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2021年 1月 の投稿一覧

ゴールドクレストの剪定|時期や方法、注意点は?大きさは調整できる?

コニファー ゴールドクレスト

クリスマスツリーの代用にもなるゴールドクレストは、見た目がとてもきれいで庭木としても人気があります。黄色や黄緑に見える葉が魅力的ですが、大きさや形を整えるためには剪定が必要。ここでは、そんなゴールドクレストの剪定方法をはじめ、時期やコツ、注意点などについてご紹介します。

ゴールドクレストに剪定が必要な理由は?

ゴールドクレストは、コニファーの一種。華奢な葉に黄緑色の葉が美しくガーデニングで人気です。ゴールドクレストを育てていく上で、剪定は重要となります。しかし、なぜ剪定をするのでしょうか。その理由は次のものがあげられます。

湿気対策

ゴールドクレストは湿気を嫌います。成長して葉が密集してくると、通気性が悪くなり湿気がこもることが。湿気の多い状態で育てると、ゴールドクレストが根腐れを起こしたり、病気になる心配もあります。湿気がこもらないように剪定する必要があるのです。

樹形・バランスをよくするため

ゴールドクレストはバランスをよくするために剪定します。綺麗な三角形の形にしたいですよね。見た目が乱れてきたら剪定をして形を整えます。しかし、単なる見た目のバランスだけで剪定するわけではありません。

ゴールドクレストは根を浅く張る植物。その割には、樹高が高い特徴があります。そのため、強風でゴールドクレストが倒れる心配があるのです。風で倒れないようにバランスをよくするために剪定が必要となります。

害虫対策

成長して葉が密集してくると、虫の存在に気が付きにくくなります。ゴールドクレストにはハダニ、アブラムシ、カイガラムシなどがつくことが…。すぐに虫の発生に気が付けるように、日頃から虫がつきにくい環境にするために剪定を行う必要があります。

ゴールドクレストの剪定:必要な道具

ゴールドクレストの剪定に必要な道具をご紹介します。

  • チタン製の剪定ばさみ
  • 軍手
  • 脚立
  • ゴミ袋

一般的な剪定ばさみを使うと、金属があたった部分が赤く変色してしまいます。ゴールドクレストのストレスにもなりますので、ハサミはなるべく使わないようにしましょう。ゴールドクレストであれば、手で剪定が可能です。どうしてもハサミを使う場合はチタン製のものにしてください。

剪定した枝葉は処分せずにスワッグにしたり、アレンジメントに使ったりすることもおすすめ。

ゴールドクレストの剪定時期

ゴールドクレストはいつでも剪定ができるわけではありません。剪定に適した時期は、3月から6月と、9月から10月です。暑い時期と寒い時期を避けて剪定してください。

夏に熱がこもらないように剪定したいと思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、夏の剪定は不向きです。ゴールドクレストは夏の暑さを苦手とする植物。この時期に剪定をしてしまうと、弱ることがありますのでご注意ください。

梅雨になると湿気が出ますので、その前の3月から6月に剪定するのがおすすめです。9月から10月に剪定する場合は、すでに湿気の多い時期を過ぎているため、形を整える程度の簡単な剪定で問題ありません。

ゴールドクレストの剪定方法

ゴールドクレストの剪定方法についてご紹介していきます。

3月から6月の剪定では、だいたいの大きさを決めて、主幹(中心にある太い茎のこと)をカットします。ここで高さを制限し、あとは伸びた枝葉は手で取ってください。

9月から10月の剪定では、飛び出した枝葉などがあれば、手で飛び出した部分を摘み取る程度で問題ありません。形を整えるような感覚で剪定してください。

ゴールドクレストの芯摘み

芯摘みとは、摘芯(てきしん)とも呼ばれます。こちらは成長を促すための剪定作業の1つ。芯と呼ばれる芽の先端を摘み取ることです。

長く伸びている部分の芽を手で摘み取ります。ハサミではなく手で作業ができますよ。形を整えながら芯摘みをすることで、さらにゴールドクレストが成長して元気になります。

ゴールドクレストの剪定:注意すべきポイント

ゴールドクレストの剪定の注意点についてご紹介します。

剪定時期を守る

すでにご紹介したように、ゴールドクレストには剪定に適した時期がありますので、その時期に行うようにしてください。

手で剪定を行う

すでにご紹介したようにハサミを使うと葉に当たった部分が変色して傷んでしまいます。ゴールドクレストの負担になり、弱ることも。基本的に手で剪定ができますので、ハサミを使用しないようにしましょう。どうしてもハサミを使う場合はチタン製のものをお選びください。

全体を見ながら剪定をする

やみくもに剪定をしていると変な形になることが。まずは仕上がりイメージを決めておき、全体をこまめに見ながら剪定をしてください。

ゴールドクレストの剪定のコツを覚えよう!

ハサミを使わない剪定ができるので、手軽です。剪定時期を守って、金属製のハサミを使わなければ簡単に剪定ができますよ。見た目もよくなり、イキイキとするはずですので、ぜひチャレンジしてみてください。

カレープラントの育て方|植え方のコツは?どんな花が咲く?

カレープラント

カレープラントは地中海沿岸地域を原産とする、キク科ムギワラギク属の常緑小低木です。その名の通りカレーのような匂いを放つハーブで、料理の風味づけなどに利用されています。

また綿毛の生えたシルバーの葉に、きれいな黄色の花を咲かせることから、寄せ植え寄植えや、ドライフラワーにもよく使われるようです。

今回はユニークな植物である、カレープラントの育て方をご紹介します。

カレープラントを栽培する場所

カレープラントには水はけと日当たりのよい環境が適しています。日照不足だと、葉が黄色くなった末に散ってしまうので、一日あたり6時間以上日が当たる場所を選びましょう。

しかし、真夏の直射日光では葉焼けなどを起こしてしまうおそれがあるため、半日陰の場所に移動させることが大切です。

また、カレープラントの冬越しに関しては、もともと高い耐寒性を誇っているので、簡単な霜よけさえすれば心配ありません。

カレープラントの水やり

カレープラントはやや乾燥した土壌を好むので、1年を通して乾かし気味に管理します。表土が乾いたら水をあたえるくらいで十分です。根腐れの原因になりかねないので、くれぐれも過度な水やりはしないでください。

