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多肉植物・サボテン

パキポディウム・マカイエンセの育て方|水やりの頻度や増やし方、どんな特徴がある?

パキポディウム・マカイエンセ 鉢植え 黒

観葉植物として人気があるパキポディウムにはたくさんの種類があり、パキポディウム・マカイエンセもその一つです。パキポディウム・マカイエンセは2004年に発見された新種で、茎にはトゲがいくつもあります。塊根植物なので、他のパキポディウムのように根の部分も大きく生長します。

ここでは、そんなパキポディウム・マカイエンセの特徴や育て方について詳しく解説していきます!

パキポディウム・マカイエンセとは

パキポディウム・マカイエンセはキョウチクトウ科の多肉植物で、パキポディウムの中でも近年発見された品種です。マダガスカルの南部地方に生息し、マカイエンセという名前は現地のマッケイ山脈が由来です。

パキポディウム・マカイエンセは直径約50cmまで生長し、春の時期には中心は白色の黄色い花を咲かせます。

パキポディウム・マカイエンセの育て方:日当たり、置き場所

パキポディウム・マカイエンセは、日当たりと風通しのよい環境で育ちます。寒くなる冬の時期は、室内で管理してください。パキポディウム・マカイエンセは日光不足になることで根腐れや徒長しやすくなるので、栽培する環境には配慮しましょう。

パキポディウム・マカイエンセの育て方:水やり

パキポディウム・マカイエンセは春から秋にかけて土が乾燥したらたっぷり水やりし、真夏は毎日水やりします。秋以降は少しずつ水やりの回数を減らしていき、冬場は断水しましょう。春の時期になったら、少しずつ水やりの量と回数を増やしていきます。

パキポディウム・マカイエンセの育て方:用土

パキポディウム・マカイエンセは水はけのよい土を好み、サボテン用または多肉植物専用土を使用すれば十分です。これらの土に赤玉土を2割ほど混ぜることで、水はけと保水性がよくなります。

パキポディウム・マカイエンセの育て方:肥料

パキポディウム・マカイエンセは、生長期の春から秋にかけて希釈した液体肥料を与えます。また、植え替えの際に元肥として緩効性肥料を混ぜるとよいです。

パキポディウム・マカイエンセの植え替え

パキポディウム・マカイエンセは、1~2年に1回の頻度で植え替えします。植え替えの適期は、3~4月頃です。

植え替えの手順

  1. パキポディウム・マカイエンセの株を古い鉢から抜き取ります。
  2. 根の周りに付いた土は、少量落とします。
  3. 一回りほど鉢に鉢底ネットを敷き、土と元肥を入れて混ぜておきます。
  4. パキポディウム・マカイエンセの株を一回りほど鉢に入れ、適当な高さで植え付けましょう。

植え替え後の管理

パキポディウム・マカイエンセを植え替えした直後は、しばらくの間は直射日光に当てないで管理します。水やりする際は、土の表面がしっかりと乾いてから与えてください。

植え替え後の管理をすることで、パキポディウム・マカイエンセは新しい環境に慣れて元気に育ちます。

パキポディウム・マカイエンセの剪定・手入れ

パキポディウムには多くの品種があり、品種によって大きく生長するものもあります。大きく生長しないものは剪定する必要はありませんが、枝が伸びすぎたようであれば剪定するとよいです。

パキポディウム・マカイエンセの増やし方

パキポディウム・マカイエンセは、株分けや種まきで増やせます。株分けは植え替えする時に一緒に作業すると楽で、株分けの適期は4~6月頃です。

パキポディウム・マカイエンセの種まきに最適な時期は、6~7月頃です。容器にバーミキュライトや赤玉などブレンドした土を入れ、ピンセットを使って種をつまんで撒きます。撒き終わったら、土を種が隠れるくらいに被せましょう。発芽するまでの期間は、水を切らさずに与え続けてください。

パキポディウム・マカイエンセの注意する害虫・病気

パキポディウム・マカイエンセは、モザイク病やカイガラムシなどの病害虫が発生しやすいです。

モザイク病はウイルスに感染することで発病し、一度かかると治らない病気です。茎や葉の部分などにモザイクのような模様が現れるので、感染したら株ごと処分してください。

カイガラムシは風通しの悪い場所で発生しやすいため、日頃からパキポディウム・マカイエンセを風通しのよい環境で管理しましょう。カイガラムシが発生した際は、ピンセットなどで取り除きます。

パキポディウム・マカイエンセを育ててみよう

今回は、パキポディウム・マカイエンセの栽培方法や特徴について紹介しました。近年発見されたばかりの品種ですが、育て方は他のパキポディウムとあまり変わりません。

機会があれば、ご自宅でパキポディウム・マカイエンセを育ててみてはいかがでしょうか。

多肉植物の水やり頻度は季節で変えて!霧吹きはダメ?水やりサインは?

多肉植物 水やり

多肉植物はもともと乾燥地帯に分布している植物なので、水をあまり必要としない種類も多いです。でもそんな多肉植物だからこそ、たまに与える水やりのタイミングや頻度は大切。

ここでは、種類ごとの多肉植物の水やり頻度や正しい水やり方法などについてご紹介します。

多肉植物の水やりは「控えめ」が基本!

多肉植物 寄せ植え

多肉植物の水やりは控えめにするのが基本中の基本です。

そもそも多肉植物のほとんどは乾燥地帯や高山地帯に自生しており、過酷な環境を生き抜くために、葉に水を溜めたぷっくりとした姿になりました。

つまり、一般的な草花や観葉植物に比べてより乾燥を好む性質があるので、水やりは控えめにして育てるのが基本なのです。

また、毎日ルーティーンのように水やりをするのではなく、季節に合わせた水やり頻度で管理しましょう。

多肉植物の水やり頻度は?

多肉植物の水やり頻度は「生育期は多めに、休眠期は控えめか断水」ということを念頭に置いておきましょう。

多肉植物はどの季節に生育期を迎えるかによって「春秋型」「夏型」「冬型」の3タイプの生育型に分けられます。

とくに人気のエケベリアやセダム、グラプトペタルムなどの多肉植物は春秋型です。アガベなどの葉が固めで力強い多肉植物は夏型、丸く石のような形をしたコノフィツムなどは冬型です。

それぞれの生育型の多肉植物の水やり頻度は、下記を目安にしてみてください。

春秋型 夏型 冬型
2〜3日に1回 2〜3日に1回 10日に1回
10日に1回 2〜3日に1回 断水
2〜3日に1回 2〜3日に1回 10日に1回
月に1回、もしくは断水 月に1回、もしくは断水 5日に1回

また、季節の変わり目は、急に水やり頻度を増減するのではなく、徐々に水やり回数を増やしたり減らして、水やりの回数が山なりに変化していくようにしてください。

自分が育てている多肉植物の生育型がわからないという方は、こちらの記事で確認してみてくださいね。

多肉植物の水やりサイン、タイミングは?

先述した水やり頻度はあくまで目安であり、多肉植物に水やりをするときは、植物の状態をみて判断することが大切です。多肉植物の水やりサインを見極めて、適切なタイミングで水やりをしましょう。

サイン① 葉がしわしわ、くったりしたとき

多肉植物 水やり前

多肉植物の水やりは、葉がしわしわ・くったりとになった頃が一つのサインです。

多肉植物は雨が少ない砂漠地帯など乾燥地に多く生息していることから、植物自体が水分をため込み、生き延びられるように進化したと考えられています。

そのため、多肉植物の葉にしわが寄っているということは、植物の内部から乾いてきているということになります。

サイン② 土が乾いたら

もうひとつの水やり目安に、土が乾いてから数日後に水やりをする方法があります。数日後がどのくらいかは季節によって変えます。

この方法で水やりするときは、たとえば竹串を土に挿しといて、土が乾いたかなというときに引き抜いて、竹串が8割がた乾燥しているなら内部の土も乾燥しているということになります。

そのほか、表土に鹿沼土を使うと、土が濡れているときは色が濃くなり、乾くと色が白くなるのでわかりやすいですよ。

また、市販の水分計を土に挿しておいて、水やりの目安にするのも簡単でおすすめです。

多肉植物の正しい水やりのしかた

多肉植物 水やり

水やりの量はどれくらい?

