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観葉植物

パキラは水耕栽培でずっと育てられる?水挿しだと根が出ない?

パキラ 水耕栽培

パキラは日陰や乾燥に強く、初心者でも育てやすいため、園芸店だけではなく雑貨店などでも人気が高い観葉植物です。パキラは成長が早いため、定期的に剪定が必要ですが、その剪定した枝葉を使って新しい株を増やすことができます。なお、その枝は土より水耕栽培で育てると根が出やすく成功する確率がアップします。

今回は、そんなパキラの水耕栽培(水挿し)の方法をご紹介します。

パキラの水耕栽培(水挿し)に適した時期はいつ?

パキラの水耕栽培は剪定と同じ時期である、5〜7月頃に行うのがおすすめです。

パキラは熱帯生まれの植物のため、寒い時期には成長が止まってしまいます。夏の暑い時期や、冬の寒い時期、季節の変わり目に剪定を行うと植物に負担をかけてしまうので、避けた方が良いでしょう。

パキラの水耕栽培(水挿し)の始め方!切る場所は?

  1. パキラを剪定して挿し穂をつくる

    まずはパキラを剪定して、水耕栽培で育てる苗をつくりましょう。幹から15cm以上伸びた緑色の若い枝を選んで切り落としてください。

    また、水に挿しやすいよう枝の長いものを選び切り落としたら、挿し穂(切り落とした枝)の先を斜めにカットして、水分を吸収する面積を大きくしてあげましょう。

  2. 水を張った容器に挿し穂をつける

    水を張った容器に剪定したパキラの挿し穂をつけましょう。最初から大きな器につける必要はないので、ペットボトルや小さな花瓶など指し木の先端が2、3節水に浸かる程度の容器を選びましょう。

    このとき、発根促進剤を適量水に混ぜておくことが、発根させるコツです。

  3. 葉の半分をカットする

    剪定したばかりのパキラの枝葉には根がないため、充分な水分を吸い上げるための力がありません。

    そのため葉を半分に切り、葉から蒸散する水分量を減らしてあげることで、水を吸い上げる量と蒸散する量のバランスがとれます。

    また、水に浸かる部分に葉が残らないよう、余分な下葉は取り除いておきましょう。水に葉が浸ったままの状態だと葉が傷んでしまうため、容器中の水も腐りやすくなってしまいます。

  4. 明るい日陰において管理する

    発根するまでは明るい日陰程度の場所において、毎日水を変えて管理しましょう。発根して生育が安定してきたら、レースカーテン越しの日当たりのいい場所においてください。

パキラの水耕栽培(水差し)の育て方

水を換える頻度は?

最低でも3日に1度程度、水を入れ替えてあげましょう。容器の中の水を全て捨てて、新鮮な水に入れ替えてあげることが大切です。水耕栽培で育てるときには水の交換が重要です。怠ると水が腐ってしまい、根が腐ってしまう原因にもなってしまいます。

また、暑い時期は1日1回水を変えてあげましょう。夏場はすぐに水が生ぬるくなってしまうので注意が必要です。水が温まってしまった場合はすぐに水をかえ、明るい日陰で育てるようにしましょう。

こまめに管理してあげることで、根が出ないなどのトラブルを防ぐことができます。

肥料のやり方は?

水道水にはミネラルが含まれていますが、観葉植物が成長するための栄養としては不十分です。水耕栽培用の肥料を与えることで、成長を助けることができます。水を入れ替えるタイミングで肥料も一緒に入れてあげましょう。

置き場所は?

直射日光が当たらない、窓際のカーテン越しなどに置いてあげましょう。しっかり光合成させることで成長を促し、発根させることができます。

水耕栽培(水差し)のパキラの根がでない!いつ発根する?

パキラが発根するまでの期間は、季節により多少変わりますが挿し木を水に浸してからポツポツと白い粒が出てくるまでに2週間、根として伸びてくるまで3週間ほどが目安です。

透明な容器で水耕栽培をすると、発根した根がぐんぐん伸びていく過程も楽しめますよ。

パキラを水耕栽培(水差し)でずっと育てても大丈夫?土に植え替えるべき?

根が出たパキラは、苗木の間は水耕栽培で育てることもできます。ただし、木が大きく育ってくると、水だけでは不安定になったり、根がくさりやすくなるため、ハイドロカルチャーに植え替えるのがおすすめです。

土でも育てられますが、いきなり土に植え替えるとうまく根付かなかったり、根が腐ってしまうことがあります。土への植え替えは、根が十分伸びて成長してきてから行うのが良いでしょう。

パキラの根っこを水耕栽培(水挿し)で育ててみよう!

今回は水耕栽培でパキラを増やす方法をご紹介しました。土に挿して育てると根が張る様子が見えませんが、水耕栽培で育てると根が張り成長していく様子が見えるので日々の楽しみが増えますね。

意外と簡単にパキラを増やすことができるので、ぜひパキラの水耕栽培に挑戦してみてくださいね。

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苔玉の作り方を写真解説!100均で買える材料で挑戦しよう

苔玉

苔玉とは、草木の根を粘土質の土で包み、周囲に苔を張り付けて糸などで固定した盆栽です。近年、お部屋のインテリアとして人気が高まってきており、小皿に載せたり吊るしてハンギングにしたりして楽しまれています。苔玉は作り方を学べば、初心者でも簡単につくることができます。苔玉は、合わせる植物によっても和洋どんな雰囲気にもなじみ、ハンギングとして天井や壁から吊るすこともできるので、リビングやお部屋のインテリアグリーンにぴったりです。

今回はそんな苔玉の作り方やおすすめの植物などについてもご紹介します。

苔玉作りに必要な材料は100均でそろう!

苔玉作りに用意する材料は以下です。

  • 苔玉にする植物
  • ケト土
  • 赤玉土
  • 籾殻くん炭(なくても可)
  • 緩効性化成肥料
  • 苔(水苔やハイ苔などお好みで)
  • 絹糸・木綿糸

じつはダイソーやセリアなどの100均の大型店舗なら、苔玉作りに必要な材料は全てそろいます。

水苔はもちろんのこと、ハイ苔なども手に入りますし、苔玉にする植物もちょうどいいサイズで並んでいます。最近ではすでに苔玉の土台部分がつくられていて、植物の根をつつんで縛れば簡単につくれる苔玉キットもあるようなので、探してみてくださいね。

糸の種類に注意!

苔玉に巻きつける糸は、目立たないよう黒い色がおすすめです。

また、糸の素材は大きく分けて2種類あり、時間分解される絹糸・木綿糸と、分解されないナイロン糸がありますが、絹糸・木綿糸を使うと時間の経過とともに自然に溶けて、苔が根付いた時に自然な仕上がりになります。

とはいえ、糸が溶けたときに崩れやすくなるので、糸がなくても崩れにくい土の配合や管理方法が必要とされるので、初めて苔玉を作る初心者の方はナイロン糸の方がおすすめです。

苔玉の作り方

  1. 苔玉用の土をつくる

    まずはじめにケト土と赤玉土を7:3の割合で混ぜ合わせます。ビニール袋に入れると混ぜやすくて便利です。水を少しずつ加えていきながら、耳たぶぐらいの柔らかさになるまでこねましょう。赤玉土の粒がなくなるまでこね、全体的になめらかになったら丸めておきます。

  2. 苔玉にしたい植物を準備する

    ポットや鉢から植物を取り出して、余分な土や黒っぽく傷んだ根を取り除きます。葉が生い茂っている場合は間引くように根元から枝茎を切り、土台となる苔玉のサイズに対して2倍くらいのボリュームになるように調整しましょう。

    株の整理が終わったら、根と周りの土を軽く握って丸くまとめます。

  3. 根の周りを苔玉用の土で包む

    丸めた苔玉用の土を取り出し、指で凹みをつけてその中に植物の根を入れて土で包みこみ、丸く整えていきましょう。固めすぎないよう、おにぎりを握るくらいの強さで行うのがベストです。

  4. 苔を濡らしておく

    とくに水苔の場合は、水に濡らして戻しておきます。ハイ苔や庭から採取した苔なども、あらかじめ水で濡らしておきましょう。

  5. 苔で土台を覆っていく

    植物を植えこめたら、丸めた土の上から苔をぺたぺたと貼り付けていきます。苔を貼り付けた直後はすぐに剥がれそうになりますが、苔が自力で根を伸ばし徐々に土に定着していくので心配はいりません。

    なるべく早く定着させるためには、鮮やかな黄緑色をした元気な苔を貼り付けるのをおすすめします。

  6. 糸を巻きつけて固定する

    貼り付けた苔がはがれないように糸で苔を巻きつけます。最初にX字を描くように糸を巻き、苔玉全体を固定してから巻きつけるのがポイントです。そこから少しずつずらして、糸をきつく巻き付けていきます。

    15周ほど糸を巻き付けたら、残りの糸は苔玉の中にしまい込みます。

  7. 糸を結って完成!