カレープラントの用土

カレープラントには水はけのよい土壌が最適です。しかし、酸性の土壌は苦手なので、地植えでカレープラントを育てる場合は、植える前に苦土石灰をまいて酸度調整をします。

プランターでカレープランとを栽培するときは、「赤玉土4:腐葉土3:バーミキュライト2:鹿沼土1」の配合土を使用しましょう。または市販のハーブ用培養土を使ってもよいです。

カレープラントの種まき

カレープラントの種まきには、真夏と真冬をさけた4〜5月と、9〜10月が最適です。

赤玉土や種まき用の土に種をまいたら、軽く土をかぶせた上からたっぷりと水をあたえます。明るい半日陰で半月ほど管理する発芽するので、本葉が3〜4枚になった段階で植え付けさせましょう。

カレープラントの植え付け・植え替え

植え付けの方法と時期

カレープラントの植え付けは、種まきと同じく4〜5月か、9〜10月に行います。

苗よりも一回り大きい穴を掘って、植え付けましょう。苗の株元が高くなるように盛り土をすると、過湿状態になりにくいため、おすすめです。

植え替えの方法と時期

プランターや鉢植えでカレープラントを育てる場合、根詰まりを防ぐために2〜3年に一度は植え替えします。根鉢を崩さないように注意しつつ、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

地植えの場合は、植え替えの必要はありません。

カレープラントの肥料

カレープラントは春の4〜6月と、秋の9〜10月に肥料を施します。1ヶ月に1回、粒状の化成肥料か、水に薄めた液肥を少量株元に施しましょう。ただし、肥料をあたえすぎてしまうと、かえって貧弱に育つこともあるので、気をつけましょう。

カレープラントの剪定方法・時期

カレープラントは生育スピードが早いため、過湿対策や脇芽を増やす意味もかねて、定期的な剪定が大切です。株姿が崩れたと感じたら、草丈を抑えるようにこまめな切り戻しをします。とくに梅雨入り前には入念に剪定をして、半分くらいの長さに切り戻しておきましょう。

カレープラントはどんな花を咲かせる?

カレープラントは、黄色く小さな花をまばらに咲かせます。その独特な樹形は長い間色褪せないことから、ドライフラワーとして楽しめます。この花を収穫したい場合は、花が完全に開ききる前に枝ごと切り取って乾燥保存させましょう。

カレープラントの葉の収穫

カレープラントの葉は、春から夏にかけての生育期間であれば、いつでも収穫できます。花が咲いてしまうと株が弱ってしまうので、葉を収穫する前に花は摘み取っておきましょう。

カレープラントの葉の効能は?食べられるの?

カレープラントの葉には、食欲増進や虫よけ、防臭などの効能があるといわれています。装飾においては、花壇の装飾や縁取りなどで重宝します。料理のレシピとしては、スープや煮込み料理の香り付けとして利用されることが多いです。しかし長時間の加熱で苦味がでることもあり、葉自体を食べることはありません。

カレープラントの増やし方(挿し木)

カレープラントは、春と秋に挿し木で簡単に増やせます。
剪定したときに落ちた若い枝を、10cmほどにカットして湿らせた赤玉土に挿して管理します。しっかり発根したのを確認したら、定植しましょう。

カレープラントの育て方で注意する害虫・病気

カレープラントは病害虫への耐性がとても高いことで知られています。なので、病害虫の被害はほとんど発生しないものの、過度な水やりによる根腐れは起こさないように気をつけましょう。表土が乾燥したら水をあたえるように徹底してください。

カレープラントの育て方を覚えて、クラフトや料理に使ってみよう

カレープラントはガーデニングにとどまらず、花や葉を使って色々な楽しみ方ができる植物です。ふとしたときに収穫して、ドライフラワーをつくったり、料理の風味づけに利用できるのは魅力的ですね。

ヒルガオ(昼顔)の育て方|どんな花を咲かせる?開花時期は

ヒルガオ

ヒルガオは日本を原産とする、ヒルガオ科ヒルガオ属のつる性植物です。朝顔と似た花を咲かせ、お昼を過ぎてもしぼまないことから、このような名前がつけられたと言われています。ヒルガオは道端や河川敷など日本各地に自生しており、古くは万葉集にも記載があるようです。

今回は日本在来の植物、ヒルガオの育て方をご紹介します。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:栽培する場所


ヒルガオには水はけと日当たりのよい環境が適しています。雑草と分類されることもあるほど、つよい生命力と繁殖力を誇るので、半日陰でも問題なく育ちます。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:水やり

ヒルガオは基本的に乾燥した土壌を好むものの、水分の吸収が早いため、こまめな水やりが必要です。表土が乾燥したら、水をたっぷりあたえましょう。春秋の晴れた日は一日一回、夏には朝晩二回の水やりを行います。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:用土


ヒルガオには水はけがよく、肥沃な土壌が適しています。「赤玉土5:腐葉土4:川砂1」を混ぜた配合土や、草花用培養土を使用しましょう。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:種まき、苗植え

種まき

ヒルガオの種まきは発芽温度20℃以上を必要とするので、4〜5月が適期です。

  1. 種に傷をつけ、一晩ほど水につけておく
  2. 指を使って、第一関節くらいの深さの穴をあける
  3. 3粒ほど種をまき、薄く土を被せる
  4. 日当たりのよい場所で、土が乾燥しないように水やりを続ける
  5. 発芽したら、育ちのよい種以外を取り除く

苗植え

ヒルガオの苗植えは、種まきと同じ、4〜5月に行います。
根鉢よりも一回り大きい穴を掘って、苗を植え付けましょう。その際、用土1リットルあたり2〜8gの緩効性肥料を元肥として混ぜておくと、より生育がよくなります。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:肥料

ヒルガオはたくさんの花をつけるため、定期的な追肥を行うとよいです。元肥を混ぜ込んだあとは、月に一度緩効性肥料を施します。もしくは一週間に一度、液肥を施しましょう。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:どんな花を咲かせる?