多肉植物への水やりは、鉢の底穴から流れ出るまでたっぷり与えてください。土が乾ききるまでしっかり乾かす、与えるときはたっぷり与える、とメリハリをつけることを心掛けるとうまく育てられます。

鉢の中にまんべんなく水がいきわたるようにたっぷりと水やりし、鉢底から水がぽたぽたと出るまで与えます。こうすることで、土の中まで水が染みわたるだけでなく、土中の酸素も入れ替えることができ、根が順調に伸びやすくなりますよ。

水やりする位置はどこ?

なお、多肉植物に水やりをするときは、葉には水をかけないようにしましょう。しっかり株元の土に水差しなどを使って水やりする方法がおすすめです。

葉に水がかかって、長時間葉の間に水が溜まったままだと、そこから腐ったり過湿状態によって病害虫が発生する可能性が高まります。日差しが強ければ、虫眼鏡状態で葉焼けが起きることもあるのです。

そのため、葉の間の水が入り込んでしまった場合は、とくに夏場はスポイトエアーなどで吹き飛ばすか、ティッシュでこよりをつくって染み込ませて取り除いたほうがいいです。

水やりする時間はいつがいい?

多肉植物へ水やりをする時間帯は、夕方から夜にかけてがおすすめです。

多肉植物は昼間は蒸散を防ぐために気孔を閉じて、夕方から夜にかけて気孔を開いて呼吸を始めるため、夕方以降に水やりするそうすることで、体内にたくさんの水分をたくわえるのです。

連日続いた熱帯夜が急におさまるような涼しい夜や、1日の中でも特に凉しい夕方〜夜にかけてが、多肉植物の水やりにおすすめのタイミングです。

とはいえ、乾燥地帯で生きている多肉植物なので、水のやりすぎに注意してください。

多肉植物 水やり後

多肉植物の水やりは霧吹きはだけでもいい?

多肉植物に霧吹きをすることは間違っていませんが、霧吹きは水やりの代わりにならないので、まったく別のお手入れだと理解しておくほうがいいでしょう

とくに夏場に霧吹きをして葉の隙間に水分が残ってしまうと、腐る原因や蒸れの原因になるので控えた方がいいです。

多肉植物に霧吹きするのは、冬場、室内に取り込んで空気が乾燥しているときのみにするのがおすすめです。

冬に多肉植物に霧吹きをすることで、乾燥を防ぐだけでなくカイガラムシやアブラムシなど病害虫の被害を防ぐことにもつながります。

多肉植物の水やりは、室内と室外でも違う?

多肉植物の水やりは、室内と室外では水やりの頻度などが少しずつ異なります。また、植えている鉢の素材によっても乾きやすいか乾きにくいかが異なるので、水やりサインに合わせて水やりするのが確実です。

とくに真夏の冷房、真冬の暖房がついている環境では、冷害や空気が乾燥しがちになったりするので、葉が萎れ気味ならたっぷりと水やりをして、霧吹きも併用するといいです。

多肉植物の水やりをするときの注意点

多肉植物の水やりで注意したいのは、水やりの頻度が多すぎることです。

多肉植物に水やりをしすぎると、根が腐って栄養水分を吸収できずに枯れていってしまう、根腐れという生理障害を起こしてしまいます。

同じ多肉植物でも、水が好きな多肉もあれば、あまり水分を必要としない多肉もあるので、品種や株のコンディションによって水やりの頻度を調整することも大事です。

季節ごとの多肉植物の水やり・管理方法

多肉植物

ここからは、春秋型の多肉植物を例に、季節ごとの水やり方法や置き場所などの管理方法についてご紹介します。

夏型、冬型の多肉植物でも、生育期と休眠期を適宜変えて参考にしてみてください。

春と秋の水やり(生育期)

春は多肉植物の生育が最も盛んになり、植物の根も活発に動きだすので、鉢の中の土も乾くのが早くなります。

1週間に1回を目安とし、土が乾いてからたっぷりと水やりをしましょう。とくに4~5月は初夏にむけて徐々に気温が高くなりますし、秋にさしかかる9月~10月はまだ残暑が少し残る時期ですから、最も気温が高くなる昼間の時間帯は避け、午前中のまだ涼しいうちに水やりを済ませるようにしましょう。

普段は日当たりのよい屋外に置き、しっかりと太陽の光をあてることで、葉色や艶がよくなり丈夫に育ちます。

また、水やりのタイミングで、2週間に1回ほど既定の倍率に薄めた液体肥料を与えましょう。

夏の水やり(休眠期)

夏場は、早朝のまだ気温が低めの時間帯もしくは、夕方16時以降から夜の時間帯に水やりをするようにします。昼間は気温が上がるので、高温で株が蒸れる原因になりますので避けましょう。

冬の水やり(休眠期)

冬場は、水やり自体もほとんど必要なくなりますが、もし水やりするなら気温が上がっている昼間に与えるのをおすすめします。

ただし多肉植物は気温が10℃を下回ると、生育がとまり、寒さに特に弱い種類は株自体が弱るので、水やりを完全にやめましょう。霜がついたり、冷気に当たると葉が傷み植物自体も弱ります。室内やハウスの中など、10℃以上の温度を確保できる場所に入れてあげましょう。

冬場に水やりを極力控えることで、植物内部にため込んだ水分濃度が濃くなり、結果的に寒さに強くなります。水やりはほとんど必要なくなりますが、鉢が小さいと長期間水を貯めておくことができないので、3週間ごとぐらいに鉢の中の土が湿っているかどうかを確認しながら、水やりしましょう。

冬場室内に置くことも多くなりますが室内の喚起や風通しをよくしましょう。また、暖房などの温風が直に当たらない場所に置くことも重要です。

多肉植物の水やり頻度は季節・生育型・環境によって変わる!

多肉植物の水やり頻度は、季節や生育型、どんな鉢や土で育てているか、どこに置いているかの環境によっても変わります。

今回ご紹介した水やり頻度はあくまで目安なので、水やりをしてよいタイミングかどうか迷った場合は、葉っぱの状態を見て決めるのが確実です。

水やりサインを見極めて、正しい水やり頻度で多肉植物を育てましょう!

パキポディウム・バロニーの育て方|季節ごとの水やりや植え替えの方法は?

