に2~3回程度液体肥料を施しましょう。地植えのクリスマスローズは、10月に緩効性肥料を施します。

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松原真理子
クリスマスローズの夏場の肥料は厳禁です。夏に施肥をして枯らしてしまったと言う方も多いので注意してください。

クリスマスローズの種が発芽したら植え替えよう

クリスマスローズ 苗

クリスマスローズが発芽して、本葉が10枚ほどつくようになったら、10〜3月の間に植えましょう。初夏に種まきしたのなら10月、秋に種まきしたのなら3月ごろが目安です。

苗の植え方はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

クリスマスローズの種の取り方

クリスマスローズ 種取り

クリスマスローズの種は市販のものを購入するほか、すでに咲き終わった花から採取することもできます。

クリスマスローズの種取りができる時期は、5〜6月頃です。

もし種類の違う株を掛け合わせたいのであれば、人工受粉をさせて楽しむこともできます。受粉や種取りの方法は下記の通りです。

  1. 花後2〜3週間、中央の子房がふくらんできたら、茶パックなどを花にかぶせ、ホチキスで留めておく。
  2. 種取りは、一株につきひとつにしておく。
  3. 株の消耗を防ぐため、種をとる以外の花は全て切り取る。
  4. 花や実をつけるのを助けるリン酸を含んだ肥料を与えながら、5月〜6月の採取まで育てる。
  5. 茶パックの中に種が落ちてきたら種を採取する。
  6. 種の採取が終わったら、採取した花株は切り取る。

クリスマスローズの種の保存方法

クリスマスローズの種を保存する場合、乾燥を防ぐためにパーライトまたはバーミキュライトと一緒に茶こし袋に入れて保存します。

クリスマスローズの種同士が接触すると種が腐ってしまうため、このように保存することで種を腐らせずに保存することができます。

保存の手順

  1. 茶パックに、種と、パーライトもしくはバーミキュライトを種の2倍の量をいれて閉じる。
  2. 殺菌剤(ダコニールかペンレート)を500〜1000倍に希釈した水に、半日ほど浸けて殺菌する。
  3. 7号程度の駄温鉢に鉢底石と赤玉土を同量入れ、種の入った茶パックを重ならないように平らに置く。
  4. 茶こし袋の上に3cmほど土をかぶせ、たっぷり水を与えて日陰の湿った状態で秋まで管理する。
  5. 保管中1ヶ月に1回程度、殺菌剤を規定量希釈した水を、水やりの代わりに与える。

上手に種を保存するコツ

クリスマスローズの種は非常に乾燥に弱いため、用土の乾き過ぎに注意してください。乾燥した種は発芽率が悪くなるため、水やりがとても大切なポイントです。

乾燥しすぎていると発芽しにくいですが、湿りすぎると腐ってしまうことがあるため湿り具合にも注意が必要です。

クリスマスローズの種まきから発芽まで時間がかかる!

下向きに咲くクリスマスローズの花は、どこか奥ゆかしい雰囲気がありますね。クリスマスローズの花を観賞することで、寒い冬の時期も明るく過ごせそうです。

種から育てる場合は時間がかかりますが、ご自分で一から育てると花が咲いた時はとても嬉しいですよ!さまざまな品種があるので、お気に入りのクリスマスローズを見つけて種から育ててみてはいかがでしょうか。

ペチュニアの種まき時期はいつ?発芽後の管理方法や種の取り方は?

ペチュニア 種まき 保温

ペチュニアといえば春夏秋と長く開花する、「花壇の女王」とも呼ばれる一年草ですよね。

このページではペチュニアの種まきについて解説しています。種まきの時期、種まき方法から種の取り方、種の保管方法についてまとめました。

ペチュニアを種まきから栽培したい方は、ぜひご参照ください。

ペチュニアを種まきから育てるのは簡単?

ペチュニア

ペチュニアは種まきからでも簡単に栽培することができます。種まき時期と水やりに気をつけていれば、園芸初心者でも開花まで育てられますよ。

苗をいくつも買うと費用もかさんでしまいますが、種まきなら少し手間はかかるものの、安価で手に入って簡単にペチュニアの苗をつくれるのでおすすめです。

いろんな種類のペチュニアを種まきして、寄せ植えを楽しむこともできますよ。たくさん種まきすれば成功率もアップするので挑戦してみましょう!

ペチュニアの種まき時期はいつ?