ヒルガオは季節の変わり目である5〜8月に、朝顔に似た5〜6cmの淡い色の花を咲かせます。昼間だけ開花する品種と、朝から昼間にかけて咲く品種があり、どちらも夕方になると閉じてしまいます。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:増やし方

ヒルガオは、種まきで増やせます。
しかし、ヒルガオはつる性植物であるため、瞬く間に地下茎を張りめぐらせてしまいます。一度植えたら完全な駆除は困難と言われるほど、強力な繁殖力をもっているので、とくに地植えする場合は注意しましょう。

ヒルガオ(昼顔)の育て方:注意する害虫・病気

ヒルガオは病害虫への耐性が高いことで知られますが、アブラムシやアカダニの発生に注意が必要です。発見したら薬剤散布を1週間おきに行い、駆除しましょう。

ヒルガオの育て方を覚えて、初夏の訪れを感じよう


ヒルガオはプランターや鉢植えで育てると、初心者でも管理がしやすい植物です。暑い夏の日中、元気に咲き誇るヒルガオは私たちに清涼感をあたえてくれるでしょう。

トマトの花言葉|意味や由来は?花の色や特徴は?

トマト

身近な野菜のひとつであるトマトは、気温の高くなる5月ごろから黄色い花を咲かせます。トマトの花には、実は花言葉も存在しているんですよ。今回は、そんなトマトの花言葉の意味や由来のほか、花の時期や歴史、基本情報などについてもご紹介しています。

トマトの花言葉は?

トマトの花言葉は「完成美」、「感謝」です。

完成美

トマトの果実は真ん丸で艶がありまるでルビーのよう。とても美しい形をしているのです。そのことからトマトには、「完成美」という花言葉がつけられました。

完成美

トマトの「感謝」という花言葉の由来は、トマトの栄養成分が関係しています。

トマトには、リコピンやビタミンC、カリウムなど、体によい成分が豊富に含まれています。トマトをひとつ食べるだけで、さまざまな嬉しい効果・効能が期待されることから、「感謝」という花言葉がつけられたとされています。

トマトの基本情報

科・属名
ナス科トマト属
原産地
南アメリカ
学名
Solanum lycopersicum
英語名
tomato
別名
赤茄子(アカナス)、唐柿(トウシ)、蕃茄(バンカ)、珊瑚樹茄子(サンゴジュナス)、小金瓜(コガネウリ)
開花時期
5月~8月頃
花色
黄色

トマトの学名は?

トマトの学名は「Lycopersicon esculentum mill(リコペルシコン エスカレンタム ミル)」です。これはギリシア語で「オオカミの桃」という意味で、トマトの見た目が桃に似ていることから名付けられました。

実際の根拠は不明ですが、古来ではトマトを食べると、オオカミのように欲情が刺激されると考えられていたそうですよ。

トマトの名前の由来は?

「トマト」という名前は、「ふくらむ果実」を意味する「トマトゥル」という言葉が由来しています。これは、元々メキシコの先住民が呼んでいたのが始まりで、「トマトュル」は本来は「ホオズキ」を指していました。

メキシコでは、ホオズキをよく料理に使用していたことから、形がよく似ているトマトが同じ名前で呼ばれるようになったとされています。

トマトの歴史は?

トマトは16世紀前後にメキシコのアステカ族によって栽培が始まったとされています。古くから存在する野菜のように感じますが、トマトは比較的新しい植物なのです。

その後、メキシコに上陸したエルナン・コルテスという人物がヨーロッパへトマトを持ち帰ったことで世界中に広がっていきます。

しかし、見慣れない赤い果実を、当時のヨーロッパの人々は、食べ物として好みませんでした。トマトは有毒植物であるベラドンナに似ていたため、毒があると勘違いをされ「毒リンゴ」とも呼ばれていました。このことから、当時は食用の野菜ではなく、鑑賞用の植物として育てられていました。

その後、イタリアの貧困層の人たちが、トマトを食用してみようと試みました。これがきっかけとなり、約200年ほどの開発を経て現在の美味しいトマトが完成しました。

トマトの花や実の特徴は?

トマトは、5月から7月に黄色い花を咲かせます。花びらは5枚で、星のような形をしており、花は下向きに咲く特徴があってあまり目立ちません。

トマトの花には、雄しべと雌しべがひとつの花のように見える特徴もあります。そのため、他の植物と比べて比較的受粉がしやすいことが特徴です。

トマトの世界での呼び方は?

実はトマトは国によって呼び方が異なります。イタリアでは「ポモドーロ(黄金のリンゴ)」、フランスでは「ポム・ダムール(愛のリンゴ)」、イギリスでは「ラブ・アップル(愛のリンゴ)」とも呼ばれています。

トマトにはどんな種類に分けられる?

トマトは、大きく分けて、大玉トマト、中玉トマト(ミディトマト)、小玉トマト(プチトマト、ミニトマト)に分けられます。トマトの種類は関連記事にたくさん紹介していますよ、ぜひ参考にしてくださいね。

トマトにはどんな栄養がある?


トマトの花言葉も表している通り、トマトには豊富な栄養素が含まれています。詳しくは関連記事を参考にしてみてくださいね。

トマトの花言葉を知って、美味しく食べよう!


トマトは実を食べる野菜なので、花を楽しむことは少ないかもしれません。しかし、元気な黄色い花を咲かせるので、ぜひ収穫まで楽しんでみてくださいね。

トマトの花が咲き終わって、果実がつきはじめたら水やりを減らしましょう。乾燥気味に育てることで、甘く味の濃いトマトができると言われています。ぜひ試してみてくださいね。

しだれ梅(枝垂れ梅)の花言葉|種類や色で意味は違う?名前の由来は?

しだれ梅

しだれ梅(枝垂れ梅)は、2月から3月にかけて花を咲かせる梅の品種の一つです。春の訪れを感じることが出来る植物で、見た目も日本的でとても美しい植物です。
この記事では、しだれ梅(枝垂れ梅)の花言葉を中心に、特徴などもご紹介します。

しだれ梅(枝垂れ梅)の基本情報


[別名]ムメ

科・属:バラ科サクラ属
性質・分類:落葉花木
原産地:中国
開花時期:2月~3月
花色:ピンク色、白色
用途:庭木、盆栽

しだれ梅(枝垂れ梅)は、バラ科サクラ属の落葉花木です。梅には実を食用にする「実梅」と、花を観賞する「花梅」と大きく分けることが出来ますが、しだれ梅は花を観賞する花梅です。庭木などで地植えにしますが、盆栽等で鉢植えにすることも出来ます。花の咲き方は、その名の通り枝が枝垂れるように垂れ、その先にたくさんの花を咲かせます。2月後半から3月に花を咲かせるため、春の訪れを感じさせてくれる植物です。