パキポディウム・バロニー 鉢植え

パキポディウムは代表的な塊根植物で、その中でもパキポディウム・バロニーは人気がある品種の一つです。大きな塊根と太いトゲが特徴で、赤色の花を咲かせるので圧倒的な存在感があります。

ここでは、パキポディウム・バロニーの特徴や栽培方法を中心に紹介していきます!これからパキポディウム・バロニーを育てる方は、ぜひ参考にしてみてください。

パキポディウム・バロニーとは

パキポディウム・バロニーはマダガスカルに生息する塊根植物で、パキポディウムの中でも希少価値が高い品種です。壺のような大きな塊根が特徴で、枝には大きなトゲがつきます。開花時期になると鮮やかな赤色の花が咲き、ひと際目を引きます。

パキポディウムには沢山の品種がありますが、パキポディウム・バロニーは表皮に茶色くシワが入っているので区別がつきやすいです。

パキポディウム・バロニーの育て方:日当たり、置き場所

パキポディウム・バロニーは、風通しと日当たりのよい場所で育てましょう。日光が不足することで、根腐れを起こしたり徒長しやすくなります。パキポディウム・バロニーは耐寒性がないため、冬の時期は室内で管理してください。

パキポディウム・バロニーの育て方:水やり

多肉植物のパキポディウム・バロニーは、生長期にあたる初夏から秋の時期は土が乾燥したらたっぷり水やりしましょう。秋以降は水やりの回数を少しずつ減らし、冬から春の間は断水してください。寒い時期の水やりは、気温が高い日にするとよいです。

パキポディウム・バロニーの育て方:用土

パキポディウム・バロニーは水はけのよい土を好むため、市販の多肉植物専用土を使用しても十分育ちます。土をご自分で混ぜるようであれば、鹿沼土小粒3:赤玉土小粒3:腐葉土2:軽石小粒2を目安に配合するとよいです。

パキポディウム・バロニーの育て方:肥料

パキポディウム・バロニーは肥料を与え過ぎると枝が伸びすぎたりするので、生長期に少量の肥料を与える程度で問題ありません。

パキポディウム・バロニーの植え替え

パキポディウム・バロニーの植え替え時期は、3~4月頃が適期です。1~2年に1回の頻度で植え替えするのが最適です。

植え替えの手順

  1. 株を古い鉢から抜き取ります。
  2. 根の周りに付いた土を少量落とします。
  3. 一回り程度大きな鉢に鉢底ネットを敷いて、新しい土と元肥を入れて混ぜておきます。
  4. 株を入れ、適当な高さで植え付けすれば完成です!

植え替え後の管理

パキポディウム・バロニーを植え替えした後は、しばらくは直射日光に当てないで管理します。また、水やりする場合は、土の表面が乾いてから与えましょう。

パキポディウム・バロニーの剪定・手入れ

パキポディウムは品種によって大きく生長しますが、そこまで大きく生長しなければ剪定する必要はありません。枝が伸びすぎるようであれば、剪定するとよいです。

パキポディウム・バロニーの増やし方

パキポディウム・バロニーは、株分けや種まきで増やすことができます。植え替えする際一緒に株分けすると、作業が楽です。株分けに最適な時期は、4~6月頃です。

パキポディウム・バロニーの種まきの適期は、6~7月頃です。赤玉やバーミキュライトなどブレンドした土を容器に入れ、種をピンセットでつまんで撒きましょう。種が撒き終わったら、種が隠れるくらいに土を被せてください。種を撒いた後、発芽するまでの間は水を切らさずに与えてください。

パキポディウム・バロニーの注意する害虫・病気

パキポディウム・バロニーは、モザイク病やハダニなどが発生することがあります。ウイルス性の病気であるモザイク病は、植物の葉や茎などにまだら模様が現れます。一度モザイク病に感染してしまうと治らないので、感染した場合は株ごと処分してください。

ハダニは夏の時期にかけて多く発生し、植物の葉裏に寄生して吸汁します。ハダニは風通しの悪い場所で発生しやすいので、風通しのよい場所でパキポディウム・バロニーを育てるようにしましょう。ハダニは水に弱い性質があるので、植物に葉水することで対策になります。ハダニが発生した場合は、薬剤を散布します。

パキポディウム・バロニーを育ててみよう

今回は、パキポディウム・バロニーの育て方やその特徴について詳しく紹介しました。パキポディウムにはいくつもの品種がありますが、パキポディウム・バロニーは特に存在感がありますね!冬の時期は室内で育てることで、管理もしやすくなります。

パキポディウム・バロニーは育てやすい植物なので、機会があればぜひ育ててみることをおすすめします。

サボテンの育て方|初心者のための基本!室内で育てるコツは?肥料は必要?

サボテン

サボテンはあまり水やりをせずとも育つ、手入れのいらない植物というイメージがあるかもしれませんが、じつは違います。

サボテンも生き物なので、ほかの草花と同じように水やりも肥料も植え替えも必要です。ただし、その頻度は季節によって異なるのです。

今回は初心者に覚えていただきたい、サボテンの育て方の基本をご紹介します。

サボテンの育て方は季節によって変えよう!

サボテン バニーカクタス

サボテンの育て方は、生育期と休眠期に合わせたお手入れが大切です。

多くのサボテンは春〜秋(20〜30℃の時期)によく成長する生育期を迎え、真夏と冬には休眠期を迎えます。日当たりいい場所に置いて、生育期には水やりや肥料を定期的に与え、休眠期はストップするのが基本的な育て方です。

休眠期中に水やりや肥料をやりすぎると、枯れるので気をつけましょう。

サボテンの育て方:置き場所

サボテン

サボテンには日当たりと風通しのよい場所におきましょう。日当たりがよければ室内でも屋外でも育てられます。

サボテンの種類の中には、日本の真冬の寒さに耐えられる品種もありますが、基本的には鉢に植えて季節によって場所を移動して管理しましょう。

春と秋の置き場所

春と秋はサボテンにとって生育期であり過ごしやすい時期です。屋外の日当たりの良い場所に置くか、室内のガラス越しの日光にあてて育てましょう。

夏の置き場所

夏はとくにサボテンの置き場所に気を遣いましょう。日当たりは大切ですが、葉焼けしないよう直射日光は避けてください。

先述した通り、サボテンは日本の熱帯夜が苦手なので、屋外に置いていた場合は夜間だけ室内に取り込むことをおすすめします。

また、可能な限り除湿に努めてください。

冬の置き場所

サボテンは冬の気温5℃以下のような寒さのときは室内のガラス越しの日光が当たる場所で育てましょう。

とはいえ、夜間に暖房が切れるような室内の窓際は、外気とほぼ同じ温度になるので、窓から離れた場所に置くようにしてください。

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三上真史

サボテンが元気ない場合、多くは日光不足が原因です。本来は外で日をさんさんに浴びて生きる植物ですから、置き場所の基本は屋外で、鑑賞したい時に室内へいれるようにしましょう。

室内でもいつも楽しみたい方は2つ以上育てて、1週間ごとに外と室内でローテーションするのがオススメです。

サボテンの育て方:水やり

サボテンの水やりは、基本的には土が乾いたらたっぷりと与えてください。

ただし、季節によって水やりの頻度は変わります。生育期は土が乾いたら、反対に、休眠期は断水気味で育てましょう。

季節ごとの正しい水やりはこちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

サボテンの育て方:肥料・追肥

サボテン 花

肥料を与える時期

サボテンに肥料を与える時期は、真夏と冬を避け、生育期である4〜7月、9〜10月に追肥します。

とはいえ、サボテンは基本的にとても丈夫な植物なので、状態によっては肥料を必要としない場合があります。元気がなさそう、生育期なのに大きく伸びないと感じたら、肥料を与えるくらいでもかまいません。