ペチュニアの種まき時期は4〜5月。発芽温度は25℃ほどなので、十分に暖かい時期になってから種まきしましょう。

種まきから開花までは、およそ45〜60日ほどです。4〜5月に種まきすると、だいたい6〜7月に開花します。早めに咲かせたい場合は、3月に種まきをしますが、その場合は室内で保温しながら育苗しましょう。

市販のペチュニアの種の選び方

ペチュニア 種まき 種子のタイプ

ちなみに、市販のペチュニアの種には、普通の種子とコーティング種子(ペレット種子、コート種子ともいう)の2タイプがあります。

ペチュニアの種は1mmにも満たない大きさで黒色なので、種まきをするときに見失いやすく均等に種まきしにくいです。その点、コーティング種子なら見分けやすい色かつ少し種子が大きくなるように自然素材でコーティングされています。

種まきしやすいのはコーティング種子ですが、発芽するまでは毎日霧吹きで水を吹きかけて、コーティング剤を溶かし落とす必要があるので、その点だけ注意しましょう。

ペチュニアの種まきをはじめよう!

用意するもの

ペチュニア 種まき 準備するもの

  • 市販の種まき培養土
  • 3号ポリポット(もしくはジフィーポットやセルトレイ)
  • ペチュニアの種
  • 種まき用の紙

種まきするときは、無菌で清潔な土を使うことが大切です。草花用培養土には肥料が配合されていて微生物も多いので、種まきの土には適していません。

市販に種まき培養土が売っているのでそれを使うか、自分で配合するなら赤玉土小粒1:バーミキュライト1:ピートモス1の割合で混ぜて使いましょう。

種まき方法

ペチュニア 種まき

  1. ポットに種まき用の土を9割いれる。
  2. あらかじめ水やりをして土を湿らせておく。
  3. 10cm四方ほどの紙を谷折りして折り目をつけてから、ペチュニアの種を紙に乗せる。
  4. ペチュニアの種同士が重ならないように、円を描くように均等にばらまきする。
  5. 土は被せずに、優しく霧吹きでもう一度水やりをする。

ペチュニアの種まき後の管理方法

ペチュニア 種まき 保温

ペチュニアは好光性種子という、発芽のさいに日光を必要とする植物なので、直射日光を避けた日当たりのいい場所に置いておきましょう。

また、できればトレーに水を張って、ポットの底面から給水させて、土が乾かないように管理しましょう。もしくは霧吹きで優しく水やりをします。

ジョウロや水差しでの水やりは、水流で種に刺激を与えてしまうので控えてください。

3月などの早い時期にペチュニアの種まきをした場合は、まだ発芽するには気温が低いため、ラップやビニールを常にかぶせておきましょう。

ペチュニアの芽が出たらどうする?発芽後の管理方法

ペチュニア 種まきから発芽

ペチュニアの発芽後も、直射日光が当たらない明るい場所で栽培をしてください。直射日光はまだ強すぎるため傷むことがあります。

発芽してある程度たつと苗同士の葉と葉が重なってくるため、間引きをしましょう。

間引きとは不要な芽を摘むことです。ペチュニアの葉が重ならない程度の感覚になるように引き抜きます。

種まきをしてだいたい1ヶ月が経つと本葉が2枚か3枚になります。この頃になればペチュニアを花壇やプランターに植えて楽しむことができます。

ペチュニアの植え方はこちらの記事を参考にしてくださいね。

ペチュニアの花が終わったらどうする?種の取り方は?

ペチュニアの種類によって花期が異なるため種を採取する時期も違ってきますが、だいたい種の採取時期は秋に花が終わったあとと覚えておくとよいでしょう。

ペチュニアは花期が終わり、花がしおれてきた頃にサヤができるため、そのときにサヤから種を採取します。

個体差や品種によっても違いがありますが、サヤのなかにはだいたい100粒以上の種があり、1つ1つの種はとても小さく1mm以下です。

サヤが大きく開いているとそこから小さな種がパラパラと落ちてしまうため、サヤが完全に開く前に採取するのがおすすめです。もしくはサヤが開く前にお茶袋を被せておくといいです。

花が終わった時期からこまめに観察をして種の採取時期を見計らってください。

ペチュニアの種の保存方法

ペチュニアの種を採取したら、そのまま放置せずに保存が必要です。ペチュニアに限らず、一般的に植物の種は湿気や乾燥、光を避けて保管することが重要です。

自宅内であれば冷蔵庫の保管がよいでしょう。野菜室や冷凍庫は種の保管には向きません。

冷蔵庫に入れない場合は、ノリの缶などに種を入れてしっかりとフタをして湿気や光から種を守ります。缶がない場合は、新聞紙にペチュニアの種をくるんで暗い場所に保管するのもおすすめです。

ペチュニアの種は発芽しなければずっと保管が可能だと思われるかもしれません。しかし実際はペチュニアに限らずどんな種にも寿命があります。なるべく採取したら翌年の春に種まきをしてください。

2年以上保管した種は発芽しない可能性があるため、種を採取をしたら早めにまくことをおすすめします。

ペチュニアを種まき時期は気温があたたかくなってから!