    糸を結ったら完成です。最後に水を張った容器に苔玉を入れ、全体が浸かるように水に沈めます。苔玉からブクブクと気泡が出るまでたっぷりと水を含ませましょう。水を含ませたあとは、お皿の上に飾ったり、ワイヤーを括りつけて木の枝や柵などにひっかけて飾りましょう。

苔玉の作り方で注意すべきこと

ケト土は通常粘土状に固まる腐葉土のことですが、メーカーによってまったく固まらないものがあります。固まらないものは苔玉には不向きです。固まるタイプのケト土は袋の中で小さいダマになっているので、固まるタイプなのかパッケージを揉んでみるなどして確認しましょう。

苔玉作りが終わったらどうする?

苔玉を作り終わったあとは、基本的に直射日光が当たらない明るい場所で管理しましょう。軒下など、戸外の明るい日陰や、風通しの良いところに置くのがベストです。苔玉をずっと同じ場所に置いていると、片面だけに日が当たって色が変わったりするので、時々鉢を回して向きを変えましょう。

苔玉への水やりをするときは、深めの容器に水を入れ、苔玉を浸します。苔玉が乾かないように注意しましょう。

苔玉作りにおすすめの植物は?

苔玉におすすめの植物は、室内でも育てることができる観葉植物や、盆栽として楽しめる植物などです。苔自体が直射日光に弱いので、ある程度日陰に強い耐陰性のある植物だと、苔玉にしても元気に育ってくれます。

下記に苔玉におすすめの植物の例をあげておきます。

  • コウモリラン
  • ガジュマル
  • 松の木
  • トキワシノブ
  • シダ類(オオタニワタリなど)
  • アイビー
  • 胡蝶蘭

反対に苔玉に使用するのに向いていない植物は、乾燥を好むサボテンや多肉植物などがあげられます。

苔玉の土台には、ケト土と赤玉土をミックスさせたものを使用します。ケト土は保水性が高いため、苔玉の中の根と周囲の苔が維持できるようになっています。苔玉の中は常に湿った状態になっているため、水はけがよい土を好むサボテンや多肉植物は根腐れを起こして弱ってしまうためです。

苔玉の作り方を覚えて自作してみよう

苔玉の独特の世界観は「ミニチュアの地球」と例えられるほど、魅力に溢れています。癒しの苔玉を作って、室内にグリーンがある生活を楽しんでみませんか。

観葉植物の水やり頻度は?適した時間やタイミングの見極め方を解説

観葉植物 水やり

年中青々として美しい観葉植物ですが、育てる上で水やりのタイミングはとても大切です。ただし、ただ単に水をたくさん与えればいいというわけではなく、乾燥と潤った状態のメリハリが重要。また室内や室外と育てる環境によっても乾燥の仕方が異なるため、水やりの頻度も異なります。

水やりの基本とコツを覚えておけば、観葉植物を枯らさずに育てることができます。ぜひ今回ご紹介する観葉植物の水やりのポイントを抑えておいてください。

観葉植物の水やり頻度は?春夏秋冬で違う?

観葉植物の水やりの頻度は、季節による違いと、その植物が乾燥を好む種類なのか、湿潤を好む種類なのか、室内の環境などによって異なります。

春夏秋冬の季節による水やり頻度の違い

ほとんどの観葉植物は、冬の間は休眠期に入ります。休眠中は活動が緩やかになっているので、それほど水分を必要としません。そのため、季節によって下記のような水やり頻度にすることを意識しましょう。

冬の水やり 休眠期のため水やり頻度をかなり落とす。寒さに弱い種類は断水するとよい。
春の水やり 生育期へ切り替わる時期。温度上昇とともに、徐々に水やり頻度をあげる。
夏の水やり 生育期のため水やり頻度をかなりあげる。乾燥しやすいのでよく土の状態を確認するとよい。
秋の水やり 休眠期へ切り替わる時期。温度下降とともに、徐々に水やり頻度を落とす。

種類による水やり頻度の違い

観葉植物は大きく乾燥を好むか、湿潤を好むかのいづれかの性質を持ちます。水やりの頻度は育てている植物がどのような性質をもつのか調べておきましょう。

乾燥を好む主な観葉植物 パキラ、モンステラ、ガジュマル、フィカスなど
湿潤を好む主な観葉植物 アジアンタム、ポトス、アスプレニウム、オリヅルランなど

室内の置き場所による水やり頻度違い

観葉植物を育てる際、室内では夏と冬にエアコンや暖房をつけることもあるので、温度や湿度管理には気をつけなければいけません。

冬の寒い時期はエアコンや冷暖房をつけた部屋の中で育てるのは構いませんが、エアコンや暖房だけだとどうしても空気が乾燥しがちです。

夏場のエアコンの直下など冷風が直接当たる場所では、土は湿っているが、葉っぱがカラカラになっているという状態も珍しくありません。この場合は土からの水やりは極力控え、乾燥に弱い植物はこまめに葉水するなどします。

土が湿った状態が長く続くと、やがて根腐れして枯れてしまうこともあります。そのため、エアコンや冷暖房の温風や冷風が植物に直接当たらないような場所に置いて育てるように心がけましょう。

観葉植物の水やりのタイミングは?

観葉植物 水やり 土に水やり

観葉植物への水やり頻度は、あくまでも目安です。実際に水やりをするタイミングは、鉢内の土全体が乾いたらが基本です。目安として、乾燥を好む観葉植物は土が乾いたら3〜4日後に水やりをし、湿潤を好む観葉植物は表土が乾いたら水やりをします。

ただし、全体の土の乾燥具合を正確に調べるのはむずかしいため、以下の方法を試してみるとタイミングがうまく見極められるでしょう。

水やりタイミングの見極め方

1.水分計を使う方法

観葉植物 水やり 水分計

最近では水分計の製品が便利です。水分計とは、土に挿しておくだけで土の水分量をメーターで示してくれる計測器のことで、土の乾燥具合が一目でわかるので水やりするタイミングもつかみやすくなります。

「サスティー水やりチェッカー」は観葉植物はもちろん、鉢花や多肉植物など、どんな土でも挿して使える水分計です。水が足りているときは水色に、水やりが必要なときは白に色が変化するので、水やりの失敗も減ります。

2.割り箸を挿し抜いて確認する方法

割り箸を挿して、引き抜いた箇所に土がついていなければ、土が内部まで乾燥している証拠です。もしくは割り箸を挿しっぱなしにしておいて、乾いたかなと思ったときに引き抜いて8割がた乾燥していればいいでしょう。

3.鉢の重さで確認する方法

カラカラの乾燥状態を確認したときに、鉢を持ってだいたいの重さを覚えておきましょう。そうすると乾燥したかなと思ったときに、鉢を持ち上げて判断すればいいので楽です。

観葉植物の水やりの仕方

観葉植物へは、土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりする、が鉄則です。

水やりする量

観葉植物 水やり 鉢底から水

観葉植物に水やりをする際は、まず鉢全体が湿るように、ジョーロなどを使ってたっぷりと水を回しかけます。鉢皿にたまった水は、都度捨てましょう。鉢皿がない場合は、外に出して水をあげるといいでしょう。

水やりする時間

夏の間はなるべく気温の低い、朝や夕方以降の時間に水やりをしましょう。反対に冬場は、夕方など日がかげると外気も冷えるので、朝またはお昼の暖かい時間帯が理想です。

観葉植物の水やりが足りないサインとは?

観葉植物への水やりは大切な工程ですが、実は日々しっかり観察していると、意外と水切れのサインは見極められるもの。観葉植物を枯らさないためにも、以下の点について注意しながら、毎日葉のようすをチェックしてあげましょう。

  • 葉が垂れている・丸まっている
  • 葉の色が薄くなっている・黄色になっている
  • 成長速度が極端にゆっくりになる
  • 株が土ごと鉢から抜けてしまう

観葉植物は霧吹きで葉水をすることも必要

観葉植物には土に水やりするほか、葉っぱに水を吹きかける葉水をすることも必要です。

土はまだ湿っているけど、葉っぱが垂れて元気がないというときは、葉水をしてあげましょう。そうすることで、葉からも水分を吸収させることができます。

また、こまめに葉水をすることで、植物全体の乾燥を防いだり、アブラムシやハダニ、カイガラムシなどの害虫を防ぐ効果もあります。

夏と冬の観葉植物の水やりポイント

観葉植物 水やり 温度

夏の水やりは「時間」に注意

夏の時期は日中の気温が35℃以上になるような日も珍しくありません。このような猛暑日が続く夏場は、朝日が昇る前の1日のうちで、一番気温が低い時間帯に水やりをするようにしましょう。

朝でも30℃を超す気温下で水やりをすると、水分を含んだ土が熱くなり蒸し風呂状態になってしまいます。これでは根を傷め枯れる原因になってしまいますので、朝もしくは夕方の涼しいうちに水やりを済ませるようにしましょう。

冬の水やりは「水の温度」に注意

観葉植物のほとんどは日本の寒さに弱いので、冬は水やりの温度にも気をつけましょう。観葉植物に適した水の温度は15〜20℃です。ぬるい水程度にして、お湯にならないよう気をつけましょう。

部屋は暖房で暖かくても冬の水道水はとても冷たいです。春先の3月朝でもこの水温は写真のとおり9℃ほど。夜間はもっと冷たくなることもあるので、冬の水道水の温度には注意です。