しだれ梅(枝垂れ梅)の花言葉

しだれ梅には「高潔」「忠実」「忍耐」といった、花言葉の意味があります。
ここでは、その意味をご紹介します。

しだれ梅(枝垂れ梅)の花言葉「高潔」

しだれ梅の枝が垂れて豪華絢爛に咲き誇る様子は、まさに気高く荘厳です。この様子から、纐纈という花言葉の意味が付いたと言われています。

しだれ梅(枝垂れ梅)の花言葉「忠実」

学問の神様といわれる、菅原道真はご存知でしょうか?菅原道真はかつて、九州の太宰府に左遷されたことがあります。この時育てていたしだれ梅の木が、飛んで追いかけてきたという伝説の話があります。このことにちなんで、忠実という意味が付いたといわれています。

しだれ梅(枝垂れ梅)の花言葉「忍耐」

しだれ梅は、寒さの残る早春に咲き始めます。ということは、寒い冬の内から花芽を付けて、寒さに耐え忍んでいます。この様子から、忍耐という花言葉の意味が付いたといわれています。

梅全般の花言葉


しだれ梅以外にも梅は500種類以上の品種が存在するといわれています。ここでは、梅の全般的な花言葉の意味をご紹介します。

梅共通の花言葉

「高貴」「高潔」「忠実」「不屈の精神」「忍耐」といった花言葉の意味を持っています。
しだれ梅も同様ですね。

赤色の梅の花言葉

「優美」という花言葉の意味を持っています。
満開の紅梅は、艶やかな女性を連想することから、この意味が付いたのでしょう。

白色の梅の花言葉

「気品」「澄んだ心」といった花言葉の意味を持っています。
まだ寒さが残る大気の中、白く美しく咲き誇る姿から連想したのではないでしょうか。

ピンク色の梅の花言葉

「清らかさ」といった花言葉の意味を持っています。
ピンク色の花は、少女の姿と重ねることがあります。梅の花も、純粋で清らかな少女の様に見えますよね。


梅の別名「ムメ」の由来

梅(うめ)の花は、かつて「ムイ」や「メイ」と呼ばれていました。それらがなまって「ムメ」と呼ばれるようになりました。さらに時を重ね、「ウメ」と呼ばれるようになりました。

しだれ梅(枝垂れ梅)の花と花言葉を贈ろう

しだれ梅(枝垂れ梅)は、シンボルツリーとして育てることも、盆栽や鉢植えとして育てることもできます。お庭がない人でも、盆栽仕立てで育てることで、ご自宅で春の訪れを楽しむことができます。
是非一度花言葉とともに、しだれ梅(枝垂れ梅)をプレゼントしてみませんか?

梅の木(ウメ)の育て方|肥料を与える頻度は?つきやすい虫や病気への対策は?

ウメ 梅 白

梅といえば冬が明け、春の到来とともに咲く花木です。古くから日本で愛されてきた梅は、とても生命力が強いので初心者でも簡単に育てられます。
今回はそんな日本人の和の心に染みわたる春の風物詩、梅の木の育て方をご紹介します。

梅の木(ウメ)の種類

梅の木はバラ科アンズ属で500品種以上もの園芸品種があり、花を楽しむ「花梅」と、実を収穫するための「実梅」と大きくわかれています。さらに、原種に近く丈夫な「野梅系」、株の断面が赤い「耕梅系」、実梅の代表的な「豊後梅」、観賞用に人気な「枝垂れ系」などに分類できます。
盆栽の梅として人気なのは生命力の強い野梅系の品種です。

梅の木(ウメ)の育て方

種まき

種まきは11〜12月にしましょう。まず7月ごろになる熟した梅の実から種を取り出します。こびりついた果肉などは水で洗い流してきれいにし、ビニール袋などで密閉した状態で冷蔵庫に保管しましょう。11〜12月になったら取り出して、もう一度水洗いし種まきします。深さ20cmくらいのポットに赤玉土(小粒)を敷いて、たみだ型の種の先端を下にして植え付けます。10〜15cmほど土をかぶせたら完成です。
ちなみに、このような実から発芽した実生の梅は、親の株の性質とは違うものになります。例えば南高梅の実を植えたからといって、南高梅が成るわけではありませんので留意しましょう。

日当たり

梅の木(ウメ)は日当たりがよく、水はけのいい場所が好みです。気温は平均気温が7℃以上程度が適しています。なお、実梅のほとんどの品種は開花時期に4℃以下になると実のなりが悪くなります。ですので寒冷地で育てる場合は、開花が遅い「白加賀」、「豊後」などの品種が向いています。

置き場所

梅の木(ウメ)は春〜秋は日当たりと風通しの良いところに置きます。葉焼けをしやすいので直射日光は避けましょう。また、室内の場合は乾燥に弱いので、クーラーの風が直接当たらない場所がいいです。
冬は風や霜を避け、あたたかい陽だまりに置いてあげると良いでしょう。梅の木は寒さに弱いので、この時期しっかりケアすることによって花や実のなり具合が変わります。

水やり

梅の木(ウメ)への水やりは、表面の土が乾いたらたっぷりとあげましょう。夏は毎日あげるくらいがちょうどいいです。梅の木に対して小さい鉢植えになっている場合、1日2回水やりをしましょう。なお、庭植え・地植えにした場合、植え付けから2年経てば、その後の水やりは不要です。

用土

水はけがよく、有機質の多い土を好みます。赤玉土(中粒)6:完熟腐葉土または樹皮堆肥4の比率で混ぜた土がおすすめです。また、鉢も素焼き鉢など、通気性の良いものにしてあげるといいです。

肥料

梅の木(ウメ)は根の先から肥料を吸収していくので、広がった枝の先端の真下に位置する地中に混ぜてあげるといいです。
地植えの梅の木(ウメ)の場合は、緩効性肥料を12~1月に固形の油かすなど有機質の肥料をあげましょう。冬季に寒肥として与えることで、一年間の健康維持に繋がります。
鉢植えの梅の木(ウメ)の場合は、花が咲き終わった4〜5月ごろに緩効性肥料を与えましょう。花が終わった後にあげる肥料を礼肥といって、開花につかった体力を回復させ、新芽や花芽の増加、根張りの強化に繋がります。