ペチュニアは苗で売られていることもありますが、種から栽培するとより愛着がわきます。すでに自宅でペチュニアを栽培している方はその種を採取して新たな場所でペチュニアを栽培してみませんか。

ペチュニアを種から育てる場合は、小さな二葉が本葉になって美しい花を咲かせるまで観察ができます。植物の生長をよく感じられておすすめですよ。

アンスリウムの植え替え時期はいつ?土の選び方や株分けの仕方も解説

アンスリウム 植え替え 鉢から取り出す

赤色や白色などの仏炎苞(ぶつえんほう)を持ったアンスリウムは、南国の雰囲気が漂う植物で知られています。色鮮やかな花姿なので、室内のインテリアなどに大変人気があります。

アンスリウムは他の植物と同様に定期的に植え替えることで、花付きも良くなります。植え替えの作業は難しくないので、時期になったら是非挑戦してみましょう。今回は、アンスリウムの植え替えについてご紹介していきます。

アンスリウムは植え替えしないとどうなる?

アンスリウム 植え替え前

アンスリウムはどちらかというと水を好む植物ですが、加湿状態は苦手です。そのため、アンスリウムは植え替えをしないで育てると、茎がどんどん立ち上がって密集状態となり、蒸れて病害虫が発生します。

また、長年同じ土で育てれば土の状態も悪くなりますし、鉢の中に根がいっぱいに張ってしまう根詰まりを起こして枯れることもあります。

アンスリウムを定期的に植え替えることで、より長く美しく育てることができるので、必ず作業しましょう。

アンスリウムの植え替え時期はいつ?

アンスリウムの植え替え時期は、5~9月頃までです。十分に晴れた日の午前中の作業がおすすめです。

アンスリウムの植え替え頻度は、約2~3年に1回を目安にしてください。ただし、アンスリウム自体が弱っていたり根詰まりを起こしている場合は、すぐに植え替えましょう。

アンスリウムの植え替えに必要な道具

アンスリウム 植え替え 必要なもの

アンスリウムの植え替えでは、以下の道具を準備しましょう。

  • 一回り大きな鉢
  • 観葉植物用、または草花用培養土
  • 鉢底ネット、底石
  • 清潔なハサミ
  • 菜ばしなどの細長い棒
  • 移植ゴテ、またはスコップ

アンスリウムの植え替えに使う土

アンスリウムを植え替えるときの土は、市販の観葉植物用培養土か、草花用培養土を用意しておきましょう。

室内で育てる場合は、室内用の観葉植物用培養土がおすすめです。有機物が入っていないので虫や病気が発生しづらいメリットがあります。

市販の安価な培養土は排水性が悪いので、排水性を良くしたいときは2〜3割ほど日向土や軽石を混ぜて使いましょう。

もし一から自分で配合する場合は、赤玉土小粒6:調整済みピートモス3:日向土(もしくは軽石)1の割合で混ぜてください。

アンスリウムに適した鉢の選び方

アンスリウムは半着生植物なので、そこまで大きな鉢に植える必要はありませんが、成長速度が早いので、一回り大きい鉢を用意してください。鉢の素材は通気性のいい素焼き鉢などがおすすめです。プラスチック製の鉢に植えるなら、土の通気性・排水性をより良くしておきましょう。

また、アンスリウムの草丈に対して、3:1の深さがある鉢を選ぶと、アンスリウムがよく映えます。

アンスリウムの植え替え方法

  1. アンスリウムを鉢から取り出す

    アンスリウム 植え替え 鉢から取り出す

    鉢を軽く叩きながら、アンスリウムの株を抜き取ります。

    植え替えが数年ぶりの場合、根が回って抜けにくいことがありますが、無理に引っ張らずに鉢を叩き割って出すことをおすすめします。

  2. アンスリウムの根鉢をほぐす

    アンスリウム 植え替え 根鉢をほぐす

    根鉢(埋まっていた根とまわりの土)を3分の1ほどほぐします。

    このとき黒っぽい根や、ひょろひょろと異様に長い根があれば清潔なハサミで切り落としましょう。

  3. 新しい鉢の準備をする

    アンスリウム 植え替え 新しい鉢の準備

    一回り大きい新しい鉢に、鉢底ネットを敷いて、鉢底石を敷き詰めます。こうすると土の流出を軽減できたり、排水性がよくなります。

    また、あらかじめ鉢の3分の1ほど、培養土をいれておきましょう。

  4. 植える位置を調整する

    アンスリウム 植え替え 植える位置を決める

    新しい鉢にアンスリウムの株を入れ、根鉢の肩と鉢のふち下1〜2cmのラインがそろうように、培養土の量を調整しましょう。

    このとき、株の正面と鉢の見せたい向きがあっているかも確認しておくといいです。

  5. 隙間に培養土をいれる

    アンスリウム 植え替え 土を入れる

    位置が決まったら、移植ゴテなどを使って、少しずつ隙間に培養土をどんどんいれていきます。

    アンスリウム 植え替え 土をすきまに詰める

    ときおり菜ばしなどの細長い棒でつつきながら、根の隙間に入り込ませるようにいれていきましょう。

  6. ウォータースペースを残す

    アンスリウム 植え替え ウォータースペースを残す

    最後まで培養土をいれるのではなく、鉢のふち下1〜2cmは余裕を残しておくと、水やりのときにこぼれません。これをウォータースペースといいます。

  7. たっぷりと水やりをする

    アンスリウム 植え替え 水やり

    最後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをして、植え替え完了です。

    植え替え直後は新しい培養土にも微塵が混ざっているので、鉢底から出てくる水が透明になるまで水やりするといいです。

アンスリウムの植え替えと一緒に株分けをしてみよう!