観葉植物の水やり頻度は春夏秋冬で違う

観葉植物は少し乾燥気味に育てるのがベストです。水やりをする際は、高い頻度で少しずつ水を与えるより、水やりの回数が少なくても1回で鉢底から水が流れだすまでたっぷりと水を与えることが大切です。また、春夏秋冬ごとに違うので、その点も注意が必要です。

観葉植物をよりよいタイミングで水やりするためにも、まずは日ごろから観葉植物を眺めて葉の状態や土の状態を見ておくことをおすすめします。そして水のやりすぎや水やりの時間帯を気を付けながら育てましょう。

ガジュマルを水耕栽培しよう!ハイドロカルチャーへの植え替え方法

ガジュマル

ガジュマルは、幹がぽってりと膨らんだ姿が独特の観葉植物ですね。ガジュマルはとても丈夫な植物なので、水耕栽培でも育てられます。水耕栽培に使用するハイドロカルチャーは土ではないため、室内でも清潔に保ちながら、見た目もおしゃれな観葉植物を作れますよ。

今回はガジュマルを水耕栽培で育てる方法や育て方をご紹介します。

ガジュマルの水耕栽培は、ハイドロカルチャーに植え替えよう


ガジュマルはとても丈夫な植物なので、土よりも養分の少ない水耕栽培でも育てられます。乾燥に強いガジュマルは、水挿しでは根腐れしやすくなってしまうので、水耕栽培に挑戦するときは、ハイドロカルチャーに植え替えるのがおすすめです。

ハイドロカルチャーとは?


ハイドロカルチャーとは、土を使わず主に水だけで植物を育てる栽培方法です。水耕栽培では、ハイドロカルチャーという粘土を高温で焼いた発泡煉石を用土として使用します。ハイドロカルチャーで植物を育てると、植物の生長は緩やかになるため、植物をあまり大きく育てたくないときにも適しています。

ガジュマルの水耕栽培でハイドロカルチャーに植え替える時期


ガジュマルを植え替える時期は時期的に株の樹勢が高まる5月〜6月頃が適しています。真夏や真冬に植え替えを行うと株に負担がかかり弱ってしまうので気をつけましょう。

ガジュマルの水耕栽培!ハイドロカルチャーへの植え替え方法


ガジュマルの土からハイドロカルチャーへの植え替えの方法は、以下の手順の通りです。

  1. 土植えのガジュマルを植木鉢から取り出す

    ガジュマルの気根の太い部分を持って、植木鉢から引き抜いてください。枝が多い場合は剪定しても大丈夫です。

  2. ガジュマルの根についた土をきれいに洗う

    土が残っていると水が腐ってしまうので、ていねいに取り除くことが大切です。このとき、根を傷つけないように弱いシャワーなどで優しく洗いましょう。

  3. 容器に植え替える

    底に穴が空いていない容器であればなんでも使用できます。ハイドロカルチャーでは根が水に浸かったままになるため、まず最初に根くされ防止剤を入れましょう。
    その次に、容器の1/3ほどハイドロボールを敷き、ガジュマルを置きます。ガジュマルを固定するように上からハイドロボー¥ルを入れて安定させます。

  4. 水を入れる

    容器の1/5ほど水を入れれば完成です。

  5. ガジュマルの水耕栽培(ハイドロカルチャー)での育て方

    置き場所

    土植えのガジュマルを水耕栽培に植え替えたら、1週間ほどは日陰で休ませてあげましょう。1週間ほど経てば、水耕栽培用の根が生えてきます。植え替えた直後は根に傷がついている可能性があるので、強い光に当てないことが大切です。

    植え替え後の休憩ができたら、日のあたる窓辺に飾るのがベストです。ガジュマルは熱帯の植物なので、暖かい場所と日光を好みます。ハイドロカルチャーでは、直射日光に当てすぎると水温が上がって根が蒸れてしまうため、レースカーテン越しの窓際に置いてあげましょう。

    水やり

    ハイドロカルチャーでは、根腐れしないように水やりの頻度を調整することが大切です。根腐れさせないためのポイントは、水に浸かっている根を空気に触れさせて呼吸させてあげることです。

    水の量は植え替え直後は鉢底から5mm~1cm程度の高までにし、水に浸かる根が少ない状態にします。1~2週間で水耕栽培用の根が出始めるので少しづつ水量を多くしていくのが根腐れ予防のコツです。水量が一目でわかる透明な容器の場合は確認がしやすいですが、陶器鉢など中の水量が見えない場合は「水位計」を植え替え時に植物と一緒に挿しておくと便利です。

    ハイドロボールには無数の細かい穴が空いており、穴の中に水を貯め込んでいます。水がなくなっても完全に乾燥することはないので、容器の底に水がなくなってから2〜3日待ってから水を与えてあげましょう。

    肥料

    土と異なり、ハイドロカルチャーには養分ありません。ハイドロカルチャーに植え替えた植物の生長はゆるやかになります。大きく生長させたい場合は、ハイドロカルチャー用の肥料を与えてあげましょう。

    春〜秋の生長期には、月に2回程度肥料を与えてあげましょう。生長が止まる冬には肥料は与えなくて良いです。

    冬場の管理

    冬場はガジュマルの生長が止まります。冬になれば温度が安定している室内や、昼間は日差しのさす暖かい場所に置いてあげましょう。

    ガジュマルは気温が5℃以下になると、葉が黄色くなり枯れ落ちます。特に窓際に置く際には注意しましょう。また、寒い時期には霜に触れさせないように注意しましょう。

    水耕栽培(ハイドロカルチャー)で育てるガジュマルの植え替え頻度は?

    ハイドロカルチャーには、植物の新陳代謝で発生した老廃物が鉢底に溜まってしまう性質があります。そのため、1年に1度はハイドロボールと根くされ防止剤の入れ替えを行いましょう。

    土から植え替える時期と同じく、5〜6月に行うのが適しています。このとき、イオン交換樹脂栄養剤を鉢底に入れておくと、より中の水質をきれいに保ちやすいです。

    ガジュマルを水耕栽培(ハイドロカルチャー)で育ててみよう


    ガジュマルは生命力が強く、大きく生長してくると鉢から根が飛び出すことがあります。こうなれば植え替えのサインなので、ぜひハイドロカルチャーに植え替えてみましょう。

    ハイドロカルチャーにはさまざまな種類があるので、ガジュマルの雰囲気を生かしながらおしゃれな観葉植物を演出することができますよ。お好みの容器とハイドロカルチャーの組み合わせで、ガジュマルの生長を楽しんでみてくださいね。

フィカスの育て方(剪定、水やり、植え替えなど)を失敗例つきで解説

フィカス

フィカスは世界中に800種類以上の仲間が存在する観葉植物です。葉の形や樹形も種類ごとに異なっており、個性あふれる姿が魅力です。なかにはウンベラータやアルテシマなど、インテリア植物としての地位を確立したものもありますよ。今回はそんなフィカスの育て方について、剪定方法や植え替え時期やコツなどをご紹介します。

GreenSnapアプリユーザーのトラブル実例もあるので、参考にしてみてください。

フィカスの置き場所・日当たり

フィカスには水はけと日当たりのよい場所が適しています。しかし炎天下のつよい日差しを苦手としており、葉焼けを起こしてしまう可能性があります。屋外で育てる場合は半日陰で管理してください。
フィカスは耐寒性が低いため、寒さが厳しいようであれば室内で育てましょう。その際は窓際の日が当たる場所におくことをおすすめします。

フィカスの水やり頻度

フィカスには表土が乾いたら水やりしてください。生育期の春〜夏では、涼しい朝か夕方に水やりします。休眠期の冬は表土が乾ききってから2〜3日後に水やりするなど、乾かし気味に育てていきしょう。

フィカスの土

フィカスは水はけのよい、栄養豊富な土を好みます。市販の観葉植物用培養土を使用すれば問題ありません。

フィカスの肥料・追肥

フィカスの肥料は、生育期の春〜秋にあたえてください。元肥として緩効性肥料を施したあと、10日に1回液肥をあたえると大きく生長します。休眠期の12〜2月になったら追肥は控えましょう。

フィカスの植え付け時期・方法

フィカスの植え付け時期は、5〜9月が適期です。ただし生育がにぶる真夏の植え付けは避けてください。

鉢植えの場合

  1. 株よりも一回り大きな鉢を用意する
  2. 鉢に底穴ネット、底穴石をいれ、培養土を3分の1ほどいれる
  3. 株を慎重に取り出し、根鉢を1/3ほど取り除いてから、痛んだ根などを切り取る
  4. 鉢に株をいれ、手で支えながら、隙間に培養土を入れ埋めていく
  5. 手で土を軽く押し固めて苗を安定させたら、水やりをする

地植えの場合

  1. 株よりも一回り大きな植え穴を掘る
  2. 掘り起こした土に、腐葉土を3割ほど混ぜる
  3. 株を穴にいれて、支えながら、隙間に土を入れ埋める
  4. 土を手で軽く抑えて、株を安定させ、水やりをする

なお植え付けてからしばらくの間は、明るい日陰で管理するようにしてください。

フィカスの植え替え時期

フィカスは生育旺盛な品種が多いので、植え替えは1〜2年に1回を目安に行うようにしてください。植え替え時期については、植え付けと同じです。植え替えてから1ヶ月の間は、肥料をあたえないように注意してください。

フィカスの剪定時期・方法!どこを切る?