梅の木(ウメ)の植え替え方法

梅の木(ウメ)は成長が早いので1〜2年ごとに、12〜3月に植え替えをしてあげるといいです。梅を鉢から抜いて、3分の2くらいの泥を落とします。このとき太い根や古く変色した根は切りましょう。ゴロ石を引いて用土をいれた素焼き鉢(通気性のいい鉢)に植え替え、土を被せて苗を安定させます。水をたっぷり与え、日陰で1週間ほど管理したあと、日向に移動させて様子をみます。

梅の木(ウメ)の剪定方法

梅の木(ウメ)は成長が早いので、思い切った剪定をないと病気や害虫を防げません。基本的には6月ごろと、冬季などに年2、3回ほど剪定するようにしましょう。とくに冬季の剪定が大事で、土植えの場合12月〜1月ごろ、鉢植えの場合は3月ごろに思い切った剪定するといいでしょう。また、植え付けから1〜3年間はその年に応じた剪定の方法があるので注意が必要です。
とはいえ、成長が早い分、少し剪定に失敗しても立て直しがきくので、気軽に楽しみましょう。

梅の木(ウメ)の育て方で注意する害虫・病気

梅の木(ウメ)には害虫がつきやすく、とくにあたたかくなってくる時期には注意が必要です。
よくつく虫としてはアブラムシが挙げられます。4月ごろに発生し葉に寄生して弱らせ、すす病を誘発します。繁殖力が強いので、木酢液やオルトラン薬剤を散布しましょう。
また梅の木(ウメ)は黒星病という葉や実に黒い斑点をもたらす病気にかかりやすいです。梅雨の時期に発生しやすく、ほおっておくと梅は枯れてしまうので、薬剤を散布して予防しましょう。

梅の木(ウメ)の増やし方

梅の木(ウメ)は、種まきのほかに挿し木(休眠挿し、緑枝挿し)接ぎ木で増やすことができます。ただし梅の木(ウメ)の挿し木はなかなか難しいので、種まきや接ぎ木のほうがおすすめです。
接ぎ木した品種によっては、一つの株から色の濃淡が違う紅白梅などができる場合もあります。

梅の木(ウメ)の収穫

梅の木(ウメ)の実はだいたい地植え、鉢ともに3〜4年ほどで結実するようになります。品種にもよりますが5月〜7月ごろに梅の実が収穫でき、梅干し・梅ジャム・梅酒などいろんなものに使えるのも魅力の一つです。
初心者でも育てやすい梅の木(ウメ)ですが、一本で結実させるには花粉の多い「月世界」や「鶯宿(おうしゅく)」などを選びましょう。花粉が少ない品種や「南高梅」には受粉樹が必要になります。
品種によって干し梅向き、梅酒向きなどもあるので、梅の実の用途が決まっている方は注意しましょう。

梅の木(ウメ)をお庭で育ててみよう!

梅の木(ウメ)は桜よりも前に、観賞用として日本で長く愛されてきた花木です。黒い無骨な幹と、ほんのり染まる桃色の花が、見る人に力強さと癒しを与えてくれますよね。なんと奈良の月ヶ瀬梅林には樹齢600年の梅の木が現存します。それほど強い生命力とその美しさ、ぜひご自宅のおにわで育てて、体感してみてください♪

宿根草とは|代表的な花や鉢植えで育てられる種類は?

チューリップ 球根 花壇 寄せ植え

植物を購入するときに、説明書きを見ることがあるかと思います。多年草、一年草、宿根草など記載がありますが、そもそも宿根草とは何でしょうか。多年草と宿根草は何が違うの? と思う方も多いはず。

このページでは、宿根草とは何か基本的な特徴をご紹介します。さらに宿根草の代表的な植物を7つまとめましたので、ぜひご参照ください。

宿根草の特徴は?


宿根草の読み方ですが「しゅっこんそう」または「しゅくこんそう」と読みます。宿根草とは、毎年花を咲かせる植物のことです。宿根草は多年草とはどう違うの? と思われる方も多いかと思います。多年草も1年以上咲く植物のことですよね。宿根草は多年草の一種です。分類としては、多年草は球根植物と宿根草に分けられます。

宿根草は、苦手な季節(真夏や真冬、湿気の多い梅雨など)になると、地上部が枯れてしまいます。枯れてしまうため、もう処分しどきかなと思われがちですが、実際は地下に残る茎がしっかりと生きています。そのため、適した季節になると再び花を咲かせ元気になります。

地上部は枯れても根は残って毎年咲き続けるのが宿根草です。宿根草は一度植えたらそのままで良く、植え替える必要がありません。手間がかからないため人気でガーデニング初心者の方にも向いています。

宿根草の種類

一度植えたらそのままにしていてもいい花は育てやすく手間もいりませんよね。いざ、育ててみたいと思っても宿根草は具体的にどんな植物のことかわからないかと思います。ここでは具体的な宿根草の種類についてご紹介します。

ペチュニア

ナス科ペチュニア属の植物。花期は3月から11月で花期が長い特徴があります。また高温多湿に強いとされ、初心者の方でも育てやすい植物です。

花付きも非常に良いため、花壇でよく見かけます。カラーバリエーションも豊富で、赤、ピンク、白、青、さらにはバイカラーもあります。

デルフィニウム

キンポウゲ科デルフィニウム属。花期は5月から6月で、透き通るような寒色系の花が美しい植物です。本来は宿根草ですが、高温多湿な日本の夏を苦手とし園芸的に一年草として考えられることもあります。

スカビオサ

マツムシソウ科マツムシソウ属。花期は春と秋の二季咲で、花弁が多いことが特徴です。こんもりとした形で咲くのが愛らしく、寄せ植えにもよく合います。実際は小鼻が集まってできた花です。

パンジー

スミレ科スミレ属。花期は11月から6月でとても長いのが特徴です。背丈は低いですが、丈夫で花壇でよく見かけます。寄せ植えにも使いやすいですよ。

カラーバリエーションも非とても豊富で、白、赤、黄色、紫、青、バイカラーがあります。手間がいらない植物なので初心者の方にもとても人気があります。大きさによってパンジー、ビオラと呼び方が変わります。

キキョウ

キキョウ科キキョウ属。花期は6月から9月で、ジメジメした時期に見られる貴重な植物です。紫色の和風の花がとても美しくツボミはまるで風船のようで、花弁からは脈がよく見えます。