アンスリウムを増やしたいときや、元株の大きさを変えずに元の鉢に植えたいというときは、植え替えと一緒に株分けという作業をしましょう。

株分けは次の通り、元株を分割して2〜3株に分けることをいいます。アンスリウムを株分けするときは、根鉢をできるだけほぐして、子株を見つけます。茎が別のかたまりから伸びているのでわかりやすいです。

子株と親株の分け目を見つけたら、清潔なハサミかナイフで切り分けましょう。その後は同じ方法で新しい鉢に植えてあげれば株分け完了です。

アンスリウムの植え替え後の手入れ

アンスリウム 植え替え

アンスリウムを植え替えた後は、明るい日陰に置いて、しばらくは霧吹きなどを用いて葉に水を与えましょう。本格的な水やりは、土が乾き切った頃か、新芽が伸びだしてからにしましょう。

肥料は市販の培養土であればほとんどの製品がすでに肥料が配合されているので、植え替え後1〜2ヶ月は不要です。もし未配合であったり自作の土であれば、1〜2週間後に緩効性肥料で置き肥をしましょう。

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松原真理子
市販の培養土には既に肥料が配合されているものには「元肥入り」と書いてあるものなどパッケージに記載があります。良く確認してみてくださいね。

アンスリウムを植え替え時期を守って土を新しくしよう!

ハート型で色鮮やかなアンスリウムは、とても可愛らしいですね。アンスリウムには恋愛運や結婚運をアップされる風水効果があるといわれていて、インテリアとして室内に飾るのも人気があります。

アンスリウムは生育が早く丈夫な植物なので、初心者の方でも育てることができます。ご興味があれば、ぜひご自宅でアンスリウムの栽培を楽しんでみてはいかがでしょうか。

鉢植え紫陽花の植え替え時期は?地植えも必要な場合がある?

アジサイ 植え替え

梅雨を彩る美しいアジサイですが、鉢植えで育てている場合は、植え替え作業が必要となります(地植えで育てている場合も、植え替えが必要なことはあります)。ここでは、そんなアジサイの植え替え時期や方法について解説しています。植え替えと同時に行える、株分けの方法についても記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

鉢植えの紫陽花は植え替えをしよう!

アジサイ ピンク

アジサイを植え替える基本的な目的は、根詰まりを防ぐため、よりよい環境で育てるためです。

アジサイは鉢植え、地植えどちらでも育てられますが、鉢植えの場合は、鉢の大きさに限りがあるため、根が成長しすぎると根詰まりする可能性があります。根がつまると、アジサイが栄養を吸収できずに弱ります。

その結果、アジサイの株自体が栄養不足になるので、植え替えの必要となるのです。

紫陽花の植え替え時期はいつ?

アジサイの植え替え時期は、5〜7月の花後か、9〜10月の秋、12〜3月の休眠期です。

とくにギフト仕様のアジサイの鉢花は、小さすぎる鉢に植えられていたり、通気性が悪いので、必ず7月までに剪定をしてから植え替えましょう。

植え替え頻度は年1回が目安です。生育旺盛で根詰まりしやすいので、定期的に植え替えましょう。

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藤原 正昭
寒冷地は、寒さで株が傷まないようにするため、3月に入ってからの方が良いですよ。

紫陽花の植え替えに使う土の選び方は?

紫陽花 土 配合

アジサイの植え替えに使う土は、市販のアジサイ専用土か花木用の土です。有機質を含んだ肥沃な土を好みます。

アジサイは土壌酸度によって花色が変わります。青色は酸性、紫色は中性、ピンクはアルカリ性です。市販のアジサイ専用土には青花用・赤花用などと色によって製品が分かれているので、咲かせたい色の土を選びましょう。

草花用の土を転用する方法などは、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

紫陽花の植え替え方法

  1. もとの鉢からアジサイを取り出す

    アジサイ 植え替え もとの鉢からアジサイを取り出す

    もとの鉢から、アジサイを優しく取り出しましょう。無理に株元を引っこ抜くのではなく、人差し指と中指の間に株元を挟んで、鉢を逆さにするようにして抜き取ります。

    もし抜けない場合は、菜ばしなどの細長い棒を鉢の側面を一周するようにつついてから抜いてみるか、鉢を壊して取り出しましょう。鉢を揉んであげても取り出しやすくなります。