剪定時期

フィカスは葉が密集しすぎないように、4〜5月、9〜10月の間に剪定します。真夏や休眠期中は生育が鈍るので、剪定には不向きな時期です。

剪定方法

フィカスを剪定する際、内向きの枝や重なった枝を、その根元や枝分かれしている箇所から切り落としてください。新芽のすぐ上を切り取れば、そこから新たに枝が生えてきます。

切り口からはフィカス特有の白い樹液がでてきます。これに触れると手がかぶれたりするので、手袋をして作業するのが基本です。

フィカスの増やし方!挿し木と取り木

フィカスは5〜6月に、「挿し木」や「取り木」で増やすのが一般的です。剪定の際に切り取った枝を使ってもよいでしょう。

挿し木

  1. 10cmほどの長さに切り取った枝の切り口を洗い流す
  2. 切り口が斜めになっているのを確認して、水に1時間ほど浸す
  3. 葉からの蒸発を防ぐため、下葉はすべて取り除いて、上葉は半分ほどにカットする
  4. 枝を赤玉土に挿し込み、涼しい日陰で水やりを続ける
  5. 発根したあと、本葉が2枚以上になったら新たな鉢に植え替える

取り木

  1. 根っこを生やしたい箇所の幹皮を、ナイフ等で5cmの幅にはぐ
  2. はいだ箇所を水苔でつつみ、その上からビニールで覆って湿気を保つ
  3. 2〜3ヶ月すると発根するので、水苔とビニールを取り除き、発根部分より下を切り取る

GreenSnapユーザーに聞いた!フィカスの育て方でよくあるトラブル例

フィカス 画像

たくろー

最近、見様見真似で剪定してみたんですが、なんだか元気がなくなっているように感じます。枝の1本は枯れてしまいました。剪定がいけなかったのか、根腐れなのか、日光不足なのかわかりません。

ベストアンサー

剪定の基本一枝に数枚の葉を残すこと。水分を吸い上げる為です。枯れた枝は水分が行き届かなかったのでしょう。
この写真を見た限りでは、根腐れはしてないように思われます。根詰まり防止のために、2〜3年に一度ひと回り大きな鉢に植え替えしましょう。

新芽は古い葉に比べると、柔らかく色も薄いものです。明るい場所で管理すれば、成長していきますよ。

SYKES

 

フィカス 画像

じむちょう

 

フィカスの葉が黄色くなってきています。元気がない感じもします。何が原因と考えられますか?

ベストアンサー

冬場は室温5度以上を保たないと弱ってしまいます。乾燥しすぎも良くなくて湿度も必要です。葉水をかけてあげるか加湿器を使っています。人間が快適な温度と湿度なら元気ですよ😊

いちごみるく

 

フィカスの育て方で注意する害虫・病気

フィカスは病害虫への耐性が高いものの、カイガラムシやハダニが発生することもあります。発見したらすぐに薬剤を散布するか、歯ブラシなどで擦り落としてください。

フィカスの育て方をマスターしよう

フィカスは堂々とした佇まいが魅力のひとつです。フィカス属に分類される観葉植物はおおく、有名かつ人気の種類には「フィカス・ウンベラータ」「フランスゴムの木」「ガジュマル」などがあります。

生い茂る葉が私たちに癒やしをあたえ、家の居心地をさらによくしてくれることでしょう。

つるバラの剪定の仕方は冬と夏で違う?誘引しないとどうなる?

つるバラ

アーチやフェンスなどに咲いているつるバラは、西洋の雰囲気が漂うかわいらしいバラです。バラ園などで頻繁に見かけることが多く、つるバラが咲いているだけで周りの雰囲気も一層華やかになりますね。バラの剪定は大変だと思われる方も多いですが、つるバラの剪定と誘引はそこまで難しくありません。

今回は、つるバラの剪定や誘引の方法などについて詳しくご紹介していきます。

つるバラの剪定目的・効果

なぜ剪定が必要なの?

つるバラの剪定の目的や効果は、翌年の花付きをよくすること、剪定することで風通しをよくして害虫を予防することの2点です。とくにバラは葉などが密生すると害虫が付きやすくなるため、定期的に剪定することが大切です。

誘引しないとどうなる?

また、多くのつる性植物は自然にフェンスなどに絡まる性質がありますが、つるバラの場合はそのような性質がないため、人工的に誘引させる必要があります。剪定と誘引はセットで同時におこなうようにしましょう。

つるバラの剪定時期(誘引時期)

つるバラの剪定は、基本的に開花する2〜3ヶ月前のタイミングを目安におこないます。また、開花中は枯れた花を切り取る花がら摘みも継続しておこないましょう。

なお、つるバラは開花時期によって下記の2種類に分けることができ、つるバラを剪定する時期はその種類によって異なります。きれいな花を咲かせるためにも、自分が育てているつるバラの系統や開花時期を確認しておきましょう。

 

  • 春にだけ開花する一季咲きつるバラ(オールドローズ系)
  • 春と秋に開花する四季咲きつるバラ(シュラブローズ・イングリッシュローズ系)

 

 

一季咲きつるバラの場合は「冬」

一季咲きのつるバラを剪定・誘引する時期は、基本的には年1回で、12月~1月中旬頃におこなう「冬剪定」だけです。あとは開花期間中にこまめに花がら摘みをしましょう。

つるバラは木立性のバラと比べて芽吹きが早く、2月頃に新芽が動き出すため、休眠中の冬に強く(深めに)冬剪定をします。2月以降でも剪定はできますが、この時期にする場合は新芽が取れないように気をつけて作業しましょう。

基本的に一季咲きつるバラは冬剪定だけで問題ありませんが、株が混み合って通気性が悪いようであれば、9月上旬頃に夏剪定(弱剪定)もします。

四季咲きつるバラの場合は「冬」と「夏」

四季咲きつるバラの剪定・誘引をする時期は年に2回あり、12月~1月中旬頃におこなう「冬剪定」と、8月下旬~9月上旬頃におこなう「夏剪定」です。冬剪定は春の開花のために、夏剪定は秋の開花のためにおこないます。

四季咲きつるバラも、開花中はこまめに花がら摘みをすることで、継続して美しく咲かせられるようになります。

つるバラの剪定で知っておくべきポイント

剪定するべき枝

つるバラを剪定するときは、基本的には全ての枝を切るようにしてください。年数の経った太い枝は浅めに、若い細い枝は深めに剪定することで、枝の太さバランスが整います。ただしシュート(その年株元から生えた芽)が少ない場合には、2〜3年目の若い枝でも浅めに切って残しておいてください。

剪定する枝の位置

つるバラを剪定するときは、芽の上5〜10mmほどの位置で平らに切るようにしましょう。できるだけ切り口を小さくすることで病気にかかるリスクを抑えます。残す芽の向き(内側か外側か)によって、成長したときの枝伸びのバランスが決まります。基本的には外側に向いている外芽を残しましょう。

枯れ枝・弱い枝については株元から切り落とし、枝脇から生える小枝も分岐元から切り落としてください。切り落とす小枝の太さは、大輪は鉛筆、中輪であれば割りばし、そして小輪はつまようじ程度の太さを目安にしましょう。

上手に剪定するコツ

つるバラには「頂芽優勢」という、一番高い位置にある花芽を優先して成長させていく習性があります。そのため、剪定が終わった段階で目の高さが水平になるように切りそろえると、より多くの花を咲かせることができます。

つるバラの剪定・誘引に必要な道具

つるバラの剪定では、以下の道具を用意しましょう。

  • 剪定バサミ
  • 厚手の手袋
  • 麻ひも、もしくはシュロ縄
  • のこぎり

なお、剪定では両刃の剪定バサミを使うことが多いですが、つるバラなどの硬い枝を切る場合は片刃の剪定バサミが扱いやすくておすすめです。剪定バサミの素材には鉄製などがありますがあまり使用しないと錆びてしまうため、メンテナンスが大変だと思われる方はステンレス製の片刃を使用することをおすすめします。

手袋は軍手などでも構いませんが、つるバラの刺が手に刺さると危ないので、牛皮や本革などの厚手の手袋を用意しましょう。

つるバラの2つの剪定方法(冬剪定・夏剪定)

冬剪定のやり方

つるバラの冬剪定は、つるバラの種類に限らず、全体の半分の高さになるまで切るイメージで強めに剪定していきましょう。また、冬剪定では残っているつるバラの葉を全て取り、枝先につぼみや花があればまだ咲ききっていなくとも切り落としてください。

夏剪定のやり方

一季咲きつるバラは剪定しない

一季咲きのつるバラは、基本的に夏には剪定しません。ただし、あまりにも枝が混み合って蒸れそうであれば、内向きに生えた枝や枯れた枝を切り落としたり、枯れている葉を取り除くなどしてください。