キキョウは開花すると星のように見えるのが特徴的です。

シクラメン

サクラソウ科シクラメン属。冬の定番の花として有名で、鉢植えで育てる方が多いです。花期は11月から4月で、国内で最も生産されている鉢植え植物です。ハート型の大きな葉も素敵ですよ。

クリスマスローズ

キンポウゲ科クリスマスローズ属。ローズと入っていますが、バラの仲間ではありません。名前にクリスマスとあるように冬、とくにクリスマスの時期に見ごろを迎えます。

花期は12月から4月で花期が長いため美しい姿を長く楽しめる特徴があります。開花したクリスマスローズはうつむき加減で正面から鑑賞するのは難しいです。

チューリップ

ユリ科チューリップ属。春の花として有名で花壇を彩ります。花期は4月から5月で、フリンジ咲、八重咲などバリエーションが豊富です。色も豊富で、ピンク、赤、白、黄色などがあります。

宿根草を庭や鉢植えで育ててみよう


宿根草は手入れが少なく、植え替えの必要もないため、ガーデニング初心者の方にも向いています。同じ植物を長く楽しみたい方におすすめです。

一旦は地上部が枯れることはありますが、そのままにしているとまた花が咲きはじめます。寄せ植えにも向ている花も多いので、ぜひ寄せ植えは宿根草でそろえてみませんか。

ロマネスコの育て方|栽培のコツは?どんな食べ方ができる

ロマネスコ

ロマネスコはイタリアのローマ、ドイツを原産とする、アブラナ科アブラナ属の西洋野菜です。パスタやスープなど、数々のレシピに利用されています。また、規則正しい見た目をしていることから、「世界一美しい野菜」と称されることもある野菜です。

今回は料理に映えること間違いなしの野菜、ロマネスコの育て方や栽培のコツをご紹介します。

ロマネスコの育て方:栽培する場所


ロマネスコは直射日光のあたらない、湿った半日陰が適しています。耐寒性には優れるものの、耐暑性は劣ります。そのため夏のような厳しい暑さのときは、寒冷紗で覆うなどの対策をとりましょう。

ロマネスコの育て方:用土

ロマネスコは水はけと日当たりのよい土壌を好みます。プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土を使用します。

地植え栽培の土作り

地植え栽培の場合は、植え付け2週間前からの準備が肝心です。はじめに苦土石灰を1㎡あたり100gほどまき、土壌の酸度を pH5.5〜6.5にしましょう。

さらに元肥として、完熟堆肥を1㎡あたり3kg、遅効性化学肥料を1㎡につき150g施すことをおすすめします。こうすることによって、栄養満点で元気なロマネスコを栽培できるのです。

ロマネスコの育て方:苗の植え方


ロマネスコは、気温が低くなると花芽をつけやすいので、晩夏である8〜9月に植え付けしましょう。

プランターで栽培するロマネスコ

プランターでロマネスコを栽培する場合は、あらかじめ植え付け前の土壌に水やりをして、湿らせておきます。そのあとに株間を40〜50cmあけて植え付けましょう。植え付けが完了したら、再度水やりをすることで、ロマネスコを活着させます。

地植えで栽培するロマネスコ

地植えでロマネスコを栽培する場合は、植え付ける2週間前に土づくりをします。そのあとは、プランターと同じ作業を行いましょう。

ロマネスコの育て方:水やり


ロマネスコは、土の中の湿度が保たれることでおいしく育つ野菜です。表土が乾いたら、たっぷりと水をあたえましょう。ただし、夕方の水やりは徒長を促してしまうため、朝方に水やりします。

ロマネスコの育て方:肥料

ロマネスコには、元肥はもちろん、追肥をあたえることが重要です。定植以降20〜25日間隔で、水に薄めた液肥を施します。その際リン酸を多く含む肥料であれば、より元気な生長が見込めます。

ロマネスコの育て方:ロマネスコの収穫・収穫時期は?

ロマネスコの収穫は、植え付けから3〜4ヶ月後が適期となります。花つぼみの直径が15cm程度のものを中心に収穫しましょう。株を引き抜くのではなく、株元から切り取るのが収穫のコツです。

ロマネスコはどんな花を咲かせる?

ロマネスコは菜の花を彷彿とさせる、かわいらしい花を咲かせます。しかし、収穫目的の場合は、花が咲く前のつぼみを収穫してしまうので、その姿を見ることはできません。

ロマネスコにはどんな食べ方ができる?


ロマネスコは、カリフラワーよりすこし甘く、コリッとした食感が特徴です。下茹でなど加熱調理をすることで、甘みがさらに凝縮されます。ロマネスコの主張しすぎない見た目と食感は、パスタやサラダと相性抜群です。

ロマネスコにはどんな栄養や効能がある?

ロマネスコはカリフラワーの変種であるため、ビタミン類を数多く含んでいます。とくにレモンに匹敵する豊富なビタミンCのおかげで、お肌をきれいに保つ効果が期待できます。さらに食物繊維や鉄分も多く含有していて、健康でいたい方にはぴったりの野菜です。

ロマネスコの育て方:増やし方


ロマネスコは、7〜8月に種まきで増やします。花が枯れて、茶色く変色したら種の採取時期です。
種まき用培土に直径3cm✕深さ1cmの穴をつくり、そこに種をに3、4粒ほど撒きます。
約一ヶ月後、本葉5〜6本になった段階で植え付けしましょう。

ロマネスコの育て方:注意する害虫・病気

ロマネスコの栽培で注意したい害虫や病気は、ヨトウムシやアオムシです。いずれも防虫ネットなどで被害を抑えられるものの、害虫は発見したらすぐに、薬剤を使用したり、払い落としたりして駆除してしまいましょう。

ロマネスコの育て方を覚えて、いろんな食べ方を楽しもう


ロマネスコはカリフラワーやブロッコリーにちかい、コリコリとした食感が特徴です。見た目の美しさもさることながら、栄養満点な野菜なので、ロマネスコを浸かった料理で食卓を囲んでみると楽しいですよ。

プリムラ・マラコイデスの育て方|種まき・苗植えの時期は?増やし方は?