  2. 土を新しい鉢にいれる

    アジサイ 鹿沼土 ピートモス

    新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰めましょう。今回は排水性のいいスリット鉢に植え替えるので、ネットや底石は使っていません。

    また、今回は青色のアジサイを咲かせたいので、酸性の土づくりに鹿沼土7:ピートモス3を混ぜて使います。

  3. 苗を仮置きする

    アジサイ 植え替え 苗を仮置きする

    花後に植え替える場合は、根鉢を崩さずに真ん中に仮置きします。このとき、根鉢の肩が鉢のふち下3cmほどのラインにくるように調整しましょう。

    長年育てている鉢植えのアジサイを休眠中に植え替える場合は、根鉢を崩して植え替えます。清潔なハサミを使って、根鉢の肩部分を2〜3cmほどを1周切って取り除きます。また、根鉢の下部分を十字にハサミで切って、余分な土を落としていきます。

    もしアジサイを大きくしたくないのであれば、このときアジサイの根を3分の1程度に短く切りそろえておきましょう。

  4. 隙間に土をいれる

    アジサイ 植え替え 隙間に土をいれる

    苗と鉢の隙間を土で埋めていきます。根鉢を崩した場合は、細長い棒などでつつきながら根の隙間に土がつまるようにしましょう。手で押すと土が硬くなり水を吸わなくなってしまうので注意してください。

    鉢のふち下3cmくらいまで土をいれたら、軽く手で押し固めます。

  5. たっぷり水やりをする

    アジサイ 植え替え たっぷり水やりをする

    最後に、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりしたら、アジサイの植え替えが完了です。

紫陽花の植え替え後の管理

アジサイ 植え替え後 明るい日陰

アジサイを植え替えした後は、明るい日陰ほどの風通しのいい場所におきましょう。水やりはいつもどおり土が乾いたらたっぷりと与えてください。

また、鉢植えのアジサイの場合、肥料は本来、花後すぐから9月ごろまでお礼肥として与えますが、植え替え直後はまだ栄養を吸収する準備ができていないので控えてください。

新芽が動き出したら、規定量より薄めた液体肥料を与えて、追肥を始めましょう。

紫陽花の植え替えと一緒に株分けをしよう!

アジサイは、この植え替えのタイミングで、株分けで増やすことができます。

株分けをするときは、根の分岐点をみながら、分けられそうなところを見つけて、手で割くだけです。難しい場合はカッターやナイフを使用してわけてください。

アジサイの株を分けたら、片方を別の場所に移して管理することで増やせます。株分けしたあとは、アジサイに負担がかかっていますので、水やりをしっかりとしてこまめに様子を見ましょう。

鉢植えの紫陽花は、時期を守って毎年植え替えすべし!

アジサイを鉢植えで育てている場合は、年に1回の植え替えが必要ですが、地植えでも花色が悪い、花付きが悪い場合は、その場所がアジサイに適していない可能性があります。ぜひ、植え替えのサインを見逃さないようにしてあげてください。

また、今あるアジサイを株分けで増やすのにも、植え替えはちょうど良いです。苗から育てるよりも早く分けることができますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

クリスマスローズの植え替え時期はいつ?株分けにも同時に挑戦しよう

クリスマスローズ 寒さに強い花

ある程度成長してくると、クリスマスローズは植え替えをしなければいけません。しかしなぜ植え替えは必要なのでしょうか。このページではクリスマスローズの植え替えの理由や植え替え方法、さらには株分けについても紹介しています。

これからクリスマスローズ の植え替えや株分けをお考えの方はぜひご参照ください。

クリスマスローズの植え替えをする理由は?

クリスマスローズはある程度成長すると植え替えが必要となります。そもそも植え替えはなぜ必要なのかというと、鉢植えなど限られたスペースで育てていると、根が窮屈になってしまうからです。

根が伸びるスペースがなくなると、根詰まりしたり、根腐れしやすくなり、枯れてしまうこともあり得ます。

同じ鉢で育てているということは土も同じということになりますが、その土は栄養分が抜けきった状態になっているはずです。栄養がない土で育てていれば、クリスマスローズが弱る可能性もあります。根の成長や土が古くなったタイミングで鉢や土を新しくする必要があるため、植え替えをしなければいけないのです。

クリスマスローズの植え替えサインや目安とは?

根が窮屈かどうかは鉢植えのなかのことなので、わかりませんよね。簡単なクリスマスローズの植え替えのサインをご紹介します。

植え替えのサインは、鉢に対してクリスマスローズが大きくなって、アンバランスに見えたとき。または、成長が悪くなってきたときや、水やりをしてもなかなか鉢の底から水が出てこないときです。

クリスマスローズの植え替え時期は?