四季咲きつるバラは強剪定する

つるバラの夏剪定は、四季咲きつるバラ、とくにシュラブローズ(半つる性のバラ)に限っては冬剪定と同じように、全体の半分の高さになるように強めに剪定しましょう。ただし、冬剪定とは違って夏剪定の場合は葉を残しておくようにしてください。

また、春の時期によく花が咲いた枝は2~3芽程度残して切り戻します。逆に小さい花しか咲かなかった枝や枯れた枝などは、枝元から切り落としてください。

つるバラの誘引方法

つるバラの誘引は、剪定と同時におこないます。また誘引するときには、枝の先端を下げないように注意してください。

フェンスへの誘引の仕方

つるバラをフェンスやトレリスなどの幅広タイプに誘引したい場合は、まず最初に太くて長い枝の配置を決めて誘引していきましょう。また、壁に誘引する場合は、ワイヤーなどを使って壁に固定してください。

太い枝の間隔は大輪系なら20cmほど、小輪系なら10cmほどが目安です。あとは空いたスペースにシュートや細い枝を配置していきます。株元や芽のつきにくい太い枝には、細い枝を被せてあげると、均等に花が付いてきれいです。

アーチへの誘引の仕方

つるバラをアーチやオベリスクなどの幅狭タイプに誘引したい場合も、基本的には太くて長い枝から誘引していきます。一本の枝をS字にくねくねと這わせ、もう一本の枝は互い違い交差するようにS字にしていきます。

なお、オベリスクの場合は螺旋状に巻いて、もう一方の太い枝と交差するように誘引していくといいでしょう。余ったスペースに残りの枝を巻いて、使わなかった枝は根元からカットしてください。

つるバラの剪定・誘引後の手入れ

つるバラの種類に限らず、開花期間中はこまめに花がら摘みをしましょう。花がら摘みとは、咲き終わった花を摘み取って次の開花に養分を回してあげる作業のことをいいます。

花がら摘みをするタイミングは、花びらが色褪せて満開時より一回り小さくしぼみ始めたらです。完全に枯れてから花がら摘みをするのでは遅いので、できるだけ早めに花のつけ目から切り取ってあげましょう。

つるバラの剪定・誘引をマスターして、美しく花を咲かせよう!

つるバラの品種は多種多様で、フェンスやアーチなどに誘引してご自宅のお庭などでも楽しむことができます。お庭につるバラが咲いていれば、より一層豪華な雰囲気になりますね!剪定や誘引もポイントを押さえれば難しくはないので、ぜひ挑戦してみてください。

モンステラが倒れるときの支柱の立て方!広がるときの対策は?

モンステラ 支柱

大きく成長するモンステラはとても立派な葉の持ち主ですが、そのままにしているとアンバランスになることがあります。また、大きくなりすぎて倒れやすくなることもありえますので、ぜひ支柱を立てておきましょう。ここでは、そんなモンステラの支柱の立て方についてご紹介します。

モンステラはどうして倒れたり広がるの?

観葉植物として人気のモンステラ、鉢植えにして育てている方も多いでしょうが、育てている内に横に枝垂れるように茎ごと倒れて、広がるように伸びていってしまいますよね。

どうしてパキラなど他の観葉植物のように上に伸びていってくれないのかというと、それはモンステラが半つる性の着生植物だからなのです。

モンステラは気根を使って自身を支えながら、ほかの木にとりついて伸びていき、鬱蒼としたジャングルの中でも日光を浴びれるように上に横にと成長していきます。実際に自生地では8m以上にも大きく育つそうです。

日本で鉢植えにして育てたとしてもその性質は変わらないので、モンステラはとりつくことのできる柱となるものを探しながら気根を伸ばし、横へ横へと広がるように伸びていきます。

結果的にこの写真のように、大株になるにつれて倒れるように広がって伸びると、かなりスペースを使うことになってしまいますよね。

モンステラは支柱を立てて育てよう

モンステラ 支柱 なしとありの違い

モンステラのために広いスペースを使えないという方は、支柱を立ててモンステラを育てましょう。支柱を立てると、次のような効果がありますよ。

見た目がよくなり狭いスペースで飾れる

モンステラは上に伸びるために支えとなる木や支柱がないと、地面を這うように伸びていきます。放っておくとどんどんと横に広がるので、支柱を使って上へと伸ばしていくことで、モンステラの葉や枝のバランスが整っていき、美しい見た目となります。

スペース的にも支柱を立てればかなり省スペースで飾れるようになりますよ。

日当たり・通気性がよくなり病害虫予防になる

モンステラを支柱なしで育てると、株元に葉が密集してしまうことがあります。葉が重なると全体に日が当たらなくなったり通気性が悪くなって病害虫の被害にあうこともあるのです。

支柱を立てて株元に空気の通り道をつくってやると、株全体の通気性がよくなり病害虫を防げるほか、万が一に病害虫が発生したときに被害が広がるのも防げます。また、死角も少なくなりモンステラの様子をよく見ることができるので、病害虫にも気が付きやすくなりますよ。

茎の折れや鉢の転倒を防げる

自生地のモンステラは横に伸びたとしても地面に気根が伸びて体重を支えられます。しかし室内で支柱を立てずに育てていると、横に広がり、床に気根が活着しないので、茎に負担がかかってしまいます。

そうすると鉢が倒れたり、茎が折れたりして、最悪の場合は復活せずにそのまま枯れてしまうこともあるのです。

そうならないためにも、支柱を立てて重力を鉢の範囲内にもっていき、安定した状態で育ててあげましょう。

モンステラに支柱を立てる時期は?

モンステラに支柱を立てる時期は、生育期である5〜9月頃がおすすめです。

支柱を立てる作業は、モンステラを動かしたり紐でくくるなどある程度負担がかかります。そのため生育期に支柱立ての作業をしてあげると、負担がかかっても回復も早いですし、支柱への着生もしやすいのでおすすめです。

モンステラの支柱の種類!100均やおしゃれなのは?

モンステラに立てる支柱には、いくつか種類があります。ここでは、おしゃれに仕上がる支柱の種類について、いくつかご紹介していきます。

ヘゴ棒(ヘゴ支柱)

ヘゴとはシダ科の植物の一種で、高木に育つため太い茎に育ちます。ヘゴ棒はこの太い茎を乾燥させてつくられた支柱のことで、適度な凹凸の通気性があり、気根が絡みつきやすいのでおすすめです。

ココスティック

おしゃれな支柱としておすすめなのがココスティックです。こちらも植物由来の支柱で、ココヤシの繊維が原材料になっています。見た目も自然なのでなじみやすく、モンステラとの相性も抜群です。

プラヘゴ

プラヘゴは、ヘゴ棒を模してつくられたプラスチックのヘゴ棒のことで、自宅で簡単に長さをカットすることができる支柱としても人気です。

モンステラとの色なじみの点では少し劣りますが、比較的安価で手に入り、網目状になっているので通気性も問題ありません。

流木、木材

流木や木材も、表面のざらつきや通気性などがあるので支柱として使えます。最近おしゃれで注目を集めているのは太めの流木を支柱にしたモンステラです。インダストリアル系やナチュラル、北欧インテリアにも合う見た目で人気です。

リング支柱

リングになって簡単に倒れ防止ができる支柱は、最近では100均にも売っています。1セットで四方に広がる茎を支えられるので手軽に作業ができますよ。

株の周囲を囲むタイプの支柱なので、支柱が視界に入りやすくなる、隠すのが難しいなどのデメリットもありますが、とりあえずの応急処置としてもおすすめです。

棒状支柱

このタイプも100均でよく数本セットで売られています。メーカーによって材質は異なりますが、室内で飾る場合はプラスチック製でもいいでしょう。大株で茎葉に重さがある場合は、スチールパイプ製などの丈夫なものがおすすめです。

このような棒状の支柱を使うときは、麻紐やビニールタイなどの結びつけるものが必要になります。

モンステラの支柱を100均の材料でつくってみよう

モンステラの支柱は、じつは100均の材料でも簡単につくれます。

ヘゴ板やココスティック的な、太い支柱を用意しようとすると、どうしても1000〜2000円くらいかかりますが、100均の材料で作れば500円ほどですみますよ。

  1. 100均でそろう材料

    モンステラ 支柱 作り方

    • 水苔
    • 目の荒いネット
    • 水苔
    • 結束バンド、もしくは麻紐
    • ハサミ
    • 棒支柱、もしくは割り箸
  2. ネットに水苔をのせる

    モンステラ 支柱 ネットに水苔を敷く

    ネットをネットを筒状にしたときちょうどいい15~20cm幅に切り、水で戻した水苔をのせます。長さはモンステラの高さに合わせてください。

  3. 芯となる支柱をいれる

    モンステラ 支柱 支柱を芯にいれる

    水苔をまんべんなく乗せたら、真ん中に支柱や菜ばし・割り箸などの硬い細い棒を置いて、これを芯としながら巻き寿司のように丸めます。

  4. ネットを固定する

    モンステラ 支柱 ネットを巻く

    結束バンドや紐などで、ネットが開かないよう固定してください。できるだけ中の芯が中心に来るよう巻くといいです。

  5. 100均支柱の完成!