プリムラ マラコイデス Photo by ラムネ味さん

プリムラはサクラソウ属の植物で、500~600種類ほどある園芸品種をひとまとめにそう呼びます。その一種のプリムラマラコイデスは特に人気の種類です。ただし、耐寒性はやや弱めなので、夏越しにはコツがいります。ここでは、そんなプリムラマラコイデスの育て方について説明します。

プリムラ・マラコイデスの育て方:栽培する場所

プリムラマラコイデスは常緑性の多年草ですが、高温と多湿の環境に弱いので日本の園芸では一年草として扱われます。

鉢植えの場合

プリムラマラコイデスの鉢植えを育てる場合、冬期間は5~10℃の気温を保つ必要があります。1~3月に開花鉢が多く出回りますが、氷点下になる環境には適していません。購入後は屋内で育てますが、耐暑性が弱いので暖房の効いた室内にも向きません。

そのため日中は日の当たる玄関などに置き、夜間は暖房の暖かさが残る室内に置くのがベストです。

地植えの場合

地植えにしたプリムラマラコイデスの小輪種は、冬場に外気温が5℃以下にならない場所なら冬越しが可能です。大輪種は地植えのまま冬越しするのは難しいので、鉢植えにして屋内で観賞しましょう。

プリムラ・マラコイデスの育て方:水やり

プリムラマラコイデスを鉢植えする場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。水切れに弱いので注意が必要ですが、水をやりすぎると根腐れの原因になるので土の状態を見て判断してください。

プリムラマラコイデスを地植えにした場合の水やりは、特に必要ありません。

プリムラ・マラコイデスの育て方:肥料

プリムラマラコイデスを育てるときは、こまめに肥料を与える必要があります。秋から開花期が終わるまでの間、9~4月は薄めた液体肥料を1週間に1回の割合で与えます。6~7月の夏越し期間も液体肥料を与えますが、この間は大幅に薄めたものを与えるようにしましょう。

プリムラ・マラコイデスの育て方:土づくり

プリムラマラコイデスは、水はけと水持ちの良い土で育てるのが適しています。保水性と通気性を兼ね備えた、重すぎず軽すぎずの用土を使いましょう。市販の一般的な培養土か、砕いた軽石が入った粒状の培養土もおすすめです。

プリムラ・マラコイデスの育て方:植え付け・植え替え

プリムラマラコイデスの植え付け・植え替え時期は、10~11月頃が適期です。秋には苗が店頭に並ぶので、小輪種で冬越しができる環境であれば地植えで栽培しましょう。

越年・夏越しできた鉢植えの植え替えは、株の大きさに合わせて行ってください。

プリムラ・マラコイデスの増やし方(種まき)

プリムラマラコイデスの増やし方は、「種まき」が一般的です。種まき時期は9月頃です。種に日光が当たらないと発芽しないので、種まき後に土を被せないようにします。

プリムラ・マラコイデスの手入れ:花がら摘み

灰色カビ病の予防のためにも、プリムラマラコイデスの花がらや枯れた下端はこまめに摘み取ってください。花後の花茎は切り、新しい花茎を育てます。

プリムラ・マラコイデスの夏越し

本来多年草であるはずのプリムラマラコイデスですが、冬から春にかけての開花期が終わり夏が来ると、日本の暑さで枯れてしまいます。そのため、夏越しはかなり難しいのですが、25℃以下をキープでき、なおかつ日当たりと風通しの良い場所に置けば、決して不可能ではありません。

プリムラ・マラコイデスの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

開花期のプリムラマラコイデスの花には水をかけないように注意してください。花に水がかかると灰色カビ病を発症しやすいので、水は株元にかけましょう。灰色カビ病は風通しを良くしてこまめな花がら摘みを行うことで予防できます。

つきやすい虫

プリムラマラコイデスには、アブラムシとヨトウムシ、ナメクジがつく場合があります。

アブラムシは風通しが悪い環境で発生し、汁を吸って株を弱らせます。発見次第、歯ブラシなどで除去するか、牛乳を薄めたスプレーやアブラムシ用の薬剤で駆除しましょう。ヨトウムシとナメクジは夜間に花や葉を食害します。ヨトウムシは酢やトウガラシを薄めた液をスプレーして発生を予防しますが、それでも発生した場合は付いた葉ごと処分します。ナメクジは見つけ次第捕殺するか、ナメクジ用の薬剤で駆除してください。

プリムラ・マラコイデスの品種

  • 富士ざくら:大輪種や巨大輪種がある。花色は桜色。耐寒性・耐暑性なし。
  • うぐいす・シリーズ:小輪種。花色は白・ピンク・赤紫・紫・ミックスなど。耐寒性あり。
  • プリマ・シリーズ:大輪種。バリエーションが豊富な花色は無限大と言われる。
  • ポシェット・シリーズ:ミニチュアサイズの小型種。花色は淡いピンク・濃いピンク。
  • ウインティー:小輪種。花色は珍しいグリーン。耐寒性あり。一重咲きと半八重咲きの品種がある。
  • メロー・シャワー:小輪種。メロンのような香りを持つ。半八重咲き。

プリムラ・マラコイデスの花

プリムラマラコイデスは、開花期の1~4月に、3~5cmほどの色とりどりの花を咲かせます。花色は白・ピンク・薄青・青・紫・赤紫・黄・緑とバリエーションが豊富です。

草丈は10~50cmで、鉢植えは卒業式の贈り物や会場の装飾に活用されます。

プリムラ・マラコイデスの花言葉

プリムラマラコイデスの花言葉は「運命を開く」「素朴」「気取らない愛」です。
プリムラ全般の花言葉は「青春のはじまりと悲しみ」「青春の恋」です。

プリムラマラコイデスは1月21日の誕生花でもあります。

プリムラ・マラコイデスの育て方をマスターしよう!

プリムラマラコイデスの育て方や花言葉を紹介しました。プリムラマラコイデスは花の少ない1月から開花期を迎えるので冬向けの鉢植えとして重宝されます。カラフルな開花鉢が店頭に並ぶ姿は圧巻です。色どりが少ないと感じる冬は花屋さんやホームセンターをチェックしてみてください。

※トップ画像はラムネ味さん@GreenSnap

春植え球根|植えっぱなしで毎年咲く品種は?おすすめ10選

ダリア 春植え 球根

春植え球根は、春に植え付けをすると、初夏から秋にかけて、庭や花壇を彩ってくれます。

球根植物は育てやすく、植えっぱなしにしていても毎年咲いてくれる種類も多いです。ガーデニングの経験が少ない初心者でも、簡単に育てられますよ。

今回は、夏のガーデニングを彩る、春植え球根のおすすめの種類について、ご紹介します。

春植え球根はどんな特徴がある?