クリスマスローズ の植え替えに適する時期は、10月から1月の寒い時期です。遅くとも、2月の下旬までに済ませておくようにしてください。

クリスマスローズは2月から5月によく成長します。その前までに植え替えを済ませておく必要があるのです。植え替えはクリスマスローズにとってはお引越しのようなもの。環境が変わるためストレスになります。寒い時期に植え替えを済ませておけば、2月から5月の活発な時期に早く回復します。

反対にそれ以外の時期に植え替えをすると、クリスマスローズにストレスを与えたまま回復が遅くなり、最悪の場合弱らせてしまうこともあります。必ずこの最適な時期を守ってくださいね。それでは、植え替え方法を見てみましょう。

クリスマスローズの植え替え方法とは?

用意するもの

  • 新しい培養土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • ひとまわり大きな鉢
  • 手袋
  • スコップ

クリスマスローズは毒があり、触るとかぶれることもありますので、手袋を着用してください。鉢はひとまわりだけ大きなものをお選びください。どのみち成長するからといって大きすぎるものを選ぶと、かえってクリスマスローズが傷んでしまいますので注意しましょう。

植え替えの手順

  1. 事前にクリスマスローズに水やりをして土を湿らせておく
  2. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷いてから、土を3分の1ほど入れる
  3. クリスマスローズを鉢から取り出す(このとき根を傷つけないように注意してください)
  4. 新しい鉢にクリスマスローズを移す
  5. 新しい鉢に土をかぶせる

クリスマスローズを移したら土をかぶせていきます。根の隙間に土がしっかりと入るように、鉢を軽くトントンと叩きながら作業をするよいにしましょう。鉢目いっぱいに土を入れると、水やりで溢れてしまいますので、鉢のフチから3センチほど下まで土を入れるようにしてください。

クリスマスローズの植え替えと同時に株分けしよう!

クリスマスローズは植え替えと同時に株分けもすることができます。株分けとは、1つの株を2つ以上にわけて繁殖させる方法のことです。根が大きい場合は株分けして増やしてみるのもいいでしょう。

クリスマスローズの株分けのやり方は、株をとりだし、根鉢を軽くほぐしてハサミかナイフで根を切り分けるだけです。株分けしたら、根についた土は水で洗い流し、新たな鉢に植えて育てます。

クリスマスローズの植え替え・株分け直後の手入れや管理方法は?

クリスマスローズの株分け後は、まだ根がしっかりと安定していません。風が当たる屋外には置かず、室内の明るい日陰で様子を見てください。根が安定するまでは肥料は与えないでください。

クリスマスローズの植え替えと株分けをしてみよう

クリスマスローズを鉢で育てている場合は、植え替えが必要になってきます。植え替えるタイミングでずいぶんと根が大きくなっていたら株分けもできるかもしれません。ぜひ挑戦してみませんか。株分けすれば、クリスマスローズが増えることになりますので、翌シーズンで別の場所でも美しい花が楽しめますよ。

モンステラの植え替えサインとは?適した時期や土や鉢の選び方も解説

モンステラ 植え替え

モンステラは室内に飾ると存在感が抜群で、育てている方も多い人気の観葉植物です。ただし、鉢植えで管理している場合はそのまま放置は厳禁で、必ず植え替えが必要となります。この記事では、植え替えの時期や植え替えのときにどの根っこを切るべきかについても説明しているので、ぜひご参照ください。

モンステラに植え替えが必要な理由は?

根詰まりや根腐れがおきて枯れやすくなる

モンステラは直射日光を好まず、耐陰性のある観葉植物であることから、地植えではなく、室内で鉢植えで育てている方が多いでしょう。

ただし鉢のスペースは限られているので、植え替えしないで育てると、どんどん成長するモンステラの根が窮屈になってしまいます。根が窮屈になると、根詰まりや根腐れをする危険性があるため、植え替えが必要となるのです。

土の栄養が減って株が弱る

また、もともと栄養のあった土に植えていても、モンステラが成長する中で、その土の栄養をたくさん吸収してしまうため、だんだんと土の栄養が欠けてきます。土に栄養がないとモンステラが弱っていってしまうので、植え替えをして土を新しくする必要もあります。

モンステラの植え替えの時期はいつ?

モンステラの植え替え時期は4月から8月がおすすめです。この時期はモンステラの生育期で植え替えに向いています。

モンステラはいつでも植え替えできるわけではありません。正しい時期にモンステラの植え替えを行って、また生長できるようにしてあげましょう。植え替えをするとモンステラにはストレスがかかるので、生育期に植え替えしてあげるのが失敗しないコツです。

それ以外の時期に植え替えをすると、ダメージを大きく受けることもあります。とくに寒い時期は植え替えはしないでください。弱ってしまったり、枯れてしまったりすることがあるので気をつけましょう。

生育期であれば、いつでも植え替えは可能ですが、できるだけ雨の日は避けてください。

三上真史

生育期の中でも35度を超える猛暑日が続くような時は株への負担が大きくなるため、避けるようにしましょう。植え替えは、作業時にストレスを受けた根がその後いかに早く回復し、新たに根を生やせるかが重要です。寒い時期は成長が鈍く新たな根をなかなか生やすことができないため、そのまま枯れてしまう恐れがあるんです。

モンステラの植え替えサインとは?