サボテンに肥料を与えすぎると、栄養分を過剰に摂取してしまい逆に弱ってしまうこともあるので気をつけましょう。

なお、追肥に加えて、1〜2年に1回するべき植え替えのときに、元肥として肥料を与えます。

与える肥料の種類

サボテンに与えるといい肥料は緩効性化成肥料です。とくに葉茎と根を丈夫にする窒素分とカリが多く配合された肥料を使うといいでしょう。

市販には、サボテン・多肉植物用の化成肥料があるので、そちらがおすすめです。錠剤タイプのものが使いやすいです。

肥料の与え方

サボテンに肥料を与えるときは、基本的に製品の規定量よりも少なめに与えます。

緩効性化成肥料の多くは2ヶ月ほど効果が持続するので、生育期間中2ヶ月に1回の頻度で与えるようにしましょう。

もし製品が半年ほど効果が持続するものであれば、春に1回追肥するだけでいいです。製品の効果持続期間に合わせて頻度を変えましょう。

錠剤タイプであれば、土の上において水やりのときに溶け出すようにします。

サボテンを元気に美しく育てるための手入れ

サボテン 植え替え

植え付け・植え替え

サボテンには1〜2年に1回の定期的な植え替えが必要です。また、サボテンの苗(柔らかいポットに入っている状態)を入手した場合は、そのままの状態では育てられないので、鉢に植え付けする必要があります。

サボテンの植え付け・植え替えをする時期は、3〜4月が適期となります。

サボテンを植え替えするときは、一回り大きい鉢のほか、市販の多肉植物用培養土やサボテン用培養を用意しましょう。草花用や観葉植物用だと、乾燥を好むサボテンには適さないので枯れることがあります。

植え替え直後のサボテンは、傷ついている状態なので、植え替えから1〜2周間は水やりしない、直射日光に当てないようにしましょう。

仕立て直し

サボテンを育てていると、ひょろひょろと細長く伸びてしまう徒長状態になったり、根本に小さな子株がたくさんできる子吹き状態になることがあります。

もともとの状態でサボテンを育てたいときは、剪定や株分けなどの仕立て直しが必要です。剪定や株分けはサボテンにとって刺激となるので、生育期の時期に行うのが基本です。

剪定や株分けで切り取ったサボテンは、挿し木で増やすこともできるので挑戦してみても楽しいですよ。

詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。

サボテンの育て方でよくある質問

サボテン 根腐れ シワシワ

サボテンが黄色い、ぶよぶよしている

サボテンが黄色く変色していたり、胴の部分がぶよぶよしている、ふにゃふにゃしている場合は、完全に根腐れを起こしています。

根腐れとは、サボテンの根がうまく水分や栄養を吸収できずに腐ってしまっている状態で、水やりのしすぎや肥料のやりすぎ、植え替えを長年していない状況のときに起こります。

ただし、場合によってはサボテンが根腐れしていても復活できることもあるので、諦めないでください。詳しい復活方法やお手入れは、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

サボテンに花は咲く?咲いたらどうする?

サボテンは花を咲かせる品種と、咲かない品種が存在します。花を咲かせる品種は、まるで株から顔を出しているかのように、きれいな花を咲かせます。

色鮮やかでかわいらしい限りですが、厳しい環境下で子孫を残すためにサボテンが編み出した手段なので、長期間咲かせておくとそのまま元株は枯れることがあります。できれば花芽の段階で早めに摘み取るか、花が咲いたら早めに摘み取りましょう。

サボテンが白くなるのはなぜ?

サボテンの表面が白くなったり、トゲ以外に白い粉や粒のようなものが付着していたら、病害虫が発生しています。

白い粉がかかっているように見える場合は「うどんこ病」にかかっており、殺菌スプレーなどで防除する必要があります。

白い粒のようなものが付着している場合は「カイガラムシ」が発生している可能性があります。歯ブラシなどでこそげ落としてから、防虫スプレーなどを活用しましょう。

いずれの場合も、サボテンが多湿状態になっていたり、日当たり不足の場合に発生しやすくなります。日当たりと風通しの良い場所において、水やりを減らしたり、土の状態を見直して対処しましょう。

サボテンは種まきから増やせる?

サボテンの発芽温度は20〜25℃なので、20℃以上の気温が多い3〜10月に種まきするとよいでしょう。

  1. 浅い平鉢の底に軽石を入れ、川砂や赤玉土(小粒)など清潔な土を入れる
  2. 重ならないように種をまく
  3. 土を被せずに、水を張った容器の中に鉢を置く
  4. 鉢にラップをかぶせて密閉し、半日陰で管理する
  5. 発芽したら、3〜4日かけて徐々にラップを外す
  6. 3ヶ月ほどすれば、十分にサボテンが育つので、新たな鉢に植え替える

サボテンの寿命はどのくらい?

サボテンの寿命は鉢植えで育てる場合、10〜25年程度と言われています。とはいえ、環境によってはもっと短くも長くもなるので、手入れ次第なところが大きいです。

自生地のアフリカや砂漠に生えているサボテンの中には、樹齢100年を越す個体もいるそうなので、サボテンの本来の寿命は人間よりもはるかに長いと言えます。

サボテンの育て方を覚えて室内でも元気に育てよう!

サボテン

サボテンは一般的に育てやすいといわれますが、デリケートな一面も併せ持っているので、要点を抑えて栽培することが重要です。

とはいえ、一度慣れてしまえば簡単に育てられるので、自分にあう素敵なサボテンを見つけてみるのも面白いかもしれませんね。

セダムの育て方|肥料や水やりの頻度は?冬の手入れは?

セダムはベンケイソウ科万年草属(セダム属)の多肉植物です。とても種類が多く、色や形状も違うので、いくつもの品種を組み合わせて寄せ植えやグランドカバーにする方も多いはず。セダムは手間いらずで育てやすいので、初心者にもおすすめの多肉植物です。

今回は、そんな見た目も可愛く、おしゃれなセダムの育て方を詳しくご紹介します。

セダムを育てる場所

セダムは直射日光を好むので、冬以外は屋外の日当たりがよい場所というのが基本になります。ただ、夏場の日照りが強いときは、葉焼けを防ぐため、半日陰の場所に移動して管理します。冬は、霜にあたると枯れてしまうので、室内で育てます。

また、セダムは加湿に弱いので、風通しがよい場所を選ぶことも大事になります。土壌は、常に水はけが良い状態にしておきましょう。梅雨時は雨よけがある場所に移動させます。

多肉植物はもちろん室内でも育てられますが、外で太陽にたっぷり当てた方が生育はよく、花つきもよくなります。

セダムの水やり

セダムをはじめとした多肉植物は、あまり水やりをしなくても育てられます。多肉植物といえば、葉がプニプニとしていますが、この部分に水を貯め込むことができるのです。真夏の日照りの強い時期を除けば、水やりの回数は少なくても問題ありません。

水やりは、土が真っ白に乾いてからでいいので、春と秋は数日おきに行います。冬は休眠期となるので、葉も枯れた状態になりますが、水やりはしないで、土が乾燥した状態を保つようにしてください。

セダムの肥料・追肥

セダムは多肉植物のなかでも成長が早く、どんどん大きくなります。種類によっては、大きくなる性質を活かして、庭のグランドカバーにすることもできます。

しかし、肥料を与えることで、茎がひょろひょろと伸びてしまったり、葉と葉の間に隙間ができることもあります。むしろ、セダムは肥料なしのほうが育てやすいといえるかもしれません。肥料の与え過ぎは、多肉植物を枯れさせてしまう原因となりうるので注意してください。

どうしても、セダムの成長を速めたいというのであれば、植え付けや植え替えのときに、緩効性の錠剤タイプの肥料を置くようにしましょう。追肥は不要です。

セダムの土

セダムなどの多肉植物に限らず、どんな植物でも鉢植えをするときは、新しい清潔な土に植え付けをするのが基本です。きれいな土に植えることで、病気や害虫からの被害を予防することもできますよ。

セダムは水はけがよく、排水性が高い土を選んで育てましょう。鉢植えにするなら、市販の多肉植物用の培養土か赤玉土3、鹿沼土3、腐葉土4を混ぜた土が適しています。観賞植物用の培養土は、多肉植物用に比べると保水性が高いので、セダムを育てる土には向いていません。