    モンステラ 支柱 手作り完成品

    水苔が足りない部分があれば、ネットの隙間から追加して出来上がりです。

    モンステラ以外にもポトスやオキシカルディウムなど気根を出して成長する植物にも使えます。

モンステラの支柱の立て方のコツは?

棒状・リング支柱を使うときの立て方

棒状やリング支柱を使うときは、すでに植えてある状態のモンステラに支柱を挿して、紐で結びつけるだけです。

土に挿すときは細く尖った方を挿しますが、根を潰さないようにゆっくりと挿しましょう。根にぶつかる感触があったら少し角度を変えて挿してください。

そのあとは支柱とモンステラの茎を結びます。ビニールタイや麻紐などを使って、支柱側に結び目がくるよう八の字に結びましょう。きつく結ぶとモンステラが傷つきますので、少し余裕があるくらいに結んでください。

また、新しく生えた柔らかい、色が薄い茎葉はこれからよく伸びるので、ストレスにならないよう結ばないようにしましょう。

棒状支柱の場合、1本で支えられれば問題ないですが、不安定なようであればバランス良く3〜4本挿しておくと安心です。

太い支柱を使うときの立て方

ヘゴ棒やココスティックなどの太い支柱を使うときは、植え替えと同時に作業するようにしましょう。

新しい鉢に底石をいれたら支柱をまず真ん中に入れ込んで、3分の1ほど土をいれて支柱を固定します。次にバランスがよくなるようにモンステラを配置して麻紐で支柱に仮止めしましょう。

次に土を鉢のフチ3〜4cm下くらいまでいれてバランスを乱す茎があれば剪定して終了です。

支柱を立てて間もない頃は、株が広がり気味になってしまうので、麻紐などでぐるりと株全体を立たせるようなイメージで茎と支柱を巻き付けておきましょう。そのうち気根が着生して自立するようになります。

モンステラの支柱を立てて広がる問題を解決しよう

大きな植物のモンステラはそのままにしていると頭でっかちになり、鉢が転倒することがありますので、支柱を立てましょう。しっかりと支柱を立てれば安定して、形も整いますので、ぜひやってみてくださいね。

パキラの育て方を徹底解説!水やりと肥料の頻度、室内での日当たりは?

パキラ 鉢植え

パキラは中南米を原産とする観葉植物で、その育てやすさから最近では100円ショップにも並ぶほど人気の植物です。インテリアの定番ともいえるパキラは、ガーデニング初心者にも育てやすく、2mほどに成長する樹木なので、室内での存在感も抜群です。今回はそんなパキラの育て方について、初心者にもわかりやすいようにご紹介します。

パキラの育て方のポイントは?

GreenWalk農場長 榊原

パキラの育て方のポイントは「季節によって水やり頻度を変えること」と「できるだけ日当たりのいい場所に置くこと」です。

また、室内で育てる場合はコバエがわかないような水はけの良い土と肥料を選ぶのがおすすめです。

慣れてくれば挿し木で増やしたり、枝を三つ編みに編んでよりおしゃれに飾ることもできるので、成長とともに楽しみ方が広がる魅力のつきない植物ですよ。

植え替え 5月、6月、7月、9月、10月
剪定 5月、6月、7月
肥料 4月、5月、6月、7月、8月、9月
開花時期 6月、7月 ※開花の難易度は高め

パキラの日当たり!室内や屋外での管理方法は?

室内で育てる場合

パキラを室内で育てるときは、窓越しの日光があたる場所で育てるのが理想です。耐陰性もありますが光が少ないと徒長ぎみに育ってしまうので、日陰になる場合もなるべく明るい場所に置くようにすると良いでしょう。

あまりにも日当たりの悪い場所に置くと、徒長(枝の節間が長くなる現象)が起きてしまい、全体のバランスが崩れてしまいます。この場合は、1週間のうち数時間だけでも日当たりのいい場所で日光浴させてあげるといいです。

真夏は直射日光を避けるためにレースのカーテンで直射日光を遮ったり、半日陰で管理するようにしましょう。夏の直射日光に当てすぎると、葉焼けの症状がでることがあるので注意してください。

屋外で育てる場合

パキラを屋外で育てるときは、5〜8月は長時間直射日光があたらないように気をつけましょう。

5〜8月の直射日光は強いため、葉焼けしたり一時的に成長が鈍くなる場合があります。この時期は遮光ネットを張ったり、軒下に移動させるといいです。

GreenWalk農場長 榊原

ちなみにパキラは冬の最低気温が5℃以上ある温暖地であれば、地植えにしてで育てることもできます。

パキラの水やり!冬と夏では頻度が違う?

夏の水やり

パキラの夏の水やりは、土の表面が乾いたら、朝の涼しい時間帯に鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりするのが基本です。

もともとパキラは湿潤を好む植物で、とくに4〜9月の暖かい時期は生育期といって、パキラがぐんぐんと成長する時期なので水の吸い込みも早いです。鉢や株の大きさや鉢の素材にもよりますが、夏は毎朝水やりするくらいでもいいでしょう。

ただし、根っこも呼吸をしているので、土がずっと湿った状態だと窒息して「根腐れ」という状態になってしまいます。必ず土が乾くのを待って緩急を大切に水やりしましょう。

冬の水やり

パキラの冬の水やりは、土の表面が乾いたら4〜5日後に、日中の暖かい時間帯に鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。夏より頻度は落としますが、水やりの量は変えません。

また、水温は15〜20℃ほどの生ぬるいくらいの温度で水やりしましょう。冬の関東の水道水の温度は3度ほどになることもあります。水が冷たすぎると弱るので水温には注意してください。

水やり頻度を変えていくタイミングは、秋から徐々に水の量を減らしていきます。冬はやや乾燥気味にしたいので、土が乾いてから数日後に水やりを行いましょう。

GreenWalk農場長 榊原

真冬の気温が15℃以上になるような温暖な地域では、通常と同じ水やりでも構いません。

パキラの肥料!与える時期や種類は?

肥料を与える時期

パキラは基本的に肥料がなくても十分育ちますが、土に含まれる栄養を補うためにも、肥料を与えてあげても良いでしょう。パキラに肥料を与える時期は、4月〜10月です。

おすすめの肥料

使う肥料は必ず市販の「観葉植物用」の肥料にしてください。肥料には緩効性の固形タイプと速効性の液体タイプ(液肥)がありますが、扱いやすいのは固形タイプです。

製品表示の使い方に従いますが、基本は緩効性の固形タイプなら4〜9月の間に2ヶ月に1回。液肥なら2週間に1回与えましょう。

活力剤との違い

よく「活力剤」という肥料と似た製品がありますが、肥料とは別物です。

肥料には窒素・リン酸・カリという植物が生育するための3要素が含まれていますが、活力剤にはマグネシウムや鉄分などの微量要素が主に含まれています。

肥料をあげたのに元気がない、ハリがないと感じたときに活力剤を使うといいです。

食事に例えるなら肥料は食事で活力剤は「栄養ドリンク剤」というニュアンスかもしれません。

GreenWalk農場長 榊原

肥料をあげたのに元気がない場合は、肥料を吸えないぐらいパキラの樹勢が下がっている可能性があります。この場合は追肥や活力剤は与えないようにし、水やりを控え目にしてできるだけ暖かい場所に置き、樹勢が回復するのを待ちましょう。

パキラの土!室内で育てるときの選び方は?

パキラを育てるときは、市販の観葉植物用培養土を用意しましょう。ネット通販や園芸店はもちろん、100円ショップにも売っています。

培養土なら最初から複数の用土が配合されているので、水はけや通気性、栄養分が調整されていて、パキラが元気に育ちます。

GreenWalk農場長 榊原

室内で育てるときに気になるのがコバエやカビですよね。これらの主な発生原因は腐葉土に含まれる有機物なので、室内でパキラを清潔に育てたいなら、腐葉土や有機物不使用の無機質な培養土がおすすめです。

パッケージに「室内用」など明記されているのでよく確認してみるといいですよ。

自分で配合するときは、腐葉土のかわりに無菌の調整ピートモスを使うといいです。

パキラを長く育てるためのお手入れ

数年に1回は植え替えしよう

パキラを同じ鉢で長く育てていると、土の状態が悪くなったり根がつまって弱るので、1〜2年に1回は植え替えをしましょう。パキラの植え替え時期は5〜7月頃がおすすめです。

植え替えには一回り大きい鉢と新しい土などを用意して作業します。詳しいやり方は↓の記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

剪定をして美しく健康に育てる

パキラはとくに5〜9月の間にどんどんと枝葉を伸ばします。そのまま伸ばしっぱなしにしていると、株が蒸れて病害虫発生の原因になったり、好みの大きさで管理できなくなってしまいます。

そうならないためにも、パキラの剪定をして、余分な枝葉を減らしたり、幹を切り戻します。枝を切るのは不安に思うかもしれませんが、むしろパキラのためだと思って作業してください。

どのように切るかについては、こちらの記事で紹介しています。

パキラの冬の育て方!冬越しのコツは?