モンステラの植え替えは、1〜2年に1回が目安です。

モンステラは、ゴムの木などの樹木類の観葉植物に比べて、より成長スピードが早く、すぐに鉢いっぱいに根が回ってしまうので、定期的に植え替えしてあげてください。

とくに次のような状態になっているときは、根詰まりしている可能性があるので、適期に必ず植え替えてください。

  • 底穴から根が見えている
  • 地表に根が盛り上がって見えている
  • 水やりしても水分がすぐに吸い込まれない
  • 水やりしてもなかなか鉢底穴から水がしみでない
  • 鉢の大きさに対して葉が茂りすぎている

モンステラの植え替えに必要な道具は?

モンステラ 植え替え 準備するもの
モンステラの植え替えに必要な道具をご紹介します。

  • ひとまわり大きな鉢
  • 植え替え用の新しい土
  • シャベルまたはスコップ
  • 鉢底ネット・鉢底石
  • 清潔なハサミまたはナイフ
  • 新聞紙または園芸シート

モンステラの植え替えに必要な土の選び方

モンステラを植え替えるときは、必ず以前使っていた土は捨てて、新しい観葉植物用の土を用意しましょう。園芸店やホームセンター、または100円ショップなどで「観葉植物用培養土」というものが売っています。

培養土とは特定の植物が好む土質になるよう、いくつかの種類の土をあらかじめ配合してつくった土のことで、観葉植物用培養土を用意すれば元肥(肥料)いらずで育てることができます。

もし自分で配合する場合は「赤玉土小粒6:パーライト3:バーミキュライト1」などの割合でまぜ、土1ℓあたり20〜30gの化成肥料を元肥として混ぜて使いましょう。

三上真史

もし草花用培養土を使いたい場合は、赤玉土を半量ほど混ぜ合わせてからお使いください。粒状の赤玉土で水はけの良い土にすることがポイントです。元肥が入っていなければ、肥料も混ぜておきましょう。

モンステラの植え替えに必要な鉢の選び方

鉢の大きさについて

モンステラを植え替える鉢はひとまわり大きなものを選んでください。今後生長するからといって、最初から大きすぎる鉢植えを選ぶのはおすすめしません。

サイズに合わない鉢だと土の中に含まれる水量も多くなり、モンステラが根腐れする可能性があります。また、根が分散して伸びていってしまうので株全体を支えられなくなり、倒れることも増えてしまいます。鉢の大きさは必ずひとまわり大きなサイズのものを用意しましょう。

鉢の素材について

モンステラに適した鉢の素材は、通気性のいいテラコッタや素焼き鉢などです。とくに大株のモンステラの場合は、鉢に重みがあると転倒防止にもなるのでおすすめです。

まだ小さい苗でよく置き場所を移動させるという場合は、むしろ軽めの樹脂製やプラスチック製の鉢のほうが、落下しても割れにくいため安全です。

通気性が悪い鉢に植える場合は、土に軽石を混ぜて通気性を上げる工夫をしてあげるとなおいいですよ。

モンステラの植え替え方法

  1. 鉢からモンステラを取り出す

    モンステラ 植え替え1

    あらかじめ水やりを控えて乾燥させておいたモンステラを、鉢から取り出します。抜けない場合は割り箸などの細い棒で表面の土をほぐしながら、鉢ごと横に倒して鉢を引き抜くようにするといいです。

    モンステラの根についている土を落とします。黒い根や他の根より長すぎるものがあれば清潔なハサミで切りましょう。

    太めの支柱を立てる場合は、この時点で根本を数カ所、支柱に縛りつけておきましょう。

  2. 新しい鉢・土の準備をする

    モンステラ 植え替え2

    新しい鉢に底穴ネットを敷いて鉢底石を底面が見えなくなるまで敷きましょう。

    次に新しい土を入れて準備しますが、このとき土は鉢いっぱいに入れるのではなく、鉢底石が隠れるほどにとどめましょう。

  3. モンステラを新しい土に植える

    モンステラ 植え替え3

    モンステラを新しい鉢の真ん中にすえます。

    支柱が安定せず鉢底に届かせたい場合は、鉢底石を入れる前に支柱と植物を入れますが、底穴を塞がないよう支柱が中心を外れるようにしてください。

  4. 土をいれて埋めていく

    モンステラ 植え替え4

    モンステラを植える位置がきまったら、隙間に土をいれて埋めていきます。

    モンステラ 植え替え5

    箸などの細い棒を使い、しっかり根や支柱の隙間まで土をすきこむようにしましょう。根を傷つけないように注意しながら作業してくださいね。

    土は鉢のへり2〜3cm下くらいまでいれて、あとは水やりのスペース用にとっておきます。

  5. 支柱に誘引して調整する

    モンステラ 植え替え6

    植え替えは終わりましたが、バランスが悪い場合は支柱に誘引しておきます。

    今回は左右の葉がバランスが悪いので、折れない程度に支柱へくくりつけてみます。

  6. 水やりをします

    モンステラ 植え替え8

    これで完成です。下に垂れていた茎を持ち上げて、バランスを整えました。

    植え替えが終わったら鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりをしてくださいね。

モンステラを植え替えした後の管理方法

置き場所

モンステラを植え替えした後、1〜2週間は明るい日陰ほどの日当たりの場所に置き、できるだけ風通しのいい場所に置きましょう。いきなり日向に置くと葉焼けする可能性があるので注意してくださいね。