セダムの植え付け・植え替え

植え付け

多肉植物には春型、秋型、春秋型の3つの生育型があり、セダムは「春秋型」といわれています。セダムの植え付けに適している時期は、3月~5月か、9月~10月頃になります。

地植えの場合

セダムを地植えする場合は、水はけが良い土壌にしてから植え付けを行います。

鉢植えの場合

セダムを鉢植えで育てる場合は、一回り大きな鉢に植え付けます。鉢の底には、ネットと鉢底石を敷いてから、清潔な土を入れましょう。

植え替え

セダムの植え替えに適している時期は、3月~5月か、9月~10月頃になります。セダムは成長が早く、大きくなりやすいので、鉢植えで育てるときは、1年に一回を目安に植え替えをしましょう。

セダムの増やし方(挿し木・葉挿し・株分け)

セダムは形状にあわせて「挿し木」、「葉挿し」、「株分け」といった方法で増やすことができます。ハサミや土は、ウィルスや害虫による被害を防ぐためにも、清潔なものを使用してください。セダムを増やす時期は、植え替えのときが適しています。

セダムの手入れ(剪定・切り戻し)

セダムは、一年草、二年草、多年草と種類によって形状が異なります。できるだけ、長い期間栽培を楽しみたいのであれば、こまめに手入れをしましょう。

生育期のセダムは茎が伸びてくるので、風通しをよくするためにも、こまめに切り戻しをしましょう。夏と冬の休眠期には、枯れた茎を整理します。

セダムの花の開花時期は、種類によって違いますが、花が終わったタイミングで、整理すると翌年以降も新芽が出やすくなります。

セダムの育て方で注意すべき病気・害虫

セダムを育てるときは湿気に注意して乾燥気味にする分、害虫つきやすくなります。次に、セダムにつきやすい害虫について説明していきます。

カイガラムシ

カイガラムシは、貝殻のようなものが、葉の部分につくだけではなく、排泄物がウィルスを媒介したり、スス病という病気にかかることもあります。葉に白い粉のようなものが付着しているときは、カイガラムシが付いている可能性も。除去をする時は、消毒用のアルコールをピンセットや楊枝につけてかきだします。

アブラムシ

アブラムシは、新芽ややわらかい葉につきます。カイガラムシと同様に、スス病の原因にもなります。セダムにカイガラムシがついていたら、水をかけて洗い流すのが効果的です。

ネジラミ

ネジラミは土の中にいるので、ほかの害虫に比べると被害がわかりにくいのが難点です。根の部分の栄養を吸い取ってしまうので、葉が枯れていたり、成長していないように感じたら、一度鉢から取りだして、清潔な土に植え替えをしましょう。ネジラミは、鉢植えで育てていても、ほかの鉢に媒介する可能性があるので、近くに置いてある鉢は、すべて植え替えをします。

ハダニ

ハダニは葉の裏から養分を吸い取ります。被害にあった部分は白や黄色に変色します。ハダニもネジラミと同様に、症状が出るまで被害にあっていることに気が付かないこともあります。

ナメクジ

梅雨時に出てくるナメクジもセダムの天敵です。葉が食べられたり、這った跡がつくことも。ナメクジが付いていたら、即取り除くようにしましょう。

セダムの種類・品種

セダムは500種類以上もの品種があり、世界中で栽培されている人気の多肉植物です。日本原産のセダムは「マンネングサ」という名前でも広まっています。

セダムの種類には、よく紅葉するものや、グランドカバーとして使えるもの、垂れ下がるように伸びるものなどがあります。

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セダムの育て方を覚えて、寄せ植えやグランドカバーを楽しもう!

セダムは名前は知らなくても、これ見たことがあるという品種がたくさんある多肉植物です。初心者向けの品種も多いので、多肉植物を育ててみたいという人に向いています。ぜひ、セダムの育て方をみながら、寄せ植えやグランドカバーに挑戦してみてくださいね。

※トップ画像はTenさん@GreenSnap

アデニア・グロボーサの育て方|水やりや植え替えのタイミング、増やし方は?

アデニア・グロボーサ 鉢植え 3株

大きくゴツゴツした塊根が特徴のアデニア・グロボーサは、アデニアの中でも人気がある品種です。育て方も難しくないので、多肉植物初心者の方でも育てることができます。アデニア・グロボーサはユニークなフォルムをしているので、珍しい多肉植物を育てたい方にはおすすめです!

今回は、アデニア・グロボーサの特徴や育て方などを中心に詳しく紹介していきます。これからアデニア・グロボーサを育ててみたいようであれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アデニア・グロボーサとは

アデニア・グロボーサはトケイソウ科アデニア属に分類され、ケニアなどアフリカ東部に生息する塊根植物です。丸いフォルムの幹から枝が上に向かって伸び、丸い葉がつきます。枝には数多くのトゲがあるので、アデニア・グロボーサを触る際は手袋をつけるようにしましょう。

アデニア・グロボーサが大株に育つと、クリーム色に近い花を咲かせます。雌雄異株なので、雌株と雄株があることで実をつけます。

アデニア・グロボーサは丈夫で育てやすい多肉植物で、暑さには強い傾向がありますが寒さにはやや弱いです。

アデニア・グロボーサの育て方:日当たり、置き場所

アデニア・グロボーサは、一年を通して日当たりと風通しのよい環境を好みます。ただし、幹の部分を陽の光に当てすぎると日焼けしてしまうため、寒冷紗を使ったり置き場所を工夫しましょう。

寒い冬の時期には、アデニア・グロボーサを室内に移動させて日が当たる場所で育ててください。

アデニア・グロボーサの育て方:水やり

アデニア・グロボーサには、春から秋の時期にかけて土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。涼しくなる秋以降は水やりの頻度を少しずつ減らし、落葉した後は断水しましょう。暖かい春になったら、水やりを再開してください。

アデニア・グロボーサの丸い塊根を楽しみたいようであれば、日頃から水やりを控えめにして育てるようにしましょう。

アデニア・グロボーサの育て方:用土

アデニア・グロボーサは水はけのよい土を好むので、市販の多肉植物専用の土であれば十分育ちます。

アデニア・グロボーサの育て方:肥料

アデニア・グロボーサには、生長期である春から夏にかけて希釈した液体肥料または緩効性肥料を施します。

アデニア・グロボーサの植え替え

アデニア・グロボーサは、暖かくなる春に植え替えしましょう。生長がゆっくりなので、根が伸びているようであれば植え替えします。

植え替えの手順

  1. 株を古い鉢から抜き取ります。
  2. 周りに付いた土は、落とします。
  3. 大き目の鉢に鉢底ネットを敷いて、土を入れて混ぜておきます。
  4. 株を大き目の鉢に入れ、植え付けしましょう。

植え替え後の管理

アデニア・グロボーサを植え替えした後は、直射日光に当てない場所でしばらく管理しましょう。水やりは、土がしっかりと乾燥してから与えてください。

アデニア・グロボーサの冬越し

アデニア・グロボーサは寒さに弱い植物のため、室内に移動させて冬越させましょう。原産地であるアフリカ東部は温暖な気候なので、室内でも15℃以上保てるとよいです。

アデニア・グロボーサは寒さが原因で枯れてしまうこともあるので、元気よく育てるためにも冬越しは必ず行います。

アデニア・グロボーサの増やし方

アデニア・グロボーサは増やすことが難しい植物ですが、種まきや挿し木で増やせます。雌雄異株のため、両方の株を用意して種を採取する必要があります。

アデニア・グロボーサの種が採種できれば、種まきして増やしましょう。挿し木も可能ですが、アデニア・グロボーサの特徴でもある丸い塊根はできにくいです。

アデニア・グロボーサの注意する害虫・病気

アデニア・グロボーサは、夏の時期で乾燥ぎみな時にカイガラムシが発生しやすいです。カイガラムシは植物の葉や茎、枝などに寄生して吸汁し、植物を枯らしてしまいます。駆除することが難しいので、日頃から霧吹きしたり薬剤を散布しておきましょう。

アデニア・グロボーサを育ててみよう

今回は、アデニア・グロボーサの栽培方法や特徴について紹介しました。個性的なフォルムのアデニア・グロボーサは、インテリアとしても十分楽しむことができます。寒さに弱いため、水やりや日当たりには配慮する必要がありますが、それ以外の手入れは難しくありません。

ご興味があれば、ご自宅でアデニア・グロボーサを育ててみすことをおすすめします!