春植え球根は、栽培期間中がちょうど適温に当たり、適度な日光が当たるため、初心者でも育てやすいという特徴があります。春のガーデニングでは、春植え球根を植えておくと、夏頃に色鮮やかな花々が咲きます。

春植え球根を植える時期はいつ?

春植え球根はそのほとんどが熱帯地方を原産とし、耐寒性が低くい性質をもつので、植える時期は、十分に暖かくなった3月〜6月ごろがおすすめです。栽培適温は15〜25度ほどといわれています。

春植え球根のおすすめの種類はこれだ!

ダリア


【開花時期:7~10月】

ダリアは、いくつもの花びらをつけた中輪〜大輪の花を咲かせます。その美しさは、「花の女王」とも呼ばれるほどです。

開花期間は長いですが、30℃を越えると弱ってしまうので、プランターなら涼しい場所に移動させたり、早めに花を摘んで、切り花として楽しむのもいいでしょう。

グラジオラス


【開花時期:7~9月】

グラジオラスは、縦に花を連ならせて咲かせる春植え球根です。花壇では、高さをいかして、後列へ配置して楽しむのがおすすめです。

花が終わったら、球根は掘り上げて管理しますが、グラジオラスは連作を嫌うので、翌春は同じ場所に植えないようにしましょう。

カラー


【開花時期:6〜7月】

カラーは切り花としても人気の春植え球根の植物です。凛とした花姿が美しく、さまざまな花色の品種も開発されています。

桜が散る頃に植え付けをするといいでしょう。高温多湿に弱いので、梅雨の時期に移動管理できるように、プランターで栽培するのがおすすめです。

アマリリス


【開花時期:5~6月】

気品溢れる花姿が美しいアマリリスも、春植え球根のひとつです。ただし、品種によっては秋から冬に植え付けするものもあるので、球根選びには気をつけましょう。

真夏の直射日光は苦手なので、ほどよい日向か、半日陰で育てるようにしましょう。ガーデニング初心者の方は、移動管理がしやすいプランターでの栽培がおすすめです。

クルクマ


【開花時期:8~10月】

クルクマは、白やピンク色の苞が花のように美しく、食用・薬用・観賞用と、幅広い用途で楽しまれる春植え球根の植物です。

耐暑性が高く、真夏の直射日光が当たっても元気に育つので、夏の花壇の彩りによく好まれます。鑑賞部分は花ではなく、あくまで苞なので、枯れにくく鑑賞期間が長いのも魅力的です。

サンダーソニア


【開花時期:5~6月】

サンダーソニアは、黄色いベルの形をした花をつける、かわいらしい春植えの球根植物です。高温多湿に弱いので、梅雨に雨などをしのげるよう、プランターで栽培するのがおすすめです。

花つきがよく、株からどんどんと花芽が伸びてくるので、鑑賞期間も長く楽しめます。

アマクリナム


【開花時期:7~10月】

アマクリナムは彼岸花の仲間で、ユリにも似た花を、花茎の先端にいくつか咲かせる、春植えの球根植物です。

アマリリスとクリナムの交配種なので、アマリリスに似た香りが楽しめます。乾燥を好むので、水やりは控えめにしながら育てるといいでしょう。

春植え球根で植えっぱなしにして育てられる種類はどれ?

カンナ


【開花時期:6~11月】

カンナは熱帯植物らしい、エキゾチックな花姿が魅力の春植え球根植物です。夏場でも暑さをものともせず、直射日光を受けても元気に育ちます。

球根は植えっぱなしでも大丈夫ですが、寒さには弱いので、花後の冬の間は、地面にマルチングをして、霜が当たらないようにしましょう。

クロコスミア


【開花時期:6~8月】

クロコスミアは比較的小さな花を連ならせて咲かせる、可憐な春植え球根の植物です。

耐暑性、耐寒性がともに高いので、ガーデニング初心者にも育てやすいでしょう。地温が-10℃にならなければ、球根を植えっぱなしにしても、毎年花を楽しめます。

アガパンサス


【開花時期:5~9月】

アガパンサスは青や藤色、白い花を放射状に広げて咲かせる、春植え球根の植物です。強健な性質を持つため、公道沿いの花壇など、手入れが行き届かないような場所でも、よく咲きます。

耐寒性も高いので、球根は植えっぱなしにしていても、毎年花を咲かせます。

春植え球根の花が終わったらどうする?

球根を掘り上げて、来春まで保管しよう!

春植え球根の花が終わったら、早めに花茎の根元から切り取りましょう。そのあとは、葉っぱだけの状態にして、お礼肥として液肥などを与えて育てます。

しばらくして、株の半分の葉が枯れ始めたら、球根を掘り上げましょう。土を落として、ネットにいれ、日陰で1週間ほど乾燥させます。十分に乾燥したら、余分な古い皮や、根と葉を取り除いて、暗所で来春まで保管しましょう。

植えっぱなしでOKでも、数年に一度は掘り上げよう!

春植え球根のなかでも、カンナ、クロコスミア、アガパンサスなどは、耐暑性・耐寒性がともに高いので、植えっぱなしにしても、翌年花を咲かせてくれます。

ただし、植えっぱなしで育つ春植え球根でも、3〜4年に1度は掘り起こして、球根の整理をしてあげましょう。こうすることで、何年にもわたって、美しく元気な花を楽しめます。

春植え球根は水耕栽培で育てられる?

春植え球根は、水耕栽培には適していません。一般的に水耕栽培に向いているのは、秋植え球根の、「ヒヤシンス」や「チューリップ」、「ムスカリ」などです。

無理に春植え球根を水耕栽培で育てると、球根を腐らせてしまったり、芽は出るが花が咲かないといって状態になるので、気をつけましょう。

春植え球根で春夏のガーデニングを楽しもう♪


春植え球根は、あまり手がかからず、夏になれば美しい開花を楽しめます。暑さに弱い春植え球根の場合は、早めに花を摘んで、切り花としてお部屋で楽しむのもいいかもしれません。

ぜひ、春植え球根を育てて、春夏のガーデニングを楽しんでください!