1〜2週間して根が安定してきたら、日当たりのいい場所や元置いていた場所にはじょじょに移動させて環境にゆっくりなじむようにしてあげましょう。

水やり

モンステラを植え替えした後は、土の表面が乾いたら水やりをします。根は水分とともに酸素も必要とするので、水やりするときは必ず鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えて、土の中の空気を入れ替えるようなイメージで水やりしましょう。

肥料

市販の培養土は肥料配合済みであることが多いので、肥料はモンステラを植え替えたときの新しい土に元肥として含まれています。そのため、5〜9月は肥料を与える期間ではありますが、植え替え後1ヶ月〜2ヶ月は肥料を与えなくても育ちます。

むしろ植え替え直後に肥料を与えると肥料焼けして枯れることがあるので気をつけましょう。

モンステラの植え替えでよくある質問

モンステラのどの根っこをどの位置で切るべき?

根を整理するときに切るべき根っこは「黒く弱々しく伸びた古い根っこ」です。古い根っこは植物にとってはもう不要なので、取り除いてしまいましょう。

古い根っこから白く新しい根っこが分岐して伸びている状態をよく見ますが、このようなときは、白い新しい根っこの分岐点のすぐ下で切ってください。必要な養分が新しい根っこへと回るようになります。

そのほか、他の根っこよりも長すぎる根っこは同じくらいの長さになるように切るといいです。

モンステラを植え替えると倒れてしまうがどうすればいい?

モンステラを植え替えするときは、一緒に支柱を立てて植えるのもおすすめの方法です。支柱にはいくつか種類がありますが、ときにヘゴ棒などの太いものは後から土に挿せないので、植え替えの段階で底穴をふさがないように真ん中にすえて、モンステラの根っこや気根を巻きつけてから土で埋め戻していきましょう。

モンステラの気根はどうすればいい?

モンステラ 支柱 気根

気根は切っても切らなくても、どちらでも問題ありません。ただし、全て切ってしまうと半つる性のモンステラは横に匍匐するように伸びていく茎葉を支えられず、折れてしまうということもあるので、数本は残して土に挿して活着させてあげるといいでしょう。

モンステラを大きくしたくないときの植え替え方法は?

これ以上モンステラを大きくしたくないときは、根っこの切る量を増やすことが大切です。

根っこを整理するとき、古い根に加えて、根の全体を3分の1ほどカットするようにしましょう。このとき、地上部の葉も数枚ほど剪定しておくと、根の吸水量と葉からの蒸散量のバランスが取れるので、元気に育ちます。

そのあとは、もともと使っていた鉢に新しい土をいれて植え替えればOKです。

モンステラの植え替えでよくある失敗

モンステラの植え替えでよくある失敗は、根を鉢から引き抜くときに傷つけてしまう、というものです。

根が詰まりすぎていると抜きづらく、無理に引き抜くと根が大きく切れてしまうこともあります。大きく切れた根を復活させることは難しいので、なるべく根を傷つけずに気をつけて植え替えする必要があります。

この失敗を防ぐためにも、植え替えの前から水やりを控え、土をよく乾燥させてから作業しましょう。それでも根が抜けない場合は、鉢をトントンと叩いて、古土を崩してあげると空気が入って抜けやすくなります。

三上真史

土を乾燥させると鉢との間に隙間が生まれて抜けやすくなります。それでも抜けない場合は逆に鉢ごと水にしばらく浸けて、少しでも土を柔らかくして抜いてみてください。鉢の縁、側面、底と全体的に叩いていくと抜けやすくなりますよ。

モンステラの植え替えと同時に株分けをして増やしてみよう!

モンステラを植え替えするときに、根から茎の束がもう一つ伸びていれば、ナイフで切り離して株分けし、別の株として増やすことができます。

株分けして増やしたモンステラは、他の増やし方よりも早い段階で安定するので、初心者でも簡単に挑戦できますよ。もともと使っていた鉢などを利用してみるのもいいですね。

モンステラの植え替えサインを見逃さず、上手に育てよう!

モンステラは大きく生長する植物なので根も立派になります。古く栄養が少なくなった土のままだと、生長も悪くなるため植え替えをしてあげてくださいね。春と夏が植え替えのタイミングなので、忘れずにしてあげましょう。