パキポディウム・恵比寿大黒の育て方|水やりや植え替えのタイミング、増やし方は?

パキポディウム・恵比寿大黒 鉢植え 1株

パキポディウムは塊根の部分が大きく生長してユニークな見た目が多く、種類や品種がいくつもあります。パキポディウム・恵比寿大黒(えびすだいこく)もその中の一つで、丸く生長する塊根が特徴です。ユニークな観葉植物を育ててみたいという方は、パキポディウム・恵比寿大黒をおすすめします!

ここでは、パキポディウム・恵比寿大黒の特徴や栽培方法について詳しく紹介していきます。

パキポディウム・恵比寿大黒とは

パキポディウム・恵比寿大黒とは「パキポディウム・デンシカウレ」の和名で、パキポディウム・デンシフローラムとパキポディウム・ブレビカウレの勾配種です。キョウチクトウ科の多肉植物で、丸いフォルムの塊根にはトゲがあることが特徴です。

生長すると茎が長く伸び、春の時期には鮮やかな黄色い花を咲かせます。パキポディウム・恵比寿大黒は生長が早いので、パキポディウムの中でも人気がある品種です。

パキポディウム・恵比寿大黒の育て方:日当たり、置き場所

パキポディウム・恵比寿大黒は、一年を通して日当たりと風通しのよい環境を好みます。日光が不足すと徒長や根腐れをお起こしやすくなるので、置き場所には配慮しましょう。寒い冬の時期は室内に移動させ、日当たりのよい場所で管理してください。

パキポディウム・恵比寿大黒の育て方:水やり

多肉植物のパキポディウム・恵比寿大黒は、春から秋にかけては土が乾いてからたっぷり水やりします。冬の間は、土が完全に乾燥したことを確認してから水を与えましょう。

パキポディウム・恵比寿大黒の育て方:用土

パキポディウム・恵比寿大黒は水はけのよい土を好むので、市販の多肉植物専用土を使用しましょう。ご自分で土をミックスされる際は、鹿沼土小粒3:赤玉土小粒3:軽石小粒2:腐葉土2を配合するとよいです。

パキポディウム・恵比寿大黒の育て方:肥料

パキポディウム・恵比寿大黒は、5月と7月に緩効性化成肥料を適量与えましょう。

パキポディウム・恵比寿大黒の植え替え

パキポディウムの植え替えは種類や品種にもよりますが、1~2年に1回を目安に植え替えます。植え替えの適期は、暖かくなる3~4月頃です。

植え替えの手順

  1. パキポディウム・恵比寿大黒の株を古い鉢から抜き取ります。
  2. パキポディウム・恵比寿大黒の根の周りに付いた土は、落とします。
  3. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、土と元肥を入れてよく混ぜておきます。
  4. 新しい鉢にパキポディウム・恵比寿大黒の株を入れ、適当な高さで植え付けすれば完成です!

植え替え後の管理

パキポディウム・恵比寿大黒を植え替えした直後は、しばらくは直射日光に当てないで管理します。水やりは、土の表面がしっかりと乾燥してから与えてください。

パキポディウム・恵比寿大黒の剪定・手入れ

パキポディウムには数多くの品種があり、品種によっては大きく生長するものもあります。大きく生長しなければ剪定は必要ありませんが、枝が伸びすぎてきたら剪定しましょう。

パキポディウム・恵比寿大黒の増やし方

パキポディウム・恵比寿大黒は、種まきと接ぎ木で増やすことができます。パキポディウムの種まきは、6~7月頃が最適な時期です。容器にバーミキュライトや赤玉などブレンドした土を入れ、ピンセットで種をつまんで撒きます。種を撒き終えたら、種が隠れるくらいに土を被せましょう。その後、発芽するまでの間は水を切らさずに与え続けてください。

パキポディウム・恵比寿大黒の接ぎ木では、カッターを火で炙って消毒しておきます。台木の植物の生長点のあたりを、カッターで水平に切り取ります。パキポディウム・恵比寿大黒の根の部分を取り除き、切断した台木の上に乗せて接ぎ木テープや糸などで固定させてば完成です。

パキポディウム・恵比寿大黒の注意する害虫・病気

パキポディウム・恵比寿大黒は、カイガラムシや軟腐病などの害虫や病気が発生しやすいです。カイガラムシは風通しの悪い環境を好むため、普段から風通しのよい環境でパキポディウム・恵比寿大黒を育てましょう。カイガラムシが発生したら、ピンセットなどで取り除いてください。

細菌が原因の軟腐病は、感染すると植物が異臭を放ち腐っていきます。軟腐病に感染した場合は、早めに対処することで周りへの感染を予防できます。

パキポディウム・恵比寿大黒を育ててみよう

パキポディウム・恵比寿大黒は見た目がユニークな多肉植物ですが、水やりの頻度も少ないので育て方は難しくありません。室内でインテリアとして飾れば、おしゃれな空間が楽しめることでしょう!

ご興味があれば、ぜひご自宅でパキポディウム・恵比寿大黒を育ててみてはいかがでしょうか。

ハオルチアが徒長したら?原因と仕立て直しの方法は?株分けできれいにしよう!

ハオルチア

ぷっくりした見た目が可愛らしいハオルチアは、多肉植物の中でも人気があります。乾燥した環境で十分育つため、手入れも簡単で育てやすいです。そんなハオルチアですが、育て方によってはヒョロヒョロになってしまうこともあります。ハオルチアが徒長すると見た目もよくないので、改善したいですよね。

ここでは、ハオルチアが徒長する原因や仕立て直す方法、株分けなどについて詳しく紹介していきます!育てているハオルチアが徒長しているようであれば、ぜひ参考にしてみてくだい。

ハオルチアが徒長したらどうする?

ぷっくりとした印象のハオルチアですが、徒長すると茎だけが伸びて株全体のバランスが悪くなってしまいます。ハオルチアの茎に隙間ができてしまい、見た目もよくないですよね。その他、ハオルチアが徒長することで病気や害虫にかかりやすくなるため、健康的にもよくありません。

ハオルチアが徒長したら、仕立て直すことで改善することができます。ハオルチアを仕立て直す方法については後程紹介しますので、ぜひご覧ください。

ハオルチアが徒長する原因

ハオルチアが徒長する原因はいくつかありますが、その一つが日照不足です。耐陰性があるハオルチアですが、長い期間日光が当たらないと徒長してしまいます。また、ハオルチアは乾燥気味で十分育ちますが、生育期である春から秋の時期に水や肥料を与え過ぎることも徒長を招きます。

そのため、ハオルチアを日が当たらない場所に置いて水や肥料をあげ過ぎると、すぐに徒長してしまう原因になります。

徒長したハオルチアを仕立て直す方法

徒長したハオルチアは、仕立て直すことで復活させられます。ハオルチアの仕立て直し方にはいくつかありますが、ここでは胴切りについて紹介していきます。

胴切りで仕立て直す場合は、テグスなどでハオルチアを切断します。切断した小株の切り口を日光に当ててから、鉢に植え付けましょう。この時、緩衝材として土の表面に新聞紙を置くとよいです。その後、日陰の場所でハオルチアの小株が発根するのを待ちます。

ハオルチアは株分けできれいにできる?