パキラは寒さが苦手なので、冬の時期は室内の日当たりのいい窓際に置いて、ガラス越しの日光をよく浴びせるようにしてください。

冬越しするには、5度〜7度以上の気温が目安となっています。

室内に置いていたとしても、とくに夜間は窓際など気温が下がりやすいので、気温が5度以下にならないように注意して育てましょう。

パキラの育て方を工夫して楽しもう

土を使わずに清潔に育てる

パキラは丈夫な植物なので、水なしで育てる水耕栽培でも育てられます。挿し木と似た方法で、切った枝を水耕栽培で育てたり、土から植え替えてハイドロカルチャーなどに植えるのもおすすめです。

土を使わないと清潔なので、食卓のグリーンにも使えますよ。

挿し木で増やす

パキラは生命力がとても強い観葉植物なので、挿し木で簡単に増やすことができます。

挿し木とは、パキラの枝を切り取って土に挿すことで、枝から発根させて増やす方法です。パキラの挿し木は5月〜9月が適期です。とても簡単で初心者でもできるので、挿し木用の土とポットを用意して挿し木をしてみましょう。

枝を編み込む

パキラが枝がしなやかなので、三つ編みに編み込んで育てることもできます。また、園芸店にはすでに編み込み仕立ての大株が出回っていることもあります。

挿し木でパキラを増やしたら、数株まとめて編んでひとつの鉢に植えると、よりおしゃれにパキラを楽しめます。

種から育てて花を咲かせる

じつはパキラにも花が咲きます。ただし花が咲くのは種から育てた実生苗(朴仕立て)のもののみなので、自分で種まきをして育ててみるのもおすすめです。

ただしパキラの種は市販ではほとんど流通しておらず、種から育てるのもやや難しいので、中級者以上向きの楽しみ方といえそうです。

パキラの育て方で起こるトラブルは?

パキラは病気にかかりづらい、比較的丈夫な観葉植物です。

ただし、ハダニという葉の裏に付いて栄養を吸収してしまう害虫は発生しやすいです。ハダニは湿りのある環境を苦手とするので、水やりを行うときに葉の裏にも水を与えてみましょう。霧吹きで葉っぱに水をかけ、定期的に手入れするのも効果があります。

ハダニが発生すると、光合成ができない株になったり、生長不良につながるので殺虫剤を撒くなどして対処しましょう。

また、カイガラムシと呼ばれる樹液を吸汁し、株を衰退させて枯らしてしまう害虫にも気をつけましょう。

パキラの育て方は簡単!初心者にもおすすめの観葉植物

パキラの育て方についてご紹介しました。パキラはとても丈夫で室内でも育つお手軽な植物です。観葉植物でも親しまれており、初心者にも育てやすいです。花言葉や風水も良い効果を発揮してくれますよ。

ウンベラータの育て方|水やりや肥料、植え替えの時期・方法は?

フィカス・ウンベラータ

ハート型の大きな葉っぱで、インテリアとして高い人気を誇るフィカス・ウンベラータ。ゴムの木の仲間なので、とても育てやすい観葉植物ですが、管理の仕方によっては葉が枯れてしまうことも。今回はウンベラータを元気に育てるための植え替えや、冬越し方法などの基本的な育て方のほか、幹を太くするコツや葉焼けの対処法などについてもご紹介します。

ウンベラータの育て方のポイント

ウンベラータに適した温度は25℃程度です。特に冬の寒さを苦手とするため、できるだけこの温度を保ちましょう。ただし、直射日光が当たる場所と冷暖房の風が直接当たる場所は避けてください。

この温度を保つのが難しい場合は、最低でも12℃は維持しましょう。それ以下になると、葉が落ちやすくなります。ただし、室内の温度を10℃以上に保てていれば、一度葉が落ちても、暖かくなると復活して新芽が出てきます。

水やり頻度は常にやや控えめにします。冬は夜間の冷え込みが激しくなりがちなので、夜の水やりはしないようにしましょう。

ウンベラータの日当たり・置き場所

フィカス・ウンベラータ 観葉植物

直射日光はNG!

ウンベラータは直射日光を避けた、ほどよい日当たりのいい場所を好みます。暑さや寒さに弱いので、基本的には観葉植物として室内で育てましょう。

一番元気に育つ置き場所は、レースカーテン越しの日光が当たる窓際です。

ウンベラータは葉が薄く、かつ大きい観葉植物であるため、葉焼けしやすいです。直射日光はもちろん、強い西日にも注意しましょう。

日陰でも育つ?

ウンベラータは耐陰性が高いので日陰でも育ちます。ただし、全く日が当たらない暗い場所では育たないので、最低でも明るい日陰に置きましょう。

それでも日光不足になった場合、ウンベラータは葉色を褪せさせたり、葉を落としてSOSを出します。このような状態になる前に日光浴をさせるといいですね。日光浴するときも、必ず直射日光は避けてください。

直射日光以外も肌がジリジリと焼けるような日光だと強すぎるので、ほどよい日当たりになるよう遮光します。1週間のうち4〜5時間ほど日当たりのいい場所に置いてください。

ウンベラータの水やりの頻度は?

フィカス・ウンベラータ 観葉植物

水やりは土が乾いたら

夏を含めた5〜9月頃のウンベラータの水やりは、土の表面を見て乾き始めてたタイミングで行います。このとき、鉢の底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと水やりしてください。

夏の間は水切れしやすいので、毎日土をチェックして水やりの習慣をつけておきましょう。ただし、土がまだ湿っているのに水やりをするのはやめてください。

冬の間は休眠期に入るので、水やりは控えめにします。数日間、土が乾燥してしまっても問題ありません。

葉水をすると元気に育つ

ウンベラータは水やりのほかに、一年を通して葉水をすると元気で美しい葉が楽しめます。

葉水とは霧吹きで葉にまんべんなく水分を与えることです。ウンベラータは葉が大きいため蒸散をよくするので乾燥しやすいのですが、葉水をすれば葉の保湿もできて、害虫の予防にもなりますよ。

ウンベラータの肥料の与え方は?

ウンベラータを育てるときは、5月〜9月にかけて緩効性化成肥料を与えてください。市販の観葉植物用の肥料がおすすめです。

固形の緩効性化成肥料であれば2ヶ月に1回のペースで与えます。液体肥料であれば、10日〜14日に1回のペースで与えましょう。

なお、ウンベラータの植え替えをしたあと、元肥となる肥料の効果が切れるまでは肥料を与える必要はありません。

葉がしわしわのウンベラータは植え替えのサイン?

ウンベラータを育てていると、葉がしわしわになって垂れてきたり、ほとんど伸びなくなったりと、なんだか元気がないと感じることもあるのではないでしょうか。

このような元気がないウンベラータは、日当たりか根っこに原因がある場合が多いです。根っこに根詰まりや根腐れなどの問題があるときは、植え替えで復活する可能性もあるので試してみましょう。

下記のような状態であれば、植え替えのサインだと思って作業するといいでしょう。

  • 5〜9月の生育期なのに新芽がでない・伸びない
  • 水やりをしても土にすぐ水がしみこまない
  • 鉢底や表土から根が見えている
  • 葉っぱがたれたり落ちて元気がない
  • 暖かい、日当たりがいいのに葉が黄色い

ウンベラータの植え替えの時期や方法は?

植え替えの時期

ウンベラータの植え替えに適した時期は、5月〜9月です。この期間は生育期といって、ウンベラータが活発に生長する時期なので、植え替えのストレスがかかっても元気に復活します。

ただし30度を越す真夏の時期は暑さで弱る可能性もあるので避けます。また晩秋〜春にかけても休眠中なので植え替えはしないでください。

植え替えの土

ウンベラータは「水はけと通気性が高く、適度な保水性や保肥性もある土」を好みます。ウンベラータを植え替えするときには、市販の「観葉植物用の培養土」を使うことをおすすめします。

もし自分でウンベラータ向きの土をつくりたい、草花用培養土を流用したいという場合は、下記のような配合を試してみましょう。

  • 赤玉土小粒5:腐葉土もしくはピートモス3:バーミキュライト2
  • 草花用培養土8:軽石小粒もしくは川砂2

鉢の大きさ

ウンベラータを植え替えするときは、これまで使っていた鉢よりも一回り大きい鉢を用意しましょう。6号サイズの鉢を使っていたのなら、7号サイズの鉢を用意してください。大きすぎる鉢を用意すると、土の中に根がスカスカに伸びていき、弱ったり株を支えられなくなって枯れてしまうので気をつけましょう。

大きくしたくないときは植え替えのときに根っこを切れば、これまでと同じ鉢で育てることもできます。

鉢の素材

ウンベラータを植える鉢は、素焼き鉢やテラコッタ、もしくはコンクリートなどの通気性がいいものを選びましょう。またある程度重さがあるもののほうが、大株になったときも倒れずに安全に育てられます。

プラスチックや陶器などの通気性が悪いものだと、根腐れする可能性が上がってしまうので避けた方が無難です。

植え替えの方法

  1. 事前に水やりを控えて、鉢の中を乾燥させておく。
  2. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を底が見えなくなるまで敷き詰める。
  3. その上から3分の1ほど土を入れる。
  4. 植えていた鉢からきれいに取り出して、根の土を揉みながら3分の1ほど落とす。
  5. 黒い根や腐って水気を帯びた根をハサミで切り落とす。
  6. 鉢の中心にウンベラータを置いて、まわりに土を詰める。
  7. 鉢の側面を叩いたり、菜ばしをいれてぐるぐる回して完全に土が詰まるようにする。
  8. 土を鉢のフチ下2〜3cmまでいれたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりする。

植え替えの後の管理方法

ウンベラータを植え替えしたあとは、1〜2週間ほどは明るい日陰においてください。このとき、水やりの頻度は表土が乾いたらでOKです。肥料は与えずに、新芽が伸びてくるのを待ちましょう。

ウンベラータの生育が安定してきたら、直射日光を避けた日当たりのいい場所に移します。植え替え後1〜2ヶ月後から肥料を再開しましょう。肥料の再開時期については、培養土に含まれている元肥の持続期間を参考にするといいですよ。

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ウンベラータの冬越しの方法は?