ハオルチアは株分けすることで増やすことができますが、同時にきれいに育てることもできます。それでは、ハオルチアの株分けの方法について詳しく見ていきましょう!

株分けの方法

  1. ハオルチアの水やりを控えて、土を乾燥させておきます。
  2. 作業しやすいように、地面にビニールシートを敷きます。
  3. 新しい鉢の底穴に、鉢底ネットと鉢底石を敷きましょう。
  4. 鉢の1/3程度土を入れます。
  5. 元の鉢よりハオルチアを抜き取り、根についている土を手で揉むように落とします。
  6. ハオルチアの太い根だけを残し、根をつけながらナイフで子株を切り離してください。
  7. 新しい鉢の中央に子株を置いて、縁から下2〜3cmほどの位置まで土を入れます。
  8. 割りばしで土の表面をつつきながら、根の隙間まで土をなじませましょう。

ハオルチアを株分けできたら、直射日光の当たる場所に置いて水やりをしないで管理してください。水やりは、株分けしてから3〜4日後に再開しましょう。

ハオルチアを徒長させない管理方法

観葉植物として人気があるハオルチアは、室内で育てる方も多いですね。室内で育てると日光不足になりがちなので、窓際など日当たりのよい場所で育てるように意識することが大切です。ハオルチアは直射日光に当てると葉焼けしてしまうため、明るい日陰で管理しましょう。

多肉植物のハオルチアは葉の部分に水を蓄えているため、他の植物のように毎日水やりする必要はありません。水の与え過ぎは徒長の原因にもなるため、土の表面が完全に乾いたタイミングで水やりすれば十分です。休眠期であれば月に1~2回ほど水やりすればよく、乾燥気味の育てることがポイントです。

ハオルチアも他の植物と同様で、風通しのよい場所で育てることで光合成が活発になります。そのため、室内でもなるべく窓を開けて空気を入れ替えるとよいです。風通しをよくすることで防カビ対策にもなり、ハオルチアが元気に育ちます。

ハオルチアが徒長したら仕立て直してみよう

今回は、ハオルチアが徒長する原因や仕立て直す方法、そして株分けや徒長させない管理方法について紹介しました。育てやすいハオルチアですが、日照不足や水やりの量などで徒長することが分かりましたね。

ハオルチアは今回紹介した方法で管理することで、徒長を予防することができます。徒長してしまった場合でも、仕立て直すことできれいなハオルチアを育てることができます。ご自分で育てているハオルチアが徒長したら、ぜひ仕立て直してみてはいかがでしょうか。

グリーンネックレスの育て方|増やし方は?枯れる原因と復活方法は?

グリーンネックレスの茎は細いですが、葉は丸っこくてほぼ球形をしています。原産地は南アフリカのあたりのいわれていて、多肉植物に分類されます。多肉植物は葉っぱに水をたくわえる種で、乾燥地帯を生き抜くために進化した植物です。そのため、グリーンネックレスは水やりがあまり必要としないため、おすすめです。そんなグリーンネックレスの育て方を説明します。

グリーンネックレスを育てる場所

グリーンネックレスは日当たりと風通しのいい場所で育てます。

ただし、強い日差しには弱いので、夏は直射日光は避けて明るい日陰に置くか、室内のレースカーテン越しに光を浴びせるようにしましょう。

また、置く位置は堀の上や屋上などの高い位置をキープできる場所においてください。地べたに置いてしまうと風の流れが滞ってしまい、蒸れて枯れてしまう危険性が高まります。

グリーンネックレスの水やり

春〜秋の水やり

多肉植物は葉っぱに水を蓄えるのですが、その葉っぱ(珠)の部分にシワが見え始めて、張りが無くなったタイミングで水をあげても十分に間に合います。水を与えるときはたっぷり与えて下さい。

グリーンネックレスはもともと乾燥地帯の植物なので、過湿は根腐れの原因です。

冬の水やり

冬のグリーンネックレスへの水やりは、月に1回程度、もしくは断水で大丈夫です。

なお、グリーンネックレスは耐寒性に関しては、多肉植物としては高い方なのですが、3℃を下回ると枯れ始めてしまいます。また、マイナスに至ると、多肉植物の特徴である水をたっぷり蓄えた葉っぱが、凍結をはじめますのでご注意下さい。

グリーンネックレスの肥料・追肥

グリーンネックレスに肥料を与える時期は、生育期の春と秋頃が適期です。肥料を与えることによって、葉の色付きが随分とよくなりますが、与えなくても育つくらい丈夫です。

肥料は多肉植物用、もしくは観葉植物用の液体肥料がおすすめです。ひと月に一回ほど、2000倍に希釈した液体肥料を与えましょう。

グリーンネックレスの土

グリーンネックレスの原産地は砂地ですので、育てるときは水はけのよい土を用いましょう。

市販の多肉植物用の培養土を用意するか、サボテン用の培養土でも構いません。土を自作するのでしたら、赤玉土5、パーライト3、腐葉土を2の割合で混ぜて、川砂を加えるとグリーンネックレスがよく育ちます。

鉢植えを地べたや塀の上で育てるのではなく、吊るして育てるの場合は、パーライトの割合を少し増やすと、鉢の重さを軽くできて、落下の際の危険性を抑えられます。

グリーンネックレスの植え替え

グリーンネックレスの植え替えの時期は4〜7月上旬の頃が適しています。1〜2年に1回の頻度で植え替えをすると、枯れずによく育ちます。

鉢底から根が出てきたり、以前に比べ土が減った、鉢いっぱいに生育してるなど、そういう場合は年数に関わらず植え替えてあげましょう。長く同じ鉢で育てると、水はけが悪化し根腐れしてしまいます。

グリーンネックレスの増やし方

グリーンネックレスの増やし方は、挿し木に近い方法で増やします。挿し木できる時期は4〜7月上旬の頃なので、植え替えと一緒に手入れをしてもいいでしょう。

今回は失敗しにくいグリーンネックレスの増やし方をご紹介します。

  1. 伸びすぎたグリーンネックレス

    グリーンネックレスは長年育てていると、玉が連なるように長く伸びていきます。邪魔だと切ってしまう前に、この方法で挿し木をしてみましょう。

    写真で使っているのはグリーンネックレスの仲間のピーチネックレスという品種ですが、同じやり方で増やせます。

  2. 土の上にのせる

    伸びすぎた茎の部分を多肉植物培養土の上に乗せていきましょう。グリーンネックレスなどの多肉植物は、元の株から切らずに伸ばした状態で土に置くと発根できます。

    切ってからでも発根しますが、この方法のほうが発根率、活着率がいいです。

  3. 土の上で巻くようにのせる

    グリーンネックレスの切りたい茎の部分まで、土の上でぐるぐるとトグロを巻くようにのせていきましょう。

  4. 土をかぶせる

    グリーンネックレスがおさまったら、その上から軽く土をかぶせます。隙間から丸い葉がみえる程度で、かける土が多すぎてもいけません。

  5. 元株と同じ方法で育てる

    元株からは切り離さずに、数週間はそのまま同じ管理方法で育てましょう。

    そのうち玉の付け根から根が出てくるので、根が出たら短くしたいところで切り離して完了です。

グリーンネックレスが枯れる原因と復活方法

グリーンネックレスは比較的育てやすい多肉植物ですが、水やりのしすぎや、夏の強すぎる日差し、病害虫によって枯れることがあります。

それぞれの復活方法をご紹介するので、心当たりのある原因がわかったら、諦めずに下記を参考にしてみてください。

水やりのしすぎで枯れる場合

水やりのしすぎで枯れるときは、つまり根腐れが起きてしまっている状態です。根は水分を吸収すると同時に酸素も吸収しているので、ずっと土が湿った状態では枯れてしまうのです。

水やりのしすぎ、根腐れしてしまったグリーンネックレスは、植え替えすることで復活する可能性があります。

植え替えするときは、土をできるだけ落として、黒く腐った根を取り除き、そのほかの根を明るい日陰で乾燥させてから、清潔な土に植えましょう。

夏の日差しで枯れる場合

グリーンネックレスは夏の日差しにはかなり弱いので、夏は必ず明るい日陰に置くか、遮光しましょう。もしくは室内にしまうのも手です。

とくに斑入りの白っぽいグリーンネックレスは日差しに弱いので注意してください。

日差しが強いと葉焼けが起きて枯れていきます。葉焼けが起きた葉は復活することはないので、取り除いてください。

まだ緑の健康な葉が残って入れば、置き場所や日当たりを変えることで復活する可能性があります。

病害虫のせいで枯れる場合

グリーンネックレスは、主にはアブラムシがつきやすいです。春から夏にかけて、アブラムシは風通しの悪い場所に大量に発生します。

また、グリーンネックレスは茎が多くねじまがっていて、アブラムシを手で取っていくのは難しいので、スプレーをかけてあげて下さい。剪定をして、グリーンネックレスの生長を促して下さい。

害虫は発生する前に予防することが大切です。アブラムシなどの害虫は、植え替えのときに、土に浸透移行性の殺虫殺菌剤を混ぜておきましょう。

グリーンネックレスを育ててみよう!

グリーンネックレスは、多肉植物としてはかなり育てやすい分類になります。ツル状の茎をしているので、よく室内で吊り置きされ、床にまで垂れるようにして生長していきます。

原産地は砂漠地帯で、降雨量が極端に少ないです。そんな環境で、グリーンネックレスは葉を珠のようにふくらませて、体積あたりの表面積を最小にさせて、葉に水を蓄えることによって砂漠地帯で生き残ろうとしました。

グリーンネックレスの葉をさわるとぷっくりしていて、とてもかわいらしいです。

同じ多肉植物の仲間としては、カネノナルキやゴーラム、アロエなどが有りますが、グリーンネックレスはそれらの植物とは違って、おもに高所に置いて、垂れてきたツルで外装なり内装をオシャレに演出するために使われています。ぜひ、一度育ててみて下さい。

パキポディウム・ビスピノーサム|水やりや植え替えの時期や方法、種まきで増やせる?

パキポディウム・ビスピノーサム

パキポディウム・ビスピノーサムは丸くて大きな塊根が特徴的で、開花時期にはピンク色の可愛らしい花を咲かせます。パキポディウムほほとんどがマダガスカル産ですが、パキポディウム・ビスピノーサムは珍しくアフリカが原産の品種です。そのユニークな見た目から、インテリアとしてもおすすめの植物です。

今回は、パキポディウム・ビスピノーサムの特徴や育て方について紹介してきます!

パキポディウム・ビスピノーサムとは

パキポディウム・ビスピノーサムは、南アフリカに自生する塊根植物です。大きく生長する幹が特徴で、最大1mほどまで生長することがあります。枝にはトゲがあり、生長期には釣鐘型でピンク色の花を咲かせます。

多くのパキポディウムは寒さに弱いですが、パキポディウム・ビスピノーサムは暑さと寒さに強く丈夫な品種です。

パキポディウム・ビスピノーサムの育て方:日当たり、置き場所

パキポディウム・ビスピノーサムは、一年を通して日当たりと風通しのよい環境で育てましょう。日光が不足することで、徒長や根腐れをお起こしやすくなります。

パキポディウム・ビスピノーサムの育て方:水やり

多肉植物のパキポディウム・ビスピノーサムは、生長期にあたる春から秋の時期は土がきちんと乾燥してからたっぷり水やりします。

涼しくなる秋以降は水やりの回数を徐々に減らし、冬の間は断水しましょう。春になったら、水やりを少しずつ増やしていきます。

パキポディウム・ビスピノーサムの育て方:用土

パキポディウム・ビスピノーサムは水はけのよい土で育つので、多肉植物専用土を使用しても問題なく育ちます。

ご自分で土を混ぜる場合は、赤玉土小粒3:鹿沼土小粒3:腐葉土2:軽石小粒2を配合することで最適な土作りができます。

パキポディウム・ビスピノーサムの育て方:肥料

パキポディウム・ビスピノーサムは、春から秋にかけて1ヶ月に1度のペースで液体肥料を与えましょう。あらかじめ土に元肥が入っているようであれば、液体肥料を与える必要はありません。

パキポディウム・ビスピノーサムの植え替え

パキポディウム・ビスピノーサムは、1~2年に1回のペースで植え替えしましょう。植え替えは、3~4月頃が最適な時期と言えます。

植え替えの手順

  1. 古い鉢からパキポディウム・ビスピノーサムの株を抜きます。
  2. パキポディウム・ビスピノーサムの根の周りに付いた土は、少量落とします。
  3. 新しい鉢に鉢底ネットを敷いて、土と元肥を入れて混ぜておきましょう。
  4. パキポディウム・ビスピノーサムの株を新しい鉢に入れ、適当な高さで植え付けします。

植え替え後の管理

パキポディウム・ビスピノーサムを植え替えした直後は、直射日光に当てないで管理してください。水やりする際は、土の表面がしっかりと乾いてから与えましょう。

植え替え後このように管理することで、パキポディウム・ビスピノーサムも新しい環境に慣れていきます。

パキポディウム・ビスピノーサムの剪定・手入れ

パキポディウムは品種によって大きく生長するものもありますが、大きく生長しない場合は剪定する必要はありません。枝が伸びすぎた際は、剪定することをおすすめします。

パキポディウム・ビスピノーサムの増やし方

パキポディウムの増やし方にはいくつか方法がありますが、パキポディウム・ビスピノーサムは種まきで増やすことができます。

パキポディウム・ビスピノーサムの種まきの適期は、6~7月頃です。赤玉やバーミキュライトなどを混ぜた土を容器に入れ、ピンセットで種をつまんで撒きましょう。

種が撒き終わったら、種が隠れるように土を被せていきます。その後、発芽するまでの間は水を与え続けてください。

パキポディウム・ビスピノーサムの注意する害虫・病気

パキポディウム・ビスピノーサムは、軟腐病やカイガラムシなどの病害虫が発生しやすいです。軟腐病とは細菌が原因の病気で、感染することで植物が異臭を放ち腐っていきます。感染したら、周囲に感染を広げないために早めに対処しましょう。

カイガラムシは風通しの悪い場所で発生しやすいため、日頃から植物を風通しのよい環境で育てることが大切です。カイガラムシが発生した場合は、ピンセットなどで取り除きましょう。

パキポディウム・ビスピノーサムを育ててみよう

今回は、パキポディウム・ビスピノーサムの栽培方法や特徴などを中心に紹介しました。パキポディウムには数多くの品種がありますが、パキポディウム・ビスピノーサムは耐暑性や耐寒性があるので丈夫な品種ですね!

パキポディウムの栽培にご興味があれば、ぜひともパキポディウム・ビスピノーサムを育ててみることをおすすめします。