フィカス・ウンベラータ 観葉植物

ウンベラータは耐暑性に優れている一方、寒さには弱く、冬が苦手です。

ウンベラータの生育温度は18度〜30度であり、15度以下になると成長をやめて休眠に入ります。5度以下になると枯れる可能性があるので、冬の間はせめて10度を下回らない場所に置くといいですよ。

冬の育て方のコツを3ポイントにまとめたので、参考にしてくださいね。

1. 冬は昼と夜で置き場所を変える

ウンベラータは冬の間、ガラス越しの日光が当たる場所に置くといいです。冬は日射しが弱まるので、レースカーテン越しではないほうが元気に育ちます。

ただし、冬の窓際の温度は昼と夜とでかなり温度差があります。昼間は暖かくても、夜は気温が一桁台になると弱ってしまうので、昼と夜で置き場所を変えましょう。

昼はガラス越し、夜は窓から離れた暖かい室内がおすすめです。とはいえ、どちらもエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。大きい鉢植えならキャスターに乗せておくと移動も楽になります。

2. 冬の水やりは葉がしおれたら

冬の時期の12〜3月のウンベラータは休眠期なので、水やりは控えめにします。冬は葉っぱが下向きにしおれたら水やりのサインです。気温の高い日中に水やりしてあげましょう。

水やりをしないと枯れないか心配になるかもしれませんが、休眠期は根から吸水する力が衰えており、夏場と同じ頻度で水やりすると根腐れする可能性があるので注意しましょう。

ただし、水やりは控えめといっても、水やりの量は鉢底から流れ出るまでたっぷり与えましょう。こうすることで土の中の空気も入れ替わって根が呼吸しやすくなります。

3. 冬は葉水をよくして乾燥予防する

冬は水やりを控える代わりに、葉水を毎日してあげるといいです。

ウンベラータは大きいため、蒸散(根から吸い上げた水分を葉から発散する作用)が活発な植物です。しかし冬の間は水やりを控えるため、根から水分を吸えないほか、空気中の湿度も落ちていて乾燥しやすい状態になっています。

葉が乾燥すると、光合成する力がなくなって生命を維持できなくなるので、葉水をよくして乾燥予防してください。

ウンベラータの幹を太くするには?

フィカス・ウンベラータ

ウンベラータの背丈が大きくなっても、枝がひょろひょろになってしまっては見栄えが悪くなります。お店で売っている大株のように幹を太くするためにも、下記のポイントを抑えましょう。

  • ほどよい日当たりと風通し
  • 20度ほどの気温
  • 70%ほどの湿度
  • 定期的な剪定

一般的な家庭で育てるなら温度や湿度は一定に保てないので、なかなか太くなるまでに時間がかかります。なるべく早く幹を太くしたいなら剪定をしましょう。

1年に1回、5〜9月の間に剪定をすることで、上にだけひょろひょろ伸びていく樹形を、枝が多く幹が太い樹形に近づけることができます。

上に伸びていくエネルギーは、剪定をして枝を分岐させることで、株を支えようというエネルギーに切り替わるので、結果的にだんだんと幹が太くなりますよ。

剪定の詳しいやり方やどの位置で切るべきかなどについては、こちらの記事を参考にしてみてください。

ウンベラータの葉が落ちる・枯れる原因

植え替えや剪定を適度にしているのにウンベラータの葉が落ちる、枯れてしまう原因には、以下が考えられます。管理方法を振り返って、思い当たる点を改善しておきましょう。

寒すぎ・乾燥しすぎ

ウンベラータは気温5度を下回る環境では、越冬できずに葉を落としたり、葉を黄色く変色させて枯れていくことがあります。

冬の育て方の項目を参考に、気温と乾燥に注意して育てましょう。

日当たりが悪い

ウンベラータは明るい日陰で育ちますが、あまり日光不足になると葉が落ちて枯れることがあります。ウンベラータにも適度な日当たりが必要なので、定期的に日光浴をして育ててあげましょう。

葉が落ちたり枯れたウンベラータを日光浴させるときは、いきなり日当たりのいい場所に置くのではなく、段階を踏んで少しずつ日当たりのいい場所に移動させてあげましょう。

光合成をする葉緑体の数が減っているので、いきなり日に浴びせると逆に葉焼けすることもあるので注意してください。

ウンベラータの育て方でよくある質問

葉焼けしたらどうすればいい?黄色の葉っぱが緑色に戻ることはありますか?

ウンベラータが葉焼けしてしまったら、もとの緑色には戻りません。そのままにしても他の葉や枝の成長の邪魔になるので、切り落とすか、根本で折り取りましょう
葉焼けの原因は、光合成をして日光をエネルギーへと変える葉緑体の数が、日光の照射量とバランスがとれていないためです。
つまり、いままで明るい日陰に置いていたのに、いきなり日当たりのいい場所に移動させるような、過度な環境の変化から起こります。
日光浴させるときや季節によって置き場所を変えるときは、徐々に日当たりのいい場所に移動してあげましょう。

観葉植物のウンベラータは、庭木として地植えしても育つの?

ウンベラータは冬でも気温が10度以上ある地域であれば、地植えにして育てることができます。日本であれば沖縄、宮崎の南部、鹿児島などであれば地植えで育つでしょう。
また、冬の気温が5度以下にならない地域であれば、防寒対策をすれば地植えで冬越しできる可能性もあります。簡易的なビニールハウスをつくったり、腐葉土でマルチングをして地温を下げないようにするといいですよ。
とはいえ、やはり温暖な地域の植物なので、室内で育てるのが一般的です。

幹から細いヒゲのようなものが伸びてきましたが、これは気根ですか?気根が伸びる原因は何ですか?切っても大丈夫ですか?

ウンベラータの気根が伸びるのは下記が主な原因です。

  • 乾燥気味に育てていて水分を欲しているとき
  • 湿度が高いとき
  • 根詰まりしていて根が鉢でこれ以上伸ばせないとき
  • 栄養が足りないとき

つまり、根だけでは栄養や水分を補えないとウンベラータが感じると、空気中の水分や酸素を吸収していこうとして気根が伸びるのです。これはガジュマルなどのほかのフィカス属の植物でよく見られる性質です。
気根が伸びたからといって、そのままにしていると枯れるというわけではありません。あきらかな根詰まりのときは植え替えしたほうがいいですが、そのまま気根を伸ばしていけばワイルドな見た目が楽しめますよ。地中に潜らせておけばそのまま根として伸びていきます。
ただ、あまり気根を伸ばしたくないということであれば、切っても問題ありません。切るときはなるべく根元から。白い樹液が出ますが、触るとかぶれることがあるので注意してください。

ウンベラータの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

フィカス・ウンベラータは、害虫がつきやすく葉っぱが枯れてしまうことがあります。

特にハダニやカイガラムシが多く、日照不足や根腐れを引き起こしているときは要注意です。薬剤として殺ダニ剤や殺虫殺菌剤を撒いておきましょう。捕殺は手作業なので時間もかかりますが、捕殺は被害を拡大させないということにも繋がります。

かかりやすい病気

さらに、フィカス・ウンベラータには、うどんこ病という白い病斑が葉っぱに出る病気があります。

うどんこ病を初期に発見したときは、被害にあっている葉っぱをちぎって防いだり、重曹などを水に薄めてかける方法もあります。

重曹水を用いるのであれば、重曹1gに対して水を500cc〜1000ccで割ってください。重曹は食用のものでも可能ですが、重曹の濃度が高すぎるとフィカス・ウンベラータが変形したり、硬直してしまったりすることがあります。

まずはテストしてから、利用できるか判断をしてください。テストを行って、部分的に吹きかけて負担がないと分かったら安心して使えます。この方法は初期段階で自然治癒させるための方法です。むやみやたらに使用するのは避けていてください。

ウンベラータの育て方を楽しもう

多くの場所で用いられ親しみのあるフィカス・ウンベラータの育て方についてご紹介しました。

花が咲くことはありませんが、葉っぱのインパクトが強いので十分楽しめるのではないでしょうか。耐陰性にも優れているので、初心者でも育てやすいです。冬越しさえできれば生育旺盛なので元気に育っていきますよ。